JP4475999B2 - 住宅ローン審査システム、住宅ローン審査用プログラム及び住宅ローン判定支援用プログラム - Google Patents

住宅ローン審査システム、住宅ローン審査用プログラム及び住宅ローン判定支援用プログラム Download PDF

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Description

本発明は、銀行等の金融機関において申請を受け付けた住宅ローンの設定の可否判定を、コンピュータ及び通信ネットワークを利用して行う住宅ローン審査システムの技術分野に属する。
一般に、銀行等の金融機関は、住宅ローンの申請を受け付けると、その申請内容を記載した事情説明書を作成し、それを保証会社や信用調査会社へ送付する。保証会社等は、その事情説明書に基づいてローン申請人の信用状況や担保物件の評価等を審査し、その審査結果を金融機関に回答する。金融機関は、その審査結果を参照して最終的にローン設定の可否を判定する。
このような状況において、特許文献1や特許文献2に開示されているように、金融機関のサーバコンピュータと、保証会社や信用調査会社のサーバコンピュータとを、通信ネットワークで相互通信可能に接続し、コンピュータによるローン審査の自動化を可能にして、人手によるマニュアル審査の負担を軽減する住宅ローン審査システムが提案されている。これによれば、自動審査で全て「可」と判定される問題のない案件は迅速にローン設定が許可されると共に、マニュアル審査に付される案件の数が減少して人手による審査の作業負担が軽減することとなる。
特開2003−242350号公報 特開2002−288426号公報
ところで、住宅ローンの審査のプロセスにおいては、前述したように、ローン申請人や連帯保証人の個人信用状況を調査したり、担保物件の担保評価等を照会する調査・照会業務と、その調査・照会結果から住宅ローンの設定を許可するか拒否するかを最終的に判定する判定業務とが行われるが、これらのうち後者の判定業務は、各金融機関によって判定基準が異なり、各金融機関の主観が入るから、たとえ同じ案件であっても、金融機関によってはローン設定が許可されたり拒否されたりすることが起こるのに対し、前者の調査・照会業務は、単に個人の信用情報や担保物件の評価情報等の客観的事実を収集・取得するだけであり、金融機関の主観の入る余地がないから、調査・照会の対象が同じであれば、いずれの金融機関においても同じ結果が得られる。つまり、この調査・照会業務は、金融機関間で共通化・共有化することが可能である。
しかしながら、従来の住宅ローン審査システムでは、このように金融機関間で類似・共通する部分があるにも拘らず、共通利用できる業務・機能がきちんと切り分けられていなかったため、各金融機関がそれぞれ調査・照会のためのサーバと、住宅ローン設定の可否を判定するためのサーバとを個々別々に有していた。その結果、金融機関間で、調査・照会業務の重複及びサーバの重複が起こり、無駄に労力が使用され、効率的でなかった。
そこで、本発明は、コンピュータ及び通信ネットワークを利用して住宅ローンの審査、つまり住宅ローンの設定可否を判定する住宅ローン審査システムにおいて、各金融機関で類似・共通する業務・機能を、それ以外の金融機関が独自に個別運用する業務・機能からきちんと切り分けて、ハードウエア資源及びソフトウエアの共通化・共有化を図り、もって労力の無駄を省き、システム運用の省力化・効率化を図ることを課題とする。
上記課題を解決するため、本願の請求項1に記載の発明は、
金融機関に備えられ、申請を受けた住宅ローンの設定の可否を判定する住宅ローン判定用サーバコンピュータと、
上記判定用サーバコンピュータとネットワークを介して情報通信可能に接続され、該判定用サーバコンピュータに上記ローン設定の可否の判定に有用な支援情報を提供する住宅ローン判定支援用サーバコンピュータとで構成される住宅ローン審査システムであって、
上記判定用サーバコンピュータは、
住宅ローンの申請受付時にローン審査のための基本情報としてのローン申請人に関する個人情報及び担保物件に関する担保情報と、ローン申請金額を記録する審査情報記録手段と、
ローン設定可否のランクを決定するための閾値を記録した閾値記録手段と、
上記基本情報を上記支援用サーバコンピュータに送信する基本情報送信手段とを有し、
上記支援用サーバコンピュータは、
上記判定用サーバコンピュータから送信される基本情報を受信する基本情報受信手段と、
上記基本情報受信手段で受信した個人情報に基づく上記ローン申請人の個人信用情報を所定の個人信用情報源のコンピュータからオンライン又は記録媒体を介して取得するための個人信用情報取得手段と、
上記基本情報受信手段で受信した担保情報に基づく上記担保物件の担保評価情報を所定の担保評価情報源のコンピュータからオンライン又は記録媒体を介して取得するための担保評価情報取得手段と、
上記基本情報受信手段で受信した個人情報に基づき、所定の基準式に従って上記ローン申請人の個人評価点を算出する個人評価点算出手段と、
上記個人信用情報取得手段で取得した個人信用情報、及び上記担保評価情報取得手段で取得した担保評価情報を、事前審査用情報として上記判定用サーバコンピュータに送信する事前審査用情報送信手段と、
上記個人評価点算出手段で算出した個人評価点を上記判定用サーバコンピュータに送信する個人評価点送信手段と
を有し、
上記判定用サーバコンピュータは、さらに、
上記支援用サーバコンピュータの事前審査用情報送信手段から送信される個人信用情報及び担保評価情報を受信する事前審査用情報受信手段と、
上記支援用サーバコンピュータの個人評価点送信手段から送信される個人評価点を受信する個人評価点受信手段と、
上記事前審査用情報受信手段で受信した個人信用情報に基づいてローン申請人の信用欠陥の有無を判定する信用判定手段と、
上記事前審査用情報受信手段で受信した担保評価情報に基づいて担保不足の有無を判定する担保判定手段と、
上記個人評価点受信手段で受信した個人評価点と上記閾値記録手段に記録されている閾値とに基づいてローン設定可否のランクを決定するランク決定手段と、
上記信用判定手段で信用欠陥ありと判定され、または上記担保判定手段で担保不足ありと判定されたときに事前チェックNGと判定し、上記ランク決定手段によるランクの決定を行わせない事前チェック手段とを有することを特徴とする。
次に、請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の住宅ローン審査システムにおいて、
上記判定用サーバコンピュータのランク決定手段は、個人評価点と閾値とに基づき、ローン設定可否のランクを、ローン設定許可、ローン設定保留、ローン設定拒否のいずれかのランクに決定することを特徴とする。
次に、請求項3に記載の発明は、上記請求項1または請求項2に記載の住宅ローン審査システムにおいて、
上記判定用サーバコンピュータの担保判定手段は、上記審査情報記録手段に記録されているローン申請金額が、上記事前審査用情報受信手段で受信した担保評価情報に含まれる担保評価額の所定倍以上のときに、担保不足と判定することを特徴とする。
次に、請求項4に記載の発明は、上記請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の住宅ローン審査システムにおいて、
上記判定用サーバコンピュータの審査情報記録手段は、住宅ローンの申請受付時に基本情報としてローン申請人の保証人に関する個人情報を記録し、
上記基本情報送信手段は、基本情報として上記保証人の個人情報を支援用サーバコンピュータに送信し、
上記支援用サーバコンピュータの基本情報受信手段は、上記判定用サーバコンピュータの基本情報送信手段から送信される保証人の個人情報を受信し、
上記個人信用情報取得手段は、上記基本情報受信手段で受信した保証人の個人信用情報を所定の個人信用情報源のコンピュータからオンライン又は記録媒体を介して取得し、
上記個人評価点算出手段は、上記基本情報受信手段で受信した保証人の個人情報に基づき、所定の基準式に従ってその保証人の個人評価点を算出し、
上記事前審査用情報送信手段は、上記個人信用情報取得手段で取得した保証人の個人信用情報を上記判定用サーバコンピュータに送信し、
上記個人評価点送信手段は、上記個人評価点算出手段で算出した保証人の個人評価点を上記判定用サーバコンピュータに送信し、
上記判定用サーバコンピュータの事前審査用情報受信手段は、上記支援用サーバコンピュータの事前審査用情報送信手段から送信される保証人の個人信用情報を受信し、
上記個人評価点受信手段は、上記支援用サーバコンピュータの個人評価点送信手段から送信される保証人の個人評価点を受信し、
上記信用判定手段は、上記事前審査用情報受信手段で受信した保証人の個人信用情報に基づいてその保証人の信用欠陥の有無を判定し、
上記事前チェック手段は、上記信用判定手段で保証人の信用欠陥ありと判定されたときに事前チェックNGと判定し、上記ランク決定手段によるランクの決定を行わせないことを特徴とする。
次に、請求項5に記載の発明は、上記請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の住宅ローン審査システムにおいて、
上記判定用サーバコンピュータの審査情報記録手段は、住宅ローンの申請受付時に基本情報としてローン申請人の勤務先に関する勤務先情報を記録し、
上記基本情報送信手段は、上記ローン申請人の勤務先情報を支援用サーバコンピュータに送信し、
上記支援用サーバコンピュータの基本情報受信手段は、上記判定用サーバコンピュータの基本情報送信手段から送信されるローン申請人の勤務先情報を受信し、
上記支援用サーバコンピュータは、上記基本情報受信手段で受信した勤務先情報に含まれる上記ローン申請人の勤務先の存在を確認するための勤務先存在情報を所定の勤務先存在確認情報源のコンピュータからオンライン又は記録媒体を介して取得するための勤務先存在情報取得手段を有し、
