JP4468579B2 - 改質セルロースエーテルを含む洗浄剤組成物 - Google Patents

改質セルロースエーテルを含む洗浄剤組成物 Download PDF

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Description

【0001】
(技術分野)
本発明は、疎水性改質したセルロースエーテル、および、その利用法に関する。
【0002】
(背景技術)
カルボキシメチルセルロースなどのセルロースエーテルは、特に水性溶液の流動学的特性に処理するため、多様な適用範囲で使用されている。利用の対称には、例えば、食物、薬品、化粧品製剤、洗剤、農業用薬品、テキスタイル、印刷インキ、紙被膜剤、建築材、接着剤、塗料、セラミック材、重合添加剤などがある。
【0003】
セルロースエーテルは、セルロース内のヒドロキシ基に異なる置換基を付加することにより改質する。それによって、特にセルロースエーテルの溶解性あるいは疎水性に影響を与えることが可能となる。
【0004】
多糖の疎水性改質に関しては、数多くの文献が存在する。
【0005】
US特許第4228277号には、10個から24個の炭素をもつアルキル基長さを有するエポキシアルカンを使った、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、そして特に、ヒドロキシエチルセルロースなどの非イオンセルロースエーテルの改質が記述されている。その特許によれば、改質の優位性の1つとして、少量の疎水性改質セルロースエーテルでも、水性溶液の粘度を増やせるため、そのセルロースエーテルの投与量が削減できることである。そのように改質されたセルロースエーテルは、塗料に利用できる。改質処理は、セルロースエーテルを出発原料として使っておこなわれ、反応時間は2〜5時間である。しかしながら、健康への影響を考えれば、エポキシ化合物を使うのは不適当であろう。
【0006】
FI特許第95138号では、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロースが、0.1から4重量%の量の8個から25個の炭素をもつアルキル基で改質されている。その生成物も、塗料に適用できる。アルキル基試薬は、ハライド、ハロヒドライド、または、エポキシドであって、いずれも、環境や健康に有害である。ヒドロキシエチル化、疎水性改質化、カルボキシメチル化が順番に行われるため、反応時間は4時間以上の長さとなる。
【0007】
US特許第5302196号には、フッ素が0.05から5重量%含み、3個から24個の炭素原子をもつフッ素含有アルキル基で改質されたセルロースエーテルが記述されている。そのセルロースエーテルは、特に、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルカルボキシメチルセルロース、または、メチルヒドロキシエチルセルロースである。フッ素含有アルキル基試薬は、好ましくは、エポキシド、ブロミド、または、ペルフルオロオレフィンである。その生成物も、塗料用に開発されたものである。反応は長く、改質化には6時間もの反応時間を要する。
【0008】
EP特許第384167号では、セルロースエーテル、特に、ヒドロキシエチルセルロースが、セルロースエーテルのグルコース反復単位1モルに対して0.001から0.1モルの量の、少なくとも10個の炭素をもつ芳香アルキル基で改質されている。アルキル基試薬は、例えば、ハライド、オキシラン、酸、(チオ)イソシアネート、ハロヒドリンなどである。その生成物は、ラテックス塗料に使われる。この製造方法は、6時間から12時間までの長い反応時間をもつ。
【0009】
(発明の概要説明)
請求項1のような、疎水性改質されたセルロースエーテルを発明した。独立の請求項には、本発明の好適実施例が開示されている。
【0010】
本発明では、改質剤がアルキルケテン二量体である新しいタイプの改質セルロースエーテルを紹介している。セルロースエーテルは、好ましくは、カルボキシメチルセルロース、または、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC、NaCMC)である。
【0011】
アルキルケテン二量体で改質したセルロースエーテルは、製造が簡単である。その工程は、安全、単純、かつ、迅速である。また、その改質化では、水中でのセルロースエーテルの分散性を高めることができる。
【0012】
その生成物は、いかなる水性適用例への利用にでも適している。疎水基により、例えば、洗剤、紙被膜混合材、塗料、分散剤、石油掘削泥などに有益な基本特性をもたせることができる。
【0013】
(本発明の詳細な説明)
本発明においては、セルロースエーテルを改質するのにアルキルケテン二量体(AKD)を使う。AKDの化学式は、以下のとおりである。
【0014】
【式1】
Figure 0004468579
【0015】
