JP4467618B2 - 高伸長および低収縮を有する粘着水切りシステム - Google Patents

高伸長および低収縮を有する粘着水切りシステム Download PDF

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Description

本発明は、窓および扉などの建造物の開口部を通って水が浸入するのを防止する水切り用途に使用するのに適した伸縮性材料に関する。
水の浸入に対して防護を与えるために建造物の開口部に取り付けられる材料は、水切りとして知られている。時に水切りテープとも呼ばれる可撓性粘着水切り材料は、建物の骨組みおよび外装を覆うことによって防護を可能にする。可撓性水切り材料は、主要な構造支持材については下側にある建物の骨組みに依存する。
特許文献1(ワゴナー(Waggoner)ら)に開示されている延伸回復性の可撓性水切り材料は、接着剤で防水層に接合された不織布層の積層体を含んでなり、この積層体は不織布層と防水層の間にスパンデックス繊維の配列を含む。スパンデックス繊維は、水切り材料に弾性を与える。スパンデックス繊維は、水切りを取り付ける場合、収縮力をひき起す強い弾性回復を有する。特許文献1は、好ましくはその水切り材料が少なくとも90%の延伸回復を有するということを開示している。この収縮力は、水切りを定位置に保持する接着剤の力に対抗するせん断力を生み出す。この力は、その水切りが三次元で表面、すなわち水平面の下枠表面、垂直な脇柱表面および壁を形成する平坦な基材表面に接着される窓の下枠の場合などの三次元的施工の場合に最も強い。このような施工ではその製品が壁の平坦な基材から後退する傾向を有する恐れがあり、したがってその水切りを取り付ける際の製造業者の推奨する常法は、接着剤の強度が発現する間、水切りを貫通して釘またはステープルなどの機械的留め具を打ち込んで水切りが定位置にしっかり留まることを確実にすることである。
国際公開第0181689A号パンフレット
所望レベルの伸長においてより低収縮を有する水切り材料を有し、それによって水切り材料を定位置に保持するための機械的留め具の必要性をなくすことが望ましい。これは、水切りが接着される基材が、留め具の取付けが困難なコンクリートブロックや石積みなどの堅い材料である場合に特に役に立つ。他の周知の水切り製品には、クレープ加工粘着型可撓性水切り製品であるプロテクト・ラップ・カンパニー(コロラド州デンバー)(Protecto Wrap Company(Denver,Colorado))によって製造されているプロテクト・フレックス(Protecto Flex)(商標)およびラドロー・コーテッド・プロダクツ(バージニア州ドスウェル)(Ludlow Coated Products(Doswell,Virginia))によって製造されているコンター(Contour)(商標)フレキシブルテープが挙げられる。これらの製品は、全体の接着剤層に積層されたクレープ加工フィルムを含んでなる。これら製品のいずれも三次元的な窓下枠の表面を覆い、所望の場所で定位置に留めるのに十分なレベルの伸長性および回復を有していない。
本発明は、フィルム、不織布、紙およびこれらの組合せよりなる群から選択される表面シートと、この表面シートに接合された感圧接着剤層とを含んでなる伸縮性の微小クレープ加工水切りシステムに関し、この表面シートは少なくとも55%の圧縮比を有し、かつこの水切りシステムは約50%未満の回復を有する。
定義
本明細書中で用いる用語「窓」は、水切りが湿気の侵入を防止するのに役立つことになる窓、扉、煙突、電気的結線、または配管などの建物の任意の開口部を指す。
用語「窓の下枠」とは、窓の下側の水平面を指す。
用語「脇柱」とは、窓の垂直な側部を指す。
用語「水切りテープ」、「水切りシステム」、「水切り材料」および「水切り」とは、表面シートおよび感圧接着剤を含んでなる水切りテープを区別なく指す。
本発明の水切りシステムは、建物の囲いの不規則な形状の部分の連続的で継ぎ目のないカバー範囲が防護用防湿シールを実現することを可能にする。建物の囲いの不規則な形状の部分の例には、建物の窓の底部および側部における複雑な多重表面の二次元または三次元形状が挙げられる。この水切りシステムは、窓のでこぼこした開口部の内側、特に底部下枠および隅を覆って取り付けられ、次いで窓の隅で骨組みおよび/または外装の外面へ伸ばされ折り曲げられ、それによって窓の隅の継ぎ目のない三次元的被覆を形成することを可能にする伸長および回復特性を有する。
本発明の水切りシステムは、微小クレープ加工表面シートおよび感圧接着剤層を含んでなる。この表面シートは、伸縮性で形状適合性の可撓性の耐水性シート材料である。この表面シートはまた積層体であることもできる。この表面シートは高度に圧縮して微小クレープ加工され、比較的低い使用応力で高度の伸長をひき起す。
