JP4476150B2 - 内燃機関の点火時期制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の始動後、内燃機関の運転状態をパラメータとして決定される演算点火時期で点火する点火時期演算制御を行う内燃機関の点火時期制御方法に関する。
従来、内燃機関の点火時期制御方法として、所定の固定点火時期で点火する点火時期固定制御を行いつつエンジンを始動し、エンジン始動後、エンジンの運転状態、例えば回転数と負荷とをパラメータとして点火時期を決定する点火時期演算制御を行うものが知られている。
このような制御方法として、例えば、冷間始動時に、エンジンがクランキング中であるか否かを判定し、エンジンがクランキング中である場合には所定の固定点火時期で点火する点火時期固定制御を行い、クランキングの終了後に回転数と負荷とをパラメータとして点火時期を決定する点火時期演算制御を行う制御を行うものが知られている。(例えば、特許文献1を参照。)
ここで、前記固定点火時期は、上死点近傍で混合気が燃焼するようにすべく、点火遅れ及び点火してから燃焼室内全体に燃焼が拡散する時間を勘案して、通常は上死点よりも進角側、例えば前記特許文献1記載の構成では上死点前8°CAに設定している。
特開昭60−261978号公報
ところで、温度が低くなると、エンジンオイルの粘度増大等に伴いエンジンを作動させるのに必要なトルクが増大し、目標アイドル回転数が大きくなる。すなわち、必要とされる空気量が増大し、それに伴い供給される燃料も多くなる。これに伴い、エンジンの出力トルクを増大させるべく、点火時期を進角させる必要がある。
しかして、近年のエンジンの高性能化に伴い、点火遅れが少なくなっているとともに、圧縮率が大きくなっている。そこで、点火遅れが少なくなっていることを反映し、また、燃焼圧が大きくなりすぎて出力トルクが上がりすぎるのを防ぐべく、点火時期演算制御により決定される点火時期を全体的に遅角側にシフトし、より上死点の直前で点火するように設定している。また、アイドル運転時には、ノッキング防止等のために点火時期を非アイドル運転時よりも遅角側に設定することがある。従って、特にエンジンの始動直後には、点火時期演算制御により決定される点火時期が前記固定点火時期よりも遅角側に設定されることが起こり得る。
ところが、エンジンの始動直後、すなわち点火時期演算制御に移行した直後に点火時期を固定点火時期よりも遅角側に設定した場合、エンジンの出力トルクはその直前の点火時期を固定点火時期に設定した状態における出力トルクよりも低下する。このとき、出力トルクの低下に伴いエンジンの回転数の伸びが悪くなり、エンジンの立ち上がりがスムーズに感じられなくなる不具合が発生しうる。しかし、前記特許文献1には上述した不具合の発生を防止するための構成は述べられておらず、また示唆されてもいない。
本発明は、前記課題を解決すべく、低温時においてもよりスムーズにエンジンを立ち上がらせるための点火時期演算制御方法を提供するものである。
すなわち本発明に係る内燃機関の点火時期制御方法は、内燃機関の始動時に所定の固定点火時期で点火する点火時期固定制御を行い、内燃機関始動後、内燃機関の運転状態をパラメータとして決定される演算点火時期で点火する点火時期演算制御を行う内燃機関の点火時期制御方法であって、機関温度が所定温度より低い冷間始動時に、内燃機関始動後、前記点火時期演算制御を開始する時点で、前記演算点火時期が前記固定点火時期よりも遅角側である場合、前記演算点火時期よりも進角側である前記固定点火時期で点火する点火時期固定制御を所定期間だけ続行することを特徴とする。
このように制御を行えば、演算点火時期が固定点火時期よりも遅角側である場合、点火時期固定制御を続行するので、演算点火時期よりも進角側である固定点火時期で点火することができ、点火時期固定制御を続行している期間中、内燃機関の出力トルクをより大きくすることができる。従って、低温時において点火時期固定制御から点火時期演算制御に移行する際に演算点火時期が固定点火時期よりも遅角側になることに伴い内燃機関の出力トルクが小さくなり、内燃機関の回転数の伸びが悪くなり、立ち上がりがスムーズに感じられなくなる不具合の発生を防ぐことができる。
