JP4471450B2 - 棒材把持装置及び自動旋盤 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、旋盤等の工作機械に装備できる棒材把持装置に関する。さらに本発明は、そのような棒材把持装置を備えた自動旋盤に関する。
【0002】
【従来の技術】
NC旋盤等の、自動旋削加工を実施可能な工作機械(本明細書で自動旋盤と総称する)において、回転主軸に加工対象の棒状素材(棒材)を着脱自在に取付けるために、中空の筒状本体に弾性変形可能な把持部を形成してなるチャックと、チャックの把持部を弾性変形させて把持部に棒材を強固に把持させる作動機構とを備えた棒材把持装置を装備したものが知られている。チャックは通常、中空の回転主軸の内部先端に同心状に設置される。また作動機構は、回転主軸内に同心に収容される軸線方向移動可能な中空のスリーブ部材と、スリーブ部材を回転主軸内で軸線方向へ移動させる駆動装置とから構成される。
【0003】
従来、この種の棒材把持装置では、チャックの軸線方向一端に複数のスリットを設けてすり割り構造の把持部を形成し、作動機構がチャックの把持部の外周面に径方向内方への圧力を加えるように作動して把持部を縮径することにより、棒材を把持する構成が一般的である。この場合、チャックの把持部の外周面には、圧力を受けるためのテーパ面が形成される。
【0004】
他方、作動機構は、スリーブ部材がチャックに固定的に連結される構成と、スリーブ部材がチャックに対して移動する構成とのいずれかが採用される。前者の構成では、チャックを包囲する主軸先端部分に、把持部外周のテーパ面に係合可能なテーパ状の作用面が形成される。棒材を把持する際には、スリーブ部材をチャックと共に主軸内へ引き込む方向へ変位させて、チャックのテーパ面を主軸先端の作用面に押し付けることにより、把持圧力を得ている。また後者の構成では、スリーブ部材がチャックを包囲して配置され、スリーブ部材の先端部分に、把持部外周のテーパ面に係合可能なテーパ状の作用面が形成される。棒材を把持する際には、スリーブ部材をチャックに対し主軸先端方向へ変位させて、スリーブ部材先端の作用面をチャックのテーパ面に押し付けることにより、把持圧力を得ている。
【0005】
上記した従来の棒材把持装置を備える自動旋盤において、長尺の棒材から連続して多数の製品を旋削形成する際には、回転主軸にその後端から棒材を挿入してチャックに供給し、棒材の所要の加工長さ部分を順次、チャックから突出させて加工を行う。このとき、チャックに把持された棒材の先端加工部分の旋削作業中に、棒材が本質的に有する撓みや、すり割り構造の把持部がその内周面の局部的環状領域(通常はチャック先端領域)で棒材を把持することに起因して、高速回転する棒材の後方未加工部分に振れが生じることがある。旋削作業中に棒材後方部分に振れが生じると、それに伴い、チャックから突出する棒材の先端加工部分も振動するので、加工精度(寸法精度、同心度、円筒度、表面粗さ等)が悪化することが懸念される。
【0006】
このような問題を解決するために、回転主軸の後方に、回転主軸に供給された棒材を回転可能に支承する棒材振れ止め装置を配備することが知られている。しかし、製品に要求される加工精度によっては、そのような棒材振れ止め装置は過剰設備になる場合がある。また棒材振れ止め装置の配備は、機械機構の追加であるだけでなく、NC旋盤等による自動加工システムにおいては棒材振れ止め装置のための制御機構も必要になり、システム全体の複雑化及び設備コストの高騰を招く危惧がある。
【0007】
