JP4467554B2 - 溶鋼注湯用ノズルの予熱方法 - Google Patents
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また、特許文献2には、低融点ガラスと、遷移金属酸化物と、ガラスのネットワークフォーマーとして作用する金属と、シリカ系液状バインダーとの混和物を第1層とし、低融点ガラスと、耐火物原料と、シリカ系液状バインダーとの混和物を第2層として形成した黒鉛含有耐火物の酸化防止材が開示されている。
なお、一般的に、ノズルの予熱は、バーナーを用いて行うことが多いが、特許文献3に開示された誘導コイルによる加熱方法、また図8に示すように、浸漬ノズル90の上下端に電極91、92を押し当て、浸漬ノズル90に通電加熱する方法も提案されている。
特許文献1、2に開示された方法は、高温域(800〜1400℃)で有効な酸化防止材のみでは低温域(400〜800℃)で浸漬ノズル中のカーボンが酸化するので、これを防止するために低融点のガラスを積層して使用しているが、これが高融点の高温用酸化防止材の低融点化を招いている。このため、浸漬ノズルの温度が溶鋼温度(1500〜1600℃)に近づくと、高温用酸化防止材本来のガラス粘性を維持できずに流れ出すため、高温域でカーボンが酸化する可能性があった。
そして、特許文献3の方法は、浸漬ノズルの予熱が大気雰囲気で行われるため、その表層部が酸化し易く、やはり浸漬ノズルの使用に際しては溶損し易くなる。
以上のことから、例えば、ガス加熱または誘導加熱のように、浸漬ノズルと加熱手段が実質的に非接触な状態で、浸漬ノズルの予熱を行う技術の確立が望まれている。
また、この技術においては、浸漬ノズル90の周囲を、包囲耐火物で囲み易くするため、浸漬ノズル90の長さ方向に3分割することもできるが、分割すれば更に浸漬ノズル90と大気との遮断が困難となる。従って、浸漬ノズル90の予熱が大気雰囲気で行われるため、浸漬ノズル90の表層部が酸化し、前記したように、浸漬ノズル90の使用に際しては溶損が発生し易くなる。
前記注湯用ノズルの表面の一部または全部に、酸化防止材を0.1mm以上の厚さで予め塗布した後、該注湯用ノズルの表面の一部または全部を断熱材で覆い、少なくとも該注湯用ノズルの前記酸化防止材で覆われた部分をチャンバーで囲み、該チャンバー内に非酸化性ガスを吹き込み酸素濃度を10vol%以下とした雰囲気で、前記注湯用ノズルを予熱する。
本発明に係る溶鋼注湯用ノズルの予熱方法において、前記注湯用ノズルは、前記金具を介して前記連続鋳造設備の取鍋に取付けられ、該取鍋内の溶鋼を前記通路を介してタンディッシュへ供給するロングノズルであり、該ロングノズルの外周部で前記タンディッシュ内のスラグと接触する部位を、前記チャンバーで囲むことが好ましい。
本発明に係る溶鋼注湯用ノズルの予熱方法において、前記誘導加熱装置は前記チャンバーに設けられていることが好ましい。
本発明に係る溶鋼注湯用ノズルの予熱方法において、前記注湯用ノズルの温度を、加熱開始から20分以内に800℃以上にすることが好ましい。
本発明に係る溶鋼注湯用ノズルの予熱方法において、前記注湯用ノズルの予熱温度は1200℃以上1400℃以下であることが好ましい。
このように、注湯用ノズルの寿命が向上することで、鋳造時における注湯用ノズルの使用本数を従来と比較して削減でき、低コストと低資源化に貢献できるとともに、溶損によって発生する不純物の混入を低減した良好な品質の製品を製造でき、製品歩留の向上を図ることができる。
請求項3記載の溶鋼注湯用ノズルの予熱方法は、タンディッシュ内のスラグと接触する部位をチャンバーで囲み、ロングノズルの予熱を行うので、この部分の酸化を抑制でき、使用にあっては、従来特に溶損し易かった部分の損傷を低減できる。
請求項5記載の溶鋼注湯用ノズルの予熱方法は、誘導加熱装置がチャンバーに設けられているので、装置構成を簡単かつコンパクトにできる。