ただし、RとRは、5個から22個の、好ましくは13個から20個の炭素をもつアルキル鎖またはアルケニル鎖である。RまたはRを置換することも可能だし、両方とも連鎖内にヘテロ原子を含有しても構わない。RまたはRは、直線連鎖をもち、14個から18個の炭素を有する場合もある。
【0016】
AKDは、下記のような化学式のセルロースまたはセルロースエーテルのヒドロキシル基と反応する。
【0017】
【式2】
Figure 0004468579
【0018】
30〜120℃、好ましくは50〜90℃、もっと好ましくは60〜85℃のような高い温度により、その高い温度にてAKDが最初に溶解できるよう、反応を促進することができる。高温とアルカリpH値でも、セルロースエーテルとのAKDの反応動作を高められる。AKDは、セルロースエーテル内の置換基、例えば、カルボシキメチル基とも反応する。また、AKDは、OH基を含むその他の化合物とも反応する場合がある。それら化合物とは、CMCの調剤中に生成されるような水、アルコール、グリコール酸ナトリウムである。それゆえ、生成された化合物も、生成物の疎水性に影響を与える。
【0019】
前記のセルロースエーテル内の反応AKDの濃度は、ガスクロマトグラフィを使って分析できる。AKD未反応分、つまり、他のOH基と反応したAKDを含有する化合物は、適当な溶剤にて抽出する。そのサンプルを加水分解させて、アルキルケテン基の開裂を引き起こす。反応AKDも、適当な溶剤で抽出して、ガスクロマトグラフィで分析する。
【0020】
前記のAKDは、個体相でもよいし、あるいは、水またはその他の溶剤内に分散させても構わない。
【0021】
セルロースエーテル内のAKDの含有量は、ほぼ0.001〜10重量%である。その含有量は、0.01〜2重量%であるのが好ましい。
【0022】
セルロースエーテルの分子量(Mw)は、10、000〜1、000、000、好ましくは20、000〜700、000である。セルロースエーテルは、例えば、アルキル基、ヒドロキシルキル基、または、カルボキシアルキル基で置換されたもの、あるいは、それらの混合エーテルであっても構わない。
【0023】
本発明では、AKDで改質したセルロースエーテルは、どのような水性適用例でも利用が可能である。例えば、紙またはボード製造におけるウェットエンドでの紙またはボード被膜混合剤、塗料、建築材、接着剤、石油掘削泥、洗剤、化粧品、分散剤として利用できる。
【0024】
セルロースエーテルは、好ましくはカルボキシメチルセルロース(CMC)である。その置換度(DS、つまり、グルコース環内の置換ヒドロキシル基の平均数)は、例えば、0.2〜2.0、好ましくは0.4〜1.5、最も好ましくは0.4〜1.2である。また、分子量は、40、000〜500、000であるのが好ましい。数値は、上記の全対称物に適用できる。
【0025】
セルロースエーテルは、例えば、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)でも構わない。その分子量は、例えば、90、000〜1、300、000ほどで、モル置換値(MS)は1.5〜4程度である。HECは、特に、被膜剤、建築材、化粧品調剤などに利用できる。
【0026】
また、セルロースエーテルは、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)であっても構わない。その分子量は、例えば、80、000〜1、150、000ほどで、モル置換値(MS)は1.5〜4程度である。HPCは、特に、食品、医療品調剤、被膜剤などに利用できる。
【0027】
セルロースエーテルの製造法については、多くの文献がある。一般的には、木材原材料やコットンウール原材料をアルコールやアセトンなどの反応媒体と混合して、それを水酸化ナトリウムなどのアルカリ物質でマルセル加工を行いセルロースを活性化させて、セルロースエーテルを調剤する。そして、エーテル化処理化学剤を加えて、反応させるのである。完成した生成物は、中性化処理する。必要に応じて、粘度を下げる。反応中に生成した塩などの副産物は、例えば、アルコールなどで洗浄除去して、精製セルロースエーテルを製造するが、副産物が生成物内に残ったり、ごくわずかしか除去できないこともある(技術セルロースエーテル、つまり、原料セルロースエーテル)。使われた溶剤を分離してから、生成物を乾燥させる。生成物を粉末に粉砕、あるいは、粒状化処理を行えば、顆粒サイズや容積密度を調整できる。生成物を、スクリーン処理することも可能である。
【0028】
セルロースエーテルは、多様な方法でAKDによる改質処理が行える。例えば、マルセル加工、エーテル化処理、乾燥処理など、どの製造工程においても、AKDをセルロースエーテルに添加できる。AKDの添加は、個体相でも分散相でも構わない。高温とアルカリpH値により、セルロースエーテルとAKDとの反応を促進する。
【0029】