機関温度がより低くなると、エンジンオイルの粘度がより増大し、エンジンを作動させるのに必要なトルクがより増大するが、機関温度が低くなるにつれて前記所定期間を延長しているものであれば、演算点火時期よりも進角側の固定点火時期で点火する期間をより長くできる。すなわち、機関温度が低くなるにつれてより長い期間だけ出力トルクを上げることができ、より幅広い温度範囲でスムーズにエンジンを立ち上がらせることができる。なお、機関温度とは、水冷式のエンジンの場合は、その冷却水温であってよい。また、機関温度としては、潤滑油温度、吸入空気温度、エンジンの表面温度等であってもよい。
さらに、前記所定期間中であっても前記演算点火時期を決定するとともに、前記演算点火時期が固定点火時期よりも進角側である場合、前記所定期間中であっても点火時期演算制御を行うものであれば、点火時期固定制御の終了後急激に点火時期が進角し、内燃機関の出力トルクの急激な増大に伴い内燃機関の吹き上がりが発生することを防げるとともに、より最適な点火時期で点火することができるようになる。そして、前記演算点火時期が固定点火時期よりも進角側となった場合にすばやく点火時期固定制御から点火時期演算制御に移行できるので、内燃機関の出力トルクの増大を無理なく促進させることができる。
本発明は、以上のような構成であるから、機関温度が所定温度より低い冷間始動時に、点火時期演算制御により点火時期の制御を行った場合に点火時期固定制御による点火時期よりも遅角側に点火時期が設定されて内燃機関の回転数の伸びが悪くなり、エンジンの立ち上がりがスムーズに感じられなくなる不具合の発生を防ぐことができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
この図1に概略的に示したエンジン100は、自動車用の4サイクル4気筒のもので、その吸気系1には図示しないアクセルペダルに応動して開閉するスロットルバルブ2が配設され、その下流側にはサージタンク3が設けられている。前記サージタンク3に連通する一方の端部近傍には、さらに燃料噴射弁5が設けてあり、その燃料噴射弁5を、電子制御装置6により制御するようにしている。また、この吸気系1には、スロットルバルブ2を迂回する迂回路であるバイパス通路1aが設けてあり、そのバイパス通路1aにはバイパス通路1aを通過する空気量を制御するためのバルブであるISCバルブ1bが設けてある。このISCバルブ1bは、主としてエンジン100のアイドル回転制御を実行する際に制御される。燃焼室30を形成するシリンダヘッド31には、吸気弁32及び排気弁33が配設されるとともに、火花を発生するスパークプラグ18が取り付けてある。また排気系20には、排気ガス中の酸素濃度を測定するためのO2 センサ21が、図示しないマフラに至るまでの管路に配設された触媒装置である三元触媒22の上流の位置に取り付けられている。なお、図1にあっては、エンジン100の1気筒の構成を代表して図示している。
電子制御装置6は、中央演算処理装置7と、記憶装置8と、入力インタフェース9と、出力インタフェース11とを具備してなるマイクロコンピュータシステムを主体に構成されている。入力インタフェース9には、サージタンク3内の圧力すなわち吸気管圧力PMを検出するための吸気圧センサ13から出力される吸気圧信号a、エンジン100の回転状態を検出するためのカムポジションセンサ14から出力される気筒判別信号G1とクランク角度基準位置信号G2とエンジン回転数信号b、車速を検出するための車速センサ15から出力される車速信号c、スロットルバルブ2の開閉状態を検出するためのアイドルスイッチ16から出力されるIDL信号d、エンジン100の冷却水温を検出するための水温センサ17から出力される水温信号e、上記したO2 センサ21から出力される電流信号h等が入力される。一方、出力インタフェース11からは、燃料噴射弁5に対して燃料噴射信号fが、またスパークプラグ18に対してイグニションパルスgが出力されるようになっている。