この水切りシステムは比較的低レベルの回復を有し、その結果水切りシステムが施工の間に延伸された場合、余分の材料を残すのではなく窓とすぐれた嵌合を形成するように幾分縮むことになる。余分の材料はその表面で坐屈し、水の浸入の可能性を与えることになる。しかしこの水切りシステムは、その取り付けられた水切りシステムにカールまたはせん断変形を生じさせるのに足りるほどには、特に隅では縮まないはずである。
図1は、窓の底の部分に取り付けられた本発明の水切りシステムを示す。水切りシステムの部分12は、窓下枠および脇柱上の窓開口部の内側に取り付けられる。水切りシステムの部分14は、脇柱から外方に向かって、かつ窓下枠から下方に向かって平坦な壁面上で窓開口部の外側に延出する。このクレープ加工水切りシステムは、隅で「扇」構造16を形成する。それは同様に、上部の窓の隅で2つの更なる扇構造を形成するように脇柱を登り続けることによって水切りシステムを窓の残部に取り付けることができる。
この表面シートは、不織シート、フィルム、紙、またはこれらの組合せを含んでなる。この表面シートは、建物の鋭角の周囲に取り付ける場合の引裂きを防止するのに必要とさせる靭性および耐久性と、他の建材(例えば、コーキング材およびシーラント)と一体化するための親和性表面とを与える。この表面シートは、環境サイクルを通り抜ける異なる材料間の接合部の動きを通して完全性を維持し、他の建材との摩耗接触に耐え、かつUV、水および界面活性剤曝露からシール用接着剤を保護するのに十分な耐久性をもつものでなければならない。この表面シートは、最低限の表面の毛羽立ちを示さなければならず、かつ多層の組合せ材料の場合、施工の間の取扱い時の層間剥離に対して高い抵抗性を有さなければならない。この表面シートは、通気性(蒸気透過性)でも非通気性(非蒸気透過性)でもよい。
表面シートに使用するのに適した不織シート材料の例には、スパンボンドポリプロピレンおよびポリエチレンシートなどのスパンボンドオレフィンシートが挙げられる。また、ポリエステル、ナイロン、あるいはポリエチレン/ポリプロピレン、ポリエチレン/ポリエステルおよびポリプロピレン/ポリエステルの2成分シート材料を用いることもできる。この表面シートは、耐水性を改良するために、補助的なコーキング材およびシーラントとの親和性を改良するために、または望むならば印刷中のインクの受容を高めるために塗布用ラッカーの押出フィルムまたは層により局部的に処理または被覆することができる。
この表面シートは、非通気性ポリマーフィルムであってもよい。ポリマーフィルム層で被覆された不織シートもまた使用することができる。この表面シートはまた、エラストマーフィルムを含んでなることもできる。表面シートとして有用な他のポリマーフィルムには、エチレン酢酸ビニル、高密度ポリエチレン、デュポン・ダウ・エラストマーズ(DuPont Dow Elastomers)から入手できるエンゲージ(Engage)(登録商標)などのエチレンアルファ−オレフィンコポリマー、スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)、シェル・ケミカル・カンパニー(Shell Chemical Company)から入手できるクラトン(Kraton)(登録商標)などのスチレン−イソプレン−スチレン(SIS)ブロックコポリマー、デラウェア州ウィルミントンのイー・アイ・デュポン・デ・ヌムール・アンド・カンパニー(デュポン)(E.I.du Pont de Nemours and Company,Wilmington,DE(DuPont))から入手できるハイトレル(Hytrel)(登録商標)から作られる通気性フィルム、ペンシルヴァニア州フィラデルフィアのアトフィナ・ケミカルズ・インコーポレーテッド(Atofina Chemicals,Inc.,Philadelphia,PA)から入手できる一種のポリエステルであるペバックス(Pebax)(登録商標)、ポリウレタン、多孔質ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリオレフィンフィルム、またはこれらの複合体が挙げられる。
有利にはこの表面シートは、低密度ポリエチレンと線状低密度ポリエチレンのブレンドから作られるフィルム(フィルム厚約0.5から2.0ミル(0.01から0.05mm))で被覆された不織シートである。一実施形態ではこの表面シートは、0.6〜3.5オンス/平方ヤード(20.3〜118.7g/m)の坪量を有するフラッシュ紡糸高密度ポリエチレンシートである。このようなシートの例は、デュポンによって製造されているタイベック(Tyvek)(登録商標)フラッシュ紡糸ポリエチレンである。フラッシュ紡糸不織網状フィラメントのフィルム−フィブリルシートの調製についてはスチューバー(Steuber)の米国特許第3,169,899号明細書に記載されている。このシートは、米国特許第5,972,147号明細書に記載のものなどの熱カレンダ・ボンダーを用いて接合することができる。
