JP4469860B2 - 車両用灯体検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両組み立て後の検査ラインにおける各種灯体の点灯状態及び点滅状態を検査する車両用灯体検査方法に関する。
車両を製造及び組み立てる工程においては、その組み立て終了後に各種の検査を行う。この検査には車両の灯体が正常に点灯又は点滅することの確認検査が含まれており、断線や球切れ等の異常がないことを確認する。
灯体の検査は、検査員が実際に車両の運転席に乗り込み、直接的にスイッチを操作することによって灯体を点灯又は点滅させて、カメラで撮像された像をモニタに表示させ、又は周囲の鏡を目視して確認する。
このような目視確認による検査を自動化する技術として、ヘッドランプを検査する場合に、ヘッドランプの前方にスクリーンを配設し、該スクリーン上の照射パターンをカメラで撮像して検査する方法が提案されている(例えば、特開平8−15093号公報(日本)参照)。この場合、予め絞り量と照度との関係を記憶しておき、検出したカメラの絞りと画像データとからヘッドランプの照度を求める。この方法によれば、ヘッドランプの光軸と照度とを同時に計測することができて好適である。
また、ウインカの検査において、点滅するウインカの画像を撮像手段で撮像して画像記憶手段に記録し、この画像情報に基づいて演算手段で演算してウインカの点滅状態の良否を自動検査するものが開示されている(例えば、特開平6−129945号公報(日本)参照)。
また、車両のランプユニットには、ハイビームランプ、ロービームランプ及びスモールランプが一体的に組み込まれており、各ランプは非常に近い位置に配置されている。さらに、前面のレンズ部では光が多少拡散するとともに、光源の背後に設けられた反射板が各ランプの光を共通的に反射する場合がある。したがって、これらのランプの点灯検査を行う場合にいずれのランプが点灯しているのか判別が困難であり、個別の検査を確実に行うことのできる検査方法が望まれる。
ヘッドランプを検査する技術として、ヘッドランプの前方にスクリーンを配設し、該スクリーン上の照射パターンをカメラで撮像して検査する方法が提案されている(例えば、特開平8−15093号公報(日本)参照)。この場合、予め絞り量と照度との関係を記憶しておき、検出したカメラの絞りと画像データとからヘッドランプの照度を求める。この方法によれば、ヘッドランプの光軸と照度とを同時に計測することができて好適である。
また、ヘッドランプの検査において、検査ラインに対する車体位置を補正するために、ヘッドランプ等の上辺及び側辺をカメラで検出し、これらの上辺及び側辺の位置から車両の左右方向の傾きを求め、その傾き角に応じてヘッドランプ検査処理時の座標を補正するものが提案されている(例えば、特公平6−63911号公報)。
ところで、車両の灯体にはハイビーム用のヘッドランプ、ロービーム用のヘッドランプ、スモールランプ、ウインカ、フォグランプ、ブレーキランプ等の多種の灯体がある。上記の従来技術では、複数種類の灯体を連続して検査するためには、作業者が記憶やマニュアルに基づいて各灯体のスイッチを規定された順番に操作しなければならず、誤作動や検査漏れが生じる懸念がある。
また、このスイッチ操作は人手操作であることから作業者毎の習熟度差を考慮した余裕のある時間設定がなされる結果、検査時間が長くなる傾向がある。
さらに、車両を撮像した画像データには、複数の灯体が含まれることがあり、このような画像データの全画面に対して画像処理を行うと長い処理時間を要する。したがって、画像データ上に複数の検査箇所が存在するときには検査箇所毎に検査ウインドを設定して処理を行う範囲を限定し、演算量の低減及び検査精度の向上を図る方法を取るとよい。
一方、複数の灯体毎に適当な大きさの検査ウインドを設定する場合には、車両の位置が正確に位置決めされていなければならず、車両の精密な位置決め機構が必要となる。このような位置決め機構は、大きなアクチュエータや精度の高いセンサ及び複雑な機構を要し、実現するためにはコストの高騰が懸念され、しかも検査時に位置決めを行う時間が余分に必要であって検査効率が低下するおそれがある。また、検査対象の車両の種類が複数である場合には、車種毎に車両の位置決め機構の動作を変えるという煩雑な動作となる。
さらにまた、ランプユニットを撮像する場合にはいずれのランプが点灯しているのか判別が困難であり、個別の検査を確実に行うことのできる検査方法が望まれるが、上記の特開平8−15093号公報においては、ヘッドランプを検査するためにスクリーンやカメラの絞り量検出手段等の機構を使用するため、コストが高騰するとともに設備規模が大型となる。
特開平8−15093号公報では、画像データと絞りデータとからヘッドライト照度を求めているため、カメラに絞り機構を設けるとともに、ヘッドライトからの受光量がカメラの計測レンジを超えないように絞り制御を行うという複雑な手順及び機構を要する。さらに、この方法では光量の小さい光はスクリーン上に映し出されないため、スモールランプの点灯検査を行うことが困難である。
一方、上記の特開平8−15093号公報のようにカメラがヘッドランプに対して対向配置されている場合には、このカメラを車両位置検出用とヘッドランプ検査用に兼用することができる。
ところで、車両を撮像した画像データには、複数の灯体が含まれることがあり、このような画像データの全画面に対して画像処理を行うと長い処理時間を要する。したがって、画像データ上に複数の検査箇所が存在するときには検査箇所毎に検査ウインドを設定して処理を行う範囲を限定し、演算量の低減及び検査精度の向上を図る方法を取るとよい。
また、上記の特開平6−129945号公報のようにヘッドランプ等の上辺及び側辺の位置から車両の左右方向の傾きを求める方法では、ヘッドランプ以外の他の複数の灯体を検査する場合、各種灯体に設定された検査ウインドの上下方向にずれが生じ、被検査灯体が検査ウインドからはみ出すおそれがある。
さらに、特開平6−129945号公報の方法では、車両後部に組み付けられた灯体類を検査する際に、被検査灯体に対する検査ウインドのずれが大きくなる懸念がある。
本発明は、車両の灯体の点灯状態、点滅状態の検査の自動化を図り、人為的な検査ミスを防止するとともに、迅速な検査を可能とする車両自動検査装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、複雑且つ高価な車両位置決め機構等を用いることなく、灯体の検査を簡便かつ迅速に行うことができる車両用灯体検査方法を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、簡便な装置及び手順によりランプユニットの灯体を区別して検査することのできる車両用灯体検査方法を提供することを目的とする。
さらにまた、本発明は、撮像素子を車両位置検出用と灯体検査用に兼用可能にするとともに、車両の位置を高精度に検出し、灯体を一層確実に検査することのできる車両用灯体検査方法を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用灯体検査装置は、車両が規定の検査位置に到達したことを検出する車両位置認識部と、前記車両に搭載された電子制御機に接続され、該電子制御機に作動信号を送信することにより灯体を点灯又は点滅させる端末機と、前記検査位置に到達した前記車両の灯体を撮像する撮像素子と、前記車両位置認識部及び前記端末機と接続されるとともに前記撮像素子から画像データを取得する検査部とを有し、前記検査部は、前記車両位置認識部の信号に基づいて前記車両が前記検査位置に到達したことを検出したときに、前記端末機及び前記電子制御機を介して前記灯体を点灯又は点滅させるとともに前記撮像素子から画像データを取得し、該画像データに基づいて前記灯体の検査をすることを特徴とする。
前記検査部と前記車両位置認識部、前記端末機及び前記撮像素子との接続は有線、無線のいずれの方式でもよい。
このように、車両位置認識部によって車両が規定の検査位置に到達したことを検出したときに、端末機及び電子制御機を介して灯体を自動的に点灯又は点滅させるとともに該灯体を撮像素子によって撮像することにより、灯体の検査の自動化を図ることができ、人為的な検査ミスの防止及び迅速な検査が可能となる。
この場合、前記灯体は、ヘッドランプ、ウインカ及びその他のランプからなり、前記検査部は、前記ヘッドランプの点灯検査処理と、前記ウインカの点滅検査処理と、前記その他のランプの点灯検査処理とを異なる画像データに基づいて検査してもよい。ここで、異なる画像データとは、撮像時間が異なり、又は、カメラが複数台設けられている場合には、異なるカメラによって撮像された撮像範囲の異なる画像データである。このようにすることにより、ヘッドランプの発する高輝度の光がウインカ及びその他の低輝度のランプの検査に用いられる画像データに影響を与えることがなく、正確な検査を行うことができる。
前記撮像素子は、前記検査位置に到達した前記車両の前端部よりも前方における車幅外の左右位置、及び後端部よりも後方における車幅外の左右位置にそれぞれ設けられていてもよい。これにより、規定位置に到達した車両の全周を4台のカメラで撮像することができ、側方部を専用に撮像するカメラが不要である。また、カメラを車幅外に設けることにより左右のカメラの間を車両が通過可能となり、いわゆるライン検査に好適である。
本発明に係る車両用灯体検査方法は、撮像素子及び通信機能を有する端末機に接続された検査部により車両の灯体の検査を行う車両灯体検査方法であって、
