JP4469994B2 - 耐候性に優れた窒化鉄系磁性粉末 - Google Patents

耐候性に優れた窒化鉄系磁性粉末 Download PDF

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Description

本発明は、高記録密度の磁気記録媒体に使用される窒化鉄系の磁性粉末であって、特に磁気特性の経時劣化を改善した耐候性に優れたものに関する。
近年の磁気記録媒体には一層の高記録密度化が望まれており、それを達成するために記録波長の短波長化が進められてきている。磁性粒子の大きさは、短波長の信号を記録する領域の長さよりも極めて小さくなければ、明瞭な磁化遷移状態を作り出すことができず、実質的に記録不可能となる。よって、磁性粉末には、その粒子の大きさが記録波長よりも十分に小さいことが要求される。
また高密度化を進めるためには記録信号の分解能を上げる必要があり、そのために磁気記録媒体のノイズを低減することが重要となる。ノイズは粒子の大きさによる影響が大きく、微粒子であればあるほどノイズの低減が進む。よって、高記録密度用の磁性粉末としては、この点からも粒子の大きさが十分に小さいことが要求される。
しかし、微粒子になるに従ってお互いの粒子同士が一つ一つ独立して存在することが難しくなり、データストレージ用として一般的に使用されるメタル磁性粉の場合でも著しく微粒子化すると、その製造過程の還元時において焼結を起こし易いといった問題がある。焼結を起こしてしまうと、粒子体積が大きくなるため、ノイズの発生源となり、またテープ化する際には、分散性の悪化や表面平滑性が損なわれるなどの悪影響を及ぼす。高密度記録媒体に適した磁性粉末としては、磁性体として磁気特性が良好である必要があるが、それ以上にテープ化する際の粉体特性すなわち、粒子サイズ,粒度分布,比表面積,TAP密度,分散性などが重要となる。
これまでに、優れた磁気特性を持つ高密度記録媒体に適した磁性粉末としてFe162相を主相とする窒化鉄系磁性粉末が知られており、特許文献1,2に開示されている。例えば特許文献1には、高保磁力(Hc),高飽和磁化(σs)を発現する磁性体として比表面積の大きな窒化鉄系の磁性体が開示され、Fe162相の結晶磁気異方性と磁性粉末の比表面積を大きくすることの相乗効果として、形状に因らず高磁気特性が得られると教示されている。特許文献2には、特許文献1に改良を加えた磁性粉末として、本質的に球状ないし楕円状の希土類−鉄−ホウ素系,希土類−鉄系,または希土類−窒化鉄系の磁性粉末が記載されており、それらを用いてテープ媒体を作製すると優れた特性が得られると教示されている。なかでもFe162相を主相とする希土類−窒化鉄系磁性粉末は20nm程度の微粒子であるにもかかわらず、保磁力が200kA/m(2512 Oe)以上と高く、またBET法による比表面積が小さいことから飽和磁化も高く、保存安定性もよいとされ、この希土類−窒化鉄系磁性粉末を使用することにより、塗布型磁気記録媒体の記録密度を飛躍的に高めることができると記載されている。また、特許文献2の実施例には20nm以下の粒子サイズレベルの磁気特性に優れた粒子の記載がある。
この希土類−窒化鉄系磁性粉末の製法は、希土類元素とAl,Siの1種または2種を粒子表面に被着したマグネタイトを還元することによって希土類−鉄系の磁性粉末にした後、NH3ガスによる窒化処理を行うアンモニア窒化法であり、この窒化処理で生成するFe162相の大きな結晶磁気異方性により、高記録密度媒体に適した磁性粉末すなわち微粒子でかつ高Hc,高σs等の特性を有する磁性粉末を得ることができる。
しかしながら、特許文献1および2に記載されているように、平均粒子径が小さくかつ磁気特性にも優れたFe162相を含む磁性粉末は、磁性材料としてのポテンシャルが高いことは示されているが、粉体としての諸性質、例えば粒度分布や分散性などについての開示はなく、使用される塗布型磁気記録媒体として適した磁性粉末かどうかは判断し難い。磁気特性に優れた磁性粉末であっても、例えば表面平滑性が悪いものは、結果として塗布型磁気記録媒体用には適用しにくいものとなる。