本発明によればこの表面シートは、55%を超える、より有利には約60%から約85%の間の圧縮比まで微小クレープ加工される。用語「圧縮比」とは、本明細書中ではクレープ加工または微小クレープ加工材料がその完全に伸びた状態に対して圧縮されている度合を指す。圧縮比は本明細書中では、[(圧縮されていない表面シートの長さ−圧縮された表面シートの長さ)/圧縮されていない表面シートの長さ]×100として定義する。この高度の圧縮は、現在知られている製品において可能であるよりも低い適用力で三次元的な水切り施工にとって望ましい高伸長レベルまでシートの延伸を容易にする。
表面シートを微小クレープ加工するための装置および方法は、米国特許第3,260,778号明細書、第3,416,192号明細書、第3,810,280号明細書、第4,090,385号明細書および第4,717,329号明細書に記載されている。使用される微小クレープ加工工程は、マサチューセッツ州ウォルポールのマイクレックス・コーポレーション(Micrex Corporation of Walpole,Massachusetts)から市販されており、「マイクレックス(MICREX)」と同社の登録商標で呼ばれる微小クレープ加工工程であることができる。この微小クレープ加工工程では圧力を与えるための手段が、連続的に供給される平坦なシートの経路全体に及ぶ所定の量の圧力を加える。このシートは回転駆動ロールによって運ばれ、圧力はシートを介して、回転駆動ロールに対して与えられる。この回転駆動ロールは、溝付面または平面(溝付でない)のいずれかを有する。シートは適用圧力下にありながら、次にそのシートはさらに平坦な制動面に触れる。シートは、この制動面と、シートの経路中に位置するクレーピングブレードとの間の空間に向けて送られる。このクレーピングブレードは駆動ロール面が平坦な場合には平坦である。このクレーピングブレードは駆動ロール面が溝付きの場合には櫛状である。適用圧力とあいまってこの制動面は、このシートを元のシートの平坦な態様の結果としての変形を伴うクレープ形態に誘導する。クレープ加工シート中の波の振幅(山と谷)および波の長さは、駆動ロール面と制動面の間の間隔の量およびクレーピングブレードと制動面の間の間隔によって最初に決まる。クレープ加工シート中の波の振幅および長さは、さらに巻取ロールの速度を調整することによって調整される。巻取ロールの速度が遅いほど波の振幅は大きくかつ波長は短い。
圧縮比は、その水切りシステムの微小クレープ加工表面シート中のクレープの振幅と周波数の組合せによって決まる。高振幅、低周波数の表面シートの圧縮比は、その表面シートの圧縮前後の長さがほぼ同一であるという条件で低振幅、高周波数の表面シートの圧縮比と同じであることもある。
図2に示すように本発明の水切りシステムは、上記伸縮性の微小クレープ加工表面シート20と、その水切りシステムを窓開口部に接着するためのその水切りシステムに積層されたエラストマー系感圧接着剤層22とを含んでなる。この水切りシステムの最大伸びの約90%、すなわち破断時の伸びの90%まで延伸し、緩和させた場合、この水切りシステムは約50%未満、より好都合には約35%未満の回復を有する。この範囲内の回復を有する水切りシステムは、接着される表面から後退することなく施工後に定位置に留まる能力が改良される。したがって水切りシステムを定位置に保つためには、より低い接着力が必要である。同様に、コンクリートまたは金属表面で一般に実用的でない機械的結合も必要でない。
表面シートは、有利には水が接着剤層と接触するのを防止するのに十分な水抵抗能力を有する。有利にはこの表面シートは、少なくとも10インチ(25.4cm)、より有利には少なくとも40インチ(101.6cm)の静水頭(また「水頭」とも呼ばれる)を有する。水分の存在下で接着剤層の最初の接着強度が増大する場合は、表面シートは通気性、例えば有孔フィルムまたは通気性不織布であることが望ましいこともある。表面シートは、接着剤がその表面シートを貫通してその材料の外面に広がらないように接着剤を封じ込めるのに十分な密閉された構造を有するべきである。
感圧接着剤層は、有利には合成ブチルゴム系シーラントである。ビチューメンおよびゴムと、場合により鉱油、樹脂などから選択される添加剤とを含んでなる組成物などのアスファルトおよびゴムを含んでなる建築用接着剤もまた用いることができる。このゴムは、加硫または未加硫ゴム、例えば天然ゴム、またはスチレン−ブタジエンゴムなどの合成ゴムであることができる。感圧接着剤層は、木材、配向性ストランドボード(OSB)、硬質ポリスチレンフォームボード、ポリ塩化ビニル、タイベック(Tyvek)(登録商標)フラッシュ紡糸ポリエチレンハウスラップ、ハウスラップ用途に用いられる他のプラスチック材料、アスファルト含浸紙などの材料を含んでなる建造物にその水切りシステムを接着させるのに十分な接着強度を有するべきである。この感圧接着剤層は、完全または部分的カバー範囲に対して塗布することができる。完全カバー範囲の層として厚さ約5〜60ミル(0.13〜1.52mm)、好ましくは厚さ約10〜40ミル(0.26〜1.02mm)の感圧接着剤層を塗布することができる。