JP4473155B2 - 内燃機関の可変動弁機構及びその製造方法 - Google Patents
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Description
図21に示すように、可変動弁機構100は、シリンダヘッドに配置される中空のロッカシャフト101と、軸方向へ移動可能な状態でロッカシャフト101内に配置されるコントロールシャフト102と、ロッカシャフト101の外周に設けられてエンジンバルブを運動させるバルブリフト機構103とを備えて構成される。
出力ギア106は、バルブ駆動装置(ロッカーアームやスイングアームなど)と接触する出力アーム106Aを備えて構成されている。
コントロールシャフト102にはコントロールピン107を固定するためのピン挿入穴102Hが形成されている。
スライダギア104には、コントロールピン107を内部へ挿入するためのピン挿入孔104Hが形成されている。また、ロッカシャフト101を挿入するためのシャフト挿入孔104Sが形成されている。
コントロールシャフト102には、径方向へ突出する態様でコントロールピン107がはめ込まれている。
図25(a)に、ブッシュを配置した状態の可変動弁機構100の内部構造を示す。
<請求項1>
請求項1に記載の発明は、中空に形成されたロッカシャフトと、軸方向へ移動可能な状態で該ロッカシャフト内に配置されるコントロールシャフトと、前記ロッカシャフトの外周に配置されるスライダギアと、該スライダギアに組み付けられてエンジンバルブのカムシャフトを通じて運動する入力ギアと、前記スライダギアに組み付けられて前記エンジンバルブを運動させる出力ギアとを備え、前記コントロールシャフトは、前記コントロールシャフトと前記スライダギアとを連動させるコントロールピンを固定するためのピン挿入穴を有するものであり、前記ロッカシャフトは、前記コントロールシャフトの軸方向における前記コントロールピンの移動を許容するピン移動孔を有するものであり、前記スライダギアは、軸線に沿って前記コントロールシャフトを挿入するためのシャフト挿入孔と前記コントロールピンの周方向への移動を許容するピン溝とを有するものであり、前記コントロールピンは、一方の端部が前記ピン挿入穴にはめ込まれるとともに他方の端部が前記ピン溝に配置されるものであり、前記コントロールシャフトの軸方向への移動を通じて前記入力ギアと前記出力ギアとの相対位相差を変更することで前記エンジンバルブの最大バルブリフト量及びバルブ作用角の少なくとも一方を変更する内燃機関の可変動弁機構において、前記ロッカシャフトを軸線に沿って複数に分割したことを要旨としている。
請求項2に記載の発明は、中空に形成されたロッカシャフトと、軸方向へ移動可能な状態で該ロッカシャフト内に配置されるコントロールシャフトと、前記ロッカシャフトの外周に配置されるバルブリフト機構と、前記コントロールシャフトのピン移動孔を介して前記コントロールシャフトに固定されるコントロールピンとを備え、前記コントロールシャフトの軸方向への移動を通じてエンジンバルブの最大バルブリフト量及びバルブ作用角の少なくとも一方を変更する内燃機関の可変動弁機構において、前記ロッカシャフトを軸線に沿って複数に分割したことを要旨としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の内燃機関の可変動弁機構において、前記ロッカシャフトを前記ピン移動孔が形成されている基準分割体と前記ピン移動孔が形成されていない補助分割体との2つに分割するとともに、前記基準分割体の周方向の長さを前記補助分割体の周方向の長さよりも小さく設定したことを要旨としている。
