JP4474769B2 - 洗濯乾燥機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転中心軸を鉛直方向に有する内槽内に温風を送風して衣類を乾燥させる行程を有し、洗濯から乾燥までを一貫して実施できる洗濯乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の洗濯乾燥機は図8に示すように構成していた。以下、その構成について説明する。
【0003】
図8に示すように、筐体1は、内部に複数のサスペンション2によって弾性的に吊り下げた外槽3を設け、脱水時の振動をサスペンション2によって吸収する構成としている。外槽3の内部には、洗濯物及び乾燥対象物を収容する内槽4を中空で2重構造とした洗濯・脱水軸5を中心に回転可能に配設し、内槽4の内底部に洗濯物や乾燥対象物を撹拌する回転翼6を回転自在に設け、洗い行程、すすぎ行程では回転翼の回転により内槽4内の洗濯物を撹拌し、脱水行程では、内槽4を高速回転させて脱水し、脱水行程に続く乾燥行程では、筐体カバー7内に設けられたヒータ等の加熱手段15により加熱した空気を送風手段11により内槽4内に送風し、循環風として循環させることで、乾燥するように構成している。
【0004】
外槽カバー16は外槽3上部を覆う様に配設され、洗濯物の出し入れをする為のウチブタ14を備えており、洗濯時には水の飛び散りを抑え、乾燥時には熱風の漏れを抑えることを目的としている。
【0005】
また、筐体カバー7には、筐体1の上部を覆う物で制御装置9と洗濯物の出し入れをする際に開閉を行う樹脂製外蓋8を設けている。樹脂製外蓋8は後部で、筐体カバー7に軸支されている。樹脂製外蓋8はバネ体8aにより開時は開方向へ、閉時は閉方向へ力が付勢され、使用者の開閉の操作性を補助している。
【0006】
制御装置9は、モータ10、温風供給手段11等の動作を制御し、洗濯・すすぎ・脱水・乾燥の各行程を制御する様に構成している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の洗濯乾燥機では、一般的に外蓋が熱可塑性樹脂にて形成されており、またバネ体により、外蓋には力が付勢されている。乾燥工程においては、長時間乾燥運転するため、外蓋は筐体カバー内の加熱手段自体からの熱と外槽内からの熱により60℃ほどに熱せられ、更にバネ体の付勢力等により変形してしまい、筐体カバーとの隙間が減少し、筐体カバーと外蓋が擦れてしまうといった問題を有していた。
【0008】
本発明はこの様な従来の課題を解決するもので、外蓋を樹脂と金属板で構成する事により熱による変形を防止することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は目的を達成するために、筐体カバーの略中央部には後方を軸支し開閉自在の樹脂製外蓋を備え、この樹脂製外蓋は上側樹脂製外蓋と下側樹脂製外蓋からなり、この上側樹脂製外蓋と下側樹脂製外蓋の間に金属板を備え、上側樹脂製外蓋と下側樹脂製外蓋とを溶着固定したものである。
【0010】
これにより、板状金属の剛性によって熱による外蓋の変形を防止する事が出来る。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、筐体内に弾性的に吊支した外槽と、回転中心軸を鉛直方向に有し前記外槽内に回転自在に支持した内槽と、この内槽の内低部に回転自在に設けた回転翼と、前記内槽と回転翼を駆動する駆動手段と、前記内槽内に循環風を送風する送風手段と、この送風手段により送風される空気を加熱する加熱手段と、前記筐体上部を覆う筐体カバーと、この筐体カバーの略中央部には後方を軸支し開閉自在の樹脂製外蓋とを備え、この樹脂製外蓋は上側樹脂製外蓋と下側樹脂製外蓋からなり、この上側樹脂製外蓋と下側樹脂製外蓋の間に金属板を備え、前記上側樹脂製外蓋と前記下側樹脂製外蓋とを溶着固定することにより、乾燥工程を行うと前記加熱手段自体からの熱と前記送風手段により送風される加熱された空気により加熱された前記外槽及び外槽カバーからの熱による前記樹脂製外蓋の変形を、この樹脂製外蓋に金属板を重ね合わせる事により金属板の剛性を利用して防止することが出来る。