特許文献2では、大きな結晶磁気異方性を持つFe162相を生成させる際、焼結防止剤として、Si,Al,希土類元素(Yを含む)などを粒子表面に被着することにより、焼結のない微粒子を作製している。しかし、この被着により焼結防止を行う方法は、被着の条件が不十分な場合、粒子ごとに焼結防止剤の被着の度合いが異なるので、十分に被着されたところは焼結防止できる反面、あまり被着されていないところは焼結してしまい、その結果、得られる粉体の粒度分布が悪化する問題がある。特に微粒子となると、粒子は凝集しやすく、凝集体として振る舞うため、被着ムラが出やすい状態となる。粒度分布の悪化は、テープの表面性を悪化させる原因となり、ひいてはテープの電磁変換特性を悪化させる。
また、粒子が凝集せず均一に分散されていたとしても、被着による焼結防止法では、微粒子化して比表面積が増えると、全ての表面をコーティングするためには、それに応じて焼結防止剤量も増やさなければならなくなる。このため、非磁性成分が増加することにより単位重量当たりの磁化が減少してしまう問題も生じる。さらに、Siを焼結防止剤として使用する場合には、Siは吸着力が強くて高い焼結防止効果が得られるが、その反面、Si同士の結合も強いために粒子の分散性を阻害する問題がある。
そこで本出願人はこのような問題を解決すべく種々検討の末、窒化鉄系磁性粉末製造の出発材料としてAlを固溶したゲーサイトを使用すると、高記録密度磁気媒体に適する優れた磁気特性を具備し、粒度分布が狭く、焼結のない平均粒子径20nm以下の微粒子で、テープ化する際に良好な分散性を持つFe162相主体の窒化鉄系磁性粉末が得られることを見出し、特願2004−76090号として出願した。
特開2000−277311号公報 国際公開WO03/079333A1
上述のように、昨今では高記録密度磁性材料に好適な高性能の窒化鉄系磁性粉末が提供可能となったが、今後は更に、長期間使用しても磁気特性の劣化が少ない優れた「耐候性」を付与することが重要になってくる。例えば、大きく経時変化を起こすような窒化鉄系磁性粉末を使用してコンピューター用ストレージテープを作製した場合、時間が経過するにつれてHcやσsが下がってしまう現象が生じる。Hcが下がると、その磁性粉末に記録されていた情報は保持できなくなるため、情報が消えてしまうという問題が生じる。またσsが下がると、その磁性粉末に記録されていた情報が読み出せなくなり、結果として情報を失うといった問題が生じる。たとえ高記録密度の記録が可能であっても、情報が消えてしまうことはストレージテープにとって致命的となるため、優れた「耐候性」を持つことは磁性粉末にとって極めて重要な条件となる。
本発明は、前記特願2004−76090号で開示した窒化鉄系磁性粉末の各種性能を兼備しつつ、耐候性を顕著に改善した新たな窒化鉄系磁性粉末を開発し提供しようというものである。
発明者らは種々検討の結果、Alとともに、V等の元素を固溶させたゲーサイトを基にして作ったFe1612主体の窒化鉄系粉末において、磁気特性の経時劣化が大幅に抑制されること、すなわち耐候性が顕著に改善されることを見出した。この耐候性改善のメカニズムについては不明な点も多いが、X線回折によれば従来のものにはないFeV24複合酸化物と思われる回折ピークが現れることから、表面にVの濃化した酸化物層が形成され、これが耐候性向上に寄与しているのではないかと推察される。