請求項6記載の溶鋼注湯用ノズルの予熱方法は、注湯用ノズルの温度を、加熱開始から20分以内に800℃以上にするので、注湯用ノズルの表層部の酸化が抑制され、従来鋳造初期に発生していた溶損を大幅に低減できる。
請求項7記載の溶鋼注湯用ノズルの予熱方法は、注湯用ノズルの予熱温度を規定するので、連続鋳造の際に注湯用ノズルが損傷しない温度に調整できる。
ここに、図1(A)は本発明の第1の実施の形態に係る溶鋼注湯用ノズルの予熱方法の説明図、(B)、(C)はそれぞれ第1、第2の変形例に係る溶鋼注湯用ノズルの予熱方法の説明図、図2は予熱時の雰囲気中の酸素濃度とスラグライン部の溶損速度との関係を示すグラフ、図3は各種予熱条件とスラグライン部の溶損速度との関係を示すグラフ、図4は予熱前後における耐火物の組織変化を示す説明図、図5(A)は本発明の第2の実施の形態に係る溶鋼注湯用ノズルの予熱方法の説明図、(B)は第3の変形例に係る溶鋼注湯用ノズルの予熱方法の説明図である。
例えば、注湯用ノズルの一例である浸漬ノズルは、その大部分(ノズル本体)が、AG(アルミナ−グラファイト系)、スピネル系(アルミナ−マグネシア酸化物とグラファイトを含む材質)、またはZCG(ジルコニア−ライム−グラファイト系)の材質からなる耐火物で構成され、浸漬ノズル外面におけるパウダーラインを含む部位が、例えば、ZG(ジルコニア−グラファイト系)の材質からなる耐火物で構成されている。なお、パウダーラインとは、浸漬ノズルを鋳型内の溶鋼へ浸漬させたときに、溶融した鋳型内のパウダーと接触する浸漬ノズルの外面位置を意味する。
この結果、浸漬ノズルの外面側に比べ溶鋼が通過する内面側の溶損量が少ないことが分かり、溶損状況から評価されるノズル寿命に、内面側で生じる溶損の影響は実質的に問題なく、外面側で生じる溶損の影響が律速していることが判明した。
一方、浸漬ノズルの外面側においては、溶鋼が接触する部位と、鋳型内のパウダーが接触する部位とを比較すると、後者の方が溶損量が大きいことが判明した。これは、溶鋼との接触によって発生する機械的な溶損量よりも、溶融パウダーとの接触によって発生する化学的な溶損量の方が大きいためだと推察される。なお、注湯用ノズルとしてロングノズルを使用する場合は、ダンディッシュ内のスラグと接触する部位の溶損量が、溶鋼と接触する部位よりも大きくなる。
また、化学的侵食を実質的に問題ない範囲に抑制するには、バインダーまたはグラファイト成分の劣化および逸失の抑制が効果的であるが、劣化と逸失を実質的に防止するには、大気を遮断する必要は無く、酸素濃度を10vol%以下の雰囲気とすることで十分に防止できる。
図1(A)に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る溶鋼注湯用ノズルの予熱方法は、カーボンを5質量%以上含有する耐火物で構成され、内部には溶鋼が流れる通路10が形成され、基側には連続鋳造設備(図示しない)に設置するためのステンレス製の金具(トラニオン)11が設けられた浸漬ノズル(注湯用ノズルの一例)12の予熱方法であり、使用にあっては、この浸漬ノズル12を予熱した後に通路10内へ溶鋼を流す。
この浸漬ノズル12は、前記したように、その大部分であるノズル本体13が、AGまたはスピネル系材質の耐火物で構成され、外面側のパウダーラインを含むパウダー接触部位(浸漬ノズルの長手方向中央部)14が、ZG材質の耐火物で構成されている。浸漬ノズル12の下部には、その上部に設けられた溶鋼流入部15を通って通路10を流れる溶鋼を、浸漬ノズル12の側方に噴出する複数の吐出口16が設けられている。
骨材の粒径が小さくなると、耐火物のスポーリング性が劣り、酸素浸透に対する骨材のバリア効果が少なくなるため、骨材の脱落が顕著になる。
一方、骨材の粒径が大きくなると、酸素浸透に対する骨材のバリア効果は期待できるが、一旦骨材が脱落すると溶損代が大きくなり問題となる。
