JP4472105B2 - 噴霧製品 - Google Patents
噴霧製品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4472105B2 JP4472105B2 JP2000119830A JP2000119830A JP4472105B2 JP 4472105 B2 JP4472105 B2 JP 4472105B2 JP 2000119830 A JP2000119830 A JP 2000119830A JP 2000119830 A JP2000119830 A JP 2000119830A JP 4472105 B2 JP4472105 B2 JP 4472105B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nozzle
- present
- spray product
- spray
- nasal cavity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Nozzles (AREA)
- Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は噴霧製品に関する。さらに詳しくは、エアゾール容器に装着される押釦のノズルを鼻腔または耳腔、たとえば鼻腔内に挿入して、花粉症、鼻づまり、鼻炎または蓄膿症などの薬効成分をノズルから噴射させる噴霧製品に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来より、たとえば鼻づまりを柔らげるために鼻腔内に薬を噴霧させるスプレーとして、たとえばエアゾール容器のステムに円錐台形状のノズル(ニップル)が装着されるものがある(特公平6−13053号公報参照)。
【0003】
しかしながら、かかるスプレーでは、ノズルを鼻腔内に挿入すると、ほぼ密閉された状態となるため、洗浄する場合のように多くの薬液を噴射する場合には使用できない。また薬液とともに、噴射剤が噴射される製品の場合は、噴射剤が外部に出られないため、薬液とともに吹い込むなどの問題がある。
【0004】
本発明は、叙上の事情に鑑み、使い勝手がよい噴霧製品を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の噴霧製品は、鼻腔または耳腔に挿入して、薬効成分を含む内容物を粘膜に噴射させるノズルを有する噴霧製品であって、前記ノズルが、軟質材から形成され、周方向に形成されるスリットにより径方向に弾性自在にされてなることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明の噴霧製品を説明する。
【0007】
図1は本発明の噴霧製品の一実施の形態を示す斜視図、図2は図1における噴霧製品の部分断面図、図3は図1におけるノズルの噴射状態を示す図、図4は本発明の噴霧製品の他の一実施の形態を示す斜視図、図5は本発明の噴霧製品のさらに他の一実施の形態を示す部分断面図、図6は本発明の噴霧製品のさらなる他の一実施の形態を示す斜視図、図7は本発明の噴霧製品のさらなる他の一実施の形態を示す部分断面図である。
【0008】
図1〜2に示すように、本発明の一実施の形態にかかわる噴霧製品A1は、耳用の噴射製品であり、エアゾール容器1と、該エアゾール容器1から突出するステム2に嵌着される押釦3と、該押釦3に固着されるノズル4とから構成されている。該押釦3には、ステム嵌合部5と噴射通路6とが形成されている。
【0009】
前記ノズル4は、軟質材から形成される略円筒形状を呈しており、ノズル基部7から先端に向けてV字状のスリット8が5本形成されている。また該スリット8により形成された5本の弾性片9が径方向に弾性自在にされている。本実施の形態では、前記スリット8は、周方向に等間隔に形成されているが、適宜間隔を変えることができるとともに、スリット8の本数も適宜選定することもできる。前記ノズル4の内部には、エアゾール容器1内の内容物をノズル4の噴孔10から噴霧状態で噴射させるためにメカニカルブレークアップ機構が設けられている。このメカニカルブレークアップ機構としては、たとえば外周に軸心方向に形成される縦溝11と、先端に渦巻き状に形成される合流路12と、後端に内壁の細孔13から前記合流路12に連通する分岐路14とを有する円柱状のセンターポストチップ15から構成されるものを用いることができる。
【0010】
前記軟質材としては、天然ゴム(NR)、シリコーンゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)またはアクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)などの合成ゴム、ポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系またはポリエステル系などのエラストマー、またはポリエチレンやポリプロピレンなどの合成樹脂を適宜用いることができる。
【0011】
本実施の形態では、図3に示されるように、ノズル4を耳のなかに挿入すると、弾性片9が内側にたわみ、押釦3を押すと、弾性片9の先端に形成される噴口16から薬液が患部に噴霧される。なお、挿入しすぎて、ノズル先端部17が弾性片9により気密状態になると薬液が目的部位の患部に付着しやすくなるが、内容物の噴射剤が外部(耳の外側)へ抜けにくくなる。このため、図4に示されるように噴射時、噴射剤が外部に抜けるように少なくとも1つの通路18を、たとえばノズル基部7に形成するのが好ましい。また前記弾性片9の外周面をノズル基部7から先端に向けてテーパー面19にすることにより、過度の挿入により耳のなかの粘膜を傷付ける惧れがなくなる。
【0012】
また本実施の形態では、図2に示されるように、前記ノズル4の先端から所定の距離のノズル基部7の外周部位に、過度の挿入を防止するためにリング20を一体に設けることができる。前記リング20は、耳腔の入口を覆うことができる、たとえば直径10〜15mmの円板形状を呈している。前記リングの形状は、円板形状以外に、おわん形状または半球形状など適宜選定することができる。
【0013】
なお、本実施の形態では、前記リングがノズルに一体に設けられているが、本発明においては、これに限定されるものではなく、別体のリングをノズル基部に嵌合させることができる。かかる別体のリングをノズル基部に嵌合させることにより、リングを、たとえば所定の位置から10mm程度移動させることができるため、とくに小児の場合のノズル挿入長さを調節することができる。