また、発明者らの更なる研究によれば、Vだけでなく、Sc,Ti,Cr,Mn等の元素添加によっても耐候性の大幅な改善効果が見られた。すなわち、特定の元素を固溶させたゲーサイトを原料とすることによって、従来にはない耐候性に優れた窒化鉄系磁性粉末が得られるのである。本発明はこのような知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明ではAlを固溶させ且つV,Sc,Ti,CrおよびMnのうち1種以上を固溶または被着させたゲーサイトを還元して得た鉄粉に対して窒化処理を施して得られる磁性粉末であって、V,Sc,Ti,Cr,Mnのうち少なくとも1種以上の元素をFeに対する原子割合で1%以上含有してなる耐候性に優れたFe 16 2 主体の磁性粉末が提供される。
また本発明では、上記の磁性粉末において、下記(1)式で定義されるΔHcが10%以下である耐候性に優れたFe162主体の磁性粉末が提供される。
ΔHc=(Hc0−Hc1)/Hc0×100 ……(1)
こで、Hc 0 は、発明対象となる当該Fe162主体の磁性粉末の保磁力(kA/m)、Hc 1 は、当該Fe162主体の磁性粉末を恒温恒湿容器内で60℃,90%RHに1週間(すなわち24×7=168時間)保持したのちの保磁力(kA/m)である。磁性粉末を恒温恒湿容器内に保持する際には、ガラス製容器に当該粉末2gを厚さ2〜4mmになるように均等に入れ、その容器ごと恒温恒湿容器内に入れ、60℃,90%RHの環境下に曝す方法が採用できる。
本発明によれば、高記録密度磁気媒体用の窒化鉄系磁性粉末において、長期間使用した場合の磁気特性の経時劣化を顕著に改善したもの、すなわち優れた「耐候性」を付与したものが提供可能になった。したがって本発明は、高記録密度磁気媒体およびそれを搭載した電子機器の耐久性・信頼性の向上に寄与するものである。
本発明の窒化鉄系磁性粉末は、前述のように、磁気特性の経時劣化を大幅に抑制したものである。この粉末構造をミクロ的な視点で明確に記述することは現時点で容易ではないが、従来の窒化鉄系磁性粉末とは明らかに異なる耐候性を呈することから、本発明のものは磁気特性を用いて以下のように特定することができる。すなわち、耐候性が改善された本発明の窒化鉄系磁性粉末は、下記(1)式で定義されるΔHcが10%以下Fe162主体の磁性粉末として特定される。
ΔHc=(Hc0−Hc1)/Hc0×100 ……(1)
ここで、Hc 0 は、当該Fe162主体の磁性粉末の保磁力(kA/m)、Hc 1 は、当該Fe162主体の磁性粉末を恒温恒湿容器内で60℃,90%RHに1週間保持したのちの保磁力(kA/m)。
つまり、あるFe162主体の磁性粉末が、本発明に係る窒化鉄系磁性粉末に特有の性質を有するものであるかどうかは、当該粉末のサンプルについて前記のような恒温恒湿保持による加速試験を施してみることにより判断することができる。
優れた耐候性は、Vや、Sc,Ti,Cr,Mnといった元素(本明細書では「耐候性改善元素」という)の添加によってもたらされるが、前述のようにその耐候性改善メカニズムは現時点で未解明の部分が多い。しかし、例えばVを添加して耐候性の改善を図ったFe162主体の窒化鉄系粉末についてX線回折パターンを取ると、FeV24複合酸化鉄に起因すると思われる回折ピークが現れる。
図1,図2にそのX線回折パターンの例を示す。図1には、後述の実施例3に準じた方法で、Vの添加量をFeに対する原子割合(以下「V/Fe原子比」という)で0%(無添加),1.0%,4.9%,7.7%と変えた場合のCo−Kα線を用いたX線回折パターンを並べて示してある。V添加量が増えると回折角2θ:40〜44°の間に明瞭なピークが現れるようになる。このピークはFeV24複合酸化物のピーク位置にほぼ一致している。図2のものは、図1のV/Fe原子比7.7%の回折パターンを縦軸方向にやや拡大して示したものである。前述の2θ:40〜44°の間にあるピークはγ−Fe23のものと重なる位置にあるが、図1のV/Fe原子比が0%のものでは当該位置のピークは明瞭でないことからして、Vを添加したことによって明瞭化する当該ピークはγ−Fe23のものではなく、FeV24のものであると考えられる。