また、耐火物の気孔率は、12質量%以上27質量%以下が好ましく、更には、下限を18質量%、上限を25質量%とすることが好ましい。この気孔率の下限は、耐火物のスポーリング性に基づいて決定している。一方、上限は、気孔を通じて耐火物への酸素浸透が促進され、バインダーとグラファイト成分が劣化と逸失を抑制することに基づいて決定している。
この酸化防止材17は、シリカ(融点1713℃)を主成分とするもので、例えば、酸化ナトリウムまたは酸化カリウムのようなアルカリ金属酸化物の添加により、融点を、例えば400℃程度または800℃程度としたものである。これにより、予熱に際しては、酸化防止材17を溶融してガラス化することで、浸漬ノズル12を構成する耐火物の表面が酸化防止材17で覆われ、大気を遮断する効果を奏する。
そこで、酸化防止材17を、0.1mm以上、好ましくは0.2mm以上の厚さで塗布する。この酸化防止材の厚みが0.1mm未満の場合、予熱時の酸化防止効果が得られないが、0.1mm以上にすることより、一定の酸化防止効果が発揮される。一方、上限値については規定していないが、例えば、酸化防止材による効果が顕著に向上しなくなることを考慮すれば、1mm、更には0.5mm程度である。
このように、浸漬法を適用する場合、塗布液(酸化防止材)の粘性の調整と、塗布液からの浸漬ノズルの引き上げ速度の調整により、酸化防止材の塗布厚みを制御できる。
なお、酸化防止材の塗布厚みの制御は、スプレーによる吹き付けを行う場合、塗布液(酸化防止材)の粘性またはスプレーによる塗布液の吹き付け時間を調整し、また刷毛塗りまたは垂れかけを行う場合、塗布の回数を調整することにより、実施できる。
以上に示した方法により、形成された酸化防止材の塗布厚みは、塗布後の浸漬ノズルの断面を観察することにより、0.05mm程度毎に測定することが可能である。
次に、断熱材18〜20で覆った浸漬ノズル12の酸化防止材17で覆われた部分、即ちパウダー接触部位14をチャンバー21で囲む。このチャンバー21は、円筒状で、しかもチャンバー21の軸心を通る面で二分割された構成となっており、浸漬ノズル12を側方両側から挟み込むようにして、浸漬ノズル12を部分的に包囲可能な構成となっている。
ここで、酸素濃度10vol%以下とした根拠について、図2を参照しながら説明する。図2は、予熱時の雰囲気中の酸素濃度とスラグライン部(パウダーラインに相当)の溶損速度との関係を示しており、チャンバー内へ吹き込む非酸化性ガスの吹き込み量を変化させ、溶損速度指数を算出した結果である。この溶損速度指数とは、1チャージ当たり300〜350トンの溶鋼を1チャージ鋳造した後、浸漬ノズルを回収して溶損量(使用前の状態からの溶損深さ)を測定した結果であり、予熱時の酸素濃度を大気相当(20.9vol%)としたときの溶損量を1として指標化したものである。なお、ここで使用した浸漬ノズルは、浸漬ノズルの通路側からバーナーを用いて予熱したものであり、その予熱温度は1200℃である。
このように、予熱時における雰囲気の酸素濃度を10vol%以下とするためには、外面側のパウダー接触部位14を含む範囲を囲むようにチャンバー21を配置し、このチャンバー21内に、例えば、窒素ガスまたはアルゴンのような不活性ガス(希ガス)で構成される非酸化性ガスを吹き込むことで達成できる。このため、チャンバー21は、大気を遮断する構成のものでなくてよく、チャンバー21内に大気が侵入する構成のものでもよい。なお、酸素濃度が低ければ低いほど、酸化を抑制できるため好ましいが、酸素濃度を2vol%未満にするためには、非酸化性ガスの吹き込み量を更に多くする必要があり、予熱したノズルを冷却する効果が顕著である。このため、2vol%以上とすることが実用的である。