【0012】
また、上側樹脂製外蓋と下側樹脂製外蓋の間に金属板を備える事により金属板の剛性を利用して、熱による樹脂製外蓋の変形を防止することが出来ると共に表面に金属板がでてこないため、エッジやバリ等でけがすることが防げ、安全性を向上することが出来る。
【0013】
また、上側樹脂製外蓋と下側樹脂製外蓋とを溶着固定した事により金属板を錆等から守り、金属板の劣化を防ぐことで長期間熱による外蓋の変形を防止することが出来る。
【0014】
請求項2に記載の発明は、筐体内に弾性的に吊支した外槽と、回転中心軸を鉛直方向に有し前記外槽内に回転自在に支持した内槽と、この内槽の内低部に回転自在に設けた回転翼と、前記内槽と回転翼を駆動する駆動手段と、前記内槽内に循環風を送風する送風手段と、この送風手段により送風される空気を加熱する加熱手段と、前記筐体上部を覆う筐体カバーと、この筐体カバーの略中央部には後方を軸支し開閉自在の樹脂製外蓋とを備え、この樹脂製外蓋は、中折れ状態となるように相互間を回転自在に連結した前樹脂製外蓋と、上側後樹脂製外蓋および下側後樹脂製外蓋とで構成し、この上側後樹脂製外蓋と下側後樹脂製外蓋の間に金属板を備え、前記上側後樹脂製外蓋と前記下側後樹脂製外蓋とを溶着固定したことにより、乾燥工程を行うと前記加熱手段自体からの熱と、前記送風手段により送風される加熱された空気により加熱された前記外槽及び外槽カバーからの熱による前記樹脂製外蓋の変形を、後樹脂製外蓋に金属板を重ね合わせる事により金属板の剛性を利用して、防止することが出来、金属板の重量を減らしたことで操作性を向上することが出来る。
【0015】
また、上側後樹脂製外蓋と下側後樹脂製外蓋の間に金属板を備える事により金属板の剛性を利用して熱による外蓋の変形を防止することが出来ると共に金属板の重量を減らしたことで操作性を向上することが出来、表面に金属板がでてこないため、エッジやバリ等でけがすることが防げ、安全性を向上することが出来る。
【0016】
また、上側後樹脂製外蓋と下側後樹脂製外蓋とを溶着固定した事により金属板を錆等から守り、金属板の劣化を防ぐことで長期間熱による外蓋の変形を防止することが出来ると共に金属板の重量を減らしたことで操作性を向上することが出来、表面に金属板がでてこないため、エッジやバリ等でけがすることが防げ、安全性を向上することが出来る。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0018】
(実施例1)
図1及び図2に示すように、筐体1は内部に、複数のサスペンション2によって外槽3を弾性的に吊支し、運転時の振動をサスペンション2によって吸収する構成としている。外槽3の内部には回転中心軸を鉛直方向に有し、洗濯物及び乾燥対象物(以下、衣類という)を収容する内槽4を回転自在に支持し、内槽4の内定部に衣類を撹拌する回転翼6を回転自在に設けている。回転翼6は外周が傾斜面形状の鍋型に形成している。
【0019】
内槽4上方には高速回転時に内槽4の振幅を矯正するための流体バランサ19を設けている。そして、外槽3及び内槽4の底部中心には、回転翼6を軸支する洗濯軸5aと、洗濯軸5aを内包し中空で内槽4を軸支し洗濯軸5aと略同軸上の洗濯・脱水軸5bとを切り換えるクラッチ20を設けている。モータ等の駆動手段10は外槽3に設け、クラッチ20を介して内槽4または回転翼6を駆動するようにしている。