【0014】
本発明は、耳用の噴霧製品に限定されるものではなく、図5〜7に示すような鼻用の噴霧製品とすることができる。まず図5に示される噴霧製品A2は、エアゾール容器1と押釦30とからなり、該押釦30が、前記エアゾール容器1のバルブ肩部31に嵌着され、上壁にC形スリット32を有する有底円筒状の嵌合基部33と、エアゾール容器1から突出するステム2に嵌合するステム嵌合部34と、先端に噴孔35が形成され、外周下部に指押部36が形成されるノズル37とから構成されている。該ノズル37の内部には、エアゾール容器1内の内容物をノズル37の噴孔35から噴霧状態で噴射させるためにメカニカルブレークアップ機構が設けられている。このメカニカルブレークアップ機構としては、たとえば外周に軸心方向に形成される縦溝38と、先端に渦巻き状に形成される合流路39と、後端に内壁の細孔40から前記合流路39に連通する分岐路41とを有する円柱状のセンターポストチップ42から構成されるものを用いることができる。
【0015】
本実施の形態では、前記ノズル37は、鼻腔内に挿入したときに、前記実施の形態と同様に、弾性片43が鼻腔に沿って滑らかにたわまされるように軟質材で形成されているため、鼻腔の粘膜を傷めることなく、挿入することができる。またノズル37には、噴射時、内容物中の噴射剤を外部に抜けるように通路44が形成されている。
【0016】
また前記ノズル37は、先端から所定の距離の外周部位に、過度の挿入を防止するためのリング45が一体に設けられている。前記リング45は、鼻腔の入口を覆うことができる、たとえば直径10〜15mmの円板形状を呈している。
【0017】
なお、本実施の形態では、前記リングがノズルに一体に設けられているが、本発明においては、これに限定されるものではなく、別体のリングをノズルに嵌合させることができる。かかる別体のリングをノズルに嵌合させることにより、リングを、たとえば所定の位置から10mm程度移動させることができるため、とくに小児の場合のノズル挿入長さを調節することができる。
【0018】
前記リングの形状は、円板形状以外に、おわん形状または半球形状など適宜選定することができる。また前記リングの一端を延長させて液ダレを受けるポケットを形成してもよい。
【0019】
つぎに他の実施の形態にかかわる噴霧製品について説明する。図6に示すように、本実施の形態の噴霧製品A3は、嵌合基部50とノズル37とが接続されるネック部位に可変手段が設けられている。この可変手段としては、前記ネック部位に形成される蛇腹形状などの伸縮部51とすることができる。したがって、本実施の形態では、ノズル37を鼻腔内に挿入すると、該ノズル21が鼻腔形状に沿って前記伸縮部51から傾動するとともに、僅かに回動するため、鼻腔内の粘膜をさらに傷めることがない。
【0020】
つぎにさらに他の本実施の形態にかかわる噴霧製品を説明する。図7に示されるように、本実施の形態の噴霧製品A4では、ノズル37が嵌合基部60から別体に作製され、ノズル37のネック部位が可変手段である凹凸部61に形成されている。すなわち、ネック部位の下部に、前記嵌合基部60の上壁62における頂部63に細孔64が形成される球状凸部65と、ネック部位の上部に、ノズル37の下端開口に形成される半球状凹部66とが形成されている。前記球状凸部65と半球状凹部66とのあいだには、リング状のシール材67が装着され、噴射前後の内容物の漏れを防止するとともに、異物侵入を防止している。本実施の形態では、ノズルを鼻腔内に挿入すると、該ノズルが鼻腔形状に沿って前記凹凸部61から傾動および回転できるため、鼻腔内の粘膜をさらに傷めることがない。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明によれば、耳や鼻の粘膜を傷付けることなくノズルを挿入することができ、薬液を患部に有効に付着させることができる。また噴射の勢いによる刺激が少なく、薬を吸引する惧れなどもなく使い勝手がよくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の噴霧製品の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】図1における噴霧製品の部分断面図である。
【図3】図1におけるノズルの噴射状態を示す図である。
【図4】本発明の噴霧製品の他の一実施の形態を示す斜視図である。
【図5】本発明の噴霧製品のさらに他の一実施の形態を示す部分断面図である。
【図6】本発明の噴霧製品のさらなる他の一実施の形態を示す斜視図である。
【図7】本発明の噴霧製品のさらなる他の一実施の形態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 エアゾール容器
2 ステム
3 押釦
4 ノズル
5 ステム嵌合部
6 噴射通路
7 ノズル基部
8 スリット
9 弾性片
10 噴口
17 ノズル先端部
18 通路
19 テーパー面
20 リング
A1、A2、
A3、A4 噴霧製品
Claims (3)
- 鼻腔または耳腔に挿入して、薬効成分を含む内容物を粘膜に噴射させるノズルを有する噴霧製品であって、前記ノズルが、軟質材から形成され、周方向に形成されるスリットにより径方向に弾性自在にされてなり、
前記ノズルの基部に、通路が形成されてなる噴霧製品。 - 前記ノズルに過度の挿入を防止する構造が設けられてなる請求項1記載の噴霧製品。
- 前記ノズルがスリットにより形成された弾性片を有し、弾性片の外周面がノズル基部から先端に向けてテーパー面になっている請求項1または2記載の噴霧製品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000119830A JP4472105B2 (ja) | 2000-04-20 | 2000-04-20 | 噴霧製品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000119830A JP4472105B2 (ja) | 2000-04-20 | 2000-04-20 | 噴霧製品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001299915A JP2001299915A (ja) | 2001-10-30 |
JP4472105B2 true JP4472105B2 (ja) | 2010-06-02 |
Family