請求項4に記載の発明は、中空に形成されたロッカシャフトと、軸方向へ移動可能な状態で該ロッカシャフト内に配置されるコントロールシャフトと、前記ロッカシャフトの外周に配置されるスライダギアと、該スライダギアに組み付けられてエンジンバルブのカムシャフトを通じて運動する入力ギアと、前記スライダギアに組み付けられて前記エンジンバルブを運動させる出力ギアとを備え、前記コントロールシャフトは、前記コントロールシャフトと前記スライダギアとを連動させるコントロールピンを挿入するためのピン挿入穴を有するものであり、前記ロッカシャフトは、前記コントロールシャフトの軸方向における前記ピンの移動を許容するピン移動孔を有するものであり、前記スライダギアは、軸線に沿って前記コントロールシャフトを挿入するためのシャフト挿入孔と前記コントロールピンの周方向への移動を許容するピン溝とを有するものであり、前記コントロールピンは、一方の端部が前記ピン挿入穴にはめ込まれるとともに他方の端部が前記ピン溝に配置されるものであり、前記コントロールシャフトの軸方向への移動を通じて前記入力ギアと前記出力ギアとの相対位相差を変更することで前記エンジンバルブの最大バルブリフト量及びバルブ作用角の少なくとも一方を変更する内燃機関の可変動弁機構の製造方法において、
〔1〕軸線に沿って複数に分割されたロッカシャフトを製造する工程
〔2〕前記ロッカシャフトを構成する複数の分割体のうち、ピン移動孔が形成されている分割体を基準分割体として、該基準分割体とコントロールシャフトとコントロールピンとを組み合わせる工程
〔3〕前記〔2〕の工程を通じて組み合わされた構造体をシャフト挿入孔へ挿入し、コントロールピンをピン溝へ配置する工程
〔4〕前記ロッカシャフトを構成する複数の分割体のうち、ピン移動孔が形成されていない分割体を補助分割体として、前記〔3〕の工程を通じて構成された構造体のシャフト挿入孔へ該補助分割体を挿入してロッカシャフトを構成する工程
前記〔1〕〜〔4〕の工程を含むことを要旨としている。
請求項5に記載の発明は、中空に形成されたロッカシャフトと、軸方向へ移動可能な状態で該ロッカシャフト内に配置されるコントロールシャフトと、前記ロッカシャフトの外周に配置されるスライダギアと、該スライダギアに組み付けられてエンジンバルブのカムシャフトを通じて運動する入力ギアと、前記スライダギアに組み付けられて前記エンジンバルブを運動させる出力ギアとを備え、前記コントロールシャフトは、前記コントロールシャフトと前記スライダギアとを連動させるコントロールピンを固定するためのピン挿入穴を有するものであり、前記ロッカシャフトは、前記コントロールシャフトの軸方向における前記ピンの移動を許容するピン移動孔を有するものであり、前記スライダギアは、軸線に沿って前記コントロールシャフトを挿入するためのシャフト挿入孔と前記ピンの周方向への移動を許容するピン溝とを有するものであり、前記コントロールピンは、一方の端部が前記ピン挿入穴にはめ込まれるとともに他方の端部が前記ピン溝に配置され、さらに該他方の端部へ支持プレートが取り付けられるものであり、前記支持プレートは、前記コントロールシャフトの軸線に略直交する端面が前記ピン溝と接触するものであり、前記コントロールシャフトの軸方向への移動を通じて前記入力ギアと前記出力ギアとの相対位相差を変更することで前記エンジンバルブの最大バルブリフト量及びバルブ作用角の少なくとも一方を変更する内燃機関の可変動弁機構の製造方法において、
〔1〕軸線に沿って複数に分割されたロッカシャフトを製造する工程
〔2〕前記ロッカシャフトを構成する複数の分割体のうち、ピン移動孔が形成されている分割体を基準分割体として、該基準分割体とコントロールシャフトと支持プレートとコントロールピンとを組み合わせる工程
〔3〕前記〔2〕の工程を通じて組み合わされた構造体をシャフト挿入孔へ挿入し、支持プレート及びコントロールピンをピン溝へ配置する工程
〔4〕前記ロッカシャフトを構成する複数の分割体のうち、ピン移動孔が形成されていない分割体を補助分割体として、前記〔3〕の工程を通じて構成された構造体のシャフト挿入孔へ該補助分割体を挿入してロッカシャフトを構成する工程
前記〔1〕〜〔4〕の工程を含むことを要旨としている。
請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載される内燃機関の可変動弁機構の製造方法において、前記〔1〕の工程にて、前記基準分割体と前記補助分割体との2つを前記ロッカシャフトの分割体として製造するとともに、前記基準分割体の周方向の長さを前記補助分割体の周方向の長さよりも小さく設定することを要旨としている。
請求項7に記載の発明は、請求項4〜6のいずれか一項に記載される内燃機関の可変動弁機構の製造方法において、前記〔1〕の工程にて、前記複数に分割されたロッカシャフトを冷間鍛造により製造することを要旨としている。
