JP4476179B2 - 鉄道車両の床構造 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道車両の床構造に関し、特に、客室空間内の低騒音化を図ると共に、通路部を往来する乗客の歩行振動の座席への伝播を防いで、良好な座り心地を確保できる鉄道車両の床構造に関するものである。
近年の新幹線(登録商標)車両では、乗客へのサービスの一環として快適な客室空間の提供が必須課題に挙げられている。快適な空間を実現する上で車内の静粛性確保は主要課題の一つであり、特に台車上、主変圧器上、集電装置下、出入台が改善を求められる部位となっている。この中で台車上や主変圧器に代表される床下機器上の車内騒音は、機器(台車)が発生する振動・騒音が車体床構造を介して客室空間に伝えられる成分に支配される傾向があり、床構造での対応が重要視されている。
そこで、鉄道車両、特に新幹線(登録商標)車両の客室空間の低騒音化を図るために、車両構体の構造床に設けた床受部材に防振部材を取り付け、その防振部材に客室床板を載せ、構造床から客室床板へ伝播する振動及び騒音を防振部材で減衰し、客室床板の振動によって放射される固体伝播音および透過音成分を低下させるいわゆる浮き床構造が知られている。
例えば、特開2001−48017号公報には、床受部材に上面が開口された収納溝を形成し、収納溝の一端に係合する防振部材を設け、防振部材の他端に係合する係合部を有する押え板を取り付けた浮き床式の防振床構造が開示されている。
特開2001−48017号公報(図1)
かかる浮き床式の防振床構造では、客室床板に座席(腰掛け)を固定しているので、通路を往来する乗客の歩行加振により座席部分の客室床板が振動し、その振動が座席に着席している乗客に伝わり、座り心地の悪化をもたらすという問題点がある。このため、防振部材による沈み込みを少なくするために、防振部材の硬度を高くせざるを得ず、その結果、共振周波数が高くなって、不十分な防振性能しか実現できていない。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、客室空間内の低騒音化を図ると共に、通路部を往来する乗客の歩行振動の座席への伝播を防いで、良好な座り心地を確保できる鉄道車両の床構造を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載の鉄道車両の床構造は、車両構体の構造床と、その構造床の上方に配設される客室床板と、その客室床板の上方に配設される座席と、前記客室床板を前記構造床上で支持するためにその構造床と前記客室床板との間に設けられた床受部材と、その床受部材に設けられ前記構造床から客室床板へ伝播する振動又は騒音を減衰する床板防振部材とを備え、更に、前記客室床板に穿設された貫通孔と、前記構造床上に設けられると共に、その貫通孔を貫通して前記客室床板の上方に配設される座席を支持する座席受部材とを備えている。
請求項2記載の鉄道車両の床構造は、請求項1記載の鉄道車両の床構造において、前記座席受部材に設けられ、前記構造床から座席へ伝播する振動を減衰する座席防振部材を備え、その座席防振部材は、前記客室床板を支える床板防振部材より硬度が高くされている。
請求項3記載の鉄道車両の床構造は、請求項1又は2に記載の鉄道車両の床構造において、前記客室床板の貫通孔と前記座席受部材または前記座席の脚との隙間には、その隙間から発生する騒音を減衰するための防音材が挿入されている。
請求項4記載の鉄道車両の床構造は、請求項1から3のいずれかに記載の鉄道車両の床構造において、前記床板防振部材は、所定の沈み込み量を境に硬度が変化するように構成されており、その硬度は、沈み込み量が、所定量に達した場合の方が所定量に達しない場合より高くされている。
請求項5記載の鉄道車両の床構造は、請求項4記載の鉄道車両の床構造において、前記床板防振部材は、中空部と非中空部とを有する弾性部材で構成され、前記中空部の高さが前記所定の沈み込み量に相当するものである。
