JP4467124B2 - 偏平空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、偏平率が50%以下の偏平空気入りラジアルタイヤに関するものであり、とくには高性能スポーツタイプの車両およびモータースポーツ用車両等に優れた高速耐久性および高速操縦安定性をもたらすものである。
【0002】
【従来の技術】
近年のスポーツタイプ車両などは、その装備するエンジンの高出力化が著しく、車両自体が高い運動性能を誇るようになってきたため、車両を支えるタイヤにも、高速操縦安定性と高速耐久性とを高い次元で両立させることが要求されるようになってきた。
【0003】
スポーツタイプの車両などでは、その高速旋回時に、タイヤに大きな遠心力が加えられるので、従来は、タイヤの偏平率を小さくすること、サイドウォール部に補強部材を付加することなどの、形状および構造面での工夫を行って、遠心力に対抗するに必要な横力を発生させることで、高速操縦安定性を確保してきた。
【0004】
すなわち、タイヤの偏平率を50%以下とし、サイドウォール部にコード補強層およびフリッパを配設してタイヤの剛性を高め、高速操縦安定性を確保してきた。
【0005】
また、スポーツタイプの車両で、連続して高速走行を行う場合には、タイヤに、動的な荷重、高速回転による遠心力などの力が作用して、タイヤを構成するベルトに大きな歪みが生じ、ベルト側縁のセパレーション等に起因するタイヤの故障が発生し易いので、従来は、このようなセパレーション等の発生を防止すべく、ベルトの外周側に隣接させてバンド補強層を設けるなどしてベルトを補強することで、トレッド部の剛性を高めてタイヤの高速耐久性を高めてきた。
【0006】
すなわち、複数枚のベルト層のうち、ラジアルカーカスに最も近接するベルト層のそれぞれの側部を、それよりも外周側のベルト層の側部上に折返して、歪みの集中し易い、他のベルト層のベルト層コードの切断端の露出を防止し、ベルト層コードを、タイヤ赤道に対して15〜40°の角度で延在する、引張り弾性率が39.2GPa以上のアラミド繊維で形成して、ベルトにそれ本来のたが効果を十分に発揮させてなお、タイヤの高速回転に伴う、とくには、ベルト側部の迫出し歪を、ベルトの軽量化に伴う遠心力の低下に基づいて低下させることにより、ベルト側縁のセパレーションを有効に防止して、高速耐久性を確保してきた。
【0007】
そして、ベルトの最大幅を、適用リムに装着し、最高空気圧を充填して最大負荷能力を負荷したタイヤのトレッド接地幅の100〜125%とすることで、タイヤの高速耐久性を図るとともに、車両の走行に際しトレッド接地部を効果的に使用してきた。
【0008】
さらに、ベルトの外周側に、タイヤ赤道とほぼ平行に延在する、引張り弾性率が1.96GPa以上で熱収縮率が2%以上の有機繊維コードよりなり、少なくとも折返し部を完全に覆うベルト補強層を配設して、折返し部を完全に覆うことで、高速耐久性をより一層高い次元で確保してきた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、このようなベルトの補強は一般に過度になり易く、このためトレッド部の剛性を高めすぎて、トレッド接地面積の減少を招き、これが高速走行時の操縦安定性の低下を招くことになるといううれいがあった。
【0010】
この発明は、従来技術が抱えるこのような問題点を解決することを課題とするものであり、それの目的とするところは、ベルトのセパレーションの抑制と併せて、ベルトの剛性を適正化し、また、ベルト補強層によるベルト補強の適正化を行って、トレッド部の剛性を調整することで、十分な高速耐久性を維持しつつ、高速操縦安定性をも大きく向上させた、偏平空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明の偏平空気入りラジアルタイヤは、トレッド部と、サイドウォール部と、ビード部とを具えるとともに、それぞれのビード部に配設したビードコアの間にトロイダルに延在させた、少なくとも一枚のカーカスプライからなるラジアルカーカスと、ラジアルカーカスのクラウン部の外周側に配設した少なくとも二枚のベルト層からなり、ベルト層コードが層間で相互に交差するベルトとを具え、ラジアルカーカスに最も近接するベルト層のそれぞれの側部を、それよりも外周側のベルト層の側部上に折返してなり、ベルト層コードを、タイヤ赤道に対して15〜40°の角度で延在する、引張り弾性率が39.2GPa以上のアラミド繊維で形成し、ベルトの最大幅を、適用リムに装着し、最高空気圧を充填して最大負荷能力を負荷したタイヤのトレッド接地幅の100〜125%とするとともに、ベルトの外周側に、タイヤ赤道とほぼ平行に延在する、引張り弾性率が1.96GPa以上で熱収縮率が2%以上の有機繊維コードよりなり、少なくとも前記折返し部を完全に覆うベルト補強層を配設してなる、偏平率が50%以下の偏平空気入りラジアルタイヤであって、ベルト層の前記折返し部の幅を、ベルトの最大幅の8〜13%とし、ベルト層の両端の折返し部を覆うベルト補強層が、ベルト層の中央部を覆わない、ベルト層両端付近に位置する二本の補強層よりなる構造において、ベルト層の外端から同じ側の端部付近に位置するベルト補強層の内端までの間隔を、同じ端部に位置するベルト層の折返し部の幅の120〜140%としたものであり、なかでもとくに好ましくは、ベルト層の外端から同じ側の端部付近に位置するベルト補強層の内端までの間隔を、同じ端部に位置するベルト層の折返し部の幅の128〜135%とする。
ここで、「適用リム」、「最高空気圧」および「最大負荷能力」はそれぞれ、JATMA YEAR BOOKの規定によるものとし、また有機繊維コードの熱収縮率は、温度177℃、負荷重量490mN、30分の条件下で測定したものとする。
なお、ここでいう引張り弾性率とは、100%引張り時のものである。
【0012】
この偏平空気入りラジアルタイヤでは、最内層ベルト層の折返し部は、その幅が広いほどベルト端部の動きが抑制され、ベルト端部のセパレーションを防止して、トレッド部剛性が高まり、これによって高速耐久性は向上するが、その幅が広すぎると、トレッド部剛性が高まりすぎて、タイヤの接地性が悪化し、制動−駆動性、ステアリングレスポンス性の悪化を招き、すなわち高速操縦安定性が低下することから、運転がし辛くなり、ひいてはラップライムの悪化にもつながるとともに、その幅が広すぎると、タイヤ重量の増加、ひいては転がり抵抗の悪化をも招くことから、ベルト層の折返し部の幅を、ベルトの最大幅の8〜13%とし、さらに、ベルト層の両端の折返し部を覆うベルト補強層が、ベルト層の中央部を覆わない、ベルト層両端付近に位置する二本の補強層よりなる構造において、ベルト層の外端から同じ側の端部付近に位置するベルト補強層の内端までの間隔を、同じ端部に位置するベルト層の折返し部の幅の120〜140%とすることで、必要十分なベルト端部の補強性を得るとともに、良好な接地性を確保することが可能となり、高速耐久性と操縦安定性との高い次元での両立をもたらす。
【0013】
かくして、この偏平空気入りラジアルタイヤでは、ベルトの剛性の適正化およびベルト補強層によるベルト補強の適正化を行うことで、十分な高速耐久性を維持しつつ、高速操縦安定性をも大きく向上させることができる。
【0014】
かかる偏平空気入りラジアルタイヤにおいてより好ましくは、ベルト補強層のコードを渦巻状巻回構造体とする。
これによれば、高速走行時のベルト層の迫り出しを効果的に抑制することができる。
【0015】
そして好ましくは、二本の補強層のうちの一方の層の外端から他方の層の外端までの距離を、ベルトの最大幅の100〜110%、なかでもとくに102〜105%とする。
これによれば、走行時に最も歪みの集中し易いベルト層最外端をタイヤ全周にわたり完全に補強することができるとともに、接地性の悪化を招くこともないので、高速耐久性と操縦安定性とをさらに一層高い次元で両立させることができる。
【0016】
加えて好ましくは、有機繊維コードを、ナイロンコードとする。
かかる偏平空気入りラジアルタイヤによれば、ベルト層を補強するための十分な引張り弾性率を有しながら、熱収縮率も7%前後と適度に大きいため、タイヤ製造時のベルト補強層のたるみなどの問題が生じにくくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態を図面に示すところに基づいて説明する。
