JP4466078B2 - 食欲促進因子および味覚向上剤 - Google Patents

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Description

本発明は、家庭用動物 (domestic animal)の乾燥または半乾燥食品のための新規な食欲促進剤、およびこの食品の食欲を改善する方法に関する。本発明はまた、家庭用動物のための食品中に存在する風味付与剤およびその他の呈味成分の味覚を向上および増強する方法に関する。
ペット用食品の分野で現在市販されている製品は一般に、栄養価が高く、食品中の水分の程度によって乾燥、半乾燥またはウェット食品の形態をとる。
ウェット食品 (水分>50%) は比較的製造にコストがかかり、また保存料の使用を必要とするが、乾燥食品 (水分<15%) または半乾燥食品 (15%<水分<50%) では不要である。さらに、水分含量が高い食品では一般的に乾燥または半乾燥食品よりも栄養価が低い。
製造業者が乾燥または半乾燥食品を製造したいのはこのためであるが、このような食品はウェット食品よりも味覚があまりよくないという問題を有する。従って、動物、特に食物に関して非常に気難しいネコがこの食品をより多く摂取するよう改善するために、風味付与剤またはその他の呈味成分を添加するのが通例である。特に、リン酸系の成分を食品の表面に添加することが知られている。
ピロリン酸四ナトリウムの添加が、乾燥または半乾燥ペットフードに対する食欲改善のために役立つことが知られている (WO 00/30456)。しかしながら、この製品は非常に吸湿性であるため、製造業者は乾燥または半乾燥食品の製造においては制御された条件下で作業することが必要となる。
ピロリン酸二ナトリウムが家庭用動物用の食品中に食欲促進剤として使用できることも公知である (WO 92/03931)。この特許権者は欧州での手続中に、食欲促進剤としてのピロリン酸三ナトリウムが効果のないことを実証する比較試験を行った。
しかしながら、本発明での検討により、ピロリン酸三ナトリウムを風味付与剤または呈味成分と併用すると、家庭用動物用の乾燥または半乾燥食品のための食欲促進剤として使用することが可能であること、およびこの2つの要素間に相乗効果が見られることが実証された。
従って、本発明は特に、ピロリン酸三ナトリウム(trisodium pyrophosphate)が、家庭用動物用の乾燥または半乾燥食品に使用することを意図する食欲促進剤中に存在する風味付与剤(flavouring) 及び/又は呈味成分 (taste factor) を引き出し増進させることを可能にするという事実に関する。
従って、本発明のピロリン酸三ナトリウムは味覚向上剤として非常に重要な役割を果たし、風味付与剤または呈味成分と組み合わせて使用される。この態様では、ピロリン酸三ナトリウム自体は呈味成分ではないが、添加した風味付与剤と併用すると食品の嗜好性を向上させることができる。
従って、本発明は第一の態様において、家庭用動物用の乾燥または半乾燥食品への使用を意図する食欲促進剤の製造のための、風味付与剤及び/又は呈味成分と併用したピロリン酸三ナトリウムの使用に関する。本発明の実施のための好ましい家庭用動物はネコである。ピロリン酸三ナトリウムは食欲促進剤の質の改善を助ける。
1つの特定の態様では、ピロリン酸塩は前記食欲促進剤中に重量で5〜90%、好ましくは5〜80%、そしてより好ましくは5〜70%の量で存在し、ペットフードに被覆した後は、このピロリン酸塩は食品中0 .01 〜3重量%の量で存在する。
本発明は、ピロリン酸三ナトリウムを少なくとも1種の風味付与剤及び/又は呈味成分と共に含む組成物を乾燥または半乾燥食品に適用する工程を含む、家庭用動物用の乾燥または半乾燥食品の嗜好性を改善する方法にも関する。
本発明はまた、ピロリン酸三ナトリウムを少なくとも1種の風味付与剤及び/又は少なくとも1種の呈味成分と共に含む、家庭用動物用の乾燥または半乾燥食品の嗜好性を改善するための組成物 (食欲促進剤) にも関する。