このことから、V等の耐候性改善元素を添加したものでは粉末粒子表面にそれらの元素の濃化した酸化物層が形成され、それが耐候性の向上に寄与しているのではないかと推察される。
このような耐候性の改善された窒化鉄系磁性粉末は、例えばV等の耐候性改善元素を含んだゲーサイト(オキシ水酸化鉄)を出発原料として、これを還元してα−Feとし、その後アンモニア処理等によりFe162相主体の窒化鉄系粉末を得る方法で実現できる。この場合、出発原料のゲーサイトにはV等の耐候性改善元素を含ませる他、Alを固溶させておくのがよい。Alの固溶した原料を使用すると、還元や窒化処理の際に微粒子同士の焼結が抑制され、粒度分布が良く、分散性の良い粉末が得られるからである。この点は先に特願2004−76080号に開示したとおりである。
以下、耐候性を改善した本発明の窒化鉄系粉末を得る方法を説明する。
まず、酸化処理に供するためのゲーサイトとして、V、あるいはSc,Ti,Cr,Mnといった耐候性改善元素を固溶したゲーサイトを用意するか、あるいはこれらの耐候性改善元素を表面に被着させたゲーサイトを用意する。ただし、焼結防止剤としてのAlについては被着させるだけでは十分ではなく、ゲーサイト中に固溶させておく必要がある。
耐候性改善元素が固溶したゲーサイトを作るには以下のように、ゲーサイトを湿式法で合成する際に、V、あるいはSc,Ti,Cr,Mnといった耐候性改善元素をゲーサイトの生成反応に同伴させる。Alも同様に同伴させる。例えば、第一鉄塩水溶液(FeSO4,FeCl2などの水溶液)を水酸化アルカリ(NaOHやKOH水溶液)で中和した後、空気などで酸化してゲーサイトを生成させる方法では、このゲーサイトの生成反応を、上記耐候性改善元素の硫酸塩あるいは硝酸塩とAl含有塩とが存在する環境下で行えばよい。また、第一鉄塩水溶液を炭酸アルカリで中和した後、空気などで酸化してゲーサイトを生成させる方法でも、このゲーサイトの生成反応を上記耐候性改善元素の硫酸塩あるいは硝酸塩とAl含有塩との存在下で行えばよい。別法として、第二鉄塩水溶液(FeCl3などの水溶液)をNaOHなどで中和してゲーサイトを生成させる反応を、やはり上記耐候性改善元素の硫酸塩あるいは硝酸塩とAl含有塩との存在下で行ってもよい。
前記の耐候性改善元素の硫酸塩あるいは硝酸塩としては、硫酸バナジル,硝酸スカンジウム,硫酸チタン,硫酸クロム,硫酸マンガンなどが挙げられる。また、Al源となるAl含有塩としては、水溶性Al塩やアルミン酸塩などが挙げられる。
耐候性改善元素およびAlを固溶させたゲーサイトは、そのまま還元用の原料として使用することもできるが、焼結防止効果を高めたい場合は、このゲーサイトの表面にAl,希土類元素,Yなどを被着させることが効果的である。この場合には、ゲーサイトを水中に分散させた後、水溶性Al塩,希土類元素,Y等の水溶液(例えば硝酸イットリウム,硝酸ランタンなど)を添加して、アルカリで中和する方法や、該分散液から水を蒸発させる方法などによって、粒子表面に焼結防止材を被着することができる。この焼結防止剤としては、Al,希土類元素,Yの他、Zr,Mo,W,P,Bなども使用できる。
一方、耐候性改善元素をゲーサイト表面に被着させることによって含有させる場合は、上述のゲーサイト合成方法において、耐候性改善元素の固溶操作を行わずに、Alを固溶させたものを作ればよい。その後、このゲーサイトを分散させた液に耐候性改善元素の硫酸塩あるいは硝酸塩を添加して、アルカリで中和する方法や、該分散液から水を蒸発させる方法などによって、粒子表面に耐候性改善元素を被着させることができる。耐候性改善元素の硫酸塩あるいは硝酸塩としては、この場合も硫酸バナジル,硝酸スカンジウム,硫酸チタン,硫酸クロム,硫酸マンガンなどが使用できる。また、上述のように、Al,希土類元素,Yのような焼結防止剤の被着を一緒に行うこともできる。その場合は、水溶性Al塩,希土類元素,Y等の水溶液を添加すればよい。なお、耐候性改善元素をある程度固溶させたゲーサイトに対して、更に耐候性改善元素を被着させる処理を行っても構わない。
V等の耐候性改善元素の含有量(固溶量,被着量の合計)は、Feに対する原子比で1%以上とすることが好ましい。すなわちM/Fe原子比(Mは耐候性改善元素)が1%以上となるようにする。2種以上の耐候性改善元素を添加する場合は、それらの合計量がFeに対する原子比で1%以上となるようにするのが望ましい。M/Fe原子比が1%未満だと十分な耐候性改善効果が安定して得られない場合がある。一方、M/Fe原子比の上限については、最終的に得られた粉末が非磁性にならない範囲であれば特に限定されないが、例えば50%以下の範囲とするのがよい。現実的にはM/Fe原子比1〜10%の範囲でかなり大きな耐候性改善効果が得られる。
ゲーサイトに固溶させるAl量は、Feに対する原子比Al/Feで0.1〜30%好ましくは5〜15%程度とすればよい。Al/Fe原子比が0.1%未満だと、その磁性粉末のσsは高くなるが十分な焼結防止効果が得られない。逆に30%を超えると焼結防止効果は十分であるが、粒度分布の悪化や窒化の阻害により磁気特性が悪化するようになる。また、ゲーサイト表面に被着させる焼結防止剤の量(Al,希土類元素,Y等の合計量)は、Feに対する原子比X/Fe(Xは焼結防止剤元素)で0.1〜10%好ましくは0.1〜5%程度とすればよい。
なお、最終品である窒化鉄系粉末に含有される耐候性改善元素および焼結防止剤元素の量(Feに対する原子比)は、ゲーサイトに含有されるそれらの元素量(原子比)とほとんど同じものとなる。
このようにして得られた耐候性改善元素を含むゲーサイトは、濾過、水洗工程を経た後、200℃以下の温度で乾燥し、これを原料粉末として使用することができる。あるいはゲーサイトを、200〜600℃で脱水する処理や、水分濃度5〜20%の水素雰囲気で還元する処理に供することにより、ゲーサイトから変性した鉄酸化物粒子とし、これを原料粉末としてもよい。これらの原料粉末は鉄と酸素の化合物であれば特に限定されるものではなく、ゲーサイト,ヘマタイト,マグヘマイト,マグネタイト,ウスタイト等が挙げられる。以下「原料粉末」と言うときは、このような鉄の酸化物を指す。原料粉末の平均粒子径については35nm以下のものが好ましい。35nmよりも大きい場合には、最終的に得られる窒化鉄系磁性粉末の粒径も大きくなり、その結果、粒子体積が大きくなって短波長記録に適さず、またその磁気テープの表面平滑性も悪くノイズも高くなるので、高記録密度磁気記録媒体用の磁性粉末には適さなくなる。
次いで、原料粉末をα−Feに還元する。還元処理は一般的には水素(H2)を使用した乾式法が適しており、温度は300〜600℃が好ましい。300℃より低いと還元が不十分となることがあり、その場合、酸素が残留して窒化処理の速度が著しく低下することがある。還元温度が600℃を超えると、Al等の焼結防止剤を含有させる対策を採っても粒子間の焼結が起こりやすく、平均粒子径の増大や分散性の悪化を招き好ましくない。
窒化処理自体は、同出願人による特開平11−340023号公報に記載されているアンモニア法を適用することがでる。すなわちアンモニアに代表される窒素含有ガスを200℃以下で流しながら、数十時間保持することによってFe162相を主体とする窒化鉄粉体を得ることができる。なお、この窒化処理に使用するガス中の酸素量は数ppmもしくはそれ以下であることが望ましい。
この窒化処理のあとは、窒素中に酸素を0.01〜2体積%程度含有させた混合ガスで粒子表面を徐酸化し、大気中でも安定に取り扱える窒化鉄系磁性粉末とするのが好ましい。
以下に本発明の実施例を挙げるが、その前に、各実施例で得られた特性値を測定した方法について予め説明しておく。
〔組成分析〕