そこで本願出願人は、本願の先願である特願平11−52684号の明細書及び図面において、筒状本体の軸線方向両端に弾性変形可能な把持部を有するチャックと、それら把持部を弾性変形させて両把持部に棒材を解放可能に把持させる作動機構とを具備する棒材把持装置を提案している。この棒材把持装置によれば、チャック自体が、棒材を軸線方向へ離間した2箇所で把持することにより、棒材加工中に生じ得る棒材の回転振れを抑制するように作用する。したがって、この棒材把持装置を自動旋盤に組み込めば、棒材振れ止め装置を配備せずとも、棒材を高精度に加工することが可能になる。なお、この構成では、チャックの一対の把持部のうち、回転主軸の先端側に配置される把持部には、加工精度を維持するために棒材を強固に固定して把持し得る把持圧力が要求されるが、他方の把持部は、棒材を強固に固定できる程ではなくとも棒材の振れを十分に抑制できる程度の把持圧力が得られればよい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記した先願に係る棒材把持装置において、作動機構として、スリーブ部材がチャックに対し軸線方向へ移動してチャックの一対の把持部を押圧することにより両把持部を弾性変形させる構成を採用した場合に、いずれか一方の把持部が先に棒材を強固に把持してしまうと、その時点でスリーブ部材の軸線方向移動が停止するので、結果として他方の把持部に所要の把持圧力が得られなくなることが懸念される。このような懸念を排除するためには、チャックの一対の把持部がそれぞれの所要把持圧力を正確に発揮できるように、スリーブ部材の軸線方向移動による両把持部の閉鎖タイミングを適正化する必要があり、その目的で、チャックの各テーパ面及びスリーブ部材の各作用面を高精度に形成することが要求される。また、棒材把持装置側でチャックの閉鎖タイミングを適正化していたとしても、把持対象の棒材が長さ方向に不均一な外径寸法を有する場合には、やはり一方の把持部が所要把持圧力を発揮できない状況が生じ得るので、旋削作業に先立って棒材の外周面を均一径に仕上げ加工することが所望される。
【0009】
本発明の目的は、軸線方向両端に弾性変形可能な把持部を有するチャックを備えた棒材把持装置において、予め機械構造的にチャックの両把持部の閉鎖タイミングを適正化しておく必要がなく、また長さ方向に不均一な外径寸法を有する棒材に対しても、チャックの両把持部がそれぞれの所要把持圧力を正確に発揮でき、以て棒材の加工精度を著しく向上させることができる棒材把持装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、そのような棒材把持装置を備えた高機能の自動旋盤を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、筒状本体の軸線方向前端に設けられる弾性変形可能な第1の把持部及び筒状本体の軸線方向後端に設けられる弾性変形可能な第2の把持部を有するチャックと、チャックの第1の把持部及び第2の把持部を弾性変形させてそれら把持部に棒材を解放可能に把持させる作動機構とを具備する棒材把持装置において、作動機構は、チャックに対し移動可能に配置され、チャックの第1の把持部を弾性変形させるための第1の押圧部材と、チャックに対し移動可能に配置されるとともに、弾性体を介して第1の押圧部材に相対移動可能に支持され、チャックの第2の把持部を弾性変形させるための第2の押圧部材と、第1の押圧部材を移動させる駆動装置とを具備し、第1の押圧部材は、駆動装置の駆動力により、チャックに対し軸線方向前方へ移動して、チャックの第1の把持部を弾性変形させるように構成され、第2の押圧部材は、駆動装置の駆動力による第1の押圧部材の移動に伴ってチャックに対し軸線方向前方へ移動して、弾性体の付勢力によりチャックの第2の把持部を弾性変形させるように構成されることを特徴とする棒材把持装置を提供する。
【0012】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の棒材把持装置において、チャックの第1の把持部及び第2の把持部の各々の外周面に沿って圧力受け面が形成され、第1の押圧部材が、チャックの第1の把持部の圧力受け面を押圧する軸線方向移動可能な第1作用面を備え、第2の押圧部材が、チャックの第2の把持部の圧力受け面を押圧する軸線方向移動可能な第2作用面を備える棒材把持装置を提供する。
【0013】