また、AKDを、下記のようにしてセルロースエーテルに添加することも可能である。例えば、セルロースエーテルを、個体相のAKDあるいはAKD分散体で被膜処理する。その場合、適当な量のAKDをセルロースエーテルの表面に噴霧するか、あるいは、合成させるのである。その生成物を高温で処理して、反応を開始させる。
【0030】
本発明による疎水性改質セルロースエーテルの製造は、簡単で迅速である。複雑な溶剤も、長い反応時間も必要がない。しかも、AKDは安全な化学薬品である。燃焼性や爆発性がないため、工程中に危険状態が発生せず、環境に対しての危険性もない。AKDは、有害性や刺激性がないので、アレルギー症状を発生させることがなく、それゆえに、工程作業者やエンドユーザに危険を及ぼすことがない。
【0031】
前記の疎水性改質セルロースエーテルは、洗剤組成物として特に有効である。セルロースエーテルは、カルボキシメチルセルロース(CMC)であるのが好ましい。その置換度は、0.4〜0.6が最も好ましい。その組成体は、普通、0.1〜5重量%、好ましくは0.5〜4重量%、最も好ましくは0.75〜3重量%のセルロース素材繊維処理成分を含む。洗剤組成体は、液状、ペースト状、顆粒状のいずれでもよい。組成体は、ほぼ1〜80重量%、好ましくは5〜50重量%の、アニオン式、非イオン式、両性イオン式、両性界面活性式、あるいは、カチオン式の洗剤界面活性成分を含む。また、組成体は、ほぼ0.1〜80重量%、好ましくは1〜10重量%が液状で1〜50重量%が顆粒状の洗浄剤ビルダー成分を含む。洗浄剤ビルダーは、例えば、燐酸塩、同様に、多様な有機または無機の非燐酸塩ビルダーである。前記の界面活性剤、ビルダー、セルロース素材成分に加えて、洗浄剤組成体に、例えば、酵素、酵素安定剤、泡促進剤、泡抑制剤、防汚剤、防腐剤、汚染物浮遊剤、汚染物分離剤、殺菌剤、pH調整剤、非ビルダーアルカリ源剤、キレート化剤、有機または無機の充填剤、溶剤、ヒドロトロープ、光学艶出剤、染料、香料などを含有させてもよい。
【0032】
顆粒状洗剤組成体は、普通は、基本材料成分を混合してスラリー状にし、そのスラリーを残留湿気分が低レベルになるよう噴霧乾燥させて製造する。残りの成分を乾燥あるいは液状で混合して、前記の顆粒生成物にスプレーする。液状の洗剤組成体は、成分を所望の順序で混合することにより調剤できる。
【0033】
リンスや乾燥の工程前の、疎水性改質セルロースエーテルを含む洗浄溶剤での繊維類や衣類の洗濯処理により、処理した繊維類や衣類の繊維性見栄えを改善できる。そのような有効性には、全体外見改善、剥離/毛羽立ちの削減、色落ち防止、耐磨耗性の改善、および/または柔軟性改善が含まれる。
【0034】
(実施例)
すべての実施例において、そのアルキル基の長さが16個から18個の炭素長であるアルキルケテン二量体を使うものとする(Raisio化学剤)。
【0035】
(実施例1)
平均分子量が180000で置換度が0.65のCMC(Metsa特定化学剤)を100g、鋼鉄製容器に入れた。そして、50gの水で薄めた、10重量%のAKDを含有する1gのアルキルケテン二量体分散物を、CMC上に噴霧して、同時にその粉末を攪拌した。できた生成物を80℃で乾燥させて、湿気分を8%未満にした。最終生成物のAKD含有量は、0.1重量%であった。
【0036】
(実施例2〜6)
上記と同様の方法で、下記のような疎水性改質CMCのサンプル(実施例2〜6)を調剤した。
【0037】
【表1】
Figure 0004468579
サンプル5が含む、CMCと反応したAKDは、0.02重量%であった。
【0038】
(実施例7)
平均分子量が40000で置換度が0.79のCMCを100g、鋼鉄製筒状容器に入れた。そして、5gの個体アルキルケテン二量体を、添加した。その粉末を、60℃で120分間、105℃で15分間オーブン内で攪拌した。最終生成物のAKD含有量は、5.0重量%であった。
【0039】
(実施例8)
平均分子量が400000、置換度が0.86、AKD含有量が10.0重量%の疎水性改質CMCを、実施例7で説明した方法で調剤した。
【0040】
(実施例9)
47gのウッドパルプ(Metsa−Botnia)と、175gのエタノールと、20gの水とを、ミキサーを備えた密閉ガラス製フラスコ内で、および、任意の窒素雰囲中で、混合した。そのフラスコを、水浴中に載置した。さらに、18gの水で希釈した18gの水酸化ナトリウムを加えて、セルロースを20℃で30分間マルセル化処理した。6gの水で希釈した22gのモノクロロ酢酸と、AKD含有量が20重量%である1.25gのアクキルケテン二量体分散物とを添加して、温度を55分間で65℃まで上昇させた。そのセルロースを、65℃で60分間エーテル化処理した。そしてエタノールを回収して、その湿気分が8%未満となるまで生成物を80℃で乾燥させた。最終生成物のAKD含有量は0.3重量%、平均分子量は150000、カルボシキメチル基のDS値は0.57であった。サンプルに含まれるセルロースと反応したAKDは0.02重量%であった。