上記事前審査用情報送信手段は、上記勤務先存在情報取得手段で取得した勤務先存在情報を上記判定用サーバコンピュータに送信し、
上記判定用サーバコンピュータの事前審査用情報受信手段は、上記支援用サーバコンピュータの事前審査用情報送信手段から送信される勤務先存在情報を受信し、
上記判定用サーバコンピュータは、上記事前審査用情報受信手段で受信した勤務先存在情報に基づいてローン申請人の勤務先の存在を判定する勤務先判定手段を有し、
上記事前チェック手段は、上記勤務先判定手段でローン申請人の勤務先が存在しないと判定されたときに事前チェックNGと判定し、上記ランク決定手段によるランクの決定を行わせないことを特徴とする。
次に、請求項6に記載の発明は、上記請求項5に記載の住宅ローン審査システムにおいて、
上記支援用サーバコンピュータの勤務先存在情報取得手段は、ローン申請人の勤務先の存在情報として、上記基本情報受信手段で受信した勤務先情報に含まれる勤務先名称の検索結果、勤務先所在地の検索結果、及び勤務先電話番号の検索結果を取得し、
上記事前審査用情報送信手段は、上記勤務先名称検索結果、勤務先所在地検索結果、及び勤務先電話番号検索結果を上記判定用サーバコンピュータに送信し、
上記判定用サーバコンピュータの勤務先判定手段は、上記事前審査用情報受信手段で受信した記勤務先名称検索結果、勤務先所在地検索結果、及び勤務先電話番号検索結果に基づいてローン申請人の勤務先の存在を判定することを特徴とする。
一方、請求項7に記載の発明は、金融機関に備えられた住宅ローン判定用サーバコンピュータで用いられ、申請を受けた住宅ローンの設定の可否を判定するための住宅ローン判定用プログラムと、
上記判定用サーバコンピュータとネットワークを介して情報通信可能に接続された住宅ローン判定支援用サーバコンピュータで用いられ、上記判定用サーバコンピュータに上記ローン設定の可否の判定に有用な支援情報を提供するための住宅ローン判定支援用プログラムとで構成される住宅ローン審査用プログラムであって、
上記判定用プログラムは、上記判定用サーバコンピュータを、
住宅ローンの申請受付時にローン審査のための基本情報としてのローン申請人に関する個人情報及び担保物件に関する担保情報と、ローン申請金額を記録する審査情報記録手段、
ローン設定可否のランクを決定するための閾値を記録した閾値記録手段、
上記基本情報を上記支援用サーバコンピュータに送信する基本情報送信手段として機能させ、
上記支援用プログラムは、上記支援用サーバコンピュータを、
上記判定用サーバコンピュータから送信される基本情報を受信する基本情報受信手段、
上記基本情報受信手段で受信した個人情報に基づく上記ローン申請人の個人信用情報を所定の個人信用情報源のコンピュータからオンライン又は記録媒体を介して取得するための個人信用情報取得手段、
上記基本情報受信手段で受信した担保情報に基づく上記担保物件の担保評価情報を所定の担保評価情報源のコンピュータからオンライン又は記録媒体を介して取得するための担保評価情報取得手段、
上記基本情報受信手段で受信した個人情報に基づき、所定の基準式に従って上記ローン申請人の個人評価点を算出する個人評価点算出手段、
上記個人信用情報取得手段で取得した個人信用情報、及び上記担保評価情報取得手段で取得した担保評価情報を、事前審査用情報として上記判定用サーバコンピュータに送信する事前審査用情報送信手段、
上記個人評価点算出手段で算出した個人評価点を上記判定用サーバコンピュータに送信する個人評価点送信手段として機能させ、
上記判定用プログラムは、上記判定用サーバコンピュータを、さらに、
上記支援用サーバコンピュータの事前審査用情報送信手段から送信される個人信用情報及び担保評価情報を受信する事前審査用情報受信手段、
上記支援用サーバコンピュータの個人評価点送信手段から送信される個人評価点を受信する個人評価点受信手段、
上記事前審査用情報受信手段で受信した個人信用情報に基づいてローン申請人の信用欠陥の有無を判定する信用判定手段、
上記事前審査用情報受信手段で受信した担保評価情報に基づいて担保不足の有無を判定する担保判定手段、
上記個人評価点受信手段で受信した個人評価点と上記閾値記録手段に記録されている閾値とに基づいてローン設定可否のランクを決定するランク決定手段、
上記信用判定手段で信用欠陥ありと判定され、または上記担保判定手段で担保不足ありと判定されたときに事前チェックNGと判定し、上記ランク決定手段によるランクの決定を行わせない事前チェック手段として機能させることを特徴とする。
次に、請求項8に記載の発明は、上記請求項7に記載の住宅ローン審査用プログラムにおいて、
上記判定用プログラムは、上記判定用サーバコンピュータをランク決定手段として機能させるときは、個人評価点と閾値とに基づき、ローン設定可否のランクを、ローン設定許可、ローン設定保留、ローン設定拒否のいずれかのランクに決定するように機能させることを特徴とする。
次に、請求項9に記載の発明は、上記請求項7または請求項8に記載の住宅ローン審査用プログラムにおいて、
上記判定用プログラムは、上記判定用サーバコンピュータを担保判定手段として機能させるときは、上記審査情報記録手段に記録されているローン申請金額が、上記事前審査用情報受信手段で受信した担保評価情報に含まれる担保評価額の所定倍以上のときに、担保不足と判定するように機能させることを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明によれば、コンピュータ及び通信ネットワークを利用して住宅ローンの審査、つまり住宅ローンの設定可否を判定する住宅ローン審査システムにおいて、金融機関には住宅ローン判定用サーバコンピュータを配置し、これとは別に配置した住宅ローン判定支援用サーバコンピュータと上記用サーバコンピュータとをネットワーク接続したうえで、判定用サーバコンピュータには、ローン設定の可否のランクを決定するランク決定手段を備え、支援用サーバコンピュータには、ローン申請人の個人信用情報や担保物件の担保評価情報等を取得する情報取得手段を備えたから、各金融機関で類似・共通する情報取得業務と、それ以外の独自に個別運用するローン設定判定業務とが、完全に切り分けられて運用されることとなって、ハードウエア資源及びソフトウエアの共通化・共有化が図られ、労力の無駄が省かれ、システム運用の省力化・効率化が図られることとなる。
しかも、判定用サーバコンピュータが行うローン設定の可否のためのランクの決定に有効に役立つローン申請人の個人評価点(スコア)までが支援用サーバコンピュータから提供されるから、金融機関が保有する判定用サーバコンピュータのサイズがハード的・ソフト的に小さく抑えられて、本システムの導入が容易となる。
また、請求項1に記載の発明によれば、個人信用情報がローン申請人の信用欠陥を示しているときや、担保評価情報が担保物件の担保不足を示しているときは、ランク決定手段により個人評価点に基いてローン設定可否のランクの決定を行うまでもなく、その段階でローン設定の不可判定を行うから、判定用サーバコンピュータが最後まで取り扱う案件の数が減少して該サーバコンピュータの負荷が軽減することとなる。その場合に、請求項2に記載の発明によれば、ランクが、ローン設定許可、ローン設定保留、ローン設定拒否のいずれかに決定される。また、請求項3に記載の発明によれば、ローン申請金額が担保評価額の所定倍以上のときに担保不足と判定されることになる。
次に、請求項4に記載の発明によれば、ローン申請人だけでなく、その保証人に関しても、信用欠陥がある場合は、その段階でローン設定の不可判定を行うから、判定用サーバコンピュータが最後まで取り扱う案件の数がますます減少して該サーバコンピュータの負荷がより一層軽減することとなる。もちろん、ローン申請人の個人信用状況だけでなく、その保証人の個人信用状況も考慮に入れて、ローン設定の可否を判定するから、融資の焦げ付きを未然に抑制することが可能となる。
次に、請求項5に記載の発明によれば、ローン申請人や保証人の個人信用情報だけでなく、ローン申請人の勤務先の存在情報が勤務先の存在未確認を示している場合は、その段階でローン設定の不可判定を行うから、判定用サーバコンピュータが最後まで取り扱う案件の数がますます減少して該サーバコンピュータの負荷がより一層軽減することとなる。もちろん、ローン申請人や保証人の個人信用状況だけでなく、ローン申請人の勤務先の存在状況も考慮に入れて、ローン設定の可否を判定するから、融資の焦げ付きをより一層未然に抑制することが可能となる。
次に、請求項6に記載の発明によれば、上記請求項5における勤務先の存在情報がより具体化され、それによれば、勤務先の名称で検索した結果、所在地で検索した結果及び電話番号で検索した結果が勤務先の存在情報として採用される。そして、その検索結果から、勤務先の存在に疑義があると考えられるとき(例えば検索結果に勤務先に該当する情報が発見されないとき等)は、勤務先の存在が未確認であると、判定用サーバコンピュータで判定する。
すなわち、支援用サーバコンピュータの側からは、あくまでも検索結果という客観的事実のみが提供され、それをどのように判断するか(勤務先の存在に疑義があると考えられるときの判定基準)については各金融機関の判定用サーバコンピュータに委ねられることとなる。
そして、請求項7から請求項9に記載の住宅ローン審査用プログラムは、上記請求項1から請求項3に記載の住宅ローン審査システムにそれぞれ対応するもので、本発明の先行技術に対して同一の技術的特徴を有し、同様の作用効果を奏するものである。
