JP4473564B2 - 痛み測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、痛み測定装置に関するものである。
痛みを表現するには2通りの方法がある。すなわち、「焼けつくような痛み」、「ずきずきするような痛み」、「ちくっとした痛み」等と痛みの質として表現する場合と、「少し痛い」、「耐えられないほどに痛い」等のように痛みの大きさとして表現する場合とがある。
前者は、ある程度言葉を知っていれば表現可能だが、後者のように痛みの大きさを表現するのは難しい。なぜなら、痛みの感覚は、主観的で個人的なものであり、さらに痛みをどこまで耐えられるかは文化や心理的要因により影響を受け易いからである。
しかし、痛みの診断や治療効果の判定には、痛みの客観的な評価は是が非とも必要である。
これまで痛みの大きさは、患者自身の評価に基づくスケール(Visual analog scale )が用いられてきた。例えば、紙に10cmの直線を引き、一端が痛みのない状態で、他端が絶えられないほどの痛みの状態であるとして、患者自身が実際に受けた痛みの大きさを直線の上に記載するというものである。
しかし、この評価法は、簡便ではあるが、主観的で評価基準に個人差が存在し、他人との痛み比較を行うことが困難であった。
また、客観的に痛みを表現しようとして、痛みを呼吸・心拍や血圧等の生理的な反応で測定しようとする試みもなされたが成功しなかった。
近年、このような状況を背景に、人工的な刺激を用いることにより客観的に痛みを定量化する方法が、特許文献1に開示されている。
特許文献1は、痛みの大きさを、これと比較可能な異種感覚(パルス電流による刺激)の大きさで比較するものである。すなわち、被検者が感じている痛みと同程度の異種感覚を発生させることのできる電気刺激の大きさを測定することによって、これを痛みの量として定量評価する。具体的には、痛みを発生していない健常な皮膚に刺激電極を装着し、パルス電流を流す。刺激電流が徐々に増大していき、被検者が刺激電極装着部位以外のところで感じている痛みの感覚と電気刺激の感覚とが同等と感知したとき、被検者自身が刺激電流の停止スイッチを押す。そして、停止時の電流値が痛みに対応した刺激強度すなわち痛みの大きさとして記録される。
また、人工的な痛みにて実際の痛みを定量化する方法が、特許文献2に開示されている。
ところで、痛みは、針穿刺のように数秒以内で終わってしまう一過性の痛みから腰痛等の長時間持続する痛みまで様々である。近年、痛みは、我慢すべきではないという考えが広く認識されるようになり、病気による痛みだけでなく、注射や尿道カテーテル挿入等、デバイスによる痛みも問題にするようになってきた。例えば、痛みの少ない針の開発も活発化している。針先が鋭く、刺通抵抗が少ない針が必ずしも痛みが少ないということではないので、痛みの少ない針の開発にも人を用いより客観的に測定できる痛み測定装置の導入が要望されてきた。
しかしながら、前記特許文献1および2に記載の痛み測定装置では、持続する痛みを測定することはできるが、例えば、針穿刺の痛みや周期的に訪れる頭痛のように数秒以内に終わってしまう一過性の痛みを測定するのは、困難である。一過性の痛みを測定するのが困難である理由は、痛み測定装置から出力される刺激電流が同一レベルで数秒も持続することはなく、一定の電流増加速度で徐々に増大するようになっていることによる。すなわち、被検者は、痛みが持続していれば、この痛みと、徐々に増大する電気刺激の感覚とを比較し、痛みと同等であるときの電気刺激のポイントを感知できるが、瞬時に終わってしまう一過性の痛みと、徐々に増大する電気刺激の感覚とを比較し、痛みと同等であるときの電気刺激のポイントを感知することは、困難である。
また、特許文献2に記載の痛み測定装置では、痛みを人工的な痛みで定量化するので、被検者に対し、測定する痛みの他に、人工的な痛みを与えることになり、測定する際に大きな精神的肉体的負担を強いることになる。
米国特許第6113552号明細書 特表2000−502579号公報
本発明の目的は、一過性の痛みの大きさを正確かつ確実に測定することができ、また、痛み測定における被検者の負担を軽減させることができる痛み測定装置を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜()の本発明により達成される。
(1) 刺激を付与する刺激付与手段と、前記刺激付与手段に刺激を出力する刺激出力部と、前記刺激出力部の出力を制御する制御部と、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を前記制御部に認識させるタイミングをとるための信号を該制御部に対して送信する機能を有する操作部とを備え、被検者の痛みの大きさを測定する痛み測定装置であって、
前記制御部は、前記刺激付与手段により大きさが経時的に増大する刺激が付与されるように前記出力部を制御する第1の工程と、
前記操作部からの第1の信号を受信したとき、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を第1の刺激値として認識する第2の工程と、
前記第1の刺激値をXとしたとき、前記刺激付与手段により刺激が付与され、かつ、該刺激の大きさが、所定の初期値からnX(但し、nは、正の有理数)ずつ段階的に増大するように前記出力部を制御する第3の工程と、
前記操作部からの第2の信号を受信したとき、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を第2の刺激値として認識する第4の工程とを実行するよう構成されていることを特徴とする痛み測定装置。
) 刺激を付与する刺激付与手段と、前記刺激付与手段に刺激を出力する刺激出力部と、前記刺激出力部の出力を制御する制御部と、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を前記制御部に認識させるタイミングをとるための信号を該制御部に対して送信する機能を有する操作部とを備え、被検者の痛みの大きさを測定する痛み測定装置であって、
前記制御部は、前記刺激付与手段により大きさが経時的に増大する刺激が付与されるように前記出力部を制御する第1の工程と、
前記操作部からの第1の信号を受信したとき、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を第1の刺激値として認識する第2の工程と、
前記第1の刺激値をXとしたとき、前記刺激付与手段により刺激が付与され、かつ、該刺激の大きさが、nX(但し、nは、正の有理数)ずつ段階的に増大するように前記出力部を制御するステップアップ制御と、前記刺激付与手段により刺激が付与され、かつ、該刺激の大きさが、nXずつ段階的に減少するように前記出力部を制御するステップダウン制御とを選択的に行なう第3の工程と、
前記操作部からの第2の信号を受信したとき、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を第2の刺激値として認識する第4の工程とを実行するよう構成されていることを特徴とする痛み測定装置。
) 前記第3の工程において、前記ステップアップ制御と前記ステップダウン制御との一方から他方に切り替わる場合、前記nの値は、切り替え前の値より小さい値に変更されるよう構成されている上記()に記載の痛み測定装置。
