JP4470344B2 - 部品装着装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品をプリント基板に挿入する部品装着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来の部品装着装置について説明する。従来の部品装着装置は図13に示すように、電子部品が供給されるパーツカセット収納部1と、このパーツカセット収納部1から部品11を吸着して、プリント基板2の予め定められた位置に装着するロータリーヘッド3と、このロータリーヘッド3のどの位置に部品11が装着されているかを認識する認識部4から構成されていた。そして、このパーツカセット収納部1には、夫々異なる部品が整列されて収納されたパーツカセット5が約150個収納されていた。
【0003】
以下、動作を説明する。パーツカセット収納部1は右方向6或いは左方向7に移動して、指定された部品11の収納されたパーツカセット5をロータリーヘッド3の位置にもってくる。次に、ロータリーヘッド3はノズル8を下降させて部品11を吸着させる。次に、ノズル8を上昇させてロータリーヘッド3を回転させる。ロータリーヘッド3が認識部4の位置まできたら、一旦停止させ部品11がノズル8のどの位置に吸着されているか認識させる。これは以下の理由によるものである。即ち、パーツカセット収納部1は右方向6或いは左方向7に激しく移動するので、何時もノズル8の決まった位置に部品11が装着されるとは限らないからである。
【0004】
次に、ロータリーヘッド3は、プリント基板2の上方で停止する。そして、プリント基板2は、右方向6或いは左方向7への移動と、上方向9或いは下方向10とθ方向に移動して、部品11の装着位置で停止する。そして、ノズル8を下降させてプリント基板2の予め定められた位置に部品11を装着し、装着が終了したら再びノズル8を上昇させるものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのような従来の部品装着装置では、パーツカセット収納部1を右方向6或いは左方向7に移動させて、ノズル8に受け渡すため常にノズル8の一定の位置に部品11が吸着されるとは限らない。従って、吸着された位置を確認してプリント基板2の予め定められた位置に装着するため、認識部4で正確な吸着位置の認識が必要となる。また、ノズル8は部品11を吸着するために上昇と下降の動作が必要となる。また、ノズル8に吸着された部品11をプリント基板2に装着させるために再びノズル8の下降と上昇の動作が必要となり、装置が複雑なものとなっていた。
【0006】
また、図14に示すように、ノズル8の先端に偏芯して部品11が装着された場合、認識部4で偏芯した状態を認識しているので、プリント基板2の予め定められた位置に部品11aを装着することは可能となる。しかしながら、この部品11aに近接して部品11bがある場合、この間隔12が狭すぎるとノズル8の先端が部品11bに当たるため、寸法13以上を空ける必要がある。従って、高密度実装には、ある程度の限界があった。
【0007】
本発明はこのような問題点を解決するもので簡便で且つ高密度実装が可能な部品装着装置を提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成する為に本発明の部品装着装置は、基台上に固定して設けられた固定フレームと、この固定フレームに装着される部品供給機と、この部品供給機に設けられた部品の出口と、この出口の下方に載置されるプリント基板を保持する基板保持部と、この基板保持部の位置を移動制御するテーブルとを備え、前記部品供給機は、部品整列部と、この部品整列部で一列に整列された部品を導く通路と、この通路の終端に設けられるとともに所定タイミングで吸引して前記通路から流出する先頭の部品の位置を決める位置決め部と、この位置決め部で位置決めされた部品を前記出口から前記プリント基板の予め定められた位置に直接載置するノズルとが設けられた部品装着装置において、前記出口は前記位置決め部の下部に設けられ、前記ノズルは前記部品を下端で吸着保持しつつ前記部品が前記出口を通るべく下降し、また、前記位置決め部は、前記通路の終端に連結されるとともにガイド部の終端に前記出口が設けられたガイドブロックを有し、このガイドブロックは、前記部品が一個のみ流入するよう内側を四角形にするとともにこのガイドブロックの内側の隣接する2面の壁で形成される隅部と、この隅部とノズルの押圧面との角部に向かって部品を真空吸着する吸着孔が配されたことを特徴としたものである。