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の棒材把持装置において、第1の押圧部材及び第2の押圧部材の各々が、チャックに同心に配置される軸線方向移動可能なスリーブ状部材からなり、第1の押圧部材は、その内面前端領域にチャックを軸線方向摺動可能に収容するとともに、チャックの第2の把持部に隣接させて第2の押圧部材を軸線方向摺動可能に収容する棒材把持装置を提供する。請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の棒材把持装置において、弾性体が皿ばねからなる棒材把持装置を提供する。請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の棒材把持装置を回転主軸に組み込んでなる自動旋盤であって、チャックの第1の把持部が、回転主軸の先端側に配置されることを特徴とする自動旋盤を提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図面において、同一又は類似の構成要素には共通の参照符号を付す。
図1は、本発明の実施の形態による棒材把持装置10を、自動旋盤の回転主軸12に組み込んだ状態で示す。棒材把持装置10は、回転主軸12の内部先端領域に同心状に設置されるチャック14と、チャック14の後述する把持部を動作させて棒材(図示せず)を固定的に把持させる作動機構16とを備える。回転主軸12は、軸受装置18を介して自動旋盤の主軸台20に回転可能に搭載され、加工対象の棒材をチャック14に強固に掴持した状態で、図示しない駆動源により回転駆動される。回転主軸12は中空筒状の構造を有し、その後端から内部に棒材が送給される。
【0015】
図2及び図3に拡大して示すように、チャック14は、棒材を内部に受容可能な中空の筒状本体22と、筒状本体22の軸線方向前端(図で左端)領域に設けられる第1の把持部24と、筒状本体22の軸線方向後端(図で右端)領域に設けられる第2の把持部26とを備えて構成される。第1及び第2の把持部24、26はいずれも、筒状本体22の中心軸線22aを基準としてして内径寸法を弾性的に変更可能なすり割り構造を有する。
【0016】
チャック14の第1の把持部24は、筒状本体22の前端面22bから軸線方向へ所定長さに渡って刻設された複数(図示実施形態では3個)のスリット28を備える。それらスリット28は、筒状本体22の中心軸線22aに関し放射状に形成されて周方向へ等間隔に配置され、隣合うスリット28の間に、径方向へ変位可能な縦割片30をそれぞれ形成する。各縦割片30は、その基端30aを支点として、筒状本体22の径方向へ板ばね状に弾性変形できるようになっている。
【0017】
第1の把持部24に設けられた複数(図示実施形態では3個)の縦割片30は、弓形に湾曲する内面をそれぞれに有し、それら内面が互いに協働して、把持部24の実質的円筒状の棒材把持面32を構成する。棒材把持面32は、第1の把持部24に外力が加わらないときに、把持対象の棒材より幾分大きな内径寸法を呈し、それにより当該棒材を第1の把持部24に円滑に受容できるようになっている。
【0018】
第1の把持部24は、複数の縦割片30に一様に径方向内方への外力を負荷して弾性的に撓ませ、棒材把持面32を把持対象の棒材に密接するまで縮径することにより、棒材を強固に固定的に把持する。第1の把持部24への径方向圧力が解除されると、各縦割片30が弾性的に復元して棒材把持面32が拡径し、棒材が把持部24から解放される。第1の把持部24の各縦割片30には、その外面に、径方向内方への外力を受けるためのテーパ面34が形成される。それら縦割片30のテーパ面34は、互いに協働して、筒状本体22の前端面22b側から後端面22c側へ徐々に縮径して延びる円錐台状の圧力受け面を構成する。また、各縦割片30のテーパ面34は、筒状本体22の前端面22bから軸線方向へ幾分離れた位置に形成され、それにより各テーパ面34の大径端に隣接して、前端面22bに略平行に延びる肩面36が形成される。
【0019】
