JP4472657B2 - X線検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、食品などの被検査物中に含まれている金属や骨などの異物を検出するX線検査装置に関するものである。
従来、このようなX線検査装置として、X線異物検出装置などがあり、この装置により得られた濃淡信号レベル情報は、表示画面に表示され、基準値に対応する合否の判定に使用される判定基準値の設定や被検査物の選別などに利用されている。
表示画面に表示される濃淡信号レベル情報として、例えば、物品検査装置により被検査物毎に検出され判定の対象とされる信号レベルデータやこの信号レベルデータの最大値、平均値、最小値、製品面積および製品体積などがある。このような信号レベルデータを合否判定毎に順次記憶し、順次記憶した信号レベルデータの経時的な変化をグラフでディスプレイに表示し、適切な合否判定基準値の設定に利用しようとするものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、被検査物毎の検査経過とともに信号レベルデータを検査の古い方から順番にディスプレイにトレンド表示し、この表示を参照して被検査物に適した合否判定基準値を容易に調整しようとするものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−314776号公報(第5頁、第4図) 特開2004−28685号公報(第8頁、第4図)
しかしながら、特許文献1に記載の装置においては、グラフで表示する対象である信号レベルデータが経時的に変化するので、信号レベルデータの経時的な変化を検査者に把握させるのには適しているが、合否判定毎に記憶した膨大な個数(例えば、数万個)の信号レベルデータにおけるロットや時間、気温等によるばらつきを検査者に把握させるのには適しておらず、被検査物中の異物の有無に関して合否判定をする場合、合否判定の対象となる信号レベルデータと比較される合否判定基準値を検査者に適切に設定させることが困難であるという問題があった。
また、特許文献2に記載の装置においては、検査された被検査物毎のX線の透過画像データの最大値、平均値、製品面積および製品体積のいずれかによる製品影響を示す信号レベルデータがトレンド表示、すなわち、信号レベルデータ自体が経時的に古い方から順番に表示されるため、信号レベルデータ量が多くなるほど表示対象も増大し、被検査物に適した合否判定基準値の調整には充分とはいえないという問題がある。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、被検査物の合否判定に使用する基準値を適切に検査者に設定させることができるX線検査装置を提供することを目的とする。
本発明に係わるX線検査装置においては、前記の目的を達成するため、(1)被検査物を、所定間隔をおいて順次搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって前記被検査物を搬送している間に前記被検査物にX線を曝射し透過したX線の透過画像データに基づいた判定対象値を前記被検査物毎に生成する判定対象値生成手段と、前記判定対象値と基準値とを比較して前記被検査物の合否を判定する合否判定手段とを有するX線検査装置において、前記判定対象値は、前記被検査物毎に前記透過画像データを画像処理して得られるものであり、該判定対象値に基づいた表示対象値を該被検査物毎に記憶する表示対象値記憶手段を有し、前記表示対象値記憶手段によって記憶された複数の前記表示対象値に関するヒストグラムを表示するヒストグラム表示手段を有し、前記ヒストグラム表示手段が、前記ヒストグラムと同一画面内の前記基準値に対応する位置に基準値マーク、前記ヒストグラムと同一画面内の最新の合否判定の対象となった前記判定対象値に基づいた前記表示対象値に対応する位置に最新表示対象値マークのそれぞれを前記ヒストグラムとともに表示するよう構成する。
以上の構成により、本発明に係わるX線検査装置においては、搬送手段により被検査物が所定間隔をおいて順次搬送されている間に被検査物にX線が曝射され透過したX線の透過画像データを画像処理して得られた判定対象値が判定対象値生成手段により被検査物毎に生成され、生成された判定対象値と基準値とが比較され異物含有に関する合否の判定がなされる。合否判定毎に合否判定の対象となる判定対象値に基づいた表示対象値が表示対象値記憶手段により被検査物毎に記憶され、この表示対象値記憶手段によって記憶された複数の表示対象値に関するヒストグラムが表示画面に表示される。
また、本発明に係わるX線検査装置においては、表示画面にヒストグラムが表示されると、表示されたヒストグラムと同時に基準値に対応する位置に基準値マークが表示される。
また、本発明に係わるX線検査装置においては、表示画面にヒストグラムが表示されると、表示されたヒストグラムと同時に最新の判定の対象となった判定対象値または表示対象値に対応する位置に最新表示対象値マークが表示される。