【0009】
これにより、簡便で且つ高密度な部品装着装置を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、基台上に固定して設けられた固定フレームと、この固定フレームに装着される部品供給機と、この部品供給機に設けられた部品の出口と、この出口の下方に載置されるプリント基板を保持する基板保持部と、この基板保持部の位置を移動制御するテーブルとを備え、前記部品供給機は、部品整列部と、この部品整列部で一列に整列された部品を導く通路と、この通路の終端に設けられるとともに所定タイミングで吸引して前記通路から流出する先頭の部品の位置を決める位置決め部と、この位置決め部で位置決めされた部品を前記出口から前記プリント基板の予め定められた位置に直接載置するノズルとが設けられた部品装着装置において、前記出口は前記位置決め部の下部に設けられ、前記ノズルは前記部品を下端で吸着保持しつつ前記部品が前記出口を通るべく下降し、また、前記位置決め部は、前記通路の終端に連結されるとともにガイド部の終端に前記出口が設けられたガイドブロックを有し、このガイドブロックは、前記部品が一個のみ流入するよう内側を四角形にするとともにこのガイドブロックの内側の隣接する2面の壁で形成される隅部と、この隅部とノズルの押圧面との角部に向かって部品を真空吸着する吸着孔が配されたことを特徴とした部品装着装置であり、ロータリーノズルや認識部等を使用することなく、部品供給機から直接プリント基板に部品を装着することができるので、簡便な部品装着装置を実現することができる。また、部品供給機には部品の位置決め部を有しているので、ノズルの定位置からずれて部品が装着されることはないので、高密度実装が可能となる。
【0011】
また、従来のように認識部が不要となるので、小型で低価格な部品装着装置が実現できる。
【0012】
更に、従来のように認識部で一旦停止させる必要がないので、装着スピードが速くなる。
【0027】
請求項に記載の発明の吸着孔は磁石に形成され、この磁石の中心は前記隅部と前記角部にくるよう設けられた請求項に記載の部品装着装置であり、吸着孔は磁石で形成されているので、例え停電になって真空吸着ができなくなったとしても部品が落下することはない。
【0028】
請求項に記載の発明は、吸着孔の近傍に部品の有無を検出するセンサが設けられた請求項に記載の部品装着装置であり、部品が位置決め部に在ることを確認してからプッシャで押し出して装着するため、空打ちすることなく確実な装着ができる。
【0029】
請求項に記載の発明は、センサは光センサとした請求項に記載の部品装着装置であり、磁気の影響を受けることなく部品の存在を確認することができる。
【0030】
請求項に記載の発明の吸着孔は、略600mHgの力で部品を吸引する請求項に記載の部品装着装置であり、部品を確実に吸引することができる。
【0031】
請求項に記載の発明の磁石は、部品が自然落下しない程度の磁力で吸引する請求項に記載の部品装着装置であり、部品を通路から吸引するとともに例え停電になっても、確実な吸引が行われ部品が落下することはない。
【0032】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0033】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に於ける部品装着装置の斜視図であり、図2はその断面図である。図1、図2に示すように、部品装着装置21は、直方体形状をした基台22の上面にプリント基板23を保持して移動する基板保持部24を備えている。この基台22の前面右側にはプリント基板23を供給するローダ部25が配置され、反対の左側には基板保持部24からプリント基板23を排出するアンローダ部26が配置されている。プリント基板23は、ベルトコンベアに連結された右側のローダ部25から基板保持部24に供給され、このプリント基板23に後述する方法で部品が装着された後、アンローダ部26によって左側のベルトコンベアに連結される。
【0034】
基板保持部24は、図1、図2に示すように、基台22の上面をY方向に摺動するYテーブル27と、その上部に取り付けられてX方向に摺動するXテーブル28と、その上部に取り付けられて回転するθテーブル29から構成されている。そして、このθテーブル29には、プリント基板23の一対の端部を保持する一対のガイドレール30が設けられている。
【0035】