電子制御装置6には、スロットルバルブ2が略全閉であるアイドル運転状態にあっては、その時のエンジン回転数Neが、負荷等によって決まる運転状態に応じて設定された目標アイドル回転数になるように、ISCバルブ1bの開度を制御するプログラムを内蔵している。
また、前記電子制御装置6には、回転数信号bが示す回転数Neが所定値Ne0、例えば400rpm以上であるか否かを判定し、前記回転数Neが所定値Ne0未満であればエンジン始動時であると判定して所定の固定点火時期θig0、例えば上死点前6°CAで点火する点火時期固定制御を行い、前記回転数Neが所定値Ne0以上であればエンジン始動後であると判定して、所定回数(以下点火時期固定回数CCRKと称する)だけ固定点火時期θig0で点火を行った後、エンジンの運転状態、具体的には少なくとも前記吸気圧信号aが示す吸気圧PMと前記回転数信号bが示す回転数Neとをパラメータとして決定される演算点火時期θigで点火する点火時期演算制御に移行するプログラムを内蔵している。ここで、前記点火時期固定回数CCRKは、例えば4回に設定してある。記憶装置8内には、代表的な吸気圧PM及び回転数Neに対応する演算点火時期θigを示す点火時期算出テーブル(図示略)が記憶されている。そして、前記点火時期算出テーブルを参照して前記吸気圧PM及び回転数Neに対応する演算点火時期θigを補間計算により算出するようにしている。本実施形態では、このプログラムは、イグニッションスイッチ(図示略)がONになる毎に起動するようにしている。なお、前記吸気圧PMに代え、ISCバルブ1bの開度、スロットルバルブ2の開度、吸入空気量等、エンジン負荷を示しうる他の物理量を演算点火時期θigを算出するパラメータとしてもよい。
しかして本実施形態では、点火時期演算制御に移行する時点、すなわちエンジン100の始動後点火時期固定回数CCRKだけ点火を行った直後の時点で、演算点火時期θigが固定点火時期θig0よりも遅角側である場合、点火時期を進角側にしてエンジン100の出力トルクを大きくすべく、点火時期固定制御を所定期間だけ続行する制御を行うプログラムも内蔵している。
具体的には、このプログラムは、水温信号eが示す冷却水温をパラメータとして点火時期固定延長回数CCRKTHWを算出し、起動した後、点火時期固定回数CCRKと前記点火時期固定延長回数CCRKTHWとの和の回数だけ固定点火時期θig0で点火するようにしている。すなわち、前記点火時期固定延長回数CCRKTHWが0回でなければ、点火時期固定回数CCRKだけ固定点火時期θig0で点火した後さらに所定期間、すなわち前記点火時期固定延長回数CCRKTHWだけ固定点火時期θig0で点火する期間、点火時期固定制御を続行する。そして、機関温度が低くなるに伴い必要なエンジン100の出力トルクが大きくなるにつれて、前記点火時期固定延長回数CCRKTHWを多くしている。
さらに詳述すると、水温信号eが示す冷却水温の代表的な数値に対応する点火時期固定延長回数CCRKTHWが記憶装置8内に記憶された水温−固定時期点火回数テーブルにより設定されており、水温−固定時期点火回数テーブルにない冷却水温に対する点火時期固定延長回数CCRKTHWについては補間計算を行って設定するようになっているとともに、点火時期固定延長回数CCRKTHWは、水温信号eが示す冷却水温が低くなるほど多くなるようにしている。すなわち、水温信号eが示す冷却水温が低くなるほど点火時期固定制御を続行する期間を延長し、より長い期間大きなエンジン100の出力トルクを得るようにすべく制御を行っている。そして、点火時期固定延長回数CCRKTHWは、エンジン100が始動してから吸気圧PM及び回転数Neに対応する演算点火時期θigが固定点火時期θig0よりも進角するまでの点火回数を経験的に求め、この点火回数から前記点火時期固定回数CCRKを引いて設定している。