本発明に係わるX線検査装置においては、()複数の前記判定対象値に応じて、推奨基準値を算出する推奨基準値算出手段を有し、前記ヒストグラム表示手段が、前記推奨基準値算出手段により算出された前記推奨基準値に基づいて、前記ヒストグラムと同一画面内の前記推奨基準値に対応する位置に推奨基準値マークと前記ヒストグラムとをともに表示してもよい。
この構成により、本発明に係わるX線検査装置においては、推奨基準値算出手段により、推奨基準値が算出されると、ヒストグラム表示手段により、推奨基準値算出手段で算出された推奨基準値に基づいて、ヒストグラムとともに推奨基準値に対応する位置に推奨基準値マークが表示される。
本発明に係わるX線検査装置においては、()前記合否判定手段によって判定される前記被検査物中に異物が含まれている可能性を予測するための予測比率を算出する予測比率算出手段を有し、前記ヒストグラム表示手段が、前記予測比率算出手段で算出された前記予測比率に基づいて、前記ヒストグラムと同一画面内で前記予測比率を前記ヒストグラムとともに表示してもよい。
この構成により、本発明に係わるX線検査装置においては、予測比率算出手段により、合否判定手段によって判定される被検査物中に異物が含まれている可能性を予測するための予測比率が算出されると、ヒストグラム表示手段により、予測比率算出手段で算出された予測比率に基づいて、ヒストグラムとともに予測比率が表示画面に表示される。
請求項1に記載のX線検査装置においては、合否判定毎に記憶された判定対象値に基づいた表示対象値のヒストグラムが表示画面に表示されるとともに、このヒストグラムと同時に基準値マークおよび最新表示対象値マークが表示画面に表示されるので、検査者は、表示されたヒストグラム、基準値マークおよび最新表示対象値マークを同時に参照することができ、合否判定に使用する基準値をより適切に設定できるという効果がある。
請求項に記載のX線検査装置においては、ヒストグラムとともに推奨基準値マークが表示画面に表示されるので、検査者は、表示されたヒストグラムおよび推奨基準値マークを同時に参照することができ、合否判定に使用する基準値をより適切に設定できるという効果がある。
請求項に記載のX線検査装置においては、ヒストグラムとともに予測比率が表示画面に表示されるので、検査者は、表示されたヒストグラムおよび予測比率を同時に参照することができ、合否判定に使用する基準値をより適切に設定できるという効果がある。
以下、本発明に係わるX線検査装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜図11は、本発明に係わるX線検査装置の実施の形態を示す図であり、本発明をX線異物検出装置に適用した例を示している。
図1および図2に示すように、X線異物検出装置1は、搬送手段としての搬送部2と、センサーとしてのX線発生部3と、X線検出部4と、投受光部5と、ヒストグラム表示手段としての表示部6と、操作部7と処理部8とで構成される。
X線異物検出装置1は、被検査物としてのパッケージ10を搬送する搬送ラインの一部に設置され、所定間隔をおいて順次搬送されてくるパッケージ10の中に混入した金属、ガラス、石、骨などの異物の有無を検出するものである。
搬送部2は、4つのプーリ2a、2b、2c、2dとこれらのプーリに巻き付けられている無端状の搬送ベルト2eとにより構成されており、包装された生肉、魚、加工食品、医薬などの各種のパッケージ10が搬送されるようになっており、X線発生部3から曝射されるX線をパッケージ10が垂直に被曝するように配置されている。搬送部2は、プーリ2aに接続された駆動モータMの駆動により予め設定された一定の搬送速度でパッケージ10が搬送されるようになっている。
X線発生部3は、搬送部2の上方に所定の高さ離隔し、かつ搬送ベルト2eの下部に設けられているX線検出部4と対向して配置されている。X線発生部3は、例えば、金属製の箱体内部に設けられる円筒状のX線管が絶縁油により浸漬されており、X線管の陰極からの電子ビームを陽極ターゲットに照射させてX線を生成するようになっている。X線管は、その長手方向がパッケージ10の搬送方向と直交する幅方向に設けられている。X線管により生成されたX線は、下方のX線検出部4に向けて、箱体底面にX線管の長手方向に沿って形成された不図示のスリットにより、搬送方向と直交する幅方向に略三角形状のスクリーン状にして曝射するようになっている。
X線検出部4は、パッケージ10に対して曝射され透過したX線の透過量を検出する。このX線検出部4には、例えば、ライン状に配列された複数のフォトダイオードと、フォトダイオード上に設けられたシンチレータとを備えたアレイ状のラインセンサが用いられる。このフォトダイオードは、例えば、1ラインで構成されライン方向(Y方向)に0.4mmピッチで640個配置されている。シンチレータはX線のエネルギーを吸収し蛍光を発するようになっている。
このX線検出部4では、パッケージ10に対してX線発生部3からX線が曝射され、パッケージ10および搬送ベルト2eを透過したX線をシンチレータで受けて光に変換するようになっている。さらに、シンチレータで変換された光は、その下部に配置されるフォトダイオードによって受光されるようになっている。そして、各フォトダイオードは、受光した光を電気信号に変換し、X線強度データとして出力するようになっている。X線強度データは、図示しないA/D変換部でA/D変換された後、データメモリ11に格納されるようになっている。