Yテーブル27、Xテーブル28、θテーブル29は夫々モータ31,32,33によって独立して駆動されるようになっている。
【0036】
また、基台22の上部には固定フレーム34が取り付けられ、この固定フレーム34の中央部の下側の空間には部品供給機35が固定フレーム34から吊り下げられた状態で固定されて配置されている。そして、基板保持部24は部品供給機35の下部の空間をX,Y,θ方向に移動するようになっている。
【0037】
従って、従来のようにロータリーノズルや認識部等を使用することなく、部品供給機35から直接プリント基板23に部品を装着することができるので、簡便な部品装着装置21を実現することができる。また、部品供給機35には後述する部品の位置決め部を有しているので、ノズルの定位置に部品が装着され、部品とプッシャの相対位置がいつも一定となるので高密度実装が可能となる。
【0038】
また、従来のように認識部が不要となるので、小型で低価格な部品装着装置21が実現できる。
【0039】
更に、従来のように認識部で一旦停止させる必要がないので、挿入スピードが速くなる。
【0040】
また、図2に示すように、固定フレーム34の上方には棚36が設けられている。この棚36には部品供給機35が載置されている。部品供給機35はその外形が直方体形状(カセットビデオテープと略同じ外形寸法)をしており、自立可能であり、また近接して設けられているので、棚36上に載置されている部品供給機35と固定フレーム34内に挿入して固定される部品供給機35の自動交換を能率よくできるようになっている。
【0041】
37は固定フレーム34の上方に設けられた係合溝であり、部品供給機35の上方に設けられた係合部38に係合して上下方向が固定される。また、部品供給機35の後面に設けられた凸部39と固定フレーム34の立壁に設けられた凹部40が係合して左右方向が固定される。
【0042】
(実施の形態2)
次に、部品供給機35のうち、無極性の部品51を供給する部品供給機52について図3、図4を用いて説明する。
【0043】
部品供給機52は、直方体形状をした金属製のフレーム53を有し、このフレーム53の上部に部品51をばら状態で貯蔵している貯蔵部54が設けられている。
【0044】
部品51は、(詳細な説明は後述するが)通路55に導かれ、この通路55に沿って一列に整列して搬送されるようになっている。この通路55は、その始端が後ほど説明する部品整列部に連通するとともに、その終端は位置決め部56に連結されている。
【0045】
この位置決め部56は、通路55に沿って搬送された先頭の部品51の前方面と当接する位置決め部56と、部品51を位置決め部材57側に吸引する真空路58により部品51を確実に位置決め部材57に当接させており、正確な位置決めが行われる。なお、真空路58には、ニップル59が接続され、このニップル59を介して真空源が接続されて、吸引動作が所定のタイミングで行われるものとなっている。
【0046】
また、位置決め部56の上部にはプッシャ60が配置されている。このプッシャ60には、位置決め部56で位置決めされた部品51を吸着して保持するノズル61と、このノズル61を下方に付勢するばね62を有している。ノズル61内部には真空源に接続されて所定のタイミングで吸着動作を行う真空路が設けられている。ノズル61の上部には、ばね62の受けとなるフランジ部63が設けられており、このフランジ部63の下面は揺動するレバー64の上面と当接するようになっている。
【0047】
このレバー64は、図3に示す電磁ソレノイド65によって、軸66を中心として揺動するようになっている。つまり、電磁ソレノイド65の駆動により、レバー64は実線で描かれた位置から想像線で描かれた位置へと移動し、これに伴い、ばね62の付勢力によりノズル61が下方に移動することになる。逆に、このノズル61の上昇は、電磁ソレノイド65の駆動によってレバー64が上方に揺動することによってなされる。
【0048】
また、図4に示すように、位置決め部56の下部には出口67が設けられ、ノズル61の下端に吸着保持された部品51は、この出口67を通ってプッシャ60のノズル61の下降に伴って部品供給機52からプリント基板23に装着される。即ち、部品装着装置21の基板保持部24に保持されたプリント基板23にそのまま実装される訳である。
【0049】