) 振動刺激を付与する振動素子と、前記振動素子に電力を供給する電力供給部と、前記電力供給部を制御する制御部と、前記振動素子により付与される振動刺激の値を前記制御部に認識させるタイミングをとるための信号を該制御部に対して送信する機能を有する操作部とを備え、被検者の痛みの大きさを測定する痛み測定装置であって、
前記制御部は、前記振動素子により大きさが経時的に増大する振動刺激が付与されるように前記電力供給部を制御する第1の工程と、
前記操作部からの第1の信号を受信したとき、前記振動素子により付与される振動刺激の値を第1の刺激値として認識する第2の工程と、
前記第1の刺激値をXとしたとき、前記振動素子により振動刺激が付与され、かつ、該振動刺激の大きさが、nX(但し、nは、正の有理数)ずつ段階的に増大するように前記電力供給部を制御するステップアップ制御と、前記振動素子により振動刺激が付与され、かつ、該振動刺激の大きさが、nXずつ段階的に減少するように前記電力供給部を制御するステップダウン制御とを選択的に行なう第3の工程と、
前記操作部からの第2の信号を受信したとき、前記振動素子により付与される振動刺激の値を第2の刺激値として認識する第4の工程とを実行するよう構成されていることを特徴とする痛み測定装置。
) 刺激を付与する刺激付与手段と、前記刺激付与手段に刺激を出力する刺激出力部と、前記刺激出力部の出力を制御する制御部と、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を前記制御部に認識させるタイミングをとるための信号を該制御部に対して送信する機能を有する操作部とを備え、被検者の痛みの大きさを測定する痛み測定装置であって、
前記制御部は、前記刺激付与手段により大きさが経時的に増大する刺激が付与されるように前記出力部を制御する第1の工程と、
前記操作部からの第1の信号を受信したとき、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を第1の刺激値として認識する第2の工程と、
前記第1の刺激値をXとしたとき、前記刺激付与手段により刺激が付与され、該刺激の大きさが、所定の初期値からnX(但し、nは、正の有理数)ずつ段階的に増大し、かつ、各段階で留まる時間が変化するように前記出力部を制御する第3の工程と、
前記操作部からの第2の信号を受信したとき、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を第2の刺激値として認識する第4の工程とを実行するよう構成されていることを特徴とする痛み測定装置。
) 刺激を付与する刺激付与手段と、前記刺激付与手段に刺激を出力する刺激出力部と、前記刺激出力部の出力を制御する制御部と、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を前記制御部に認識させるタイミングをとるための信号を該制御部に対して送信する機能を有する操作部とを備え、測定操作を少なくとも2回行なって被検者の痛みの大きさを測定する痛み測定装置であって、
前記制御部は、1回目の測定において、前記刺激付与手段により大きさが略一定の速度で増大する刺激が付与されるように前記出力部を制御する工程と、
前記操作部からの第1の信号を受信したとき、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を第1の刺激値として認識する工程と、
2回目の測定において、前記刺激付与手段により大きさが経時的に増大する刺激が付与され、かつ、前記刺激の大きさが前記第1の刺激値に到達する前に、前記刺激の大きさが増大する速度が、前記1回目の測定における前記刺激の大きさが増大する速度より低くなるように前記出力部を制御する工程と、
前記操作部からの第2の信号を受信したとき、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を第2の刺激値として認識する工程とを実行するよう構成されていることを特徴とする痛み測定装置。
) 刺激を付与する刺激付与手段と、前記刺激付与手段に刺激を出力する刺激出力部と、前記刺激出力部の出力を制御する制御部と、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を前記制御部に認識させるタイミングをとるための信号を該制御部に対して送信する機能を有する操作部とを備え、測定操作を少なくとも2回行なって被検者の痛みの大きさを測定する痛み測定装置であって、
前記制御部は、1回目の測定において、前記刺激付与手段により大きさが経時的に不規則に増大する刺激が付与されるように前記出力部を制御する工程と、
前記操作部からの第1の信号を受信したとき、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を第1の刺激値として認識する工程と、
2回目の測定において、前記刺激付与手段により大きさが経時的に増大する刺激が付与され、かつ、前記1回目の測定で前記刺激付与手段により付与される刺激の大きさが前記第1の刺激値に到達するまでに要した時間とは異なる時間で、前記刺激の大きさが前記第1の刺激値に到達するように前記出力部を制御する工程と、
前記操作部からの第2の信号を受信したとき、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を第2の刺激値として認識する工程とを実行するよう構成されていることを特徴とする痛み測定装置。
本発明によれば、被検者(被測定者)に与える刺激(例えば、電気刺激、振動刺激等、特に、無痛刺激)の大きさを、段階的に増大させることにより所定時間保持するので、持続した痛みだけでなく、例えば数秒程度しか持続しない一過性の痛みの大きさを正確かつ確実に測定することができる。
また、刺激をnX(但し、Xは、第1の刺激値である最小感知刺激値、nは、正の有理数)ずつ段階的に増大させるので、刺激に対する個人差による測定時間のバラツキを抑制しつつ、痛みの大きさを正確かつ確実に測定することができる。
また、刺激の大きさを段階的に増大させるステップアップ制御と、刺激の大きさを段階的に減少させるステップダウン制御とを行なうことができるので、刺激(刺激感覚)の大きさと痛みの大きさとの比較を何度でも行なうことができ、これにより、測定精度を向上させることができる。
また、電気刺激や振動刺激、特に痛みのない電気刺激や振動刺激(無痛刺激)を被検者に付与して痛みの大きさを測定するので、痛み測定における被検者の負担を軽減させることができる。
また、一過性の痛みを測定することができるので、周期的に訪れる痛み、例えば、頭痛(群発頭痛、三叉神経痛)、陣痛等の大きさや、人為的な痛み、例えば、皮下注射、静脈採血等、様々な用途に用いる穿刺針による穿刺痛、尿道カテーテルによる挿入痛等の大きさを、容易、正確かつ確実に測定することができる。
以下、本発明の痛み測定装置を添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の痛み測定装置の第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示す痛み測定装置の回路構成を示すブロック図、図3は、図1に示す痛み測定装置の動作を示す図である。
これらの図に示す痛み測定装置1は、被検者(被測定者)が経験している痛みとは異なる刺激(刺激感覚)である電気刺激(電気刺激感覚)、特に痛みのない電気刺激(無痛刺激)を被検者に付与し、その電気刺激の大きさと、測定する実際の痛み(被測定痛み)の大きさとを比較することにより、被検者の痛みの大きさを測定(定量化)する装置である。