この感圧接着剤層は、その水切りシステムが施工の間に延伸される時、その接着剤層が薄すぎて接着剤層中に引裂きが生じないような十分な厚さであるべきである。この感圧接着剤層は、窓開口部への接着を目的とする表面シートの表面に押出によって、あるいは狭いスロットを経由して接着剤を塗布することによって水切りシステムに塗布することができる。剥離紙を1もしくはそれ以上の部分、有利には水切りシステムの幅に沿って2つの重なり部分に貼って感圧接着剤層を覆う。水切りシステムは、感圧接着剤層の押出しの間、伸ばされた状態にはない。感圧接着剤層は、有利には実質上その表面シートの全露出面に拡がる。感圧接着剤層を備えた水切りシステムは芯に巻きつけ、包装することができる。この水切りシステムは、窓を水切り施工するのに便利な任意の幅であることができる。
この水切りシステムは可撓性であり、隅の周囲に取り付けるのに十分低い剛性を有し、ある期間にわたって定位置に留まる。水切りシステムの剛性の一つの尺度は曲げ剛性であり、本明細書中で述べるように計算される。この水切りシステムは、有利には約1インチ−ポンド未満の曲げ剛性を有する。
この伸縮性水切りシステムは、窓開口部の底部の隅が継ぎ目のない三次元的なやり方で覆われ、かつ付随して起こる水を排出するための経路が設けられるようにその開口部に取り付けられる。伸縮性水切りシステムを取り付けるための手順は周知である。
試験方法
坪量は、ASTM D−3776によって求め、g/mで記録した。
表面シートの厚さは、ASTM D−1777−64によって求め、ミクロンで記録した。
水切りシステムの厚さは、堅い鋼の台上に押し付ける直径1/2インチの円形の脚にディジタルトランスデューサーが接続されている「エイムス(Ames)」式計器を用いて求めた。この脚の下の材料にかかる圧力は、約2.5psiであった。読取値は3ヶ所で採られ、各試験片について平均した。寸法は最小単位0.0001インチまで記録した。試験に先立って計器を台上に下げ、零目盛に合わせた。脚を上げ、試料を台上に置き、次いで脚を下げた。読取値は短時間後に安定(脚圧によるわずかな圧縮のせいで)し、その読取値を記録した。
接着剤層の厚さは次のように求めた。鋭利な安全かみそりの刃を用いて、表面シートと接着剤層を含む水切りシステムの長さ1インチ×幅1/4インチの試料を切断した。次いで両面テープを用いて一方の切断面側がスライドガラスに張り付く状態でこの試料をスライドガラスに取り付けた。このスライドガラスを、定位置に偏光フィルタを備え、ズーム倍率を2.5倍に設定した立体顕微鏡(ライカ・マイクロシステムズ・AG(Leica Microsystems AG)から入手できる)下に置いた。試料の1インチの長さ全体を捕らえるために多数の顕微鏡写真を撮り、「TIFF」画像形式にセーブした。試料の解析については「イメージ−プロ(Image−Pro)」ソフトウェア(メディア・サイバネティックス(Media Cybernetics)から入手できる)を使用して、その画像を較正寸法と比較することによってその接着剤の厚さを測定した。記録される接着剤の厚さは、その画像上で取った最低6個の測定値の平均に基づく。
引張強さは、不織布層の場合、次の修正を加えたASTM D 1682の19節により求めた。この試験では2.54cm×20.32cm(1インチ×8インチ)の試料を、その試料の両端でクランプで締めた。クランプは、その試料上で互いに12.7cm(5インチ)離れて取り付けられた。この試料を試料が破断するまで5.08cm/分(2インチ/分)の速度で絶え間なく引っ張った。破断時の力を切断引張強さとして単位ニュートン/2.54cmで記録した。その応力−ひずみ曲線下の面積は、破断させるための仕事量である。
静水頭は、静荷重下での液状の水の浸透に対するシートの抵抗性の尺度である。7×7インチ(17.78×17.78cm)の試料をエスディーエル18・シャーレイ・ハイドロスタティック・ヘッド・テスター(SDL 18 Shirley Hydrostatic Head Tester)(英国ストックポートのシャーレイ・デベロプメンツ・リミッテッド(Shirley Developments Limited,Stockport,England)により製造されている)に取り付けた。試料の3ヶ所の領域に水が浸透するまで、試料の102.6cm部分の一方の側に対して水を60±3cm/分の流量でポンプにより注入した。測定静水圧は、単位インチで測定され、SI単位に変換され、水のセンチメートルの単位で与えられる。この試験は、一般にAATCC−127またはISO 811に従う。