なお、図3に示すように、部品供給機52のフレーム53の上部には部品装着装置21に取り付けられる係合部38が設けられている。一方、部品装着装置21の固定フレーム34の中央部の下面には、図2に示すように、係合溝37が設けられており、部品供給機52の係合部38を固定フレーム34の内壁に当接させて位置決めしている。また、この位置決めを更に確実なものにするために、部品供給機52の後面には図3に示す凸部39を設け、図2に示す固定フレーム34の立壁面の凹部40に係合するようになっている。この固定フレーム34の立壁面にはコネクタが設けられており、このコネクタに部品供給機52の後面に設けられたコネクタ68が接続するようになっている。これらのコネクタにより部品装着装置21と部品供給機52は電気的に接続されて、連続した動作ができるようになっている。
【0050】
また、貯蔵部54の前面にはバーコード50が貼り付けられており、このバーコード50には貯蔵部54内の部品51の品番等の情報が記載されている。従って、自動交換時に容易に品番等を確認することができる。また、フレーム53は直方体であり、自動交換できるように自立可能となっている。
【0051】
次に、部品装着装置21及び部品供給機52の動作について説明する。先ず、部品供給機52においては、図4に示すように部品51が通路55に沿って整列して搬送される。そして、通路55の終端に設けられた位置決め部56で、先頭の部品51が真空路58によって吸引され、この部品51の前方面が位置決め部材57に当接して正確に位置決めされる。次に、プッシャ60のノズル61が先頭の部品51を吸着保持する。
【0052】
このとき、同時に図1に示す基板保持部24のXテーブル28又はYテーブル27が夫々モータ32,31によって駆動され、部品51が実装される個所に移動させる。次に、部品51を出口67から下方へ移送し、プリント基板23の所定個所に部品51を実装する。
【0053】
このとき、部品51を所定の角度でプリント基板23に実装する場合は、図1に示す基板保持部24のθテーブル29のモータ33の駆動によって回転させて実装作業を行う。
【0054】
以上のような構成とすることで、ばら状態の部品51を取り出して、安定した部品実装を行うことができる。
【0055】
また、部品51を保持してプリント基板23に実装するノズル61を部品供給機52に一体的に取り付け、この部品供給機52の下方に配置されたプリント基板23に直接実装するものとしたので、部品51の位置決めから実装までの時間を大幅に短縮して、実装作業の高速化を図ることができる。
【0056】
更に、部品供給機52を部品装着装置21に吊り下げて取り付け、この部品供給機52の下方の空間を基板保持部24が移動するものとしたので、部品装着装置21の構造が簡単なものとなり、小型化を図ることができるものである。
【0057】
次に、部品供給機52に用いられて、ばら状態の部品51を整列する部品整列部について図5に基づいて説明する。図5において、53aはフレームであり、71はこのフレーム53aの上部に設けられた(磁性体電極を有するチップ状の)部品51の投入口である。72は部品51の収納室であり、この外周には円形状のガイド73が設けられている。
【0058】
この収納室72の壁74の後方には、複数個の磁石75がB方向に回転しており、この磁石75に吸引されて部品51もガイド73に沿って上方に持ち上げられる。77は部品51の取入口であり、予め定められた方向に整列された部品51のみこの取入口77から取り入れられる。取り入れられた部品51は、取入口77に滑らかに連結して設けられた通路55に整列された状態で流入され、下方の終端78に向かって流れていく。
【0059】
このように構成されているので、磁石75が設けられた回転板79がB方向に回転することにより、複数個の部品51はガイド73面と壁74面の双方向に同時に吸引されて回転板79と一緒に回転する。この状態で取入口77にくると、この取入口77に対して予め定められて方向に整列している部品51は取り入れられ、通路55内を下流に向かって流出していく。
【0060】
一方、取入口77で整列していない部品51aは、取入口77に流入することはできず、落下して再びガイド73面と壁74面の双方向に吸引されて回転板79と一緒に回転する。このように、取入口77に流入する前に部品51はガイド73面と壁74面の双方向に同時に吸引されているので、多くの部品51は既に整列されることになる。本実施の形態では1分間に略1000個の部品整列ができる。
【0061】