所定の電気刺激(所定の条件の電流)を被検者に付与すると、被検者には、痛みのない、例えば、しびれ感(バイブレーション感)のような感覚が生じ、その電気刺激(刺激)、すなわち、電流(電圧)の大きさを増減すると、これに応じて、前記被検者が受ける感覚の大きさが増減する。このため、被検者は、前記電気刺激(被検者が受ける感覚)の大きさと、痛みの大きさとを比較することにより、測定による痛みを伴わずに、痛みの大きさを測定することができる。
各図に示すように、痛み測定装置1は、ケーシングを有する装置本体2と、被検者(被測定者)に対し、着脱自在に装着される電極(刺激付与手段)3と、被検者が操作するリモートスイッチ(操作部)4とを備えている。電極3は、装置本体2にリード線を介して電気的に接続されている。また、リモートスイッチ4は、装置本体2(コントローラ5)にリード線を介して電気的に接続されている。以下、これらの各構成要素について順次説明する。
装置本体2は、コントローラ(制御部)5と、操作パネル(操作部)6と、電極3にパルス電流による電気刺激を出力する電気刺激信号出力部(刺激付与手段に刺激を出力する刺激出力部)7と、表示部(表示手段)8と、メモリー(記録手段)9と、電源11と、回路電源12とを有している。また、装置本体2には、例えば、プリンター、パーソナルコンピュータ等の外部装置が、着脱自在に電気的に接続し得るようになっている。
コントローラ5は、マイクロコンピュータを有しており、電気刺激信号出力部7、表示部8、メモリー9等、痛み測定装置1全体の駆動を制御する。
メモリー9は、例えば、ROM、フラッシュメモリ、EEPROM、RAMのような半導体メモリーで構成される。このメモリー9には、例えば、痛み測定装置1の制御動作を実行するためのプログラム等の各種プログラムや、最小感知電流値(最小感知刺激値)(第1の刺激値)、痛みの大きさと同等(同程度)の大きさの電流値、すなわち、痛み対応電流値(第2の刺激値)、痛み指数(痛み指数値)、これらに対応する値等の測定結果等の各種データが記憶(記録)される。これらプログラムやデータは、必要時に、メモリー9から読み出される。
前記痛み指数は、痛み対応電流値(第2の刺激値)を最小感知電流値(第1の刺激値)で除した値である。なお、痛み対応電流値を最小感知電流値で除した値に対応する値を、前記痛み指数としてもよい。
表示部は、例えば、液晶表示パネル、EL表示パネル等で構成される。この表示部には、例えば、最小感知電流値(最小感知刺激値)(第1の刺激値)、痛み対応電流値(第2の刺激値)、痛み指数(痛み指数値)等の測定結果、経時的な電流値(電流強度)の変化、測定条件、警告等の種々の情報(データ)のうち、必要な情報が表示される。
また、必要な情報(データ)は、装置本体2に接続されたパーソナルコンピュータに取り込まれ、パーソナルコンピュータにおいて、例えば、データの集計、データの記録(記憶)等を行なうことができ、また、必要なデータをプリンターで印刷することもできる。
電気刺激信号出力部7は、発振器71、分周器72および増幅器73で構成されている。
この電気刺激信号出力部7では、発振器71を所定の周波数(例えば、周波数50Hz程度)で発振させて信号を生成し、分周器72によりその信号から所定のパルス幅(例えば、パルス幅2m秒程度)の矩形波を生成し、この矩形波を次段の増幅器73で増幅し、増幅器73から出力する。これにより、最終的には、増幅器73から出力されるパルス電流(パルス電圧)が、電極3を介して被検者の所定の部位に電気刺激(刺激信号)として付与する。
電気刺激信号出力部7から出力されるパルス信号は、矩形波であるが、被検者に通電すると、被検者側からの影響を受け、その波形は変形する。すなわち、測定されるパルス電流の波形は、矩形波の頂点の片側の角がとれたノコギリ波状の波形となる。
ここで、例えば、前記電気刺激信号出力部7から出力されるパルス信号の周波数を50Hz程度、パルス幅を2m秒程度とすると、前記ノコギリ波状の電流波形の実効値近辺のパルス幅は、0.5m秒程度となる。周波数を50Hz程度としたのは、この周波数領域が医療用の低周波治療器でよく使用されているのと、前記ノコギリ波状の電流波形と組み合わせることにより、電流刺激による痛みがほとんど消失するからである。なお、この電流刺激による痛みを消失させるための条件は、一例であることは、言うまでもない。
電極3としては、例えば、低周波治療器等が採用している双極の粘着型電極等、種々の形態のものを用いることができる。粘着型を使用する場合は、粘着剤として導電性ゲルを用いるのが好ましい。
前述したように、この電極3からは、前記パルス電流による電気刺激、特に痛みのない電気刺激(無痛刺激)が被検者に付与される。また、被検者に流れる電流の大きさ(電流値)は、電極3を介し、コントローラ5で検出(測定)される。
前記電極3により付与されるパルス電流の周波数(刺激の刺激頻度)は、30〜100Hz程度(30〜100回/秒程度)であるのが好ましく、パルス幅(1回当たりの刺激時間)は、0.1〜5m秒程度(0.1〜5m秒/回程度)であるのが好ましい。
これにより、他の条件にもよるが、実質的に痛みのない電気刺激(無痛刺激)を被検者に付与することができる。
操作パネル6には、例えば、最小感知電流値を測定するときの電流増加速度(刺激の大きさが増大する速度)、最小感知電流値の倍数(n値)等の種々の設定を行なうための各設定スイッチやダイヤル、スタート(開始)、一時中断、停止、リセット等の種々の操作を行なうための各操作スイッチが、それぞれ、設けられている。この操作パネル6から出力された各信号は、それぞれ、コントローラ5に入力され、コントローラ5は、それに応じて所定の処理を実行する。
リモートスイッチ4には、例えば、停止操作スイッチ41、ステップアップスイッチ42、ステップダウンスイッチ43等の各操作スイッチが、それぞれ、設けられている。このリモートスイッチ4から出力された各信号は、それぞれ、コントローラ5に入力(送信)され、コントローラ5は、それに応じて所定の処理を実行する。
リモートスイッチ4の停止操作スイッチ41が操作されると、コントローラ5の制御により、電極3によるパルス電流(電気刺激)の付与が停止される。また、これとともに、電極3により付与されるパルス電流(電気刺激)の値をコントローラ5に認識させるタイミングをとるための信号(タイミング信号)がコントローラ5に対して送信される。
また、ステップダウンスイッチ43が操作されると、後述するステップアップ制御から後述するステップダウン制御に切り替えられ、ステップアップスイッチ42が操作されると、ステップダウン制御からステップアップ制御に切り替えられる。従って、これらステップアップスイッチ42およびステップダウンスイッチ43により、ステップアップ制御とステップダウン制御との一方から他方への切り替えを行なう切り替え操作スイッチが構成される。
なお、前記リモートスイッチ4と装置本体2との間の通信は、有線通信であるが、本発明では、これに限らず、例えば、無線通信であってもよい。
前記痛み測定装置1のまだ述べていない構成については、後述する作用とともに説明する。
次に、痛み測定装置1の作用(動作)を、痛みの大きさの測定手順とともに説明する。
まず、測定者は、被検者の電極3の所定の装着部位、例えば腕に、痛みや炎症などの疾患がないことを確認した後、一方の前腕内側部に電極3を装着する。
そして、測定者は、装置本体2の操作パネル6に設けられている図示しないスタート操作スイッチを操作する。