また、温度が十分高い場合、すなわち、エンジンの始動後点火時期固定回数CCRKだけ固定点火時期θig0で点火した直後の演算点火時期θigが前記固定点火時期θig0よりも進角側である場合の点火時期固定延長回数CCRKTHWは0回に設定している。すなわち、点火時期固定延長回数CCRKTHWが0回である温度領域では、演算点火時期θigよりも遅角側の固定点火時期θig0で点火し、演算点火時期θigよりも点火時期を遅角させてノッキングの発生を防ぐ、従来知られているノッキング防止制御を行うようにしている。ここで、エンジンの始動後点火時期固定回数CCRKだけ固定点火時期θig0で点火した直後の演算点火時期θigが前記固定点火時期θig0よりも進角側である最低の冷却水温が、請求項1中の所定温度である。そして、本実施形態では、機関温度として水温信号eが示す冷却水温を採用しているが、冷却水温に限定されるものではなく、潤滑油温度、吸気温度、エンジン100の壁面の温度等、燃焼室30内部の温度を反映する温度であればよい。
この点火時期制御プログラムによる制御の手順の概要を、フローチャートである図2を参照しつつ示す。
まず、ステップS1において、エンジン100が始動後であるか否かの判定を行う。具体的には、回転数信号bが示す回転数Neが所定値Ne0、例えば400rpm以上であるか否かを判定する。このステップS1においてエンジン100が始動後であると判定した場合には、ステップS3に進む。一方、そうでない場合にはステップS2に進む。
ステップS2においては、点火時期固定制御を行う。すなわち、固定点火時期θig0で点火する制御を行う。その後、ステップS1に戻る。
ステップS3においては、前記冷却水温をパラメータとして点火時期固定延長回数CCRKTHWを算出する。その後、ステップS4に進む。
ステップS4においては、前記吸気圧PMおよび回転数Neをパラメータとして演算点火時期θigを算出する。その後、ステップS5に進む。
ステップS5においては、演算点火制御実行履歴の有無を判定する。このステップS5において演算点火制御実行履歴がないと判定した場合には、ステップS6に進む。一方、演算点火制御実行履歴があると判定した場合にはステップS9に進む。なお、演算点火制御実行履歴の有無の判定は、具体的には演算点火制御実行履歴を示すフラグFを参照し、前記フラグの値が「0」である場合は演算点火制御実行履歴がない、前記フラグの値が「1」である場合は演算点火制御実行履歴があるとそれぞれ判定するようにしている。
ステップS6においては、エンジン始動後の点火回数Cが点火時期固定回数CCRK以上であるか否かを判定する。このステップS6においてエンジン始動後の点火回数Cが点火時期固定回数CCRK以上であると判定した場合には、ステップS7に進む。一方、そうでない場合にはステップS10に進む。
ステップS7においては、エンジン始動後の点火回数Cが点火時期固定回数CCRKと点火時期固定延長回数CCRKTHWの和以上であるか否かを判定する。このステップS7においてエンジン始動後の点火回数Cが点火時期固定回数CCRKと点火時期固定延長回数CCRKTHWの和以上であると判定した場合には、ステップS9に進む。一方、そうでない場合にはステップS8に進む。
ステップS8においては、演算点火時期θigが固定点火時期θig0よりも進角側であるか否かを判定する。演算点火時期θigが固定点火時期θig0よりも進角側であると判定した場合には、ステップS9に進む。一方、そうでない場合にはステップS10に進む。
ステップS9においては、点火時期演算制御を行う。すなわち、ステップS4において算出した演算点火時期θigで点火する制御を行う。そして、演算点火制御実行履歴を示すフラグFを「1」にセットし、ステップS11に進む。
ステップS10においては、点火時期固定制御を行う。すなわち、固定点火時期θig0で点火する制御を行う。そして、ステップS11に進む。
ステップS11においては、エンジン始動後の点火回数Cに1を加える。その後、ステップS4に戻る。
なお、この点火時期制御プログラムの始動に先立って、エンジン始動後の点火回数Cを0にリセットするとともに、演算点火制御実行履歴を示すフラグFを「0」にリセットするようにしている。