80は通路55全長の半分より下流側の距離に設けられた検出センサであり、非接触の透過型光センサで形成されている。そして、この検出センサ80で部品51が充満していることを検出すると、磁石75の回転を停止するように制御している。このことにより、部品51が収納室72内で不要に擦れることを防止するとともに磁石の回転エネルギーの省力化も図っている。
【0062】
なお、検出センサ80は、本実施の形態では透過型の光センサを用いたが反射型の光センサでもよい。また、磁気センサを用いることもできる。ここで、重要なことは、部品を傷めない点或いは検出スピードの速い点で非接触型の検出センサを用いることである。
【0063】
81は、DCモータであり、ウオームギア82を介して回転板79に駆動力を伝え、回転板79をB方向に回転させている。
【0064】
(実施の形態3)
次に、図1における部品供給機35のうち、有極性の部品101を供給する部品供給機102について図6から図12を用いて説明する。この部品供給機102は部品101の種類ごとに複数個用意されており、その外形形状は全て同じ直方体形状(カセットビデオテープと略同じ外形形状)であり、自立可能となっている。
【0065】
図6において、103は直方体形状をした金属製のフレームであり、このフレーム103内には部品101が収納されたエンボステープ104が巻き付けられたテープリール105が設けられている。なお、エンボステープ104は、部品101が収納されているキャリアテープ106と、このキャリアテープ106に収納された部品101と、この部品101がこぼれないように蓋をするトップテープ107とで構成されている。
【0066】
テープリール105から導かれるエンボステープ104は、プーリ108で方向が略90度変えられる。方向転換されたエンボステープ104は、部品整列部を形成するスプロケットホイール109と、このスプロケットホイール109に対向して設けられるとともにスプロケットホイール109と等速回転をするロータリーノズル110に導かれる。なお、スプロケットホイール109は、モータ111でドライブホイール112を回転させて、このドライブホイール112に連結されている。
【0067】
この部品整列部でエンボステープ104のトップテープ107がめくり上げられ、キャリアテープ106内の部品101がロータリーノズル110側に移される。そして、部品101が取り出されたキャリアテープ106は再びトップテープ107と合わさってフレーム103のキャリアテープ出口113から排出される。
【0068】
一方、ロータリーノズル110に移された部品101は通路114に取り込まれ後述する位置決め部115に送られる。この位置決め部115に導かれた部品101は、プッシャに連結されたノズル131で真下にあるプリント基板23に直接部品101を装着する。
【0069】
117は、部品供給機102を図2に示す固定フレーム34の係合溝37に係合して上下方向を固定する係合部であり、フレーム103の上部に設けられている。また、118は部品供給機102を固定フレーム34の凹部40に挿入されて左右方向を固定する凸部であり、フレーム103の後面に設けられている。また、119は部品装着装置21本体と部品供給機102との間の電気信号の授受を行うコネクタである。
【0070】
図7は、スプロケットホイール109とロータリーノズル110対向部近傍の拡大図である。図7において、スプロケットホイール109とロータリーノズル110の対向面120にエンボステープ104が流入する。このとき対向面120の直前でエンボステープ104からトップテープ107がめくり上げられる。121はロータリーノズル110に設けられた孔であり、部品101をロータリーノズル110側へ真空吸着する。そして、部品101はロータリーノズル110に吸着したまま通路114に流入する。この通路114は図8に示すように断面が部品101の外形と相似形をしており、部品101の外形より若干大きくしてある。そして、ロータリーノズル110に吸着された部品101は、略90度搬送されたところでロータリーノズル110と別れて通路114のみを進行する。
【0071】
このようにして、エンボステープ104に収納された部品101はそのままの状態で極性の方向を変えることなくロータリーノズル110を介して通路114に導かれる。なおここで、スプロケットホイール109とロータリーノズル110とは等速度で回転している。また、部品101が取り出されたキャリアテープ106とトップテープ107は再び合わさって、スプロケットホイール109でキャリアテープ出口113に向かって搬送される。
【0072】