投受光部5は、投光部5aと受光部5bとで構成されている。投光部5aは搬送部2の搬入口側において、搬送ベルト2eの一側面に備えられ、受光部5bは搬送ベルト2eの他の一側面で投光部5aと対向する位置に備えられている。パッケージ10が投光部5aおよび受光部5bの間を通過すると受光部5bが遮光されるようになっている。
操作部7は、バス9に接続されている。操作部7には、各種のスイッチやテンキーが設けられ、各種のプログラムの実行や検査条件の設定、基準値の設定ができるようになっている。この操作部7に設けられているスイッチなどの操作ボタンを表示部6の表示画面6aの表示画面に表示し、操作できるようにしてもよい。
処理部8は、ハードディスクなどの記録媒体からなり、データメモリ11、プログラム格納部12、X線発生部3を駆動させるX線発生部駆動回路16、X線検出部4を駆動させるX線検出部駆動回路17、モータMを駆動させるモータ駆動回路18、各部を制御するCPU19及びこれらを接続するバス9で構成される。
データメモリ11は、RAM等のリード/ライト可能な半導体メモリであり、そのデータメモリ11には、1ライン(Y方向)当たり640個のX線強度データが、少なくとも搬送されるパッケージ10の搬送方向Xの長さに対応した所定ライン数(例えば、480ライン)格納されるようになっている。また、データメモリ11には、基準値設定プログラム12aにより設定された基準値の設定データ11b、表示対象値11c、対応関係データ11dが収納領域に格納されるようになっている。
プログラム格納部12には、基準値を設定する基準値設定プログラム12a、センサーを動作させて判定対象値11aを生成する判定対象値生成プログラム12b、モード実行プログラム12c、表示対象値記憶手段としての表示対象値記憶プログラム12d、対応関係記憶手段としての対応関係記憶プログラム12e、合否判定手段としての合否判定プログラム12f、ヒストグラム表示手段としての表示プログラム12g、推奨基準値算出手段としての推奨基準値算出プログラム12h、予測比率算出手段としての予測比率算出プログラム12iなどが格納されている。
X線発生部駆動回路16は、CPU19からの検出開始指令によりX線検出部4に対し所定の電力を印加することで、X線発生部3からX線を常時曝射する状態にして、X線発生部3から曝射されたX線がX線検出部4に入力されるようになっている。
X線検出部駆動回路17は、CPU19からの検出開始指令によりX線発生部3を常時ON状態にして、X線発生部3から曝射されたX線を入力するようになっている。
モータ駆動回路18は、CPU19からの駆動開始指令によりモータMに対し所定電力を供給してモータMを駆動するようになっている。
CPU19は、X線異物検出装置1の全体を統轄制御するプロセッサであり、各駆動回路16〜18への駆動指令、データメモリ11からのX線強度データなどの読み出し、プログラム格納部12に格納された基準値設定プログラム12aその他の各種プログラムの実行、その他判定対象値11aの転送、種々の演算および判定対象値11aの一時的な格納などを行うようになっている。
表示部6はバス9に接続され、表示画面6aを備えている。表示画面6aは、例えば、図5〜図9に示すように、ヒストグラム33、基準値マーク32、パッケージ10のX線透視表示6bなどが表示されるようになっている。表示部6において、表示画面6aに表示された画面を切り換えると異なった表示がされるようになっている。例えば、画面切り換えにより図5〜図9に示すような異なった画面が表示されるようになっている。
図5に示す表示画面6aには、ヒストグラム33、基準値11eを超えた判定対象値11aに基づいた表示対象値の棒グラフ32a、テストピース表示32b、基準値11eに対応する位置に基準値マーク32、最新の判定対象値11aに基づいた表示対象値の最新表示対象値マーク34が表示されている。
ヒストグラム33は、縦軸に濃度、横軸に累積個数をとり濃度毎の累積個数の分布が柱状グラフ、棒グラフで表示されたものである。なお、縦軸に累積個数、横軸に濃度をとってもよいが、ここでは、縦軸に濃度、横軸に累積個数を例として説明する。縦軸の濃度は、パッケージ10にX線を曝射し透過した際、パッケージ10に吸収されたX線の吸収量に関する判定対象値11aに基づいて、例えば、判定対象値11aを0から255までの256階調の輝度情報に変換した濃淡の値として表されている。具体的には、このX線の吸収量は、パッケージ10を透過したX線のエネルギーがX線検出部4のシンチレータで光に変換され、X線検出部4のフォトダイオードで光から電気信号に変換され、A/D変換部でアナログ信号からデジタル信号に変換され、さらに、0から255までの256階調の輝度情報に変換され、濃度と対応した値となる。これらの値のうち、ヒストグラム33の表示の対象となる値の表示対象値は判定対象値11aに基づいた表示対象値とされ、表示対象値11cとしてデータメモリ11に格納される。表示対象値11cは表示プログラム12gによりCPUを介して読み出されて表示画面6aに表示される。なお、ヒストグラム33の表示の対象となる値は、X線強度データを表示対象値11cとしてもよい。横軸の累積個数は、データメモリ11に格納された表示対象値11cの個数を順次加算した累積個数を表している。