請求項8に記載の発明は、請求項4〜6のいずれか一項に記載される内燃機関の可変動弁機構の製造方法において、前記〔1〕の工程にて、前記複数に分割されたロッカシャフトをプレス加工により製造することを要旨としている。
本実施形態では、可変動弁機構としてインテークバルブの最大バルブリフト量及びバルブ作用角を変更する可変動弁機構を想定している。
図1に、エンジンの平面構造を示す。
エンジン1は、シリンダブロック11及びシリンダヘッド12を備えて構成される。
シリンダヘッド12には、各シリンダ13の吸気ポートを開閉するインテークバルブ21が設けられている。また、シリンダ13毎に一対のインテークバルブ21が設けられている。
インテークカムシャフト23は、複数のカムシャフト支持壁15を通じて、回転可能な状態で支持されている。
エンジン1において、インテークカムシャフト23の近傍には、各インテークバルブ21のバルブ作用角及び最大バルブリフト量を連続的に変更する可変動弁機構5が備えられている。なお、バルブ作用角は、インテークバルブ21の開弁から閉弁までにおけるクランクシャフトの回転角度を示す。また、最大バルブリフト量は、インテークバルブ21が最も閉弁側の位置から最も開弁側の位置までに移動する量を示す。
図2を参照して、可変動弁機構5によるインテークバルブ21のバルブ作用角及び最大バルブリフト量の変更態様について説明する。
図3に、可変動弁機構5の斜視構造を示す。なお、可変動弁機構5においては、各シリンダ13に対応した箇所の構造が共通しているため、図3及び以降の図面では、1つのシリンダ13に対応した箇所の構造のみを示している。
アクチュエータ52は、エンジン1を統括的に制御する電子制御装置を通じて駆動される。
図4に、動弁機構本体51の分解斜視構造を示す。
図5に、スライダギア6の斜視構造を示す。
バルブリフト機構5Aは、スライダギア6、入力ギア7、第1出力ギア8、及び第2出力ギア9を備えて構成されている。
スライダギア6には、スライダギア入力スプライン61、スライダギア第1出力スプライン62及びスライダギア第2出力スプライン63が設けられている。
入力ギア7は、その本体となる入力ギアハウジング72を備えて構成されている。
入力ギアハウジング72の内部には、ロッカシャフト53の軸方向へ延びた空間が形成されている。また、入力ギアハウジング72の内周側には、スライダギア6のスライダギア入力スプライン61と噛み合うヘリカルスプライン(入力ギアスプライン71)が形成されている。
・支持アーム73L,73Rは、入力ギアハウジング72の外周側から径方向へ突出して形成されている。また、互いに平行となるように形成されている。
・シャフト73Aは、ロッカシャフト53の軸線と平行となるように支持アーム73Lと支持アーム73Rとの間に設けられている。
・ローラ73Bは、シャフト73Aに回転可能な状態で取り付けられている。
第1出力ギア8は、その本体となる第1出力ギアハウジング82を備えて構成されている。
第2出力ギア9は、その本体となる第2出力ギアハウジング92を備えて構成されている。
図7に、コントロールシャフト54の斜視構造を示す。
コントロールシャフト54において、各バルブリフト機構5Aと対応した箇所には、径方向へ延びる態様でピン挿入穴54Hが形成されている。即ち、本実施形態においては、コントロールシャフト54上に4つのピン挿入穴54Hが形成されている。
<ロッカシャフトの構造>
図8に、ロッカシャフト53の斜視構造を示す。
ロッカシャフト53は、管として形成されている。管の内径は、コントロールシャフト54の外径と略同じ大きさに設定されている。即ち、ロッカシャフト53の内部空間へコントロールシャフト54を挿入することができる大きさに設定されている。
図10に、ロッカシャフト53とコントロールシャフト54とを組み合わせた状態を示す。
図11を参照して、バルブリフト機構5Aの内部構造について説明する。
