JP4469577B2 - 治療器具の洗浄消毒方法 - Google Patents

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Description

本発明は、歯科等において使用する治療器具の洗浄消毒方法に関する。
歯科治療においては歯の切削等を行うハンドピースと呼ばれる治療器具が使用されている。このハンドピースは、エアタービンにより高速で回転駆動される切削刃が取り付けられているもので、治療時には切削刃に血液が付着したり、ヘッドや柄の部分に唾液が付着したりする。したがって、患者の治療が終わって、次の患者を治療する際には、ハンドピースに付着した血液や唾液を洗浄して使用するのであるが、単にハンドピースを殺菌液に浸けたり、洗浄液によって洗浄したりするのでは、ハンドピースに付着した血液や唾液を安全なレベルにまで消毒することができないという問題があった。
そこで、ハンドピースを簡単に洗浄消毒できる装置として、たとえば特許文献1に示すような、ハンドピースを密閉されたボックス内に収納し、ボックス内を減圧してボックス内に洗浄液を吐出させてハンドピースを洗浄し、ボックス内に洗浄液が充填されたところで超音波洗浄し、また、ボックス内に消毒液を供給して消毒できるように形成された装置、あるいは、特許文献2に示すような、ハンドピースを収納する洗浄槽を設け、ハンドピースの内部に洗浄液を流入させてハンドピースの内部を洗浄するとともに、洗浄槽で超音波洗浄によりハンドピースを洗浄するように形成された装置、あるいは、特許文献3に示すような、ハンドピースを収納する洗浄容器を設け、温水と洗浄剤を用いてハンドピースを洗浄する工程、煮沸消毒による殺菌消毒工程、加熱圧搾空気を用いてハンドピースに保護剤を供給する工程、洗浄容器に低温の空気を噴出させてハンドピースを冷却して乾燥させる工程を備えた装置が提案されている。
実公昭58−50897号公報 特開昭59−55248号公報 特開平6−205796号公報
上述した洗浄消毒装置は、ハンドピースを手軽に短時間のうちに洗浄、殺菌できる装置として提案されているものであるが、装置構成が比較的簡易なものについては、短時間での洗浄、殺菌が可能であるという取り扱い上の手軽さがあるものの、安全性の点で十分な信頼性をおくことができないという問題があり、装置構成が複雑なものについては、殺菌消毒の確実性は高まるものの、装置が複雑になって高価になるという問題と、洗浄、殺菌に時間がかかるという問題があった。
そこで、本発明はこれらの課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、歯科治療に用いるハンドピースのような、血液や唾液などが付着しやすい治療器具を洗浄消毒する装置として装置の構成を複雑にすることなく、容易にかつ確実に治療器具を洗浄消毒することができ、取り扱いが容易な治療器具の洗浄消毒方法を提供しようとするものである。
本発明は、上記目的を達成するため次の構成を備える。
すなわち、被処理品である治療器具を密閉可能に設けられた洗浄槽内に収容し、洗浄槽を真空に排気した後、洗浄槽に接続された洗浄液タンクから洗浄槽の陰圧を利用して、洗浄槽内に収容されている被処理品に洗浄液を噴射させて被処理品を洗浄し、次いで、洗浄槽を真空に排気し、洗浄槽に接続されたリンス水タンクから洗浄槽の陰圧を利用して、洗浄槽内に収容されている被処理品にリンス水を噴射させてすすぎ操作を行い、前記洗浄槽は、真空排気及び加圧滅菌可能な密閉容器として形成され、前記洗浄槽を真空に排気する真空排気機構として、前記洗浄槽に連通して設けられたエジェクタと、該エジェクタに接続された圧縮エア源とが設けられ、前記洗浄槽には、前記洗浄液タンクと前記リンス水タンクとに切り替え可能に配管接続され、前記洗浄槽内において、前記洗浄槽の陰圧