好ましい態様において、ピロリン酸三ナトリウムは組成物中に重量で5〜90%、好ましくは5〜80%、そしてより好ましくは5〜70%の量で存在する。
これらの組成物は本発明の方法の実施に好ましく使用される。
本発明はまた、ピロリン酸塩が食品中0 .01 〜3重量%の量で存在するような量で、本発明の食欲促進剤を食品に添加する工程を含む、乾燥または半乾燥のネコ用食品の嗜好性を改善する方法にも関する。
実施例において実証されるように、ピロリン酸三ナトリウムは、家庭用動物用の食品及び/又は該食品の食欲改善のために使用される組成物中に存在する風味付与剤を増強し、引き出すことを可能にする。従って、ピロリン酸三ナトリウムが風味付与剤及び/又は呈味成分と共に存在する場合、ピロリン酸三ナトリウムを含まない同じ食品に比べて、食品の消費に著しい増加が見られる。
従って、本発明は、家庭用動物用の乾燥または半乾燥食品への使用を意図する食欲促進剤中に存在する風味付与剤及び/又は呈味成分を増強するためのピロリン酸三ナトリウムの使用、並びにピロリン酸三ナトリウムを好適には食欲促進剤に重量で5〜90%、好ましくは5〜80%、そしてより好ましくは5〜70%の濃度で添加する工程を含む、家庭用動物用の乾燥または半乾燥食品への使用を意図する食欲促進剤中に存在する風味付与剤及び/又は呈味成分を増強する方法にも関する。
同様に、本発明は、家庭用動物用の乾燥または半乾燥食品の嗜好性を改善するための、家庭用動物用の乾燥または半乾燥食品への使用を意図し、少なくとも1種の風味付与剤及び/又は呈味成分を含有する食欲促進剤へのピロリン酸三ナトリウムの使用に関する。
本発明の主題は、家庭用動物用の乾燥または半乾燥食品の嗜好性を改善する方法であり、該食品は少なくとも1種の風味付与剤及び/又は呈味成分を含有する食欲促進剤を含み、該方法は、ピロリン酸三ナトリウムを該食欲促進剤に好適には、重量で5〜90%、好ましくは5〜80%、そしてより好ましくは5〜70%の濃度で添加する工程を含む、前記方法でもある。
最後に、本発明は、風味付与剤及び/又は呈味成分をピロリン酸三ナトリウムと、好ましくは重量で5〜90%、好ましくは5〜80%、そしてより好ましくは5〜70%の濃度で混合する工程を含む、風味付与剤及び/又は呈味成分の食欲促進効果を向上させる方法に関する。この風味付与剤又は呈味成分は、家庭用動物用、特にネコ用の乾燥または半乾燥食品の製造に好ましく使用される。
好ましくは、風味付与剤又は呈味成分は、乾燥または半乾燥ネコ用食品への適用の前にピロリン酸三ナトリウムと混合される。
しかしながら、別の態様では、このピロリン酸三ナトリウムとこの風味付与剤又は呈味成分とは乾燥または半乾燥ネコ用食品に逐次添加される。
本発明の特定の態様において、ピロリン酸三ナトリウムと風味付与剤は押出により製造される乾燥キャットフードに使用される。
一般的には、ピロリン酸三ナトリウムと風味付与剤は、乾式適用方法を用いて乾燥または半乾燥食品に直接適用される。
従って、本発明を実施するための好ましい方法においては、ピロリン酸三ナトリウム粉末を少なくとも1種のを風味付与剤及び/又は呈味成分を含む粉末と混合し、この粉末混合物を食品に適用する。
しかしながら、別の実施方法では、ピロリン酸三ナトリウムを少なくとも1種のを風味付与剤及び/又は呈味成分を含む溶液と混合し、押出乾燥ペット食品をこの溶液で被覆する。
本発明はまた、風味付与剤及び/又は呈味成分を既に含む食品へのピロリン酸三ナトリウムの適用、または風味付与剤及び/又は呈味成分の適用前のピロリン酸三ナトリウムの適用にも関する。このように、ピロリン酸三ナトリウと、風味付与剤又は呈味成分は同時にまたは逐次適用すればよい。
本発明の通常の実施方法では、ピロリン酸三ナトリウムを、水分含量約50重量%以下であり、タンパク質、繊維、糖質及び/又は澱粉を含む栄養的にバランスのとれた混合物を示す乾燥または半乾燥食品に使用する。