以下、図面を参照しながら、本発明の最良の実施形態を説明する。図1に示すように、本実施形態に係る住宅ローン審査システム1は、各金融機関10…10にそれぞれ備えられた住宅ローン判定システム10Aと、支援センタ20に備えられた住宅ローン判定支援システム20Aとが、コンピュータネットワーク(例えば専用回線等)30を介して、相互に情報通信可能に接続された基本構成である。支援センタ20は、例えば、上記支援システム20Aを用いて複数の金融機関10…10に対して住宅ローンの判定支援サービスを提供しようとする者が設置するか、あるいは上記支援サービスの提供を受けようとする金融機関10…10が共同で設置する。そして、住宅ローン判定システム10Aは、各金融機関10が個別に保有・使用し、住宅ローン判定支援システム20Aは、複数の金融機関10…10が共同で保有・使用する。
金融機関10の判定システム10Aは、業務サーバ11と、データベースサーバ12とを含んでいる。業務サーバ11は、判定システム10Aないしこの住宅ローン審査システム1を運用するためのアプリケーションプログラムを管理する。データベースサーバ12は、判定システム10Aないしこの住宅ローン審査システム1の運用に必要なデータベースを管理する。ここで、主なデータベースは、後に詳しく述べるように、ローン審査マスタM1、ランクマスタM2及びしきい値マスタM3である(図2参照)。
各金融機関10の判定システム10Aから支援センタ20の支援システム20Aへは、ローン申請人及び連帯保証人に関する第1の個人情報D1(図3参照)が上記ネットワーク30を介して送信される。この第1の個人情報D1は、支援システム20Aの側で、ローン申請人及び連帯保証人の個人信用情報Z1を外部情報ソース51から取得するのに必要な基本情報である。
また、判定システム10Aから支援システム20Aへは、担保物件に関する担保情報D2(図3参照)も送信される。この担保情報D2は、支援システム20Aの側で、担保物件の担保評価情報Z2を外部情報ソース52から取得するのに必要な基本情報である。
また、判定システム10Aから支援システム20Aへは、ローン申請人の勤務先及び連帯保証人の勤務先に関する勤務先情報D3(図3参照)も送信される。この勤務先情報D3は、支援システム20Aの側で、ローン申請人の勤務先及び連帯保証人の勤務先の名称検索結果Z3、所在地検索結果Z4及び電話番号検索結果Z5をそれぞれ外部情報ソース53,54,55から取得するのに必要な基本情報である。
そして、判定システム10Aから支援システム20Aへは、ローン申請人及び連帯保証人に関する第2の個人情報D4(図3参照)も送信される。この第2の個人情報D4は、上記第1の個人情報D1よりもさらに多くのデータを含み、支援システム20Aの側で、ローン申請人及び連帯保証人の個人評価点(スコア)Sを算出するのに必要な基本情報である。
一方、支援センタ20の支援システム20Aは、スコアリングサーバ21と、個人信用情報照会サーバ22と、担保物件評価サーバ23と、企業情報照会サーバ24と、地図情報照会サーバ25と、電話番号照会サーバ26とを含んでいる。
スコアリングサーバ21は、判定システム10Aから送信されてきた第2の個人情報D4に基いて、ローン申請人及び連帯保証人の個人評価点(スコア)Sを算出し、それを判定システム10Aへ送信する。個人信用情報照会サーバ22は、判定システム10Aから送信されてきた第1の個人情報D1に基いて、ローン申請人及び連帯保証人の個人信用情報Z1を外部情報ソース51から取得し、それを個人信用情報X1として判定システム10Aへ送信する。担保物件評価サーバ23は、判定システム10Aから送信されてきた担保情報D2に基いて、担保物件の担保評価情報Z2を外部情報ソース52から取得し、それを担保評価情報X2として判定システム10Aへ送信する。
企業情報照会サーバ24は、判定システム10Aから送信されてきた勤務先情報D3に基いて、ローン申請人の勤務先及び連帯保証人の勤務先を名称で検索した結果Z3を外部情報ソース53から取得し、それを名称検索結果X3として判定システム10Aへ送信する。地図情報照会サーバ25は、判定システム10Aから送信されてきた勤務先情報D3に基いて、ローン申請人の勤務先及び連帯保証人の勤務先を所在地で検索した結果Z4を外部情報ソース54から取得し、それを所在地検索結果X4として判定システム10Aへ送信する。電話番号照会サーバ26は、判定システム10Aから送信されてきた勤務先情報D3に基いて、ローン申請人の勤務先及び連帯保証人の勤務先を電話番号で検索した結果Z5を外部情報ソース55から取得し、それを電話番号検索結果X5として判定システム10Aへ送信する。
ここで、企業情報照会サーバ24、地図情報照会サーバ25及び電話番号照会サーバ26は全体で企業情報サーバ群27を構成し、全体でローン申請人の勤務先及び連帯保証人の勤務先の存在情報(勤務先が存在していることを示す情報、あるいは存在を示していると考えるに足る情報)を取得する手段(勤務先存在情報取得手段)として機能する。
また、各情報ソース51〜55は、例えばこの住宅ローン審査システム1の外部に存在する信用調査機関や評価組織等であって、支援システム20Aの各サーバ22〜26は、情報取得時にこれらのソース51〜55とリアルタイムにオンラインで通信するようにしてもよく、また、予めこれらのソース51〜55から磁気ディスク等の情報記録媒体や通信回線等を介してアップデートされた情報の提供を受けて、自己のデータ記録部17b(図2参照)に格納した各種情報マスタを該アップデート情報で定期的に更新するようにしてもよい。
図2にデータベースサーバ12を例にして示すように、各サーバはそれぞれコンピュータで構成され、中央処理装置13と、入力装置14と、表示装置15と、通信装置16と、記録装置17とを有している。記録装置17は、プログラム記録部17aとデータ記録部17bとを含み、プログラム記録部17aには、各サーバをそれぞれ動作させる各種プログラムが格納され、データ記録部17bには、上記プログラムの実行に必要な各種データが格納されている。特に、データベースサーバ12のデータ記録部17bには、図示したように、ローン審査マスタM1と、ランクマスタM2と、しきい値マスタM3とが格納されている。
図3に示すように、ローン審査マスタM1には、受付ID毎に、ローン申請人及び連帯保証人に関する個人/勤務先属性データと、ローン申請データと、担保物件評価対象データと、担保物件評価結果データと、企業情報データと、審査前チェックデータと、審査結果データと、総合コメントとが登録されている。
個人/勤務先属性データには、前述の第1の個人情報D1と、勤務先情報D3と、第2の個人情報D4とが含まれている。ローン申請データには、申請人が申請したローンに関するローン情報D5が含まれている。担保物件評価対象データには、前述した担保情報D2が含まれている。これらのデータは、金融機関10の担当者が、適宜、データベースサーバ12あるいは業務サーバ11を操作して、ローン申請人がローン申請用紙に申告した内容を、審査に入る前に、手動でローン審査マスタM1に入力したものである。
一方、担保物件評価結果データには、担保物件の評価情報A1が含まれている。このデータは、支援システム20Aから送信された担保評価情報X2の内容を元にして、データベースサーバ12が業務サーバ11の指令を受けて自動的にローン審査マスタM1に書き込んだものである。企業情報データには、ローン申請人の勤務先及び連帯保証人の勤務先の評点情報A2が含まれている。このデータは、支援システム20Aから送信された名称検索結果X3の内容を元にして、データベースサーバ12が業務サーバ11の指令を受けて自動的にローン審査マスタM1に書き込んだものである。
審査前チェックデータには、ローン申請人及び連帯保証人の個人信用ブラックフラグ情報F1が含まれている。このデータは、支援システム20Aから送信された個人信用情報X1の内容に応じて、データベースサーバ12が業務サーバ11の指令を受けて自動的にローン審査マスタM1に書き込んだものである。同じく、審査前チェックデータには、ローン担保評価フラグ情報F2が含まれている。このデータは、支援システム20Aから送信された担保評価情報X2の内容に応じて、データベースサーバ12が業務サーバ11の指令を受けて自動的にローン審査マスタM1に書き込んだものである。同じく、審査前チェックデータには、ローン申請人の勤務先及び連帯保証人の勤務先の存在確認フラグ情報F3が含まれている。このデータは、支援システム20Aから送信された勤務先の名称検索結果X3、所在地検索結果X4及び電話番号検索結果X5の内容に応じて、データベースサーバ12が業務サーバ11の指令を受けて自動的にローン審査マスタM1に書き込んだものである。
さらに、審査結果データには、ローン申請人及び連帯保証人のスコア情報A3が含まれている。このデータは、支援システム20Aから送信された個人評価点(スコア)Sの内容を、データベースサーバ12が業務サーバ11の指令を受けて自動的にローン審査マスタM1に書き込んだものである。同じく、審査結果データには、ローン申請人及び連帯保証人のランク情報A4と、総合ランク情報A5とが含まれている。このデータは、上記個人評価点(スコア)Sに基いて、業務サーバ11が行ったローン設定可否のランク判定の内容を、データベースサーバ12が業務サーバ11の指令を受けて自動的にローン審査マスタM1に書き込んだものである。
そして、総合コメントは、金融機関10の担当者が、審査の終了時に、適宜、業務サーバ11を操作して、手動で入力した内容を、データベースサーバ12が自動的にローン審査マスタM1に書き込んだものである。
次に、図4に示すように、ランクマスタM2には、ローン種類や適用期間等をキーとして、しきい値IDが登録されている。これらのデータは、金融機関10の担当者が、適宜、データベースサーバ12あるいは業務サーバ11を操作して、予め、手動でランクマスタM2に入力したものである。ここで、ローン種類とは、例えば住宅ローンがサラリーマン向けか自営業者向けか等の種類をいい、適用期間とは、しきい値IDの有効期間をいう。