チャック14の第2の把持部26は、筒状本体22の後端面22cから軸線方向へ所定長さに渡って刻設された複数(図示実施形態では3個)のスリット38を備える。それらスリット38は、筒状本体22の中心軸線22aに関し放射状に形成されて周方向へ等間隔に配置され、隣合うスリット38の間に、径方向へ変位可能な縦割片40をそれぞれ形成する。各縦割片40は、その基端40aを支点として、筒状本体22の径方向へ板ばね状に弾性変形できるようになっている。
【0020】
第2の把持部26に設けられた複数(図示実施形態では3個)の縦割片40は、弓形に湾曲する内面をそれぞれに有し、それら内面が互いに協働して、把持部26の実質的円筒状の棒材把持面42を構成する。棒材把持面42は、第2の把持部26に外力が加わらないときに、把持対象の棒材より幾分大きな内径寸法を呈し、それにより当該棒材を第2の把持部26に円滑に受容できるようになっている。
【0021】
第2の把持部26は、複数の縦割片40に一様に径方向内方への外力を負荷して弾性的に撓ませ、棒材把持面42を把持対象の棒材に密接するまで縮径することにより、棒材を強固に固定的に把持する。第2の把持部26への径方向圧力が解除されると、各縦割片40が弾性的に復元して棒材把持面42が拡径し、棒材が把持部26から解放される。第2の把持部26の各縦割片40には、その外面に、径方向内方への外力を受けるためのテーパ面44が形成される。それら縦割片40のテーパ面44は、互いに協働して、筒状本体22の前端面22b側から後端面22c側へ徐々に縮径して延びる円錐台状の圧力受け面を構成する。また、第2の把持部26の複数のテーパ面44が構成する円錐台状の圧力受け面の大径端の外径寸法は、第1の把持部24の複数のテーパ面34が構成する円錐台状の圧力受け面の小径端の外径寸法に実質的に等しくなっている。
【0022】
このように、チャック14の第1及び第2の把持部24、26は、互いに実質的同一方向へ傾斜して環状に広がるそれぞれの複数のテーパ面34、44で外力を受け、それによりそれぞれの棒材把持面32、42で把持圧力を発揮するように構成される。なお、第1及び第2の把持部24、26のすり割り構造は、上記形態に限らず、3個以上の複数のスリット28、38によって形成された複数の縦割片30、40をそれぞれに有する構成とすることができる。また、第1及び第2の把持部24、26の棒材把持面32、42は、支持対象の棒材の外周形状(丸、角)に適合可能な様々な形状に形成できる。
【0023】
棒材把持装置10の作動機構16は、回転主軸12の内部に相互接触状態で軸線方向摺動可能に同心に収容される第1の押圧部材46と、第1の押圧部材46の内部に相互接触状態で軸線方向摺動可能に同心に収容される第2の押圧部材48と、第1の押圧部材46を回転主軸12内で軸線方向へ移動させる駆動装置50とを備えて構成される。なお駆動装置50は、電動機、レバー、カム等を組合せて構成される従来一般的なチャック作動機構における公知の駆動装置を採用できるので、説明を省略する。
【0024】
第1の押圧部材46は、棒材を受容可能な長尺の中空筒体であり、その内面前端領域にチャック14を相互接触状態で軸線方向摺動可能に収容できる。第1の押圧部材46の内面前端領域には、チャック14の第1の把持部24の3個のテーパ面34の全てに係合可能な円錐台状の第1作用面52が形成される。第1作用面52は、押圧部材46の軸線方向前端面46aから徐々に縮径して軸線方向後方へ延び、その小径端で、押圧部材46の円筒状内周面に接続される。第1作用面52の小径端の内径寸法は、チャック14の第1の把持部24のテーパ面34が構成する圧力受け面の小径端の外径寸法に実質的に等しくなっており、それにより第1作用面52は、全テーパ面34に面接触式に当接される圧力負荷面を構成する。
【0025】