水蒸気透過速度(MVTR)は、ASTM E398−83(その後取り消されている)によって求められる。MVTRは、単位g/m/24時間で記録される。ASTM E398−83によって得られるMVTRデータは、LYSSY MVTR試験機L80−4000J型を用いて収集され、本明細書中では「LYSSY」データとして識別される。LYSSYはスイス国チューリッヒに本拠がある。MVTR試験結果は、使用する試験方法と材料の種類とに大いに左右される。試験方法間の重要な変数には、水蒸気圧勾配、液体とシート試料の間の空隙の容積、温度、試料を越える空気流の速度および試験手順が挙げられる。ASTM E398−83(「LYSSY」法)は、相対湿度85%(「湿潤空間」)対相対湿度15%(「乾燥空間」)の蒸気圧「勾配」に基づいている。このLYSSY法は、ほんの数分間、恒湿下での水分の拡散速度の変化量Δを測定し、次いでこの測定値を24時間にわたって外挿する。
不織シート試料の層間剥離強度は、インストロン卓上型試験機などの定速伸長引張試験機を用いて測定した。1.0インチ(2.54cm)×8.0インチ(20.32cm)の試料を、その試料の断面にピックを挿入して手により分離および層間剥離を開始させることによって約1.25インチ(3.18cm)を層間剥離させた。この層間剥離した試料の両面を、1.5インチ(3.81cm)離して設定される試験機のクランプに取り付ける。この試験機を起動し、クロスヘッド速度5.0インチ/分(12.7cm/分)で動作させる。約0.5インチ(1.27cm)のクロスヘッドの移動でたるみを除去した後にコンピュータが読取値を採集し始める。試料は約4インチ(10.16cm)が層間剥離され、その間に読取値が採取され平均される。平均層間剥離強度はN/cmで与えられる。この試験は、一般にASTM D 2724−87の方法に従う。下記実施例について記録される層間剥離強度の各値は、シート上で行う最低3回の測定の平均に基づいている。
水切り試料の圧縮比(光学的方法)は、[(圧縮されていない表面シートの長さ−圧縮された表面シートの長さ)/圧縮されていない表面シートの長さ]×100として計算した。
水切り試料のこの圧縮されていない表面シートの長さおよび圧縮された表面シートの長さは、次の方法によって求めた。
走査電子顕微鏡写真(SEM)は水切り試料の断面から撮られ、その水切りシステムの微小クレープ加工表面シートの波形または圧縮状態を直接観察することを可能にする。表面シートのクレープの振幅の少なくとも6倍の水切りの長さを含むモンタージュを創るために多数SEMを撮る。水切りの波形の振幅がxの場合、6x以上の長さのモンタージュを創るのに十分なSEMが撮られなければならない。
次に極限伸長を制限するその水切りシステム中の層(すなわち、表面シートの最も伸長性でない層または最も内側の層)を識別する。これを本明細書中では「伸長限定層」と呼ぶ。これらSEMは、画像処理コンピュータ・プログラム、例えばアドビ・フォトショップ(Adobe PhotoShop)(商標)(カリフォルニア州サンホゼのアドビ・システムズ・インコーポレーテッド(Adobe Systems Incorporated,San Jose,California)から入手できる)中に取り込まれる。このコンピュータ・プログラムを使用してこれら個々のSEMを結合し、モンタージュにする。次いで、その伸長限定層の経路を画定するのに十分な点を用いて左から右へその顕微鏡写真の端から端まで表面シートの伸長限定層の経路に印が付けられる。波形の振幅または周波数が大きいほど、その経路を画定するのに必要な点の数は多い。
次いでこれら点を、マイクロソフト(Microsoft)のエクセル(Excel)などの数値計算プログラムにx−y座標として転送する。このプログラムは、連続的な点間の長さを合計して全経路長を決定する。これを本明細書中では「圧縮されていない表面シートの長さ」と呼ぶ。
SEMモンタージュの左端の最初の点とSEMモンタージュの右端の最後の点の間の距離が計算される。これが「圧縮された表面シートの長さ」である。
次いで圧縮比が次のように計算される。
圧縮比=(圧縮されていない表面シートの長さ−圧縮された表面シートの長さ)/圧縮されていない表面シートの長さ。
しかしながら下記の実施例1および2に対する圧縮比は、[1−100/(100+伸び率)]として計算された。ただし伸び率は、その表面シートの任意の延伸より前の、その試料がその点で完全に伸ばされる伸長量(圧縮された長さの百分率として表される)である。圧縮比を測定するための光学的方法は、実施例1および2の表面シートで使用するには適していないことが分かった。その理由はこれらの表面シートが網状フィラメントのフィルム−フィブリル材料よりなり、この材料は圧縮したとき一部の断面部位では厚さが膨張し、他の部位では膨張せず、それが表面シートの経路を連続的なやり方で追跡することをきわめて困難にするためである。
破断時の伸び率は次のように求められる。試料をシート材料のロールの縦方向から採取する。全幅製品および切取ストリップの両方を用いることができるが、試料が著しく薄いので高伸び率まで延伸したときストリップが細長いほどスリップすることなく把持するのが容易である。5インチゲージ(全長7インチ)を有する幅1/2インチの試料が好ましい。試料を、試験に先立って23℃、50%RHで最低40時間コンディショニングする。この試料を、移動クロスヘッド上のものおよびテストフレームの固定部分上のものの2個のエアグリップを備えた定速伸長(CRE)型引張試験機で試験する。