次に、図5に示すように、しきい値マスタM3には、しきい値ID毎に、Aランクの上限値及び下限値と、Bランクの上限値及び下限値と、Cランクの上限値及び下限値とが登録されている。これらのデータもまた、金融機関10の担当者が、適宜、データベースサーバ12あるいは業務サーバ11を操作して、予め、手動でしきい値マスタM3に入力したものである。ここで、Aランクとは、ローン設定可否のランク判定において、ローン設定を問題なく許可してよいランクであり、Bランクとは、ローン設定を保留(要慎重・再考)すべきランクであり、Cランクとは、ローン設定を拒否すべきランクである。
後に詳しく述べるように、業務サーバ11は、図3のローン審査マスタM1に書き込まれたスコア情報A3を、ローン種類や適用期間(しきい値IDの有効期間)等に応じて、図4のランクマスタM2及び図5のしきい値マスタM3から選択したしきい値IDの各ランクの上限値・下限値情報に当てはめて、A,B,Cのいずれかのランクを決定し、それを、図3のローン審査マスタM1のランク情報A4,A5に書き込む。
以下、この住宅ローン審査システム1全体の具体的動作の1例を説明する。まず、図6〜図7のフローチャートと、図8〜図10の画面例示とを参照して、個人信用情報の照会動作を説明する。
図6のステップS1に示すように、金融機関10の担当者が、業務サーバ11を操作して、判定システム10Aないしこの住宅ローン審査システム1を運用するためのアプリケーションプログラムを起動すると、業務サーバ11の表示装置15に、図8に例示するようなホーム画面W1が表示される(ステップS2)。ホーム画面W1には、ローン申請人に関するいくつかの基本情報を入力する欄の他、個人信用情報の照会を行うときに押下する個人信用情報照会ボタン101と、担保物件の評価を行うときに押下する担保物件評価ボタン102と、勤務先である企業情報の照会を行うときに押下する企業情報照会ボタン103と、申請された住宅ローンの設定の可否を最終的に判定するときに押下する審査ボタン104とが配置されている。
金融機関10の担当者は、このホーム画面W1上で、ローン申請人に関するいくつかの基本情報を入力して案件を特定した後、個人信用情報照会ボタン101を押下する(ステップS3)。すると、業務サーバ11の表示装置15に、図9に例示するような個人信用情報照会画面W2が表示される(ステップS4)。この照会画面W2には、ローン申請人及び連帯保証人(図例では2人いる)に関するさらにいくつかの基本情報及びローン申請金額がローン審査マスタM1から拾い出されて(情報D1,D5)自動的に表示される他、個人信用情報ソース51を指定するためのチェックボックス(図例では2つある)と、ローン申請人用の照会実行ボタン105及び連帯保証人用の照会実行ボタン106とが配置されている。
金融機関10の担当者は、この照会画面W2上で、個人信用情報ソース51を指定した後、実行ボタン105又は106を押下する(ステップS5)。すると、支援システム20Aの個人信用情報照会サーバ22へ第1の個人情報D1が送信される(ステップS6)。支援システム20Aの個人信用情報照会サーバ22は、上記第1の個人情報D1を受信すると、該情報D1に基いてローン申請人又は連帯保証人の個人信用情報Z1を指定された情報ソース51から取得する動作を行うが、これについては、図7のフローチャートを参照して別に後述する。
そして、個人信用情報照会サーバ22から判定システム10Aの側へ個人信用情報X1が送信されると(ステップS7)、業務サーバ11の表示装置15に、図10に例示するような個人信用情報回答画面W3が表示される(ステップS8)。この回答画面W3には、情報ソース51毎に、ローン申請人又は連帯保証人の個人信用情報X1が自動的に表示される他、表示された複数の者のなかからローン申請人又は連帯保証人であると思われる者を指定するためのチェックボックスと、確認ボタン107とが配置されている。
金融機関10の担当者は、この回答画面W3上で、ローン申請人又は連帯保証人であると思われる者を指定する(ステップS9)。すると、業務サーバ11は、指定された個人にブラック情報(過去の支払遅延や未払い等の信用欠陥情報)が有るか否かを個人信用情報X1を参照して判定し(ステップS10)、有る場合は、回答画面W3のブラック情報欄に、そのブラック情報を表示する(ステップS11)。これに対し、無い場合は、ブラック情報欄に何も表示しない。
金融機関10の担当者は、これらの表示内容を見て、確認ボタン107を押下する(ステップS12)。すると、業務サーバ11は、ブラック情報が有る場合は、データベースサーバ12に、ローン審査マスタM1の個人信用ブラックフラグ情報F1にNG(信用欠陥)を記録させ、ブラック情報が無い場合は、OK(問題無し)を記録させる(ステップS13)。
上記ステップS6で、業務サーバ11から第1の個人情報D1を受信した個人信用情報照会サーバ22は、図7のステップS21において、上記情報D1の受信を確認すると、指定された情報ソース51にアクセスして(すなわちこの場合は、情報ソース51とリアルタイムにオンラインで通信する)、ローン申請人又は連帯保証人の個人信用情報Z1を取得し(ステップS22)、それを個人信用情報X1として業務サーバ11へ送信する(ステップS23)。
次に、図11〜図12のフローチャートと、図8及び図13〜図14の画面例示とを参照して、担保物件の評価動作を説明する。
図11のステップS31に示すように、金融機関10の担当者が、業務サーバ11を操作して、判定システム10Aないしこの住宅ローン審査システム1を運用するためのアプリケーションプログラムを起動すると、業務サーバ11の表示装置15に、図8に例示するようなホーム画面W1が表示される(ステップS32)。金融機関10の担当者は、このホーム画面W1上で、ローン申請人に関するいくつかの基本情報を入力して案件を特定した後、担保物件評価ボタン102を押下する(ステップS33)。すると、業務サーバ11の表示装置15に、図13に例示するような担保物件評価画面W4が表示される(ステップS34)。この評価画面W4には、担保物件に関するいくつかの基本情報がローン審査マスタM1から拾い出されて(情報D2)自動的に表示される他、評価実行ボタン108が配置されている。
金融機関10の担当者は、この評価画面W4上で、実行ボタン108を押下する(ステップS35)。すると、支援システム20Aの担保物件評価サーバ23へ担保情報D2が送信される(ステップS36)。支援システム20Aの担保物件評価サーバ23は、上記担保情報D2を受信すると、該情報D2に基いて担保評価情報Z2を情報ソース52から取得する動作を行うが、これについては、図12のフローチャートを参照して別に後述する。
そして、担保物件評価サーバ23から判定システム10Aの側へ担保評価情報X2が送信されると(ステップS37)、業務サーバ11の表示装置15に、図14に例示するような担保物件評価回答画面W5が表示される(ステップS38)。この回答画面W5には、担保物件の担保評価情報X2が自動的に表示される他、確認ボタン109が配置されている。
金融機関10の担当者は、この回答画面W5上で、確認ボタン109を押下する(ステップS39)。すると、業務サーバ11は、データベースサーバ12に、ローン審査マスタM1の担保物件評価結果データに担保評価情報X2の内容を元にして評価情報A1を記録させる(ステップS40)。
次いで、業務サーバ11は、ローン申請金額(D5)が(合計評価額(A1)×所定の定数)以上か否かを判定する(ステップS41)。その結果、以上の場合は、業務サーバ11は、データベースサーバ12に、ローン審査マスタM1のローン担保評価フラグ情報F2にNG(担保不足)を記録させ(ステップS42)、未満の場合は、OK(問題無し)を記録させる(ステップS43)。
上記ステップS36で、業務サーバ11から担保情報D2を受信した担保物件評価サーバ23は、図12のステップS51において、上記情報D2の受信を確認すると、情報ソース52にアクセスして(すなわちこの場合は、情報ソース52とリアルタイムにオンラインで通信する)、担保物件の担保評価情報Z2を取得する(ステップS52)。
次いで、担保物件評価サーバ23は、取得した担保評価情報Z2と、土地面積及び建物面積(D2)とから、各評価額を計算し(ステップS53)、得られた評価額を担保評価情報X2として業務サーバ11へ送信する(ステップS54)。つまりこの場合は、情報ソース52から土地単価や建物単価が情報Z2として得られるので、担保物件評価サーバ23の側で、回答画面W5に表示すべき土地評価額、建物評価額、及び合計評価額を計算したのである。しかし、情報ソース52の側でその評価額計算を行ってもよく、さらには、担保物件評価サーバ23から業務サーバ11へ担保評価情報X2として土地単価や建物単価を送信し、業務サーバ11の側で評価額計算を行ってもよい。
次に、図15〜図16のフローチャートと、図8及び図17〜図19の画面例示とを参照して、企業情報の照会動作を説明する。
図15のステップS61に示すように、金融機関10の担当者が、業務サーバ11を操作して、判定システム10Aないしこの住宅ローン審査システム1を運用するためのアプリケーションプログラムを起動すると、業務サーバ11の表示装置15に、図8に例示するようなホーム画面W1が表示される(ステップS62)。金融機関10の担当者は、このホーム画面W1上で、ローン申請人に関するいくつかの基本情報を入力して案件を特定した後、企業情報照会ボタン103を押下する(ステップS63)。すると、業務サーバ11の表示装置15に、図17に例示するような企業情報照会画面W6が表示される(ステップS64)。この照会画面W6には、ローン申請人の勤務先及び連帯保証人(図例では2人いる)の勤務先に関するいくつかの基本情報がローン審査マスタM1から拾い出されて(情報D3)自動的に表示される他、勤務先の名称検索を行うときに押下する企業情報照会実行ボタン110,113と、勤務先の所在地検索を行うときに押下する地図情報照会実行ボタン111,114と、勤務先の電話番号検索を行うときに押下する電話番号照会実行ボタン112,115とが配置されている。
