JP4464190B2 - ガラス容器の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、粗型および仕上型を用いたガラス容器の製造方法および製造装置に関し、より詳細には、例えば、ビン口の径が小さいガラス容器であっても、歩留まり良く製造することができるガラス容器の製造方法および製造装置に関する。
従来、ガラスは化学的に安定で、透明性に優れていることから、ガラス容器の構成材料として多用されており、一般に、粗型および仕上型を用いて二段階で製造されていた。
より詳細には、まず第一段階として、溶融ガラスを粗型に投入するとともにセツルブロー用エアーにより当該溶融ガラスを粗型内に押圧した後、所定のプランジャの先端部付近から噴射されるカウンターブロー用エアーによってパリソン(粗形状のガラス容器)を成形する。次いで、第二段階として、成形されたパリソンを粗型から仕上型に移動した後、ファイナルブロー用エアーによって、所望の形状のガラス容器を製造していた。
すなわち、かかるガラス容器の製造方法によれば、カウンターブロー用エアーが、溶融ガラスを粗型表面に対して押し付けた状態で接触させるために、溶融ガラスの熱を、粗型を通じて、容易に放熱することができる。また、かかるガラス容器の製造方法によれば、カウンターブロー用エアーを粗型内に直接吹き込むことにより、ガラス容器を成形する途中で、その内面の温度を徐々に低下させることができるために、粗型の温度が過度に上昇することを防止することができる。
ところで、上述のカウンターブロー用エアーを噴射させるためのプランジャは、成形するガラス容器のビン口の径に合わせて、適宜選択されている。すなわち、ビン口が比較的大径の場合には、径の大きいプランジャが使用され、ビン口が比較的小径の場合には、径の小さいプランジャが使用されている。
また、当該プランジャから噴射されるカウンターブロー用エアーとしては、上述のとおり、粗型や溶融ガラスの温度が過度に高くなることを防ぐために、冷却エアーを使用したり、あるいは特に温度制御をしない状態のエアーを使用していた。
「ガラスハンドブック」第10刷 作花・境野・高橋編 朝倉書店 (P.424)
しかしながら、カウンターブローに使用するプランジャの先端部の径が比較的小さい場合には、熱容量が小さいために、プランジャ先端部付近から噴射されるカウンターブロー用エアーが直接プランジャ先端部に吹付けられて、当該プランジャ先端部の温度が過度に低下する場合があった。したがって、冷却されたプランジャ先端部近傍の溶融ガラスであって、ビン口に相当する部分の溶融ガラスが急激に冷却されて、ビン口に天ビリといわれるヒビが発生しやすいという問題が見られた。
そこで、本発明の発明者らは、上記の問題に鑑み鋭意検討したところ、粗型におけるパリソン成形用のカウンターブロー用エアーとして、所定温度に加熱された熱風を用いることにより、ガラス容器のビン口の大きさにかかわらず、天ビリの発生を有効に防止できることを見出した。
よって、本発明の目的は、先端部の大きさが比較的小さいプランジャを使用してガラス容器を製造した場合であっても、安定した品質を有する比較的小型のガラス容器を、歩留まり良く製造できるガラス容器の製造方法および製造装置を提供することである。
本発明によれば、粗型および仕上型を用いたガラス容器の製造方法であって、粗型におけるパリソン成形用のカウンターブロー用エアーをプランジャから噴射させるとともに、当該カウンターブロー用エアーとして、加熱装置により加熱された熱風を用いたガラス容器の製造方法が提供され、上述した問題を解決することができる。
すなわち、粗型および仕上型を用いた、ビン口の径が1〜10mmの範囲内の値であるガラス容器の製造方法において、粗型におけるパリソン成形用のカウンターブロー用エアーをプランジャから噴射させるとともに、当該カウンターブロー用エアーとして、加熱装置により加熱された、温度が40〜150℃の範囲内の値である熱風を用いることを特徴とするガラス容器の製造方法である。
また、本発明のガラス容器の製造方法を実施するにあたり、カウンターブローを行った際のプランジャの先端部の温度を190〜300℃の範囲内の値とすることが好ましい。
また、本発明のガラス容器の製造方法を実施するにあたり、熱風の噴射温度の最高温度と最低温度との差を15℃以内の値とすることが好ましい。
また、本発明のガラス容器の製造方法を実施するにあたり、熱風の噴射時間を0.1〜5秒の範囲内の値とすることが好ましい。
また、本発明のガラス容器の製造方法を実施するにあたり、熱風の噴射量を0.1〜50リットル/秒の範囲内の値とすることが好ましい。
また、本発明のガラス容器の製造方法を実施するにあたり、加熱装置が、熱交換器またはヒータであることが好ましい。
