JP4470794B2 - エンジンの始動時噴射制御装置 - Google Patents

エンジンの始動時噴射制御装置 Download PDF

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Description

この発明はエンジンの始動時噴射制御装置に係り、特に4サイクル直噴ガソリンエンジンの燃料噴射制御、またはポート噴射エンジンの燃料噴射制御を行う装置において、低温及び極低温始動時においても、燃料の霧化を促進させ、かつ始動性を向上させるエンジンの始動時噴射制御装置に関するものである。
エンジンにおいては、エンジン水温を検出可能なエンジン水温検出手段を設けるとともに、エンジン回転数を検出可能なエンジン回転数検出手段を設け、エンジン水温検出手段により検出されたエンジン水温に応じて、始動時の燃料噴射量を複数回に分割して噴射する噴射制御手段を備えた始動時噴射制御装置を設けたものがある。
特許第3518366号公報 特開平4−183948号公報 特開2000−73823号公報
ところで、従来のエンジンには、始動時のインジェクタ駆動の際に、極低温から完暖時まで、1工程で要求量を1回で燃料噴射している直噴エンジンがある。
この直噴エンジンにおいては、1工程の燃料噴射を行う場合に、シリンダ内に直接噴射することにより、噴射に要する時間がポート噴射エンジンよりも短くなり、燃料が霧化し難いという不都合がある。
また、燃料の霧化が低下すると、燃料が液滴状態となり、この液滴状態の燃料がシリンダ壁やピストン上部に付着すると、燃焼が悪化し、煤の発生が多くなってしまうという不都合がある。
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、エンジン水温を検出可能なエンジン水温検出手段と、エンジン回転数を検出可能なエンジン回転数検出手段と、前記エンジン水温検出手段により検出されたエンジン水温に応じて始動時の燃料噴射量を複数回に分割して噴射する噴射制御手段とを備えたエンジンの始動時噴射制御装置において、前記噴射制御手段は、検出された前記エンジン水温に応じて分割噴射をすると判断した後、低温領域では噴射回数設定の多分割噴射を行う一方、常温領域では2分割噴射を行い、前記多分割噴射では、分割数エンジン水温が低いほど多く設定するとともに、分割噴射による噴射回数エンジンの全気筒数の整数倍で増加する回数にセットすべく制御する機能を有し、前記2分割噴射では、1回目噴射量と2回目噴射量とインターバル時間との関係をエンジン水温が低いほど1回目噴射量の比率を2回目噴射量に対して少なくするとともにインターバル時間を短く設定すべく制御する機能を有することを特徴とする。
以上詳細に説明した如くこの本発明によれば、低温及び極低温始動時においても、燃料の霧化を促進させ、かつ始動性を向上させ、さらに煤を低減させることが可能である。
また、2分割噴射においても、低温時の始動性を向上させることができる。
上述の如く発明したことにより、噴射制御手段によって、分割数は、エンジン水温が低いほど多く設定するとともに、分割噴射による噴射回数は、エンジンの全気筒数の整数倍で増加する回数にセットすべく制御し、低温及び極低温始動時においても、燃料の霧化を促進させ、かつ始動性を向上させ、さらに煤を低減させている。
また、噴射制御手段によって、1回目噴射量と2回目噴射量とのインターバル時間の関係は、エンジン水温が低いほどインターバル時間を短く設定すべく制御し、2分割噴射においても、低温時の始動性を向上させている。
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
図1〜図9はこの発明の実施例を示すものである。図5において、2は車両(図示せず)に搭載された直噴式ガソリンのエンジン、4はシリンダブロック、6はシリンダヘッド、8はシリンダヘッドカバー、10は燃焼室である。
前記エンジン2には、吸気系において、エアクリーナ12とこのエアクリーナ12からエンジン2に吸入空気を導く吸気管14とスロットルボディ16とサージタンク18が一体の吸気マニホルド20とを順次に接続し、燃焼室10に連通する吸気通路22が形成されている。
そして、前記スロットルボディ16内には、スロットルバルブ24が設けられている。