金融機関10の担当者は、この照会画面W6上で、まず、企業情報照会実行ボタン110又は113を押下する(ステップS65)。ここで他の実行ボタン111,112,114,115の押下は無効である。すると、支援システム20Aの企業情報照会サーバ24へ勤務先情報D3が送信される(ステップS66)。支援システム20Aの企業情報照会サーバ24は、上記勤務先情報D3を受信すると、該情報D3に基いてローン申請人の勤務先又は連帯保証人の勤務先を名称で検索した結果Z3を情報ソース53から取得する動作を行うが、これについては、図16のフローチャートを参照して別に後述する。
そして、企業情報照会サーバ24から判定システム10Aの側へ名称検索結果X3が送信されると(ステップS67)、業務サーバ11の表示装置15に、図18に例示するような企業情報回答画面W7が表示される(ステップ68)。この回答画面W7には、ローン申請人の勤務先又は連帯保証人の勤務先の信用情報X3が自動的に表示される他、同一又は類似する名称を有する他のいくつかの企業が併せて表示され、かつ、詳細ボタン116と、確認ボタン117と、戻るボタン118とが配置されている。
金融機関10の担当者は、この回答画面W7上で、表示された複数の企業のなかからローン申請人の勤務先又は連帯保証人の勤務先であると思われる企業を選択(この選択は企業名の欄を押下すると表示の色が反転することで行われる)した後、確認ボタン117を押下する(ステップS69)。すると、業務サーバ11は、データベースサーバ12に、ローン審査マスタM1の勤務先存在確認フラグ情報F3にOK(勤務先の存在確認済み)を記録させる(ステップS70)。
上記ステップS66で、業務サーバ11から勤務先情報D3を受信した企業情報照会サーバ24は、図16のステップS81において、上記情報D3の受信を確認すると、情報ソース53にアクセスして(すなわちこの場合は、情報ソース53とリアルタイムにオンラインで通信する)、ローン申請人の勤務先又は連帯保証人の勤務先の名称検索結果(ないし勤務先信用情報)Z3を取得し(ステップS82)、それを名称検索結果(ないし勤務先信用情報)X3として業務サーバ11へ送信する(ステップS83)。
なお、図18の回答画面W7上で、企業を選択した後、詳細ボタン116を押下すると、図19に例示するような企業情報詳細画面W8が表示される。この詳細画面W8にも、確認ボタン119と、戻るボタン120とが配置されており、この詳細画面W8上で確認ボタン119を押下しても、上記回答画面W7上で確認ボタン117を押下したときと同様、ローン審査マスタM1の勤務先存在確認フラグ情報F3にOK(勤務先の存在確認済み)が記録される。
また、回答画面W7、詳細画面W8のいずれにも、企業の評点(業績や利益率等の企業の優良度)が表示されている。この評点は、そもそも情報ソース53からの名称検索結果(ないし勤務先信用情報)Z3に含まれる情報で、確認ボタン117又は119を押下したときに、ローン審査マスタM1の企業情報データA2にその値が記録される(図15のステップS70参照)。
以上は、企業情報照会サーバ24から判定システム10Aの側へ送信された名称検索結果X3のなかに、勤務先に該当する情報が発見された場合(勤務先の存在が確認された場合)であった(すなわち、金融機関10の担当者が回答画面W7に表示された複数の企業のなかからローン申請人の勤務先又は連帯保証人の勤務先であると思われる企業を選択した後、確認ボタン117又は119を押下した場合であった)。これに対し、金融機関10の担当者が回答画面W7に表示された複数の企業のなかからローン申請人の勤務先又は連帯保証人の勤務先であると思われる企業を発見できない場合は、回答画面W7又は詳細画面W8において戻るボタン118又は120を押下する。すると、業務サーバ11の表示装置15には、図17の企業情報照会画面W6が復帰する。
次に、図20〜図21のフローチャートと、図17及び図22の画面例示とを参照して、地図情報の照会動作を説明する。
金融機関の担当者は、復帰した照会画面W6上で、次に、地図情報照会実行ボタン111又は114を押下する(ステップS91)。ここで他の実行ボタン110,112,113,115の押下は無効である。すると、支援システム20Aの地図情報照会サーバ25へ勤務先情報D3が送信される(ステップS92)。支援システム20Aの地図情報照会サーバ25は、上記勤務先情報D3を受信すると、該情報D3に基いてローン申請人の勤務先又は連帯保証人の勤務先を所在地(又は住所)で検索した結果Z4を情報ソース54から取得する動作を行うが、これについては、図21のフローチャートを参照して別に後述する。
そして、地図情報照会サーバ25から判定システム10Aの側へ所在地検索結果X4が送信されると(ステップS93)、業務サーバ11の表示装置15に、図22に例示するような地図情報回答画面W9が表示される(ステップS94)。この回答画面W9には、ローン申請人の勤務先又は連帯保証人の勤務先の所在地を示すマークと、該所在地の周辺地図とが自動的に表示される他、確認ボタン121と、戻るボタン122とが配置されている。
金融機関10の担当者は、この回答画面W9上で、表示されたマークや周辺地図がローン申請人の勤務先又は連帯保証人の勤務先の所在地の周辺を示していると思われるときは、確認ボタン121を押下する(ステップS95)。すると、業務サーバ11は、データベースサーバ12に、ローン審査マスタM1の勤務先存在確認フラグ情報F3にOK(勤務先の存在確認済み)を記録させる(ステップS96)。
上記ステップS92で、業務サーバ11から勤務先情報D3を受信した地図情報照会サーバ25は、図21のステップS101において、上記情報D3の受信を確認すると、情報ソース54にアクセスして(すなわちこの場合は、情報ソース54とリアルタイムにオンラインで通信する)、ローン申請人の勤務先又は連帯保証人の勤務先の所在地検索結果(ないし勤務先地図情報)Z4を取得し(ステップS102)、それを所在地検索結果(ないし勤務先地図情報)X4として業務サーバ11へ送信する(ステップS103)。
なお、この場合、企業の評点は、地図情報ソース54からは得られず、したがって、図20のステップS95で、確認ボタン121が押下されても、例えばステップS96等で、ローン審査マスタM1の企業情報データA2に評点が記録されることはない。
以上は、地図情報照会サーバ25から判定システム10Aの側へ送信された所在地検索結果X4のなかに、勤務先に該当する情報が発見された場合(勤務先の存在が確認された場合)であった(すなわち、金融機関10の担当者が回答画面W9に表示されたマークや周辺地図がローン申請人の勤務先又は連帯保証人の勤務先の所在地の周辺を示していると判断して確認ボタン121を押下した場合であった)。これに対し、金融機関10の担当者が回答画面W9に表示されたマークや周辺地図からはローン申請人の勤務先又は連帯保証人の勤務先の所在地が確認できたとの心証が得られない場合は、回答画面W9において戻るボタン122を押下する。すると、業務サーバ11の表示装置15には、再び図17の企業情報照会画面W6が復帰する。
次に、図23〜図24のフローチャートと、図17及び図25の画面例示とを参照して、電話番号の照会動作を説明する。
金融機関の担当者は、復帰した照会画面W6上で、最後に、電話番号照会実行ボタン112又は115を押下する(ステップS111)。ここで他の実行ボタン110,111,113,114の押下は無効である。すると、支援システム20Aの電話番号照会サーバ26へ勤務先情報D3が送信される(ステップS112)。支援システム20Aの電話番号照会サーバ26は、上記勤務先情報D3を受信すると、該情報D3に基いてローン申請人の勤務先又は連帯保証人の勤務先を電話番号で検索した結果Z5を情報ソース55から取得する動作を行うが、これについては、図24のフローチャートを参照して別に後述する。
そして、電話番号照会サーバ26から判定システム10Aの側へ電話番号検索結果X5が送信されると(ステップS113)、業務サーバ11の表示装置15に、図25に例示するような電話番号回答画面W10が表示される(ステップS114)。この回答画面W10には、ローン申請人の勤務先又は連帯保証人の勤務先の電話番号が、現在通話可能であること(勤務先に連絡できた)、又は現在通話不可能であること(使用されていない、あるいはつながらない)、又は移転されていること(つながるが他人の電話番号であった)のいずれかがマークで自動的に表示される他、確認ボタン123と、戻るボタン124とが配置されている。
金融機関10の担当者は、この回答画面W10上で、通話可能にマークが表示されており、ローン申請人の勤務先又は連帯保証人の勤務先の電話番号が確認できた(勤務先の存在が確認できた)と判断するときは、確認ボタン123を押下する(ステップS115からS116)。すると、業務サーバ11は、データベースサーバ12に、ローン審査マスタM1の勤務先存在確認フラグ情報F3にOK(勤務先の存在確認済み)を記録させる。なお、この場合も、企業の評点は、電話番号情報ソース55からは得られないため、ローン審査マスタM1の企業情報データA2に評点が記録されることはない。