かかる混合物は当分野で周知であり、その組成は、例えば具体的なペットの種類に対する所望の食品バランスなどの多くの因子に依存する。
これらの基本の要素に加えて、食品はビタミン類、ミネラル類および調味料、保存料、乳化剤や湿潤剤などのその他の添加剤を含んでもよい。
ビタミン類、ミネラル類、脂質、タンパク質および炭水化物の相対的割合などの食品バランスは、獣医学の分野で既知の食物規格によって決定される。例えば、キャットフードの食品組成のバランスはネコに対する既知の食餌条件によって決定される。
すべての種類のタンパク質源、特に大豆や落花生などの植物性タンパク質、カゼインやアルブミンなどの動物性タンパク質および新鮮動物組織 (例、新鮮食肉組織、新鮮魚肉組織) 、または魚粉、鶏肉粉末、肉粉、骨粉などの乾燥もしくは乾燥された要素を有する食品を使用することができる。その他の種類の適当なタンパク質性材料には小麦グルテンやコーングルテン、および酵母などの微生物タンパク質がある。
澱粉や炭水化物を実質的割合で含む成分、例えば、コーン、マイロ、アルファルファ、小麦、大麦、米、大豆皮、および低タンパク質含量のその他の穀物も使用できる。
本発明の範囲内で使用できる食品に、乳清、その他の牛乳副生物、炭水化物などのその他の成分を添加することもできる。さらに、既知の調味料、例えばコーンシラップや糖蜜を添加してもよい。
一例として、ピロリン酸三ナトリウムを含む食欲促進剤を添加する、乾燥キャットフード組成物の分野で周知の典型的組成物は次の組成からなっていもよい (重量%で) :穀粉などの基本穀類食品( コーン、小麦、大麦または米) 約0〜70重量%;動物副生物 (鶏肉または牛肉) 約0〜30%;コーングルテン約0〜25%;鶏肉や牛肉組織等の新鮮動物組織約0〜25%;大豆粉約0〜25%;動物脂肪約0〜10%;魚介類ベース約0〜20%;新鮮魚肉組織約0〜25%;高フルクトース含量のコーンシラップ約0〜10%;乾燥糖蜜約0〜10%;リン酸約0〜1.5 %;およびクエン酸約0〜1.5 %。
ビタミン類およびミネラル類を添加してもよく、これらには炭酸カルシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウム、塩化コリン、タウリン、酸化亜鉛、硫酸第一鉄、ビタミンE、ビタミンA、ビタミンB12 、ビタミンD3、リボフラビン、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、ビオチン、チアミン硝酸塩、硫酸銅、葉酸、ピリドキシン塩酸塩、ヨウ素酸カルシウム、およびメナジオン重亜硫酸ナトリウム複合体 (ビタミンK活性体の供給源) 。
ピロリン酸三ナトリウムは一般的に粉末形態で製造される。ピロリン酸三ナトリウムは乾燥および粉末形態で市販され、風味付与剤及び/又は呈味成分などのその他の乾燥成分と混合される。
「風味付与剤及び/又は呈味成分」なる表現は、ペットフード産業で一般的に使用される食欲促進剤、すなわち食品に添加して食品の消費を顕著に増加させる組成物を意味する。
通常使用される風味付与剤及び/又は呈味成分の中では、SPF-Diana(フランス、Morbian,Elven)によりVL1009、VP2003、およびMP9007の番号で市販されているものなどの、鶏肝臓加水分解物が特に言及され、これは鶏肉副生物を含みもしくは含まずに、鶏肝臓の酵素的加水分解、低温殺菌、およびできればリン酸もしくはソルビン酸カリウムでの安定化、および製品を乾燥することが望まれる場合にはできればマロデキストリン (malodextrin)の添加により得られる。
例えば、Bioproduct (米国、ミズーリー州、Fairlawn )およびAFB(米国、ミシガン州、O'Fallon) などのその他の風味付与剤又は呈味成分がある。
一般的に、風味付与剤又は呈味成分は、酵母エキスを添加もしくは添加していない鶏肉の酵素消化物である。