磁性粉末中のAl,Yや、V等の耐候性改善元素の定量は日本ジャーレルアッシュ株式会社製高周波誘導プラズマ発光分析装置(IRIS/AP)を用いて行った。Feの定量は平沼産業株式会社製平沼自動滴定装置(COMTIME−980)を用いて行った。これらの定量結果は質量%として与えられるので、一旦全元素の割合を原子%に変換し、Al/Fe原子比,Y/Fe原子比や、M/Fe原子比(MはV等の耐候性改善元素)を算出した。
〔粉体バルク特性の評価〕
数平均粒子径:3万倍の透過型電子顕微鏡写真を縦横2倍に拡大し、その上に示された磁性粒子400個について各々最も長い部分を測定し、その平均値を用いた。
磁気特性(保磁力Hc,飽和磁化σs,残留磁化σr)の測定:VSM(デジタルメジャーメントシステムズ株式会社製)を用いて、最大796kA/mの外部印加磁場で測定した。
比表面積:BET法で測定した。
〔耐候性の評価〕
各製品粉末の磁気特性の経時劣化を加速試験によって評価した。すなわち、まず加速試験前の磁気特性Hc0およびσs0を、前記粉末バルク特性の磁気特性調査方法にて測定した(後述表1に記載のHcおよびσsがこれに相当する)。次いで、各製品粉末を恒温恒湿容器内で60℃,90%RHに1週間保持したのち、その粉末について前記粉末バルク特性の磁気特性調査方法によってHcおよびσsを測定し、得られた測定値をそれぞれHc1およびσs1とした。そして、下記(1)式および(2)式によってΔHcおよびΔσsを求め、これらの値で耐候性を評価した。ΔHc,Δσsが小さいものほど耐候性に優れる。
ΔHc=(Hc0−Hc1)/Hc0×100 ……(1)
Δσs=(σs0−σs1)/σs0×100 ……(2)
ここで、Hc 0 およびσs 0 は、それぞれ当該Fe 16 2 主体の磁性粉末の保磁力(kA/m)および飽和磁化(Am 2 /kg)、Hc 1 およびσs 1 は、それぞれ当該Fe 16 2 主体の磁性粉末を恒温恒湿容器内で60℃,90%RHに1週間保持したのちの保磁力(kA/m)および飽和磁化(Am 2 /kg)である。
〔実施例1〕
0.2モル/L(Lはリットルを表す)のFeSO4水溶液4Lに、12モル/LのNaOH水溶液0.5Lと、Al/Fe(AlのFeに対する原子比、以下同様)=10%となる量のアルミン酸ナトリウムおよびV/Fe=10%となる量の硫酸バナジルを加えたうえで、40℃の液温を維持しながら空気を300mL/minの流量で2.5時間吹き込むことにより、Al,Vを固溶したゲーサイトを析出させた。この酸化処理のあと、析出した殿物(ゲーサイト)を濾過・水洗したうえ再度水中に分散させた。
この分散液にY/Fe=2.0%となる量の硝酸イットリウムを加え、40℃でAl/Fe=1.6%となる量のアルミン酸ナトリウムおよびNaOHを添加してpH=7〜8に調整し、粒子表面にイットリウムおよびアルミニウム被着させた。その後、液を濾過して得た固形分を水洗したのち、空気中110℃の条件で乾燥した。
得られた粉末は、平均粒子径30nmのゲーサイトであり、組成分析の結果、Al/Fe=7.7%,Y/Fe=1.9%,V/Fe=9.9%を含有していた。この粉末を出発原料とし、500℃,3時間水素ガスにより還元処理を施した後、100℃まで冷却し、この温度で水素ガスをアンモニアガスに切り替え、再度昇温して140℃に達したところで、20時間窒化処理を行った。窒化処理後は80℃まで冷却し、窒素ガスに切り替えた。そして、この窒素ガスに0.01〜2%のO2濃度となるように空気を添加して粒子表面を徐酸化処理し、得られた粉末を大気中に取り出した。
得られた粉末はX線回折の結果Fe162を主体とする窒化鉄系粉末であり、楕円状の粒子で構成されていた。この窒化鉄系粉末の組成,特性等を表1に示してある。組成は原料のゲーサイトと同じであった。得られた窒化鉄系粉末は、耐候性改善元素を添加していない比較例1,2(後述)のものに比べ耐候性が大幅に改善されていた。
〔実施例2〕
酸化処理によりゲーサイトを析出させる際の硫酸バナジルの添加量をV/Fe=5.5%に変更した以外は、実施例1を繰り返した。
得られた粉末はFe162を主体とする窒化鉄系粉末であり、楕円状の粒子で構成されていた。この窒化鉄系粉末の組成,特性等を表1に示してある。実施例1と同様に、比較例のものに耐候性が大幅に改善されていた。
〔実施例3〕
0.2モル/LのFeSO4水溶液4Lに、12モル/LのNaOH水溶液0.5Lと、Al/Fe=10%となる量のアルミン酸ナトリウムを加えたうえで、40℃の液温を維持しながら空気を300mL/minの流量で2.5時間吹き込むことにより、Alを固溶したゲーサイトを析出させた。この酸化処理のあと、析出した殿物(ゲーサイト)を濾過・水洗したうえ再度水中に分散させた。
この分散液にV/Fe=10%となる量の硫酸バナジルを加え、40℃でAl/Fe=1.6%となる量のアルミン酸ナトリウムおよびNaOHを添加してpH=7〜8に調整し、粒子表面にアルミニウムおよびバナジウムを被着させた。その後、液を濾過して得た固形分を水洗したのち、空気中110℃の条件で乾燥した。
得られた粉末はFe162を主体とする窒化鉄系粉末であり、楕円状の粒子で構成されていた。この窒化鉄系粉末の組成,特性等を表1に示してある。実施例1と同様に、比較例のものに比べ耐候性が大幅に改善されていた。
〔実施例4〕
酸化処理によってゲーサイトを作製するところまで実施例3と同様に実施し、析出した殿物(ゲーサイト)を濾過・水洗したうえ再度水中に分散させた。
この分散液にY/Fe=2.0%となる量の硝酸イットリウムおよびV/Fe=5.0%となる量の硫酸バナジルを加え、40℃でAl/Fe=1.6%となる量のアルミン酸ナトリウムおよびNaOHを添加してpH=7〜8に調整し、粒子表面にイットリウム,アルミニウムおよびバナジウムを被着させた。その後、液を濾過して得た固形分を水洗したのち、空気中110℃の条件で乾燥した。
得られた粉末はFe162を主体とする窒化鉄系粉末であり、楕円状の粒子で構成されていた。この窒化鉄系粉末の組成,特性等を表1に示してある。実施例1と同様に、比較例のものに比べ耐候性が大幅に改善されていた。
〔実施例5〕
酸化処理によりゲーサイトを析出させる際に添加する硫酸バナジルを、Sc/Fe=6.5%となる量の硝酸スカンジウムに変更した以外は、実施例1を繰り返した。
得られた粉末はFe162を主体とする窒化鉄系粉末であり、楕円状の粒子で構成されていた。この窒化鉄系粉末の組成,特性等を表1に示してある。実施例1と同様に、比較例のものに比べ耐候性が大幅に改善されていた。
〔実施例6〕
酸化処理によりゲーサイトを析出させる際に添加する硫酸バナジルを、Sc/Fe=4.0%となる量の硝酸スカンジウムに変更した以外は、実施例1を繰り返した。
得られた粉末はFe162を主体とする窒化鉄系粉末であり、楕円状の粒子で構成されていた。この窒化鉄系粉末の組成,特性等を表1に示してある。実施例1と同様に、比較例のものに比べ耐候性が大幅に改善されていた。
〔実施例7〕
酸化処理によりゲーサイトを析出させる際に添加する硫酸バナジルを、Ti/Fe=7.4%となる量の硫酸チタンに変更し、被着処理の際に添加する硝酸イットリウムの量をY/Fe=6.0%に変更した以外は、実施例1を繰り返した。
得られた粉末はFe162を主体とする窒化鉄系粉末であり、楕円状の粒子で構成されていた。この窒化鉄系粉末の組成,特性等を表1に示してある。実施例1と同様に、比較例のものに比べ耐候性が大幅に改善されていた。
〔実施例8〕
酸化処理によりゲーサイトを析出させる際に添加する硫酸バナジルを、Ti/Fe=3.0%となる量の硫酸チタンに変更した以外は、実施例1を繰り返した。
得られた粉末はFe162を主体とする窒化鉄系粉末であり、楕円状の粒子で構成されていた。この窒化鉄系粉末の組成,特性等を表1に示してある。実施例1と同様に、比較例のものに比べ耐候性が大幅に改善されていた。
〔実施例9〕