図1はこの発明の実施の形態を、偏平率40%のタイヤを適用リムにリム組みして最高空気圧を充填した状態で示す横断面図であり、図中1はトレッド部、2はトレッド部1のそれぞれの側部に連なって半径方向内方へ延びるサイドウォール部を、そして3はサイドウォール部2の内周側に連続させて設けたビード部をそれぞれ示す。
【0018】
それぞれのビード部3に配設した一対のビードコア4間に、内外二枚のカーカスプライ5a,5bからなるラジアルカーカス5をトロイダルに延在させて、上記各部1,2,3を補強するとともに、このラジアルカーカス5の各側部をビードコア4の周りでタイヤ幅方向の内側から外側へ巻き返して、内周側カーカスプライ5aの巻き上げ端は、後述するベルトの側部内周側まで延在させ、外周側カーカスプライ5bの巻き上げ端は、サイドウォール部2のタイヤ最大幅位置よりも半径方向内方で終了させる。
またラジアルカーカス4のクラウン部の外周側には、少なくとも二枚のベルト層6a,6bからなるベルト6を配設し、それぞれのベルト層コードを層間で相互に交差する方向へ、多くは、タイヤ赤道に対して相互に逆向きに延在させる。
【0019】
なお、ビード部3には、たとえば、スチールコードをゴム被覆して構成した一枚のコード補強層7を、外周側カーカスプライ5bの巻返し部に隣接させて配設するとともに、ビードコア4および、その外周側のビードフィラ8を包み込むフリッパ9を、図ではコード補強層7よりもタイヤ幅方向内側に配設する。
【0020】
ここで、ラジアルカーカス5のクラウン部外周側に配設したベルト6は、ラジアルカーカスに最も近接する最内層ベルト層6aのそれぞれの側部を、外層側ベルト層6bの側部上に折返すことによって構成してなり、これら両ベルト層6a,6bを構成するそれぞれのベルト層コードは、たとえば、タイヤ赤道に対して相互に逆向きに延在して、そのタイヤ赤道に15〜40°の角度で交差する、引張り弾性率が39.2GPaのアラミド繊維にて形成してなる。
【0021】
そしてここでは、このようにして構成したベルト6の最大幅Aを最大負荷能力を負荷したタイヤのトレッド接地幅の100〜125%とするとともに、最内層ベルト層6aの外周側への折返し部6cの幅Bをベルト6の最大幅Aの8〜13%とする。
【0022】
またここでは、ベルト6の外周側に、ベルト層6aの各折返し部6cを完全に覆うそれぞれのベルト補強層10を配設し、このベルト補強層10を、100%モジュラスが3.43GPaで、熱収縮率が2%以上の有機繊維コードにより構成する。
【0023】
なお、図示はしないが、ベルト6の全幅を幅方向に連続する一枚のベルト補強層をもってカバーすることもできる。
【0024】
ここで好ましくは、このようにして配設したベルト補強層10を、たとえば、有機繊維コードの少なくとも一本をゴム被覆した長尺かつ小幅のプライを実質上タイヤ赤道に対してほぼ平行に延在させた渦巻状巻回構造体とし、また好ましくは、ベルト層6aの外端から同じ側の端部付近に位置するベルト補強層10の内端までの間隔Cを、同じ端部に位置するベルト層の折返し部6cの幅Bの120〜140%、とくには128〜135%とし、そしてまた好ましくは、ベルト層6aの両端部付近に位置する二本の層からなるベルト補強層10の一方の層の外端から他方の層の外端までの距離Dを、ベルトの最大幅Aの100〜110%、とくには102〜105%とし、加えて好ましくは、有機繊維コードを、ナイロンコードとする。
【0025】
【実施例】
以下に、実施例タイヤおよび比較例タイヤのそれぞれの、高速耐久性と高速操縦安定性とに関する実施例について説明する。
供試タイヤのサイズを285/40 ZR18とし、実施例タイヤ1は、図1に示す構造を有するものとし、ベルト層コードを、引張り弾性率が39.2GPaのアラミド繊維で形成し、ベルト補強層のコードを、100%モジュラスが3.43GPaで、熱収縮率が7%のナイロンで形成し、ベルト層の折返し部6cの幅Bをベルトの最大幅Aの12%とし、ベルト層6aの外端から同じ側の端部付近に位置するベルト補強層10の内側端までの間隔Cをベルト層の折返し部6cの幅Bの133%とし、一方のベルト補強層10の外端から他方のベルト補強層10の外端までの距離Dをベルトの最大幅Aの104%とした。