【0020】
外槽3の下部から伸縮自在の下部蛇腹状ホース22を介して循環ダクト23へと通路を構成し、循環ダクト23の出口は送風機等の送風手段11の入り口に連結している。送風手段11の出口は通路24に連結し、この通路24内にヒータ等の加熱手段15を設け、通路24に伸縮自在の上部蛇腹状ホース25を連結している。上部蛇腹状ホース25は内槽4へ向けて開口しており、内槽4は外槽3に通じているので、これら通路は循環する経路を構成している。
【0021】
外槽3の上部には覆うように外槽カバー16を設け、その略中央部には後方で軸支し、衣類の出し入れの時に開閉自在の内蓋17を設けている。送風機等の冷却用送風手段30は筐体1の側面に取り付け、筐体1の内部に外気を導入できるように構成している。排水弁31は外槽3内の水を排水するものであり、切換弁32は循環路を切り換えるものである。
【0022】
給水弁33は内槽4内に給水するものである。
【0023】
筐体1上部には筐体1を覆うように筐体カバー7を設け、その略中央には後方で軸支し、衣類の出し入れの時に開閉自在の樹脂製外蓋8を設けている。この樹脂製外蓋8の裏側には固定ピン21を複数個設け、金属板12には、貫通穴12aを複数個設けている。固定ピン21に貫通穴12aを通して固定し、ネジ18を固定ピン21に設けた穴に締め付けることにより樹脂製外蓋8は金属板12を取り付けている。樹脂製外蓋8はバネ体8aにより開時は開方向へ、閉時は閉方向へ力が付勢され、使用者の開閉の操作性を補助している。
【0024】
制御装置9は、操作表示部により設定された設定内容に基づいて、洗い、すすぎ、脱水の各行程を有する洗濯行程とこの洗濯行程に続く乾燥行程とを制御するものである。
【0025】
制御装置9はマイクロコンピュータ等で構成し、クラッチ20、駆動手段10、送風手段11、加熱手段15、冷却用送風手段30、排水弁31、切換弁32、給水弁33などの動作を制御して洗濯及び乾燥行程を制御する。
【0026】
上記構成において図1、図2を参照しながら動作を説明する。
【0027】
まず洗濯方法について説明する。内槽3に衣類、洗剤などを投入して運転を開始すると、制御手段9は給水弁33を駆動し、水位が所定の水位になるまで給水すると、クラッチ20を洗濯・脱水軸5b側に切り換え、駆動手段10を駆動して内槽4を回転させる。この時、排水弁31と切換弁32は閉じている。このことにより、内槽4内の水の外周部分は遠心力により上昇する。これに伴い、内槽4と外槽3の間の水は外槽3の内壁に沿って上昇した後、内槽4の上部から内槽4内に散水され、循環することになる。これにより内槽4内では洗剤を含んだ水が衣類を通過することになり洗浄される。
【0028】
次に、乾燥行程では切換弁32を開いた状態で送風手段11の送風と加熱手段15の発熱により、上部蛇腹状ホース25、外槽カバー16を通して内槽4へ乾いた空気が送り込まれる。
【0029】
この時衣類は回転翼6の左右回転により跳ね上げられたり、その後落下したりしている状態であり、内槽4へ送り込まれた温風はこれら衣類の動きの隙間を通るときに衣類から水分を奪い、湿った状態で内槽4から外槽IIIの内側へと移った後、下部蛇腹状ホース22を通過し、切換弁32を通過して循環ダクト23へ至る。
【0030】
湿気を含んだ温風が、外槽3の内壁や循環ダクト23内を通過しているとき、冷却用送風手段30による外部空気の流入で外槽3や循環ダクト23の外壁は冷却されることになり、湿った空気の水分はその内壁に結露し、湿った温風は除湿されて送風手段11へと戻る。外槽3の内壁に結露した水分は切換弁32を通過して循環ダクト23の内壁に結露した水分と共に排水口より適宜排出される。
【0031】