により、前記洗浄液タンクから供給される洗浄液、あるいは前記リンス水タンクから供給されるリンス水が、前記被処理品に向けて噴射される配置に設けられたノズルと、前記ノズルを介して前記洗浄液タンクから前記洗浄槽に洗浄液が供給され、前記被処理品が洗浄液によって浸漬された状態において、前記被処理品を超音波洗浄する超音波発生装置と、前記ノズルを介して前記リンス水タンクから前記洗浄槽にリンス水が供給され、前記洗浄槽が密閉容器状態とされた状態において、前記リンス水を加熱して前記洗浄槽内において高温蒸気を発生させ、被処理品を滅菌処理するヒータとが設けられている治療器具の洗浄消毒装置を用いて被処理品を洗浄消毒する洗浄消毒方法において、前記洗浄槽内に前記被処理品を収容し、前記洗浄槽をエアシールして閉止する工程と、前記真空排気機構を作動させ、前記洗浄槽を真空排気する工程と、前記洗浄槽の陰圧を利用し、前記洗浄液タンクから前記洗浄槽に洗浄液を供給し、前記ノズルを介して前記被処理品に向け洗浄液を噴射させて被処理品を予備洗浄する工程と、前記予備洗浄後、前記洗浄槽から洗浄液を排出し、前記真空排気機構により前記洗浄槽を真空排気し、前記洗浄槽の陰圧により前記ノズルを介して洗浄液を被処理品に噴射させながら前記洗浄液タンクから洗浄槽に再度洗浄液を供給し、被処理品が洗浄液によって浸漬された状態において洗浄液の送入を停止し、次いで、前記超音波発生装置により被処理品を超音波洗浄して本洗浄する工程と、前記洗浄槽から洗浄液を排出した後、前記真空排気機構により前記洗浄槽を真空排気し、前記洗浄槽の陰圧により、前記リンス水タンクから供給されるリンス水を前記ノズルを介して前記被処理品に噴射し、被処理品に付着した洗浄液を洗い流す、すすぎ工程と、該すすぎ工程において、前記リンス水タンクから前記洗浄槽にリンス水を供給した後、前記洗浄槽を密閉容器状態とし、次いで前記ヒータに通電して前記洗浄槽に供給されたリンス水を加熱し、前記被処理品を高温蒸気に曝す高温蒸気滅菌工程を備えることを特徴とする。
また、前記被処理品を乾燥させる機構として、前記洗浄槽と前記圧縮エア源とを連通して設けるとともに、前記洗浄槽と前記圧縮エア源とを接続する配管の中途に、前記圧縮エア源から前記洗浄槽に送入されるエアを加温させるエアの加温部が設けられている治療器具の洗浄消毒装置を用いることを特徴とする。
た、前記すすぎ工程の後、乾燥工程として、洗浄槽に配置されている被処理品に温風の圧縮エアを吹き付けて被処理品を乾燥させる乾燥工程を備えることを特徴とする。
本発明に係る治療器具の洗浄消毒方法によれば、洗浄槽に収容された被処理品に向けて洗浄液およびリンス水が噴射されることによって、被処理品を効果的に洗浄することができ、また、超音波洗浄によって被処理品を洗浄すること、洗浄槽内において高温蒸気を発生させて被処理品を高温蒸気滅菌することによって、被処理品を容易かつ確実に洗浄することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について添付図面にしたがって詳細に説明する。
図1は、治療器具の洗浄消毒装置の例として、歯科で使用するハンドピースを洗浄消毒する洗浄消毒装置として構成した実施形態を示す。
本実施形態の洗浄消毒装置は、被処理品であるハンドピースを収容して洗浄するための洗浄槽10と、ハンドピースを超音波を用いて洗浄するための超音波発生装置20と、洗浄槽10に洗浄液を供給する洗浄液タンク30およびリンス水を供給するリンス水タンク32と、圧縮エア源40およびエジェクタ42からなる真空発生機構とを備えている。
洗浄槽10はハンドピース5を複数本収容可能な大きさに形成されるとともに、真空排気可能な密閉容器として形成され、また、加圧滅菌可能な所要の強度を備えた容器として形成されている。11は洗浄槽10の開閉蓋であり、洗浄槽10の本体にエアシールして取り付け可能に設けられている。