(a)バルブリフト機構5Aにおいては、コントロールピン66の一方の端部(基端部)がコントロールシャフト54に固定されるとともに、他方の端部(先端部)がスライダギア6のピン溝65に配置されている。また、コントロールピン66の先端部にはブッシュ67が取り付けられている。そして、ピン溝65の幅と略同じ大きさのブッシュ67がピン溝65へ配置されることにより、ブッシュ67を通じてコントロールシャフト54とスライダギア6との軸方向の相対位置が固定されている。即ち、ブッシュ67の支持端面67Fが対向するピン溝65と面接触した状態にある。
可変動弁機構5においては、コントロールシャフト54とともにスライダギア6を軸方向へ移動させて、スライダギア6と入力ギア7及び各出力ギア8,9との軸方向の相対位置を変更した場合、入力ギア7と各出力ギア8,9とに対して互いに逆方向のねじり力が付与される。
(a)上記相対位相差が小さくなるにつれて、即ち周方向において入力アーム73と各出力アーム83,93とが接近するにつれて、インテークバルブ21のバルブ作用角INCAM及び最大バルブリフト量INVLは小さくなる。
(b)上記相対位相差が大きくなるにつれて、即ち周方向において入力アーム73と各出力アーム83,93とが離間するにつれて、インテークバルブ21のバルブ作用角INCAM及び最大バルブリフト量INVLは大きくなる。
図12に、図1のD1−D1線に沿ったエンジン1の断面構造を示す。
シリンダヘッド12において、インテークバルブ21の上方には吸気用ローラロッカーアーム31が配置されている。また、インテークカムシャフト23と吸気用ローラロッカーアーム31との間には、可変動弁機構5のバルブリフト機構5Aが配置されている。
アーム本体31Aの一端(アジャスタ側端部31C)は、ラッシュアジャスタ32により支持されている。ラッシュアジャスタ32は、シリンダヘッド12に固定されている。また、アーム本体31Aの他端(キャップ側端部31D)は、インテークバルブ21上端のステムキャップ21Aと当接している。
図13〜図19を参照して、可変動弁機構5の製造方法について説明する。
図13に、可変動弁機構5の製造工程の概要を示す。
図14に、下記(a)の作業に対応した各部材の状態を示す。図15に、下記(b)の作業に対応した各部材の状態を示す。なお、図14及び図15において、[A]は各部材の正面構造を、[B]は各部材の側面構造をそれぞれ示している。
(a)コントロールシャフト54のピン挿入穴54Hへコントロールピン66をはめ込むことができるように、ブッシュ67のピン挿入孔67Hと第1分割体53Aのピン移動孔53Hとコントロールシャフト54のピン挿入穴54Hとの位置を合わせる。
(b)ブッシュ67のピン挿入孔67Hと第1分割体53Aのピン移動孔53Hとを介してコントロールシャフト54のピン挿入穴54Hへコントロールピン66をはめ込む。なお、以降では、この第2工程を通じて組み合わされた部材を第1構造体55とする。
図16に、下記(a)〜(c)の作業が行われた後の各部材の状態を示す。なお、図16において、[A]は各部材の正面構造を、[B]は各部材の側面構造をそれぞれ示している。また、スライダギア6については、軸線に沿った断面構造を示している。
(a)スライダギア入力スプライン61と入力ギア7とを組み合わせる。
(b)スライダギア第1出力スプライン62と第1出力ギア8とを組み合わせる。
(c)スライダギア第2出力スプライン63と第2出力ギア9とを組み合わせる。なお、以降では、この第3工程を通じて組み合わされた部材を第2構造体56とする。また、本実施形態において、第2構造体56はバルブリフト機構5Aに相当する。
図17に、下記(a)の作業に対応した各部材の状態を示す。図18に、下記(b)の作業に対応した各部材の状態を示す。なお、図17及び図18において、[A]は各部材の正面構造を、[B]は各部材の側面構造をそれぞれ示している。また、スライダギア6については、軸線に沿った断面構造を示している。
(a)第1構造体55をスライダギア6のシャフト挿入孔64へ挿入する。
(b)ブッシュ67及びコントロールピン66をスライダギア6のピン溝65へはめ込む。なお、以降では、この第4工程を通じて組み合わされた部材を第3構造体57とする。
図19に、下記(a)の作業が行われた後の各部材の状態を示す。なお、図19において、[A]は各部材の正面構造を、[B]は各部材の側面構造をそれぞれ示している。また、スライダギア6については、軸線に沿った断面構造を示している。