乾燥行程終了後に送風手段11、冷却用送風手段30、を駆動する送風行程を使用者が火傷しないレベルの所定の設定温度以下になるまで行う。
【0032】
上記構成及び動作において、乾燥行程時には、乾燥熱が外槽3及び外槽カバ−16の外側に乾燥熱が伝熱される。その伝導された乾燥熱及び乾燥手段15からの発熱は樹脂製外蓋8近傍まで到達し、その近傍の雰囲気は60℃程度まで上昇する上に、バネ体8aのバネ力で樹脂製外蓋8には力がかかる。しかしながら、樹脂製外蓋8は裏側に金属板12をネジ18で固定しているため、金属板12の剛性により樹脂製外蓋8の変形を抑えることができ、筐体カバー7と樹脂製外蓋8がこすれることもない。
【0033】
尚、本実施例は、金属板12を樹脂製外蓋8の裏側に取り付けたが金属板12を表側に取り付けても同様の効果を得られることは言うまでもない。
【0034】
(実施例2)
図3に示すように、外蓋8は、上側樹脂製外蓋13と下側樹脂製外蓋14と金属板12により構成しており、下側樹脂製外蓋13と金属板12を固定ピン21ではめ合わせた後、固定ピン21に設けた穴にネジ18で締め付けることにより固定している。上側樹脂製外蓋13と下側樹脂製外蓋14とは、上側樹脂製外蓋13の外周に設けた爪13aと下側樹脂製外蓋14の外周近傍部に爪13aと対応位置に設けた凹部14aで係合固定され、筐体カバー7の後方に開閉自在に軸支されている。
【0035】
他の構成は上記実施例1と同じである。
【0036】
この構成により、乾燥行程時には、乾燥熱が外槽3及び外槽カバ−16の外側に乾燥熱が伝熱される。その伝導された乾燥熱及び乾燥手段15からの発熱は上側樹脂製外蓋13及び下側樹脂製外蓋14近傍まで到達し、その近傍の雰囲気は60℃程度まで上昇する上に、バネ体8aのバネ力で上側及び下側樹脂製外蓋13、14には力がかかる。しかしながら、上側及び下側樹脂製外蓋13、14は内部に金属板12をネジ18で固定し、お互いを嵌合しているため、金属板12の剛性により上側及び下側樹脂製外蓋13、14の変形を抑えることができ、筐体カバー7と上側及び下側樹脂製外蓋13、14がこすれることもない。
【0037】
また、金属板12を樹脂で覆うことで直接、人が金属板12に触れられなくなり、エッジ等でのけがを防げるため、安全性を向上することが出来る。
【0038】
尚、本実施例は、金属板12を下側樹脂製外蓋14に取り付けたが金属板12を上側樹脂製外蓋13に取り付けてもまた、爪でなくネジで上側樹脂製外蓋13と下側樹脂製外蓋14を固定したとしても同様の効果を得られることは言うまでもない。
【0039】
(実施例3)
図4に示すように、外蓋8は上側樹脂製外蓋13と下側樹脂製外蓋14と金属板12により構成しており、下側樹脂製外蓋14と金属板12を固定ピン21にはめ合わせた後、固定ピン21に設けた穴にネジ18で締め付けることにより固定している。上側樹脂製外蓋13と下側樹脂製外蓋14とは、上側樹脂製外蓋13の外周部に設けた第1の外周リブ13aと、下側樹脂製外蓋14の外周部に設けた第2の外周リブ14aとで溶着固定され、筐体カバー7の後方に開閉自在に軸支されている。
【0040】
他の構成は実施例1及び2のいずれか1例と同じである。
【0041】
この構成により、乾燥行程時には、乾燥熱が外槽3及び外槽カバ−16の外側に乾燥熱が伝熱される。その伝導された乾燥熱及び乾燥手段15からの発熱は上側樹脂製外蓋13及び下側樹脂製外蓋14近傍まで到達し、その近傍の雰囲気は60℃程度まで上昇する上に、バネ体8aのバネ力で上側及び下側樹脂製外蓋13、14には力がかかる。しかしながら、上側及び下側樹脂製外蓋13、14は内部に金属板12をネジ18で固定し、お互いを溶着しているため、金属板12の剛性により上側及び下側樹脂製外蓋13、14の変形を抑えることができ、筐体カバー7と上側及び下側樹脂製外蓋13、14がこすれることもない。