これにより、電極3を介して被検者に、電流値(電気刺激の大きさ)が徐々に(経時的に)増大するパルス電流が流れる。この電流値は、本実施形態では、所定の一定の速度(例えば、6μA/秒の速度)で連続的に増大する(第1の工程)。
電流増加速度は、3〜12μA/秒程度であるのが好ましい。電流増加速度を前記範囲内の値に設定することにより、精度良く測定を行なうことができる。
また、前記電流増加速度は、操作パネル6に設けられている図示しない電流増加速度設定ダイヤルを操作することで、任意に調整(変更)し得るようになっている。これにより、被検者の状態等の諸条件に応じて、前記電流増加速度設定ダイヤルを操作し、電流増加速度を適宜設定することができる。
次に、被検者は、前記パルス電流を刺激として初めて受容したときに、リモートスイッチ4の停止操作スイッチ41を操作する。
これにより、電気刺激信号出力部7からのパルス電流の出力が停止し、被検者に対するパルス電流の付与が停止される。また、コントローラ5は、これを認識し、前記停止操作スイッチ41が操作されたときのタイミングで、電流値を検出する。すなわち、前記停止操作スイッチ41が操作されると、リモートスイッチ4から第1の信号(第1のタイミング信号)がコントローラ5に対して送信され、コントローラ5は、この第1の信号を受信したとき、電極3を介して被検者に流れるパルス電流の電流値を検出し、その電流値を、最小感知電流値(第1の刺激値)として、メモリー9に記憶するとともに表示部8に表示する(第2の工程)。ここで、前記最小感知電流値を「X」とする。
次に、測定者は、再度、操作パネル6の図示しないスタート操作スイッチを操作する。
これにより、コントローラ5により、まず、ステップアップ制御が開始され(行なわれ)、図3に示すように、電極3を介して被検者に、電流値が所定の初期値からnX(但し、nは、正の有理数)ずつ段階的に増大するパルス電流が流れる(第3の工程)。前記初期値は、特に限定されないが、2nXとするのが好ましい。
すなわち、初期値が、例えば2nXの場合は、電極3を介して被検者に、電流値が最小感知電流値の2n倍、3n倍、4n倍、5n倍・・・・と、段階的に増大し、一定の電流値(電流強度)で持続する(留まる)パルス電流が流れる。例えば、nが1に設定されている場合は、最小感知電流値の2倍、3倍、4倍、5倍・・・・と、段階的に増大するパルス電流が流れることになる。
また、前記電流値は、本実施形態では、所定の一定の速度で増大するようになっている。
なお、パルス電流の周期は、電流値が各段階で留まる時間に比べて小さいので、そのパルス電流の波形は、図示されていない。
ここで、前記nの値(n値)は、0.1〜2.0程度であるのが好ましい。n値を前記範囲内の値に設定することにより、精度良く、かつ迅速に測定を行なうことができる。
また、前記n値は、操作パネル6に設けられている図示しないn値設定ダイヤルを操作することで、任意に調整(変更)し得るようになっている。これにより、被検者の状態や、測定する痛みの程度等の諸条件に応じて、前記n値設定ダイヤルを操作し、n値を適宜設定することができる。
例えば、極細の針穿刺による痛みの大きさを測定する場合等、微妙な痛みの大きさを測定する場合には、n値を1以下の値に設定するのが好ましい。すなわち、n値を、例えば0.5に設定して、ステップアップする倍数を1.0倍、1.5倍、2倍、2.5倍というように、ステップアップの幅を小さくする。
また、電流値(電気刺激の大きさ)が各段階で留まる時間は、1〜30秒程度であるのが好ましい。電流値が各段階で留まる時間を前記範囲内の値に設定することにより、迅速かつ確実に測定を行なうことができる。
また、電流値が各段階で留まる時間は、操作パネル6に設けられている図示しない時間設定ダイヤルを操作することで、任意に調整(変更)し得るようになっている。これにより、被検者の状態や、測定する痛みの周期等の諸条件に応じて、前記時間設定ダイヤルを操作し、電流値が各段階で留まる時間を適宜設定することができる。
また、測定を一時中断することも可能である。すなわち、操作パネル6に設けられている図示しない一時中断操作スイッチを操作すると、電気刺激信号出力部7からのパルス電流の出力が一時中断し、被検者に対するパルス電流の付与が一時中断される。
被検者は、電極3が装着されている腕とは異なる部位に一過性の痛みを受ける。被検者は、受けた一過性の痛みの大きさと、同時に感受している一定強度の電流感覚(電気刺激感覚)の大きさとを比較し、これらが同程度と判断したら、リモートスイッチ4の停止操作スイッチ41を操作する。
これにより、電気刺激信号出力部7からのパルス電流の出力が停止し、被検者に対するパルス電流の付与が停止される。また、コントローラ5は、これを認識し、前記停止操作スイッチ41が操作されたときのタイミングで、電流値を検出する。すなわち、前記停止操作スイッチ41が操作されると、リモートスイッチ4から第2の信号(第2のタイミング信号)がコントローラ5に対して送信され、コントローラ5は、この第2の信号を受信したとき、電極3を介して被検者に流れるパルス電流の電流値を検出し、その電流値を、痛み対応電流値(第2の刺激値)として、メモリー9に記憶するとともに表示部8に表示する。また、痛み対応電流値を最小感知電流値で除した値を、痛み指数(痛み指数値)として、メモリー9に記憶するとともに表示部8に表示する(第4の工程)。
また、被検者は、一過性の痛みの大きさと、電流感覚の大きさとを比較して、電流感覚の方が大きいと判断した場合は、リモートスイッチ4のステップダウンスイッチ43を操作する。
これにより、コントローラ5により、ステップダウン制御が開始され(ステップアップ制御からステップダウン制御に変更され)、電極3を介して被検者に、電流値がステップアップ制御の終了時の値からnXずつ段階的に減少するパルス電流が流れる(第3の工程)。
ここで、ステップアップ制御からステップダウン制御に切り替わる場合、n値は、切り替え前の値より小さい値に変更される。これにより、電流値の1段階当たりの減少量が小さくなり、実際の痛みを正確かつ確実に電流による刺激と比較することができる。
例えば、ステップアップ制御において、n値が1に設定されており、ステップアップ制御の終了時の電流値が、4Xの場合は、ステップダウン制御では、n値が例えば0.5に設定され、電極3を介して被検者に、電流値が最小感知電流値の3.5倍、3倍、2.5倍・・・・と、段階的に減少し、一定の電流値(電流強度)で持続する(留まる)パルス電流が流れる。
また、前記電流値は、本実施形態では、所定の一定の速度で減少するようになっている。
被検者は、前記と同様に、電極3が装着されている腕とは異なる部位に一過性の痛みを受ける。被検者は、受けた一過性の痛みの大きさと、同時に感受している一定強度の電流感覚(電気刺激感覚)の大きさとを比較し、これらが同程度と判断したら、リモートスイッチ4の停止操作スイッチ41を操作する。これ以降の動作は、前記と同様である。
また、被検者は、一過性の痛みの大きさと、電流感覚の大きさとを比較して、電流感覚の方が小さいと判断した場合は、リモートスイッチ4のステップアップスイッチ42を操作する。
これにより、コントローラ5により、再度、前述したステップアップ制御が開始され(ステップダウン制御からステップアップ制御に変更され)、電極3を介して被検者に、電流値がステップダウン制御の終了時の値からnXずつ段階的に増大するパルス電流が流れる(第3の工程)。
