JP4466222B2 - リターナブル梱包体 - Google Patents

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Description

本発明は、被梱包物の少なくとも端部に梱包材本体を外嵌保持して被梱包物を梱包し、開梱後に回収可能に構成したリターナブル梱包体に関するものである。
従来、ガス燃焼機器類や電気機器類等の一定形状の固体物を梱包する場合、梱包体として、ダンボール製の梱包箱と、発泡スチロール(ポリスチレンフォーム)製の緩衝材とを併用したものが一般に知られている。しかし、こうした梱包体では、例えば、製造工場から梱包され出荷された被梱包物がユーザー側で開梱された後、その梱包箱及び緩衝材は不用物として廃棄されることになるため大量のゴミが発生し、そのゴミ処理に際してゴミ公害を招く虞がある。つまり、前記梱包箱と緩衝材は包装体として一度使用されるだけで使い捨てとされるため、省資源化に反する事態を呈する。
そこで、本願出願人は、被梱包物を梱包するために、被梱包物の上端部分と下端部分に外嵌される1対の梱包材本体を備え、これら梱包材本体を被梱包物に外嵌させた状態で、被梱包物と1対の梱包材本体を全体的に透明シートで覆い、その状態で、1対の梱包材本体をバンド部材で連結して梱包し、開梱後には、梱包材本体を回収して再利用できるように構成したリターナブル梱包体を実用化している(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−151266号公報
ダンボール製の梱包箱と発泡スチロール製の緩衝材とを併用した一般的な梱包体では、前記のように、開梱後、回収して再利用することが難しいという問題がある。そこで、特許文献1のようなリターナブル梱包体が有益である。しかし、梱包状態の被梱包物の外側面部の大部分は、梱包材本体では保護されず透明シートで覆われているだけであるため、梱包状態の被梱包物を搬送する際等、被梱包物の外側面部に外部から何かが当たって、被梱包物が凹む等して損傷する虞がある。例えば、作業者が梱包状態の被梱包物を持ち運ぶ場合、その持ち運びを容易に行うために、脚の膝等を被梱包物の外側面部にあてがう、ということがよく見受けられるが、これも前記問題が発生する原因である。
そこで、被梱包物の外側面部にダンボール片を取り付けて外側面部を保護するようにすることが考えられる。しかし、このダンボール片についても、開梱後、回収して再利用することが難しいとなると、大量のゴミが発生し、そのゴミ処理に際してゴミ公害を招く虞がある等の問題になる。仮に、このダンボール片を回収しようとした場合、多数のダンボール片を別途束ねて輸送することになるため、回収負荷が大きくなり、輸送費を含む回収費用が高くなって経済的に不利である。
本発明の目的は、リターナブル梱包体において、梱包状態の被梱包物の外側面部をダンボール状の保護部材で保護して、被梱包物が凹む等して損傷するのを極力防止すると共に、保護部材を折り畳み可能にして、開梱後の回収負荷と輸送費を含む回収費用を低減すること、保護部材を折り畳み可能なヒンジ構造を改良して、ヒンジ構造を含む保護部材の劣化を極力防止し且つ保護部材を折り畳み且つ展開し易くすること、等である。
請求項1のリターナブル梱包体は、被梱包物を梱包するために被梱包物の端部に外嵌保持される1対の梱包材本体を備え、開梱後に両梱包材本体を積み重ねた状態にして回収可能に構成したリターナブル梱包体において、前記各梱包材本体は、略矩形状の底壁の内面側の四隅近傍部において、内面側へ突出する4つの階段状の段部を有し、前記被梱包体の外側面部を保護するダンボール状の保護部材を備え、前記保護部材は、前記4つの段部と干渉させずに前記底壁上に載置可能な十字状の保護部材分割片と、T字状の保護部材分割片と、両分割片の端部同士を180度折り曲げ可能に連結するヒンジ構造とを有し、このヒンジ構造を介して180度折り返した状態では、前記T字状の保護部材分割片が前記十字状の保護部材分割片に重なり合うように構成し、前記180度折り返した状態の保護部材を、積み重ねた状態の1対の梱包材本体の1対の底壁間に収納して回収可能に構成したことを特徴とする。