請求項1記載の鉄道車両の床構造によれば、客室床板は、構造床上に設けられた床受部材によって支持され、一方、座席は、構造床上に設けられた座席受部材によって、客室床板の上方に支持される。客室床板には貫通孔が穿設されており、座席受部材は、その貫通孔を貫通して、客室床板の上方に配設された座席を支持するので、座席受部材は、客室床板の振動に直接的に影響されない。よって、客室床板上の通路部を往来する乗客の歩行振動の座席への伝播を防いで、座り心地を良好にできるという効果がある。また、客室床板を支持する床受部材は座席を支持しないので、床受部材に用いられる床板防振部材の硬度を、客室床板の支持に適した硬度にすることができる。よって、構造床から客室床板へ伝播する振動及び騒音を床板防振部材で効果的に減衰し、客室床板の振動によって放射される固体伝播音および透過音成分を低下させて、客室空間の低騒音化を図ることができるという効果がある。
請求項2記載の鉄道車両の床構造によれば、請求項1記載の鉄道車両の床構造の奏する効果に加え、座席受部材には、構造床から座席へ伝播する振動を減衰する座席防振部材が設けられているので、座席の良好な座り心地を確保できるという効果がある。
加えて、座席防振部材は、客室床板を支える床板防振部材より硬度が高くされている。即ち、座席を硬度の高い防振部材で支え、客室床板を硬度の低い防振部材で支えている。客室床板から発生する騒音は低い周波数帯の騒音なので、客室床板を硬度の低い防振部材で支えることにより、客室床板から放射される騒音を効果的に低減できるという効果がある。また、客室床板には、乗客等の往来時に大きな負荷が一時的にかかるものの、それ以外は、着席中の乗客の足部分の負荷がかかるか、或いは無負荷な状態にある。よって、客室床板を硬度の低い防振部材で支えても、圧縮永久ひずみによる床板防振部材の耐久性の劣化を小さくできるので、床板防振部材の選定制約を緩和し、床板防振部材に、より適した防振部材を選定できるという効果がある。
一方、座席防振部材には、座席の荷重負荷が常時かかっているものの、床板防振部材に比べて、硬度の高い防振部材で構成しているので、座席防振部材の圧縮永久ひずみを小さなものとして、座席防振部材の耐久性を維持できるという効果がある。なお、防振部材は、鉄道車両に一旦装備されると、メンテナンス等によっても交換等がされることはまず無いので、床板防振部材および座席防振部材の耐久性向上は、鉄道車両の耐久性向上に大きく寄与するものであり、その効果は大である。
請求項3記載の鉄道車両の床構造によれば、請求項1又は2に記載の鉄道車両の床構造の奏する効果に加え、客室床板には貫通孔が穿設され、その貫通孔を貫通して座席受部材によって座席が客室床板の上方に支持されるので、客室床板の貫通孔と座席受部材または座席の脚との間に隙間が生じ、その隙間から騒音が客室空間内へ放射され得る。しかし、かかる隙間には防音材が挿入されているので、該騒音を減衰させて客室空間内の静粛性を保つことができるという効果がある。
請求項4記載の鉄道車両の床構造によれば、請求項1から3のいずれかに記載の鉄道車両の床構造の奏する効果に加え、次の効果を奏する。客室床板にかかる負荷(荷重)は、乗客等の往来時である負荷時と、非往来時である無負荷時との少なくとも2通りある。床板防振部材は、所定の沈み込み量に達しない場合には硬度が低く、所定の沈み込み量に達した場合には硬度が高くなるように構成されている。よって、床板防振部材は、乗客等の非往来時である無負荷時には客室床板の沈み込みが無いので、硬度の低い防振部材として機能し、客室床板から放射される騒音を効果的に低減できるという効果がある。一方、乗客等の往来時である負荷時には客室床板の沈み込み量は所定量に達するので、硬度の高い防振部材として機能し、客室床板上を往来する乗客等の歩行振動を効果的に減衰できるという効果がある。更に、床板防振部材の硬度を、所定の沈み込み量を境に変化させ、しかも、沈み込み量が所定量に達した場合には硬度が高くなるように構成しているので、乗客等の歩行時における客室床板の沈み込み量を所定量に保つことができるという効果がある。従って、乗客等の歩行に、支障を来すことがない。