ここで、ステップダウン制御からステップアップ制御に切り替わる場合、n値は、切り替え前の値より小さい値に変更される。これにより、電流値の1段階当たりの増加量が小さくなり、正確かつ確実に測定を行なうことができる。
以降、被検者が、受けた一過性の痛みの大きさと、同時に感受している一定強度の電流感覚(電気刺激感覚)の大きさとが同程度であると判断し、リモートスイッチ4の停止操作スイッチ41を操作するまで、前述したステップアップ制御とステップダウン制御とが、交互に繰り返し行なわれる。
但し、ステップアップ制御とステップダウン制御との一方から他方へ切り替えることで、n値が0.1未満になるような場合は、リモートスイッチ4の停止操作スイッチ41を操作しなくても、その切り替えた時点が、一過性の痛みの大きさと、電流感覚の大きさとがほぼ同程度のところと見なすようになっている。
また、この痛み測定装置1では、被検者(人体)に流すパルス電流の最大値が所定値に制限されている。これにより、安全性が高くなる。前記最大値は、10Xであるのが好ましい。
さらに、この痛み測定装置1では、安全性をより高くするため、被検者に流れるパルス電流の電流値が実効値で160μAを超えると、たとえ、前記10X以内でも、その電流の付与が停止される。
また、前述のステップアップ後にステップダウンする方式に代えて、例えば、電流値が段階的に増大し、被検者が、電流感覚(電気刺激感覚)の大きさが実際の一過性の痛みの大きさに近づいたと判断し、リモートスイッチ4に設けられている所定の操作スイッチを操作すると、電流値が段階的に増大するステップアップ(段階的上昇)モードから、電流値が連続的に増大する連続的上昇モードに切り替わり、痛みに対応する電流感覚(電気刺激感覚)の大きさを探索する方式を採用してもよい。このような方式を採用することによって、比較的短時間に測定を行なうことができる。
前記被検者に流すステップアップ電流およびステップダウン電流の値を、独立した電流値とせずに、最小感知電流値の2n倍、3n倍・・・という倍数にした理由は、電流(電気刺激)を感知する感覚には個人間で大きな差があるので、この個人差をできるかぎり解消するためである。
電流を感知する感覚が鈍い人は、一過性の痛みと比較するパルス電流に対しても鈍感であるので、予め設定された電流値の1段階当たりの増加量が比較的小さい場合には、電流値が、一過性の痛みと同等と感ずる大きさに到達するのに長い時間を要する。一方、電流を感知する感覚が敏感な人は、一過性の痛みと比較するパルス電流にも敏感であるので、予め設定された電流値の1段階当たりの増加量が比較的大きい場合には、電流値が、一過性の痛みと同等と感ずる大きさを超えてしまう(行き過ぎてしまう)ことがある。電流値の1段階当たりの減少量についても同様である。
そこで、この痛み測定装置1では、電流値をnXずつ段階的に増大または減少させることにより、次のような効果が得られる。
図4は、n値が1に設定されている場合の図1に示す痛み測定装置により、電流(電気刺激)を感知する感覚が鈍感な被検者の痛みの大きさを測定したときの痛み測定装置の動作を示す図、図5は、n値が1に設定されている場合の図1に示す痛み測定装置により、電流(電気刺激)を感知する感覚が敏感な被検者の痛みの大きさを測定したときの痛み測定装置の動作を示す図である。
図4に示すように、電流(電気刺激)に鈍感な被検者は、痛みに対応する電流値は高いが、最小感知電流値(X1)も高いので、電流値は、その高いX1ずつ段階的に増大してゆき、比較的短い時間で痛みに対応する電流値に到達する。これにより、測定時間を短縮することができる。
一方、図5に示すように、電流(電気刺激)に敏感な被検者は、痛みに対応する電流値が低く、電流値は、その低いX2ずつ段階的に増大してゆくが、最小感知電流値(X2)も低いので、電流値は、比較的短い時間で痛みに対応する電流値に到達する。また、電流値が、細かくステップアップするので、痛みに対応する電流値を超えてしまう(行き過てしまう)のを防止することができる。
このようにして、電流に対する個人差による測定時間のバラツキを抑制することができる。
ここで、次のような実験を行なった。
前述した痛み測定装置1を用いて、具体的に一過性の熱痛の大きさを測定した。被検者は、成人であり、延べ18名(男性7名、女性11名:平均年齢27.3歳)に対して痛み測定を行った。
被検者が実験的に経験する一過性の痛みは、ごく少量の「もぐさ」(0.4g、0.6g、1.0gの3用量)を皮膚に接触させたアルミ箔の台座の上で燃焼させることにより得た。「もぐさ」は、「切もぐさ」(株式会社山正)を使用し、それを秤量した後、それぞれの重量に対して一定の大きさに丸めた。アルミ箔の台座は、皮膚接触面に接着のりが付いている直径6mmの円形のものを使用し、「もぐさ」は、アルミ箔の台座の上で全て数秒以内で燃え尽きた。
この結果は、図6のグラフに示す通りである。なお、図6のグラフにおける黒丸は、平均値、縦バーは、標準偏差を示す。
0.4g、0.6g、1.0gの「もぐさ」を燃焼させたときの痛み指数の平均値は、それぞれ、3.2、3.7、4.5であり、「もぐさ」を燃焼させたときの痛みの大きさは、「もぐさ」の重量に依存して増大するという結果が得られた。実験的に作られた一過性の痛みと、電気刺激感覚とは、質的に異なるものであるが、測定結果には再現性があり、痛み測定装置1により、一過性の痛みの大きさを正確かつ確実に測定できることが確認された。
以上説明したように、この痛み測定装置1によれば、被検者(被測定者)に与えるパルス電流による電気刺激(特に、無痛刺激)の大きさを、nX(但し、Xは、第1の刺激値である最小感知刺激値、nは、正の有理数)ずつ段階的に増大させることにより所定時間保持するので、持続した痛みだけでなく、例えば数秒程度しか持続しない一過性の痛みの大きさを正確かつ確実に測定することができる。
また、刺激をnXずつ段階的に増大させるので、刺激に対する個人差による測定時間のバラツキを抑制しつつ、痛みの大きさを正確かつ確実に測定することができる。
また、刺激の大きさを段階的に増大させるステップアップ制御と、刺激の大きさを段階的に減少させるステップダウン制御とを行なうことができるので、電気刺激の大きさと痛みの大きさとの比較を何度でも行なうことができ、これにより、測定精度を向上させることができる。
また、特に痛みのない電気刺激(無痛刺激)を被検者に付与して痛みの大きさを測定するので、痛み測定における被検者の負担を軽減させることができる。
また、一過性の痛みを測定することができるので、周期的に訪れる痛み、例えば、頭痛(群発頭痛、三叉神経痛)、陣痛等の大きさや、人為的な痛み、例えば、皮下注射、静脈採血等、様々な用途に用いる穿刺針による穿刺痛、尿道カテーテルによる挿入痛等の大きさを、容易、正確かつ確実に測定することができる。
ここで、本発明では、電流値等の刺激値を段階的に増大または減少させる場合のパターンは、前述したものには、限定されない。
例えば、本発明では、電流値を段階的に増大させるステップアップ制御において、n値が徐々に減少するように構成されていてもよい。これにより、電流値の1段階当たりの増加量が徐々に小さくなり、これによって、痛みの大きさをより正確かつ確実に測定することができる。
また、本発明では、電流値を段階的に減少させるステップダウン制御において、n値が徐々に減少するように構成されていてもよい。これにより、電流値の1段階当たりの減少量が徐々に小さくなり、これによって、痛みの大きさをより正確かつ確実に測定することができる。