また、排気系において、前記エンジン2からの排気を導く排気マニホルド26と排気管28と触媒コンバータ30とを順次に接続し、燃焼室10に連通する排気通路32が形成されている。
更に、前記エンジン2には、エアクリーナ12からの吸入空気を過給する過給機(ターボチャージャ)34が設けられる。この過給機34は、吸気管14途中に設けられたコンプレッサ36と排気管28途中に設けられて該コンプレッサ36を駆動するタービン38とを備えるとともに、コンプレッサ36とタービン38とをターボ軸40で連結し、タービン38の上流側の排気管28と下流側の排気管28とを連通してタービン38を迂回するように、バイパス通路42を備えている。
前記コンプレッサ36よりも下流側の吸気管14の途中には、過給機34で過給された吸入空気を冷却するインタクーラ44が設けられている。
また、前記シリンダヘッド6には、燃料であるガソリンを燃焼室10内に直接噴射する燃料噴射弁46が取り付けられている。この燃料噴射弁46は、燃料配管である燃料供給通路48によって燃料タンク50に連絡している。燃料供給通路48の途中には、燃料フィルタ52が設けられている。
更に、前記燃料タンク50内には、電磁式の燃料ポンプ54が設けられている。燃料タンク50内の燃料は、電磁式の燃料ポンプ54の作動により燃料供給通路48に圧送され、燃料フィルタ52により塵埃が除去されて燃料噴射弁46に送給され、終りには、この燃料噴射弁46から燃焼室10内に直接噴射される。
前記燃料フィルタ52と燃料噴射弁46との間の燃料供給通路48には、レギュレータ通路56の一端側が燃料の圧力を調整するプレッシャレギュレータ58を介して接続している。このレギュレータ通路56の他端側は、燃料タンク50内に配置されている。
また、前記燃料タンク50には、2ウエイチェックバルブ60を介装したエバポ通路62の一端側が連通している。このエバポ通路62の他端側は、キャニスタ64に連通している。このキャニスタ64には、1ウエイチェックバルブ66を介装したパージ通路68の一端側が連通している。このパージ通路68の他端側は、スロットルボディ16内に連通している。
前記スロットルバルブ24を迂回してスロットルボディ16内とサージタンク18内とを連通するように、アイドル空気通路70が設けられている。このアイドル空気通路70の途中には、アイドル空気量を調整するISCバルブ(「アイドル・スピード・コントロールバルブ」または「アイドル空気量制御バルブ」ともいう。)72が設けられている。
更に、前記シリンダヘッドカバー8には、イグニションコイル74とPCVバルブ76とが取り付けられている。このPCVバルブ76には、サージタンク18内に連通する第1ブローバイガス通路78が接続されている。そして、前記シリンダヘッドカバー8内とエアクリーナ12の直下流の吸気通路22とを連通するように、第2ブローバイガス通路80が設けられている。
また、前記エンジン2においては、エンジン回転数を検出可能なエンジン回転数検出手段、例えばエンジン回転数を検出するようにクランク角を検出するクランク角センサ82と、スロットルバルブ24のスロットル開度を検出するスロットルセンサ84と、ノッキングを検出するノッキングセンサ86と、吸入空気の温度を検出する吸気温検出手段である吸気温センサ88と、エンジン水温を検出可能なエンジン水温検出手段である水温センサ90と、過給機34によって過給される吸入空気の圧力を過給圧として検出する圧力センサ92と、排気中の酸素濃度を検出するO2センサ94とが設けられている。
前記燃料噴射弁46と電磁式の燃料ポンプ54とISCバルブ72とイグニションコイル74とクランク角センサ82とスロットルセンサ84とノッキングセンサ86と吸気温センサ88と水温センサ90と圧力センサ92とO2センサ94とは、制御手段(「エンジンコントロールモジュール」ともいう。)96に連絡している。また、この制御手段96には、メインスイッチ98とフューズ100とを介してバッテリ102が連絡している。
この制御手段96は、前記エンジン水温検出手段である水温センサ90により検出されたエンジン水温に応じて、始動時の燃料噴射量を複数回に分割して噴射する噴射制御手段104を、例えば内部に備え、この噴射制御手段104において、分割数は、エンジン水温が低いほど多く設定するとともに、分割噴射による噴射回数は、前記エンジン2の全気筒数の整数倍で増加する回数にセットすべく制御する構成とする。