また、本発明のガラス容器の製造方法を実施するにあたり、加熱装置により加熱された熱風を、粗型内に投入した溶融ガラスを押圧するためのセツルブロー用エアーとして、さらに用いることが好ましい。
また、本発明の別の態様は、粗型および仕上型を用いたガラス容器の製造方法であって、粗型におけるパリソン成形用のカウンターブロー用エアーを、ヒータにより加熱したプランジャから噴射させるガラス容器の製造方法である。 すなわち、粗型および仕上型を用いた、ビン口の径が1〜10mmの範囲内の値であるガラス容器の製造方法において、粗型におけるパリソン成形用のカウンターブロー用エアーとして、温度が40〜150℃の範囲内の値である熱風を、ヒータにより加熱したプランジャから噴射させることを特徴とするガラス容器の製造方法である。
また、本発明のさらに別の態様は、粗型および仕上型と、粗型におけるカウンターブロー用エアーを噴射させるためのプランジャと、を備えたガラス容器の製造装置であって、カウンターブロー用に供給するエアーを加熱するための加熱装置を備えたガラス容器の製造装置である。
すなわち、ビン口の径が1〜10mmの範囲内の値であるガラス容器を製造するための粗型および仕上型と、粗型におけるカウンターブロー用エアーを噴射させるためのプランジャと、を備えたガラス容器の製造装置であって、カウンターブロー用に供給するエアーとして、温度が40〜150℃の範囲内の値である熱風に加熱するための加熱装置を備えたことを特徴とするガラス容器の製造装置である。
また、本発明のガラス容器の製造装置を構成するにあたり、加熱装置が、熱交換器またはヒータであることが好ましい。
また、本発明のガラス容器の製造装置を構成するにあたり、熱交換器が、エアー吸入口と、エアー通過路と、熱風排出口と、を備えるとともに、当該エアー通過路の周囲に、熱交換媒体による加熱部を備えて構成してあることが好ましい。
また、本発明のガラス容器の製造装置を構成するにあたり、加熱装置から、プランジャに至る熱風の配管を断熱処理してあることが好ましい。
また、本発明のガラス容器の製造装置を構成するにあたり、エアー通過路の直径を30〜80mmの範囲内の値とすることが好ましい。
また、本発明のさらに別の態様は、粗型および仕上型と、粗型におけるカウンターブロー用エアーを噴射させるためのプランジャと、を備えたガラス容器の製造装置であって、プランジャが、ヒータを備えたガラス容器の製造装置である。
本発明のガラス容器の製造方法によれば、所定温度に加熱された熱風を用いてカウンターブロー成形することにより、比較的径の小さい先端部を有するプランジャを使用した場合であっても、プランジャ先端部が過度に冷却されることがなくなる。したがって、プランジャ先端部近傍の溶融ガラスが急激に冷却されることが少なくなり、得られるガラス容器における天ビリの発生を防止して、歩留まり良く製造することができる。
また、本発明のガラス容器の製造方法によれば、ビン口の径が所定範囲内の値であるガラス容器とすることにより、比較的天ビリが発生しやすい、ビン口が小径のガラス容器であっても、天ビリの発生を効率的に防止して、ガラス容器の製造上の歩留まりを著しく向上させることができる。
さらにまた、本発明のガラス容器の製造方法によれば、所定温度域の熱風を用いることにより、プランジャ先端部が冷却されることをより効果的に防止することができる。したがって、ビン口の径の小さいガラス容器であっても、天ビリの発生の少ないガラス容器を得ることができる。
また、本発明のガラス容器の製造方法によれば、カウンターブロー時のプランジャの先端部の温度を所定範囲内とすることにより、当該プランジャの先端部付近の溶融ガラスの温度を急激に低下させることがなくなり、天ビリの発生を有効に防止することができる。
また、本発明のガラス容器の製造方法によれば、一定温度の熱風を用いることにより、プランジャ先端部の温度が過度に低下することを有効に防止することができる。したがって、ビン口の径の小さいガラス容器であっても、天ビリの発生の少ないガラス容器を得ることができる。
また、本発明のガラス容器の製造方法によれば、熱風の噴射時間を所定範囲内とすることにより、効率的にガラス容器を成形することができるとともに、プランジャ先端部の温度が過度に低下することを防止することができる。したがって、ビン口の直径が小さいガラス容器であっても、天ビリの発生の少ないガラス容器を効率的に得ることができる。
また、本発明のガラス容器の製造方法によれば、熱風の噴射量を所定範囲内とすることにより、効率的にガラス容器を成形することができるとともに、より効果的にガラス容器の天ビリの発生を防止することができる。
また、本発明のガラス容器の製造方法によれば、カウンターブロー用エアーを熱交換器を用いて加熱することにより、例えば、排熱を利用して効率的にエアーを加熱できるため、より安価にガラス容器を製造することができる。また、カウンターブロー用エアーをヒータを用いて加熱することにより、迅速にエアーを加熱することができるため、より効率的にガラス容器を製造することができる。
また、本発明のガラス容器の製造方法によれば、加熱装置により加熱された熱風をさらにセツルブロー用エアーとして、さらに用いることにより、溶融ガラス投入時に、ガラス容器のビン底に相当する部分の溶融ガラスが急激に冷却されることを防止することができる。したがって、ビン底の厚さにばらつきが発生することを防止でき、ガラス容器の歩留まりをさらに向上させることができる。
また、本発明の別のガラス容器の製造方法によれば、プランジャ自体を加熱することにより、プランジャ先端部の温度を、容易に所定温度以上に保つことができる。したがって、プランジャ先端部近傍の溶融ガラスが急激に冷却されることが少なくなり、得られるガラス容器における天ビリの発生を防止して、歩留まり良く製造することができる。
また、本発明のガラス容器の製造装置によれば、加熱装置を備えてカウンターブロー用エアーを加熱することにより、プランジャ先端部の温度が過度に低下することを有効に防止することができる。したがって、ビン口が比較的小径のガラス容器であっても、天ビリの発生を有効に防止することができる。
また、本発明のガラス容器の製造装置によれば、カウンターブロー用エアーを加熱する加熱装置を熱交換器とすることにより、例えば、ガラス容器の製造装置等から発生する排熱を利用して、エアーを効率的に加熱することができるため、より安価にガラス容器を提供することができる。また、カウンターブロー用エアーを加熱する加熱装置をヒータとすることにより、迅速にエアーを加熱することができるため、さらに効率的にガラス容器を提供することができる。
また、本発明のガラス容器の製造装置によれば、所定の熱交換器を使用することにより、熱交換器の設計配置が容易になるばかりか、より小型化かつ簡易化することができる。
また、本発明のガラス容器の製造装置によれば、熱風の配管を断熱処理することにより、加熱されたエアーの温度が低下することを防止して、天ビリの発生をより効率的に防止することができる。
また、本発明のガラス容器の製造装置によれば、エアー通過路の直径を所定範囲とすることにより、エアーをより効率的に加熱することができるため、ガラス容器をより安価に製造することができる。
また、本発明の別のガラス容器の製造装置によれば、プランジャがヒータを備えることにより、プランジャ先端部の温度を所定温度以上に保つことが可能になる。したがって、得られるガラス容器において天ビリの発生を防止して、歩留まり良く製造することができる。
[第1の実施形態]
第1の実施形態は、粗型および仕上型を用いたガラス容器の製造方法であって、粗型におけるパリソン成形用のカウンターブロー用エアーをプランジャから噴射させるとともに、当該カウンターブロー用エアーとして、加熱装置により加熱された熱風を用いることを特徴とするガラス容器の製造方法である。
すなわち、粗型および仕上型を用いた、ビン口の径が1〜10mmの範囲内の値であるガラス容器の製造方法において、粗型におけるパリソン成形用のカウンターブロー用エアーをプランジャから噴射させるとともに、当該カウンターブロー用エアーとして、加熱装置により加熱された、温度が40〜150℃の範囲内の値である熱風を用いることを特徴とするガラス容器の製造方法である。
以下、第1の実施形態におけるガラス容器の製造方法を、構成要件等に分けて具体的に説明する。
1.ガラス容器
(1)大きさ
本発明のガラス容器の製造方法により製造されるガラス容器としては、ビン口が小径である比較的小さいガラス容器であることが好ましい。具体的には、ビン口の径が1〜10mmの範囲内の値であるガラス容器である。
この理由は、このような比較的小さいガラス容器は、カウンターブロー用エアーを噴射する際に小型のプランジャを用いる必要があり、噴射されたエアーがプランジャ先端部にも吹きつけられるために当該プランジャ先端部が冷却され、ひいては、ガラス容器のビン口に天ビリが発生しやすいためである。したがって、本発明のガラス容器の製造方法であれば、このような大きさのガラス容器であっても天ビリの発生を有効に防止して、得られるガラス容器の歩留まりを高くすることができる。
(2)形状
ガラス容器の外観形状は特に制限されるものでなく、用途に応じて、ボトルネック型のガラスビン、矩形状のガラスビン、円筒状のガラスビン、異形のガラスビン、矩形状のガラス箱、円筒状のガラス箱、異形のガラス箱等とすることができる。
(3)材質
また、ガラス容器を構成するガラスの種類についても特に制限されるものでなく、ソーダ石灰ガラス、ホウ珪酸ガラス、鉛ガラス等が挙げられる。
また、ガラス容器を構成するガラスとして、無色透明ガラスを用いることも好ましいが、着色透明ガラスや着色半透明ガラスを用いることも好ましい。