なお、比較例タイヤ1は、B/A=0.12、C/B=0.67およびD/A=1.04とし、比較例タイヤ2は、B/A=0.12、C/B=2.00およびD/A=1.04とし、他の構成は実施例タイヤ1を踏襲したものである。
【0026】
また、比較例タイヤは、ベルト層の折返し部6cの幅Bをベルトの最大幅Aの20%とし、ベルト層6aの外端から同じ側の端部付近に位置するベルト補強層10の内側端までの間隔Cをベルト層の折返し部6cの幅Bの160%とし、一方のベルト補強層10の外端から他方のベルト補強層10の外端までの距離Dをベルトの最大幅Aの104%とし、他の構成は実施例タイヤを踏襲したものである。
【0027】
そして、比較例タイヤは、図2に示す構成を有するものとし、二層のベルト層16a,16bをスチールコードで構成し、それらの両ベルト層コードはタイヤ赤道に対し、相互に逆向きに延在させるとともに、20°の角度で交差させ、これらの両ベルト層コードの引張り弾性率を176.4GPa、ベルト16の最大幅Aをタイヤのトレッド接地幅の110%とした。
そして、この比較例タイヤでは、ベルト16の外周側に、ベルト16をその全幅にわたって覆うキャップ層20を配設し、このキャップ層20を形成するナイロンコードの100%モジュラスを3.43GPaとし、熱収縮率を7%とした。
なお、この比較例タイヤでは、キャップ層20の外周側に、キャップ層20の側部だけを覆うレイヤー層21を配設した。
これらの関係を表1に示す。
【0028】
【表1】
Figure 0004467124
【0029】
ここで、高速耐久性は、ドラム試験機を用い、空気圧250kPa、負荷重量6.37kNの条件の下、初速度を150km/hとし、以降段階的に10kmずつ速度を上昇させることにより、各タイヤの故障速度を計測し、その結果は実施例タイヤ1をコントロールとして指数評価した。その指数値は大きいほど優れた結果を示すものとした。
なお、各速度段階の途中でタイヤが故障した場合には、その時間に比例した故障速度を換算して評価した。
【0030】
また、高速操縦安定性に関しては、実車によるサーキット走行において、ラップタイム、高速直進性、制動−駆動性、ステアリングレスポンス性、振動乗心地性のそれぞれについて評価を行うとともに、転がり抵抗および重量についての計測を加味して総合的に評価した。
ラップタイムは、サーキットにおいて、3周のラップタイムを計測し、1周あたりの平均ラップタイムを算出し、実施例タイヤ1をコントロールとして指数評価し、それより指数値が大きい場合には実施例タイヤ1よりもラップタイムが長いことを示すものとした。
そして、高速直進性、制動−駆動特性、ステアリングレスポンス性、振動乗心地性については、上記熟練ドライバーによるフィーリング評価を行い、実施例タイヤ1をコントロールとして評価し、(+)評点は実施例タイヤよりも優れた結果を示すものとした。
【0031】
なお、転がり抵抗は、空気圧250kPa、負荷重量6.37kNの条件の下、直径1707mmのドラムに供試タイヤを押しつけ、100km/hを超えるまで一旦供試タイヤを回転駆動させた後、直ちにクラッチを切り、100km/h以上から20km/h以下に速度が下がるまで惰性回転させ、速度−時間曲線での50km/hにおける微分係数、すなわ惰性回転中の50km/hにおける減速度について指数評価し、重量は、実施例タイヤをコントロールとして指数評価した。それらの指数値は、小さいほど優れた結果を示すものとした。
以上の結果を表2に示す。
【0032】
【表2】
Figure 0004467124
【0033】
表2によれば、アラミド繊維コードからなるベルトを用いた実施例タイヤ1および比較例タイヤ1〜3は、スチールコードからなるベルトを用いた比較例タイヤに比して、高速耐久性に関し、非常に優れていることが判る。
【0034】
また、アラミド繊維コードからなるベルトを用いたタイヤの中では、比較例タイヤは、実施例タイヤ1および比較例タイヤ1、2に比して、高速耐久性が優れているものの、高速操縦安定性が相当に低く、高速耐久性と高速操縦安定性とのバランスがかなり劣るものであることが判る。また、実施例タイヤ1および、比較例タイヤ1、2の中では、実施例タイヤ1が、高速耐久性と高速操縦安定性との両面で最もバランスがとれており、最好適例であるといえる。