詳述すれば、前記噴射制御手段104は、制御手段96の一部としてこの制御手段96に内蔵して設けることが可能であるが、制御手段96に内蔵せず、外部接続状態とすることも可能である。
また、前記「整数倍」とは、N=1、2、3…とした際のN倍を意味している。
更に、前記制御手段96には、前記噴射制御手段104と同様に、始動開始から、分割噴射による噴射回数をカウントする累積分割噴射回数カウント手段106と、前記エンジン2が完全に始動完了したかどうかを判定する始動完了手段108とを設け、分割噴射が開始され、エンジン回転数検出手段である前記クランク角センサ82により検出されたエンジン回転数が、始動完了手段108によりエンジン2が始動したと判定された場合でも、前記累積分割噴射回数カウント手段106によりカウントされた累積の分割噴射回数が、次のセットされた分割噴射による噴射回数に達するまでは始動時噴射量を噴射すべく動作するものである。
更にまた、前記噴射制御手段104により始動時の燃料噴射量を2分割して噴射する場合には、1回目噴射量と2回目噴射量とのインターバル時間の関係は、エンジン水温が低いほどインターバル時間を短く設定すべく制御する機能を付加して設ける構成とする。
つまり、この実施例においては、始動時噴射を分割噴射とすることで、極低温時の始動性の向上と煤の低減の効果を得るものであり、分割噴射は始動時の水温により任意の噴射回数設定の多分割噴射、2回噴射を切り換えて制御し、低温領域では多分割噴射、常温領域では通常又は2分割噴射を行う。
そして、図7に示す如く、多分割噴射では、噴射開始のディレイ、噴射回数、噴射間隔が設定でき、2分割噴射では、噴射開始ディレイ、噴射間隔、噴射比率(1回目噴射量と2回目噴射量との比率)の設定をする。
通常、N気筒の全気筒が爆発する前に回転が立ち上がり始動後噴射に移行するが、分割噴射に関しては、
噴射気筒=N
を1セットとして、
噴射気筒=N−1
で完爆判定回転数を上回った場合でも、最後の1気筒分も分割噴射を実施する。
例えば、完爆判定回転を上回った時の噴射気筒が「N−1」のときは、残り1気筒を分割噴射し、噴射気筒が「N+1」のときは、残りN−1気筒を分割噴射する。
3気筒の場合には、図6に示す如く、点火順序が#1気筒、#3気筒、#2気筒で噴射開始が#1気筒からの時#1気筒、#3気筒で完爆判定した場合は、残りの#2気筒も始動時噴射又は始動時分割噴射を実施し、#1気筒、#3気筒、#2気筒、#1気筒で完爆判定した場合は、残りの#3気筒、#2気筒を始動時噴射又は始動時分割噴射する。
すなわち、完爆判定されても、直ちに始動後噴射制御ならない場合もある。
従って、各気筒1回ずつを1セットとして始動時の噴射を行う。
ただし、回転上昇が早く、ある値を超えた場合には、分割をやめ、通常の始動時噴射を行う。
低温時は要求量を1回で噴射するより、複数回で噴射する方が霧化が促進され、始動性が向上するものである。霧化が良くなり、シリンダ壁面やピストンヘッド面の燃料付着が減り、煤の発生も抑制される。分割噴射回数は、できるだけ多くする。2分割噴射において、1回目噴射量の比率が多いときは噴射間隔を長くし、1回目噴射量の比率が少ないときは噴射間隔を短くする。始動時のエンジン水温により温度が低い場合には、噴射間隔を短くした方が始動性は安定するものである。
次に作用を説明する。
図1の噴射方法選択について説明すると、噴射方法選択用のプログラムがスタート(202)すると、水温判定I(204)に移行する。
この水温判定I(204)においては、分割噴射を行うか否かの判断を行うものであり、この水温判定I(204)で分割噴射する場合には、水温判定II(206)に移行し、水温判定I(204)で分割噴射しない場合には、通常噴射(208)に移行する。
そして、水温判定II(206)おいては、低温あるいは常温判定を行うものであり、この水温判定II(206)が低温判定の場合には、多分割噴射(210)に移行し、水温判定II(206)が常温判定の場合には、2分割噴射(212)に移行する。
上述の通常噴射(208)及び多分割噴射(210)、2分割噴射(212)の後には、完爆判定(214)に移行し、この完爆判定(214)においては、残りの気筒の噴射状態を、通常噴射(208)、あるいは多分割噴射(210)、2分割噴射(212)に振り分け、完爆判定(214)後には、始動後噴射(216)に移行する。