このリターナブル梱包体は、被梱包物として、例えば、ガス燃焼機器類や電気機器類等の一定形状を有する固体物を梱包するのに好適である。前記梱包材本体としては、例えば、被梱包物の一端部分に外嵌される梱包材本体と他端部分に外嵌される梱包材本体の、1対の梱包材本体を設けてもよい。この場合、被梱包物に外嵌された1対の梱包材本体を、バンド部材で連結して保持させることができる。
このリターナブル梱包体では、梱包材本体が被梱包物の端部に外嵌保持され、ダンボール状の保護部材により被梱包物の外側面部が保護された状態で、被梱包物が梱包される。従って、梱包状態の被梱包物を搬送する際等、保護部材で保護された被梱包物の外側面部に外部から何かが当たって、被梱包物が凹む等して損傷することを極力防止できる。また、開梱後は、保護部材に設けた180度折り曲げ可能なヒンジ構造により、保護部材を簡単、確実にT字状の保護部材分割片が十字状の保護部材分割片に重なり合うように折り畳んでコンパクトにすることができる。このため、梱包材本体の底壁の四隅近傍部に突出した段部と干渉させずに保護部材を底壁上に載置でき、被梱包物から取り外され積み重ねた状態の1対の梱包材本体の底壁間に保護部材を収納でき、梱包材本体と共に保護部材を回収する回収負荷と輸送費を含む回収費用が低減する。
請求項1の発明においては、次の構成を採用可能である。
梱包した被梱包物の一部を外部から視認可能なシースルー構造に構成する(請求項2)。前記保護部材を被梱包物に仮止め可能な仮止部をこの保護部材に設ける(請求項)。
前記ヒンジ構造は、保護部材の折返し部分に適当間隔おきにプレス成形により形成された複数のヒンジ部と、保護部材のうち少なくとも隣り合うヒンジ部間の部分を分断する分断部とを有する(請求項)。前記各ヒンジ部は、夫々90度折り曲げ可能に圧縮成形された平行な1対のプレス線と、1対のプレス線と分断部との境界において1対のプレス線と直交状に且つ分断部に連なるように形成された1対の分離部とを有する(請求項)。前記各ヒンジ部において、分離部は一方のプレス線に対して他方のプレス線から遠のく側まで延びるように形成される(請求項)。
請求項1のリターナブル梱包体によれば、被梱包体の外側面部を保護するダンボール状の保護部材を設けたので、梱包状態の被梱包物を搬送する際等、保護部材で保護された被梱包物の外側面部に外部から何かが当たって、被梱包物が凹む等して損傷することを極力防止できる。しかも、保護部材を180度折り曲げ可能なヒンジ構造をこの保護部材に設けたので、開梱後は、保護部材を簡単、確実にT字状の保護部材分割片が十字状の保護部材分割片に重なり合うように折り畳んでコンパクトにすることができる。このため、梱包材本体の底壁の四隅近傍部において内面側へ突出した段部と干渉させずに保護部材を底壁上に載置でき、被梱包物から取り外され積み重ねた状態の1対の梱包材本体の底壁間に保護部材を収納して回収できるため、梱包材本体と共に保護部材を回収する回収負荷及び輸送費を含む回収費用を低減することができる。つまり、梱包状態の被梱包物に対する保護・緩衝機能を高め、開梱後の梱包材本体と保護部材については、不用物として廃棄処分しなくてもよいためゴミ公害を抑制でき、その結果、省資源化を図ることができ、また、簡単、確実、安価に回収できるようになるため経済的にも有利になる。
請求項2のリターナブル梱包体によれば、梱包した被梱包物の一部を外部から視認可能なシースルー構造に構成したので、梱包した被梱包物を保管、輸送する場合等、その被梱包物を外部から見て判別することができる。ここで、前記シースルー構造として、例えば、被梱包物の両端部分に1対の梱包材本体を外嵌させると共に、被梱包物の外側面部を保護部材で保護し、その状態で、被梱包物と1対の梱包材本体と保護部材を全体的に透明シートで覆い、その状態で、1対の梱包材本体をバンド部材で連結する、構造にできる。
請求項のリターナブル梱包体によれば、保護部材を被梱包物に仮止め可能な仮止部をこの保護部材に設けたので、保護部材で被梱包物の外側面部を保護する状態となるように、保護部材を被梱包物に容易に仮止めすることができ、開梱の際にも、保護部材を被梱包物から容易に取外すことができる。