また、本発明では、電流値を段階的に増大させるステップアップ制御において、電流値が各段階で留まる時間が徐々に減少するように構成されていてもよい。これにより、測定時間を短縮することができる。
また、本発明では、電流値を段階的に増大させるステップアップ制御において、電流値が各段階で留まる時間が、直前のステップダウン制御に比べて減少するように構成されていてもよい。これにより、測定時間を短縮することができる。
また、本発明では、電流値を段階的に増大させるステップアップ制御において、電流値が各段階で留まる時間が徐々に増大するように構成されていてもよい。これにより、痛みの大きさをより正確かつ確実に測定することができる。
また、本発明では、電流値を段階的に増大させるステップアップ制御において、電流値が各段階で留まる時間が、直前のステップダウン制御に比べて増大するように構成されていてもよい。これにより、痛みの大きさをより正確かつ確実に測定することができる。
また、本発明では、電流値を段階的に減少させるステップダウン制御において、電流値が各段階で留まる時間が徐々に減少するように構成されていてもよい。これにより、測定時間を短縮することができる。
また、本発明では、電流値を段階的に減少させるステップダウン制御において、電流値が各段階で留まる時間が、直前のステップアップ制御に比べて減少するように構成されていてもよい。これにより、測定時間を短縮することができる。
また、本発明では、電流値を段階的に減少させるステップダウン制御において、電流値が各段階で留まる時間が徐々に増大するように構成されていてもよい。これにより、痛みの大きさをより正確かつ確実に測定することができる。
また、本発明では、電流値を段階的に減少させるステップダウン制御において、電流値が各段階で留まる時間が、直前のステップアップ制御に比べて増大するように構成されていてもよい。これにより、痛みの大きさをより正確かつ確実に測定することができる。
また、本発明では、コントローラ(制御部)5は、電極3により略一定の電流値(大きさ)のパルス電流(刺激)が付与されるように電気刺激信号出力部(出力部)7を制御する工程と、電極3によるパルス電流の付与が停止するように電気刺激信号出力部7を制御する工程と、電極3により、電流値が前記パルス電流の付与が停止する前より所定量大きいパルス電流の付与が開始されるように電気刺激信号出力部7を制御する工程とを実行するよう構成されていてもよい。
この場合、例えば、リモートスイッチ4に設けられている所定の操作スイッチを操作すると、前記電極3によるパルス電流の付与が停止し、その後、リモートスイッチ4に設けられている所定の操作スイッチを操作すると、前記パルス電流の付与が開始されるように構成することができる。
これによれば、例えば、痛みの大きさの測定において多少の痛みを伴う場合であっても、途中で、電極3によるパルス電流の付与を停止させることができるので、被検者の負担を減少させることができる。
また、本実施形態では、付与する刺激は、電気刺激であり、刺激付与手段は、電極であったが、本発明では、これに限定されない。
本発明では、例えば、付与する刺激が、振動刺激であり、刺激付与手段が、振動刺激を付与する振動素子であってもよい。
この場合、痛み測定装置は、振動刺激を付与する振動素子と、前記振動素子に電力(電気エネルギー)を供給する電力供給部(エネルギー供給部)と、前記電力供給部を制御するコントローラ(制御部)と、前記振動素子により付与される振動刺激の値を前記制御部に認識させるタイミングをとるための信号(第1の信号、第2の信号)をその制御部に対して送信する機能を有するリモートスイッチ(操作部)とを備える。振動刺激の場合は、痛みの大きさの測定において痛みを伴わないので、被検者の負担を減少させることができる。
なお、この他の構成、作用、効果は、前述した本実施形態と同様であるので、その説明は、省略する。
次に、本発明の痛み測定装置の第2実施形態について説明する。
図7は、本発明の痛み測定装置の第2実施形態の動作を示す図である。
以下、第2実施形態の痛み測定装置1について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態の痛み測定装置1では、第3の工程において、ステップアップ制御では、パルス電流の電流値(刺激の大きさ)が、nXずつ段階的に増大し、かつ、各段階で留まる時間が変化し、ステップダウン制御では、パルス電流の電流値が、nXずつ段階的に減少し、かつ、各段階で留まる時間が変化する。
また、この第2実施形態の痛み測定装置1では、第3の工程において、パルス電流の電流値(刺激の大きさ)が各段階で留まる時間が徐々に長くなるよう構成されている。これは、例えば、下記のように構成することができる。
例えば、n=1の場合、パルス電流の電流値が初段で留まる時間(初期値)が10秒で、その留まる時間が、ステップ毎に5秒ずつ長くなり(10秒、15秒、20秒、25秒・・・)、最大30秒になるまで増加する。また、例えば、n=0.1の場合、パルス電流の電流値が初段で留まる時間(初期値)が1秒で、その留まる時間が、ステップ毎に0.5秒ずつ長くなり(1秒、1.5秒、2秒、2.5秒・・・)、同様に最大30秒になるまで増加する。なお、この数値は、一例であるので、本発明では、この数値には限定されない。
この第2実施形態の痛み測定装置1によれば、被検者に流すパルス電流の電流値が各段階で留まる時間を徐々に長くすることにより、電流感覚の大きさが一過性の痛みの大きさに近づくにつれて、一過性の痛みの大きさと、電流感覚の大きさとを比較するための時間にゆとりができる。これにより、一過性の痛みの大きさと、電流感覚の大きさとが同程度になったときに、停止操作スイッチ41を操作するタイミングを逃さず射、的確に停止操作スイッチ41を操作することができ、これによって、正確かつ確実に、測定を行なうことができる。
また、この痛み測定装置1では、前述した第1実施形態の痛み測定装置1と同様の効果も得られる。
次に、本発明の痛み測定装置の第3実施形態について説明する。
図8は、本発明の痛み測定装置の第3実施形態の動作を示す図である。
以下、第3実施形態の痛み測定装置1について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第3実施形態の痛み測定装置1では、測定操作を少なくとも2回行なう。
例えば、測定操作を2回行なう場合は、1回目の測定において、パルス電流の電流値を略一定の速度で増大させ、粗く、痛み対応電流値(第1の刺激値)を求める(おおよその痛み対応電流値の当たりをつける)。
すなわち、停止操作スイッチ41が操作されると、リモートスイッチ4から第1の信号がコントローラ5に対して送信され、コントローラ5は、この第1の信号を受信したとき、電極3を介して被検者に流れるパルス電流の電流値を検出し、その電流値を、痛み対応電流値(第1の刺激値)として、メモリー9に記憶するとともに表示部8に表示する。
次に、2回目の測定において、パルス電流の電流値(刺激の大きさ)が前記第1の刺激値に到達する前に、パルス電流の電流値が増大する速度が、前記1回目の測定におけるパルス電流の電流値が増大する速度より低くなるようにする。例えば、2回目の測定においては、パルス電流の電流値が前記第1の刺激値に到達する前に、電流値が各段階に留まる時間を長くし、パルス電流の電流値が前記第1の刺激値を超えた後、電流値が各段階に留まる時間を元の長さに戻す。そして、この2回目の測定において、正確に、痛み対応電流値(第2の刺激値)を求める。