【0042】
また、金属板12を樹脂で覆うことで直接、人が金属板12に触れられなくなり、エッジ等でのけがを防げるため、安全性を向上することが出来る。更に上側樹脂製外蓋13と下側樹脂製外蓋14とを溶着固定したことにより金属板12は空気または水等と触れることが無くなるため錆等の劣化が起こりにくくなり、金属板12の剛性を長期間維持することが出来るため、長期間外蓋8の変形を防止することが出来る。
【0043】
尚、本実施例は、金属板12を下側樹脂製外蓋14に取り付けたが金属板12を上側樹脂製外蓋13に取り付けても同様の効果を得られることは言うまでもない。
【0044】
(実施例4)
図5に示すように、外蓋26は、前樹脂製外蓋26aと後樹脂製外蓋27、金属板12で構成しており、前樹脂製外蓋26aと後樹脂製外蓋27とを中折れ状態となるように相互間を回転自在に連結されている。金属板12は、後樹脂製外蓋27の裏側に設けた固定ピン21にネジ18で締め付けることにより固定され、後樹脂製外蓋27は筐体カバー7の後方に開閉自在に軸支されている。
【0045】
他の構成は実施例1と同じである。
【0046】
この構成により、乾燥行程時には、乾燥熱が外槽3及び外槽カバ−16の外側に乾燥熱が伝熱された時、その伝導された乾燥熱及び乾燥手段15からの発熱は前樹脂製外蓋26と後樹脂製外蓋27の近傍まで到達し、その近傍の雰囲気は60℃程度まで上昇する上に、バネ体8aのバネ力で後樹脂製外蓋27には力がかかる。しかしながら、後樹脂製外蓋27は裏側に金属板12をネジ18で固定しているため、金属板12の剛性により後樹脂製外蓋27の変形を抑えることができ、筐体カバー7と後樹脂製外蓋27がこすれることもない。また、金属板12の重量を減らしたことで外蓋全体の重量が軽くなり、操作性を向上することが出来る。
【0047】
尚、本実施例は、金属板12を後樹脂製外蓋27の裏側に取り付けたが金属板12を表側に取り付けても同様の効果を得られることは言うまでもない。
【0048】
(実施例5)
図6に示すように、外蓋26は、前樹脂製外蓋26aと上側後樹脂製外蓋28、下側後樹脂製外蓋29、金属板12で構成しており、前樹脂製外蓋2aと下側樹脂製外蓋29を中折れ状態となるように相互間を回転自在に連結されている。金属板12は、下側後樹脂製外蓋29の裏側に設けた固定ピン21にネジ18で締め付けることにより固定され、上側後樹脂製外蓋28の外周に設けた爪28aと下側後樹脂製外蓋29の外周部に爪29aと対応位置に設けた凹部14aで係合固定されている。下側後樹脂製外蓋29は筐体カバー7の後方に開閉自在に軸支されている。
【0049】
他の構成は上記実施例1または4のいずれか1例と同じである。
【0050】
この構成により、乾燥行程時には、乾燥熱が外槽3及び外槽カバ−16の外側に乾燥熱が伝熱される。その伝導された乾燥熱及び乾燥手段15からの発熱は前樹脂製外蓋26aと上側後樹脂製外蓋28及び下側後樹脂製外蓋29近傍まで到達し、その近傍の雰囲気は60℃程度まで上昇する上に、バネ体8aのバネ力で上側及び下側後樹脂製外蓋13、14には力がかかる。しかしながら、上側及び下側樹脂製外蓋28、29は内部に金属板12をネジ18で固定し、お互いを嵌合しているため、金属板12の剛性により上側及び下側後樹脂製外蓋28、29の変形を抑えることができ、筐体カバー7と上側及び下側後樹脂製外蓋28、29がこすれることもない。
【0051】
また、金属板12を樹脂で覆うことで直接、人が金属板12に触れられなくなり、エッジ等でのけがを防げるため、安全性を向上することが出来る。また、金属板12の重量を減らしたことにより外蓋全体の重量が軽くなり、操作性を向上することが出来る。
【0052】