12はハンドピース5をセットするセット台である。セット台12はハンドピース5が複数個セットできるように設けられている。
14は洗浄槽10の底部に設けられたヒータである。このヒータは洗浄槽10に収容されたハンドピース5を高温蒸気で滅菌する際に、洗浄槽10に貯溜されている水を加熱するためのものである。
超音波発生装置20は、洗浄槽10の底部に超音波発生源を取り付けて設けられている。この超音波発生装置20は洗浄槽10に所定量の洗浄液が貯溜されている状態でハンドピース5を超音波洗浄するためのものである。
前記真空発生機構は洗浄槽10の内部を真空に排気するためのものであり、本実施形態では、圧縮エア発生装置等の圧縮エア源40にエジェクタ42を接続し、エジェクタ42と洗浄槽10とを配管接続し、エジェクタ42に圧縮エアを流入させることによって洗浄槽10を真空に排気するように構成している。
歯科治療ではハンドピース5を駆動するために圧縮エア発生装置が常備されている、したがって、これらの圧縮エア発生装置を圧縮エア源40として容易に利用することができ、また、圧縮エア源40を利用することで洗浄槽10を真空に排気する装置構成を簡易化でき、装置をコンパクトに形成することが可能になるという利点がある。
続いて、本実施形態の洗浄消毒装置を用いてハンドピース5を洗浄する洗浄消毒方法について説明する。
(ハンドピースのセット)
まず、洗浄槽10の開閉蓋11をあけて洗浄槽10の内部にハンドピース5をセットし、開閉蓋11をエアシールした状態に閉止する。ハンドピース5をセットする際に洗浄槽10の内部は空の状態にしておく。これは、次の工程で洗浄槽10を真空に排気し、洗浄槽10の内部が陰圧になっていることを利用して洗浄槽10の内部に洗浄液を吐出させるようにするためである。
(洗浄槽の排気工程)
次に、バルブ44を開き、圧縮エア源40を作動させ、洗浄槽10を排気する。この排気操作の際には洗浄槽10に接続されている配管に設けられているバルブ31、33、34、46、49をすべて閉止する。圧縮エア源40を作動させることによって、洗浄槽10が真空に排気される。なお、次工程以後で洗浄槽10に洗浄液またはリンス水を吐出する際にも、洗浄槽10に一定程度以上洗浄液が溜まるまでは、洗浄槽10を真空に吸引する操作を続けていてかまわない。
(予備洗浄工程)
洗浄槽10が一定の真空度になったところで、バルブ31を開き、洗浄液タンク30から洗浄液を洗浄槽10内に吐出させてハンドピース5を予備洗浄する。洗浄液は洗浄槽10が陰圧となっていることにより洗浄槽10の内部に吐出され、ハンドピース5を洗浄する。本実施形態では洗浄槽10の内部に、ハンドピース5に向けて洗浄液が噴射されるようにノズル16を配置し、ノズル16と洗浄液タンク30とを配管接続して、洗浄液タンク30に貯溜されている洗浄液がノズル16からハンドピース5に噴射されるようにした。ノズル16からハンドピース5に向けて洗浄液がスプレー状に噴射されることにより、ハンドピース5に付着している血液や唾液が洗浄液の噴射圧によって洗い流され、ハンドピース5に付着していた肉片などの異物が除去される。
洗浄槽10を真空にした状態でノズル16から洗浄液を噴射させると、噴射時に洗浄液は蒸発冷却作用により冷却され、低温でハンドピース5に洗浄液が噴射される。ハンドピース5に血液が付着しているような場合には、高温に加温された洗浄液ではなく低温の洗浄液を使用する方が血液が凝固したりせず好適な洗浄ができるという利点がある。予備洗浄工程あるいは本洗浄工程で使用する洗浄液としては消毒作用を有する液体や、95℃程度に加熱した温水を使用することができる。95℃程度に加熱した温水を洗浄液として使用したような場合でも、洗浄槽10を陰圧として洗浄槽10内に洗浄液を噴射させる際には洗浄液が冷却されるから、血液等を予備洗浄する操作として好適である。