請求項のリターナブル梱包体によれば、ヒンジ構造は、保護部材の折返し部分に適当間隔おきにプレス成形により形成された複数のヒンジ部と、保護部材のうち少なくとも隣り合うヒンジ部間の部分を分断する分断部とを有するので、複数のヒンジ部により保護部材を確実に180度折り返すことができ、分断部により保護部材を折り曲げる際の曲げ抵抗を小さくすることができる。つまり、ヒンジ構造を含む保護部材の劣化を極力防止し且つ保護部材を折り畳み且つ展開し易くすることができる。その上、1枚ものの保護部材基材から、ヒンジ構造を設けて保護部材を成形できるため、保護部材の構造を簡単化でき製作コストを低減できる。
請求項のリターナブル梱包体によれば、各ヒンジ部は、夫々90度折り曲げ可能に圧縮成形された平行な1対のプレス線と、1対のプレス線と分断部との境界において1対のプレス線と直交状に且つ分断部に連なるように形成された1対の分離部とを有するので、各ヒンジ部において、1対のプレス線により保護部材を確実に180度折り返すことができ、1対の分離部により保護部材を折り曲げる際の曲げ抵抗を小さくすることができ、結果、保護部材を適切に180度折り返すことができる。
請求項のリターナブル梱包体によれば、各ヒンジ部において、分離部を一方のプレス線に対して他方のプレス線から遠のく側まで延びるように形成したので、保護部材のうち一方のプレス線に対して他方のプレス線から遠のく側部分も曲がるようになって、保護部材をより確実に180度折り返すことが可能になる。
本発明のリターナブル梱包体は、被梱包物を梱包するために被梱包物の少なくとも端部に外嵌保持される梱包材本体を備え、開梱後に回収可能に構成したものであり、被梱包体の外側面部を保護するダンボール状の保護部材を備え、保護部材を折り畳み可能なヒンジ構造をこの保護部材に設けたものである。
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
図1は、本発明のリターナブル梱包体により被梱包物を梱包した状態を示し、Pは被梱包物としての製品、1は製品Pを梱包する為のリターナブル梱包体であり、このリターナブル梱包体1は、製品Pを梱包するために製品Pの上下両端部分に外嵌保持される1対の梱包材本体2と、製品Pの外側面部を保護するダンボール状の保護部材3とを備えている。4は製品Pと梱包材本体2と保護部材3を全体的に覆う熱収縮性フィルムを用いた熱収縮後のフィルム、5は結束紐としてのPPバンドである。
図2に示すように、製品Pは瞬間式給湯器であり、上下方向に長い金属製筐体11の内部に機器本体が収容されている。前記機器本体は、図示省略するが、熱交換器と、熱交換器を加熱する燃焼器と、熱交換器に水道水を供給する入水管と、熱交換器で加熱された湯水を出湯させる出湯管を有する。尚、12は筐体11の接合フランジ、13は排気口、14は入水管の接続端部、15は出湯管の接続端部、16は燃焼器へのガス供給管の接続端部であり、各接続端部14,15,16が筐体11の下面から外部に突出している。
図1〜図5に示すように、1対の梱包材本体2は同一形状に形成され、複数の梱包材本体2を上下方向にコンパクトに重ね合わせることができる。各梱包材本体2は、略矩形の底壁21と、この底壁21の周囲から夫々斜め外方に徐々に拡開するように傾斜状に立ち上がる周壁22とが合成樹脂成形により一体に形成されたものである。底壁21は製品Pの平面形状(下面と上面との形状)と略相似形である矩形とされ、周壁22は1対の側壁23と、側壁23よりも短い1対の側壁24とを有する。
各側壁23には、内方側に凹んで外面側に1対の凹所26が形成されて、底壁21の内面側の四隅近傍部において各凹所26に対応する内面側へ突出する階段状の段部が形成されて上下方向支持面部27aと水平方向支持面部27bとが形成されている。前側の側壁23の上下方向支持面部27aには製品Pの接合フランジ12が入り込む凹溝部28も形成されている。両側壁23の先端縁には夫々PPバンドの位置保持部としての通過部29が内方側に凹み且つ底壁21側に凹んだ状態で形成され、底壁21にはPPバンドが通過する凹溝としての通過溝30が内方側に凹んで形成されている。各側壁24には、内方側に凹んで外面側に凹所31が形成され、その凹所31に対応する内面側に上下方向支持面部32aと水平方向支持面部32bとが形成されている。両側壁24の先端縁には凹状の運搬用手掛け部33が形成されている。尚、この運搬用手掛け部33を穴状に形成してもよい。