尚、本実施例は、金属板12を下側後樹脂製外蓋29に取り付けたが金属板12を上側後樹脂製外蓋28に取り付けてもまた、爪でなくネジで上側後樹脂製外蓋28と下側後樹脂製外蓋29を固定したとしても同様の効果を得られることは言うまでもない。
【0053】
(実施例6)
図7に示すように、外蓋26は、前樹脂製外蓋26aと上側後樹脂製外蓋28、下側後樹脂製外蓋29、金属板12で構成しており、前樹脂製外蓋26aと下側樹脂製外蓋29を中折れ状態となるように相互間を回転自在に連結されている。金属板12は、下側後樹脂製外蓋29の裏側に設けた固定ピン21にネジ18で締め付けることにより固定されている。上側後樹脂製外蓋28と下側後樹脂製外蓋29とは、上側後樹脂製外蓋28の外周部に設けた第3の外周リブ28aと、下側後樹脂製外蓋29の外周部に設けた第4の外周リブ29aとで溶着固定され、筐体カバー7の後方に開閉自在に軸支されている。
【0054】
他の構成は上記実施例1または4、5のいずれか1例と同じである。
【0055】
この構成により、乾燥行程時には、乾燥熱が外槽3及び外槽カバ−16の外側に乾燥熱が伝熱される。その伝導された乾燥熱及び乾燥手段15からの発熱は前樹脂製外蓋26と上側後樹脂製外蓋28及び下側後樹脂製外蓋29近傍まで到達し、その近傍の雰囲気は60℃程度まで上昇する上に、バネ体8aのバネ力で上側及び下側後樹脂製外蓋13、14には力がかかる。しかしながら、上側及び下側樹脂製外蓋28、29は内部に金属板12をネジ18で固定し、お互いを溶着しているため、金属板12の剛性により上側及び下側後樹脂製外蓋28、29の変形を抑えることができ、筐体カバー7と上側及び下側後樹脂製外蓋28、29がこすれることもない。
【0056】
また、金属板12を樹脂で覆うことで直接、人が金属板12に触れられなくなり、エッジ等でのけがを防げるため、安全性を向上することが出来る。また、金属板12の重量を減らしたことにより外蓋全体の重量が軽くなり、操作性を向上することが出来る。更に上側後樹脂製外蓋28と下側後樹脂製外蓋29とを溶着固定したことにより金属板12は空気または水等と触れることが無くなるため錆等の劣化が起こりにくくなり、金属板12の剛性を長期間維持することが出来るため、長期間外蓋8の変形を防止することが出来る。
【0057】
【発明の効果】
以上の様に本発明の請求項1に記載の発明によれば筐体内に弾性的に吊支した外槽と、回転中心軸を鉛直方向に有し前記外槽内に回転自在に支持した内槽と、この内槽の内低部に回転自在に設けた回転翼と、前記内槽と回転翼を駆動する駆動手段と、前記内槽内に循環風を送風する送風手段と、この送風手段により送風される空気を加熱する加熱手段と、前記筐体上部を覆う筐体カバーと、この筐体カバーの略中央部には後方を軸支し開閉自在の樹脂製外蓋とを備え、この樹脂製外蓋は上側樹脂製外蓋と下側樹脂製外蓋からなり、この上側樹脂製外蓋と下側樹脂製外蓋の間に金属板を備え、前記上側樹脂製外蓋と前記下側樹脂製外蓋とを溶着固定することにより、前記外槽内で乾燥用の熱風により発生する熱と前記筐体カバー内の前記加熱手段自体からの熱により前記外蓋が60℃ほどに熱せられることによる前記外蓋の変形を防止することが出来る。
【0058】
また、前記外槽内で乾燥用の熱風により発生する熱と前記筐体カバー内の前記加熱手段からの熱により前記外蓋が60℃ほどに熱せられることによる外蓋の変形を防止するとともに、表面に金属板がでてこないため、エッジやバリ等でけがすることが防げ、安全性を向上することが出来、内部の前記金属板は空気と触れる事が無くなり、錆等の腐食を防ぐ事が出来、その結果内部の前記金属板の剛性を長期に渡り安定して維持する事が出来る。
【0059】