一方、金融機関10の担当者は、回答画面W10上で、通話不可能や移転にマークが表示されており、ローン申請人の勤務先又は連帯保証人の勤務先の電話番号が確認できない(勤務先の存在が確認できない)と判断するときは、戻るボタン124を押下する(ステップS115からS117)。すると、業務サーバ11は、データベースサーバ12に、ローン審査マスタM1の勤務先存在確認フラグ情報F3にNG(勤務先の存在未確認)を記録させる。
上記ステップS112で、業務サーバ11から勤務先情報D3を受信した電話番号照会サーバ26は、図24のステップS121において、上記情報D3の受信を確認すると、情報ソース55にアクセスして(すなわちこの場合は、情報ソース55とリアルタイムにオンラインで通信する)、ローン申請人の勤務先又は連帯保証人の勤務先の電話番号検索結果(ないし勤務先電話番号情報)Z5を取得し(ステップS122)、それを電話番号検索結果(ないし勤務先電話番号情報)X5として業務サーバ11へ送信する(ステップS123)。
次に、図26〜図28のフローチャートと、図8及び図29の画面例示とを参照して、ローン設定可否の判定動作を説明する。この判定動作は、個人信用情報X1から派生した個人信用フラグF1、担保評価情報X2から派生した担保評価フラグF2、勤務先存在情報X3〜X5から派生した勤務先存在フラグF3、及び以下に述べる個人評価点Sに基いてローン設定の可否を判定するものである。
まず、金融機関10の担当者は、業務サーバ11を操作して、前述の図6、図11及び図15と同様に、アプリケーションプログラムを起動させ、図8のホーム画面W1を呼び出す(ステップS131,S132)。そして、このホーム画面W1上で、ローン申請人に関するいくつかの基本情報を入力して案件を特定した後、審査ボタン104を押下する(ステップS133)。
ここで、少なくとも、当該案件において、過去に、個人信用情報照会ボタン101と、担保物件評価ボタン102とが押下されたことがあり、その結果、ローン審査マスタM1の審査前チェックの欄に、個人信用フラグF1と、担保評価フラグF2とが記録がされていることが条件とされる。よって、過去に少なくとも個人信用情報照会ボタン101と担保物件評価ボタン102とを押下することなくした審査ボタン104の押下は無効である。
審査ボタン104が押下されると、業務サーバ11は、審査前チェックを開始する。すなわち、ステップS134で、ローン審査マスタM1の個人信用フラグF1にNGが有るか否か(ローン申請人又は連帯保証人の信用欠陥の有無)を判定し、ステップS135で、ローン審査マスタM1の担保評価フラグF2にNGが有るか否か(担保物件の担保不足の有無)を判定し、ステップS136で、ローン審査マスタM1の勤務先存在フラグF3にNGが有るか否か(勤務先の存在未確認の有無)を判定する。そして、いずれか1つでもYESと判定されたときは、ステップS138で、審査前チェックをNGとする(すなわちローン設定不可を判定する)。これに対し、すべてNOと判定されたときは、ステップS137で、審査前チェックをOKとする(すなわちローン設定の不可判定を行わない)。
次いで、業務サーバ11は、ステップS141で、審査前チェックがOKか否かを判定し、OKでないとき(すなわち審査前チェックの段階でローン設定の不可判定が行われたとき)は、直ちにステップS148に進む。これに対し、ステップS141で、OKのとき(すなわち審査前チェックの段階ではローン設定の不可判定が行われないとき)は、個人評価点Sに基くローン設定可否のランク判定を開始する。
すなわち、業務サーバ11は、ステップS142で、支援システム20Aのスコアリングサーバ21へ第2の個人情報D4を送信する。支援システム20Aのスコアリングサーバ21は、上記第2の個人情報D4を受信すると、該情報D4に基いてローン申請人及び連帯保証人の個人評価点(スコア)Sを所定の方式(基準式)に従って算出する動作を行うが、これについては、図28のフローチャートを参照して別に後述する。
そして、スコアリングサーバ21から判定システム10Aの側へスコアSが送信されると(ステップS143)、業務サーバ11は、ローン審査マスタM1のローン種類及び適用期間(ローンの開始年月日)D5でランクマスタM2を検索し、しきい値IDを取得する(ステップS144)。次いで、取得したしきい値IDでしきい値マスタM3を検索し、A,B,C各ランクの範囲(すなわち上限値・下限値)を取得する(ステップS145)。次いで、上記のスコアリングサーバ21から送信されたスコアSを、上記の取得した各ランク範囲に当てはめて、該スコアSがA,B,Cのいずれかのランクに属するかを判定する(ステップS146)。そして、業務サーバ11は、その結果を、データベースサーバ12に、ローン審査マスタM1の個人ランク情報A4に記録させる(ステップS147)。
なお、業務サーバ11は、上記ステップS143でスコアリングサーバ21からスコアSを受信した段階で、データベースサーバ12に、ローン審査マスタM1のスコア情報A3にその値を記録させる。
そして、業務サーバ11は、最終的に、表示装置15に、図29に例示するような審査結果画面W11を表示する(ステップS148)。この審査結果画面W11には、ローン申請人及び連帯保証人について、自動審査前チェックの結果と自動ランク判定の結果A4とが一覧表示されている。ただし、連帯保証人については担保評価は行っていない。また、企業評点A2も併せて表示されている。さらに、ローン申請人のランクと連帯保証人のランクとを合わせて考慮した総合判定結果ランクA5も表示されている。この審査結果画面W11上で、印刷ボタン125を押下すると表示内容(審査結果)が印刷され、戻るボタン126を押下すると、ホーム画面W1に復帰する。
上記ステップS142で、業務サーバ11から第2の個人情報D4を受信したスコアリングサーバ21は、図28のステップS151において、上記情報D4の受信を確認すると、その受信した第2個人情報D4に基いてローン申請人及び連帯保証人の個人評価点(スコア)Sを所定の方式(基準式)に従って算出し(ステップS152)、それを業務サーバ11へ送信する(ステップS23)。
以上、説明してきたように、本実施形態に係る住宅ローン審査システム1は、コンピュータ及び通信ネットワーク30を利用して住宅ローンの審査、つまり住宅ローンの設定可否を判定する住宅ローン審査システム1であって、金融機関10には住宅ローン判定システム10Aを配置し、これとは別に配置した住宅ローン判定支援システム20Aと上記判定システム10Aとをネットワーク接続したうえで、判定システム10Aには、ローン設定の可否を判定するローン設定判定手段(業務サーバ11)を備え、支援システム20Aには、ローン申請人の個人信用情報Z1や担保物件の担保評価情報Z2等を取得する情報取得手段(個人信用情報照会サーバ22や担保物件評価サーバ23)を備えたから、各金融機関10で類似・共通する情報取得業務と、それ以外の独自に個別運用するローン設定判定業務とが、完全に切り分けられて運用されることとなって、ハードウエア資源及びソフトウエアの共通化・共有化が図られ、労力の無駄が省かれ、システム運用の省力化・効率化が図られることとなる。加えて、支援システム20Aが、金融機関10の判定システム10Aの業務・機能を干渉したり侵害することがない。
しかも、判定システム10Aが行うローン設定判定に有効に役立つローン申請人の個人評価点(スコア)Sまでが支援システム20Aから提供されるから、金融機関10が保有する判定システム10Aのサイズがハード的・ソフト的に小さく抑えられて、本システム1の導入が容易となる。
次に、個人信用情報X1がローン申請人の信用欠陥を示しているときや、担保評価情報X2が担保物件の担保不足を示しているときは、ローン設定判定手段(業務サーバ11)は、個人評価点Sに基いてローン設定可否のランク判定を行うまでもなく、その段階でローン設定の不可判定を行うから、判定システム10Aが最後まで取り扱う案件の数が減少してサーバ11,12の負荷が軽減することとなる。
次に、ローン申請人だけでなく、その保証人に関しても、信用欠陥がある場合は、ローン設定判定手段(業務サーバ11)は、その段階でローン設定の不可判定を行うから、判定システム10Aが最後まで取り扱う案件の数がますます減少してサーバ11,12の負荷がより一層軽減することとなる。もちろん、ローン申請人の個人信用状況だけでなく、その保証人の個人信用状況も考慮に入れて、ローン設定の可否を判定するから、融資の焦げ付きをより一層未然に抑制することが可能となる。
次に、ローン申請人や保証人の個人信用情報X1だけでなく、ローン申請人の勤務先の存在情報X3,X4,X4が勤務先の存在未確認を示している場合は、ローン設定判定手段(業務サーバ11)は、その段階でローン設定の不可判定を行うから、判定システム10Aが最後まで取り扱う案件の数がますます減少してサーバ11,12の負荷がより一層軽減することとなる。もちろん、ローン申請人や保証人の個人信用状況だけでなく、ローン申請人の勤務先の存在状況も考慮に入れて、ローン設定の可否を判定するから、融資の焦げ付きをより一層未然に抑制することが可能となる。
なお、勤務先の存在が確認されたときは、ローン設定判定手段(業務サーバ11)は、個人評価点Sに基いてローン設定可否のランク判定を行うこととなるが、その場合に、勤務先の評点があれば、その評点を上記ランク判定に考慮するようにしてもよい。
次に、勤務先の存在情報として、勤務先の名称で検索した結果X3、所在地で検索した結果X4及び電話番号で検索した結果X5のうちの少なくとも1つを採用して、その検索結果から、勤務先の存在に疑義があると考えられるとき(例えば検索結果に勤務先に該当する情報が発見されないとき等)は、勤務先の存在が未確認であると、判定システム10Aの側で判定するから、支援システム20Aの側からは、あくまでも検索結果という客観的事実のみが提供され、それをどのように判断するか(勤務先の存在に疑義があると考えられるときの判定基準)については各金融機関10の主観に委ねられることとなって、各金融機関10で類似・共通する検索結果の取得業務と、それ以外の独自に個別運用する勤務先存在疑義判定業務(換言すれば勤務先存在未確認判定業務)とが、ここでも完全に切り分けられて、支援システム20Aが、金融機関10の判定システム10Aの業務・機能を干渉したり侵害することがない。