図9は、位置決め部115の断面図である。図9において、130はガイドブロックであり、通路114の端部114aはガイドブロック130の縦方向の壁に連結されている。このガイドブロック130の内側は、部品101が一個のみ流入するように四角形をしている。131はガイドブロック130内に流入された部品101をプリント基板23方向に押圧するプッシャに連結されたノズルである。このノズル131の中心には孔132が設けられており、部品101を上方向133に吸引して固定している。
【0073】
134は、下方に向かって開口したガイド部であり、このガイド部134の長さは部品101の高さ寸法の略3倍(10mm)にしている。この寸法にすることにより、確実に部品101をプリント基板23の部品装着位置135へガイドする。146は、ガイド部134の終端に設けられた部品101の出口である。
【0074】
136は、部品101が自然落下しない程度の吸引力を有する直径1mmの永久磁石であり、通路114の端面114aに対向する壁面に装着されている。なお、この磁石136の取付け位置については、図10、図11で詳細に説明する。
【0075】
ガイド部134の先端に近接してプリント基板23が位置している。このプリント基板23は、X(横)方向とY(縦)方向とθ方向に精密に移動制御できる基板保持部24上に載置される。145は、磁石136の中心に設けられた直径0.5mmの吸着孔であり、部品101を略600mHgの力で真空吸着するものである。
【0076】
そして、一つ目のプリント基板23に部品101の装着が完了した後、基板保持部24を移動させて、次の部品101を装着する。このようにして、プリント基板23に部品101を装着したら、次のプリント基板23を基板保持部24に載置する。以下この動作を繰り返す。
【0077】
図10は、ガイドブロック130の要部の側面断面図である。図10において、磁石136は、通路114の端部114aに対向するガイドブロック130の壁面に設けられている。更に詳しくは、ノズル131の押圧面131aとの角部137に磁石136の中心がくるように設けられている。すなわち、部品101は角部137の一点を中心として固定される。
【0078】
138は、部品101の有無を検出する光センサである。この光センサ138は、機構センサや磁気センサも考えられるが、磁石136の近傍で使用されるため光センサが最適である。
【0079】
図11は、ガイドブロック130の要部の上面断面図である。図11において、磁石136は、通路114の端部114aに対向するガイドブロック130の一方の壁面139に設けられている。更に詳しくは、一方の壁面139とこの壁面139に隣接する他方の壁面140の隅部141に磁石136の中心がくるように設けられている。すなわち、部品101は隅部141の一点を中心として固定される。
【0080】
このようにして、部品101は常に角部137と隅部141の一点を中心として位置決めされるので、結局部品101は図12に示すようにノズル131の下面中央の定まった位置に吸着されることになる。このようにして部品101はノズル131の下面中央に位置させることができるので、プリント基板23上に装着された他の部品101aにノズル131が当接することはなく、高密度実装が可能となる。
【0081】
以上のように構成することにより、真空吸着する吸着孔145と磁石136を用いて部品101をガイドブロック130の両壁とプッシャに連結されたノズル131の押圧面131aで形成される角部137と隅部141を基準にして固定されるので、精密な位置決めができるとともに簡便な部品装着装置が実現できる。また、磁石136を用いているので、例え停電等があったとしても部品101が落下することはない。
【0082】
更に、複雑なロータリーヘッド3や認識部4等も必要でないので、低価格化が実現できる。更にまた、装置がシンプルとなり故障が少なくなる。
【0083】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、基台上に固定して設けられた固定フレームと、この固定フレームに装着される部品供給機と、この部品供給機に設けられた部品の出口と、この出口の下方に載置されるプリント基板を保持する基板保持部と、この基板保持部の位置を移動制御するテーブルとを備え、前記部品供給機は、部品整列部と、この部品整列部で一列に整列された部品を導く通路と、この通路の終端に設けられるとともに所定タイミングで吸引して前記通路から流出する先頭の部品の位置を決める位置決め部と、この位置決め部で位置決めされた部品を前記出口から前記プリント