すなわち、停止操作スイッチ41が操作されると、リモートスイッチ4から第2の信号がコントローラ5に対して送信され、コントローラ5は、この第2の信号を受信したとき、電極3を介して被検者に流れるパルス電流の電流値を検出し、その電流値を、痛み対応電流値(第2の刺激値)として、メモリー9に記憶するとともに表示部8に表示する。また、痛み対応電流値を最小感知電流値で除した値を、痛み指数(痛み指数値)として、メモリー9に記憶するとともに表示部8に表示する。
この第3実施形態の痛み測定装置1によれば、1回目の測定においては、痛み対応電流値を粗く求めるので、パルス電流の電流値が増大する速度を高くすることができ、これにより、測定時間を短縮することができる。また、2回目の測定においては、被検者に流すパルス電流の電流値が各段階で留まる時間を、電流値が第1の刺激値に到達する前に、長くするので、一過性の痛みの大きさと、電流感覚の大きさとを比較するための時間にゆとりができ、正確かつ確実に、測定を行なうことができる。
また、この痛み測定装置1では、前述した第1実施形態の痛み測定装置1と同様の効果も得られる。
次に、本発明の痛み測定装置の第4実施形態について説明する。
図9は、本発明の痛み測定装置の第4実施形態の動作を示す図である。
以下、第4実施形態の痛み測定装置1について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第4実施形態の痛み測定装置1では、測定操作を少なくとも2回行なう。
まず、1回目の測定において、パルス電流の電流値(刺激の大きさ)を経時的に不規則に増大させ、痛み対応電流値(第1の刺激値)を求める。
すなわち、停止操作スイッチ41が操作されると、リモートスイッチ4から第1の信号がコントローラ5に対して送信され、コントローラ5は、この第1の信号を受信したとき、電極3を介して被検者に流れるパルス電流の電流値を検出し、その電流値を、痛み対応電流値(第1の刺激値)として、メモリー9に記憶するとともに表示部8に表示する。また、痛み対応電流値を最小感知電流値で除した値を、痛み指数(痛み指数値)として、メモリー9に記憶するとともに表示部8に表示する。
この1回目の測定において、パルス電流の電流値は、段階的に増大し、かつ、電流値の1段階当たりの増加量と、電流値が各段階で留まる時間とが、それぞれ、不規則に増減するよう構成されているのが好ましい。
次に、2回目の測定において、1回目の測定でパルス電流の電流値が前記第1の刺激値に到達するまでに要した時間とは異なる時間で、パルス電流の電流値が前記第1の刺激値に到達するように、電流値を経時的に増大させる。そして、この2回目の測定において、痛み対応電流値(第2の刺激値)を求める。
すなわち、停止操作スイッチ41が操作されると、リモートスイッチ4から第2の信号がコントローラ5に対して送信され、コントローラ5は、この第2の信号を受信したとき、電極3を介して被検者に流れるパルス電流の電流値を検出し、その電流値を、痛み対応電流値(第2の刺激値)として、メモリー9に記憶するとともに表示部8に表示する。また、痛み対応電流値を最小感知電流値で除した値を、痛み指数(痛み指数値)として、メモリー9に記憶するとともに表示部8に表示する。
この2回目の測定において、パルス電流の電流値は、段階的に増大し、かつ、電流値の1段階当たりの増加量と、電流値が各段階で留まる時間とが、それぞれ、不規則に増減するよう構成されているのが好ましい。
ここで、例えば、オピオイド系鎮痛剤(麻薬性鎮痛剤)等の鎮痛薬を使っている被検者や、自分の痛みを強くアピールしようとする被検者では、痛みの大きさを偽って申告する者がでてくることが予想される。
この第4実施形態の痛み測定装置1では、2回目の測定では、1回目の測定でパルス電流の電流値が第1の刺激値に到達するまでに要した時間とは異なる時間で、パルス電流の電流値が第1の刺激値に到達するので、当てずっぽの(偽った)タイミングでリモートスイッチ4の停止操作スイッチ41を操作する被検者の場合には、2回目の測定において再現性が得られなくなる。
1回目の測定と2回目の測定とで、痛み対応電流値、すなわち、痛み指数(痛み指数値)に大きな差がある場合は、3回目の測定を行う。そして、2回目の測定と3回目の測定とで、痛み対応電流値、すなわち、痛み指数(痛み指数値)に大きな差がある場合は、4回目の測定を行う。以降、同様に、連続した2回の測定における痛み対応電流値、すなわち、痛み指数(痛み指数値)が接近するまで、測定を繰り返し行なう。これにより、正確に測定を行なうことができる。
以上、本発明の痛み測定装置を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物や、工程が付加されていてもよい。
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
本発明の痛み測定装置の第1実施形態を示す斜視図である。 図1に示す痛み測定装置の回路構成を示すブロック図である。 図1に示す痛み測定装置の動作を示す図である。 n値が1に設定されている場合の図1に示す痛み測定装置により、電流(電気刺激)を感知する感覚が鈍感な被検者の痛みの大きさを測定したときの痛み測定装置の動作を示す図である。 n値が1に設定されている場合の図1に示す痛み測定装置により、電流(電気刺激)を感知する感覚が敏感な被検者の痛みの大きさを測定したときの痛み測定装置の動作を示す図である。 図1に示す痛み測定装置により、一過性の痛みの測定の実験を行なったときの結果を示すグラフである。 本発明の痛み測定装置の第2実施形態の動作を示す図である。 本発明の痛み測定装置の第3実施形態の動作を示す図である。 本発明の痛み測定装置の第4実施形態の動作を示す図である。
符号の説明
1 痛み測定装置
2 装置本体
3 電極
4 リモートスイッチ
41 停止操作スイッチ
42 ステップアップスイッチ
43 ステップダウンスイッチ
5 コントローラ
6 操作パネル
7 電気刺激信号出力部
71 発信器
72 分周器
73 増幅器
8 表示部
9 メモリー
11 電源
12 回路電源

Claims (7)

  1. 刺激を付与する刺激付与手段と、前記刺激付与手段に刺激を出力する刺激出力部と、前記刺激出力部の出力を制御する制御部と、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を前記制御部に認識させるタイミングをとるための信号を該制御部に対して送信する機能を有する操作部とを備え、被検者の痛みの大きさを測定する痛み測定装置であって、
    前記制御部は、前記刺激付与手段により大きさが経時的に増大する刺激が付与されるように前記出力部を制御する第1の工程と、
    前記操作部からの第1の信号を受信したとき、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を第1の刺激値として認識する第2の工程と、
    前記第1の刺激値をXとしたとき、前記刺激付与手段により刺激が付与され、かつ、該刺激の大きさが、所定の初期値からnX(但し、nは、正の有理数)ずつ段階的に増大するように前記出力部を制御する第3の工程と、
    前記操作部からの第2の信号を受信したとき、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を第2の刺激値として認識する第4の工程とを実行するよう構成されていることを特徴とする痛み測定装置。