すなわち、エンジン始動時は、ステップS1→S2の順に各制御を行い、ステップS2の制御の後ステップS1に戻る。従って、この状態においては、点火時期固定制御を行う、すなわち固定点火時期θig0で点火するようにしている。
一方、エンジン100の始動後は、ステップS1→S3→S4→S5の順に各制御を行い、前記冷却水温をパラメータとして点火時期固定延長回数CCRKTHWを算出する。その直後、演算点火制御の実行履歴がない状態では、ステップS5の制御の後、以下に述べる制御を行う。
エンジン始動後の点火回数Cが点火時期固定回数CCRK未満である場合には、ステップS6→S10→S11の順に各制御を行い、ステップS11の制御の後ステップS4に戻る。従って、この状態においても、点火時期固定制御を行う、すなわち固定点火時期θig0で点火するようにしている。
エンジン始動後の点火回数Cが点火時期固定回数CCRK以上かつ点火時期固定回数CCRKと点火時期固定延長回数CCRKTHWの和未満であって、機関温度、具体的には水温信号eが示す冷却水温が低い場合には、演算点火時期θigが固定点火時期θig0よりも遅角側であるので、ステップS6→S7→S8→S10→S11の順に各制御を行い、ステップS11の制御の後ステップS4に戻る。従って、この状態においても、点火時期固定制御を行う、すなわち固定点火時期θig0で点火するようにしている。ここで、水温信号eが示す冷却水温が低くなるほど点火時期固定延長回数CCRKTHWを増大させているので、点火時期固定制御を行う期間は前記冷却水温が低くなるほど長くなるようにしている。
エンジン始動後の点火回数Cが点火時期固定回数CCRK以上かつ点火時期固定回数CCRKと点火時期固定延長回数CCRKTHWの和未満であって、機関温度、具体的には水温信号eが示す冷却水温が高い場合には、演算点火時期θigが固定点火時期θig0よりも進角側であるので、ステップS6→S7→S8→S9→S11の順に各制御を行い、ステップS11の制御の後ステップS4に戻る。従って、この状態では、点火時期演算制御を行う、すなわち、前記吸気圧PMおよび回転数Neをパラメータとして演算点火時期θigを算出し、この演算点火時期θigで点火するようにしている。
エンジン始動後の点火回数Cが点火時期固定回数CCRKと点火時期固定延長回数CCRKTHWの和以上である場合には、ステップS6→S7→S9→S11の順に各制御を行い、ステップS11の制御の後ステップS4に戻る。従って、この状態でも、点火時期演算制御を行う、すなわち、前記吸気圧PMおよび回転数Neをパラメータとして演算点火時期θigを算出し、この演算点火時期θigで点火するようにしている。すなわち、機関温度、具体的には水温信号eが示す冷却水温が十分高く、点火時期固定延長回数CCRKTHWが0回である場合には、エンジン100の始動後、点火時期固定回数CCRKだけ点火した後、直ちに点火時期演算制御を行う。
そして、演算点火制御の実行履歴がある場合は、ステップS5の制御の後、ステップS9→S11の順に各制御を行い、ステップS11の制御の後ステップS4に戻る。従って、この状態でも、点火時期演算制御を行う、すなわち、前記吸気圧PMおよび回転数Neをパラメータとして演算点火時期θigを算出し、この演算点火時期θigで点火するようにしている。
この点火時期制御プログラムによる制御の作用を図3を参照して説明する。なお、前記図3は、共通の経過時間を横軸とし、回転数Ne、吸気圧PM、及び点火時期θをそれぞれ縦軸に示して、これら回転数Ne、吸気圧PM、及び点火時期θの経時変化を示す図である。