最低3個の試料を使用する。
試料の調製:その試験片がグリップ中に取り付けるとき不注意で伸ばされないことを確実なものにするために切断に先立って試料上にこの試験ゲージの印を付ける。試料の厚さは定位置で剥離紙と共に測定し、剥離紙の厚さを差し引く。厚さは引張データと共に記録される。剥離紙はゲージの外側の両端部で剥がされ、可能な限り露出した接着剤を有するその端部が伸ばされる。テープがゲージ線を越えてその露出した端部に巻かれ、これは向かい側の端部上でも繰り返される。これは試験領域の外側で両端部を薄くし、グリップ内部でのスリップを防止する。
試験手順:試料をゲージ線がグリップ面と一列に並んだ状態でエアグリップ中に挿入し、次いで試験ゲージから剥離紙を取り除く。CRE装置を試料が破断するまで100%/分(1/2インチ×5インチゲージでは5インチ/分)で動作させる。破断時の最大荷重(単位ポンド/インチ)および伸び率(パーセント)を個々の試料およびそれら試料の平均値について記録した。
続いてこれら試料を破断時の伸び率の90%まで延伸し、この伸び率およびその対応する荷重(単位ポンド/インチ)を各試料について記録した。
試料の回復は次のように求められる。試料の破断時の伸び率を本明細書中で述べたように求め、次いで破断時の伸び率の90%を計算する。破断時伸び率試験法の記載と同じ試料調製法を用いる。この試料をCRE装置中に置き、破断時の伸び率の90%に達するまで荷重を掛け、次いでその試料が完全に弛んだ状態になるまで同じ速度で荷重を除く。試料がそのリターンサイクル上でもはや荷重を支えなくなる点に印を付け、この試料の長さを回復長さと呼ぶ。これから永久ひずみ(パーセント)を、[(回復長さ−元の長さ)/元の長さ]×100として計算する。回復はその試料が回復する割合であり、[(破断時の伸び率の90%の伸び率(パーセント)−永久ひずみ(パーセント))/破断時の伸び率の90%の伸び率(パーセント)]×100として計算する。
試料の低伸長回復は次のように求められる。破断時伸び率試験法の記載と同じ試料調製法を用いる。この試料をCRE装置中に置き、破断時の伸び率の10%に達する(すなわち伸長後の長さが元の長さの1.1×になる)まで荷重を掛け、次いでその試料が完全に弛んだ状態になる(すなわち試料に張力がかからなくなる)まで同じ速度で荷重を除く。試料が試料としてもはや荷重を支えなくなる伸び率(パーセント)に印を付ける。これを低伸長永久ひずみと呼ぶ。低伸長回復はその試料が回復する割合であり、(伸び率−低伸長永久ひずみ)/伸び率×100(伸び率は10%であるべきである)として計算される。
曲げ剛性は次のように求められる。この試験は、接触長さ5インチで直径1/8インチの接触点および1/2インチの固定支点間距離を有するASTM D 790に記載の3点曲げ固定具を使用する。この3点曲げ固定具を、0.1インチ/分で圧縮することができ、0から200gの荷重測定能力を有し、かつ頂部に中点荷重と下方に支えとを有する定速伸長装置(CRE)に取り付ける。試験試料を、試験方向が長さ1インチの1インチ×4インチに切断する。試料を、23℃、相対湿度(RH)50%で最低40時間コンディショニングする。試料の厚さを3点で測定し平均する。接着剤を有する水切りは付着した剥離紙と一緒に測定され、次いで剥離紙を単独に測定し、差し引いて試料の厚さを得る。試料は3点曲げ固定具の中央に置いた状態で試験される。接着剤側が上を向いて置かれる(中点荷重)。次いでこの試料に0.1インチ/分で荷重を掛け、たわみを記録する。この荷重たわみ曲線の初期領域の傾斜度を求め、一様な厚さの長方形試料(これは、クレープ加工表面シート製品に対する単純化である)とみなしてその弾性率をASTM D 790に従って求める。曲げ剛性は、弾性率×厚さの3乗として計算される。
実施例1
表面シートとして坪量1.2オンス/平方ヤード(41g/m)を有する点接合軟構造の不織フラッシュ紡糸ポリエチレン網状フィラメントのフィルム−フィブリルシートを用いた。この表面シートはイー・アイ・デュポン・デ・ヌムール・アンド・カンパニー(デラウェア州ウィルミントン)(E.I.du Pont de Nemours and Company(Wilmington,Delaware))により商品名タイベック(Tyvek)(登録商標)1442A型で市販されており、表1に示す特性を有する。
Figure 0004467618
この接合シートを、マイクレックス・コーポレーション(マサチューセッツ州ウォルポール)(Micrex Corporation(Walpole,MA))によって製造されたマイクレックス・マイクロクレーパー(Micrex Microcreper)装置を用いて上記の方法により圧縮比75%でクレープ加工した。