一般的に、食欲促進剤は、例えば押出乾燥ペットフードなどの乾燥または半乾燥食品に適用される。食欲促進剤は、押出もしくは乾燥後、食品に、例えば噴霧もしくは振りかけるなどの方法で適用すればよい。
以下の実施例は本発明のある実施態様を説明するためのものであり、制限するものではない。
食欲促進剤の適用
食欲促進剤を押出乾燥キャットフードに適用する。SPF により用いられる最も普通の適用方法は被覆であり、この主要工程は次の通りである:
−原材料 (脂肪および未被覆の押出乾燥食品) および成分 (リン酸、液状食欲促進剤および粉末) の調製:
−原材料および成分の秤量、
−脂肪の加熱、
−液状風味付与剤の加熱、
−液状風味付与剤とリン酸との混合、
−被覆:
−押出乾燥食品の実際のパイロット塗布機 (=加熱されたバッチタイプの流動化混合 機) への導入、
−液状物の加熱された容器への導入、
−混合の開始、
−6%量での押出乾燥食品上への脂肪の噴霧 (大気圧下) 、
−3%量での液状風味付与剤の押出乾燥食品への噴霧、または1%量での食品への粉末 の振りかけ、
−混合の停止、
−袋詰め、
−保存:試験する前に押出乾燥食品を少なくとも2週間保存する。
食欲試験
2.1 原理
食欲試験は、食品が消費されればされるほど、より食欲を促進するものであるとの仮定に基づく。
2種類の食品間の比較に基づき、個体対 (2つのボウル) 食欲試験を行う。1つの試験は35匹のネコの一群で行い、2日間繰り返す。
2.2 パネルの特性決定
SPF パネルは、欧州のネコの品種の90%を包含する35匹のネコからなり、それにより欧州の集団を代表する。
2.4 試験を行う方法
−同量の食品Aと食品Bを計り取り、同じボウルに入れた。各部分に存在する量は一日の必要量を満たすことができる;
−ボウルの分配:ボウルを小さな穴により接近可能な個々の餌場におく、
−試験の期間:16時間。
2.5 検討したパラメーター
測定パラメーター
−最初の消費された食品;
−試験の終わりまでに消費された各食品の量;
評価パラメーター:
−%による個々の消費率(CR)
CRA =Aの消費量(g) ×100 /A+Bの消費量(g)
CRB =Bの消費量(g) ×100 /A+Bの消費量(g)
⇒平均消費率 (ACR)=個々の率の平均
2.6 統計的分析
2つの率の間に有意な差があるかどうかを決定するために統計的分析を用いる:
ACR ⇒3誤差閾値、すなわち10%、5%および1%でのスチューデントt-検定
風味付与剤も呈味成分も含有しない、ピロリン酸三ナトリウム添加および無添加の食品間の比較
押出乾燥食品に脂肪を適用した後、表面に1%のピロリン酸三ナトリウムを振りかけ、この食品を脂肪で被覆されているがピロリン酸塩では被覆されていない同じ押出乾燥食品と比べる。
2種類の食品間に有意な違いは見られない。
結論: ピロリン酸三ナトリウムは単独で使用した場合は有効な食欲促進剤ではない。
風味付与剤を添加し、ピロリン酸三ナトリウムを添加した場合および添加しない場合の食欲の比較
4.1 試験した組成物
異なる3種類の配合を試験した:2種類は粉末形態であり、1種類は液状の形態である:
液状物:以下を含むXVL0070 と称される混合物:
−VL1009肝臓加水分解物:90重量%
−Na3HP2O7: 10重量%
VL1009液状肝臓加水分解物は、鶏肉副生物および鶏肝臓の混合物から、これを酵素的に加水分解し、次いで85℃で30分間低温殺菌し、リン酸およびソルビン酸カリウムの添加により安定化し、次いでBHT を抗酸化剤として添加することにより得られる。これはSPF-Diana から市販されている。
粉末化ピロリン酸塩をこの液状物に入れる。得られたこの液状物を押出乾燥食品上に被覆する。
粉末:以下からなるXVP0036 と称される混合物1:
−VP2003粉末化肝臓加水分解物: 70 重量%
−Na3HP2O7: 30 重量%