まず、冷間始動時、すなわち水温信号eが示す冷却水温が示す機関温度が所定温度より低い場合にエンジン100を始動する際には、エンジン100を作動させるのに必要なトルクが大きくなるので必要空気量が多くなり、ISCバルブ1bの開度が大きくなる。これに対応して供給される燃料の量も増大し、より大きな出力トルクを得るべくより進角側の点火時期θで点火させる必要が生じる。しかして、演算点火時期θigが、固定点火時期θig0よりも遅角側になる状態で、演算点火時期θigに点火すると、点火時期θが遅角側になることに伴いエンジン100の出力トルクが低下し、前記図3の破線に示すように回転数Neが伸び悩み、エンジン100の立ち上がりがスムーズに感じられないことがある。これに対して、本実施形態では、エンジン100が始動した後、点火時期固定回数CCRKだけ固定点火時期θig0で点火し、それからさらに点火時期固定延長回数CCRKTHWだけ固定点火時期θig0に点火し、演算点火時期θigが固定点火時期θig0よりも進角するのを待って、演算点火時期θigで点火する制御に移行するようにしている。すなわち、演算点火時期θigが固定点火時期θig0よりも遅角側である場合にはより進角側の固定点火時期θig0で点火する固定点火時期制御を続行するようにしているので、エンジン100の出力トルクをより大きくできる。従って、前記図3の実線に示すように、点火時期θが遅角側に移動することに伴いエンジン100の出力トルクの低下し、回転数Neの伸び率が悪化する不具合が発生することがなく、エンジン100の立ち上がりがスムーズに感じられる。また、演算点火時期θigはエンジン100の暖機が完全に行われた場合においてノッキングを起こすことなく最も高いエンジン出力を得るための点火時期であるが、上述した制御は冷間始動時、具体的には水温信号eが示す冷却水温が所定温度より低い場合、すなわちエンジン100の壁面温度が低い場合に行うので、前記演算点火時期θigよりも進角側にある固定点火時期θig0で点火してもノッキングが起こる可能性は小さい。
一方、温度が十分高い場合にエンジンを始動する際には、エンジン100を作動させるのに必要なトルクが小さく、回転数Neより大きな出力トルクを得るべくより進角側の点火時期θで点火させる必要性が少ない。また、回転数Neが伸びやすいので、エンジン100が始動後に点火時期固定回数CCRKだけ固定点火時期θig0で点火した直後の時点において、回転数Neをパラメータとして決定される演算点火時期θigは固定点火時期θig0よりも進角側になる。従って、点火時期固定延長回数CCRKTHWを0回とし、エンジン100が始動した後はノッキングを防止するための最低限の点火時期固定回数CCRKだけ固定点火時期θig0で点火した後、直ちに演算点火時期θigで点火する制御に移行する。
従って、本実施形態によれば、エンジン100の始動後点火時期演算制御を開始する時点、すなわち点火時期固定回数CCRKだけ点火を行った直後の時点で、演算点火時期θigが固定点火時期θig0よりも遅角側にある場合、所定期間、すなわち算出された点火時期固定延長回数CCRKTHWだけ固定点火時期θig0で点火させる点火時期固定制御を続行するので、点火時期演算制御による点火時期である演算点火時期θigよりも進角側の固定点火時期θig0で点火することができ、点火時期固定制御を続行している期間中、エンジン100の出力トルクをより大きくすることができる。従って、低温時において点火時期固定制御から点火時期演算制御に移行することに伴い、固定点火時期θig0よりも遅角させて演算点火時期θigで点火することによりエンジン100の出力トルクが小さくなり、エンジン100の回転数Neの伸びが悪くなり、立ち上がりがスムーズに感じられなくなる不具合の発生を防ぐことができる。しかも、このように点火時期を演算点火時期θigよりも進角させても、エンジン100の壁面温度が低い、すなわち燃焼室30内の温度が低いのでノッキングが起こる可能性は小さい。
また、機関温度が低くなるほど点火時期固定延長回数CCRKTHWを多くし点火時期固定制御を続行する期間を延長するようにしているので、機関温度が低くなるにつれてより長い期間だけ出力トルクを上げることができ、より幅広い温度範囲でスムーズにエンジンを立ち上がらせることができる。また、ノッキング発生の可能性が低い低温領域では点火時期固定延長回数CCRKTHWを多くして演算点火時期θigより点火時期を進角させる期間を長くし、機関温度が高くなりノッキング発生の可能性が高くなるほど点火時期固定延長回数CCRKTHWを少なくして演算点火時期θigより点火時期を進角させる期間を短くしているので、ノッキング発生に対する安全性を確保できる。