ここで、浸漬ノズルの温度を、加熱開始から20分以内に800℃以上に設定した根拠について、図3を参照しながら説明する。この図3は、浸漬ノズルの通路内に、バーナーまたは誘導加熱装置(誘導コイルと、これに電気を流す電源と、電源から誘導コイルに電気を流す通電用電線とを有する)を配置して、浸漬ノズルの予熱を行った結果であり、予熱時の雰囲気中の酸素濃度(10vol%、15vol%、および21vol%)とスラグライン部(パウダーラインに相当)の溶損速度との関係を示している。なお、溶損速度指数とは、前記した図2と同様である。また、図3中の白抜き棒グラフは、加熱開始から20分で800℃まで到達しなかった結果であり、黒塗り棒グラフは、加熱開始から20分で800℃以上になった結果である。
このため、図1(B)に示すように、浸漬ノズル12の周囲にセットしたチャンバー30の側壁の周方向に、誘導加熱装置31の誘導コイルが巻き回されたものを使用し、ガス加熱と誘導加熱による加熱を行う方式がよい。このチャンバー30は、誘導加熱装置31が備わっていること以外は、前記したチャンバー21と同様の構成である。
また、浸漬ノズル12の予熱パターンを、加熱初期から20分以内に800℃以上まで昇温することで、更に酸化抑制効果が得られるため、パウダー接触部位14での溶損現象を改善できる。
更には、図1(C)に示すように、浸漬ノズル12の上端部を除く部分を囲むチャンバー35を使用し、このチャンバー35に誘導加熱装置36のコイルが設置されたものを使用することもできる。この場合、浸漬ノズル12の通路10内に浸漬ノズル12の上方から他の誘導加熱装置37を配置してもよいが、バーナーを用いてもよい。
図4の上段に示すように、従来は、浸漬ノズル12を構成する耐火物周囲の雰囲気の酸素濃度が高かったため、酸化防止材がガラス化する前に、酸化防止材を介して耐火物側へ酸素が侵入していた。このため、予熱時に耐火物の表層部が酸化するため、鋳造初期にあっては、耐火物の表層部がパウダー(モールドパウダー)と溶鋼の湯面部分で特に損傷し、骨材が抜け落ちていた。
一方、図4の下段に示すように、本願発明では、耐火物周囲の雰囲気の酸素濃度を従来よりも低減しているため、酸化防止材がガラス化するまで、耐火物側へ酸素が侵入することを抑制できる。このため、予熱時に耐火物の表層部が酸化することを抑制できるため、鋳造初期にあっては、耐火物の表層部がパウダーと溶鋼の湯面部分で損傷することを抑制でき、骨材の抜け落ちを抑制できる。
なお、以上に示した浸漬ノズル12の予熱は、タンディッシュから取外した状態で行った場合について説明したが、タンディッシュに取付けた状態で行ってもよい。この場合、予熱終了後に、直ぐに連続鋳造を開始できるので、浸漬ノズルの温度低下を抑制できるとともに、浸漬ノズルの取付け作業が不要となり作業性が良好である。
このロングノズル41は、前記したように、AGの材質からなる耐火物で構成されており、ロングノズル41の下部には、その上部に設けられた溶鋼流入部42を通り通路40を流れる溶鋼を、ロングノズル41の下方に噴出する吐出口43が設けられている。
なお、耐火物の粒度構成は、前記した根拠から、粒径0.045mmを超え0.21mm未満の骨材が40質量%以上70質量%以下含まれる構成としている。また、耐火物の気孔率についても、12質量%以上27質量%以下としている。
このように、酸化防止材17を塗布したロングノズル41の上端部に金具を取付け、ロングノズル41の表面の一部または全部を断熱材(図示しない)で覆った後、酸化防止材17で覆われた部分、即ちスラグ接触部位44を前記した構成のチャンバー21で囲む。
ここで、ロングノズル41を囲むチャンバーとして、図5(B)に示すように、誘導加熱装置31を有するチャンバー30を使用することもできる。
このようにして、予熱が終了したロングノズル41を取鍋へ取付け、ロングノズル41の通路40内へ溶鋼を流して連続鋳造を開始する。
なお、以上に示したロングノズルの予熱は、取鍋から取外された状態で行った場合について説明したが、取鍋に取付けた状態で行ってもよい。この場合、予熱終了後に、直ぐに連続鋳造を開始できるので、作業性が良好であるとともに、ロングノズルの温度低下を抑制できる。