前記車両に搭載された電子制御機に前記端末機を接続し、前記検査部は、前記車両が規定の検査位置に到達したことを検出したときに、前記端末機を介して前記電子制御機に作動信号を送信することにより前記車両の灯体を点灯又は点滅させるとともに前記撮像素子によって前記灯体を撮像して画像データを取得し、該画像データに基づいて画像処理をすることにより前記灯体の検査をすることを特徴とする。
この場合、前記撮像素子により撮像を行うときに、前記画像データが前記車両の灯体及び車輪の側面を含むように撮像し、前記画像データ上で、長尺な車輪位置確認ウインドを前記車輪の側面のエッジに対して横方向に交差する位置に設定するとともに、検査ウインドを基準位置に設定するステップと、前記車輪位置確認ウインドを長手方向に走査して輝度の変化から前記車輪の側面のエッジを検出するステップと、前記エッジと車輪基準位置との差であるオフセット量を求めるステップと、前記オフセット量に基づいて、前記検査ウインドを前記灯体が含まれる位置に移動補正するステップと、移動補正された前記検査ウインド内における輝度を求めるステップとにより前記灯体の動作状態を検査してもよい。
このように、車輪を横切る位置に設定された灯体検査ウインドを走査することにより車輪のエッジが検出され、車両の灯体と撮像素子との位置関係を適切に検出することができる。従って、車輪のエッジと車輪基準位置との差であるオフセット量から検査ウインドを灯体が含まれる位置に移動補正することができ、灯体の検査を簡便かつ迅速に行うことができる。また、複雑高価な車両位置決め機構等を用いることなく簡便、廉価な構成の装置を用いることができる。
前記撮像素子により撮像を行うときに、照明部によって前記車輪を照明することにより、鮮明且つコントラストがはっきりした画像データを取得することができ、車輪のエッジを正確に検出することができる。
また、前記撮像素子により撮像を行うときに、前記画像データが前記車両の灯体を含むように撮像し、前記車両の型式を取得するステップと、前記型式及び前記画像データから前記車両の停止位置を検出するステップと、前記画像データ上で、前記型式及び検出された前記停止位置に基づいて検査ウインドを前記灯体が含まれる位置に設定するステップと、前記検査ウインド内における輝度を求めるステップとを有してもよい。
このように、画像データから車両の停止位置を検出することにより、車両位置決め機構等を用いることなく簡便、廉価な構成の装置を用いることができる。また、取得した型式及び検出された停止位置に基づいて、灯体が含まれる位置に検査ウインドを設定することにより、画像データ上で車両の型式の違いに対応することができ、灯体の検査を簡便かつ迅速に行うことができ、しかも汎用性が向上する。
前記灯体は、ランプユニットに複数設けられており、前記撮像素子により撮像を行うときに、前記灯体の少なくとも1つを点灯させた状態で、前記画像データが前記ランプユニットを含むように撮像し、前記画像データ上で前記ランプユニットの像を含む検査ウインドを設定するステップと、前記画像データ上の前記検査ウインドを所定輝度閾値で区分する二値化処理を行うステップと、前記検査ウインド内で二値化された一方の値を示す部分の面積を求めるステップと、前記面積に基づいて前記灯体の動作状態を検査するステップとを有してもよい。
このように、灯体が点灯した状態の画像データを所定輝度閾値で二値化処理し、検査ウインド内で二値化された一方の値を示す部分の面積を求めることにより、該面積に基づいて灯体の動作状態を簡便に検査することができる。この場合、スクリーンやカメラの絞り機構が不要であって、簡便且つ小型の装置を用いることができる。
面積に基づく検査処理としては、灯体の発光により高輝度となり所定輝度閾値を超えている部分の面積と、検査ウインドの全面積との面積比に基づいて処理を行ってもよい。
また、前記灯体の種類に応じた前記面積の合格範囲が設定され、該合格範囲に基づいて前記灯体の種類毎の動作状態を検査することにより、灯体を個別に検査することができる。
さらに、前記撮像素子により撮像を行うときに、前記画像データが前記車両の灯体及び車輪の側面を含むように前記車両の斜め側方から撮像する第1ステップと、前記画像データ上で、長尺な車輪位置確認ウインドを前記車輪の側面のエッジに対して横方向に交差する位置に設定する第2ステップと、前記車輪位置確認ウインドを長手方向に走査して輝度の変化から前記車輪の側面のエッジを検出する第3ステップと、前記車輪の側面のエッジに基づいて、長尺なボディ位置確認ウインドをボディのエッジに対して縦方向に交差する位置に設定する第4ステップと、前記ボディ位置確認ウインドを長手方向に走査して輝度の変化から前記ボディのエッジを検出する第5ステップと、前記ボディのエッジから前記ボディの車高及び傾きを検出する第6ステップと、前記車高及び前記傾きに基づいて、前記灯体の位置を検出して該灯体の動作状態を検査する第7ステップとを有してもよい。
このように、車輪位置確認ウインドを走査することにより車輪の側面のエッジが求められ、車両の水平位置が特定される。また、車輪の側面のエッジに基づいて、ボディ位置確認ウインドをボディのエッジに対して縦方向に交差する位置に設定し、走査することによりその位置におけるボディの高さを正確に求めることができる。求められた高さと所定の他のパラメータとから車両の位置を高精度に検出し、灯体を確実に検査することができる。
また、車両を斜めの位置から撮像することにより、撮像素子が車両位置検出用と灯体検査用に兼用可能になり、使用する装置を廉価に構成することができる。さらに、全長の異なる車両に対しても適用可能である。
この場合、前記第7ステップは、検査ウインドを基準位置に設定するサブステップと、前記車高又は前記傾きに基づいて前記検査ウインドを前記灯体が含まれる位置に移動補正するサブステップとを有し、移動補正された前記検査ウインド内における輝度を求めることにより、検査ウインド内に被検査灯体が確実に含まれるようになり、灯体の動作状態を一層確実に検査することができる。
さらに、前記第2ステップでは、前記車輪位置確認ウインドを前記車輪におけるタイヤの側面両エッジに対して横方向に交差する位置に設定し、前記第3ステップでは、前記車輪位置確認ウインドを長手方向に走査して輝度の変化から前記側面両エッジを検出し、前記第4ステップでは、検出された前記側面両エッジの中心点を通る縦方向線上で、且つ予め記録された前記タイヤの径に基づく位置に前記ボディ位置確認ウインドを設定してもよい。
これにより、簡便な手順でボディ位置確認ウインドを、ホイールハウスのエッジを含む位置に設定することができる。ホイールハウスの上端部は、略水平であることから縦方向の走査によりエッジ検出が容易且つ確実に行われる。また、ボディ位置確認ウインドを走査するすることにより、車輪の上端部を検出することも可能となる。車輪の高さは既知であることから、この高さを基準としてホイールハウスの上端部の高さを正確に特定することができる。
さらに、車両を斜めから撮像する場合、車輪とホイールハウスとの隙間は、上端部が最も広がっていることから計測しやすい。
図1は、本実施の形態に係る車両用灯体検査装置の略式平面図である。 図2は、走路に設けられた車両位置認識部、車両及びカメラを示す斜視図である。 図3は、端末機の斜視図である。 図4は、端末機、ECU及びその周辺回路の略式結線図である。 図5は、主処理部のブロック構成図である。 図6は、車両に対するカメラの位置を示す側面図である。 図7は、車両の右前方部を撮像した画像データを示す図である。 図8は、車両の右後方部を撮像した画像データを示す図である。 図9は、灯体の検査工程における検査手順を示すフローチャートである。 図10は、前輪のエッジ検出及びホイールハウスのエッジ検出を行う手順を示すフローチャートである。 図11は、エッジを検出する際における車両の右前方部を撮像した画像データの一部拡大図である。 図12は、ウインドに基づいてウインカの検査を行う手順を示すフローチャートである。 図13は、ハイビームヘッドランプ、ロービームヘッドランプ及びフロントスモールランプの検査を行う手順を示すフローチャートである。 図14Aは、フロントスモールランプを点灯している状態のフロントランプ確認ウインドを示す図であり、図14Bは、ロービームヘッドランプを点灯している状態のフロントランプ確認ウインドを示す図であり、図14Cは、ハイビームヘッドランプを点灯している状態のフロントランプ確認ウインドを示す図である。 図15は、フロントウインカの点滅検査を行う手順を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る車両用灯体検査装置について実施の形態を挙げ、添付の図1〜図15を参照しながら説明する。以下、車両用灯体検査装置10及び車両14において左右に1つずつ設けられた機構については、左のものの番号符号に「L」を付し、右のものの番号符号に「R」を付すことにより区別して説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る車両用灯体検査装置10は、検査員が運転して走路12に進入してきた車両14の各種灯体を検査する装置であって、車両14が規定の検査位置に到達して停止したことを検出する車両位置認識部16と、車両14に搭載されたECU(Electric Control Unit)18に接続される端末機20と、検査位置に到達した車両14の灯体を左右前方から撮像するカメラ(撮像素子)22L、22Rと、左右後方から撮像するカメラ24L及び24Rと、左右の前輪(車輪)26L、26Rを照らすスポットライト(照明部)28L、28Rと、左右の後輪(車輪)30L、30Rを照らす長尺な蛍光灯(照明部)32L、32Rとを有する。これらのカメラ22L、22R、24L及び24Rとしては、CCD(Charge Coupled Devices)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラ等を挙げることができる。
車両14には、着脱可能な検査用のIDタグ34が設けられており、一連の検査工程の最初の段階において、車両14の型式コード(車種情報や仕向地情報等を含む)、製造番号コード及び端末機20を識別する情報がIDタグ34書き込まれている。
車両用灯体検査装置10の周辺の照明は消灯状態となっていて暗く、スポットライト28L、28R及び蛍光灯32L、32Rによって、前輪26L、26R、後輪30L、30R及びボディ36(図7参照)のエッジ部が鮮明なコントラストをなすように照明される。また、周辺が暗くなっていることから、各灯体の発光が鮮明に撮像されて確実な検査が可能となる。
図2に示すように、車両位置認識部16は、前輪26L、26Rの接地面幅とほぼ同じ間隔で走路12を横断するように設けられた2本の輪止38と、該輪止38に乗り上げた前輪26L、26Rを検出する2つの光電スイッチ40L、40Rとを有する。輪止38に前輪26L、26Rが乗り上げたことを検出するセンサは、例えばロードセル式等でもよい。
車両用灯体検査装置10は、種々の型の車両14に対して適用可能であって、各車両14の前輪26L、26Rが輪止38により車長方向位置が規定され、後輪30L、30Rは輪止38に対してホイールベースに応じた位置に配置される。車両14の後方部を照明する蛍光灯32L、32Rは長尺であることから、ホイールベースの大きさによらず後輪30L、30Rを適切に照らすことができる。
また、車両用灯体検査装置10は、光電スイッチ40L、40R及び端末機20と接続されるとともにカメラ22L、22R、24L、24Rから画像データを取得する主処理部(検査部)44を有する。車両用灯体検査装置10と端末機20との接続は無線接続である。
図3に示すように端末機20は扁平形状のポータブル型であって、モニタ20aと、操作部20bと、ECU18に接続するコネクタ20cと、識別コードであるバーコード20dと、主処理部44と無線通信するための内蔵アンテナ(図示せず)とを有する。端末機20には車両14に応じた検査シーケンス等のデータが予め所定のサーバからロードされている。このロード作業は、例えば、毎始業時に行うことによりその日の生産計画に応じた柔軟な対応が可能となる。また、バーコード20dに記録された端末機20の情報は、検査員が所定のリーダで読み取り、前記IDタグ34に書き込まれる。
図4に示すように、端末機20をECU18に接続し、主処理部44から端末機20に作動信号を送信することによりECU18に種々の動作を行わせることにより、いわゆるエミュレーションが可能である。エミュレーションとしては、例えば、ECU18に作動信号を送信することにより灯体を点灯又は点滅させることができる。
主処理部44からの作動信号供給を停止し、又は端末機20とECU18を切り離すことによりエミュレーションは終了し、ECU18は通常モードに戻り、操作スイッチ類45から供給される信号に基づいて操作対象の制御を行う。操作スイッチ類45にはランプスイッチ、ウインカスイッチ、ハザードスイッチ等が含まれる。ECU18とランプ類との結線は、図4に示されるものに限られることなく、他の結線方式やリレー等を介する回路でもよい。
図5に示すように、主処理部44は複数の機器から構成されており、カメラ22L及び22Rを制御するフロントコントローラ46と、カメラ24L及び24Rを制御するリアコントローラ48と、取得された画像データを確認用に表示する確認モニタ50と、カメラ22L、22R、24L、24Rから得られる画像を切り換えて確認モニタ50に表示させる切換器52と、画像処理等の主たる制御を行うメインコンピュータ54と、メインコンピュータ54に接続されて端末機20と交信するアンテナ56と、IDタグ34からデータを受信するRFID(Radio Frequency Identification)レシーバ58とを有する。
RFIDレシーバ58は、IDタグ34から得られる無線情報に基づいて、車両14の型式コード、製造番号コード及び端末機20の識別番号を認識することができる。確認モニタ50に供給される画像データの信号は、例えば、NTSC(National Television Standards Committee)方式であり、メインコンピュータ54に対してはデジタルデータとして供給される。
メインコンピュータ54は、ハブ60を介してフロントコントローラ46及びリアコントローラ48に接続される。フロントコントローラ46及びリアコントローラ48には、所定の調整操作を行うためのコンソール46a及び48aが接続されている。メインコンピュータ54には無停電電源66を介して安定的な交流電源が供給され、フロントコントローラ46、リアコントローラ48及び確認モニタ50に対しては、直流変換器68を介して安定的な直流電源が供給される。メインコンピュータ54には、車両14の検査中であることを示すパイロットランプ70が接続されており、走路12の近傍に配置されている。
図1及び図6に示すように、被検査体としての灯体は車外に向かって発光する全ての灯体であり、前方部に設けられたものとしては、ハイビームヘッドランプ72L、72R、ロービームヘッドランプ74L、74R、フロントスモールランプ76L、76R、フォグランプ78L、78R、フロントウインカ80L、80R、サイドウインカ82L、82R及びウェルカムランプ84L、84Rが検査対象として挙げられる。ここで、ウェルカムランプ84L、84Rとはドアミラーの下部近傍に設けられたランプであって、乗員が車両用ドアの解錠操作又は開閉操作を行ったときに近傍の地面を照らすことができるものである。ハイビームヘッドランプ72L、ロービームヘッドランプ74L及びフロントスモールランプ76Lはランプユニット85Lに組み込まれており、ハイビームヘッドランプ72、ロービームヘッドランプ74及びフロントスモールランプ76はランプユニット85Rに組み込まれている。
また、車両14の後方部に設けられたものとしては、ブレーキランプ86L、86R、リアスモールランプ88L、88R、リアウインカ90L、90R、バックランプ92L、92R、ライセンスプレートランプ94及びハイマウントストップランプ96が検査対象として挙げられる。ハイマウントストップランプ96はリアシールド97の下縁に沿うように設けられたランプであり、ブレーキング時にブレーキランプ86L、86Rとともに点灯する。
車両用灯体検査装置10では、これらのランプの点灯又は点滅を検査するため、カメラ22L、22R、24L、24Rで検査対象を分担して検査する。具体的には、カメラ22Lは、ハイビームヘッドランプ72L、ロービームヘッドランプ74L、フロントスモールランプ76L、フォグランプ78L、フロントウインカ80L及びウェルカムランプ84Lの検査を分担し、カメラ22Rは、ハイビームヘッドランプ72R、ロービームヘッドランプ74R、フロントスモールランプ76R、フォグランプ78R、フロントウインカ80R及びウェルカムランプ84Rの検査を分担する。
また、カメラ24Lは、ブレーキランプ86L、リアスモールランプ88L、リアウインカ90L、及びハイマウントストップランプ96の検査を分担し、カメラ24Rは、ブレーキランプ86R、リアスモールランプ88R、リアウインカ90R及びライセンスプレートランプ94の検査を分担する。
このような分担を行うために、各カメラ22L、22R、24L、24Rは検査対象の灯体を適確に撮像することのできる位置に配置されている。つまり、カメラ22L、22Rは、走路12より外側の左右位置に設けられている(図1参照)ことから、前方のランプユニット85L、85R等のみならず横側面のフロントウインカ80L、80R及びウェルカムランプ84L、84Rも撮像することができるため、側方を専用に撮像するカメラが不要であり、撮像部の台数が少なくて足りる。また、カメラ24L、24Rは、検査対象とされる各種の車両14のうち最も車長の長い車両14aの後端部よりも後方に設けられており、全ての車両14の後方部が撮像可能である(図1参照)。したがって、車両14の種類に応じて別の撮像部を造設したり、カメラ24L、24Rを動かしたりする必要がない。
各カメラ22L、22R、24L、24Rは、走路12の外側に設けられていることから、車両14は容易に検査位置に進入することができる。また、検査終了後には前進して抜けて、次の検査対象の車両14が進入することができ、いわゆるライン検査が可能となる。
仮に、撮像素子を車両14の側方に設ける場合には、適当な範囲の視野を得るために車両14からやや離れた位置に配置する必要から、走路12以外に広いスペースが必要となり、又は広角レンズを用いる必要がある。広角レンズは高価であってしかも像の歪みが大きいことから好ましくない。一方、車両用灯体検査装置10においては、カメラ22L、22R、24L、24Rは広い視野を得るために車両14からやや離れた位置に設けられているが、走路12の近傍に配置されているため省スペース化が図られる。また、カメラ22L、22R、24L、24Rには汎用レンズが用いられており、廉価である。
図6に示すように、カメラ22L及び22Rは、ハイビームヘッドランプ72L、72R及びロービームヘッドランプ74L、74Rの高さ以上であって、且つウェルカムランプ84L、84Rの高さ以下の位置に設けられている。ハイビームヘッドランプ72L、72R及びロービームヘッドランプ74L、74Rは路面を照らすことから光軸が多少下向きとなっているため、多量の光がカメラ22L及び22Rに対して直接的に入射することがなく、ハレーションが過度に発生することを防止できる。また、ウェルカムランプ84L、84Rの発光部がドアミラーに隠れることがなく確実に撮像することができる。
カメラ24L及び24Rは、ハイマウントストップランプ96の高さ以上の位置に設けられており、ハイマウントストップランプ96がリアトランク部に隠れることがなく確実に撮像することができる。
実際上、各カメラ22L、22R、24L、24Rは、走路12の外側に設けられているが、カメラ22Lとカメラ22Rとの距離、及びカメラ24Lとカメラ24Rとの距離は、車幅以上の間隔が設けられていればよい。ここで、車幅とはドアミラーを除いたボディ36の幅である。ボディ36の幅以上の間隔があれば、横側面を撮像することができ、しかもドアミラーと異なる高さであれば車両14が通過可能だからである。ドアミラーにウインカ等の灯体がある場合には、その幅以上の位置に設ければよい。
また、前方のカメラ22L、22Rと輪止38との距離を十分に離間させ、図1の矢印Aで示すように、検査の終了した車両14が右折又は左折して走路12から抜けるようにしてもよい。
主処理部44の記憶部には、車両14の型式コードに対応した複数の検査プログラムが記録されており、該検査プログラムは取得した画像データ上に設定する複数のウインドに関するデータを含んでいる。これらのウインドは複数の用途があり、得られる画像データ上で検査領域を限定するための用途、前輪26L、26R、後輪30L、30Rの位置を検出する用途、及びスポットライト28L、28R、蛍光灯32L、32Rの照明を確認する用途に用いられる。
図7及び図8に示す画像データ100、101を参照しながら各ウインドについて説明する。画像データ100はカメラ22Rで車両14の右前方部を撮像して得られたものであり、画像データ101はカメラ24Rで車両14の右後方を撮像して得られたものである。
図7に示すように、画像データ100には、輝度確認用ウインド102、タイヤ水平位置確認ウインド104、ボディ垂直位置確認ウインド106、フロントランプ検査ウインド108、フロントウインカ検査ウインド110、サイドウインカ検査ウインド112、フォグランプ検査ウインド114及びウェルカムランプ検査ウインド116が設定されている。
輝度確認用ウインド102は、スポットライト28Rによって照らされる照明範囲103内における走路12又は輪止38の位置に設けられた小さいウインドである。
タイヤ水平位置確認ウインド104は長尺で横長形状のウインドであって、照明範囲103内において、前輪26Rのサイドウォール部(側面)の左エッジLe及び右エッジReに対して横方向に交差する位置に設定されている。また、タイヤ水平位置確認ウインド104は、ボディ36にかからない位置で且つ走路12よりもやや高い位置となるように設定されている。
ボディ垂直位置確認ウインド106は縦長のウインドであって、照明範囲103内において、前輪26Rの上端部の前輪エッジTeとホイールハウス上端部のホイールハウスエッジWe対して縦方向に交差すると想定される基準位置に設けられている。この基準位置は、車両14が走路12の中央で停止している場合において、検査対象の像を含む位置として設定される。
フロントランプ検査ウインド108は、ハイビームヘッドランプ72R、ロービームヘッドランプ74R、フロントスモールランプ76Rを含むと想定される基準位置に設けられたウインドであり、ランプユニット85R全体を含んでいる。フロントウインカ検査ウインド110、フォグランプ検査ウインド114及びウェルカムランプ検査ウインド116は、順にフロントウインカ80R、フォグランプ78R及びウェルカムランプ84Rを含むと想定される基準位置に設けられたウインドであり、それぞれの灯体の像よりも大きい適切な面積に設定されている。
また、図8に示すように、車両14の右後方部を撮像して得られた画像データ101には輝度確認用ウインド122、タイヤ水平位置確認ウインド124、ボディ垂直位置確認ウインド126、リアランプ検査ウインド128、リアウインカ検査ウインド130及びハイマウントストップランプ検査ウインド132が設定されている。
輝度確認用ウインド122、タイヤ水平位置確認ウインド124及びボディ垂直位置確認ウインド126は、前記の輝度確認用ウインド102、タイヤ水平位置確認ウインド104及びボディ垂直位置確認ウインド106に相当するウインドであり、蛍光灯32Rによって照らされる照明範囲134内に設けられている。リアランプ検査ウインド128は、ブレーキランプ86R及びリアスモールランプ88Rを含むと想定される基準位置に設定されている。リアウインカ検査ウインド130及びハイマウントストップランプ検査ウインド132は、順にリアウインカ90R及びハイマウントストップランプ96を含むと想定される基準位置に設定されている。
輝度確認用ウインド102、タイヤ水平位置確認ウインド104、輝度確認用ウインド122及びタイヤ水平位置確認ウインド124は位置が固定されている。他のウインドは車両14の型式コードに応じてデフォルト位置が前記基準位置として設定されていおり、後述するように車両14の左右位置等に応じて設定変更される。タイヤ水平位置確認ウインド124は、車両14のホイールベースに応じて位置を変更してもよい。
なお、図示を省略するが、カメラ22L及び24Lによって撮像される車両14の左側前方及び後方の画像データに対しても、右の画像データ100及び101における各ウインドと左右対称位置に同様のウインドが設定されている。ただし、カメラ24Lによって撮像される画像データには、ハイマウントストップランプ検査ウインド132は設定されず、ライセンスプレートランプ94が含まれると想定される基準位置にライセンスプレートランプ確認ウインド140(図8参照)が設定されており、検査対象が均等に割り振られている。
このようなウインドを適切に設定するとともに各ウインド内において処理を行うことにより、画像全体を処理対象とする場合と比較して演算量が大幅に低減され、検査の迅速化を図ることができる。
次に、このように構成される車両用灯体検査装置10を用いて車両14の灯体を検査する方法について図9に基づいて説明する。以下の説明では、断りのない限り表記したステップ番号順に処理が実行されるものとする。
先ず、ステップS1において、車両14の車室内における所定のカバーを外し、内部のコネクタに端末機20を接続する。
ステップS2において、検査員は車両14を運転して規定の検査位置まで移動させる。つまり、図7に示すように、前輪26L及び26Rが2本の輪止38の間に乗り上げる位置まで運転して停止させ、車両14の位置決めがなされる。このとき、光電スイッチ40L、40Rによって前輪26L及び26Rが規定に検査位置に到達したことが検出されて、主処理部44にオン信号を伝達する。
ステップS3において、主処理部44は光電スイッチ40L及び40Rからオン信号が供給されるまで待機し、該オン信号を検出したときにステップS4へ移る。
ステップS4において、主処理部44は、RFIDレシーバ58を用いてIDタグ34に記録された車両14の製造番号コード及び端末機20を取得するとともに、点灯していたパイロットランプ70を消灯又は変色表示させる。
ステップS5において、主処理部44は端末機20と通信を続行し、車速が0であること、フットブレーキがオフであること及びサイドブレーキがオンとなっていることの確認を行う。端末機20はこれらの情報をECU18から取得して主処理部44へ通信する。車速が0であって且つサイドブレーキがオンであることから車両14は完全に停止していることが確認され、確実な灯体検査を行うことができる。また、フットブレーキがオフとなっていることからブレーキランプ86L、86R及びハイマウントストップランプ96が消灯状態となり、検査の準備条件が成立する。
なお、主処理部44はこれらの確認を行いながら同時並行的に、取得した型式コードに対応する検査プログラムをハードディスク等の記憶装置からロードする。この検査プログラムは、車両14の種類毎に次の情報が含まれている。すなわち、車両14の検査シーケンス、灯体に関する情報及び前記の各ウインドに関する情報等である。灯体に関する情報は、灯体の数、種類及び位置等の情報である。
ステップS6において、スポットライト28L、28R及び蛍光灯32L、32Rを点灯させて前輪26L、26R及び後輪30L、30Rを照明する。主処理部44はこれらの照明が正しく点灯しているか否かを確認し、点灯していると判断される場合にはステップSへ移り、正しい点灯が確認されない場合にはステップS7において所定のエラー表示を行う。
ステップS6における照明の確認は、画像データ100(図7参照)上における輝度確認用ウインド102の平均輝度を調べて、該平均輝度が規定値以上である場合にはスポットライト28Rが正しく点灯していると判断される。
なお、蛍光灯32Rの点灯確認は輝度確認用ウインド122(図8参照)に基づいて行われ、左側のスポットライト28L及び蛍光灯32Lの点灯確認についても、カメラ22L、24Lから得られる画像上における輝度確認用ウインドの平均輝度を調べることにより同様に判断される。
ステップS8において、前輪26L、26R及び後輪30L及び30Rのエッジ検出及びホイールハウスのエッジ検出を行う。つまり、車両14の車長方向位置は、輪止38によって規定されているが、左右方向位置は走路12の幅内で変化し得るため各灯体の左右位置も付随的に変化する。また、車両14のボディ36は基本的には水平に保たれるが、積荷のバランスによって左右に多少傾斜する場合があり得るため、傾斜に応じて各灯体の上下位置が変化する。したがって、各灯体の検査を適切に行うため、前輪26R、26L及び後輪30R及び30Lのエッジ検出及びホイールハウスのエッジ検出を行い、車両14の左右位置及び傾斜を検出して各灯体の位置を正確に特定する。
ステップS9において、前記ステップS8で検出された車両14の左右位置及び傾斜等に基づいて前記の各検査ウインドの位置を補正する。
ステップS10において、補正された各ウインドに基づいて灯体の検査を順次実行する。
ステップS11において、主処理部44は端末機20に対して検査が終了したことを示す信号と、検査結果の情報とを通知し、モニタ20a上にこれらの情報を表示させるとともに、パイロットランプ70を点灯又は元の色の表示に戻す。
検査員は、モニタ20aを見て検査結果を認識し、正常な結果である場合には走路12を走行して次の検査工程へ車両14を移動させ、異常を示す結果である場合には所定の待避エリアへ移動させて必要なチェックを行う。
車両用灯体検査装置10による検査結果のデータは、車両14の製造番号コードと対応させて端末機20及びメインコンピュータ54の各記憶部に記録される。車両用灯体検査装置10による灯体検査及び他の全検査を終了した後、端末機20及びIDタグ34を車両14から取り外す。
次に、図9中のステップS8、S9及びS10の処理について順次詳述する。
先ず、前記ステップS8及びS9における処理について図10及び図11を参照しながら詳細に説明する。図10中における処理は一連の処理として1つのフローチャートで示しているが、このうちステップS101〜S108が前記ステップS8に相当し、ステップS109及びS110がステップS9に相当する処理である。
先ず、ステップS101において、タイヤ水平位置確認ウインド104(図11参照)を抽出するとともに該タイヤ水平位置確認ウインド104内を左から右に向かって走査し、所定ピクセル幅(例えば、1ピクセル)毎の輝度値を順に求める。このとき、該輝度値が増加するように(明るく)変化し、左方に隣接する区域の輝度値との差が規定値を超えた箇所を前輪26Rの左エッジLeとして特定する。また、ノイズ等の影響を考慮し、輝度値が大きく変化した後にその右方に連続する複数の区域における輝度値が略一致していることを付加条件とし、又は所定の平滑化処理を行いながら検査してもよい(以下の輝度変化検出の処理においても同様である)。
ステップS102において、図11に示される各検査ウインドのデフォルト位置の基準となっている前輪基準エッジBeと前記ステップS101で求めた左エッジLeとの水平距離であるオフセット量Oeを求める。前輪基準エッジBeは、車両14が走路12の中央で停止している場合における前輪26R’の画像上側のエッジ位置として規定されている。
ステップS103において、前記左エッジLeからさらに右へ向かって所定ピクセル幅毎の輝度値を順に求め、該輝度値が減少するように(暗く)変化し、左方に隣接する区域の輝度値との差が規定値を超えた箇所を前輪26Rの右エッジReとして特定する。なお、ホイール150の像を考慮して、左エッジLeからの水平距離がホイール150の径に基づいた規定値以上であることを右エッジRe検出の付加条件としてもよい。
ステップS104において、ボディ垂直位置確認ウインド106を左エッジLeと右エッジReとの中間位置を通る垂直線C上まで水平に移動させる補正を行い(図11参照)、該ボディ垂直位置確認ウインド106に前輪26Rの上端部である前輪エッジTeとホイールハウスエッジWeとを含ませる。なお、ボディ垂直位置確認ウインド106の垂直位置は型式コードに含まれるタイヤ径に基づいて予め設定されている。このように、ボディ垂直位置確認ウインド106は左エッジLeと右エッジReに基づいて簡便に設定される。
ステップS105において、ボディ垂直位置確認ウインド106を抽出するとともに該ボディ垂直位置確認ウインド106内を上から下に向かって走査し、所定ピクセル幅毎の輝度値順に求める。このとき、該輝度値が減少するように変化し、上方に隣接する区域の輝度値との差が規定値を超えた箇所をホイールハウスエッジWeとして特定する。
ステップS106において、ホイールハウスエッジWeからさらに下へ向かって所定ピクセル幅毎の輝度値を順に求め、該輝度値が増加するように変化し、上方に隣接する区域の輝度値との差が規定値を超えた箇所を前輪26Rの前輪エッジTeとして特定する。
カメラ22Rは、車両14を斜めから撮像しているため、前輪エッジTeとホイールハウスエッジWeとの隙間は上端部が最も広がっているため、両者が確実に区別されて検出が容易である。また、ホイールハウスエッジWe及び前輪エッジTeは略水平であることから縦方向の走査により容易且つ確実に検出される。
ステップS107において、ホイールハウスエッジWeと前輪エッジTeとの差である右前ホイール隙間Gfrを求めるとともに、該右前ホイール隙間Gfeと基準隙間Gbとの差εhを求める。ところで、前輪26Rの高さは既知であることから、この高さを基準として右前ホイール隙間Gfrを参照することによりホイールハウスエッジWeの高さを正確に特定することができる。
なお、ステップS101〜ステップS107の処理は、カメラ22L、24R及び24Lから得られる他の画像データについても同様に行われ、左前ホイール隙間Gfl、右後ホイール隙間Grr及び左後ホイール隙間Grl(図示せず)が求められる。
ステップS108において、右前ホイール隙間Gfr、左前ホイール隙間Gfl、右後ホイール隙間Grr及び左後ホイール隙間Grlから、車両14の車高、前後傾斜及び左右傾斜を検出及び検査する。各隙間、車高、前後傾斜及び左右傾斜の値を予め設定された既定値と比較し、異常値であると判断される場合には、警告表示をモニタ20aに表示させるとともに所定の記憶部に記録する。例えば、車両14の前方における左右傾斜Rfは、Rf←Gfr−Gflとして求められ、右方における前後傾斜Prは、Pr←Gfr−Grrとして求められる。これらの左右傾斜Rfや前後傾斜Prの絶対値が規定閾値より大きいときには異常であると判断して表示及び記録をする。
このステップS108においては、例えば、ボディ36を支える各サスペンションが規定高さとなっていることの検査を行うことも可能である。
ステップS109において、右画像データ100(図7参照)におけるフロントランプ検査ウインド108、フロントウインカ検査ウインド110、フォグランプ検査ウインド114、ウェルカムランプ検査ウインド116を前記オフセット量Oeだけ水平に移動する位置補正を行う。
ステップS110において、フロントランプ検査ウインド108、フロントウインカ検査ウインド110、フォグランプ検査ウインド114、ウェルカムランプ検査ウインド116の垂直位置を補正する。求められた車高及び左右傾斜Rfに基づいて、各ウインドを垂直に移動する位置補正を行う。この場合、車高が基準値よりも高く、左右傾斜Rfが0であるときには、各ウインドを一律に同じ量だけ上へ移動させる。一方、車高が基準値と等しく、左右傾斜Rfが大きいときには、車両中心に近いフロントランプ検査ウインド108の移動量は小さく、車両中心から遠いサイドウインカ検査ウインド112の移動量は大きくなる。
ウェルカムランプ検査ウインド116は、前輪26Rよりも後方に配置されていることから後輪30Rの影響も比較的大きく受けるため、前後傾斜Prを考慮して、より正確な垂直位置の補正を行うようにしてもよい。
このような水平位置の移動及び垂直位置の移動を行うことにより、例えば、フロントランプ検査ウインド108は、ハイビームヘッドランプ72R、ロービームヘッドランプ74R、フロントスモールランプ76Rを確実に含む位置に移動する。
なお、詳細な説明を省略するが、左前画面、左右の後の画面における各ウインドについても同様の処理によって水平移動及び垂直移動が行われる。
このように前輪26L、26R及び後輪30L、30Rの4箇所において、それぞれ車輪の水平位置を検出するとともにホイールハウスエッジWeを検出してその高さ求めることにより、車高及び車体の傾きが正確に求められ、車両14の位置及び姿勢を立体的に検出することができ、ランプユニット85L、85R内のランプはもとより他の灯体の位置も正確に特定することができる。これにより、対応する検査ウインドを適切に設定することができる。
また、カメラ22Rは車両14を前斜め側方から撮像することから、前輪26Rの側面、ランプユニット85R、サイドウインカ82R及びウェルカムランプ84R等が1つの撮像範囲内に含まれる。前輪26Rの像は車両14の位置検出用に利用される一方、ランプユニット85R、サイドウインカ82R及びウェルカムランプ84R等の像は、点灯、点滅検査に利用されるため、カメラ22Rは車両位置検出用と灯体検査用に兼用可能となる。