そして、演算点火時期θigが固定点火時期θig0よりも進角側であると判定した場合には、点火時期固定制御を中止して演算点火時期θigで点火するようにしているので、点火時期固定制御の終了後急激に点火時期が進角し、エンジン100の出力トルクの急激な増大に伴いエンジン100の吹き上がりが発生することを防げるとともに、より最適な点火時期で点火することができるようになる。
加えて、低温時において燃料が重質である場合に点火時期演算制御を行うと、燃料が燃焼しにくいので回転数Neが伸びにくく、回転数Neをパラメータとして決定される演算点火時期θigがより遅角側になり、エンジン100の立ち上がりがより悪くなることがあるが、エンジン始動後の点火回数Cが点火時期固定回数CCRKと点火時期固定延長回数CCRKTHWの和以内である期間は、演算点火時期θigが固定点火時期θig0よりも遅角側である限り固定点火時期θig0で点火するので、このような不具合の発生も抑えることができる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限られない。
例えば、ステップS8を省略する、すなわち、エンジン始動の時点から所定期間が経過するまで、例えばエンジン始動の時点から数えて点火時期固定回数CCRKと点火時期固定延長回数CCRKTHWとの和の回数だけ点火するまでは、演算点火時期θigの算出は行わず、必ず点火時期固定制御を続行するようにする制御方法も考えられる。
また、点火時期固定延長回数CCRKTHWに代えて、固定点火時期θig0で点火する時間帯の長さを設定する制御方法も考えられる。
さらに、ステップS3及びステップS7を省略する、すなわち、点火時期固定延長回数の算出等、点火時期固定制御を続行する期間の長さの算出は省略し、各点火時期ごとに演算点火時期θigが固定点火時期θig0よりも進角側になっているか否かの判定を行い、演算点火時期θigが固定点火時期θig0よりも進角側になるまで点火時期固定制御を続行する制御方法も考えられる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係るエンジンの概略図。 同実施形態に係る制御装置が行う処理を示すフローチャート。 同実施形態に係る作用説明図。
符号の説明
6…電子制御装置
7…中央演算処理装置
8…記憶装置
9…入力インタフェース
11…出力インタフェース
18…スパークプラグ
θig…演算点火時期
θig0…固定点火時期

Claims (3)

  1. 内燃機関の始動時に所定の固定点火時期で点火する点火時期固定制御を行い、内燃機関始動後、内燃機関の運転状態をパラメータとして決定される演算点火時期で点火する点火時期演算制御を行う内燃機関の点火時期制御方法であって、
    機関温度が所定温度より低い冷間始動時に、内燃機関始動後、前記点火時期演算制御を開始する時点で、前記演算点火時期が前記固定点火時期よりも遅角側である場合、前記演算点火時期よりも進角側である前記固定点火時期で点火する点火時期固定制御を所定期間だけ続行することを特徴とする内燃機関の点火時期制御方法。
  2. 機関温度が低くなるにつれて前記所定期間を延長していることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の点火時期制御方法。
  3. 前記所定期間中であっても前記演算点火時期を決定するとともに、前記演算点火時期が固定点火時期よりも進角側である場合、前記所定期間中であっても点火時期演算制御を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の内燃機関の点火時期制御方法。
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