  2. 刺激を付与する刺激付与手段と、前記刺激付与手段に刺激を出力する刺激出力部と、前記刺激出力部の出力を制御する制御部と、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を前記制御部に認識させるタイミングをとるための信号を該制御部に対して送信する機能を有する操作部とを備え、被検者の痛みの大きさを測定する痛み測定装置であって、
    前記制御部は、前記刺激付与手段により大きさが経時的に増大する刺激が付与されるように前記出力部を制御する第1の工程と、
    前記操作部からの第1の信号を受信したとき、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を第1の刺激値として認識する第2の工程と、
    前記第1の刺激値をXとしたとき、前記刺激付与手段により刺激が付与され、かつ、該刺激の大きさが、nX(但し、nは、正の有理数)ずつ段階的に増大するように前記出力部を制御するステップアップ制御と、前記刺激付与手段により刺激が付与され、かつ、該刺激の大きさが、nXずつ段階的に減少するように前記出力部を制御するステップダウン制御とを選択的に行なう第3の工程と、
    前記操作部からの第2の信号を受信したとき、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を第2の刺激値として認識する第4の工程とを実行するよう構成されていることを特徴とする痛み測定装置。
  3. 前記第3の工程において、前記ステップアップ制御と前記ステップダウン制御との一方から他方に切り替わる場合、前記nの値は、切り替え前の値より小さい値に変更されるよう構成されている請求項2に記載の痛み測定装置。
  4. 振動刺激を付与する振動素子と、前記振動素子に電力を供給する電力供給部と、前記電力供給部を制御する制御部と、前記振動素子により付与される振動刺激の値を前記制御部に認識させるタイミングをとるための信号を該制御部に対して送信する機能を有する操作部とを備え、被検者の痛みの大きさを測定する痛み測定装置であって、
    前記制御部は、前記振動素子により大きさが経時的に増大する振動刺激が付与されるように前記電力供給部を制御する第1の工程と、
    前記操作部からの第1の信号を受信したとき、前記振動素子により付与される振動刺激の値を第1の刺激値として認識する第2の工程と、
    前記第1の刺激値をXとしたとき、前記振動素子により振動刺激が付与され、かつ、該振動刺激の大きさが、nX(但し、nは、正の有理数)ずつ段階的に増大するように前記電力供給部を制御するステップアップ制御と、前記振動素子により振動刺激が付与され、かつ、該振動刺激の大きさが、nXずつ段階的に減少するように前記電力供給部を制御するステップダウン制御とを選択的に行なう第3の工程と、
    前記操作部からの第2の信号を受信したとき、前記振動素子により付与される振動刺激の値を第2の刺激値として認識する第4の工程とを実行するよう構成されていることを特徴とする痛み測定装置。
  5. 刺激を付与する刺激付与手段と、前記刺激付与手段に刺激を出力する刺激出力部と、前記刺激出力部の出力を制御する制御部と、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を前記制御部に認識させるタイミングをとるための信号を該制御部に対して送信する機能を有する操作部とを備え、被検者の痛みの大きさを測定する痛み測定装置であって、
    前記制御部は、前記刺激付与手段により大きさが経時的に増大する刺激が付与されるように前記出力部を制御する第1の工程と、
    前記操作部からの第1の信号を受信したとき、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を第1の刺激値として認識する第2の工程と、
    前記第1の刺激値をXとしたとき、前記刺激付与手段により刺激が付与され、該刺激の大きさが、所定の初期値からnX(但し、nは、正の有理数)ずつ段階的に増大し、かつ、各段階で留まる時間が変化するように前記出力部を制御する第3の工程と、
    前記操作部からの第2の信号を受信したとき、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を第2の刺激値として認識する第4の工程とを実行するよう構成されていることを特徴とする痛み測定装置。
  6. 刺激を付与する刺激付与手段と、前記刺激付与手段に刺激を出力する刺激出力部と、前記刺激出力部の出力を制御する制御部と、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を前記制御部に認識させるタイミングをとるための信号を該制御部に対して送信する機能を有する操作部とを備え、測定操作を少なくとも2回行なって被検者の痛みの大きさを測定する痛み測定装置であって、
    前記制御部は、1回目の測定において、前記刺激付与手段により大きさが略一定の速度で増大する刺激が付与されるように前記出力部を制御する工程と、
    前記操作部からの第1の信号を受信したとき、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を第1の刺激値として認識する工程と、
    2回目の測定において、前記刺激付与手段により大きさが経時的に増大する刺激が付与され、かつ、前記刺激の大きさが前記第1の刺激値に到達する前に、前記刺激の大きさが増大する速度が、前記1回目の測定における前記刺激の大きさが増大する速度より低くなるように前記出力部を制御する工程と、
    前記操作部からの第2の信号を受信したとき、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を第2の刺激値として認識する工程とを実行するよう構成されていることを特徴とする痛み測定装置。
  7. 刺激を付与する刺激付与手段と、前記刺激付与手段に刺激を出力する刺激出力部と、前記刺激出力部の出力を制御する制御部と、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を前記制御部に認識させるタイミングをとるための信号を該制御部に対して送信する機能を有する操作部とを備え、測定操作を少なくとも2回行なって被検者の痛みの大きさを測定する痛み測定装置であって、
    前記制御部は、1回目の測定において、前記刺激付与手段により大きさが経時的に不規則に増大する刺激が付与されるように前記出力部を制御する工程と、
    前記操作部からの第1の信号を受信したとき、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を第1の刺激値として認識する工程と、
    2回目の測定において、前記刺激付与手段により大きさが経時的に増大する刺激が付与され、かつ、前記1回目の測定で前記刺激付与手段により付与される刺激の大きさが前記第1の刺激値に到達するまでに要した時間とは異なる時間で、前記刺激の大きさが前記第1の刺激値に到達するように前記出力部を制御する工程と、
    前記操作部からの第2の信号を受信したとき、前記刺激付与手段により付与される刺激の値を第2の刺激値として認識する工程とを実行するよう構成されていることを特徴とする痛み測定装置。
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