(a)スライダギア6のシャフト挿入孔64へ第2分割体53Bを挿入してロッカシャフト53を構成する。なお、この第5工程を通じて組み合わされた部材は、動弁機構本体51に相当する。
図20を参照して、ロッカシャフト53の分割態様について説明する。図20は、動弁機構本体51の側面構造を示す。
[a]ロッカシャフト53の第1分割体53Aにおける周方向の長さを第1構造体周方向長さRAとする。
[c]コントロールシャフト54の直径をコントロールシャフト直径LCとする。なお、ロッカシャフト53の内径は、ロッカシャフト53内においてコントロールシャフト54の移動が可能となるように、コントロールシャフト直径LCよりも若干大きく設定されている。
[e]スライダギア6のシャフト挿入孔64の直径をシャフト挿入孔直径LSとする。なお、シャフト挿入孔直径LSは、ロッカシャフト53周りにおけるスライダギア6の揺動が可能となるように、ロッカシャフト直径LRよりも若干大きく設定されている。
[g]コントロールピン66において、ロッカシャフト53から突出している箇所について、ロッカシャフト53の径方向の長さをコントロールピン突出長さHPとする。
[i]ロッカシャフト高さHRからロッカシャフト肉厚TRを除いた長さを第1構造体高さHAとする。
以上詳述したように、この実施形態にかかる内燃機関の可変動弁機構及びその製造方法によれば、以下に示すような効果が得られるようになる。
本実施形態の可変動弁機構5によれば、バルブリフト機構5Aをスライダギア6と各ギア7,8,9とに分離しなくともバルブリフト機構5Aをロッカシャフト53から外すことが可能となるため、分解にかかる作業効率の向上、ひいては分解後の組み立てにかかる作業効率の向上を図ることができるようになる。なお、可変動弁機構5の分解は、以下に示す手順をもって行うことができる。
[A]動弁機構本体51のスライダギア6から第2分割体53Bを取り出すことにより、動弁機構本体51を第3構造体57と第2分割体53Bとに分解する。
[B]第3構造体57から第1構造体55を取り出すことにより、第3構造体57を第1構造体55と第2構造体56(バルブリフト機構5A)とに分解する。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した、例えば次のような形態として実施することもできる。
・ロッカシャフト53の分割態様は、上記実施形態にて例示した分割態様に限られるものではない。要するに、第1構造体55をスライダギア6のシャフト挿入孔64へ挿入することができる分割態様であれば、適宜の分割態様を採用することができる。
5…可変動弁機構、5A…バルブリフト機構、51…動弁機構本体、52…アクチュエータ、53…ロッカシャフト、53A…第1分割体、53B…第2分割体、53H…ピン移動孔、54…コントロールシャフト、54H…ピン挿入穴、55…第1構造体、56…第2構造体、57…第3構造体。
6…スライダギア、61…スライダギア入力スプライン、62…スライダギア第1出力スプライン、63…スライダギア第2出力スプライン、64…シャフト挿入孔、65…ピン溝、66…コントロールピン、67…ブッシュ、67F…支持端面、67H…ピン挿入孔。
7…入力ギア、71…入力ギアスプライン、72…入力ギアハウジング、73…入力アーム、73A…シャフト、73B…ローラ、73L,73R…支持アーム。
8…第1出力ギア、81…第1出力ギアスプライン、82…第1出力ギアハウジング、82A…ベース部、83…第1出力アーム、83A…カム面。
9…第2出力ギア、91…第2出力ギアスプライン、92…第2出力ギアハウジング、92A…ベース部、93…第2出力アーム、93A…カム面。
RA…第1構造体周方向長さ、RB…第2構造体周方向長さ、LC…コントロールシャフト直径、LR…ロッカシャフト直径、LS…シャフト挿入孔直径、TR…ロッカシャフト肉厚、HP…コントロールピン突出長さ、HR…ロッカシャフト高さ、HA…第1構造体高さ。
Claims (8)
- 中空に形成されたロッカシャフトと、軸方向へ移動可能な状態で該ロッカシャフト内に配置されるコントロールシャフトと、前記ロッカシャフトの外周に配置されるスライダギアと、該スライダギアに組み付けられてエンジンバルブのカムシャフトを通じて運動する入力ギアと、前記スライダギアに組み付けられて前記エンジンバルブを運動させる出力ギアとを備え、