底壁21には、梱包材本体2の前後方向を示す識別記号としての矢印記号と同じ形状の貫通孔34が形成され、この矢印の示す側が接合フランジ12が入り込む凹溝部28のある前側であることを識別させるようになっている。底壁21の2つの角部を含む両側部位が中央部位の平坦面21bよりも共に内方側に段差を付けて形成されて非当接部21aとされており、下側の梱包材本体2においては上記各非当接部21aを覆うフィルム4が床面Gに対し非接触となるようにされている。
次に、保護部材3について説明する。
図6〜図11に示すように、保護部材3は、ポリエチレンやポリプロピレン等の合成樹脂材料で一体的に構成された1対の外面シート部3aとこれら外面シート部3aを繋ぐ複数のリブ3bとを有する構造であり、この保護部材3には、保護部材3を2つ折りに折り畳み可能なヒンジ構造40と、保護部材3を製品Pに仮止め可能な1対の仮止部41が一体的に設けられている。
保護部材3は、一体形成されたT字状の保護部材分割片45と十字状の保護部材分割片46とを有し、これら保護部材分割片45,46の端部同士がヒンジ構造40により折り曲げ可能に連結されている。ヒンジ構造40は、保護部材3(保護部材分割片45,46)を180度折り返し可能に構成されている。そして、保護部材3が180度折り返えされた状態で(図9参照)、十字状の保護部材分割片46にT字状の保護部材分割片45がほぼ重なり合うように、保護部材3が構成されている。
図7〜図15に示すように、ヒンジ構造40は、保護部材3の折返し部分に適当間隔おきにプレス成形により形成された複数(例えば、3つ)のヒンジ部50と、保護部材3のうち隣り合うヒンジ部50間の部分を分断する(例えば、2つの)分断部55と、保護部材3のうち両側のヒンジ部50と保護部材3端部間の部分を分断する(例えば、2つの)分断部56とを有する。複数の分断部55,56は折り曲げ部分に沿う一直線上にある。
各ヒンジ部50は、夫々90度折り曲げ可能に圧縮成形された平行な1対のプレス線51と、1対のプレス線51と分断部55(又は56)との境界において1対のプレス線51と直交状に且つ分断部55(又は56)に連なるように形成された1対の分離部52とを有する。各ヒンジ部50の1対のプレス線51は、複数の分断部55,56を結ぶ直線に対して対称に設けられている。各ヒンジ部50において、分離部52は一方のプレス線51に対して他方のプレス線51から遠のく側まで延びるように形成されている。尚、前記適当間隔は、例えば、1つのヒンジ部50とほぼ同じ長さに設定されている。
また、図13に示すように、前記プレス成形により、保護部材3のうち1対のプレス線51の裏側部分に1対の第2のプレス線53が形成される。各ヒンジ部50において、1対のプレス線51及び1対の第2のプレス線53の間の部分が、断面にて外側へ膨らむ湾曲形状に形成されている。プレス線51は第2のプレス線53よりも深く圧縮成形され、図7等に示すように、保護部材3が展開した(伸びた)状態から、プレス線51側において保護部材分割片45,46間の角度が狭まるように、保護部材3が畳み込まれる。
その動作について説明すると、図13に示すように、保護部材3が展開した状態から、例えば、保護部材分割片45を、ヒンジ構造40を回動支点とするように矢印の方向へ回動させる。すると、図14に示すように、各ヒンジ部50において、保護部材3のうち、各プレス線51を挟んで隣接する湾曲部分が近接し、また、各第2のプレス線53とそのプレス線53を挟んで隣接する湾曲部分が全体的に伸びてほぼ同一円弧となり、各プレス線51で90度、全体で180度折り曲がる。そして、保護部材3を折り畳んだ状態で、図10に示すように、製品Pから取外され梱包材本体2の内部に収容し底壁21に接近させて、複数の梱包材本体2を積み重ねることができる。つまり、この積み重ねた梱包材本体2の間に保護部材3を折り畳んだ状態で収納することができる。
図6〜図9に示すように、1対の仮止部41は保護部材分割片45の先端部分に設けられ、その基端部が保護部材分割片5の長さ方向に向く軸心回りに回動し得るように形成されている。各仮止部41には切欠き状の係合部41aが形成され、この係合溝41aを製品Pの接合フランジ12に係合させることにより、保護部材3が製品Pの外側面部を保護可能に製品Pに仮止めされる。仮止部41を使用しない場合には、仮止部41は保護部材3に隣接状に同一面上に位置し、仮止部41を使用する場合、仮止部41を回動させ保護部材3の面と直交する方向へ延ばした状態にする。保護部材3を切断し部分的に分離させることにより、この仮止部41を形成することができる。