このヒストグラム33は、図3の(a)〜(d)および図4の(e)、(f)に示すように、従来から、X線透過画像の最大値14a、特定の領域の信号の最大値14b、パッケージ10の1個分の輝度値の積算した値(体積に相当する値で表示される)14cおよび14e、一定の基準レベル以上の領域の面積または体積14dおよび14fなどにそれぞれ対応した棒グラフからなるヒストグラムが表示されている。図3の斜視図に示すように、パッケージ15にX線を曝射し、図3のX線透過画像には、透過したX線をX線検出部4で生成した判定対象値11aに基づいて表示したX線透過画像が示されている。パッケージ15には、被検査物としての被検査対象物13a、13bが含まれており、被検査対象物13a、13bの部分はX線の吸収量が他の部分より多く、図3の(a)〜(d)のグラフは、このX線の吸収量を縦軸に濃度として、横軸に時間として表している。
X線透過画像の最大値14aは、図3(a)に示すように、被検査物15が箱状物であるため、縁の部分がX線透過画像の最も大きい値となるが、被検査対象物13bにおける最大値のみを合否判定の対象となる最大値とするために、縁部分の値を判定の対象から除くための除去処理を行った後の最大値を示している。
また、図3(b)に示すように、被検査物15が箱状物であるため、縁の部分がX線透過画像の最も大きい値となるが、被検査対象物13aにおける最大値14bのみを合否判定の対象となる最大値とするために、縁部分の値を判定の対象から除くための除去処理を行った後の最大値を示している。
また、図3(c)に示すように、被検査物15が箱状物であるため、縁の部分がX線透過画像の最も大きい値となるが、被検査対象物13aにおけるパッケージ10の1個分の積算した値のみを合否判定の対象となる最大値とするために、縁部分の値を判定の対象から除くための除去処理を行った後の積算した値を示している。
また、図3(d)に示すように、被検査物15が箱状物であるため、縁の部分がX線透過画像の最も大きい値となるが、被検査対象物13aおよび13bにおける一定の基準レベル以上の領域の面積または体積14dのみを合否判定の対象となる最大値とするために、縁部分の値を判定の対象から除くための除去処理を行った後の最大値を示している。
この最大値はX線曝射スクリーン内のX線の吸収量が最も大きい部分を示している。なお、被検査対象物13aにおいては、図3(b)におけるグラフに突出部分があり、この突出部分は被検査対象物13aに含まれている異物13cの最大値を示している。この突出部分の最大値が合否判定の対象となり、基準値と比較され基準値を超えていると判定されると被検査対象物13aは不合格処理がなされる。図4の斜視図に示す袋状の被検査物15aは袋状物であるため、図3の斜視図に示す箱状物とは異なり、袋の部分はX線の吸収量が少ないので、被検査物15において行った除去処理を行う必要はない。図3に示す特定の領域における信号の最大値14bは、被検査対象物13aが含まれている領域におけるX線の吸収量に対応する信号の最大値を示している。パッケージ10の1個分の濃度値の積算した値(体積に相当する値で表示される)14cおよび14eは、被検査対象物13a、13b、13d、13eのX線透過画像の最大値14aを積算したものである。一定の基準レベル以上の領域の面積または体積14dおよび14fは、X線の一定の濃度を基準レベルとして、この基準レベル以上の領域の面積または体積を表している。
本発明の実施の形態におけるX線異物検出装置1においても、図3の(a)〜(d)および図4の(e)、(f)に示すようにX線透過画像の最大値14a、特定の領域における信号の最大値14b、パッケージ10の1個分の濃度値の積算した値(体積に相当する値で表示される)14cおよび14e、一定の基準レベル以上の領域の面積または体積14dおよび14fなどにそれぞれ対応した棒グラフからなるヒストグラムを図5に示すように、表示画面6aに表示することができる。また、上述の14a、14b、14c、14d、14e、14fの各値を記憶しておいてヒストグラムとして表示する内容を切り換えてもよい。
基準値を超えた判定対象値11aに基づいた表示対象値の棒グラフ32aは、ヒストグラム33のうち、判定対象値11aが基準値11eを超えたパッケージ10の累積個数の棒グラフとして表されており、他の基準値未満の部分と区別できるように、異なった濃淡、色や模様で表示されている。
テストピース表示32bは、X線異物検出装置の正常動作を確認するために用いるテストピースから得られた判定対象値11aに基づいた表示対象値を表している。このテストピースは、所定の異物を混入させたもので、このテストピースにX線を曝射して所定の値となることを確認することにより、X線異物検出装置が正常に動作していることを確認することができる。そのため、テストピース表示32bは、ヒストグラム33と異なる濃淡、色や模様で表示されている。