ID=18630748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000119830A Expired - Fee Related JP4472105B2 (ja) | 2000-04-20 | 2000-04-20 | 噴霧製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4472105B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1904149B1 (en) * | 2005-07-18 | 2010-09-29 | Aerosol-Service AG | Spray device for dispensing a cooling fluid |
CN103282070B (zh) * | 2010-10-12 | 2016-08-10 | 艾瓦克斯医药爱尔兰公司 | 鼻喷装置 |
JP5888767B2 (ja) * | 2011-08-19 | 2016-03-22 | 株式会社三谷バルブ | 点鼻用内容物放出機構ならびに、この点鼻用内容物放出機構を備えたポンプ式製品およびエアゾール式製品 |
US10232135B2 (en) | 2012-08-03 | 2019-03-19 | Fisher & Paykel Healthcare Limited | Deformable insert for low pressure patient interface |
EP3021922B1 (en) | 2013-07-17 | 2020-09-02 | Fisher & Paykel Healthcare Limited | Patient interface and aspects thereof |
US9889420B2 (en) * | 2014-12-04 | 2018-02-13 | Exxonmobil Research And Engineering Company | Fluid injection nozzle for fluid bed reactors |
JP6734699B2 (ja) * | 2016-05-30 | 2020-08-05 | 株式会社丸一 | エアゾール容器用吐出具 |
JP7474111B2 (ja) * | 2020-05-12 | 2024-04-24 | 株式会社ダイゾー | 吐出部材及びそれを用いたエアゾール製品 |
CN117018362A (zh) * | 2022-05-06 | 2023-11-10 | 天舟医疗(苏州)有限公司 | 带有限位透气机构的鼻腔喷雾装置 |
-
2000
- 2000-04-20 JP JP2000119830A patent/JP4472105B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001299915A (ja) | 2001-10-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2415845C (en) | Dispensing apparatus | |
JP4472105B2 (ja) | 噴霧製品 | |
US8960465B2 (en) | Teat unit | |
US5609581A (en) | Single dose medicament dispenser assembly | |
US2526622A (en) | Bottle sealing device | |
EP1786697B1 (en) | Dispensing device comprising an underpressure-activated valve for a drinking receptacle | |
JP2002302145A (ja) | ハーメチックシール容器用閉成インサート及びハーメチックシール容器 | |
CA2650714A1 (en) | Teat for milk bottles | |
FI86705B (fi) | Sprutflaska foer rengoeringsvaetskor. | |
KR20120054565A (ko) | 고무 젖꼭지 유닛 | |
JP2006255697A (ja) | 分配装置用自動シーリングノズル | |
JP2006213350A (ja) | 滴下用のノズル孔構造、このノズル孔構造を有する滴下ノズル | |
US4053090A (en) | Cap and valve actuator for spray dispensers | |
JP3556342B2 (ja) | 液体注出ポンプ | |
JP2003072816A (ja) | 栓体及びこれを装着させた包装容器 | |
JP6310674B2 (ja) | 点眼用容器 | |
JP2002347816A (ja) | 容器のキャップ | |
JP2004131186A (ja) | フローレデューサ付きの包装兼小出し器具 | |
JP4861768B2 (ja) | エアゾール装置用の噴射部材およびそれを用いたエアゾール装置 | |
JP5806906B2 (ja) | 揮散器 | |
JPH11128313A (ja) | 点眼容器の中栓 | |
JPH0441864Y2 (ja) | ||
JPH09150856A (ja) | ワンプッシュスクイズ式液体容器におけるノズル構造 | |
JP4827281B2 (ja) | 洗浄剤収容容器 | |
JP2021115394A (ja) | 液体容器用ノズル及び液体容器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070214 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090811 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090813 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091007 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100223 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100303 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160312 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |