JP4464960B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は燃料電池に関し、特に燃料電池の構成単位である燃料電池セルを複数個接続して出力電圧を高めた燃料電池に関する。
近年の携帯情報機器は、小型化、軽量化、高速化、高機能化などが一段と進んでいる。また情報機器装置の発展に伴い、その電源となる電池も小型・軽量・高容量化が着実に進んできた。現在の携帯電話機や携帯型コンピュータシステム(ノートPC)など携帯情報機器における最も一般的な駆動電源はリチウムイオン電池である。リチウムイオン電池は実用化当初から高い駆動電圧と電池容量を持ち、携帯電話装置の進歩に併せるように性能改善が図られてきた。しかし、リチウムイオン電池の性能改善にも限界があり、今後も高機能化が進む携帯情報装置の駆動電源としての要求をリチウムイオン電池では満足できなくなりつつある。
このような状況のもと、リチウムイオン電池に変わる新たなエネルギーデバイスの開発が期待されている。そのひとつとして燃料電池を挙げることができる。燃料電池は、負極に燃料を供給することで電子とプロトンを生成し、そのプロトンを正極に供給された酸素と反応させることで発電する装置である。このシステムの最大の特徴は燃料及び酸素を補給することで長時間連続発電が可能であり、二次電池における充電の代わりに燃料を補給することで二次電池と同様に機器電源に応用できる。また、理論エネルギー密度は、活物質換算でメタノール燃料はリチウムイオン電池の約10倍高く、小型軽量化に甚だしく寄与可能である。このことから、燃料電池は分散電源や電気自動車用の大型の発電機としてだけでなく、ノートPCや携帯電話機に適用するための超小型の発電ユニットとして盛んに研究開発が行われている。
特に小型燃料電池の分野においては、燃料としてメタノール水溶液を用いた、いわゆるダイレクトメタノール型燃料電池(DMFC)が盛んに研究開発されている。DMFCの場合、燃料電池の構造単位、すなわち燃料電池セルは、燃料極触媒層、固体電解質膜、空気極触媒層、およびこれらを挟むように設置された集電体などから構成される。燃料極触媒層および空気極触媒層は、主に白金系の超微粒子を炭素系担持体表面に固定してなる電極触媒から構成される。高分子固体電解質は、常温固体で固体でありながら、電解質溶液のごとくプロトンを透過・輸送することが可能な材料が用いられている。燃料電池セルは、これらの材料を層状に積層して、薄いシート状の形態をなしている。燃料極側には、燃料の貯液部を有し、一定量の燃料が接するように構成されている。
DMFCでは燃料電池セルの出力電圧は通常0.8V以下であり、出力電流にも依存するが多くは0.3Vから0.6V程度の範囲である。一方、携帯情報機器の動作電圧は、1.5Vから12V程度であり、燃料電池セルの出力電力に対して大きな動作電圧を有する。このため、携帯情報機器を駆動する場合にあっては、複数の燃料電池セルの燃料極と空気極を直列に接続し、電圧を高めることが提案されている。例えば、水素燃料型の燃料電池であるが、複数個のセルを平面内に配置して直列に電気的に接続し出力電圧を高めた燃料電池が提案されている(例えば特許文献1参照。)。
ところで、かかる水素型燃料電池は燃料である水素ガスの燃料極への供給は、その圧力と流量をマスフローメータ等で調整さえすれば、重力の影響がほとんどないので容易に行うことができる。
しかしながら、メタノール燃料を用いる場合、重力の影響で燃料は常に燃料貯液部の下側に偏るため、配列したセルのうち、燃料極が燃料に浸されていないセルが生じる場合がある。このような場合、セルを単に直列に接続しただけでは、発電を行わないセルにより電力の供給が遮断されてしまう。
特に、携帯端末装置の電力供給源として燃料電池を用いる場合は、携帯中に燃料貯液部内の燃料の液面が三次元的に動くため、一次的な燃料欠乏のため一部の燃料電池セルの電力供給が停止し易く、その場合、燃料電池全体の電力供給が停止し、携帯端末装置の動作が瞬間的に停止してしまい、データ等が破壊されるという問題が生じる。
なお、燃料が順次供給され、常に燃料貯液部が満たされるようにするためには、複雑な機構が必要であり、その重量が増加するので、小型化、軽量化、低コスト化に問題が生じる。
特許文献1 特開平5−325993号公報

発明の開示
そこで、本発明は上記の課題を解決した新規かつ有用な燃料電池を提供することを概括課題とする。
本発明のより具体的な目的は、小型化、軽量化が容易で、燃料電池を使用する様々な状態において電力供給停止を防止し、安定した電力供給が可能な燃料電池を提供することである。
本発明の一観点によれば、燃料極と固体電解質と空気極とからなるセルと、液体燃料が充填され、前記燃料極に該液体燃料を供給する燃料供給部と、よりなり、前記燃料供給部を形成する第1の面および第2の面において燃料供給部の一端側から他端側にn個の前記セルを配列した第1のセル構成体および第2のセル構成体を有する燃料電池であって、前記第1のセル構成体は、前記一端側のセルの燃料極が出力側になりかつ他端側のセルの空気極が接地側になるように前記配列の順にセルが電気的に直列接続されてなり、前記第2のセル構成体は、前記他端側のセルの燃料極が出力側になりかつ一端側のセルの空気極が接地側となるように前記配列とは逆の順にセルが電気的に直列接続されてなり、前記第1のセル構成体と第2のセル構成体は電気的に並列接続され、前記第1のセル構成体の前記一端側からm個目のセルとm+1個目のセルとの間を電気的に接続する接続部と、前記第2のセル構成体の前記他端側からm個目のセルとm+1個目のセルとの間を電気的に接続する接続部との間を電気的に接続してなることを特徴とする燃料電池が提供される。ここで、nは2以上の自然数、mは1〜n−1のうち少なくともいずれか一つの自然数をとる。
本発明によれば、液体燃料が充填された燃料供給部の第1の面および第2の面に各々に発電単位であるセルをn個有する第1のセル構成体および第2のセル構成体を設け、n個のセルは燃料供給部の一端側から他端側に配列してある。第1の面の第1のセル構成体ではn個のセルを一端側から他端側に配列の順に電気的に直列接続する。その際、一端側のセルの燃料極を出力側とし、他端側のセルの空気極を接地側となるようにセルを接続する。一方、第2の面の第2のセル構成体では、n個のセルを第1のセル構成体の配列の順に対して逆になるように、すなわち他端側のセルの燃料極を出力側とし、一端側のセルの空気極が接地側になるようにセルを接続する。なお、直列接続は各々のセルの出力電圧が加算されるように接続する。さらに第1のセル構成体と第2のセル構成体とを並列接続する。さらに、mを1、2、…、n−1の各自然数として、第1のセル構成体において、一端側からm個目のセルとm+1個目のセルとの間を電気的に接続する接続部と、第2のセル構成体において、他端側からm個目セルとm+1個目のセルとの間を電気的に接続する接続部とを電気的に接続する。すなわち、例えばm=1では第1の面の一端側のセルとその次に配列されたセルとの接続部と、対角線上にある第2の面の他端側のセルとその次に配列されたセルとの接続部が接続される。
このように、第1のセル構成体および第2のセル構成体を構成するセルを各々電気的に直列接続することにより、各々のセルの出力電圧を加算した出力電圧が得られ、さらに第1のセル構成体を第2のセル構成体の接続部を上述したように接続することにより、燃料電池の設置状態や携帯時の姿勢や振動などによって燃料供給部に充填された液体燃料の液面の位置が変化し、各々n個のセルのうち、燃料極の一部あるいは全部に燃料が供給されないセルが生じても、そのセルに電気的に並列接続されたセルは燃料供給部を介して対角線上に位置するのでそのセルの燃料極が燃料に接しており発電可能である。したがって、燃料電池の電力供給停止を防止し、あるいは電力低下を抑制することができ、安定した電力供給が可能である。
さらに、第1のセル構成体の前記一端側からm個目のセルとm+1個目のセルとの間の接続部と、前記第2のセル構成体の前記他端側からm個目のセルとm+1個目のセルとの間の接続部とをmが1〜n−1の各々について電気的に接続してもよい。第1のセル構成体のセルと第2のセル構成体のセルとが各々並列接続されているので、並列接続されたどちらか一方のセルの出力電力が低下あるいは0(零)となっても、他のセルへの影響が抑制され、燃料効率が向上すると共に一層安定した電力供給が可能である。
燃料供給部は厚さ方向に扁平な直方体形状をなし、前記第1のセル構成体および第2のセル構成体が対向して前記厚さ方向に位置するようにしてもよい。セルの総面積を増加することができ、燃料電池の小型化を図ることができる。
前記第1のセル構成体、第2のセル構成体、および燃料供給部の側面の各々に前記液体燃料側と外気側とを隔絶するガス透過膜よりなるガス排出部を有してもよく、ガス排出部は、第1のセル構成体、第2のセル構成体、および燃料供給部の側面の各々において、それらの長手方向の両端近傍に配置されてもよい。このようにガス排出部を配置することにより、燃料電池がどのような姿勢にあっても燃料極の発電反応により発生したCO2ガス等により形成された燃料供給部の空間に少なくとも1つのガス排出部が位置するのでガス透過膜からCO2ガス等を外気側に円滑に排出でき、燃料供給部内の圧力を低減できる。また、ガス透過膜は液体燃料を透過しないので燃料漏れを回避できる。その結果、圧力増加による燃料供給部や燃料電池セルの変形を防止し長期信頼性を向上できる。
さらに、ガス排出部のガス透過膜が撥水性表面を有してもよい。空気極で発電反応により発生した水分がガス透過膜上に膜状に付着することを防止してCO2ガス等を円滑に排出できる。
接続部は隣接するセル同士を連結するセパレータを有し、セパレータはその一端側で一方のセルの燃料極または空気極に接触し、その他端側で他方のセルの空気極または燃料極に接触して電気的に接続してもよい。このようなセパレータにより隣接するセル間を1つの部品で接続することで部品点数を低減すると共にセル間を狭小化できるので、燃料電池を小型化できる。また、セパレータは板状材料よりなり、前記セルの配列方向についての断面形状がZ字形をなしてもよい。板状材料とすることにより電流経路の断面積を増加してセル間の接続抵抗を低減し電圧降下を抑制できる。
燃料極、固体電解質、および空気極の積層体を囲むと共に2つの前記セパレータに燃料極側および空気極側から挟まれてなるリング状の封止部材を備えてもよい。液体燃料漏れを防止すると共にセパレータ間の電気的な短絡を防止できる。また、隣接する2つのセパレータを離隔する板状の封止部材を備えてもよい。セパレータ間の電気的な短絡を防止すると共に、隣接するセル同士を封止部材を挟む方向に応力を印加して固定でき、燃料電池の機械的強度を向上できる。
本発明の他の観点によれば、燃料極と固体電解質と空気極とからなるセルと、液体燃料が充填され、前記燃料極に該液体燃料を供給する燃料供給部と、よりなり、
前記燃料供給部を形成する第1の面および第2の面に、各々n個のセルからなる第1のセル構成体および第2のセル構成体が配設され、前記第1のセル構成体は、燃料供給部の第1の端部側から、該第1の端部とは反対側の第2の端部側に前記n個のセルが配列されてなり、前記第2のセル構成体は、前記第1のセル構成体のセルの配列方向と直交する、第3の端部側から該第3の端部とは反対側の第4の端部側の方向に、前記n個のセルが配列されてなり、前記第1のセル構成体は、前記第1の端部側のセルの燃料極が出力側になりかつ第2の端部側のセルの空気極が接地側になるように前記配列の順にセルが電気的に直列接続されてなり、前記第2のセル構成体は、前記第3の端部側のセルの燃料極が出力側になりかつ第4の端部側のセルの空気極が接地側となるように前記配列の順にセルが電気的に直列接続されてなり、前記第1のセル構成体の前記第1の端部側からm個目のセルとm+1個目のセルとの間を電気的に接続する接続部と、前記第2のセル構成体の前記第3の端部からm個目のセルとm+1個目のセルとの間を電気的に接続する接続部との間を電気的に接続してなることを特徴とする燃料電池(ここで、nは2以上の自然数、mは1〜n−1のうち少なくともいずれか一つの自然数)が提供される。
本発明によれば、上記発明の効果と同様の効果を有し、さらに、燃料供給部に充填された液体燃料が減少した場合でも、燃料電池の設置状態や携帯時の姿勢や振動などによって燃料供給部に充填された液体燃料の液面の位置が変化しても、電気的に並列接続されたセルのいずれかは燃料極が燃料に接しているので出力電力を供給でき、したがって、燃料電池は、その並列接続されたセルを直列接続しているので、発電可能であり、出力電力を供給できる。よって、燃料電池の姿勢等や振動による燃料電池の電力供給停止を防止し、あるいは電力低下を抑制することができ、安定した電力供給が可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池を備えた携帯端末装置の一例を示す斜視図である。 図1の携帯端末装置の概略断面図である。 電力供給を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る燃料電池の分解斜視図である。 ガス排出部の断面図である。 燃料電池セル構成体の平面図である。 燃料電池セルの拡大断面図である。 セル構造体の拡大断面図である。 燃料電池セルの分解斜視図である。 (A)は、燃料電池セルの接続状態を説明するための側面図、(B)は燃料電池セルを接続するためのリード線の展開図である。 燃料電池の等価回路図である。 実施例に係る燃料電池の姿勢と燃料供給部の燃料の液面との関係を示す図である。 (A)は燃料電池の模式図、(B)は実施例に係る等価回路図、(C)は本発明によらない比較例の等価回路図である。 (A)〜(C)は変形例に係る燃料電池の等価回路図(その1)である。 (A)〜(D)は変形例に係る燃料電池の等価回路図(その2)である。 本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池の分解斜視図である。 第2の実施の形態に係る燃料電池の等価回路図である。 (A)〜(C)は第2の実施の形態に係る燃料電池の第1変形例の等価回路図である。 (A)〜(D)は第2の実施の形態に係る燃料電池の第2変形例の等価回路図である。 (A)は実施例1、(B)は実施例2、および(C)は比較例1に係る燃料電池の模式図および等価回路図を示す図である。 燃料電池の傾き角と出力電圧値との関係を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る燃料電池の分解斜視図である。 第3の実施の形態に係る燃料電池の等価回路図である。 (A)は実施例3、および(B)は実施例4に係る燃料電池の模式図および等価回路図を示す図である。 比較例2に係る燃料電池の模式図および等価回路図を示す図である。 燃料電池の傾き角と出力電圧値との関係を示す図である。
発明を実施するための最良の態様
以下図面を参照しつつ本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池を具体的に説明する。
図1は、第1の実施の形態に係る燃料電池を備えた携帯端末装置の一例を示す斜視図、図2は、図1の携帯端末装置の概略断面図である。
図1および図2を参照するに、携帯端末装置10は、筐体11と、筐体11前面に配置されたペン入力部を兼ねる表示部12、操作ボタンやカーソルボタン等の操作部13、および入力用ペン14と、筐体11下部や側面部に配置された外部機器接続用コネクタ1515、外部電源接続用コネクタ16と、筐体11裏面に配置された電力供給のための燃料電池20、燃料カートリッジ21、昇圧回路22等から構成されている。なお、筐体11内には図示が省略されているが、CPU、メモリー、周辺回路等の携帯端末装置10を機能させるための回路やリチウムイオン2次電池などの2次電池が内蔵されている。
携帯端末装置10は、両手で筐体11を把持し筐体11を斜めにして表示部12の画像を見ながら親指で操作ボタンを押圧したり、片手で筐体11を把持し他方の手で入力用ペン14や指により入力パッドを兼ねる表示部12を押圧したりして入力操作や表示部12に表示された情報を読んだりする。また、移動しながら携帯端末装置10を操作したりすることもある。後ほど詳しく説明するが本実施の形態の燃料電池20はそのような状態であっても安定して電力供給を行うことができる。
燃料電池20は、筐体11の裏面に燃料カートリッジと共に係止されており、燃料カートリッジからメタノール水溶液などの燃料が供給され発電を行い、携帯端末装置10の電力供給源として機能する。なお、図示は省略するが、筐体11の裏面には通気孔が多数形成されている。燃料電池20が消費する空気や発生するCO2や水蒸気を円滑に流通させるためである。
図3は、電力供給を示すブロック図である。図3を参照するに、電力供給部23はメタノール水溶液等の燃料が充填された燃料カートリッジ21と、燃料カートリッジ21から供給された燃料を使用して発電を行う燃料電池20からなり、本体部24は、燃料電池20から供給された電力の電圧を負荷部25が機能する電圧に昇圧する昇圧回路22と、昇圧回路22から電力が供給され携帯端末装置10の各種機能を行う負荷部25と、余剰の電力を充電するリチウムイオン電池等の内蔵二次電池26等から構成されている。なお、外部電源から負荷部25あるいは内蔵二次電池26等に電力が供給される。
燃料カートリッジ21は、メタノール等に耐性のあるプラスチック、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、PTFE、PFA等のフッ素樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルサルホン、ポリサルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリエーテルエーテルケトン等の樹脂を用いることができる。例えば後述する燃料供給部32の筐体と同様の材料からなる。燃料カートリッジ21中の燃料は燃料カートリッジ21と燃料電池20との間に設けられた燃料導入路を通じて供給される。燃料の供給は、携帯端末装置10を手で振るなどして送出する。これは簡便かつ電力を消費しない点で好適である。もちろんソレノイド式、ダイアフラム式、バリスタ式などのミニポンプを燃料導入路に設けて徐々に、燃料電池20に送出してもよい。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池の分解斜視図である。図4を参照するに、燃料電池20は、大略して、燃料供給部32と、燃料供給部32を挟むように対向して配置された燃料電池セルCA1〜CA6、CB1〜CB6が配列された燃料電池セル構成体31A、31Bから構成されている。
燃料供給部32は、燃料電池セル構成体31A、31Bが取り付けられる面が開口する枠状のプラスチックからなる筐体からなり、側面には図示されない燃料カートリッジから燃料が供給される燃料導入路33と、後述する燃料極により発生したCO2ガスを排出するガス排出部34と、燃料電池セルを電気的に接続するセル接続部35などから構成されている。
燃料供給部32の筐体の材料としては、メタノール等のアルコール耐性の点で、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、PTFE、PFA等のフッ素樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルサルホン、ポリサルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリエーテルエーテルケトン等の樹脂を用いることが好ましい。
燃料導入路33は、図示されない燃料カートリッジに接続される。その断面を例えば長楕円形状とし、燃料電池20の小型化において燃料供給部32の厚さが制限される中で十分な断面積がとれ、燃料カートリッジから一時に燃料を導入する際に容易である点で好ましい。なお、燃料の逆流を防止するために燃料導入路33にバルブ等の燃料遮断部材を設けてもよい。
図5は、ガス排出部の拡大断面図である。図5を参照するに、ガス排出部34は、例えば図4の燃料供給部32の側面に形成された開口部34aに、外気側から燃料側にむけてその側面が接するように突き当てたガス透過膜38と、ガス透過膜38を押さえて固定すると共に燃料側から外気側にガスを流通させる開口部39aが形成された固定部材39から構成され、固定部材39は接着剤等により固定されている。
ガス透過膜38は多孔質材料からなりガスと液体を分離することができ、液体は透過せずにガスのみを透過することができる。すなわち燃料側に滞留するガスを外気側に透過すると共に、燃料のメタノール水溶液は遮断し、漏洩することがない。
多孔質材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、およびポリメチルペンテン等のポリオレフィン類、ポリテトラエチレン、ポリビニリデンフルオライド、およびパーフルオロアルキル樹脂等のフッ素樹脂類、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル類、セルロースおよびその誘導体、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリアミド、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート等を用いることができる。
また、ガス透過膜38は撥水性を有することが好ましい。空気極側で発生する水分等がガス透過膜38表面に膜状に付着することを防止してガス排出効果の劣化を防止できる。撥水性は材料自身が表面撥水性を有していてもよいし、ジメチルジクロルシランなどの撥水化剤などを材料表面のカルボキシル基等に作用させたり、フッ素樹脂系などの撥水性材料をコーティングしたりしてもよい。なお、ガス排出部は燃料電池セル構成体31A、31Bにも略同様の構造を有して設けられる。
図4に戻り、ガス排出部34は、燃料供給部32の側面およびに燃料電池セル構成体31A、31B、すなわち燃料供給部32の総ての面(6つの面)に設けられる。このように配置することによって、燃料電池20の姿勢がどのような姿勢であっても、発電により燃料極において発生したCO2等を外部に排出することができ、燃料供給部32内の圧力を低減する。すなわち、燃料供給部32内にCO2等が滞留する空間は燃料電池20の姿勢に応じて6つの面の少なくともいずれかと接するので、ガス排出部34を6つの面の総てに設けることにより常にCO2等を排出することができる。
ガス排出部34はそれぞれの面において複数個設けることが好ましく、特に面の長手方向の両端近傍に設けることが好ましい。燃料電池20を直立あるいは平置きの状態からわずかに傾けると燃料供給部32内の空間が隅に移動するので、効率良くCO2等を排出することができる。
燃料電池セル構成体31A、31Bは、本実施の形態では各々6個の燃料電池セルCA1〜CA6、CB1〜CB6(以下燃料電池セルを特に区別する必要がある場合以外は「CA、CB」と総称する。)から構成され、燃料供給部32の幅方向(X方向)に長い形状の燃料電池セルCA、CBが、燃料供給部32の長手方向(Y方向)に配列されている。燃料電池セルCA、CBの燃料極は燃料供給部32側に面して配置され、空気極は外面側に面して配置される。燃料電池セルCA、CBは後程詳述する空気極/固体電解質膜/燃料極からなるセル構造体をセパレータ40a、40bが挟んで形成される。
セパレータ40a、40bには、外気側に通気孔36a、燃料供給部32の燃料側に燃料導入孔36bが多数形成されている。燃料電池20は自呼吸式であるので、通気孔36aを通じて外部から空気が自然拡散により空気極に供給される。また、燃料は、燃料供給部32に充填された燃料が燃料導入孔36bを通じて自然拡散により燃料極に供給される。
図6は、燃料電池セル構成体の平面図である。図6を参照するに、燃料電池セル構成体31Aは、大略して、6個の燃料電池セルCAの各々にセパレータ40a、40bと、セパレータ40a、40bに挟まれたセル構造体41とから構成されている。セパレータ40a、40bに形成された通気孔36aはセル構造体41に対応して配置されている。通気孔36aの開口面積の総和は、セル構造体41の面積に対して10%〜95%(好ましくは20%〜70%)の範囲に設定する。
また、図示が省略されているが、燃料極側の燃料導入孔も空気極側と同様に配置されている。燃料極への燃料の接触を良好とすると共に、図7において示すセル構造体の外側に設けられたシール部材により燃料の漏洩を防止する。
図7は燃料電池セルの拡大断面図、図8はセル構造体の拡大断面図、図9は燃料電池セルの分解斜視図である。
図7〜図9を参照するに、燃料電池セルCA1、CA2は、2つのセパレータ40aと40b、あるいは40aと40aとの間にセル構造体41が配置され、セル構造体41を囲むようにリング状シール部材43とさらに外側に板状シール部材44が配置されている。
セル構造体41は、燃料側から、燃料極集電体45、燃料極触媒層46(燃料極集電体45と燃料極触媒層46の積層体を燃料極47と呼ぶ。)、固体電解質膜48、空気極触媒層49、空気極集電体50(空気極触媒層49と空気極集電体50の積層体と空気極51と呼ぶ。)がこの順で積層されている。
燃料極集電体45および空気極集電体50は、Ni、SUS304、SUS316等の耐蝕性の高い合金のメッシュからなる。燃料極集電体45および空気極集電体50はセパレータがその機能を兼ねる場合は省略してもよい。燃料極触媒層46は、PtやPt−Ru合金の微粒子触媒、炭素粉末、および固体電解質膜48を構成する高分子をカーボンペーパなどの多孔質導電膜に塗布したものである。空気極触媒層49は燃料極触媒層46と同様の材料からなる。固体電解質膜48は、プロトンを透過し輸送することが可能な高分子固体電解質膜、例えばポリパーフルオロスルホン酸系の樹脂膜、具体的にはナフィオン(登録商標)NF117(デュポン社製商品名)を用いることができる。
燃料極47では、燃料極触媒層46の触媒表面でCH3OH+H2O→CO2+6H++6eの反応が生じる。発生したプロトン(H+)は固体電解質膜48を伝導し、空気極51に到達する。空気極51では、空気中の酸素と、プロトン(H+)と、隣接するセルの燃料極47で発生した電子(e)とが空気極触媒層49の触媒表面で、3/2O2+6H++6e-→3H2Oの反応を生じる。これらの反応のプロトンおよび電子の流れにより電力が発生し、さらに燃料極47ではCO2、空気極51ではH2Oが発生する。ここで、燃料はメタノール水溶液が用いられ、メタノール水溶液の濃度は5vol%〜69vol%の範囲に設定される。また、メタノールの代わりにジメチルエーテル(DME)、エタノール、エチレングリコール等を用いていもよい。
リング状シール部材43および板状シール部材44は強酸に対して耐性のある例えばニトリルゴム、フッ素ゴム、クロロブレンゴムからなる。リング状シール部材43は、全体形状は枠状でもよく環状でもよく、その断面は楕円や円や矩形のいずれでもよい。上下の2つのセパレータ40a、40bにより押圧された際にシール材とセパレータ40a、40bとの間に隙間が生じ難い点で、断面は楕円あるいは円であることが好ましい。リング状シール部材43はセル構造体41を囲むように配置され、図7に示すように、燃料導入孔36bを通過して燃料極47に浸漬した燃料が横方向に漏洩することを防止する。
また、板状シール部材44は、リング状シール部材43の外側に隣接するセパレータ40a−40b間および40a−40a間に配置され、セパレータ同士が電気的に短絡するのを防止すると共に、図7においてセパレータ40a−40b間あるいは40a−40a間の横方向の力を吸収して連結性を高め燃料電池セル構成体ひいては燃料電池の機械強度を向上する。
セパレータ40a、40bは、例えば板厚が約1mmのSUS316からなる。セパレータ40a、40bの表面には接触抵抗を低減し、良好な濡れ性を有する点で金メッキ被膜を形成してもよい。また、燃料電池セル構成体31Aの両端の燃料電池セルCA1、CA6には断面形状がL字形のセパレータ40bが用いられ、隣接する燃料電池セルCA1〜CA6間には断面形状が略Z字形のセパレータが用いられる。略Z字形のセパレータ40aは、例えば図7に示すように、隣接する燃料電池セルCA1、CA2において、燃料電池セルCA1の空気極51と燃料電池セルCA2の燃料極47に接し、これらを電気的に接続する。このセパレータ40aは電流が流れる方向に対して幅広であるので断面積が大きく接続抵抗を低減でき、空気極51−燃料極47間の電圧降下を低減できる。
図10(A)は燃料電池セルの接続状態を説明するための側面図、(B)は燃料電池セルを接続するためのリード線の展開図である。
図10(A)を参照するに、燃料電池セル構成体31Aを構成するCA、CBは、燃料電池セルCA1の空気極側を出力側として、CA1の燃料極/CA1の空気極−CA2の燃料極/CA2の空気極−CA3の燃料極/…/CA5の空気極−CA6の燃料極/CA6の空気極の順、すなわち燃料電池セルCA1〜CA6の配列の順で電気的に直列に接続されている。ここで「−」の記号は上述した略Z字形のセパレータ40aにより接続されていることを示し、「/」はセル構造体を示している。
一方、燃料電池セル構成体31Aに対向する燃料電池セル構成体31Bでは、CB6の燃料極を出力側として、CB6の燃料極/CB6の空気極−CB5の燃料極/CB5の空気極−CB4の燃料極/…/CB2の空気極−CB1の燃料極/CA1の空気極の順、すなわち燃料電池セルの配列とは逆の順で電気的に直列接続されている。すなわち、これらの直列接続の方向は、燃料電池セル構成体31AにおけるCA1の燃料極からCA6の空気極への方向と、燃料電池セル構成体31BにおけるCB6の燃料極からCB1の空気極への方向とが互いに逆方向になるように接続されている。
さらに、燃料電池セル構成体31Aの燃料電池セルCAと燃料電池セル構成体31Bの燃料電池セルCBとの接続関係は、対角線上に対向する燃料電池セルを並列に接続する。すなわち、対角線上に対向するCA1とCB6、CA2とCB5、CA3とCB4、CA4とCB3、CA5とCB2、およびCA6とCB1の空気極が共通となるように電気的に接続されている。
具体的には、図10(A)に示すように燃料供給部32の一側面にセル接続部35を設け、総て空気極側を、CA2とCB5とをリード線LD2により接続し、CA4とCB3とをリード線LD1により接続し、CA6とCB1とをリード線LD3により接続する。また、図示は省略されているが、燃料供給部32の他の側面にも同様のセル接続部35が設けられ、総て空気極側を、CA1とCB6、CA3とCB4、CA6とCB1とが同様にリード線により電気的に接続されている。また、図10(B)の展開図に示すように、セル接続部35は、両端にセパレータ40a、40bの空気極側に接続するヒンジ部が形成されたリード線LD1〜LD3と、積層されるリード線間に電気的絶縁のための例えばポリイミドフィルム等の絶縁フィルムIF1、IF2が挟まれた構成となっている。
リード線LD1〜LD3は幅が例えば3〜10mm、厚さが100μmのSUS304、SUS316のからなる。リード線は電圧降下を抑制する点で厚い程よい。
図11は燃料電池の等価回路図である。ここで燃料極を「f」で空気極を「a」で示している。図11を参照するに、図10において説明したようにリード線LD1〜LD3により3組の燃料電池セルCA2−CB5、CA4−CB3、CA6−CB1の空気極を電気的に接続し、図10において図示を省略したリード線LD4〜LD5により残り3組CA1−CB6、CA3−CB4、CA5−CB2の燃料電池セルの空気極を電気的に接続する。このように接続することにより、対角線上に対向する燃料電池セルを並列に接続できる。
図12は本発明の一実施例に係る燃料電池の姿勢と燃料供給部の燃料の液面との関係を示す図である。
図12(A)に示すように、燃料電池が直立状態において、燃料の液面が燃料電池セルCA6、CB6の位置より下がってしまうと、燃料電池セルCA6、CB6の燃料極に燃料52が供給されない状態になり発電することができない。この場合、図11を参照すると、CA6はCB1と並列に接続されており、CB6はCA1と並列に接続されているので、CB1、CA1が発電を行うことにより、燃料電池全体では出力電圧が生じ出力電力を外部に供給することができる。なお、CA6およびCB6側を下にした場合であっても同様の出力電力が得られることは容易に分かる。
一方、本発明によらない比較例として、上述した並列接続の総てを行わない燃料電池の場合は、燃料電池セルCA6およびCB6の燃料極に燃料が供給されない状態になると、発電できず、CA6とCB6において電流が遮断される。したがって、出力電力は0(零)となる。
また、図12(B)に示すように燃料電池を平置きにした場合は、燃料の液面52aが燃料電池セルCA1〜CA6の燃料極側の下方になり、燃料電池セルCA1〜CA6に燃料52が供給されない状態になる。しかし、燃料電池セルCA1〜CA6の出力電圧が0であっても、燃料電池セルCB1〜CB6は正常に発電することができ、燃料電池全体では電力供給可能である。
さらに、図12(A)の直立した状態から図12(B)の平置きに回転してする場合は、CA5やCB5の一部分にも短時間であるが燃料が供給されない状態が生じる。この場合であっても、図12(A)と同様に、CA5、CB5のそれぞれと並列接続されたCB2、CA2は燃料が正常に供給されているので、出力電圧の低下を抑制することができる。
さらに、本発明の効果を説明するために例を挙げて説明する。
図13(A)は燃料電池の模式図、(B)は実施例に係る等価回路図、(C)は本発明によらない比較例の等価回路図である。
図13(A)を参照するに、2つの面に燃料電池セルがそれぞれ3個配置された燃料電池を例とする。すなわち、一方の面にCA1〜CA3の燃料電池セルが順に配列され、他方の面にCB1〜CB3の燃料電池セルがCA1〜CA3と同様の順で配列されている。図13(A)の右側に示すように、この燃料電池をやや傾けた姿勢とした場合を仮定し、燃料52の液面52aが燃料電池セルCA1、CB1の燃料極を横切り、CA1とCB1はそれぞれ燃料極の面積の50%しか燃料が供給されない状態とする。
図13(B)を参照するに、本発明の実施例として、燃料電池60は、CA1〜CA3の方向、およびCB3〜CB1の方向に燃料極から空気極へと電気的に直列接続されており、CA1とCB3、CA2とCB2、CA3とCB1とがそれぞれ電気的に並列接続されている。燃料電池セルが発電を行っている面積をそれぞれの燃料電池セル、および並列接続を合成した燃料電池セル(図の右側)について合わせて記載した。ここで、1つの燃料電池セルの燃料極の面積に対して100%の燃料が供給されている場合を1.0とし、50%の場合を0.5とした。
一方、図13(C)を参照するに、本発明によらない比較例として、燃料電池100は、CA1〜CA3の方向、およびCB1〜CB3の方向に燃料極から空気極へと電気的に直列接続されており、CA1とCB1、CA2とCB2、CA3とCB3とがそれぞれ電気的に並列接続されている。比較例についても実施例と同様に、燃料電池セルが発電を行っている面積を記載した。
ここで、上述したようにCA1とCB1はそれぞれ燃料極の面積の50%しか燃料が供給されない状態として、定電流放電を行った場合の出力電圧を実施例の燃料電池と比較例の燃料電池とで比較する。
燃料電池セルは、出力電圧をV、開放電圧(出力端が開放の場合)をV0、電流密度をJ(例えば単位としてA/cm2)とすると、電流が流れている場合の出力電圧はV=V0+a×J …(1)の関係を有する。ここで、aは定数であり、電流密度Jに対して出力電圧Vが変化する割合を示し、負の値である。また、J=I/S…(2)である。Iは燃料電池の出力電流を表す。出力電流Iは一定であるから、(2)式から燃料電池セルの燃料が浸漬している燃料極の面積Sに対して電流密度Jは反比例する。
従って、燃料が浸漬している燃料極の面積Sが2.0の燃料電池セル場合の電流密度Jを1.0とすると、S=1.5の場合はJ=1.33、S=1.0の場合はJ=2.0となる。このSとJの関係および上記(1)式の関係を用いて、図13(B)に示す実施例および図13(C)に示す比較例の出力電圧Vを求めると、
実施例:V=3V0+3.66a
比較例:V=3V0+4.0a
となる。上述したようにaは負数であるので、定電流放電の場合、実施例の出力電圧は比較例の出力電圧より高く、本発明の接続方法が比較例よりも優れていることが分かる。実際に出力電圧と電流密度の関係を用いると、V0=1.5V、a=−0.5のとき、実施例の出力電圧は2.67V、比較例の出力電圧は2.50Vとなり、実施例の方が出力電圧が7%も高くなり、同じ燃料量であっても本実施例は出力電圧が高く優れていることが分かる。
次に本実施の形態の変形例として、図11に示した燃料電池の接続の変形例について説明する。
図14および図15は第1の実施の形態の変形例に係る燃料電池の等価回路図である。図中、上述した図11で説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図14(A)〜(C)を参照するに、燃料電池は、燃料電池セルCA1〜CA6の燃料電池セル間の接続部と、燃料電池セルCB1〜CB6の燃料電池セル間の接続部とが1カ所だけ電気的に接続されている。この接続部間の接続は、図14(A)ではCA1−CA2間接続部とCB5−CB6間接続部とがリード線LD6により、図14(B)ではCA2−CA3間接続部とCB4−CB5間接続部とがリード線LD2により、図14(C)ではCA3−CA4間接続部とCB3−CB4間接続部とがリード線LD4により電気的に接続されている。例えば、図14(B)に対応する具体例としては、図10において、燃料供給部32を挟んで配置されたセルのうち、燃料電池セルCA2の空気極(のセパレータ40a)と燃料電池セルCB5の空気極(のセパレータ40a)がリード線LD2により接続され、リード線LD1(この図では省略されているLD4〜LD6)が設けられない場合である。
このような接続状態において、例えば図12(A)に示す燃料電池が直立状態で燃料の液面が燃料電池セルCA6、CB6の位置より下がった場合を考えると、燃料電池セルCA6、CB6の燃料極に燃料52が供給されない状態になり発電することができない。このような場合であっても図14(A)〜(C)のいずれの場合も、燃料電池は発電可能な燃料電池セルにより出力側と接地側が電気的に接続されている。したがって、燃料電池の供給電力が停止することはない。また、図12(B)に示す平置き状態でも同様である。さらに、図14(A)〜(C)以外にCA4−CA5間接続部とCB2−CB3間接続部との電気的接続、CA5−CA6間接続部とCB1−CB2間接続部との電気的接続でも同様に燃料電池の供給電力が停止することはない。このように、燃料電池セルCA1から燃料電池セルCA6の方向に数えてm番目とm+1番目の燃料電池セル間接続部と、燃料電池セルCB6から燃料電池セルCB1の方向に数えてm番目とm+1番目の燃料電池セル間接続部とを1カ所だけ接続することにより、燃料の液面が変化して発電できない燃料電池セルが生じても、並列接続の燃料電池セルにより燃料電池からの電力供給が停止することはなく、電力低下を抑制することができる。
また、図15(A)〜(D)に示すように、燃料電池セルCA1〜CA6の燃料電池セル間の接続部と、燃料電池セルCB1〜CB6の燃料電池セル間の接続部との間が2カ所あるいは3カ所で接続された場合も、燃料の液面の位置が変化しても同様に電力供給が停止することはない。このように接続箇所を増加すると、図14に示した1カ所で接続した場合より電力供給に寄与する燃料電池セルが増え燃料効率が増加する。したがって、図11に示した総ての接続部間を接続する接続方法が特に好ましい。なお、図15(A)〜(D)に示す接続箇所に限定されず、各々の図について対称の位置を接続しても同様の効果が得られる。次に、実際に燃料電池を作製した実施例を説明する。
[実施例]
実施例に係る燃料電池は、図4および図8で示される燃料電池の構成と同様に各々の面に6個の燃料電池セルを配列し、燃料電池セルの1個のセル構造体の面積を3cm2とした。また、燃料電池セル間の接続は図11に示す等価回路図と同様にした。セル構造体には、下記の材料を用いた。
燃料極触媒層:Pt−Ru合金担持触媒TEC61E54(田中貴金属社製)
空気極触媒層:白金担持触媒TEC10E50E(田中貴金属社製)
固体電解質膜:固体電解質ナフィオン(登録商標)NF117(デュポン社製商品名)
燃料:10vol%メタノール水溶液
燃料カートリッジから燃料供給部に10vol%メタノール水溶液を充填し、燃料電池を図12(A)に示す直立の状態で燃料極の全面積の95%に燃料が供給される状態にし、燃料電池を直立状態、平置き状態(図12(B)に示す状態)、傾けた状態の各々の状態で出力電力を評価した。
出力電力は、直立状態では0.72W、平置きでは0.36W、傾けた状態では0.36W〜0.72Wの出力電力値を示し、最小の出力電力は0.36Wであり、どのような状態でも出力電圧が0にならなかった。このことから、電力供給停止の発生を防止する信頼性の高い燃料電池であることが分かる。
(第2の実施の形態)
図16は、本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池の分解斜視図、図17は、第2の実施の形態に係る燃料電池の等価回路図である。図中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図16および図17を参照するに、燃料電池60は、大略して、燃料供給部32と、燃料供給部32を挟むように対向して配置された、燃料電池セルCA1〜CA6および燃料電池セルCC1〜CC6の各々が配列された燃料電池セル構成体31Aおよび燃料電池セル構成体61Bから構成されている。燃料電池60は、燃料電池セル構成体61Bの燃料電池セルCC1〜CC6の配列の方向(X軸方向)が、対向して設けられた燃料電池セル構成体31Aの燃料電池セルCA1〜CA6の配列の方向(Y軸方向)に対して垂直となるように構成され、燃料電池セルCA1〜CA6と燃料電池セルCC1〜CC6との並列接続の接続関係が異なる以外は、第1の実施の形態に係る燃料電池とほぼ同様に構成される。なお、燃料電池セルCC1〜CC6は、第1の実施の形態の燃料電池セルCB1〜CB6の配列方向を変えた以外は同様に構成されている。
燃料電池セル構成体31A、61Bは、各々の燃料電池セルCA1〜CA6、CC1〜CC6が配置の順序に電気的に直列に接続されている。具体的には、燃料電池セル構成体31Aは、燃料電池セルCA1の燃料極側を出力側として、CA1の燃料極/CA1の空気極−CA2の燃料極/CA2の空気極−CA3の燃料極/…/CA5の空気極−CA6の燃料極/CA6の空気極の順、すなわち燃料電池セルCA1〜CA6の配列の順に電気的に直列接続されている。ここで「−」の記号は上述した略Z字形のセパレータ40aにより接続されていることを示し、「/」はセル構造体41を示している。
一方、燃料電池セル構成体31Aに対向する燃料電池セル構成体61Bでは、CC1の燃料極を出力側として、CC1の燃料極/CC1の空気極−CC2の燃料極/CC2の空気極−CC3の燃料極/…/CC5の空気極−CC6の燃料極/CA6の空気極の順、すなわち燃料電池セルの配列の順に電気的に直列接続されている。
さらに、燃料電池セルCA1〜CA6と燃料電池セルCC1〜CC6との並列接続関係は、図17に示すようにCA1とCC1、CA2とCC2、CA3とCC3、CA4とCC4、CA5とCC5、CA6とCC6とが各々並列接続されている。すなわち、2つの燃料電池セル構成体の接続部sa1〜sa5、sc1〜sc5は、出力側からm番目の接続部samとscm(m=1〜5)同士が互いに接続されている。
このように燃料電池セルを配置し接続することで、例えば燃料が燃料極の面積の1/3程度の量に減少した場合であっても、図16に示す燃料電池を、燃料電池セルCA6側を上にして燃料電池セル構成体31A、61Bが鉛直になるように直立したときに、燃料電池セルCA1およびCA2に加え、燃料電池セルCC1〜CC6は燃料極が燃料に接し、また、燃料電池セルCC6側を上にして燃料電池セル構成体31A、61Bが鉛直になるように直立したたときにも、燃料電池セルCC1およびCC2に加え、燃料電池セルCA1〜CA6は燃料極が燃料に接する。したがって、並列接続された燃料電池セルのいずれかは燃料極が燃料に接しているので、並列接続された燃料電池セルを直列接続した燃料電池は、電力供給可能である。 よって、燃料電池の姿勢により燃料供給部に充填された液体燃料の液面の位置が変化しても、並列接続された燃料電池セルのいずれかは燃料極が燃料に接し、電力供給が行われ、燃料電池は、並列接続された燃料電池セルを直列接続して構成されているので、燃料電池の姿勢が変化しても、電力供給停止を回避できる。
なお、燃料電池セル構成体31A、61Bを構成する燃料電池セルCA1〜CA6、CC1〜CC6、燃料供給部32等は上述した第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
図18は、(A)〜(C)は本実施の形態に係る燃料電池の第1変形例の等価回路図である。図18(A)〜(C)を参照するに、燃料電池は、燃料電池セルCA1〜CA6の燃料電池セル間の接続部sa1〜sa5と、燃料電池セルCC1〜CC6の燃料電池セル間の接続部sc1〜sc5とが1カ所だけ電気的に接続されている。この接続部間の接続は、図18(A)ではCA1−CA2間接続部sa1とCC1−CC2間接続部sa2とが電気的に接続され、図18(B)ではCA2−CA3間接続部とCC4−CC5間接続部電気的に接続され、図18(C)ではCA3−CA4間接続部とCC3−CC4間接続部とが電気的に接続されている。すなわち、2つの燃料電池セル構成体の出力側からm番目(m=1〜5のうちいずれか1つの接続部)の接続部同士が互いに接続されている。
図19は(A)〜(D)は第2の実施の形態に係る燃料電池の第2変形例の等価回路図である。図19(A)〜(D)を参照するに、燃料電池は、燃料電池セルCA1〜CA6の燃料電池セル間の接続部sa1〜sa5と、燃料電池セルCC1〜CC6の燃料電池セル間の接続部sc1〜sc5とが2カ所あるいは3カ所だけ電気的に接続されている。これらの接続部間の接続は、2つの燃料電池セル構成体の出力側からm番目(m=1〜5のうちいずれか1つの接続部)の接続部同士が2カ所あるいは3カ所が互いに接続されている。
図18(A)〜(C)または図19(A)〜(D)に示す第1変形例または第2変形例のように燃料電池セルを並列接続することで、本実施の形態と同様の効果、すなわち燃料電池の姿勢により燃料供給部に充填された液体燃料の液面の位置が変化しても電力供給停止を回避できる。なお、本実施の形態、第1変形例、および第2変形例では、燃料電池セル構造体が6個の燃料電池セルを備える場合を例として挙げたが、燃料電池セルは、2個、あるいは、3個から5個、7個以上のいずれであってもよく、本実施の形態、第1変形例、および第2変形例と同様の効果を奏する。
また、燃料電池セル構造体は、正方形の形状であることが好ましい。燃料電池の姿勢に対して電力供給停止を一層回避できると共に燃料電池の出力電圧の変化が抑制される。
次に実施例に係る燃料電池の姿勢と出力電力との関係について説明する。比較のために第1の実施の形態に係る実施例、本発明によらない比較例を合わせて説明する。
図20(A)は実施例1、(B)は実施例2、および(C)は比較例1に係る燃料電池の模式図および等価回路図を示す図である。図20(A)は第2の実施の形態に係る実施例(実施例1)、図20(B)は第1の実施の形態に係る実施例(実施例2)、図20(C)は本発明によらない比較例(比較例1)を示している。実施例1および2、比較例1の燃料電池は、一方の面に3個の燃料電池セルCA1〜CA3、CB1〜CB3またはCC1〜CC3が配置された構成とし、各々の図の右側に等価回路を示し、その電気的な接続関係を表す。
図20(A)を参照するに、第2の実施の形態に係る実施例1の燃料電池は、燃料供給部(不図示)の一方の面にCA1〜CA3の燃料電池セルが上から下に順に配列され、他方の面にCC1〜CC3の燃料電池セルがCA1〜CA3の配列方向に対して垂直方向に配列されている。さらに、実施例1の燃料電池は、CA1〜CA3とCC1〜CC3が各々この順に電気的に直列接続され、CA1とCC1、CA2とCC2、CA3とCC3が各々電気的に並列接続されている。
また、図20(B)を参照するに、第1の実施の形態に係る実施例2の燃料電池は、燃料供給部(不図示)の一方の面にCA1〜CA3の燃料電池セルが上から下に順に配列され、他方の面にCB1〜CB3の燃料電池セルがCA1〜CA3と同じ方向に順に配列されている。さらに、実施例2の燃料電池は、CA1〜CA3がこの順に、CB1〜CB3が逆の順に電気的に直列接続され、CA1とCB3、CA2とCB2、CA3とCB1が各々電気的に並列接続されている。
また、図20(C)を参照するに、本発明によらない比較例1の燃料電池は、燃料供給部(不図示)の一方の面にCA1〜CA3の燃料電池セルが上から下に順に配列され、他方の面にCB1〜CB3の燃料電池セルがCA1〜CA3と同じ方向に順に配列されている。さらに、実施例2の燃料電池は、CA1〜CA3およびCB1〜CB3がこの順に直列接続され、CA1とCB1、CA2とCB2、CA3とCB3が各々並列接続されている。
燃料電池の出力電圧を算出するために、燃料電池構成体の大きさを縦12cm、横9cm、すなわち燃料電池セルの長辺が9cm、短辺が4cmとし、各々の並列接続された燃料電池セル出力電圧VをV=V0+b/S …(3)の関係を有するとする。ここで、開放電圧(出力端が開放の場合)をV0、並列接続された燃料電池セルが燃料に接している面積の和をS(cm2)、定数bは面積Sに対する出力電圧Vが変化する割合を示し、負の値である。V0=0.45V、b=−0.7V・cm2とする。また、図20(A)に示すように、燃料電池セルが鉛直に直立した状態から矢印方向に、燃料電池セルからなる燃料電池セル構造体が水平面に対して垂直の状態を保持したまま傾けるとし、燃料電池の傾き角θを図に示す角度とし、CA1〜CA3が水平の場合をθ=0度、垂直になる場合をθ=90度とする。燃料68は、例えば燃料が使用により減少した場合として、燃料極の全面積の1/3が燃料に接する状態とし、例えば燃料の液面68aは図20(A)から(C)に示したようになる。
図21は、燃料電池の傾き角θと出力電圧値との関係を示す図である。図21は、上記条件に基づいて、燃料電池の傾き角θが0度、30度、45度、および90度の各々の状態で燃料電池の出力電圧値を算出したものである。なお、0.00Vは、直列接続された燃料電池セルの少なくも1つの出力電圧値が0であることを示す。
図21を参照するに、比較例1の燃料電池は、傾き角θ=0度、30度、45度において出力電圧が0.00Vであり電力供給が停止するのに対し、実施例2では、出力電圧が0.00Vになるのは0度のみであり、θ=30度、45度、90度では出力電力が得られ、電力供給が可能であり、燃料が1/3に減少した状態で比較例1よりも広い範囲で電力供給が可能であることが分かる。
さらに、実施例1では、θ=0度、30度、45度、90度の総てにおいて電力供給が可能であり電力供給停止を回避できることが分かる。
(第3の実施の形態)
図22は、本発明の第3の実施の形態に係る燃料電池の分解斜視図、図23は、第3の実施の形態に係る燃料電池の等価回路である。図中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図22および図23を参照するに、本実施の形態に係る燃料電池は、燃料電池80は、大略して、燃料供給部32と、燃料供給部32を挟むように対向して配置された、燃料電池セルCA1〜CA6および燃料電池セルCD1〜CD6が配列された燃料電池セル構成体31Aおよび燃料電池セル構成体81Bから構成されている。燃料電池80は、燃料電池セル構成体81Bの燃料電池セルCD1〜CD6の配列の方向(X軸方向)が、対向して設けられた燃料電池セル構成体31Aの燃料電池セルCA1〜CA6の配列の方向(Y軸方向)に対して垂直となるように構成され、燃料電池セルCD1〜CD6の電気的な直列接続の順序と燃料電池セルCA1〜CA6と燃料電池セルCD1〜CD6との電気的な並列接続の接続経路が異なる以外は、第2の実施の形態に係る燃料電池とほぼ同様に構成される。
燃料電池セル構成体81Dは、CD4の燃料極を出力側として、CD4の燃料極/CD4の空気極−CD5の燃料極/CD5の空気極−CD6の燃料極/CD6の空気極−CD1の燃料極/CD1の空気極−CD2の燃料極/CD2の空気極−CD3の燃料極/CD3の空気極の順に接続されている。そして、燃料電池セルCA1〜CA6と燃料電池セルCD1〜CD6は、各々出力側からm番目の接続部sa1〜sa5、sd1〜sd5が互いに電気的に接続されている。
燃料電池セル構成体81Dの燃料電池セルCD1〜CD6の直列接続の順序は、燃料電池セル構成体81Dの配置の端側にある燃料電池セル、例えばCD1やCD6を、出力側および接地側よりも中央付近になるように接続し、配置の中央側にある燃料電池セル、例えばCD3やCD4を出力側あるいは接地側に接続する。このように接続することで極度に燃料が減少した場合でも、並列接続された燃料電池セルのいずれかは燃料極が燃料に接し、電力供給停止を回避でき、燃料電池セルの燃料極が燃料に接している面積が極めて少ない場合であっても、燃料電池の姿勢によらず電力供給が可能である。
さらに、燃料電池セル構成体31A、81Dはほぼ正方形の形状を有することが好ましい。極度に燃料が減少した状態であっても、燃料電池の姿勢による出力電圧の変動を抑制できる。
なお、燃料電池セル構成体81Dの燃料電池セルのセパレータ82は平行平板形を用いて、セパレータ82間はリード線65aで接続する。
図24(A)は実施例3、(B)は実施例4、および図25は比較例2に係る燃料電池の模式図および等価回路図を示す図である。図24(A)は第3の実施の形態に係る実施例(実施例3)、図24(B)は第1の実施の形態に係る実施例(実施例4)、図25は本発明によらない比較例(比較例2)を示している。実施例3および4、比較例2の燃料電池は、一方の面に6個の燃料電池セルCA1〜CA6、CD1〜CD6またはCB1〜CB6が配置された構成とし、各々の図の右側にその電気的な接続状態を示している。
図24(A)を参照するに、第3の実施の形態に係る実施例3の燃料電池は、一方の面にCA1〜CA6の燃料電池セルが上から下に順に配列され、他方の面にCD1〜CD6の燃料電池セルがCA1〜CA6の配列方向に対して垂直な方向に配列されている。さらに、実施例3の燃料電池は、図24(A)の右側に示すようにCA1〜CA6は、出力側からこの順に直列接続され、また、CD1〜CD6は、出力側からCD4−CD5−CD6−CD1−CD2−CD3の順に電気的に直列接続され、さらに、CA1とCD4、CA2とCD5、CA3とCD6、CA4とCD1、CA5とCD2、CA5とCD3が各々電気的に並列接続されている。
また、図24(B)を参照するに、第1の実施の形態に係る実施例4の燃料電池は、一方の面にCA1〜CA6の燃料電池セルが上から下に順に配列され、他方の面にCB1〜CB6の燃料電池セルがCA1〜CA6と同じ方向に順に配列されている。さらに、実施例4の燃料電池は、CA1〜CA6が出力側からこの順に、CB1〜CB6が出力側から配置と逆の順に電気的に直列接続され、CA1とCB6、CA2とCB5、CA3とCB4、CA4とCB3、CA5とCB2、CA6とCB1、が各々電気的に並列接続されている。
また、図25を参照するに、本発明によらない比較例2の燃料電池は、一方の面にCA1〜CA6の燃料電池セルが上から下に順に配列され、他方の面にCB1〜CB6の燃料電池セルがCA1〜CA6と同じ方向に順に配列されている。さらに、比較例2の燃料電池は、CA1〜CA6およびCB1〜CB6がこの順に直列接続され、CA1とCB1、CA2とCB2、CA3とCB3、CA4とCB4、CA5とCB5、CA6とCB6が各々並列接続されている。
燃料電池の出力電圧を算出するために、燃料電池構成体を大きさが縦10cm、横10cmの正方形形状とし、燃料電池セルの長辺が10cm、短辺が1.67cmとし、各々の並列接続された燃料電池セル出力電圧Vを上記(3)式で表すとし、V0=0.45V、b=−0.7V・cm2とする。また、燃料電池の傾き角θを図24(A)に示す角度とし、CA1〜CA6が水平の場合をθ=0度、垂直になる場合をθ=90度とする。燃料68は、燃料極の全面積の1/3が燃料に接する状態とし、例えば燃料の液面68aは図に示したようになる。
図26は、燃料電池の傾き角θと出力電圧値との関係を示す図である。図26は、上記条件に基づいて、燃料電池の傾き角θが0度、45度、90度、135度、および180度の各々の状態で燃料電池の出力電圧値を算出したものである。なお、0.00Vは、直列接続された燃料電池セルの少なくも1つの出力電圧値が0であることを示す。
図26を参照するに、比較例2の燃料電池は、傾き角θ=0度、45度、135度、180度において出力電圧が0.00Vであり電力供給が停止する。これに対し実施例4では、出力電圧が0.00Vになるのは0度および180度のみであり、θ=30度、45度、90度では出力電力が得られ、電力供給が可能であり、燃料が1/3に減少した状態で比較例4よりも広い範囲で電力供給が可能であることが分かる。
さらに、実施例3ではθ=0度〜180度の総ての傾き角において電力供給が可能であり、いずれの姿勢であっても電力供給停止を回避できることが分かる。したがって、本実施の形態に係る実施例3の燃料電池は、燃料が減少した状態であっても電力供給が可能であることがわかる。また、このことから、実施例3の燃料電池は、燃料が減少した状態でも電力供給が可能であるので、第1の実施の形態に示したような電子装置に用いる場合、より長時間に亘って電力供給が可能である。
以上本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、上記第1の実施の形態では、燃料電池がPDAに内蔵されている場合を例に説明したが、第1〜第3の実施の形態の燃料電池は、PDAに限定されずノートブックPC、携帯電話機等の携帯端末装置に内蔵されてもよい。また、本発明の燃料電池はこれらの携帯端末装置に内蔵される場合に限定されず、携帯端末装置にケーブル等を用いて接続して用いてもよく、携帯端末装置に装着したクレイドルに内蔵させてもよい。
符号の説明:10…携帯端末装置、 11…筐体、 12…表示部、 13…操作部、 14…入力用ペン、 15…外部機器接続用コネクタ、 16…外部電源接続用コネクタ、 20、60、80…燃料電池、 21…燃料カートリッジ、 22…昇圧回路、 23…電力供給部、 24…本体部、 25…負荷部、 26…内蔵二次電池、 31A、31B、61B、81B…燃料電池セル構成体、 32…燃料供給部、 33…燃料導入路、 34…ガス排出部、 35…セル接続部、 36a…通気孔、 36b…燃料導入孔、 38…ガス透過膜、 39…固定部材、 39a…開口部、 40a、40b…セパレータ、 41…セル構造体、 43…リング状シール部材、 44…板状シール部材、 45…燃料極集電体、 46…燃料極触媒層、 47…燃料極、 48…固体電解質膜、 49…空気極触媒層、 50…空気極集電体、 51…空気極、 52…燃料、 52a…燃料の液面、 LD1〜LD3…リード線、 IF1、IF2…絶縁フィルム、 CA1〜CA6、CB1〜CB6、CC1〜CC6、CD1〜CD6…燃料電池セル
以上詳述したところから明らかなように、本発明によれば、燃料供給部に充填される液体燃料の液面が変動して発電が停止あるいは出力電力が低下したセルが生じても、配置上液体燃料が供給され発電可能なセルと並列接続されているので、電力供給停止を防止し、あるいは電力低下を抑制することができ、安定した電力供給が可能である。

Claims (10)

  1. 燃料極と固体電解質と空気極とからなるセルと、
    液体燃料が充填され、前記燃料極に該液体燃料を供給する燃料供給部と、よりなり、
    前記燃料供給部を形成する第1の面および第2の面において燃料供給部の一端側から他端側にn個の前記セルを配列した第1のセル構成体および第2のセル構成体を有する燃料電池であって、
    前記第1のセル構成体は、前記一端側のセルの燃料極が出力側になりかつ他端側のセルの空気極が接地側になるように前記配列の順にセルが電気的に直列接続されてなり、
    前記第2のセル構成体は、前記他端側のセルの燃料極が出力側になりかつ一端側のセルの空気極が接地側となるように前記配列とは逆の順にセルが電気的に直列接続されてなり、
    前記第1のセル構成体と第2のセル構成体は電気的に並列接続され、
    前記第1のセル構成体の前記一端側からm個目のセルとm+1個目のセルとの間を電気的に接続する接続部と、前記第2のセル構成体の前記他端側からm個目のセルとm+1個目のセルとの間を電気的に接続する接続部との間を電気的に接続してなることを特徴とする燃料電池(ここで、nは2以上の自然数、mは1〜n−1のうち少なくともいずれか一つの自然数)。
  2. 前記第1のセル構成体の前記一端側からm個目のセルとm+1個目のセルとの間の接続部と、前記第2のセル構成体の前記他端側からm個目のセルとm+1個目のセルとの間の接続部とをmが1〜n−1の各々について電気的に接続してなることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
  3. 前記燃料供給部は厚さ方向に扁平な直方体形状をなし、
    前記第1のセル構成体および第2のセル構成体が対向して前記厚さ方向に位置することを特徴とする請求項1または2記載の燃料電池
  4. 前記第1のセル構成体、第2のセル構成体、および燃料供給部の側面の各々に前記液体燃料側と外気側とを隔絶するガス透過膜よりなるガス排出部を有することを特徴とする請求項3記載の燃料電池。
  5. 前記接続部は隣接するセル同士を連結するセパレータよりなり、
    前記セパレータがその一端側で一方のセルの燃料極または空気極に接触し、その他端側で他方のセルの空気極または燃料極に接触して電気的に接続することを特徴とする請求項1〜4のうち、いずれか一項記載の燃料電池。
  6. 燃料極と固体電解質と空気極とからなるセルと、
    液体燃料が充填され、前記燃料極に該液体燃料を供給する燃料供給部と、よりなり、
    前記燃料供給部を形成する第1の面および第2の面に、各々n個のセルからなる第1のセル構成体および第2のセル構成体が配設され、
    前記第1のセル構成体は、燃料供給部の第1の端部側から、該第1の端部とは反対側の第2の端部側に前記n個のセルが配列されてなり、
    前記第2のセル構成体は、前記第1のセル構成体のセルの配列方向と直交する、第3の端部側から該第3の端部とは反対側の第4の端部側の方向に、前記n個のセルが配列されてなり、
    前記第1のセル構成体は、前記第1の端部側のセルの燃料極が出力側になりかつ第2の端部側のセルの空気極が接地側になるように前記配列の順にセルが電気的に直列接続されてなり、
    前記第2のセル構成体は、前記第3の端部側のセルの燃料極が出力側になりかつ第4の端部側のセルの空気極が接地側となるように前記配列の順にセルが電気的に直列接続されてなり、
    前記第1のセル構成体の前記第1の端部側からm個目のセルとm+1個目のセルとの間を電気的に接続する接続部と、前記第2のセル構成体の前記第3の端部からm個目のセルとm+1個目のセルとの間を電気的に接続する接続部との間を電気的に接続してなることを特徴とする燃料電池(ここで、nは2以上の自然数、mは1〜n−1のうち少なくともいずれか一つの自然数)。
  7. 前記第1のセル構成体の前記第1の端部側からm個目のセルとm+1個目のセルとの間の接続部と、前記第2のセル構成体の前記第3の端部側からm個目のセルとm+1個目のセルとの間の接続部とをmが1〜n−1の各々について電気的に接続してなることを特徴とする請求項6記載の燃料電池。
  8. 第1のセル構成体および第2のセル構成体はほぼ正方形の形状を有することを特徴とする請求項6または7記載の燃料電池。
  9. 燃料極と固体電解質と空気極とからなるセルと、
    液体燃料が充填され、前記燃料極に該液体燃料を供給する燃料供給部と、よりなり、
    前記燃料供給部を形成する第1の面および第2の面に、各々n個のセルからなる第1のセル構成体および第2のセル構成体が配設され、
    前記第1のセル構成体は、燃料供給部の第1の端部側から、該第1の端部とは反対側の第2の端部側に前記n個のセルが配列されてなり、
    前記第2のセル構成体は、前記第1のセル構成体のセルの配列方向と直交する、第3の端部側から該第3の端部とは反対側の第4の端部側の方向に、前記n個のセルが配列されてなり、
    前記第1のセル構成体は、前記第1の端部側のセルの燃料極が出力側になりかつ第2の端部側のセルの空気極が接地側になるように前記配列の順にセルが電気的に直列接続されてなり、
    前記第2のセル構成体は、第3の端部側から中央寄りの第1のセルの燃料極が前記出力側になり、かつ第3の端部側から中央寄りの該第1のセルとは異なる第2のセルの空気極が前記接地側になるように、n個のセルが電気的に直列配列されてなり、
    前記第1のセル構成体の直列接続されたセルのうち、前記出力側からm個目のセルとm+1個目のセルとの間を電気的に接続する接続部と、前記第2のセル構成体の直列接続されたセルのうち、前記出力側からm個目のセルとm+1個目のセルとの間を電気的に接続する接続部との間を電気的に接続してなることを特徴とする燃料電池(ここで、nは4以上の自然数、mは1〜n−1のうち少なくともいずれか一つの自然数)。
  10. 前記第1のセル構成体の前記出力側からm個目のセルとm+1個目のセルとの間の接続部と、前記第2のセル構成体の出力側からm個目のセルとm+1個目のセルとの間の接続部とをmが1〜n−1の各々について電気的に接続してなることを特徴とする請求項9記載の燃料電池。
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