基準値は、合否判定プログラム12fにおいて判定対象値11aと比較され、この基準となる値を超えたものを異物有りと判定するために使用する基準値である。この基準値は、基準値設定プログラム12aにより設定され、一旦設定データ11bとしてデータメモリ11に格納され、表示プログラム12gによりCPUを介して読み出されて表示画面6aに先端部が矢印の直線の基準値マーク32で表示される。この基準値マーク32は、ヒストグラム33の領域内における基準値に対応する位置に表示されている。
最新表示対象値マーク34は、パッケージ10に対して順次X線が曝射され、得られた最新判定対象値11aのうちの表示対象値のマークであり、この表示対象値がヒストグラム33中の棒グラフのいずれであるかが容易に区別できるように矢印で示されている。また、最新表示対象値マーク34は、他の判定対象値11aに基づいた表示対象値と区別するため、異なる濃淡、色や模様で表示してもよい。
図6に示す表示画面6aには、上段部に異物(T1)40に関するヒストグラム33と基準値に対応する位置に基準値マーク32と基準値マーク32に対応する数値43と判定対象値11aに基づいた表示対象値11cの棒グラフ50とが表示されている。中段部に異物(T2)41に関するヒストグラム36と基準値マーク37と基準値マーク37に対応する数値44と判定対象値11aに基づいた表示対象値11cの棒グラフ51とが表示されている。下段部に異物(T3)42に関するヒストグラム38と基準値マーク39と基準値マーク39に対応する数値45と判定対象値11aに基づいた表示対象値11cの棒グラフ52とが表示されている。
異物(T1)40〜異物(T3)42は、異物の種類に対応して設定されたX線出力などの検査条件を表しており、例えば、異物(T1)40は鉄、異物(T2)41はステンレス、異物(T3)42は骨などのように、それぞれの異物に対応して設定された検査条件を記号で表示したものである。1個のパッケージ10に対して異物(T1)40〜異物(T3)42の各検査条件でX線を曝射することにより、パッケージ10に含まれている異物を鉄、ステンレスおよび骨などを区別して高精度で感知することができる。
ヒストグラム33、36および38と基準値に対応する位置の基準値マーク32、37および39は、図5に示したものと同様の基準値に対応する位置の基準値マークである。判定対象値11aに基づいた表示対象値11cの棒グラフ50、51および52は、縦軸に濃度、横軸に時間をとり、X線をパッケージ10に曝射して得られた判定対象値11aの曝射毎の表示対象値を表している。
図7に示す表示画面6aには、上段部に異物(T1)40に関するヒストグラム33と基準値に対応する位置に基準値マーク32と基準値マーク32に対応する数値43とが表示されている。中段部に異物(T2)41に関するヒストグラム36と基準値マーク37と基準値マーク37に対応する数値44とが表示されている。下段部に異物(T3)42に関するヒストグラム38と基準値マーク39と基準値マーク39に対応する数値45とが表示されている。異物(T1)40〜異物(T3)42は、図6に示したものと同様である。ヒストグラム33、36および38と基準値に対応する位置の基準値マーク32、37および39は、図6に示したものと同様である。
図8に示す表示画面6aには、右側中央部に図6に示した異物(T1)40〜異物(T3)42にそれぞれ対応するヒストグラム33、36および38と基準値に対応する位置に基準値マーク32、37および39と棒グラフ50、51および52が表示され、左側中央部にX線が透過されたパッケージ10のX線透視表示6bが表示されている。また、合否判定した結果が不合格となったものについて「NG」マーク6cが表示され、その上部にNGとされたパッケージ10の整理番号「001」6dが表示されている。検査者は、このパッケージ10のX線投影図および右側中央部、右端上部などの表示を参照して、各基準値を適切に見直し設定することができる。
図9に示す表示画面6aには、ヒストグラム33、基準値を超えた判定対象値11aに基づいた表示対象値の棒グラフ32a、テストピース表示32b、基準値に対応する位置に基準値マーク32、最新表示対象値マーク34、推奨基準値に対応する位置に推奨基準値マーク56、予測比率60、予測比率の数値表示57が表示されている。
ヒストグラム33、基準値を超えた判定対象値11aに基づいた表示対象値の棒グラフ32a、テストピース表示32b、基準値に対応する位置に基準値マーク32、最新表示対象値マーク34は図5に示すものと同様であり説明を省略する。
推奨基準値マーク56は、推奨基準値算出プログラム12hにより算出された推奨すべき基準値に対応する位置に、一目で基準値マーク32と区別できるよう一点鎖線の矢印で表されている。この推奨基準値を「推奨基準値」、「80」のように、基準値11eと基準値の数値表示58とともに、推奨基準値61、推奨基準値の数値表示59で表してもよい。
この推奨基準値をKとし、判定対象値11aの平均値をm、係数をk、判定対象値11aの標準偏差値をσとすると、K=m+kσとなるように推奨基準値算出プログラム12hにより算出される。係数kは、任意の数値であり、例えば、2〜5が好ましく、3〜4がより好ましい。標準偏差値σは、次式(1)で表される。