図2の噴射気筒数の確認について説明すると、分割噴射開始の処理(302)の後に、完爆判定(304)に移行し、この完爆判定(304)がNOの場合には、分割噴射開始の処理(302)に戻り、完爆判定(304)がYESの場合には、気筒カウンタの判断(306)に移行する。
この気筒カウンタの判断(306)は、N気筒セットで噴射したか否かを判定するものであり、この気筒カウンタの判断(306)がNOの場合には、上述した分割噴射開始の処理(302)に戻り、気筒カウンタの判断(306)がYESの場合には、始動後噴射(308)に移行する。
図3の1工程の噴射量について説明すると、分割噴射と分割回数の設定の処理(402)の後に、分割噴射開始の処理(404)を行い、燃圧読み込みの処理(406)を行う。
この燃圧読み込みの処理(406)を行った後には、式
噴射量=ベースX燃圧補正
により噴射量を求め(408)、式
噴射量=1/n
より分割した噴射量を求め(410)、噴射回数が、
噴射回数=N
であるか否かの判断(412)に移行する。
この噴射回数が、
噴射回数=N
であるか否かの判断(412)において、判断(412)がNOの場合には、式
噴射量=ベースX燃圧補正
により噴射量を求める処理(408)に戻り、判断(412)がYESの場合には、プログラムの終了(414)に移行する。
図4のセット噴射中の分割選定について説明すると、セット噴射中に、このセット噴射中の分割選定用のプログラムがスタート(502)し、式
エンジン回転数>閾値
が成立するか否かの判断(504)に移行する。なお、閾値は、任意のエンジン回転数であるが、完爆判定値をそのまま利用することも可能である。
そして、上述の式
エンジン回転数>閾値
が成立するか否かの判断(504)において、エンジン回転数が閾値を越え、判断(504)がYESの場合には、分割噴射の停止の処理(506)に移行し、エンジン回転数が閾値以下、つまり判断(504)がNOの場合には、分割噴射の継続の処理(508)に移行する。
分割噴射の停止の処理(506)及び分割噴射の継続の処理(508)の後には、気筒カウンタの判断(510)に移行する。
この気筒カウンタの判断(510)は、N気筒セットで噴射したか否かを判定するものであり、この気筒カウンタの判断(510)がNOの場合には、上述した式
エンジン回転数>閾値
が成立するか否かの判断(504)に戻り、気筒カウンタの判断(510)がYESの場合には、始動後噴射(412)に移行する。
これにより、前記エンジン水温検出手段である水温センサ90により検出されたエンジン水温に応じて、始動時の燃料噴射量を複数回に分割して噴射する噴射制御手段104において、分割数は、エンジン水温が低いほど多く設定するとともに、分割噴射による噴射回数は、前記エンジン2の全気筒数の整数倍で増加する回数にセットすべく制御する構成によって、低温及び極低温始動時においても、燃料の霧化を促進させ、かつ始動性を向上させ、さらに煤を低減させることが可能である。
また、始動開始から、分割噴射による噴射回数をカウントする累積分割噴射回数カウント手段106と、前記エンジン2が完全に始動完了したかどうかを判定する始動完了手段108とを設け、分割噴射が開始され、エンジン回転数検出手段である前記クランク角センサ82により検出されたエンジン回転数が、始動完了手段108によりエンジン2が始動したと判定された場合でも、前記累積分割噴射回数カウント手段106によりカウントされた累積の分割噴射回数が、次のセットされた分割噴射による噴射回数に達するまでは始動時噴射量を噴射すべく動作する構成としたことにより、完爆判定直後も、始動時噴射量により制御されるため、始動時の安定性を向上させることができるものである。
更に、前記噴射制御手段104により始動時の燃料噴射量を2分割して噴射する場合には、1回目噴射量と2回目噴射量とのインターバル時間の関係は、エンジン水温が低いほどインターバル時間を短く設定すべく制御する機能を付加して設ける構成としたことにより、2分割噴射においても、低温時の始動性を向上させることができる。
なお、この発明は上述実施例に限定されるものではなく、種々の応用改変が可能である。
例えば、この発明の実施例においては、2分割噴射の場合に、図7からも明らかなように、1回目噴射量Aと2回目噴射量Bとを実施する構成としたが、図10に示す如く、1回目噴射量Aと2回目噴射量Bとの大小関係を、
A>B
以外にも、
A<B
とするとともに、1回目噴射量Aと2回目噴射量Bとの噴射間隔Tにおいては、
A>B
の場合の噴射間隔Tをαとした際に、
A<B
の場合には、噴射間隔Tをαよりも小なるβとする構成とすることも可能である。
尚、エンジン水温が低くなるほど、α、βともより小さな値をとるものとする。
さすれば、低温及び極低温始動時における燃料の霧化促進、かつ始動性の向上、さらに煤の低減に寄与し得るものである。
また、この発明の実施例においては、始動時の燃料噴射量の分割数や、2分割噴射の場合の1回目噴射量と2回目噴射量との噴射間隔を設定する際に、エンジン水温を利用する構成としたが、エンジン水温以外にも、吸気温度や外気温度等の雰囲気温度を利用する特別構成とすることも可能である。
さすれば、吸気温度や外気温度等からなる雰囲気温度を利用して、始動時の燃料噴射量の分割数や、2分割噴射の場合の1回目噴射量と2回目噴射量との噴射間隔を設定することにより、現状に合致した正確な設定が可能となり、実用上有利である。
この発明の実施例を示すエンジンの始動時噴射制御装置の噴射方法選択用フローチャートである。 エンジンの始動時噴射制御装置の噴射気筒数の確認用フローチャートである。 エンジンの始動時噴射制御装置の1工程の噴射量用フローチャートである。 エンジンの始動時噴射制御装置のセット噴射中の分割選定用フローチャートである。 エンジンの始動時噴射制御装置のシステム図である。 クランク角信号のタイムチャートである。 始動時分割噴射のタイムチャートである。 完爆判定時の噴射方法(完爆判定が途中気筒に引っかからないとき)を示すタイムチャートである。 完爆判定時の噴射方法(完爆判定が途中気筒に引っかかったとき)を示すタイムチャートである。 この発明の他の第1の実施例を示す2分割噴射におけるタイムチャートの概略説明図である。
2 エンジン
10 燃焼室
12 エアクリーナ
14 吸気管
16 スロットルボディ
18 サージタンク
20 吸気マニホルド
24 スロットルバルブ
26 排気マニホルド
30 触媒コンバータ
32 排気通路
34 過給機(ターボチャージャ)
42 バイパス通路
44 インタクーラ
46 燃料噴射弁
48 燃料供給通路
50 燃料タンク
52 燃料フィルタ
54 燃料ポンプ
56 レギュレータ通路
58 プレッシャレギュレータ
60 2ウエイチェックバルブ
62 エバポ通路
64 キャニスタ
66 1ウエイチェックバルブ
68 パージ通路
70 アイドル空気通路
72 ISCバルブ
74 イグニションコイル
76 PCVバルブ
78 第1ブローバイガス通路
80 第2ブローバイガス通路
82 クランク角センサ
84 スロットルセンサ
86 ノッキングセンサ
88 吸気温センサ
90 水温センサ
92 圧力センサ
94 O2センサ
96 制御手段(「エンジンコントロールモジュール」ともいう。)
98 メインスイッチ
100 フューズ
102 バッテリ
104 噴射制御手段
106 累積分割噴射回数カウント手段
108 始動完了手段

Claims (1)

  1. エンジン水温を検出可能なエンジン水温検出手段と、エンジン回転数を検出可能なエンジン回転数検出手段と、前記エンジン水温検出手段により検出されたエンジン水温に応じて始動時の燃料噴射量を複数回に分割して噴射する噴射制御手段とを備えたエンジンの始動時噴射制御装置において、前記噴射制御手段は、検出された前記エンジン水温に応じて分割噴射をすると判断した後、低温領域では噴射回数設定の多分割噴射を行う一方、常温領域では2分割噴射を行い、前記多分割噴射では、分割数エンジン水温が低いほど多く設定するとともに、分割噴射による噴射回数エンジンの全気筒数の整数倍で増加する回数にセットすべく制御する機能を有し、前記2分割噴射では、1回目噴射量と2回目噴射量とインターバル時間との関係をエンジン水温が低いほど1回目噴射量の比率を2回目噴射量に対して少なくするとともにインターバル時間を短く設定すべく制御する機能を有することを特徴とするエンジンの始動時噴射制御装置。
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