まず、従来例として、大気中で予熱した浸漬ノズルを使用し、実施例として、チャンバーで囲み酸素濃度を8vol%に低減した状態で予熱した浸漬ノズルを使用して、それぞれ連続鋳造を行ったときの溶損量を測定した結果について説明する。なお、予熱は、バーナーを使用し、浸漬ノズルの通路内へ火炎を吹き込むことで行い、その予熱温度を1200℃とした。このとき、予熱開始から20分間で800℃まで昇温した。また、従来例と実施例のパウダー接触部位には、酸化防止材を塗布し、特に実施例については、この酸化防止材の塗布厚みを0.5mmとし、酸化防止材の部分をチャンバーで囲んだ。
また、浸漬ノズルのコスト指数を検討した結果を、図7に示す。なお、図7の縦軸のコスト指数とは、ノズルの交換頻度を意味し、従来例の交換頻度を0.7としている。
図7から明らかなように、本実施例では、ノズルの交換頻度を従来例の半分まで低減できる。
以上のことから、寿命を従来よりも飛躍的に向上させ、製品歩留の向上と耐火物コストの削減を実現できることを確認できた。
また、前記実施の形態においては、浸漬ノズルとロングノズルを予熱する場合について説明したが、連続鋳造設備に使用するものであれば、他の注湯用ノズル、例えば、取鍋に取付ける上ノズルまたは下ノズル、またタンディッシュに取付ける上ノズルまたは下ノズルを予熱する場合でも、本発明を適用できる。
Claims (7)
- カーボンを5質量%以上含有する耐火物で構成され、内部には溶鋼が流れる通路が形成され、基側には連続鋳造設備に設置するための金具が設けられ、使用にあっては、予熱した後に前記通路内へ溶鋼を流す注湯用ノズルの予熱方法であって、
前記注湯用ノズルの表面の一部又は全部に、酸化防止材を0.1mm以上の厚さで予め塗布した後、該注湯用ノズルの表面の一部または全部を断熱材で覆い、少なくとも該注湯用ノズルの前記酸化防止材で覆われた部分をチャンバーで囲み、該チャンバー内に非酸化性ガスを吹き込み酸素濃度を10vol%以下とした雰囲気で、前記注湯用ノズルを予熱することを特徴とする溶鋼注湯用ノズルの予熱方法。 - 請求項1記載の溶鋼注湯用ノズルの予熱方法において、前記注湯用ノズルは、前記金具を介して前記連続鋳造設備のタンディッシュに取付けられ、該タンディッシュ内の溶鋼を前記通路を介して鋳型へ供給する浸漬ノズルであり、該浸漬ノズルの外周部で前記鋳型内のパウダーと接触する部位を、前記チャンバーで囲むことを特徴とする溶鋼注湯用ノズルの予熱方法。
- 請求項1記載の溶鋼注湯用ノズルの予熱方法において、前記注湯用ノズルは、前記金具を介して前記連続鋳造設備の取鍋に取付けられ、該取鍋内の溶鋼を前記通路を介してタンディッシュへ供給するロングノズルであり、該ロングノズルの外周部で前記タンディッシュ内のスラグと接触する部位を、前記チャンバーで囲むことを特徴とする溶鋼注湯用ノズルの予熱方法。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の溶鋼注湯用ノズルの予熱方法において、前記注湯用ノズルの予熱は、該注湯用ノズルの前記通路側からバーナーを用いて行うとともに、該注湯用ノズルの外面側から誘導加熱装置を用いて行うことを特徴とする溶鋼注湯用ノズルの予熱方法。
- 請求項4記載の溶鋼注湯用ノズルの予熱方法において、前記誘導加熱装置は前記チャンバーに設けられていることを特徴とする溶鋼注湯用ノズルの予熱方法。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の溶鋼注湯用ノズルの予熱方法において、前記注湯用ノズルの温度を、加熱開始から20分以内に800℃以上にすることを特徴とする溶鋼注湯用ノズルの予熱方法。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の溶鋼注湯用ノズルの予熱方法において、前記注湯用ノズルの予熱温度は1200℃以上1400℃以下であることを特徴とする溶鋼注湯用ノズルの予熱方法。
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