次に、支援システム20Aの側で、担保物件の単価に基いて担保物件の評価額まで算出して、それを判定システム10Aへ提供するから、判定システム10Aにおける担保物件の評価額算出業務が省略可能となる。
以上説明した実施形態は本発明の最良の実施形態ではあるが、特許請求の範囲を逸脱しない限り、なお種々の変更や修正が可能なことはいうまでもない。例えば、図30に例示したように、企業情報サーバ群27を構成する上記企業情報照会サーバ24と地図情報照会サーバ25と電話番号照会サーバ26とを1つのサーバ(企業情報照会総合サーバ)200に統合してもよい。その場合、図31に例示したように、企業情報照会画面W200には、上記図17の同画面W6と異なり、申請人と保証人とに、ただ1つの実行ボタン201,202だけが配置される。そして、この実行ボタン201又は202を押下するだけで、企業情報照会総合サーバ200が、企業情報の照会と、地図情報の照会と、電話番号の照会とを、この順に、自動的に、連続して実行するようにする。
すなわち、勤務先存在情報取得手段(企業情報サーバ群27、又は企業情報照会総合サーバ200)は、勤務先の存在情報として、基本情報受信手段(通信装置16)で受信した勤務先情報に示される勤務先名称の検索結果X3、勤務先所在地の検索結果X4及び勤務先電話番号の検索結果X5をこの順に1つづつ取得すると共に、上記勤務先名称検索結果X3、勤務先所在地検索結果X4及び勤務先電話番号検索結果X5のいずれからも勤務先の存在を確認できないときは、勤務先の存在が未確認であるという情報を生成し、支援情報送信手段(通信装置16)は、住宅ローン判定システム10Aへ、勤務先の存在情報として、上記勤務先の存在が未確認であるという情報を送信するのである。このようにすれば、支援システム20Aの側で、勤務先の存在が未確認であるという情報を生成して、それを判定システム10Aへ提供するから、判定システム10Aにおける上記勤務先存在疑義判定業務(換言すれば勤務先存在未確認判定業務)が省略可能となる。
さらには、図32に例示したように、支援センタ20の支援システム20Aを構成する上記スコアリングサーバ21と個人信用情報照会サーバ22と担保物件評価サーバ23と企業情報照会サーバ24と地図情報照会サーバ25と電話番号照会サーバ26とを1つのサーバ(ローン設定判定支援総合サーバ)300に統合することも可能である。
本発明は、コンピュータ及び通信ネットワークを利用して住宅ローンの設定可否を判定する住宅ローン審査システムにおいて、複数の金融機関同士で類似・共通する業務・機能を、各金融機関で独自に個別運用する業務・機能から、完全に切り分けたから、各金融機関独自の査定基準を干渉・侵害することなく、ハードウエア資源及びソフトウエアの共通化・共有化を図ることができ、もって労力の無駄を省き、システム運用の省力化・効率化を図ることが可能となった。本発明は、コンピュータ及び通信ネットワークを利用して銀行等の金融機関において住宅ローンを審査する技術分野において広範な産業上の利用可能性を有する。
本発明の最良の実施形態に係る住宅ローン審査システムの全体構成を示すブロック図である。 データベースサーバを例にとり、上記住宅ローン審査システムに用いられている各サーバの構成を示すブロック図である。 データベースサーバの記録装置に格納されているローン審査マスタの登録データの構成図である。 同、ランクマスタの登録データの構成図である。 同、しきい値マスタの登録データの構成図である。 個人信用情報照会時の業務サーバの動作の1例を示すフローチャートである。 同、個人信用情報照会サーバの動作の1例を示すフローチャートである。 業務サーバの表示装置に表示されるホーム画面の1例である。 同、個人信用情報照会画面の1例である。 同、個人信用情報回答画面の1例である。 担保物件評価時の業務サーバの動作の1例を示すフローチャートである。 同、担保物件評価サーバの動作の1例を示すフローチャートである。 業務サーバの表示装置に表示される担保物件評価画面の1例である。 同、担保物件評価回答画面の1例である。 企業情報照会時の業務サーバの動作の1例を示すフローチャートである。 同、企業情報照会サーバの動作の1例を示すフローチャートである。 業務サーバの表示装置に表示される企業情報照会画面の1例である。 同、企業情報回答画面の1例である。 同、企業情報詳細画面の1例である。 地図情報照会時の業務サーバの動作の1例を示すフローチャートである。 同、地図情報照会サーバの動作の1例を示すフローチャートである。 業務サーバの表示装置に表示される地図情報回答画面の1例である。 電話番号情報照会時の業務サーバの動作の1例を示すフローチャートである。 同、電話番号照会サーバの動作の1例を示すフローチャートである。 業務サーバの表示装置に表示される電話番号回答画面の1例である。 ローン設定可否判定時の業務サーバの動作の1例を示すフローチャートの前半部分(審査前チェック動作)である。 同、後半部分(ランク判定動作)である。 同、スコアリングサーバの動作の1例を示すフローチャートである。 業務サーバの表示装置に表示される審査結果画面の1例である。 本発明の第2の実施形態に係る住宅ローン審査システムの全体構成を示すブロック図である。 上記第2の実施形態において業務サーバの表示装置に表示される企業情報照会画面の1例である。 本発明の第3の実施形態に係る住宅ローン審査システムの全体構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 住宅ローン審査システム
10 金融機関
10A 住宅ローン判定システム
11 業務サーバ
12 データベースサーバ
13 中央処理装置
14 入力装置
15 表示装置
16 通信装置
17 記録装置
17a プログラム記録部
17b データ記録部
20 支援センタ
20A 住宅ローン判定支援システム
21 スコアリングサーバ
22 個人信用情報照会サーバ
23 担保物件評価サーバ
24 企業情報照会サーバ
25 地図情報照会サーバ
26 電話番号照会サーバ
27 企業情報サーバ群
30 コンピュータネットワーク
51 個人信用情報ソース
52 担保評価情報ソース
53 企業信用情報ソース
54 地図情報ソース
55 電話番号情報ソース
D1 第1の個人情報
D2 担保情報
D3 勤務先情報
D4 第2の個人情報
M1 ローン審査マスタ
M2 ランクマスタ
M3 しきい値マスタ
S 個人評価点(スコア)
X1 個人信用情報(判定システムへ送信するもの)
X2 担保評価情報(判定システムへ送信するもの)
X3 勤務先名称検索結果(判定システムへ送信するもの)
X4 勤務先所在地検索結果(判定システムへ送信するもの)
X5 勤務先電話番号検索結果(判定システムへ送信するもの)
Z1 個人信用情報(情報ソースから取得したもの)
Z2 担保評価情報(情報ソースから取得したもの)
Z3 勤務先名称検索結果(情報ソースから取得したもの)
Z4 勤務先所在地検索結果(情報ソースから取得したもの)
Z5 勤務先電話番号検索結果(情報ソースから取得したもの)

Claims (9)

  1. 金融機関に備えられ、申請を受けた住宅ローンの設定の可否を判定する住宅ローン判定用サーバコンピュータと、
    上記判定用サーバコンピュータとネットワークを介して情報通信可能に接続され、該判定用サーバコンピュータに上記ローン設定の可否の判定に有用な支援情報を提供する住宅ローン判定支援用サーバコンピュータとで構成される住宅ローン審査システムであって、
    上記判定用サーバコンピュータは、
    住宅ローンの申請受付時にローン審査のための基本情報としてのローン申請人に関する個人情報及び担保物件に関する担保情報と、ローン申請金額を記録する審査情報記録手段と、
    ローン設定可否のランクを決定するための閾値を記録した閾値記録手段と、
    上記基本情報を上記支援用サーバコンピュータに送信する基本情報送信手段とを有し、
    上記支援用サーバコンピュータは、
    上記判定用サーバコンピュータから送信される基本情報を受信する基本情報受信手段と、
    上記基本情報受信手段で受信した個人情報に基づく上記ローン申請人の個人信用情報を所定の個人信用情報源のコンピュータからオンライン又は記録媒体を介して取得するための個人信用情報取得手段と、
    上記基本情報受信手段で受信した担保情報に基づく上記担保物件の担保評価情報を所定の担保評価情報源のコンピュータからオンライン又は記録媒体を介して取得するための担保評価情報取得手段と、
    上記基本情報受信手段で受信した個人情報に基づき、所定の基準式に従って上記ローン申請人の個人評価点を算出する個人評価点算出手段と、
    上記個人信用情報取得手段で取得した個人信用情報、及び上記担保評価情報取得手段で取得した担保評価情報を、事前審査用情報として上記判定用サーバコンピュータに送信する事前審査用情報送信手段と、
    上記個人評価点算出手段で算出した個人評価点を上記判定用サーバコンピュータに送信する個人評価点送信手段とを有し、
    上記判定用サーバコンピュータは、さらに、
    上記支援用サーバコンピュータの事前審査用情報送信手段から送信される個人信用情報及び担保評価情報を受信する事前審査用情報受信手段と、
    上記支援用サーバコンピュータの個人評価点送信手段から送信される個人評価点を受信する個人評価点受信手段と、