基板の予め定められた位置に直接載置するノズルとが設けられた部品装着装置において、前記出口は前記位置決め部の下部に設けられ、前記ノズルは前記部品を下端で吸着保持しつつ前記部品が前記出口を通るべく下降し、また、前記位置決め部は、前記通路の終端に連結されるとともにガイド部の終端に前記出口が設けられたガイドブロックを有し、このガイドブロックは、前記部品が一個のみ流入するよう内側を四角形にするとともにこのガイドブロックの内側の隣接する2面の壁で形成される隅部と、この隅部とノズルの押圧面との角部に向かって部品を真空吸着する吸着孔が配されたことを特徴としたものであり、ロータリーノズルや認識部等を使用することなく、部品供給機から直接プリント基板に部品を装着することができるので、簡便な部品装着装置を実現することができる。また、部品供給機には部品の位置決め部を有しているので、ノズルの定位置からずれて部品が装着されることはないので、高密度実装が可能となる。さらに、部品供給機には位置決め部の下部に部品の出口を有しているので、位置決めされた部品を出口から通しつつ直接装着でき、より速く部品装着できる。さらにまた、真空吸着により部品をガイドブロック内側の両壁とノズルの押圧面で形成される角部を基準にしてノズルに装着されるので、ノズルと部品相互の精密な位置決めができるとともに簡便な部品装着装置が実現できる。
【0084】
また、従来のように認識部が不要となるので、小型で低価格な部品装着装置が実現できる。
【0085】
更に、従来のように認識部で一旦停止させる必要がないので、装着スピードが速くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における部品装着装置の斜視図
【図2】同、側面断面図
【図3】同、実施の形態2による部品装着装置に使用する部品供給機の斜視図
【図4】同、要部断面図
【図5】同、部品供給機を形成する部品整列部の正面図
【図6】同、実施の形態3による部品装着装置に使用する部品供給機の側面図
【図7】同、要部拡大図
【図8】同、通路の断面図
【図9】同、位置決め部の断面図
【図10】同、要部の側面断面図
【図11】同、要部の上面断面図
【図12】同、ノズル近傍の断面図
【図13】従来の部品装着装置の上面から見た平面図
【図14】同、ノズル近傍の断面図
【符号の説明】
21 部品装着装置
22 基台
23 プリント基板
24 基板保持部
27 Yテーブル
28 Xテーブル
29 θテーブル
34 固定フレーム
35 部品供給機
51 部品
52 部品供給機
55 通路
56 位置決め部
61 ノズル
67 出口
78 端部

Claims (6)

  1. 基台上に固定して設けられた固定フレームと、この固定フレームに装着される部品供給機と、この部品供給機に設けられた部品の出口と、この出口の下方に載置されるプリント基板を保持する基板保持部と、この基板保持部の位置を移動制御するテーブルとを備え、前記部品供給機は、部品整列部と、この部品整列部で一列に整列された部品を導く通路と、この通路の終端に設けられるとともに所定タイミングで吸引して前記通路から流出する先頭の部品の位置を決める位置決め部と、この位置決め部で位置決めされた部品を前記出口から前記プリント基板の予め定められた位置に直接載置するノズルとが設けられた部品装着装置において、前記出口は前記位置決め部の下部に設けられ、前記ノズルは前記部品を下端で吸着保持しつつ前記部品が前記出口を通るべく下降し、また、前記位置決め部は、前記通路の終端に連結されるとともにガイド部の終端に前記出口が設けられたガイドブロックを有し、このガイドブロックは、前記部品が一個のみ流入するよう内側を四角形にするとともにこのガイドブロックの内側の隣接する2面の壁で形成される隅部と、この隅部とノズルの押圧面との角部に向かって部品を真空吸着する吸着孔が配されたことを特徴とする部品装着装置。
  2. 吸着孔は磁石に形成され、この磁石の中心は前記隅部と前記角部にくるよう設けられた請求項1に記載の部品装着装置。
  3. 吸着孔の近傍に部品の有無を検出するセンサが設けられた請求項1に記載の部品装着装置。
  4. センサは光センサとした請求項3に記載の部品装着装置。
  5. 吸着孔は略600mHgの力で部品を吸引する請求項1に記載の部品装着装置。
  6. 磁石は、部品が自然落下しない程度の磁力で吸引する請求項2に記載の部品装着装置。
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