式(1)中、nは自然数、xは検出された個々の判定対象値11aを表す。
また、推奨基準値算出プログラム12hにおいて、標準偏差値σを使用せず他の算出方法によって推奨基準値Kを算出してもよい。例えば、推奨基準値算出プログラム12hは、予め仮定推奨基準値を設定しておき、表示対象値記憶プログラム12dによってデータメモリ11に記憶された複数の表示対象値11c毎に表示対象値11cと仮定推奨基準値とを比較して合否判定プログラム12fにより合否判定を行った場合のそれら複数の判定結果における異物の有無の比率が検査者からの要求を満たす方向に、当該仮定推奨基準値を修正しながら、検査者からの要求を満たす推奨基準値を算出するようにしてもよい。また、推奨基準値算出プログラム12hは、所定の個数以上が表示対象値記憶プログラム12dによって記憶されている表示対象値11cの大きさのうち、最大の値を推奨基準値として算出するようにしてもよい。
予測比率の数値表示57は、予測比率算出プログラム12iにより算出され、現在の基準値に基づいてパッケージ10中に異物が有ると合否判定プログラム12fによって合否判定される比率である推定NG率を表している。例えば、表示対象値記憶プログラム12dによってデータメモリ11に20,000個の表示対象値11cが記憶されており、記憶された20,000個の表示対象値11c毎に、表示対象値11cと、現在の基準値とを比較して合否判定プログラム12fが合否判定を行ったときにパッケージ10中に異物が有ると判定される表示対象値11cが3個あった場合、予測比率算出プログラム12iは、推定NG率を「3個/20,000個」又は「0.015%」と表示画面6aに表示させる。推定NG率が「3個/20,000個」又は「0.015%」と表示画面6aに表示されているとき、検査者は、現在の基準値に基づいて20,000個のパッケージ10を判定すると3個のパッケージ10中に異物が有ると判定される可能性があること、すなわち、0.015%の確率でパッケージ10中に異物が有ると判定される可能性があることを認識することができる。
次に、本発明に係わるX線異物検出装置における実行処理について、図10および図11に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、オペレータは、図2に示す操作部7に設けられているスイッチを操作して基準値設定モードまたは異物検出モードのいずれかを選択する(S10)。基準値設定モードまたは異物検出モードのいずれかが選択されると、CPU19は、選択されたモードを認識する(S12)、基準値設定モードが認識されるとプログラム格納部12内のモード実行プログラム12cにより、基準値設定プログラム12aが読み出されて基準値設定プログラム12aの実行が開始され(S14)、異物検出モードが認識されるとプログラム格納部12内のモード実行プログラム12cにより、(A)に進み図11に示すように、基準値が設定されているかの判断が開始される(S30)。
基準値設定プログラム12aが実行開始すると(S14)、CPU19からX線発生部駆動回路16、X線検出部駆動回路17、モータ駆動回路18へ駆動指令が出力される。これにより、モータMが回転駆動して図1に示す搬送ベルト2eの上に載置したパッケージ10が搬送部2により搬送される(S16)。パッケージ10が搬送されるとパッケージ10が通過したことが投受光部5により認識され、X線発生部3からX線が曝射される(S18)。X線発生部3及びX線検出部4は、常時ON状態とされており、X線は、略三角形状のスクリーン状に曝射される。そして、このX線スクリーンをパッケージ10が通過することで、パッケージ10にX線が曝射される。X線検出部4では、パッケージ10を透過し、搬送ベルト2eを透過した透過X線がシンチレータに入力される。そして、X線検出部4において電気信号に変換され、X線強度データとして出力される。X線強度データは、A/D変換部でアナログ信号からデジタル信号にA/D変換され、画像処理がなされ(S20)、基準値が設定され(S22)データメモリ11に格納され(S24)基準値設定が終了する。
次に、設定された基準値を用いて、パッケージ10の異物含有の有無を検出し、合否を判定する異物検出モードによる処理手順について図11を参照して説明する。
まず、基準値が設定されているかの判断がなされ(S30)、基準値が設定されていないと、CPU19により判断されたときは、(B)に進み図10に示す基準値設定モードに移行し基準値設定の実行開始(S14)から基準値の格納(S24)までのステップが実行される。基準値が設定されていると、CPU19により判断されたときは、プログラム格納部12内のモード実行プログラム12cにより、判定対象値生成プログラム12bが読み出されて異物検出が実行開始され(S32)、CPU19からX線発生部駆動回路16、X線検出部駆動回路17、モータ駆動回路18へ駆動指令が出力される。これにより、モータMが回転駆動して搬送部2が、搬送ベルト2eに載置された基準値設定で使用したパッケージ10と同一種類のパッケージ10の搬送が開始される(S34)。