    上記事前審査用情報受信手段で受信した個人信用情報に基づいてローン申請人の信用欠陥の有無を判定する信用判定手段と、
    上記事前審査用情報受信手段で受信した担保評価情報に基づいて担保不足の有無を判定する担保判定手段と、
    上記個人評価点受信手段で受信した個人評価点と上記閾値記録手段に記録されている閾値とに基づいてローン設定可否のランクを決定するランク決定手段と、
    上記信用判定手段で信用欠陥ありと判定され、または上記担保判定手段で担保不足ありと判定されたときに事前チェックNGと判定し、上記ランク決定手段によるランクの決定を行わせない事前チェック手段とを有することを特徴とする住宅ローン審査システム。
  2. 上記判定用サーバコンピュータのランク決定手段は、個人評価点と閾値とに基づき、ローン設定可否のランクを、ローン設定許可、ローン設定保留、ローン設定拒否のいずれかのランクに決定することを特徴とする請求項1に記載の住宅ローン審査システム。
  3. 上記判定用サーバコンピュータの担保判定手段は、上記審査情報記録手段に記録されているローン申請金額が、上記事前審査用情報受信手段で受信した担保評価情報に含まれる担保評価額の所定倍以上のときに、担保不足と判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の住宅ローン審査システム。
  4. 上記判定用サーバコンピュータの審査情報記録手段は、住宅ローンの申請受付時に基本情報としてローン申請人の保証人に関する個人情報を記録し、
    上記基本情報送信手段は、基本情報として上記保証人の個人情報を支援用サーバコンピュータに送信し、
    上記支援用サーバコンピュータの基本情報受信手段は、上記判定用サーバコンピュータの基本情報送信手段から送信される保証人の個人情報を受信し、
    上記個人信用情報取得手段は、上記基本情報受信手段で受信した保証人の個人信用情報を所定の個人信用情報源のコンピュータからオンライン又は記録媒体を介して取得し、
    上記個人評価点算出手段は、上記基本情報受信手段で受信した保証人の個人情報に基づき、所定の基準式に従ってその保証人の個人評価点を算出し、
    上記事前審査用情報送信手段は、上記個人信用情報取得手段で取得した保証人の個人信用情報を上記判定用サーバコンピュータに送信し、
    上記個人評価点送信手段は、上記個人評価点算出手段で算出した保証人の個人評価点を上記判定用サーバコンピュータに送信し、
    上記判定用サーバコンピュータの事前審査用情報受信手段は、上記支援用サーバコンピュータの事前審査用情報送信手段から送信される保証人の個人信用情報を受信し、
    上記個人評価点受信手段は、上記支援用サーバコンピュータの個人評価点送信手段から送信される保証人の個人評価点を受信し、
    上記信用判定手段は、上記事前審査用情報受信手段で受信した保証人の個人信用情報に基づいてその保証人の信用欠陥の有無を判定し、
    上記事前チェック手段は、上記信用判定手段で保証人の信用欠陥ありと判定されたときに事前チェックNGと判定し、上記ランク決定手段によるランクの決定を行わせないことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の住宅ローン審査システム。
  5. 上記判定用サーバコンピュータの審査情報記録手段は、住宅ローンの申請受付時に基本情報としてローン申請人の勤務先に関する勤務先情報を記録し、
    上記基本情報送信手段は、上記ローン申請人の勤務先情報を支援用サーバコンピュータに送信し、
    上記支援用サーバコンピュータの基本情報受信手段は、上記判定用サーバコンピュータの基本情報送信手段から送信されるローン申請人の勤務先情報を受信し、
    上記支援用サーバコンピュータは、上記基本情報受信手段で受信した勤務先情報に含まれる上記ローン申請人の勤務先の存在を確認するための勤務先存在情報を所定の勤務先存在確認情報源のコンピュータからオンライン又は記録媒体を介して取得するための勤務先存在情報取得手段を有し、
    上記事前審査用情報送信手段は、上記勤務先存在情報取得手段で取得した勤務先存在情報を上記判定用サーバコンピュータに送信し、
    上記判定用サーバコンピュータの事前審査用情報受信手段は、上記支援用サーバコンピュータの事前審査用情報送信手段から送信される勤務先存在情報を受信し、
    上記判定用サーバコンピュータは、上記事前審査用情報受信手段で受信した勤務先存在情報に基づいてローン申請人の勤務先の存在を判定する勤務先判定手段を有し、
    上記事前チェック手段は、上記勤務先判定手段でローン申請人の勤務先が存在しないと判定されたときに事前チェックNGと判定し、上記ランク決定手段によるランクの決定を行わせないことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の住宅ローン審査システム。
  6. 上記支援用サーバコンピュータの勤務先存在情報取得手段は、ローン申請人の勤務先の存在情報として、上記基本情報受信手段で受信した勤務先情報に含まれる勤務先名称の検索結果、勤務先所在地の検索結果、及び勤務先電話番号の検索結果を取得し、
    上記事前審査用情報送信手段は、上記勤務先名称検索結果、勤務先所在地検索結果、及び勤務先電話番号検索結果を上記判定用サーバコンピュータに送信し、
    上記判定用サーバコンピュータの勤務先判定手段は、上記事前審査用情報受信手段で受信した記勤務先名称検索結果、勤務先所在地検索結果、及び勤務先電話番号検索結果に基づいてローン申請人の勤務先の存在を判定することを特徴とする請求項5に記載の住宅ローン審査システム。
  7. 金融機関に備えられた住宅ローン判定用サーバコンピュータで用いられ、申請を受けた住宅ローンの設定の可否を判定するための住宅ローン判定用プログラムと、
    上記判定用サーバコンピュータとネットワークを介して情報通信可能に接続された住宅ローン判定支援用サーバコンピュータで用いられ、上記判定用サーバコンピュータに上記ローン設定の可否の判定に有用な支援情報を提供するための住宅ローン判定支援用プログラムとで構成される住宅ローン審査用プログラムであって、
    記判定用プログラムは、上記判定用サーバコンピュータを、
    住宅ローンの申請受付時にローン審査のための基本情報としてのローン申請人に関する個人情報及び担保物件に関する担保情報と、ローン申請金額を記録する審査情報記録手段、
    ローン設定可否のランクを決定するための閾値を記録した閾値記録手段、
    上記基本情報を上記支援用サーバコンピュータに送信する基本情報送信手段として機能させ、
    上記支援用プログラムは、上記支援用サーバコンピュータを、
    上記判定用サーバコンピュータから送信される基本情報を受信する基本情報受信手段、
    上記基本情報受信手段で受信した個人情報に基づく上記ローン申請人の個人信用情報を所定の個人信用情報源のコンピュータからオンライン又は記録媒体を介して取得するための個人信用情報取得手段、
    上記基本情報受信手段で受信した担保情報に基づく上記担保物件の担保評価情報を所定の担保評価情報源のコンピュータからオンライン又は記録媒体を介して取得するための担保評価情報取得手段、
    上記基本情報受信手段で受信した個人情報に基づき、所定の基準式に従って上記ローン申請人の個人評価点を算出する個人評価点算出手段、
    上記個人信用情報取得手段で取得した個人信用情報、及び上記担保評価情報取得手段で取得した担保評価情報を、事前審査用情報として上記判定用サーバコンピュータに送信する事前審査用情報送信手段、
    上記個人評価点算出手段で算出した個人評価点を上記判定用サーバコンピュータに送信する個人評価点送信手段として機能させ、
    上記判定用プログラムは、上記判定用サーバコンピュータを、さらに、
    上記支援用サーバコンピュータの事前審査用情報送信手段から送信される個人信用情報及び担保評価情報を受信する事前審査用情報受信手段、
    上記支援用サーバコンピュータの個人評価点送信手段から送信される個人評価点を受信する個人評価点受信手段、
    上記事前審査用情報受信手段で受信した個人信用情報に基づいてローン申請人の信用欠陥の有無を判定する信用判定手段、
    上記事前審査用情報受信手段で受信した担保評価情報に基づいて担保不足の有無を判定する担保判定手段、
    上記個人評価点受信手段で受信した個人評価点と上記閾値記録手段に記録されている閾値とに基づいてローン設定可否のランクを決定するランク決定手段、
    上記信用判定手段で信用欠陥ありと判定され、または上記担保判定手段で担保不足ありと判定されたときに事前チェックNGと判定し、上記ランク決定手段によるランクの決定を行わせない事前チェック手段として機能させることを特徴とする住宅ローン審査用プログラム。
  8. 上記判定用プログラムは、上記判定用サーバコンピュータをランク決定手段として機能させるときは、個人評価点と閾値とに基づき、ローン設定可否のランクを、ローン設定許可、ローン設定保留、ローン設定拒否のいずれかのランクに決定するように機能させることを特徴とする請求項7に記載の住宅ローン審査用プログラム。
  9. 上記判定用プログラムは、上記判定用サーバコンピュータを担保判定手段として機能させるときは、上記審査情報記録手段に記録されているローン申請金額が、上記事前審査用情報受信手段で受信した担保評価情報に含まれる担保評価額の所定倍以上のときに、担保不足と判定するように機能させることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の住宅ローン審査用プログラム。
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