被着処理の際に添加する硫酸バナジルを、Cr/Fe=10.0%となる量の硫酸クロムに変更した以外は、実施例3を繰り返した。
得られた粉末はFe162を主体とする窒化鉄系粉末であり、楕円状の粒子で構成されていた。この窒化鉄系粉末の組成,特性等を表1に示してある。実施例1と同様に、比較例のものに比べ耐候性が大幅に改善されていた。
〔実施例10〕
被着処理の際に添加する硫酸バナジルを、Cr/Fe=5.0%となる量の硫酸クロムに変更した以外は、実施例3を繰り返した。
得られた粉末はFe162を主体とする窒化鉄系粉末であり、楕円状の粒子で構成されていた。この窒化鉄系粉末の組成,特性等を表1に示してある。実施例1と同様に、比較例のものに比べ耐候性が大幅に改善されていた。
〔実施例11〕
酸化処理によりゲーサイトを析出させる際に添加する硫酸バナジルを、Mn/Fe=6.5%となる量の硫酸マンガンに変更した以外は、実施例1を繰り返した。
得られた粉末はFe162を主体とする窒化鉄系粉末であり、楕円状の粒子で構成されていた。この窒化鉄系粉末の組成,特性等を表1に示してある。実施例1と同様に、比較例ものに比べ耐候性が大幅に改善されていた。
〔実施例12〕
酸化処理によりゲーサイトを析出させる際に添加する硫酸バナジルを、Mn/Fe=2.0%となる量の硫酸マンガンに変更した以外は、実施例1を繰り返した。
得られた粉末はFe162を主体とする窒化鉄系粉末であり、楕円状の粒子で構成されていた。この窒化鉄系粉末の組成,特性等を表1に示してある。実施例1と同様に、比較例ものに比べ耐候性が大幅に改善されていた。
〔比較例1〕
酸化処理によりゲーサイトを析出させる際に、Al/Fe=10%となる量のアルミン酸ナトリウムのみを添加した以外は、実施例1を繰り返した。
得られた粉末はFe162を主体とする窒化鉄系粉末であり、楕円状の粒子で構成されていた。この窒化鉄系粉末の組成,特性等を表1に示してある。耐候性改善元素を含有させていないため、この粉末の耐候性は改善されていない。
〔比較例2〕
比較例1と同様のゲーサイトを用いて、500℃,3時間水素ガスの還元処理を施した後、昇温して600℃,15分の処理を施し、その後100℃まで冷却した。この温度で水素ガスをアンモニアガスに切り替え、再度昇温して140℃に達したところで、20時間窒化処理を行った。窒化処理後は80℃まで冷却し、窒素ガスに切り替えた。そして、この窒素ガスに0.01〜2%のO2濃度となるように空気を添加して粒子表面の徐酸化処理を行い、大気中に取り出した。
得られた粉末はFe162を主体とする窒化鉄系粉末であり、楕円状の粒子で構成されていた。この窒化鉄系粉末の組成,特性等を表1に示してある。耐候性改善元素を含有させていないため、この粉末の耐候性は改善されていない。
Figure 0004469994
V添加量を変えた場合の窒化鉄のX線回折パターンの変化を表す図。 V/Fe原子比が7.7%のV添加窒化鉄のX線回折パターンを表す図。

Claims (2)

  1. Alを固溶させ且つV,Sc,Ti,CrおよびMnのうち1種以上を固溶または被着させたゲーサイトを還元して得た鉄粉に対して窒化処理を施して得られる磁性粉末であって、V,Sc,Ti,Cr,Mnのうち少なくとも1種以上の元素をFeに対する原子割合で1%以上含有してなる耐候性に優れたFe162主体の磁性粉末。
  2. 下記(1)式で定義されるΔHcが10%以下である請求項1に記載の耐候性に優れたFe162主体の磁性粉末。
    ΔHc=(Hc0−Hc1)/Hc0×100 ……(1)
    ここで、Hc0は、当該Fe162主体の磁性粉末の保磁力(kA/m)、
    Hc1は、当該Fe162主体の磁性粉末を恒温恒湿容器内で60℃,90%RHに1週間保持したのちの保磁力(kA/m)。
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