パッケージ10が搬送されると基準値設定モードと同様に、パッケージ10が投光部5a、受光部5b間を通過して投光部5aからの出射光を遮光する。受光部5aが遮光を検出してから数秒後に、パッケージ10が、X線の略三角形状のスクリーンを通過することにより、曝射される(S36)。X線検出部4では、パッケージ10を透過した透過X線がシンチレータに入力される。そして、X線検出部4にて電気信号に変換されて判定対象値11aが生成され(S38)、X線強度データとしてデータメモリ11へ格納される(S40)。合否判定プログラム12fにより格納されたX線強度データ11aは、読み出されA/D変換部でアナログ信号からデジタル信号にA/D変換され、判定対象値11aとして基準値と比較できる値になるように画像処理がなされ(S42)、データメモリ11へ格納された基準値が合否判定プログラム12fにより読み出され、判定対象値11aと比較され、判定対象値11aが基準値を超えているか否かが判定される(S44)。
なお、前述のように表示対象値11cは判定対象値11aの値をそのまま用いてもよい。この表示対象値11cおよび判定対象値11aの少なくともいずれかは合否判定の基準値11eと比較される対象として用いられる。
判定対象値11aが基準値を超えていると判定されると、検査不合格とされる(S46)。不合格とされたパッケージ10の判定対象値11aに基づいた表示対象値は表示処理がなされ(S50)、例えば、このパッケージ10の判定対象値11aに基づいた表示対象値が、例えば、図5および図9に示すように、基準値を超えた判定対象値11aに基づいた表示対象値の棒グラフ32aとしてヒストグラム33に表示され、また、パッケージ10が不合格であることが、図8に示す「NG」のように表示される(S52)。
判定対象値11aが基準値を超えていないと判定されると、検査合格とされる(S48)。合格とされたパッケージ10の判定対象値11aに基づいた表示対象値は表示処理がなされ(S50)、例えば、このパッケージ10の判定対象値11aに基づいた表示対象値が、図5〜図9に示すように、ヒストグラム33、36および38として、表示画面6aに表示される(S52)。さらに、図5および図9に示すように、このヒストグラム33に加算された最新表示対象値マーク34が矢印で表示される(S52)。
これらのヒストグラム33、36および38の表示が終了すると、異物検出を終了するか否かが判断され、終了しない場合には、異物検出が続行され、さらにパッケージ10が搬送され(S34)、表示画面にヒストグラム33、36および38が表示される(S52)までのステップが繰り返し行われる。全てのパッケージ10の異物検出が行われると異物検出は終了する。
以上説明したように、本発明に係わるX線検査装置は、(1)搬送部2によってパッケージ10が搬送されている間にパッケージ10にX線を曝射し透過したX線の透過画像データに基づいた判定対象値11aが判定対象値生成プログラム12bにより生成され、判定対象値11aと基準値とが合否判定プログラム12fにより比較されパッケージ10の合否が判定される。この合否判定毎に合否判定の対象となる判定対象値11aに基づいた表示対象値が表示対象値記憶プログラム12dにより表示対象値11cまたはX線強度データとして記憶され、表示プログラム12gにより表示対象値11cまたはX線強度データに関するヒストグラム33が表示画面6aに表示される。その結果、検査者は表示されたヒストグラム33を参照することができ、基準値をより適切に設定することができる。
また、(2)表示プログラム12gによりヒストグラム33と同時に基準値マークが表示画面6aに表示されるので、検査者は表示されたヒストグラム33および基準値マークを同時に参照することができ、基準値をより適切に設定することができる。
また、(3)表示プログラム12gによりヒストグラム33と同時に最新表示対象値マーク34が表示画面6aに表示されるので、検査者は表示されたヒストグラム33および最新表示対象値マーク34を同時に参照することができ、基準値をより適切に設定することができる。
また、(4)推奨基準値算出プログラム12hにより、推奨基準値が算出され、表示プログラム12gによりヒストグラム33とともに推奨基準値に対応する位置に推奨基準値マーク56が表示画面6aに表示されるので、検査者は表示されたヒストグラム33および推奨基準値マーク56を同時に参照することができ、基準値をより適切に設定することができる。
また、(5)パッケージ10中に異物が含まれている可能性を予測するための予測比率60が予測比率算出プログラム12iにより算出され、表示プログラム12gにより、ヒストグラム33とともに予測比率60が表示されるので、検査者は表示されたヒストグラム33および予測比率60を同時に参照することができ、基準値をより適切に設定することができる。
以上のように、本発明に係る異物検査装置は、被検査物の合否判定に使用する基準値を適切に検査者に設定させることができるという効果を有し、食品等の生産ライン上に設置される異物検査装置等として有用である。