前記コントロールシャフトは、前記コントロールシャフトと前記スライダギアとを連動させるコントロールピンを固定するためのピン挿入穴を有するものであり、
前記ロッカシャフトは、前記コントロールシャフトの軸方向における前記コントロールピンの移動を許容するピン移動孔を有するものであり、
前記スライダギアは、軸線に沿って前記コントロールシャフトを挿入するためのシャフト挿入孔と前記コントロールピンの周方向への移動を許容するピン溝とを有するものであり、
前記コントロールピンは、一方の端部が前記ピン挿入穴にはめ込まれるとともに他方の端部が前記ピン溝に配置されるものであり、
前記コントロールシャフトの軸方向への移動を通じて前記入力ギアと前記出力ギアとの相対位相差を変更することで前記エンジンバルブの最大バルブリフト量及びバルブ作用角の少なくとも一方を変更する内燃機関の可変動弁機構において、
前記ロッカシャフトを軸線に沿って複数に分割した
ことを特徴とする内燃機関の可変動弁機構。 - 中空に形成されたロッカシャフトと、軸方向へ移動可能な状態で該ロッカシャフト内に配置されるコントロールシャフトと、前記ロッカシャフトの外周に配置されるスライダギアと、該スライダギアに組み付けられてエンジンバルブのカムシャフトを通じて運動する入力ギアと、前記スライダギアに組み付けられて前記エンジンバルブを運動させる出力ギアとを備え、
前記コントロールシャフトは、前記コントロールシャフトと前記スライダギアとを連動させるコントロールピンを固定するためのピン挿入穴を有するものであり、
前記ロッカシャフトは、前記コントロールシャフトの軸方向における前記コントロールピンの移動を許容するピン移動孔を有するものであり、
前記スライダギアは、軸線に沿って前記コントロールシャフトを挿入するためのシャフト挿入孔と前記コントロールピンの周方向への移動を許容するピン溝とを有するものであり、
前記コントロールピンは、一方の端部が前記ピン挿入穴にはめ込まれるとともに他方の端部が前記ピン溝に配置され、さらに該他方の端部へ支持プレートが取り付けられるものであり、
前記支持プレートは、前記コントロールシャフトの軸線に略直交する端面が前記ピン溝と接触するものであり、
前記コントロールシャフトの軸方向への移動を通じて前記入力ギアと前記出力ギアとの相対位相差を変更することで前記エンジンバルブの最大バルブリフト量及びバルブ作用角の少なくとも一方を変更する内燃機関の可変動弁機構において、
前記ロッカシャフトを軸線に沿って複数に分割した
ことを特徴とする内燃機関の可変動弁機構。 - 請求項1または2に記載の内燃機関の可変動弁機構において、
前記ロッカシャフトを前記ピン移動孔が形成されている基準分割体と前記ピン移動孔が形成されていない補助分割体との2つに分割するとともに、前記基準分割体の周方向の長さを前記補助分割体の周方向の長さよりも小さく設定した
ことを特徴とする内燃機関の可変動弁機構。 - 中空に形成されたロッカシャフトと、軸方向へ移動可能な状態で該ロッカシャフト内に配置されるコントロールシャフトと、前記ロッカシャフトの外周に配置されるスライダギアと、該スライダギアに組み付けられてエンジンバルブのカムシャフトを通じて運動する入力ギアと、前記スライダギアに組み付けられて前記エンジンバルブを運動させる出力ギアとを備え、
前記コントロールシャフトは、前記コントロールシャフトと前記スライダギアとを連動させるコントロールピンを挿入するためのピン挿入穴を有するものであり、
前記ロッカシャフトは、前記コントロールシャフトの軸方向における前記ピンの移動を許容するピン移動孔を有するものであり、
前記スライダギアは、軸線に沿って前記コントロールシャフトを挿入するためのシャフト挿入孔と前記コントロールピンの周方向への移動を許容するピン溝とを有するものであり、
前記コントロールピンは、一方の端部が前記ピン挿入穴にはめ込まれるとともに他方の端部が前記ピン溝に配置されるものであり、
前記コントロールシャフトの軸方向への移動を通じて前記入力ギアと前記出力ギアとの相対位相差を変更することで前記エンジンバルブの最大バルブリフト量及びバルブ作用角の少なくとも一方を変更する内燃機関の可変動弁機構の製造方法において、