第1の押圧部材46の円筒状内周面には、第1作用面52から所定距離だけ離れた位置に、径方向へ延びる環状の支持面54が形成され、第1作用面52と支持面54との間の押圧部材46の大径内周面領域に、チャック14が収容されるとともに、チャック14の第2の把持部26に隣接して第2の押圧部材48が収容される。第2の押圧部材48は、棒材を受容可能な短尺の中空筒体であり、その内面前端領域に、チャック14の第2の把持部26の3個のテーパ面44の全てに係合可能な円錐台状の第2作用面56が形成される。第2作用面56は、押圧部材48の軸線方向前端面48aから徐々に縮径して軸線方向後方へ延び、その小径端で、押圧部材48の円筒状内周面に接続される。第2作用面56の小径端の内径寸法は、チャック14の第2の把持部26のテーパ面44が構成する圧力受け面の小径端の外径寸法に等しいか僅かに小さくなっており、それにより第2作用面56は、全テーパ面44に面接触式に当接される圧力負荷面を構成する。なお、第2作用面56の小径端の内径寸法は、チャック14の第2の把持部26の棒材把持面42の内径寸法よりも僅かに大きくなっている。
【0026】
図4に拡大して示すように、第1の押圧部材46には、支持面54と第2の押圧部材48の軸線方向後端面48bとの間に、1つ以上の皿ばね58が、その軸線を第1及び第2の押圧部材46、48の軸線に平行に向けて収容される。皿ばね58は、第1の押圧部材46と第2の押圧部材48との間に介在する弾性体であり、その弾性変形時に、第2の押圧部材48を第1の押圧部材46の支持面54から離れる方向(すなわち軸線方向前方)に付勢する。したがって第2の押圧部材48は、皿ばね58を介して第1の押圧部材46に相対移動可能に支持される。皿ばね58は、作動機構16が後述する手順で作動する際に、第2の押圧部材48を介してチャック14の第2の把持部26を弾性変形させるに十分なばね力を発揮できるように、そのばね定数が選択される。なお、皿ばね58の代わりに、コイルばね等の他の周知の弾性体を用いることもできる。
【0027】
第1の押圧部材46にはさらに、その支持面54と皿ばね58との間に介在して、環状の案内部材60が収容される。案内部材60は、棒材を受容可能な短尺の中空筒体であり、その内面後端領域に円錐台状の案内面62が形成される。案内面62は、案内部材60の軸線方向前端面60aから徐々に拡径して軸線方向前方へ延び、その小径端で、案内部材60の円筒状内周面に接続される。案内部材60の円筒状内周面の内径寸法は、チャック14の第2の把持部26の棒材把持面42の内径寸法よりも僅かに大きくなっている。案内部材60はその案内面62によって、回転主軸12に後方から送給された棒材を、第2の押圧部材48や皿ばね58に干渉させずにチャック14へ円滑に送るように作用する。
【0028】
第1の押圧部材46と第2の押圧部材48とは、チャック14を第1の押圧部材46の内面前端領域に適正に収容したときに、第1作用面52と第2作用面56とがそれぞれチャック14の第1の把持部24の全テーパ面34と第2の把持部26の全テーパ面44とに接触できるように、相対的に位置決めされる。特に、作動機構16が後述する手順で作動する際に、チャック14の一対の把持部24、26が所要の把持圧力を発揮できるように、第1作用面52と第2作用面56との相対位置を正確に調整する必要がある。その目的で、第1の押圧部材46にはさらに、第2の押圧部材48と皿ばね58との間に介在して、1つ以上の環状のスペーサ64が収容される。スペーサ64は、第2の押圧部材48の円筒状内周面に実質的に等しい内径寸法を有し、皿ばね58のばね力を第2の押圧部材48に効率良く伝達するように作用する。
【0029】
回転主軸12の先端には、チャック14の第1の把持部24に設けた全ての肩面36に係合可能な係止面66を内側に備えるキャップ68が、脱着可能に取付けられる。キャップ68を回転主軸12の先端に取付けると、係止面66がチャック14の全肩面36に係合し、チャック14が第1の押圧部材46から脱落しないように保持する。このときチャック14は、第1及び第2の押圧部材46、48とキャップ68との間に、皿ばね58の初期ばね力下で支持されることが好ましい。そのために、チャック14の第1及び第2の把持部24、26がいずれも開状態を維持しつつ、皿ばね58が僅かに撓んで初期ばね力を発揮できるように、皿ばね58のばね定数及び環状スペーサ64の枚数を選択することが望ましい。なお、チャック14を交換する際には、キャップ68を回転主軸12から取外してチャック14を第1の押圧部材46から抜き取ればよい。