請求項5記載の鉄道車両の床構造によれば、請求項4記載の鉄道車両の床構造の奏する効果に加え、床板防振部材は、中空部と非中空部とを有する弾性部材で構成され、中空部の高さが所定の沈み込み量に相当するように構成されている。よって、中空部の高さにより、乗客等の歩行時における客室床板の沈み込み量を調整できるので、乗客等の歩行に支障のない床構造を、容易に設計できるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の鉄道車両1の床構造を部分的に示した拡大断面図であり、図2は、その図1のAで示した部分を更に拡大した断面の斜視図である。また、図3は、台枠3上に客室床板7を配設した状態を示す平面図である。なお、図3では、説明の便宜のために、座席10を除いて図示している。本実施形態では、鉄道車両の一例として新幹線(登録商標)車両を用いて説明するが、当然のことながら、本発明を新幹線(登録商標)車両以外の他の鉄道車両に適用することは可能である。
図1及び図2に示す通り、鉄道車両1の車両構体2の床構造は、次の通り構成されている。まず、車両構体2の最下部には台枠3が設けられている。台枠3は、レール方向、即ち鉄道車両1の車体長方向に配設される一対の側梁3a(図1では片側のみ図示)を備え、その一対の側梁3aを枕木方向、即ち鉄道車両1の車体幅方向に結合する複数本の横梁(図示せず)と、図示しない台車部上に配設される枕梁3bとによって、梯子状に構成されている。一対の側梁3a間には、更に2本の中梁3c(図1では1本のみ図示)が、枕梁3b部分において、鉄道車両1の車体長方向に配設されて、台枠3が構成されている。
この台枠3上には、気密床としての構造床4が貼り付けられ、その構造床4上に、合計4条の床受部材5が立設されている(図3参照)。床受部材5は、客室床板7を構造床4上に支持するためのものであり、鉄道車両1の車体長方向に連続して形成され、その上部には上方に開口した断面コ字状の収納溝5aが形成されている(図2参照)。この床受部材5の収納溝5aには、車両構体2の床下からの振動の客室空間15内への伝播を減衰させるためのゴム製の床板防振部材6が車体長方向に連続して収納されている。
図2に示すように、床板防振部材6は、収納溝5a内に一部分が収納されるゴム部6aと、そのゴム部6aの上方に圧縮空気が封入された中空を有する中空部6bと、その中空部6bの上方に、ゴム部6a及び中空部6bと一体に固着された平らな取付座6cとが、車体長方向に連続して棒状に形成されている。この取付座6c上に、客室床板7がそれぞれ配設される。各床板防振部材6と各客室床板7との間には、その間隙を調整するために(埋めるために)、必要に応じて塩化ビニール製のライナ8が床板防振部材6の取付座6cに沿って、車体長方向に配設されている。これら客室床板7とライナ8と床板防振部材6の取付座6cとは、ボルト9によって機械的に連結されている。本実施形態において、床板防振部材6の中空部6bの高さHは、5mmとされており、この5mmの沈み込み量を境に、床板防振部材6の硬度が変化するように構成されている。なお、床板防振部材6の硬度の変化については、後述する。
また、構造床4上には、客室床板7の上方に配設される座席10を支持するための座席受部材11が立設されている。客室床板7には、貫通孔7aが穿設されており(図3参照)、座席受部材11は、その貫通孔7aを介して、座席10の座席脚10aとボルト13によって機械的に連結されている。座席受部材11と座席脚10aとの間には、ゴム製の座席防振部材12が配設されており、この座席防振部材12によって、構造床4から座席10へ伝播する振動を減衰する。
客室床板7の貫通孔7aと座席受部材11との隙間には、中空のゴム製の防音材14が挿入されている。防音材14の外周は、客室床板7の貫通孔7aの内周と接着され、防音材14の内周は、座席受部材11の外周と接着されている。この防音材14によって、客室床板7の貫通孔7aと座席受部材11との隙間から客室空間15内へ発生する騒音を減衰して、客室空間15の低騒音化を図っている。
また、図3に示すように、客室床板7の貫通孔7aは、座席脚10aの位置に対応して穿設されるが、その貫通孔7aと座席受部材11との隙間に中空のゴム製の防音材14を挿入することにより、貫通孔7aの穿設位置が多少ずれた場合にも、防音材14の変形により該ズレを補うことができる。
次に、図4及び図5を参照して、本実施形態の床構造の作用を説明する。図4(a)は、乗客等の往来のない状態、即ち、客室床板7に負荷のかかっていない無負荷時の状態を図示しており、図4(b)は、乗客等の往来のある状態、即ち、客室床板7に一般的な成人体重が負荷された状態を図示している。また、図5は、床板防振部材6の弾性特性を示した図である。
図4(a)に示すように、無負荷時の状態では、床板防振部材6の中空部6bは、内部に封入された圧縮空気の圧力によって、取付座6c上の客室床板7を上方へ付勢した状態となっている。床板防振部材6は、この状態では、硬度の低い防振部材として機能し、客室床板7から放射される騒音を効果的に低減できる。
一方、乗客等の往来時には、客室床板7に加重負荷がかかる。客室床板7に加重負荷がかかると、その負荷に応じて、中空部6bが圧縮され、客室床板7が沈み込む。客室床板7の沈み込み量が床板防振部材6の中空部6bの高さHに至るまでの反力は、図5の(ア)のグラフに図示される。該グラフの通り、客室床板7の沈み込み量に対して生じる反力は小さく、この間、床板防振部材6は硬度の低い防振部材として機能する。
図4(b)は、客室床板7の沈み込み量が、中空部6bの高さHに至った状態である。客室床板7の沈み込み量が床板防振部材6の中空部6bの高さHに至った後の反力は、図5の(イ)のグラフに図示される。該グラフの通り、かかる状態では、客室床板7の沈み込み量に対して生じる反力は大きく、床板防振部材6は、硬度の高い防振部材として機能する。よって、客室床板7上を往来する乗客等の歩行振動を効果的に減衰できる。
このように、床板防振部材6の硬度を、所定の沈み込み量(中空部6bの高さH)を境に変化させ、しかも、沈み込み量が所定量に達した場合には硬度が高くなるように構成しているので、乗客等の歩行時における客室床板7の沈み込み量を所定量に保って、乗客等の歩行に、支障を来すことがない。また、中空部6bの高さにより、乗客等の歩行時における客室床板7の沈み込み量を調整できるので、乗客等の歩行に支障のない床構造を、容易に設計することができる。なお、本実施形態では、中空部6bの高さHを5mmとしたが、この高さHは、必ずしも5mmに限定されるものではなく、車両に応じて、この高さHを、5mm以下や5mm以上とすることができる。
上述した通り、客室床板7は、構造床4上に設けられた床受部材5によって支持され、一方、座席10は、構造床4上に設けられた座席受部材11によって、客室床板7の上方に支持される。客室床板7には貫通孔7aが穿設されており、座席受部材11は、その貫通孔7aを介して、客室床板7の上方に配設された座席10を支持するので、座席受部材11は、客室床板7の振動に直接的に影響されない。よって、客室床板7上の通路部を往来する乗客の歩行振動の座席10への伝播を防いで、座り心地を良好に保つことができる。また、座席10を支持する座席受部材11には、構造床4から座席10へ伝播する振動を減衰するための座席防振部材12が設けられているので、この点においても、座席10の良好な座り心地を確保できる。
更に、客室床板7を支持する床受部材5は、座席10を支持せず、座席10を支持する座席受部材11は、客室床板7を支持しないので、床受部材5に用いられる床板防振部材6と、座席受部材11に用いられる座席防振部材12の各硬度を、それぞれの支持に適した硬度にできる。本実施形態では、座席防振部材11は、床板防振部材6より硬度が高くされている。即ち、座席10を硬度の高い防振部材で支え、客室床板7を硬度の低い防振部材で支えている。客室床板7から発生する騒音は低い周波数帯の騒音なので、客室床板7を硬度の低い防振部材で支えることにより、客室床板7から放射される騒音を効果的に低減できる。また、客室床板7には、乗客等の往来時に大きな負荷が一時的にかかるものの、それ以外は、着席中の乗客の足部分の負荷がかかるか、或いは無負荷な状態にある。よって、客室床板7を硬度の低い防振部材で支えても、圧縮永久ひずみによる床板防振部材6の耐久性の劣化を小さくできるので、床板防振部材6の選定制約を緩和し、床板防振部材6に、より適した防振部材を選定することができる。
一方、座席防振部材12には、座席の荷重負荷が常時かかっているものの、床板防振部材6に比べて、硬度の高い防振部材で構成しているので、座席防振部材12の圧縮永久ひずみを小さなものとして、座席防振部材12の耐久性を維持することができる。一般に、防振部材は、鉄道車両1に一旦装備されると、メンテナンス等によっても交換等がされることはまず無いので、床板防振部材6および座席防振部材12の耐久性向上は、鉄道車両1の耐久性向上に大きく寄与するものである。
以上、各実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。
本実施形態の床板防振部材6は、鉄道車両1の車体長方向に伸びた棒状に形成されたが、該部材の形状は必ずしもこれに限られるものではない。例えば、床板防振部材6を、円柱形状、角柱形状、円錐形状、角錐形状、或いは垂線を回転軸とした回転対称形状のいずれかに形成し、これを立設した状態で客室床板7を支持するように構成しても良い。かかる場合、床受部材5は、床板防振部材6の形状に合わせた受け形状に形成される。
また、床板防振部材6の中空部6bは、その内部に圧縮空気が封入された密閉構造とされたが、中空部6bの所々に通気孔を穿設して中空部6bを非密閉の構造としても良い。この場合、取付座6cおよび客室床板7の上方への付勢は、中空部6bの側壁の復元力によって行われる。
更に、床板防振部材6は、所定の沈み込み量(本実施形態では、中空部6bの高さH)を境に硬度が変化する構成のものであれば、本実施形態の床板防振部材6に限られるものではない。
本実施形態の鉄道車両の床構造を部分的に示した拡大断面図である。 図1のAで示した部分を更に拡大した断面の斜視図である。 台枠上に客室床板を配設した状態を示す平面図である。 (a)は、乗客等の往来のない状態、即ち、客室床板に負荷のかかっていない無負荷時の状態の図であり、(b)は、乗客等の往来のある状態、即ち、客室床板に一般的な成人体重が負荷された状態の図である。 床板防振部材の弾性特性を示した図である。
1 鉄道車両
2 車両構体
3 台枠
4 構造床
5 床受部材
6 床板防振部材
6a ゴム部
6b 中空部
6c 取付座
7 客室床板
7a 貫通孔
10 座席
10a 座席脚
11 座席受部材
12 座席防振部材
14 防音材
15 客室空間
H 中空部の高さ

Claims (5)

  1. 車両構体の構造床と、その構造床の上方に配設される客室床板と、その客室床板の上方に配設される座席と、前記客室床板を前記構造床上で支持するためにその構造床と前記客室床板との間に設けられた床受部材と、その床受部材に設けられ前記構造床から客室床板へ伝播する振動又は騒音を減衰する床板防振部材とを備えた鉄道車両の床構造において、
    前記客室床板に穿設された貫通孔と、
    前記構造床上に設けられると共に、その貫通孔を貫通して前記客室床板の上方に配設される座席を支持する座席受部材とを備えていることを特徴とする鉄道車両の床構造。
  2. 前記座席受部材に設けられ、前記構造床から座席へ伝播する振動を減衰する座席防振部材を備え、
    その座席防振部材は、前記客室床板を支える床板防振部材より硬度が高くされていることを特徴とする請求項1記載の鉄道車両の床構造。
  3. 前記客室床板の貫通孔と前記座席受部材または前記座席の脚との隙間には、その隙間から発生する騒音を減衰するための防音材が挿入されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄道車両の床構造。
  4. 前記床板防振部材は、所定の沈み込み量を境に硬度が変化するように構成されており、その硬度は、沈み込み量が、所定量に達した場合の方が所定量に達しない場合より高くされていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鉄道車両の床構造。
  5. 前記床板防振部材は、中空部と非中空部とを有する弾性部材で構成され、前記中空部の高さが前記所定の沈み込み量に相当するものであることを特徴とする請求項4記載の鉄道車両の床構造。
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