また、請求項2に記載の発明によれば、筐体内に弾性的に吊支した外槽と、回転中心軸を鉛直方向に有し前記外槽内に回転自在に支持した内槽と、この内槽の内低部に回転自在に設けた回転翼と、前記内槽と回転翼を駆動する駆動手段と、前記内槽内に循環風を送風する送風手段と、この送風手段により送風される空気を加熱する加熱手段と、前記筐体上部を覆う筐体カバーと、この筐体カバーの略中央部には後方を軸支し開閉自在の樹脂製外蓋とを備え、この樹脂製外蓋は、中折れ状態となるように相互間を回転自在に連結した前樹脂製外蓋と、上側後樹脂製外蓋および下側後樹脂製外蓋とで構成し、この上側後樹脂製外蓋と下側後樹脂製外蓋の間に金属板を備え、前記上側後樹脂製外蓋と前記下側後樹脂製外蓋とを溶着固定することにより、前記外槽内で乾燥用の熱風により発生する熱と前記筐体カバー内の前記加熱手段自体からの熱により前記外蓋が60℃ほどに熱せられることによる前記外蓋の変形を防止することが出来、金属板の重量を減らしたことで外蓋の重量が軽量化され操作性を向上することが出来る。
【0060】
また、前記外槽内で乾燥用の熱風により発生する熱と前記筐体カバー内の前記加熱手段からの熱により前記外蓋が60℃ほどに熱せられることによる外蓋の変形を防止するとともに金属板の重量を減らしたことで外蓋の重量が軽量化され操作性を向上することが出来、表面に金属板がでてこないため、エッジやバリ等でけがすることが防げ、安全性を向上することが出来、内部の前記金属板は空気と触れる事が無くなり、錆等の腐食を防ぐ事が出来、その結果内部の前記金属板の剛性を長期に渡り安定して維持する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例における洗濯乾燥機の断面図
【図2】 本発明の第1実施例における洗濯乾燥機の斜視図
【図3】 本発明の第2実施例における洗濯乾燥機の斜視図
【図4】 本発明の第3実施例における洗濯乾燥機の斜視図
【図5】 本発明の第4実施例における洗濯乾燥機の斜視図
【図6】 本発明の第5実施例における洗濯乾燥機の斜視図
【図7】 本発明の第6実施例における洗濯乾燥機の斜視図
【図8】 従来の洗濯乾燥機の断面図
【符号の説明】
1 筐体
3 外槽
4 内槽
6 回転翼
7 筐体カバー
8 外蓋
10 駆動手段
11 送風手段
12 金属板
15 加熱手段
Claims (2)
- 筐体内に弾性的に吊支した外槽と、回転中心軸を鉛直方向に有し前記外槽内に回転自在に支持した内槽と、この内槽の内低部に回転自在に設けた回転翼と、前記内槽と回転翼を駆動する駆動手段と、前記内槽内に循環風を送風する送風手段と、この送風手段により送風される空気を加熱する加熱手段と、前記筐体上部を覆う筐体カバーと、この筐体カバーの略中央部には後方を軸支し開閉自在の樹脂製外蓋とを備え、この樹脂製外蓋は上側樹脂製外蓋と下側樹脂製外蓋からなり、この上側樹脂製外蓋と下側樹脂製外蓋の間に金属板を備え、前記上側樹脂製外蓋と前記下側樹脂製外蓋とを溶着固定した洗濯乾燥機。
- 筐体内に弾性的に吊支した外槽と、回転中心軸を鉛直方向に有し前記外槽内に回転自在に支持した内槽と、この内槽の内低部に回転自在に設けた回転翼と、前記内槽と回転翼を駆動する駆動手段と、前記内槽内に循環風を送風する送風手段と、この送風手段により送風される空気を加熱する加熱手段と、前記筐体上部を覆う筐体カバーと、この筐体カバーの略中央部には後方を軸支し開閉自在の樹脂製外蓋とを備え、この樹脂製外蓋は、中折れ状態となるように相互間を回転自在に連結した前樹脂製外蓋と、上側後樹脂製外蓋および下側後樹脂製外蓋とで構成し、この上側後樹脂製外蓋と下側後樹脂製外蓋の間に金属板を備え、前記上側後樹脂製外蓋と前記下側後樹脂製外蓋とを溶着固定した洗濯乾燥機。
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