ステップS109及びS110における水平、垂直の移動補正について、代表的にフロントウインカ検査ウインド110を移動する様子を図11に示す。フロントウインカ検査ウインド110は右のホイールハウスに近いことから、垂直方向に移動量を近似的に前記差εhとしてもよい。
次に、前記ステップS10(図9参照)における処理について図12を参照しながら詳細に説明する。このステップS10における処理は、光電スイッチ40L、40Rの信号に基づいて車両14が検査位置に到達したことを検出したときに、端末機20及びECU18を介して灯体を点灯又は点滅させるとともにカメラ22R、22L、24R、24Lから画像データを取得し、該画像データに基づいて灯体の検査をするものである。
先ず、ステップS201において、主処理部44は端末機20へ所定の信号を送信してECU18の作用下に制御可能な全ての灯体を消灯させるとともに、スポットライト28L、28R及び蛍光灯32L、32Rを消灯させる。
ステップS202において、主処理部44はフロントスモールランプ76L、76R、フォグランプ78L、78R、ウェルカムランプ84L、84R、リアスモールランプ88L、88R、ライセンスプレートランプ94を順番に点灯、消灯させ、カメラ22L、22R、24L、24Rから得られる画像に基づいて点灯の確認検査を行う。
各灯体は同時に点灯させる訳ではないので、不測の事態によって誤配線があった場合には規定された順番と異なる順に灯体が点灯することとなり、誤配線が存在することを検出可能である。
このステップS202における検査では、高輝度のヘッドランプの影響を受けずに低輝度のランプの検査を適切に行うことができる。
次に、主処理部44は、ステップS203及びS204におけるヘッドランプ点灯検査と、ステップS205及びS206におけるリアウインカ点滅検査とを同時に行う。実際上、主処理部44はマルチタスク処理を用いることなく、1つのルーチンでウインカ点滅検査とヘッドランプ点灯検査とを同時に行うことが可能であるが、理解を容易にするために図12においては分岐した別の処理として表す。
ステップS203においては、主処理部44は端末機20へ所定の信号を送信してECU18の作用下にハイビームヘッドランプ72L及び72Rを点灯、消灯させ、カメラ22L及び22Rから得られる画像に基づいて点灯の確認検査を行う。
ステップS204においては、主処理部44は端末機20へ所定の信号を送信してECU18の作用下にロービームヘッドランプ74L及び74Rを点灯、消灯させ、カメラ22L及び22Rから得られる画像に基づいて点灯の確認検査を行う。
一方、ステップS205においては、主処理部44は端末機20へ所定の作動信号を送信してECU18の作用下にリアウインカ90Lを点滅させる。主処理部44では、カメラ24Lから得られる左後画像データに基づいてリアウインカ90Lが正しく点滅すること及びその周期の確認検査を行う。
ステップS206においては、前記ステップS205におけるリアウインカ90Lの検査と同様にリアウインカ90Rの点滅検査を行う。リアウインカ90Lとリアウインカ90Rの検査を分けることにより誤配線(逆配線)の検出が可能である。
ところで、これらのステップS205及びS206は前記ステップS203及びS204と同時に行われるが、リアウインカ90L、90Rとヘッドランプ類とは十分に離間し、光軸方向が逆であり、しかも異なる画像データ100及び101に基づいて検査が行われる。従って、高輝度のヘッドランプ類が、リアウインカ90L、90Rの検査に影響を与えることがなく、正しい検査が行われる。実際上、リアウインカ90Lはフロントウインカ80L及びサイドウインカ82Lと同期して点滅し、リアウインカ90Rはフロントウインカ80R及びサイドウインカ82Rと同期して点滅するが、フロントウインカ80L、80R、サイドウインカ82L、82Rは比較的低輝度であるため、ハイビームヘッドランプ72L、72R及びロービームヘッドランプ74L、74Rの検査に影響を与えることがない。
次に、前記ステップS204及びステップS206の処理が終了していることを確認した後、ステップS207及びS209を同時に実行する。
ステップS207において、主処理部44は端末機20へ所定の作動信号を送信してECU18の作用下にフロントウインカ80Lを点滅させ、前記ステップS203と同様の手順によりフロントウインカ80Lの検査を行う。
ステップS208において、主処理部44は端末機20へ所定の作動信号を送信してECU18の作用下にフロントウインカ80Rを点滅させ、前記ステップS203と同様の手順によりフロントウインカ80Rの検査を行う。
一方、ステップS209において、ブレーキランプ86L、86R及びハイマウントストップランプ96の点灯検査を行う。ブレーキランプ86L、86R及びハイマウントストップランプ96は、ブレーキペダルに連動するスイッチに直結的に接続されており、ECU18の作用下にないため、検査員がブレーキペダルを踏むことによって点灯させて検査を行う。
具体的には、主処理部44から端末機20に対してブレーキランプ検査開始を示す信号を送出し、該信号を受診した端末機20はモニタ20aに「フットブレーキを踏んでください。」等のメッセージを表示する。作業員はこの表示を確認した上でブレーキを踏み、ブレーキランプ86L、86R及びハイマウントストップランプ96を点灯させる。主処理部44は、カメラ24L及び24Rから得られる画像上でリアランプ検査ウインド128及びハイマウントストップランプ検査ウインド132内の表示に基づいて点灯検査を行う。
この検査を行った後、ブレーキランプ検査終了の旨及び結果を示す情報を端末機20に送出し、例えば「ブレーキランプの検査が終了しました。正常です。」等のメッセージをモニタ20aに表示させる。
ステップS210において、バックランプ92L、92Rの点灯検査を行う。バックランプ92L、92Rは、シフトレバーに連動するスイッチに直結的に接続されており、ECU18の作用下にないため、検査員がシフトチェンジを行うことによって点灯させて検査を行う。この場合、前記ステップS209における手順と同様にモニタ20aに適当な表示をさせて作業員に対してシフトチェンジを促すことより検査が行われる。
ステップS209及びS210における検査員への作業指示はメッセージ形式に限らず、絵文字等のグラフィック形式や内蔵のブザーの音パターン変化に基づいて行ってもよい。
このように、灯体の検査においてはヘッドランプの点灯検査処理、ウインカの点滅検査処理、及びその他のランプの点灯検査処理を異なる画像データ(撮像時間が異なり、又は撮像するカメラが異なり撮像範囲が異なるデータ)に基づいて検査する。従って、ヘッドランプの発する高輝度の光がウインカ及びその他のランプの検査に用いられる画像データに影響を与えることがなく、正確な検査を行うことができる。また、撮像範囲が異なる画像データにより同時並列的に検査を行うことができ、検査時間の短縮を図ることができる。
次に、灯体の具体的な検査方法について、ハイビームヘッドランプ72R、ロービームヘッドランプ74R及びフロントスモールランプ76Rの検査を例にして、図13〜図14Cを参照しながら説明する。これらのランプを備えるランプユニット85Rは、内部のいずれのランプが点灯した場合にも前面のレンズにより光がやや拡散されてレンズ全体が明るく視認されることとなるが、どのランプが点灯しているのかについて以下の方法により区別して検査することができる。なお、この検査で用いられるフロントランプ検査ウインド108の面積は、見かけ上のランプユニット85Rの面積に対して3倍程度に設定されている。
先ず、ステップS301において、主処理部44はハイビームヘッドランプ72R、ロービームヘッドランプ74R及びフロントスモールランプ76Rのうち検査対象のいずれか1つのランプを点灯させる動作信号を端末機20へ送出し、該端末機20及びECU18を介して点灯させる。
ステップS302において、カメラ22Rから画像データを取得してそれぞれ二値化処理を行う。すなわち、得られた原画像データは各ピクセル毎に複数階調(例えば、256階調)を有するデータであるが、設定された階調値以上であるピクセルを「1」とし、該階調値未満であるピクセルを「0」として変換処理する。このような二値化処理を予め行うことにより、以後の画像処理の演算が容易となり、検査を迅速に行うことができる。
ステップS303において、画像データ上のフロントランプ検査ウインド108を抽出し、全ピクセルに対する「1」のピクセルの割合Rateを求める。例えば、「1」のピクセルが200であり、全ピクセルが400である場合には、割合Rateは、Rate=50%(=200/400×100)である。
この後、ステップS304において、点灯させているランプの種類による分岐処理を行い、フロントスモールランプ76Rの場合(前記ステップS202の場合)にはステップS305へ移り、ロービームヘッドランプ74Rの場合(前記ステップS204の場合)にはステップS306へ移り、ハイビームヘッドランプ72Rの場合(前記ステップS203の場合)にはステップS307へ移る。
ステップS305においては、前記割合Rateが30%〜70%の範囲内である場合にはフロントスモールランプ76Rが正常に点灯していると判断してステップS308へ移る。割合Rateがこの範囲外であるときにはフロントスモールランプ76Rが消灯し又は他のランプが点灯している状態であると判断してステップS309へ移る。この場合、断線、球切れ又は誤配線があることが認識される。
フロントスモールランプ76Rが点灯している場合には、輝度が低いため図14Aに示すように「1」のピクセルの部分(ハッチングのない部分)がランプユニット85Rを示す領域にほぼ限られており、30%〜70%が合格範囲とされる。
ステップS306においては、前記割合Rateが70%〜90%の範囲内である場合にはロービームヘッドランプ74Rが正常に点灯していると判断してステップS308へ移り、割合Rateがこの範囲外であるときにはロービームヘッドランプ74Rが消灯し又は他のランプが点灯している状態であると判断してステップS309へ移る。
ロービームヘッドランプ74Rが点灯している場合には、輝度は高いが光軸が相当に下向きであるため、図14Bに示すように、光源部近傍の部分がハレーションを発生して「1」となり、70%〜90%が合格範囲とされる。
ステップS307においては、前記割合Rateが90%以上である場合にはハイビームヘッドランプ72Rが正常に点灯していると判断してステップS308へ移り、割合Rateが90%未満であるときにはハイビームヘッドランプ72Rが消灯し又は他のランプが点灯している状態であると判断してステップS309へ移る。
ハイビームヘッドランプ72Rが点灯している場合には、輝度が高くしかも光軸の向きが比較的上方を向いているため、図14Cに示すようにハレーションがフロントランプ検査ウインド108のほぼ全面に発生することとなり、90%以上が合格範囲とされる。
ステップS308においては対応するランプの点灯が正常であることを示す情報を所定の記憶部に記録し、ステップS309においては異常であることを示す情報を記録する。
ステップS308又はS309の後、対応するランプを消灯させる信号を端末機20に送出する。
前記のとおり、フロントスモールランプ76R、ロービームヘッドランプ74R及びハイビームヘッドランプ72Rは、ランプユニット85Rに組み込まれていて相互に非常に近い位置に配置されおり、しかも前面のレンズ部では光が多少拡散するため、いずれのランプが点灯しているのか区別することは困難である。また、ランプユニット85L、85Rの型式によっては、光源の背後に設けられた反射板が各ランプの光を共通的に反射する場合があり、いずれのランプが点灯しているか識別が一層困難となることがある。
これに対して図13に示す処理によれば、輝度値が閾値以上である面積の比を示す割合Rateを用いることによりフロントランプ検査ウインド108内の平均輝度の違いを検出して、フロントスモールランプ76R、ロービームヘッドランプ74R及びハイビームヘッドランプ72Rのいずれが点灯しているのか区別して検査することができる。これにより、ランプユニット85R内のフロントスモールランプ76R、ロービームヘッドランプ74R及びハイビームヘッドランプ72Rの位置を特に識別する必要がなく、これら3つのランプを1つのフロントランプ検査ウインド108で検査することができる。
輝度の違いを検出する方法としては、例えば、フロントランプ検査ウインド108内の最高輝度に基づいて判断する方法も考えられるが、最高輝度値が計測レンジオーバーで飽和することも多く、最高輝度を実際の画像データから正確に算出することは困難である。車両用灯体検査装置10においては、予め二値処理を行った画像データから面積に基づく割合Rateによりフロントランプ検査ウインド108内の平均輝度の違いを検出するため、フロントスモールランプ76R、ロービームヘッドランプ74R及びハイビームヘッドランプ72Rを正確に識別することができる。
なお、実際の使用状態に即して、ハイビームヘッドランプ72Rを点灯させる際にはフロントスモールランプ76Rを同時に点灯させておいてもよいし、同様にロービームヘッドランプ74Rを点灯させる際にもフロントスモールランプ76Rを同時に点灯させておいてもよい。この場合、前記ステップS306及びステップS307における合否範囲の値をフロントスモールランプ76Rの点灯を考慮して調整するとよい。
図13に示す処理は、右側のランプユニット85Rの検査について示しているが、左側のランプユニット85Lについても同様に検査可能であることはもちろんである。さらに、その他のランプ類については、フロントスモールランプ76Rと同様の手順により検査可能であって、フォグランプ78R、ウェルカムランプ84R、リアスモールランプ88R及びライセンスプレートランプ94は、フォグランプ検査ウインド114、ウェルカムランプ検査ウインド116及びライセンスプレートランプ確認ウインド140を用いてそれぞれ検査することができる。
また、ウェルカムランプ84R、84Lの検査は、走路12のうち照射面となる地面の部分に輝度確認用ウインド122と同様のウインドを設定し、該ウインドの照度を検出することにより検査してもよい。ライセンスプレートランプ94についても同様に、照射面となるライセンスプレート部に検査ウインドを設定して検査してもよい。この場合、ウェルカムランプ84R、84L及びライセンスプレートランプ94の各発光部が画像データ内に含まれていなくてもよい。
次に、ウインカ類の検査方法について、図15を参照しながら説明する。ウインカ類、つまりフロントウインカ80L、80R、サイドウインカ82L、82R及びリアウインカ90L、90Rは、ECU18又は他の処理部が有する点滅タイマ機能に基づいて所定の周期で点滅を行うが、この点滅周期が適切であるか否かを図15に示す手順に基づいて検査を行う。
先ず、ステップS401において、主処理部44はフロントウインカ80Rを点滅させる動作信号を端末機20へ送出するとともに、所定の実行回数カウンタを0にリセットする。
ステップS402において、主処理部44は、前記ステップS302と同様にカメラ22Rから画像データを取得して二値化処理を行う。
ステップS403において、前記ステップS303と同様に、フロントウインカ検査ウインド110を抽出して、輝度が所定閾値以上である「1」を示すピクセルの割合Rateを求める。
ステップS404において、フロントウインカ80Rが点灯しているか否かを確認し、点灯している場合にはステップS405へ移り、消灯している場合にはステップS406へ移る。具体的には、前記割合Rateが30%以上であるときには点灯と判断し、0%未満であるときには消灯であると判断すればよい。また、二値化処理を省略してフロントウインカ検査ウインド110内の平均輝度により判断してもよい。
ステップS405においては、記憶部に設けられた所定の時系列記録テーブルにおける前回記録部の次順の記録部に点灯を示す情報を記録し、ステップS406においては、消灯を示す情報を記録する。この後ステップS40へ移る。
ステップS40において、前記実行回数カウンタをインクリメントした後、該実行回数カウンタが所定回数に達しているか否かを確認する。つまり、ステップS402〜S405で示されるループの実行回数が所定回数に達している場合にはステップS40へ移り、未達である場合にはステップS402へ戻り処理を続行する。この実行回数は、フロントウインカ80Rが3回以上点滅する時間に相当する値に設定されている。なお、S402〜S405で示されるループは適当なタイマ機能に基づいて、規定された微小時間毎に実行されるように制御されているものとする。
ステップS40において、主処理部44はフロントウインカ80Rの点滅を終了させる動作信号を端末機20へ送出し、フロントウインカ80Rを消灯させる。
ステップS40において、時系列記録テーブルに記録された情報からフロントウインカ80Rの平均点滅周期を求める。すなわち、時系列記録テーブルには、点灯を示す情報が連続して記録されている領域と消灯を示す情報が連続して記録されている領域とが交互に3つ以上存在していることから、これらの領域の切り替わり箇所の間隔から3周期の時間が求められ、その値を1/3とすればよい。
ステップS410において、求められた平均点滅周期が規定範囲内であるか否かを確認し、規定範囲内であるときにはステップS41へ移り、規定範囲外であるときにはステップS41へ移る。
ステップS41においてはフロントウインカ80Rの平均点滅周期が正常であることを示す情報を所定の記憶部に記録し、ステップS41においては異常であることを示す情報を記録する。
この後、図15に示すウインカ点滅確認の検査を終了する。なお、図15に示す手順は、フロントウインカ80Rを検査する場合を例にして示しているが、フロントウインカ80L、サイドウインカ82L、82R及びリアウインカ90L、90Rについても同様の手順により検査が行われる。このうち、サイドウインカ82R及びリアウインカ90Rは、サイドウインカ検査ウインド112及びリアウインカ検査ウインド130を用いて検査が行われる。フロントウインカ80R及びサイドウインカ検査ウインド112は、同一の画像データ100(図7参照)内に撮像されることから、検査を同時に行ってもよい。
上述したように、本実施の形態に係る車両用灯体検査装置10によれば、車両位置認識部16によって車両14が検査位置に到達したことを検出したときに、端末機20及びECU18を介して灯体を自動的に点灯又は点滅させるとともに該灯体をカメラ22L、22R、24L、24Rによって撮像することにより、灯体の検査の自動化を図ることができ、人為的な検査ミスの防止及び迅速な検査が可能となる。
端末機20には、車両14に応じた検査シーケンスがロードされており、主処理部44と協動させることにより検査の自動化が容易に実現され、しかも端末機20は無線通信が可能であるとともに他の検査にも兼用されることから検査工程毎に着脱する必要がない。また、車両用灯体検査装置10は、車両位置認識部16を有することから、組み立て後の車両14を走路12上を検査員が運転して移動させるような検査ラインにおいて好適に適用される。
また、本実施の形態に係る車両用灯体検査方法によれば、前輪26Rを横切る位置に設定されたタイヤ水平位置確認ウインド104を走査することによりエッジLe及びReが検出され、車両14の灯体とカメラ22Rとの位置関係を適切に検出することができる。従って、エッジLeと前輪基準エッジBeとの差であるオフセット量Oeを求めて、灯体が含まれる位置に各検査ウインドを移動補正することができる。また、複雑な車両位置決め機構等を用いることなく簡便、廉価な構成の装置を用いることができる。
さらに、IDタグ34から取得した型式コードや検出されたオフセット量Oeに基づいて、灯体が含まれる位置に検査ウインドを設定することにより、画像データ100上で車両14の型式の違いに対応することができ、汎用性の向上を図ることができる。したがって、組み立て後の車両14を走路12上を検査員が運転して移動させるような検査ラインにおいて好適に適用される。
本実施の形態に係る車両用灯体検査方法によれば、ランプユニット85Rのハイビームヘッドランプ72R、ロービームヘッドランプ74R及びフロントスモールランプ76Rを個別に点灯させた状態で撮像して得られた画像データ100を所定の輝度値の閾値で二値化処理を行う。この後、フロントランプ検査ウインド108内で「1」のピクセルの面積とフロントランプ検査ウインド108全体の面積との面積比Rateを求め、所定の合格範囲値と比較判断することにより、各灯体の動作状態を簡便に検査することができる。この場合、車両用灯体検査装置10は投影用スクリーンが不要で簡便且つ小型に構成することができる。また、カメラの絞り制御等の煩雑な手順が不要である。
本実施の形態に係る車両用灯体検査方法によれば、タイヤ水平位置確認ウインド104を走査することにより前輪26RのエッジLeが求められ、車両14の水平位置が特定される。また、エッジLe等に基づいて、ボディ垂直位置確認ウインド106をホイールエッジWeに対して縦方向に交差する位置に設定され、走査することによりその位置におけるボディ36の高さを正確に求めることができる。
車両14の前面又は後面と側面とが視野範囲となる斜めの位置から撮像することにより、カメラ22R、22L、24R、24Lが車両位置検出用と灯体検査用に兼用となり、車両用灯体検査装置10を廉価に構成することができ、しかも全長の異なる車両14に対しても汎用的に適用可能である。したがって、組み立て後の車両14を走路12上を検査員が運転して移動させるような検査ラインにおいて好適に適用される。
なお、上述した輝度とは狭義の輝度[cd/m2]に限らず、例えば所定ウインド内における全体的な明るさの程度等の量を含む広義の意味である。

Claims (7)

  1. 撮像素子(22、24)及び通信機能を有する端末機(20)に接続された検査部(44)により車両(14)の灯体の検査を行う車両灯体検査方法であって、
    前記車両(14)に搭載された電子制御機(18)に前記端末機(20)を接続するステップと
    前記検査部(44)前記車両(14)が規定の検査位置に到達したことを検出したときに、前記端末機(20)を介して前記電子制御機(18)に作動信号を送信することにより前記車両(14)の灯体を点灯又は点滅させるとともに前記撮像素子(22、24)によって前記灯体及び車輪(26、30)の側面を含むように撮像して画像データ(100、101)を取得するステップと
    該画像データ(100、101)上で、長尺な車輪位置確認ウインド(104、124)を前記車輪(26、30)の側面のエッジ(Le、Re)に対して横方向に交差する位置に設定するとともに、検査ウインド(108、110、112、114、116、128、130、132)を基準位置に設定するステップと、
    前記車輪位置確認ウインド(104、124)を長手方向に走査して輝度の変化から前記車輪(26、30)の側面のエッジ(Le、Re)を検出するステップと、
    前記エッジ(Le、Re)と車輪基準位置との差であるオフセット量(Oe)を求めるステップと、
    前記オフセット量(Oe)に基づいて、前記検査ウインド(108、110、112、114、116、128、130、132)を前記灯体が含まれる位置に移動補正するステップと、
    移動補正された前記検査ウインド(108、110、112、114、116、128、130、132)内における輝度を求めることにより前記灯体の動作状態を検査するステップと、
    することを特徴とする車両用灯体検査方法。
  2. 撮像素子(22、24)及び通信機能を有する端末機(20)に接続された検査部(44)により車両(14)の灯体の検査を行う車両灯体検査方法であって、
    前記車両(14)に搭載された電子制御機(18)に前記端末機(20)を接続するステップと
    前記検査部(44)前記車両(14)が規定の検査位置に到達したことを検出したときに、前記端末機(20)を介して前記電子制御機(18)に作動信号を送信することにより前記車両(14)の灯体を点灯又は点滅させるとともに前記撮像素子(22、24)によって前記灯体及び車輪(26、30)の側面を含むように撮像して画像データ(100、101)を取得するステップと
    該画像データ(100、101)上で、長尺な車輪位置確認ウインド(104、124)を前記車輪(26、30)の側面のエッジ(Le、Re)に対して横方向に交差する位置に設定する設定ステップと、
    前記車輪位置確認ウインド(104、124)を長手方向に走査して輝度の変化から前記車輪(26、30)の側面のエッジ(Le、Re)を検出する検出ステップと、
    前記車輪(26、30)の側面のエッジ(Le、Re)に基づいて、長尺なボディ位置確認ウインド(106、126)をボディのエッジ(We)に対して縦方向に交差する位置に規定する規定ステップと、
    前記ボディ位置確認ウインド(106、126)を長手方向に走査して輝度の変化から前記ボディのエッジ(We)を検出するステップと、
    前記ボディのエッジ(We)から前記ボディの車高及び傾きを検出するステップと、
    前記車高及び前記傾きに基づいて、前記灯体の位置を検出して該灯体の動作状態を検査する検査ステップと、
    することを特徴とする車両用灯体検査方法。
  3. 請求項記載の車両用灯体検査方法において、
    前記検査ステップは、検査ウインド(108、110、112、114、116、128、130、132)を基準位置に設定するサブステップと、
    前記車高又は前記傾きに基づいて前記検査ウインド(108、110、112、114、116、128、130、132)を前記灯体が含まれる位置に移動補正するサブステップとを有し、
    移動補正された前記検査ウインド(108、110、112、114、116、128、130、132)内における輝度を求めることにより前記灯体の動作状態を検査することを特徴とする車両用灯体検査方法
  4. 請求項3記載の車両用灯体検査方法において、
    前記設定ステップでは、前記車輪位置確認ウインド(104、124)を前記車輪(26、30)におけるタイヤの側面両エッジ(Le、Re)に対して横方向に交差する位置に設定し、
    前記検出ステップでは、前記車輪位置確認ウインド(104、124)を長手方向に走査して輝度の変化から前記側面両エッジ(Le、Re)を検出し、
    前記規定ステップでは、検出された前記側面両エッジ(Le、Re)の中心点を通る縦方向線上で、且つ予め記録された前記タイヤの径に基づく位置に前記ボディ位置確認ウインド(106、126)を設定することを特徴とする車両用灯体検査方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用灯体検査方法において、
    前記撮像素子(22、24)により撮像を行うときに、照明部(28、32)によって前記車輪(26、30)を照明することを特徴とする車両用灯体検査方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用灯体検査方法において、
    前記灯体は、ランプユニット(85)に複数設けられており、
    前記撮像素子(22、24)により撮像を行うときに、前記灯体の少なくとも1つを点灯させた状態で、前記画像データ(100、101)が前記ランプユニット(85)を含むように撮像し、
    前記画像データ(100、101)上で前記ランプユニット(85)の像を含む検査ウインド(108)を設定するステップと、
    前記画像データ(100、101)上の前記検査ウインド(108)を所定輝度閾値で区分する二値化処理を行うステップと、
    前記検査ウインド(108)内で二値化された一方の値を示す部分の面積を求めるステップと、
    前記面積に基づいて前記灯体の動作状態を検査するステップと、
    を有することを特徴とする車両用灯体検査方法。
  7. 請求項記載の車両用灯体検査方法において、
    前記灯体の種類に応じた前記面積の合格範囲が設定され、該合格範囲に基づいて前記灯体の種類毎の動作状態を検査することを特徴とする車両用灯体検査方法。
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