次の〔1〕〜〔4〕の工程を含む
〔1〕軸線に沿って複数に分割されたロッカシャフトを製造する工程
〔2〕前記ロッカシャフトを構成する複数の分割体のうち、ピン移動孔が形成されている分割体を基準分割体として、該基準分割体とコントロールシャフトとコントロールピンとを組み合わせる工程
〔3〕前記〔2〕の工程を通じて組み合わされた構造体をシャフト挿入孔へ挿入し、コントロールピンをピン溝へ配置する工程
〔4〕前記ロッカシャフトを構成する複数の分割体のうち、ピン移動孔が形成されていない分割体を補助分割体として、前記〔3〕の工程を通じて構成された構造体のシャフト挿入孔へ該補助分割体を挿入してロッカシャフトを構成する工程
ことを特徴とする内燃機関の可変動弁機構の製造方法。 - 中空に形成されたロッカシャフトと、軸方向へ移動可能な状態で該ロッカシャフト内に配置されるコントロールシャフトと、前記ロッカシャフトの外周に配置されるスライダギアと、該スライダギアに組み付けられてエンジンバルブのカムシャフトを通じて運動する入力ギアと、前記スライダギアに組み付けられて前記エンジンバルブを運動させる出力ギアとを備え、
前記コントロールシャフトは、前記コントロールシャフトと前記スライダギアとを連動させるコントロールピンを固定するためのピン挿入穴を有するものであり、
前記ロッカシャフトは、前記コントロールシャフトの軸方向における前記ピンの移動を許容するピン移動孔を有するものであり、
前記スライダギアは、軸線に沿って前記コントロールシャフトを挿入するためのシャフト挿入孔と前記ピンの周方向への移動を許容するピン溝とを有するものであり、
前記コントロールピンは、一方の端部が前記ピン挿入穴にはめ込まれるとともに他方の端部が前記ピン溝に配置され、さらに該他方の端部へ支持プレートが取り付けられるものであり、
前記支持プレートは、前記コントロールシャフトの軸線に略直交する端面が前記ピン溝と接触するものであり、
前記コントロールシャフトの軸方向への移動を通じて前記入力ギアと前記出力ギアとの相対位相差を変更することで前記エンジンバルブの最大バルブリフト量及びバルブ作用角の少なくとも一方を変更する内燃機関の可変動弁機構の製造方法において、
次の〔1〕〜〔4〕の工程を含む
〔1〕軸線に沿って複数に分割されたロッカシャフトを製造する工程
〔2〕前記ロッカシャフトを構成する複数の分割体のうち、ピン移動孔が形成されている分割体を基準分割体として、該基準分割体とコントロールシャフトと支持プレートとコントロールピンとを組み合わせる工程
〔3〕前記〔2〕の工程を通じて組み合わされた構造体をシャフト挿入孔へ挿入し、支持プレート及びコントロールピンをピン溝へ配置する工程
〔4〕前記ロッカシャフトを構成する複数の分割体のうち、ピン移動孔が形成されていない分割体を補助分割体として、前記〔3〕の工程を通じて構成された構造体のシャフト挿入孔へ該補助分割体を挿入してロッカシャフトを構成する工程
ことを特徴とする内燃機関の可変動弁機構の製造方法。 - 請求項4または5に記載の内燃機関の可変動弁機構の製造方法において、
前記〔1〕の工程にて、前記基準分割体と前記補助分割体との2つを前記ロッカシャフトの分割体として製造するとともに、前記基準分割体の周方向の長さを前記補助分割体の周方向の長さよりも小さく設定する
ことを特徴とする内燃機関の可変動弁機構の製造方法。 - 請求項4〜6のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁機構の製造方法において、
前記〔1〕の工程にて、前記複数に分割されたロッカシャフトを冷間鍛造により製造する
ことを特徴とする内燃機関の可変動弁機構の製造方法。 - 請求項4〜6のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁機構の製造方法において、
前記〔1〕の工程にて、前記複数に分割されたロッカシャフトをプレス加工により製造する
ことを特徴とする内燃機関の可変動弁機構の製造方法。
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