【0041】
(実施例10〜15)
サンプル10〜15を、実施例9で説明した方法で調剤した。実施例10〜15では、塩酸でエーテル化処理した後に、生成物を中性化した。実施例10において、中性化処理の後で、AKDを添加し、70℃で5分間反応させた。
【0042】
【表2】
Figure 0004468579
サンプル12に含まれる、CMCと反応したAKDは、<0.01重量%であった。
【0043】
(実施例16)
100gのウッドパルプ(Metsa−Botnia)と、1270gのイソプロパノールと、162gの水とを、ミキサーを備えた密閉ガラス製フラスコ内で、および、窒素雰囲中で、混合した。そのフラスコを、水浴中に載置した。さらに、40gの水で希釈した40gの水酸化ナトリウムを加えて、セルロースを20℃で90分間マルセル化処理した。11gの水で希釈した44gのモノクロロ酢酸と、AKD含有量が10重量%である1gのアクキルケテン二量体分散物とを添加して、温度を45分間で70℃まで上昇させた。そのセルロースを、70℃で90分間エーテル化処理した。そして、塩酸でCMCを中性化した。反応における副産物である塩化ナトリウムとグリコール酸ナトリウムを、75%メタノールで洗浄除去してから、生成物をその湿気分が8%未満となるまで80℃で乾燥させた。最終生成物のAKD含有量は0.08重量%、平均分子量は270000、カルボシキメチル基のDS値は0.59であった。
【0044】
(実施例17〜19)
サンプル17〜19を、実施例16で説明した方法で調剤した。実施例19では、マルセル化処理中にAKDを添加した。
【0045】
【表3】
Figure 0004468579
【0046】
(実施例20)
本発明による顆粒状洗剤組成体の組成構成は、下記のとおりである。
【0047】
【表4】
Figure 0004468579

Claims (11)

  1. 下記の化学式のアルキルまたはアルケニルケテン二量体を使って疎水性改質が行われた疎水性改質セルロースエーテルを含むことを特徴とする、水または水性組成体と混合できるよう意図された繊維類や衣類を洗濯するための洗浄剤組成物。
    Figure 0004468579
    ただし、Rは、5個から22個の炭素をもつアルキル鎖またはアルケニル鎖である。
  2. 前記セルロースエーテルが、下記の化学式をもつ請求項1記載の繊維類や衣類を洗濯するための洗浄剤組成物。
    Figure 0004468579
    ただし、Rは、5個から22個の炭素をもつアルキル鎖またはアルケニル鎖である。
  3. 前記セルロースエーテルの分子量が、10、000〜1、000、000であることを特徴とする請求項1または2に記載の繊維類や衣類を洗濯するための洗浄剤組成物。
  4. 前記セルロースエーテル内のアルキルまたはアルケニルケテン二量体の含有量が、0.001〜10重量%であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の繊維類や衣類を洗濯するための洗浄剤組成物。
  5. 前記セルロースエーテルが、カルボキシメチルセルロースであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の繊維類や衣類を洗濯するための洗浄剤組成物。
  6. 前記カルボシキメチルセルロースの置換度が、0.2〜2であることを特徴とする請求項5に記載の繊維類や衣類を洗濯するための洗浄剤組成物。
  7. 下記の化学式をもつセルロースエーテルを、アルキルまたはアルケニルケテン二量体と反応させる方法で調剤された疎水性改質セルロースエーテルを含むことを特徴とする、水または水性組成体と混合できるよう意図された繊維類や衣類を洗濯するための洗浄剤組成物。
    Figure 0004468579
    ただし、RとRは、5個から22個の炭素をもつアルキル鎖またはアルケニル鎖である。
  8. 前記反応が、30〜120℃の高い温度で行われることを特徴とする請求項7に記載の繊維類や衣類を洗濯するための洗浄剤組成物。
  9. カルボキシメチルセルロースを、アルキルまたはアルケニルケテン二量体と反応させる、あるいは、セルロースまたはその誘導体を、アルキルまたはアルケニルケテン二量体と反応させた後に、その生成物をカルボシキメチルセルロースに変換する方法によって疎水性改質されたカルボシキメチルセルロースを含むことを特徴とする、水または水性組成体と混合できるよう意図された繊維類や衣類を洗濯するための洗浄剤組成物。
  10. 疎水性改質カルボキシメチルセルロースを含むことを特徴とする請求項1、7、または9に記載の繊維類や衣類を洗濯するための洗浄剤組成物。
  11. その置換度が0.4〜0.6であることを特徴とする請求項10に記載の繊維類や衣類を洗濯するための洗浄剤組成物。
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