【0030】
上記構成を有する棒材把持装置10の作動形態を、以下に説明する。
まず、作動機構16の駆動装置50により第1の押圧部材46を初期位置に設定し、チャック14の第1及び第2の把持部24、26の双方を開状態に置く。この状態で、第1の押圧部材46の第1作用面52は、チャック14の第1の把持部24のテーパ面34に実質的に接触せず、かつ第2の押圧部材48の第2作用面56は、チャック14の第2の把持部26のテーパ面44に好ましくは皿ばね58の初期ばね力下で接触する。そこで、回転主軸12の後端からその内部に長尺の棒材を挿入し、第1及び第2の押圧部材46、48に通してチャック14に供給する。
【0031】
続いて、棒材の所要の加工長さ部分が、チャック14の軸線方向前端面22bから突出した状態で、駆動装置50を起動し、第1の押圧部材46を回転主軸12から押出す方向(軸線方向前方)へ移動させる。このときチャック14は、キャップ68により主軸12内での軸線方向前方移動を係止されているので、チャック14の第1の把持部24の全テーパ面34に第1の押圧部材46の第1作用面52が押付けられる。それにより、チャック14と第1の押圧部材46との間に軸線方向への相対移動が生じると同時に、チャック14の第1の把持部24の全縦割片30が一様に径方向内方へ弾性的に撓んで棒材把持面32が縮径し、棒材が第1の把持部24に強固に固定的に把持される。
【0032】
他方、第2の押圧部材48は、第1の押圧部材46の移動に伴って軸線方向前方へ移動しようとする。この間、皿ばね58のばね力はスペーサ64及び第2の押圧部材48を介してチャック14の第2の把持部26に伝達されており、第2の把持部26の全テーパ面44に第2の押圧部材48の第2作用面56が押付けられている。そして皿ばね58の撓み量すなわちばね力が所定値を超えた時点で、チャック14と第2の押圧部材48との間に軸線方向への相対移動が生じると同時に、チャック14の第2の把持部26の全縦割片40が一様に径方向内方へ弾性的に撓んで棒材把持面42が縮径し、棒材が第2の把持部26に強固に固定的に把持される。
【0033】
このようにして、チャック14の第1及び第2の把持部24、26は、作動機構16の第1及び第2の押圧部材46、48の作用下で、実質的同時に閉状態に到達することができる。ここで、チャック14の第1の把持部24が先に棒材を強固に把持した場合には、その時点で第1及び第2の押圧部材46、48の軸線方向移動が停止する。しかし、その時点で既に、第2の把持部26が棒材の振れを十分に抑制できる程度の把持圧力を発揮できるように、皿ばね58のばね定数を設定しておくことにより、第2の把持部26による棒材の振れ止め効果を確実に得ることができる。また、チャック14の第2の把持部26が先に棒材を強固に把持した場合には、その時点で第2の押圧部材48の軸線方向移動が停止する。しかし、その時点から皿ばね58がさらに撓むことができるように、皿ばね58の撓みストロークを設定しておくことにより、第1の押圧部材46が第2の押圧部材48に対しさらに移動して、第1の把持部24を、棒材を強固に固定的に把持するまで弾性変形させることができる。
【0034】
上記した閉状態から、作動機構16の駆動装置50を起動して、第1の押圧部材46を回転主軸12内に引き込む方向(軸線方向後方)へ移動させると、チャック14は皿ばね58の付勢下でキャップ68に当接された状態に保持されるので、第1の押圧部材46の第1作用面52がチャック14の第1の把持部24の全テーパ面34から実質的に離脱する。このとき同時に、皿ばね58が弾性復元し、第2の押圧部材48の第2作用面56がチャック14の第2の把持部26の全テーパ面44に負荷する圧力が十分に低減する。それにより、チャック14の第1及び第2の把持部24、26への径方向圧力が解除されて棒材把持面32、42が拡径し、棒材がチャック14から解放される。