無色透明ガラスを用いた場合には、ガラス容器内に収容する内容物の色を外部で十分に認識できるとともに、光の内部反射を利用して、内容物の色を鮮やかに認識することができる。
一方、着色透明ガラスや着色半透明ガラスを用いた場合には、光の内部反射を利用して、内容物の色を加味して、装飾性により優れたガラス容器を得ることができる。
2.熱風
(1)熱風
(1)−1 カウンターブロー用エアー
第1の実施形態にかかるガラス容器の製造方法におけるカウンターブローに使用する熱風は、加熱装置により所定温度に加熱された熱風であることを特徴とする。すなわち、例えば、図1に示すように、粗型43においてパリソン11を成形する際に、後述する加熱装置によって所定温度に加熱された熱風13をプランジャ12から噴射させることによりカウンターブロー成形することが好ましい。
この理由は、かかる加熱装置により所定の温度に加熱された熱風を用いてカウンターブロー成形することにより、比較的小さいプランジャを使用した場合であっても、カウンターブロー用エアーによってプランジャ先端部の温度が過度に低下することを防止することができるためである。したがって、プランジャ先端部近傍の溶融ガラスが急激に冷却されることがなくなり、天ビリの発生を有効に防止することができる。よって、ガラス容器の生産効率を向上させることができるとともに、安価なガラス容器を得ることができる。
(1)−2 セツルブロー用エアー
また、加熱装置により加熱された熱風を、セツルブロー用エアーとして使用することも好ましい。すなわち、図2に示すように、粗型43に溶融ガラスを投入した後、当該溶融ガラス10´を粗型43内に押圧する際にも、熱風31を使用することが好ましい。
この理由は、熱風を用いてセツルブロー成形を行うことにより、後にガラス容器の底部となる部分の溶融ガラスの温度を過度に低下させることがなくなるためである。したがって、得られるガラス容器の底部の厚さにばらつきが生じることを有効に防止することができる。
(2)加熱装置
本発明に使用する加熱装置は、第3の実施形態において詳しく説明するので、ここでの説明は省略する。
(3)温度
(3)−1 噴射温度
また、熱風の噴射温度を40〜150℃の範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、熱風の噴射温度が40℃未満の値となると、プランジャ先端部の温度の低下を有効に防止することができない場合があるためである。
一方、熱風の噴射温度が150℃を越えると、エアーを所定の温度に加熱するまでに過度に時間を要するために、ガラス容器の生産効率が低くなったり、コストが上昇したりする場合があるためである。また、粗型の温度が過度に上昇してしまい、溶融ガラスが粗型に溶着してしまう場合があるためである。
さらに、かかる噴射温度を通常より高くした場合であっても、粗型から取出して仕上型に移動させる際のパリソンの変形については、成形するガラス容器が上述のとおり比較的小さめのガラス容器であれば、粗型からパリソンを取出した際に放熱しやすいために、パリソンの変形が生じることが少ない。
したがって、熱風の噴射温度を45〜145℃の範囲内の値とすることがより好ましく、50〜140℃の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
なお、熱風の噴射温度は、プランジャにおける熱風の噴出し口において、例えば、熱電対を用いて容易かつ正確に測定することができる。
ここで、図3(a)および(b)を参照して、カウンターブロー用エアーの噴射温度と、カウンターブロー時のプランジャの先端部の温度との関係について説明する。図3(a)は、55℃の熱風を用いてカウンターブローした直後の、プランジャの先端部の温度分布を示す図である。また、図3(b)は、18℃の低温のエアーを用いてカウンターブローした直後の、プランジャの先端部の温度分布を示す図である。
かかる図3(a)および(b)から理解できるように、カウンターブロー用エアーの噴射温度が所定範囲内の値であれば、プランジャの先端部の温度の低下を防止することができる。したがって、当該プランジャの先端部近傍の溶融ガラスが急激に冷却されることを有効に防止することができる。
次いで、図4を参照して、先端部の径が5mmであるプランジャを使用してカウンターブローを行った場合の、熱風の噴射温度と、ガラス容器における天ビリの発生率との関係について説明する。図4中、横軸はカウンターブロー用エアーの噴射温度を示しており、縦軸は天ビリの発生率を示している。
かかる図4から理解できるように、熱風の噴射温度が40℃以上の値であれば、比較的径の小さいプランジャを使用してカウンターブローをした場合であっても、プランジャ先端部の温度の低下に起因する天ビリの発生を有効に防止することができる。したがって、ガラス容器の生産効率を著しく向上させることができる。