さて、図1に示すように、このリターナブル梱包体1は、保護部材3を仮止めした製品Pの下端部が下側の梱包材本体2の各上下方向支持面部27a,32a及び各水平方向支持面部27b,32bに上からはめ込まれ、この状態で製品Pの上端部に対し上側の梱包材本体2が天地を逆にした状態で同様に外嵌される。この状態で2本のPPバンドを下側梱包材本体2の通過溝30及び両通過部29,29に夫々通し、かつ、上側の梱包材本体2においても同様に通過溝30及び両通過部29,29に夫々通して締結具による締結もしくは溶着による締結を行う。
この後、筒状の熱収縮性フィルム材料を上下方向に通して全体を覆い熱収縮させる。これにより、上下の各梱包材本体2の平坦面21bの中央位置にフィルム4の収縮開口49が形成され、上下の両梱包材本体2,2間のフィルム4は製品Pの中間部位17の外面とフィルム4の内面との間に隙間42,隙間43を残した状態で収縮される。こうして、図1、図4、図5に示すように、リターナブル梱包体1は、梱包した製品Pの一部を外部から視認可能なシースルー構造に構成されることになる。
このリターナブル梱包体1によれば次の効果を奏する。
製品Pの外側面部を保護するダンボール状の保護部材3を設けたので、梱包状態の製品Pを搬送する際等、保護部材3で保護された製品Pの外側面部に外部から何かが当たって、製品Pが凹む等して損傷することを極力防止できる。例えば、作業者が梱包状態の製品Pを持ち運ぶ場合、その持ち運びを容易に行うために、運搬用手掛け部33に手を掛けて持ち上げ、脚の膝等を製品Pの外側面部にあてがう、ということが想定されるが、その脚の膝等が直接製品Pに当たらないように、保護部材3を設けることができるため、製品Pが凹む等して損傷することを極力防止できる。
しかも、保護部材3を180度折り曲げ可能なヒンジ構造40をこの保護部材3に設けたので、開梱後は、保護部材3を簡単、確実にT字状の保護部材分割片45が十字状の保護部材分割片46に重なり合うように折り畳んでコンパクトにすることができる。このため、梱包材本体2の底壁21の四隅近傍部において内面側へ突出した段部と干渉させずに保護部材3を底壁21上に載置でき、被梱包物Pから取り外され積み重ねた状態の1対の梱包材本体2,2の底壁21,21間に収納して回収でき、梱包材本体2と共に保護部材3を回収する回収負荷及び輸送費を含む回収費用を低減することができる。つまり、梱包状態の製品Pに対する保護・緩衝機能を高め、開梱後の梱包材本体2と保護部材3については、不用物として廃棄処分しなくてもよいためゴミ公害を抑制でき、その結果、省資源化を図ることができ、また、簡単、確実、安価に回収できるようになるため経済的に有利になる。
梱包した製品Pの一部を外部から視認可能なシースルー構造に構成したので、梱包した製品Pを保管、輸送する場合等、その製品Pを外部から見て判別することができる
製品Pから取外され積み重ねた1対の梱包材本体2,2底壁21,21間に保護部材3を180度折り返した状態で収納可能に構成したので、このように梱包材本体2と保護部材3を簡単にコンパクトに纏めることができ、輸送することができるため、回収負荷及び回収費用を確実に低減することができる。保護部材3を製品Pに仮止め可能な1対の仮止部41をこの保護部材3に設けたので、保護部材3で製品Pの外側面部を保護する状態となるように、保護部材3を製品Pに容易に仮止めすることができ、開梱の際にも、保護部材3を製品Pから容易に取外すことができる。
ンジ構造40は、保護部材3の折返し部分に適当間隔おきにプレス成形により形成された複数のヒンジ部50と、保護部材3のうち隣り合うヒンジ部50間の部分を分断する分断部55と、保護部材3のうち両側のヒンジ部50と保護部材3端部間の部分を分断する分断部56とを有するので、複数のヒンジ部50により保護部材3を確実に180度折り返すことができ、分断部55,56により保護部材3を折り曲げる際の曲げ抵抗を小さくすることができ、結果、保護部材を適切に180度折り返すことができる。
つまり、ヒンジ構造40を含む保護部材3の劣化を極力防止し且つ保護部材3を折り畳み且つ展開し易くすることができる。その上、1枚ものの保護部材基材から、ヒンジ構造40を設けて保護部材3を成形できるため、保護部材3の構造を簡単化でき製作コストを低減できる。例えば、一連のプレス成形処理で、前記保護部材基材を形成すると共に、保護部材3を形成可能に構成できるため、保護部材3を簡単に製造することができ、製造コストを低く抑えることができる。