【0035】
このように、上記構成を有する棒材把持装置10によれば、棒材の回転時の振れを抑制できる高性能のチャック14を備えることにより、棒材振れ止め装置を配備せずとも、棒材を高精度(寸法精度、同心度、円筒度、表面粗さ等)に加工することが可能となる。しかも、チャック14の両端の把持部24、26を弾性変形させる第1の押圧部材46と第2の押圧部材48とが、皿ばね58を介して相対移動可能に接続されているから、テーパ面34、44や作用面52、56の高精度仕上げ等によって予め機械構造的に両把持部24、26の閉鎖タイミングを適正化せずとも、チャック14の両把持部24、26がそれぞれの所要把持圧力を正確に発揮できる。また、長さ方向に不均一な外径寸法を有する棒材に対しても、同様にチャック14の両把持部24、26が正確に所要把持圧力を発揮できる。したがって、棒材把持装置10を回転主軸12に組み込んだ自動旋盤においては、安価でかつ高精度の旋削加工を実施することができる。
【0036】
図5及び図6は、本発明に係る棒材把持装置で使用可能な他の実施形態によるチャック70を示す。チャック70は、前述したチャック14における第2の把持部26に代えて、組立構造を有する第2の把持部72を備えたものである。チャック70は、第2の把持部72の構成以外はチャック14と実質的に同一の構成を有するので、同一又は類似の構成要素には共通の参照符号を付してその説明を省略する。
【0037】
チャック70の第2の把持部72は、筒状本体22の後端面22cに隣接する内周面領域に取付けられる内筒部材74によって構成される。内筒部材74は、その外周面前端領域で筒状本体22の内周面に、例えば接着剤により固定される。また内筒部材74は、その軸線方向後端面74aから軸線方向へ所定長さに渡って刻設された複数(図示実施形態では3個)のスリット76を備える。それらスリット76は、筒状本体22の中心軸線22aに関し放射状に形成されて周方向へ等間隔に配置され、隣合うスリット76の間に、径方向へ変位可能な縦割片78をそれぞれ形成する。各縦割片78は、その基端78aを支点として、筒状本体22の径方向へ板ばね状に弾性変形できるようになっている。
【0038】
内筒部材74の複数(図示実施形態では3個)の縦割片78は、弓形に湾曲する内面をそれぞれに有し、それら内面が互いに協働して、第2の把持部72の実質的円筒状の棒材把持面80を構成する。棒材把持面80は、内筒部材74に外力が加わらないときに、把持対象の棒材より幾分大きな内径寸法を呈し、それにより当該棒材を第2の把持部72に円滑に受容できるようになっている。
【0039】
第2の把持部72は、内筒部材74の複数の縦割片78に一様に径方向内方への外力を負荷して弾性的に撓ませ、棒材把持面80を把持対象の棒材に密接するまで縮径することにより、棒材を強固に固定的に把持する。内筒部材74への径方向圧力が解除されると、各縦割片78が弾性的に復元して棒材把持面80が拡径し、棒材が把持部72から解放される。内筒部材74の各縦割片78には、その外面に、径方向内方への外力を受けるためのテーパ面82が形成される。それら縦割片78のテーパ面82は、互いに協働して、内筒部材74の軸線方向前端面側から後端面74a側へ徐々に縮径して延びる円錐台状の圧力受け面を構成する。また、内筒部材74の複数のテーパ面82が構成する円錐台状の圧力受け面の大径端の外径寸法は、第1の把持部24の複数のテーパ面34が構成する円錐台状の圧力受け面の小径端の外径寸法よりも小さくなっている。
【0040】
上記構成を有するチャック70は、例えば前述した棒材把持装置10に組み込んだときに、第2の把持部72を構成する内筒部材74の全てのテーパ面82が、作動機構16の第2の押圧部材48の第2作用面56からの圧力を受けることにより、前述したチャック14と同様に作用する。それにより、棒材の回転時の振れを抑制して、棒材の高精度加工を可能にする。