VP2003粉末化肝臓加水分解物は、リン酸を含まない液状肝臓加水分解物 (上記配合を参照) から、これにマルトデキストリンを乾燥用支持物として添加して得られる。こうして得られた液状物を噴霧乾燥する。これはSPF-Diana から市販されている。
この粉末をピロリン酸三ナトリウムと混合する:
以下からなるXMP1004 と称される混合物2:
−MP9007粉末化肝臓加水分解物: 55 重量%
−Na3HP2O7: 45 重量%
MP9007粉末化肝臓加水分解物は、鶏肉副生物を含まない液状肝臓加水分解物 (上記粉末配合を参照) から、これにマルトデキストリンを乾燥用支持物として添加して得られる。こうして得られた液状物を噴霧乾燥する。これはSPF-Diana から市販されている。
この粉末をピロリン酸三ナトリウムと混合する。
4.2 結果
風味付与剤を1% (粉末) または3% (液状物) の量で押出乾燥キャットフード上に被覆する。被覆から2週間後、押出乾燥食品を 2つの異なるボウルに入れて35匹のネコに与え、この2種類の食品のそれぞれの消費量を定量する。これらの消費量をスチューデントt-検定を用いて統計的に分析した。
Figure 0004466078
VL1009:液状肝臓加水分解物; XVL0070:90%VL1009+10%ピロリン酸三ナトリウム; VP2003:粉末化肝臓加水分解物; XVP0036:70%VP2003+30%ピロリン酸三ナトリウム;
MP9007:粉末化肝臓加水分解物; XMP1004:55%MP9007+45%ピロリン酸三ナトリウム
4.3 結論
従って、ピロリン酸三ナトリウムを含有する食欲促進剤はピロリン酸三ナトリウムを含有しない食欲促進剤よりも、誤差1%の危険率範囲内で著しく食欲促進効果がある。
このように、これらの結果は、食欲促進剤においてピロリン酸三ナトリウムを各種風味付与剤/呈味成分に添加することは、ネコに与える食品の嗜好性を改善するのに有用であることを実証している。

Claims (11)

  1. 風味付与剤及び/又は呈味成分にピロリン酸三ナトリウムを混合する工程を含む、乾燥または半乾燥ネコ用食品への使用を意図した食欲促進剤の製造方法
  2. ピロリン酸三ナトリウムが前記食欲促進剤中に5〜90重量%の量で存在することを特徴とする、請求項1記載の方法
  3. 少なくとも1種の風味付与剤及び/又は呈味成分と共にピロリン酸三ナトリウムを含む組成物を、乾燥または半乾燥食品に適用する工程を含む、乾燥または半乾燥ネコ用食品の嗜好性を改善する方法。
  4. 少なくとも1種の風味付与剤及び/又は少なくとも1種の呈味成分と共にピロリン酸三ナトリウムを含む、乾燥または半乾燥のネコ用食品のための食欲促進剤。
  5. 前記食欲促進剤中にピロリン酸三ナトリウムが5〜90重量%の量で存在することを特徴とする、請求項4記載の食欲促進剤。
  6. ピロリン酸塩が食品の0.01〜3重量%の量で存在するような量で, 請求項4または5記載の食欲促進剤を食品に添加する工程を含む、乾燥または半乾燥ネコ用食品の嗜好性を改善する方法。
  7. 乾燥または半乾燥ネコ用食品の嗜好性を改善する方法であり、該食品が少なくとも1種の風味付与剤及び/又は呈味成分を含む食欲促進剤を含有し、該方法が該食品にピロリン酸三ナトリウムを添加する工程を含む、前記方法。
  8. 少なくとも1種の風味付与剤又は呈味成分に、ピロリン酸三ナトリウムを混合する工程を含む、乾燥または半乾燥ネコ用食品のための風味付与剤又は呈味成分の食欲促進効果を向上させる方法。
  9. 風味付与剤又は呈味成分を、乾燥または半乾燥ネコ用食品に適用する前に、ピロリン酸三ナトリウムと混合する、請求項8記載の方法。
  10. ピロリン酸三ナトリウムおよび、風味付与剤もしくは呈味成分を、乾燥または半乾燥ネコ用食品に逐次添加する、請求項8記載の方法。
  11. ピロリン酸三ナトリウムを5〜90重量%の濃度で用いる請求項8記載の方法。
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