各ヒンジ部50は、夫々90度折り曲げ可能に圧縮成形された平行な1対のプレス線51と、1対のプレス線51と分断部55,56との境界において1対のプレス線51と直交状に且つ分断部55,56に連なるように形成された1対の分離部52とを有するので、各ヒンジ部50において、1対のプレス線51により保護部材3を確実に180度折り返すことができ、1対の分離部52により保護部材3を折り曲げる際の曲げ抵抗を小さくすることができる。各ヒンジ部において、分離部52を一方のプレス線51に対して他方のプレス線51から遠のく側まで延びるように形成したので、保護部材3のうちら一方のプレス線51に対して他方のプレス線52から遠のく側部分も曲がるようになって、保護部材3をより確実に180度折り返すことが可能になる。
尚、本発明のリターナブル梱包体は、瞬間式給湯器以外のガス燃焼機器類、種々の電気機器類、その他種々の被梱包物を梱包する場合に適用可能である。
製品をリターナブル梱包体で梱包した状態の斜視図である。 製品の斜視図である。 梱包材本体の斜視図である。 図3のA−A線断面図である。 図3のB−B線断面図である。 製品に保護部材が取り付けられた状態の斜視図である。 展開した状態の保護部材の平面図である。 折り畳む途中の保護部材の斜視図である。 折り畳む途中の保護部材の平面図である。 梱包材本体に保護部材を収容した状態の斜視図である。 図7のC−C線断面図である。 保護部材のヒンジ構造の平面図である。 図12のD−D線断面図である。 折り曲げ状態のヒンジ部の縦断面図である。 折り曲げ状態のヒンジ部に隣接部分の縦断面図である。
P 製品
1 リターナブル梱包体
2 梱包材本体
3 保護部材
3a 外面シート部
3b リブ
40 ヒンジ構造
41 仮止部
50 ヒンジ部
51 プレス線
52 分離部
55,56 分断部

Claims (6)

  1. 被梱包物を梱包するために被梱包物の端部に外嵌保持される1対の梱包材本体を備え、開梱後に両梱包材本体を積み重ねた状態にして回収可能に構成したリターナブル梱包体において、
    前記各梱包材本体は、略矩形状の底壁の内面側の四隅近傍部において、内面側へ突出する4つの階段状の段部を有し、
    前記被梱包体の外側面部を保護するダンボール状の保護部材を備え、
    前記保護部材は、前記4つの段部と干渉させずに前記底壁上に載置可能な十字状の保護部材分割片と、T字状の保護部材分割片と、両分割片の端部同士を180度折り曲げ可能に連結するヒンジ構造とを有し、このヒンジ構造を介して180度折り返した状態では、前記T字状の保護部材分割片が前記十字状の保護部材分割片に重なり合うように構成し、
    前記180度折り返した状態の保護部材を、積み重ねた状態の1対の梱包材本体の1対の底壁間に収納して回収可能に構成したことを特徴とするリターナブル梱包体。
  2. 梱包した被梱包物の一部を外部から視認可能なシースルー構造に構成したことを特徴とする請求項1に記載のリターナブル梱包体。
  3. 前記保護部材を被梱包物に仮止め可能な仮止部をこの保護部材に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のリターナブル梱包体。
  4. 前記ヒンジ構造は、保護部材の折返し部分に適当間隔おきにプレス成形により形成された複数のヒンジ部と、保護部材のうち少なくとも隣り合うヒンジ部間の部分を分断する分断部とを有することを特徴とする請求項1〜の何れか1つに記載のリターナブル梱包体。
  5. 前記各ヒンジ部は、夫々90度折り曲げ可能に圧縮成形された平行な1対のプレス線と、1対のプレス線と分断部との境界において1対のプレス線と直交状に且つ分断部に連なるように形成された1対の分離部とを有することを特徴とする請求項に記載のリターナブル梱包体。
  6. 前記各ヒンジ部において、分離部は一方のプレス線に対して他方のプレス線から遠のく側まで延びるように形成されたことを特徴とする請求項に記載のリターナブル梱包体。
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