したがって、この発明により、高速耐久性と高速操縦安定性との両立を高い次元で実現した偏平空気入りラジアルタイヤを提供することができる。
【0035】
なお、表2の下欄に参考程度に重量と転がり抵抗について記載した。これによれば、重量および転がり抵抗について、実施例タイヤ1および比較例タイヤ1、2は、比較例タイヤおよびに比して優れた結果を示していることが判る。
【0036】
【発明の効果】
この発明によれば、ベルトの剛性の適正化およびベルト補強層によるベルト補強の適正化を行うことで、高速耐久性と高速操縦安定性とを高い次元で両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態を示す横断面図である。
【図2】 比較例タイヤを示す横断面図である。
【符号の説明】
1,11 トレッド部
2,12 サイドウォール部
3,13 ビード部
4,14 ビードコア
5,15 ラジアルカーカス
5a,15a 内周側カーカスプライ
5b,15b 外周側カーカスプライ
6,16 ベルト
6a 最内層ベルト層
6b 外層ベルト層
6c 折返し部
7 コード補強層
8 ビードフィラ
9 フリッパ
10 ベルト補強層
A ベルトの最大幅
B 折返し部6cの幅
C ベルト層の外端から同じ側の端部付近に位置するベ
ルト補強層の内側端までの間隔
D 一方のベルト補強層の外端から他方のベルト補強層
の外端までの距離

Claims (6)

  1. トレッド部と、サイドウォール部と、ビード部とを具えるとともに、それぞれのビード部に配設したビードコアの間にトロイダルに延在させた、少なくとも一枚のカーカスプライからなるラジアルカーカスと、ラジアルカーカスのクラウン部の外周側に配設した少なくとも二枚のベルト層からなり、ベルト層コードが層間で相互に交差するベルトとを具え、ラジアルカーカスに最も近接するベルト層のそれぞれの側部を、それよりも外周側のベルト層の側部上に折返してなり、ベルト層コードを、タイヤ赤道に対して15〜40°の角度で延在する、引張り弾性率が39.2GPa以上のアラミド繊維で形成し、ベルトの最大幅を、適用リムに装着し、最高空気圧を充填して最大負荷能力を負荷したタイヤのトレッド接地幅の100〜125%とするとともに、ベルトの外周側に、タイヤ赤道とほぼ平行に延在する、引張り弾性率が1.96GPa以上で熱収縮率が2%以上の有機繊維コードよりなり、少なくとも前記折返し部を完全に覆うベルト補強層を配設してなる、偏平率が50%以下の偏平空気入りラジアルタイヤにおいて、
    ベルト層の前記折返し部の幅を、ベルトの最大幅の8〜13%とし、
    ベルト層の両端の折返し部を覆うベルト補強層が、ベルト層の中央部を覆わない、ベルト層両端付近に位置する二本の補強層よりなる構造において、ベルト層の外端から同じ側の端部付近に位置するベルト補強層の内端までの間隔を、同じ端部に位置するベルト層の折返し部の幅の120〜140%としてなる偏平空気入りラジアルタイヤ。
  2. 前記ベルト補強層のコードを、渦巻状巻回構造体としてなる請求項1に記載の偏平空気入りラジアルタイヤ。
  3. 前記ベルト層の外端から同じ側の端部付近に位置するベルト補強層の内端までの間隔を、同じ端部に位置するベルト層の折返し部の幅の128〜135%としてなる請求項1又は2に記載の偏平空気入りラジアルタイヤ。
  4. 二本の補強層のうちの一方の層の外端から他方の層の外端までの距離を、ベルトの最大幅の100〜110%としてなる請求項1〜3のいずれかに記載の偏平空気入りラジアルタイヤ。
  5. 二本の補強層のうちの一方の層の外端から他方の層の外端までの距離を、ベルトの最大幅の102〜105%としてなる請求項4に記載の偏平空気入りラジアルタイヤ。
  6. 前記有機繊維コードを、ナイロンコードとしてなる請求項1〜5のいずれかに記載の偏平空気入りラジアルタイヤ。
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