【0041】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、軸線方向両端に弾性変形可能な把持部を有するチャックを備えた棒材把持装置において、予め機械構造的にチャックの両把持部の閉鎖タイミングを適正化せずとも、また長さ方向に不均一な外径寸法を有する棒材に対しても、チャックの両把持部がそれぞれの所要把持圧力を正確に発揮できるようになる。したがって、この棒材把持装置を自動旋盤に組み込めば、安価でかつ高精度の旋削加工を実施できる高機能の自動旋盤が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による棒材把持装置の断面図である。
【図2】図1の棒材把持装置で使用されるチャックの断面図である。
【図3】図2のチャックを矢印III 方向から示す端面図である。
【図4】図1の棒材把持装置の主要部の拡大断面図である。
【図5】図1の棒材把持装置で使用できる他の実施形態によるチャックの断面図である。
【図6】 図のチャックを矢印VI方向から示す端面図である。
【符号の説明】
10…棒材把持装置
12…回転主軸
14、70…チャック
16…作動機構
24…第1の把持部
26、72…第2の把持部
32、42、80…棒材把持面
34、44、82…テーパ面
46…第1の押圧部材
48…第2の押圧部材
50…駆動装置
52…第1作用面
54…支持面
56…第2作用面
58…皿ばね

Claims (5)

  1. 筒状本体の軸線方向前端に設けられる弾性変形可能な第1の把持部及び該筒状本体の軸線方向後端に設けられる弾性変形可能な第2の把持部を有するチャックと、該チャックの該第1の把持部及び該第2の把持部を弾性変形させてそれら把持部に棒材を解放可能に把持させる作動機構とを具備する棒材把持装置において、
    前記作動機構は、
    前記チャックに対し移動可能に配置され、該チャックの前記第1の把持部を弾性変形させるための第1の押圧部材と、
    前記チャックに対し移動可能に配置されるとともに、弾性体を介して前記第1の押圧部材に相対移動可能に支持され、該チャックの前記第2の把持部を弾性変形させるための第2の押圧部材と、
    前記第1の押圧部材を移動させる駆動装置とを具備し、
    前記第1の押圧部材は、前記駆動装置の駆動力により、前記チャックに対し軸線方向前方へ移動して、前記チャックの前記第1の把持部を弾性変形させるように構成され、
    前記第2の押圧部材は、前記駆動装置の駆動力による前記第1の押圧部材の移動に伴って前記チャックに対し軸線方向前方へ移動して、前記弾性体の付勢力により前記チャックの前記第2の把持部を弾性変形させるように構成されること、
    を特徴とする棒材把持装置。
  2. 前記チャックの前記第1の把持部及び前記第2の把持部の各々の外周面に沿って圧力受け面が形成され、前記第1の押圧部材が、前記チャックの前記第1の把持部の該圧力受け面を押圧する軸線方向移動可能な第1作用面を備え、前記第2の押圧部材が、前記チャックの前記第2の把持部の該圧力受け面を押圧する軸線方向移動可能な第2作用面を備える請求項1に記載の棒材把持装置。
  3. 前記第1の押圧部材及び前記第2の押圧部材の各々が、前記チャックに同心に配置される軸線方向移動可能なスリーブ状部材からなり、前記第1の押圧部材は、その内面前端領域に前記チャックを軸線方向摺動可能に収容するとともに、前記チャックの前記第2の把持部に隣接させて前記第2の押圧部材を軸線方向摺動可能に収容する請求項1又は2に記載の棒材把持装置。
  4. 前記弾性体が皿ばねからなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の棒材把持装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の棒材把持装置を回転主軸に組み込んでなる自動旋盤であって、
    前記チャックの前記第1の把持部が、前記回転主軸の先端側に配置されることを特徴とする自動旋盤。
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