次いでこのクレープ加工材料にブチルゴム系接着剤28.6ミル(0.726mm)を塗布して水切りシステムを形成した。このブチルゴム系接着剤が最初に剥離剤ライナーに押し出された。7インチの製品の場合、ブチル接着剤の幅全体にわたって4インチ(10.2cm)部分をそのブチル接着剤の残りの3インチ(15.24cm)部分から分けて露出することができるように、この剥離ライナーに穴をあけた。押出後、最低限の張力で巻戻されるようにこのブチルゴム接着剤をクレープ加工材料で被覆した。ブチルゴム接着剤を有するこのクレープ加工水切り製品の特性を表4に示す。
実施例2
水切り材料用の基材として坪量1.38オンス/平方ヤード(47g/m)を有する点接合軟構造のタイベック(Tyvek)(登録商標)フラッシュ紡糸ポリエチレン網状フィラメントのフィルム−フィブリルシート1450BS型を用いた。この表面シートは表2に示す特性を有する。
Figure 0004467618
この接合シートを、マイクレックス・コーポレーション(マサチューセッツ州ウォルポール)(Micrex Corporation(Walpole,MA))によって製造されたマイクレックス・マイクロクレーパー(Micrex Microcreper)装置を用いて85%圧縮の機械設定でクレープ加工した。
次いで実施例1で述べたものと同様に、このクレープ加工材料にブチルゴム系接着剤37ミル(0.94mm)を塗布して水切りシステムを形成した。ブチルゴム接着剤を有するこのクレープ加工水切り製品の特性を表4に示す。
実施例3から6
比較例3および実施例4から6では水切り材料用の基材として積層シートを用いた。その積層体用の出発材料として坪量1.44オンス/平方ヤード(49g/m)を有する圧密不織タイベック(Tyvek)(登録商標)フラッシュ紡糸ポリエチレン網状フィラメントのフィルム−フィブリルシート1041BS型を用いた。このタイベック(Tyvek)(登録商標)シートを、3.5g/10分のメルトフローレートを有する線状低密度ポリエチレン(LLDPE)45%、3.5g/10分のメルトフローレートを有する低密度ポリエチレン(LDPE)50%(両方ともエクイスター・ケミカルズ・LP(テキサス州ヒューストン)(Equistar Chemicals LP(Houston,Texas))から得られる)、カーボンブラックマスターバッチ4%およびUV添加剤マスターバッチ1%(アンパシート(ニューヨーク州タリータウン)(Ampacet(Tarrytown,NY)から得られる)よりなる1.8ミルブラックフィルムで真空コーティングした。この積層シートの特性を表3に示す。この積層体の各試料(実施例3〜6)を、マイクレックス・コーポレーション(マサチューセッツ州ウォルポール)(Micrex Corporation(Walpole,MA))によって製造されたマイクレックス・マイクロクレーパー(Micrex Microcreper)装置を用いて、表4による圧縮比の機械設定でクレープ加工した。
Figure 0004467618
次いで実施例1で述べたものと同様に、このクレープ加工材料にブチルゴム系接着剤を塗布して水切りシステムを形成した。このクレープ加工水切り製品の特性を表4に示す。この圧縮比は試験法の中で述べた光学的方法に従って測定した。
Figure 0004467618
実施例1〜2、4〜6、ならびに比較例3、7および8の水切りシステムの試料を破断時伸び率試験法で述べたものと同様に定速伸長(CRE)装置を用いて伸長し、図3に示したものと同様の応力ひずみ曲線を得た。その水切りが機能しなくなる伸び率を各試料の最大伸長と決めた。比較例3は、55%の最小圧縮比を示さない点で本発明とは異なる水切りシステムである。比較例7はコンター(Contour)(商標)であり、比較例8はフレックスラップ(FlexWrap)(登録商標)であり、比較例9はプロテクト・フレックス(Ptotecto Flex)(商標)であり、これらはプロテクト・ラップ・カンパニー(コロラド州デンバー)(Protecto Wrap Company(Denver,Colorado))によって生産されている。
図3において本発明の実施例(実施例1〜2、4〜6)の応力ひずみ曲線に見ることができるように、3つのまったく異なる区域が存在する。低応力段階では曲線の比較的平坦な部分があり、そこでは水切りシステムはその水切りシステム中の折りたたまれたクレープが拡がるにつれて相当する応力の低い上昇を伴って高度に伸長する。この水切りは、有利には使用中に少なくとも約150%、好ましくは約150%から約570%の間で伸びて、施工後に縮小することなく隅の周囲に取り付けられることが分かった。この折りたたまれたクレープの広がりはほとんど力を要さず、したがって大部分の応力は柔軟な接着剤層に加わる。高応力段階では水切り表面シートは緊張して引っ張られる。中間応力段階では表面シートが伸ばされるにつれて応力はある増加率で蓄積される。