本発明の実施の形態に係わるX線異物検出装置の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係わるX線異物検出装置の構成を示すブロック図である。 判定対象値に関するグラフを説明するための説明図である。 判定対象値に関するグラフを説明するための説明図である。 基準値マークおよびヒストグラムをともに表示した画面である。 基準値マーク、判定対象値に基づいた表示対象値およびヒストグラムをともに表示した画面である。 基準値マークおよびヒストグラムをともに表示した画面である。 基準値マーク、判定対象値に基づいた表示対象値、ヒストグラムおよび操作ボタンをともに表示した画面である。 基準値マーク、推奨基準値マーク、予測比率、ヒストグラムをともに表示した画面である。 本発明の実施の形態に係わるX線異物検出装置の異物検出処理を示す概略フローチャートである。 本発明の実施の形態に係わるX線異物検出装置の異物検出処理を示す概略フローチャートである。
符号の説明
1 X線異物検出装置(X線検査装置)
2 搬送部(搬送手段)
2a、2b、2c、2d プーリ
2e 搬送ベルト
3 X線発生部
4 X線検出部(センサー)
5 投受光部
5a 投光部
5b 受光部
6 表示部(ヒストグラム表示手段)
6a 表示画面
6b X線透視表示
7 操作部
8 処理部
9 バス
10、15、15a パッケージ(被検査物)
11 データメモリ
11a 判定対象値
11b 設定データ
11c 表示対象値
11d 対応関係データ
11e 基準値
12 プログラム格納部
12a 基準値設定プログラム
12b 判定対象値生成プログラム
12c モード実行プログラム
12d 表示対象値記憶プログラム(表示対象値記憶手段)
12e 対応関係記憶プログラム(対応関係記憶手段)
12f 合否判定プログラム(合否判定手段)
12g 表示プログラム(ヒストグラム表示手段)
12h 推奨基準値算出プログラム(推奨基準値算出手段)
12i 予測比率算出プログラム(予測比率算出手段)
13a、13b、13d、13e 検査対象物(被検査物)
13c、13f 異物
14a X線透過画像の最大値
14b 特定領域の信号の最大値
14c、14e 被検査物1個分の輝度値を積算した値(体積に相当する値)
14d、14f 一定の基準レベル以上の領域の面積または体積
16 X線発生部駆動回路
17 X線検出部駆動回路
18 モータ駆動回路
19 CPU
32、37、39 基準値マーク
33、36、38 ヒストグラム
32a 基準値を超えた判定対象値に基づいた表示対象値の棒グラフ
32b テストピース表示
34 最新表示対象値マーク
40 異物(T1)
41 異物(T2)
42 異物(T3)
43、44、45 数値
50、51、52 棒グラフ
56 推奨基準値マーク
57 予測比率の数値表示
58 基準値の数値表示
59 推奨基準値の数値表示
60 予測比率
61 推奨基準値

Claims (3)

  1. 被検査物(10、15、15a)を、所定間隔をおいて順次搬送する搬送手段(2)と、前記搬送手段によって前記被検査物を搬送している間に前記被検査物にX線を曝射し透過したX線の透過画像データに基づいた判定対象値(11a)を前記被検査物毎に生成する判定対象値生成手段(12b)と、前記判定対象値と基準値(11e)とを比較して前記被検査物の合否を判定する合否判定手段(12f)とを有するX線検査装置(1)において、
    前記判定対象値は、前記被検査物毎に前記透過画像データを画像処理して得られるものであり、該判定対象値に基づいた表示対象値(11c)を該被検査物毎に記憶する表示対象値記憶手段(12d)を有し、
    前記表示対象値記憶手段によって記憶された複数の前記表示対象値に関するヒストグラム(33、36、38)を表示するヒストグラム表示手段(6)を有し、
    前記ヒストグラム表示手段(6)が、前記ヒストグラムと同一画面内の前記基準値に対応する位置に基準値マーク(32、37、39)、前記ヒストグラムと同一画面内の最新の合否判定の対象となった前記判定対象値(11a)に基づいた前記表示対象値(11c)に対応する位置に最新表示対象値マーク(34)のそれぞれを前記ヒストグラムとともに表示することを特徴とするX線検査装置。
  2. 複数の前記判定対象値(11a)に応じて、推奨基準値(61)を算出する推奨基準値算出手段(12h)を有し、前記ヒストグラム表示手段が、前記推奨基準値算出手段により算出された前記推奨基準値に基づいて、前記ヒストグラムと同一画面内の前記推奨基準値に対応する位置に推奨基準値マーク(56)と前記ヒストグラムとをともに表示することを特徴とする請求項1に記載のX線検査装置。
  3. 前記合否判定手段によって判定される前記被検査物中に異物が含まれている可能性を予測するための予測比率(60)を算出する予測比率算出手段(12i)を有し、前記ヒストグラム表示手段が、前記予測比率算出手段で算出された前記予測比率に基づいて、前記ヒストグラムと同一画面内で前記予測比率を前記ヒストグラムとともに表示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のX線検査装置。
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