洗浄槽10内でハンドピース5に洗浄液を噴射させていると徐々に洗浄槽10に洗浄液が溜まっていく。したがって、一定時間、洗浄液をハンドピース5に噴射させた後、バルブ31を閉めて洗浄液の噴射を停止させ、バルブ46を開いてエアフィルタ48を介して洗浄槽10内に外気を導入し、バルブ49を開いて排出管50から洗浄槽10内に溜まった洗浄液を排出する。なお、洗浄液を噴射してハンドピース5を洗浄する際に、洗浄液がセット台12またはハンドピース5に接触する高さまで溜まる前に排水することで、洗い流された血液等がハンドピース等に再付着することを防止することができる。
(本洗浄工程)
洗浄槽10から洗浄液を排出した後、バルブ49、バルブ46を閉め、バルブ44を開いて、真空排気機構により再度、洗浄槽10を排気する。
洗浄槽10が所定の真空度に達したら、バルブ31を開き、ノズル16からハンドピース5に洗浄液を噴射する。ノズル16から洗浄液を噴射させてハンドピース5を洗浄したまま、洗浄槽10内に洗浄液を溜めていき、ハンドピース5の全体が浸漬する深さにまで達したところで、バルブ31を閉めて洗浄液の送入を停止する。また、バルブ44を閉めて真空排気機構による排気操作を停止する。洗浄槽10内での液面を検知するセンサを設けておき、洗浄槽10内に所定量の洗浄液が溜まったら、制御部により自動的に洗浄液の送入を停止させ、真空排気を停止させるようにすることができる。
洗浄槽10内に所定量の洗浄液が溜まったところで、次に、超音波発生装置20を作動させ、洗浄槽10内でハンドピース5を超音波洗浄する。ハンドピース5は洗浄液中に浸漬された状態で超音波洗浄がなされる。洗浄液として95℃程度に加熱した温水を使用する場合、洗浄槽10に徐々に洗浄液を溜めていくと洗浄槽10内の温度は徐々に温水化して一定の殺菌作用がなされる。
超音波洗浄が終了したら、バルブ46を開け、エアフィルタ48を介して清浄外気を洗浄槽10に導入し、バルブ49をあけて排出管50から洗浄液を排出する。
(すすぎ工程)
ハンドピースを本洗浄した後、すすぎ操作に移る。
すすぎ操作は、バルブ46、49を閉め、バルブ44をあけて洗浄槽10を真空排気した後、バルブ33を開いてリンス水タンク32からリンス水を洗浄槽10に送入することによって行う。洗浄槽10内でノズル16からリンス水がハンドピース5に向けて噴射され、ハンドピース5に付着していた洗浄液が洗い流される。
リンス水をハンドピース5に一定量噴射させた後、エアフィルタ48を介して洗浄槽10に外気を導入し、排出管50からリンス水を排出する。洗浄槽10を真空排気してリンス水をハンドピース5に噴射するすすぎ操作を何回か繰り返すことによって十分にすすぎを行うことができる。
すすぎ操作では低温のリンス水をハンドピース5に噴射させるから、本洗浄工程でハンドピース5が高温に加熱されているような場合でも、リンス水によってハンドピース5が冷やされ、ハンドピース5を洗浄槽10から取り出してすぐに使用することが可能となる。高温のリンス水を使用した場合には、低温のリンス水で冷却すれば、すぐに使用することが可能になる。
(高温蒸気滅菌工程)
すすぎ操作の際に、洗浄槽10内でハンドピース5を高温蒸気によって滅菌する操作を行うことも可能である。すなわち、洗浄槽10内でハンドピース5にリンス水を噴射させる際に、洗浄槽10の底部に一定量のリンス水が溜まったところで、バルブ33を閉めてリンス水の送入を停止し、バルブ44を閉めて洗浄槽10を密閉容器状態とし、ヒータ14に通電して洗浄槽10の底部に溜まったリンス水を加熱する。
洗浄槽10は密閉状態になっているから、この状態でリンス水を加熱して蒸気発生させることにより、洗浄槽10内が加圧状態になり、ハンドピース5が高温蒸気に曝される。高温蒸気による滅菌は信頼性の高い滅菌操作であり、洗浄槽10内でハンドピース5を一定時間高温蒸気に曝すことによって完全に滅菌することができる。なお、あらかじめ加熱したリンス水を使用すれば、蒸気発生までの時間を短縮することができる。
高温蒸気を用いてハンドピース5を滅菌した後、バルブ33を開いてリンス水を洗浄槽10に送入し、ハンドピース5にリンス水を噴射させ、すすぎ操作とともに、ハンドピース5を冷却させる。
(乾燥工程)
リンス水を用いてハンドピース5のすすぎ操作を行った後、ハンドピース5に付着しているリンス水を乾燥させて洗浄槽10からハンドピース5を取り出す。
ハンドピース5を乾燥させる操作としては、圧縮エアをハンドピース5に噴射してリンス水を吹き飛ばすようにする方法の他に、図1に示すように、圧縮エア源40と洗浄槽10とを接続する配管の途中に、加温されたエアを溜めるエアの加温部35を設けておき、圧縮空気を送入してハンドピース5に付着しているリンス水を吹き飛ばす際に、加温エアでリンス水を吹き飛ばすようにすることもできる。加温エアを使用することでハンドピース5に付着しているリンス水を確実に乾燥させることが可能となる。
こうして、乾燥工程でリンス水を除去することにより、洗浄槽10からハンドピース5を取り出して、すぐに使用することが可能になる。なお、洗浄槽10を真空排気する排気作用を併用することにより、水分蒸発を促し、乾燥効果を高めることができる。
なお、上記実施形態においては、図1に示す洗浄消毒装置においてなされるすべての操作について説明したが、実際に洗浄消毒装置を使用する際においては、すべての操作を行う必要はなく、洗浄消毒対象品の汚染度合いや、洗浄消毒に使える時間等を考慮して適宜操作を選択して洗浄消毒を行えばよい。
たとえば、予備洗浄工程と本洗浄工程とを別個に行わずに、予備洗浄工程で被処理品に洗浄液を噴射させて洗浄し、そのまま洗浄槽内で洗浄液を一定量貯溜して超音波洗浄に移行することによって、予備洗浄と本洗浄を一連の工程として行うことも可能である。
また、高温蒸気滅菌工程は信頼性の高い滅菌操作であるが、10分ほど時間がかかるので、必要に応じて高温蒸気滅菌工程を行うといったことが可能である。
また、洗浄工程やすすぎ工程は複数回繰り返して行うことが可能であり、その回数も適宜選択することが可能であるから、処理時間に合わせて処理回数を選択するといったことが可能である。
このように、本実施形態の洗浄消毒装置は洗浄消毒工程を適宜選択して実施することができるものであり、上記洗浄消毒工程は制御部により、圧縮エア源40や超音波発生装置20、バルブ、ヒータ等をプログラム制御するように構成することができ、洗浄消毒装置を使用するに際して、所要の処理工程を選択するだけで自動的に所要の洗浄消毒がなされるように構成することができる。
なお、洗浄液やリンス水の加温には、それぞれ個別の加温装置を設けてもよい。また、加温部35はバルブ31、33とノズル16との配管の途中に設けてもよい。なお、圧縮エアを、洗浄液タンク30内の洗浄液、あるいはリンス水タンク32内のリンス水を加圧するように設けて、圧縮エアによって洗浄液やリンス水を噴射させるように構成することも可能である。
なお、上記実施形態においては、歯科で使用するハンドピースを被処理品として説明したが、本装置はハンドピースを洗浄消毒する場合に限らず、各種の治療器具の洗浄消毒に使用できることはいうまでもない。なお、本実施形態の洗浄消毒装置は圧縮エア源を使用することを前提としているから、各種装置の駆動原として圧縮エアを使用している環境で、圧縮エアを手軽に使用できる環境においてとくに好適に使用することが可能である。
療器具の洗浄消毒装置の全体構成例を示す説明図である。
10 洗浄槽
11 開閉蓋
12 セット台
14 ヒータ
16 ノズル
20 超音波発生装置
30 洗浄液タンク
32 リンス水タンク
40 圧縮エア源
42 エジェクタ
48 エアフィルタ
50 排出管

Claims (3)

  1. 被処理品である治療器具を密閉可能に設けられた洗浄槽内に収容し、
    洗浄槽を真空に排気した後、洗浄槽に接続された洗浄液タンクから洗浄槽の陰圧を利用して、洗浄槽内に収容されている被処理品に洗浄液を噴射させて被処理品を洗浄し、
    次いで、洗浄槽を真空に排気し、洗浄槽に接続されたリンス水タンクから洗浄槽の陰圧を利用して、洗浄槽内に収容されている被処理品にリンス水を噴射させてすすぎ操作を行い、
    前記洗浄槽は、真空排気及び加圧滅菌可能な密閉容器として形成され、
    前記洗浄槽を真空に排気する真空排気機構として、前記洗浄槽に連通して設けられたエジェクタと、該エジェクタに接続された圧縮エア源とが設けられ、
    前記洗浄槽には、
    前記洗浄液タンクと前記リンス水タンクとに切り替え可能に配管接続され、前記洗浄槽内において、前記洗浄槽の陰圧により、前記洗浄液タンクから供給される洗浄液、あるいは前記リンス水タンクから供給されるリンス水が、前記被処理品に向けて噴射される配置に設けられたノズルと、
    前記ノズルを介して前記洗浄液タンクから前記洗浄槽に洗浄液が供給され、前記被処理品が洗浄液によって浸漬された状態において、前記被処理品を超音波洗浄する超音波発生装置と、
    前記ノズルを介して前記リンス水タンクから前記洗浄槽にリンス水が供給され、前記洗浄槽が密閉容器状態とされた状態において、前記リンス水を加熱して前記洗浄槽内において高温蒸気を発生させ、被処理品を滅菌処理するヒータと
    が設けられている治療器具の洗浄消毒装置を用いて被処理品を洗浄消毒する洗浄消毒方法において、
    前記洗浄槽内に前記被処理品を収容し、前記洗浄槽をエアシールして閉止する工程と、
    前記真空排気機構を作動させ、前記洗浄槽を真空排気する工程と、
    前記洗浄槽の陰圧を利用し、前記洗浄液タンクから前記洗浄槽に洗浄液を供給し、前記ノズルを介して前記被処理品に向け洗浄液を噴射させて被処理品を予備洗浄する工程と、
    前記予備洗浄後、前記洗浄槽から洗浄液を排出し、前記真空排気機構により前記洗浄槽を真空排気し、前記洗浄槽の陰圧により前記ノズルを介して洗浄液を被処理品に噴射させながら前記洗浄液タンクから洗浄槽に再度洗浄液を供給し、被処理品が洗浄液によって浸漬された状態において洗浄液の送入を停止し、次いで、前記超音波発生装置により被処理品を超音波洗浄して本洗浄する工程と、
    前記洗浄槽から洗浄液を排出した後、前記真空排気機構により前記洗浄槽を真空排気し、前記洗浄槽の陰圧により、前記リンス水タンクから供給されるリンス水を前記ノズルを介して前記被処理品に噴射し、被処理品に付着した洗浄液を洗い流す、すすぎ工程と、
    該すすぎ工程において、前記リンス水タンクから前記洗浄槽にリンス水を供給した後、前記洗浄槽を密閉容器状態とし、次いで前記ヒータに通電して前記洗浄槽に供給されたリンス水を加熱し、前記被処理品を高温蒸気に曝す高温蒸気滅菌工程を備えることを特徴とする治療器具の洗浄消毒方法。
  2. 前記被処理品を乾燥させる機構として、前記洗浄槽と前記圧縮エア源とを連通して設けるとともに、前記洗浄槽と前記圧縮エア源とを接続する配管の中途に、前記圧縮エア源から前記洗浄槽に送入されるエアを加温させるエアの加温部が設けられている治療器具の洗浄消毒装置を用いることを特徴とする請求項1記載の治療器具の洗浄消毒方法。
  3. 前記すすぎ工程の後、洗浄槽に収納されている被処理品に温風の圧縮エアを吹き付けて被処理品を乾燥させる乾燥工程を備えることを特徴とする請求項1または2記載の治療器具の洗浄消毒方法。
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