図3に見ることができるように、本発明の水切りの実施例では、比較例よりも低い使用応力、すなわち5.7ポンド/インチ(10N/cm)未満で、すぐれた施工にとって必要であることが分かっている少なくとも150%の伸び率まで伸びる。
次いで、図3の応力ひずみ曲線を得るために用いたのと同じ試料の別個の片を最大伸長の90%まで伸ばし、その荷重を解除した。最大の90%の伸長の値は、実験的な窓の施工で測定される窓下枠の隅の周囲の施工での使用時の水切りの実際の伸長を反映するように選択された。この応力ひずみ曲線は、その水切りが永久ひずみに達するまで、または荷重が解除された後にその水切りの最終の長さに達するまで、水切りの荷重除去の間ずっと記録された。最大伸長の90%における伸び率、永久ひずみ、回復(百分率で表される)および圧縮比の数値を表4に示す。
荷重を加えている間の応力ひずみ曲線と、荷重を解除した後の応力対ひずみの回復曲線の両方を含むヒステリシス曲線を図4に示す。この回復曲線から分かるように、その荷重を解除すると各水切り試料は、その「永久ひずみ」すなわち試料の元の長さを基準とした伸び率の最終量まで回復する。回復レベルが高いほどその水切りの収縮力は強く、壁面でせん断変形するかまたは壁から剥がれることによってその試料が使用中に縮小する可能性が高い。実施例1〜2および4〜6は、74%回復することが分かっている比較例8と比べて約50%未満の適度な量を回復する。水切りでは約50%未満の回復が使用中に縮小するのを避けるために望ましい。水切りでは若干の回復は、例えば施工者の指先に由来する圧痕が水切りの表面に望ましくない皺を生じることにならないように、装着の後その水切りが「平らになる」ことを可能にするので好都合である。
図3および4は、本発明の実施例1〜2および実施例4〜6が、窓の隅の施工に実用する場合に必要な伸長および回復の独特の組合せを有することを示す。
そのシステムが、この水切りシステムの施工の間に低レベルの伸長または伸び率、例えば約10%において高度に回復すると役に立つこともまた分かった。有利にはこのシステムは、10%伸ばされた後、少なくとも50%回復する。これは、所望の施工を達成するために、必要に応じてこのシステムを正常な位置に戻すことを可能にする。
開口部中に位置決めされる微小クレープ加工水切りシステムの斜視図である。 微小クレープ加工表面シートおよび感圧接着剤層を含む水切りシステムの側面概略図である。 加える力の大きさを次第に増加した(力の単位で測定される)ときの様々な水切り材料の伸長(距離の単位で測定される)を示す一連の応力ひずみ曲線である。 加える力の大きさを次第に増加し(力の単位で測定される)、続いて緩和したときの様々な水切り材料の伸長を示す一連のヒステリシス曲線である。

Claims (13)

  1. 少なくとも55%の圧縮比を有する微小クレープ加工表面シートと、表面シートに接合された感圧接着剤層とを含んでなる水切りシステムであって、4%から50%の間の回復を有する水切りシステム。
  2. 水切りシステムが、10N/cm以下の使用応力が掛けられたとき少なくとも150%まで伸長する請求項1に記載の水切りシステム。
  3. 圧縮比が60%から85%の間にある請求項1に記載の水切りシステム。
  4. 回復が35%未満である請求項1に記載の水切りシステム。
  5. 表面シートが、網状フィラメントのフィルム−フィブリルシートと、スパンボンドポリエチレンと、スパンボンドポリプロピレンと、スパンボンドポリ(エチレンテレフタレート)と、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびポリ(エチレンテレフタレート)よりなる群から選択されるポリマーのスパン結合による組合せと、よりなる群から選択される不織布を含んでなる請求項1に記載の水切りシステム。
  6. 表面シートが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(エチレンテレフタレート)およびナイロンよりなる群から選択されるフィルムを含んでなる請求項1に記載の水切りシステム。
  7. 表面シートがフィルムと不織布の積層体を含んでなる請求項1に記載の水切りシステム。
  8. 表面シートが、フィルムおよびラッカーよりなる群から選択される材料で被覆された不織布を含んでなる請求項1に記載の水切りシステム。
  9. 表面シートが塗装紙を含んでなる請求項1に記載の水切りシステム。
  10. 接着剤層が、合成ブチルゴム、ビチューメン/ゴムおよびビチューメン/ホットメルト接着剤よりなる群から選択される請求項1に記載の水切りシステム。
  11. 表面シートが、少なくとも10インチ(25.4cm)の水の静水頭を有する請求項1に記載の水切りシステム。
  12. 50%を超える低伸長回復を有する請求項1に記載の水切りシステム。
  13. 1インチ−ポンド(11.3N−cm)以下の曲げ剛性を有する請求項1に記載の水切りシステム。
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