(3)−2 マニホールド温度
また、熱風を集中管理して、複数の成形金型に適宜分配するためのマニホールドを備えるような場合には、当該マニホールドにおける熱風の温度(マニホールド温度)を熱風の噴射温度と近似させることが好ましいが、具体的に、45〜155℃の範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、かかるマニホールド温度が45℃未満の値となると、熱風が噴射されるまでの間に温度が低下して、噴射温度が所望の温度を下回る場合があるためである。一方、マニホールド温度が155℃を超えると、加熱装置において、エアーを所定の温度に加熱するまでに過度に時間を要する場合があるためである。
したがって、マニホールドを備える場合において、マニホールド温度を50〜150℃の範囲内の値とすることがより好ましく、55〜145℃の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
なお、マニホールド温度は、マニホールドの内部の温度として、例えば、熱電対を用いて容易かつ正確に測定することができる。
(3)−3 プランジャ先端部の温度
また、カウンターブローを行った際のプランジャ先端部の温度を190〜300℃の範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、かかるプランジャ先端部の温度が190℃未満の値となると、プランジャ先端部近傍のビン口に相当する部分の溶融ガラスが急激に冷却されてしまい、天ビリが発生しやすくなるためである。一方、かかるプランジャ先端部の温度が300℃以上に制御するためには、熱風を加熱する際に過度に時間がかかるため、ガラス容器の製造効率が低下する場合があるためである。
したがって、カウンターブローを行った際のプランジャ先端部の温度を195〜295℃の範囲内の値とすることがより好ましく、200〜290℃の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
なお、プランジャ先端部の温度は、例えば、赤外線温度計を用いて容易かつ正確に測定することができる。
(4)温度差
また、熱風の噴射温度にばらつきがある場合の最高温度(Max)と最低温度(Min)との差(Max−Min)を15℃以内の値とすることが好ましい。
この理由は、かかる温度差(Max−Min)が15℃を越えると、ガラス容器によって噴射温度にばらつきが生じるために、得られるガラス容器の形状が不均一になる場合があるためである。
したがって、熱風の噴射温度の最高温度と最低温度との差(Max−Min)を12℃以内の値とすることがより好ましく、熱風の噴射温度の最高温度と最低温度との差(Max−Min)を10℃以内の値とすることがさらに好ましい。
(5)噴射時間
また、熱風の噴射時間を0.1〜5秒の範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、かかる噴射時間が0.1秒未満の値となると、噴射時間の制御が困難となる場合があるとともに、所定のパリソンを形成できない場合があるためである。一方、かかる噴射時間が5秒を越えると、ガラス容器の成形に過度に時間を要してしまい、ガラス容器の生産効率が低くなる場合があるためである。
したがって、熱風の噴射時間を0.3〜4秒の範囲内の値とすることがより好ましく、熱風の噴射時間を0.5〜3秒の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
(6)噴射量(噴射速度)
また、熱風の噴射量(噴射速度)を0.1〜50リットル/秒の範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、かかる噴射量が0.1リットル/秒未満の値となると、ガラス容器の成形に時間を過度に要してしまい、ガラス容器の生産効率が低くなる場合があるためである。一方、かかる噴射量が50リットル/秒を越えると、熱風の温度が所定温度であるにもかかわらずプランジャ先端部が冷却されてしまう場合があり、天ビリが発生する場合があるためである。
したがって、熱風の噴射量を0.3〜45リットル/秒の範囲内の値とすることがより好ましく、熱風の噴射量を0.5〜40リットル/秒の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
3.製造工程
以下に、第1の実施形態におけるガラス容器の製造方法を実施するための工程を、図5(a)〜(d)および図6(a)〜(c)を適宜参照しながら具体的に説明する。
(1)一次成形
まず、一次成形を実施するにあたり、図5(a)に示すように、粗型43を設置し、それにファンネル23を介して、ガラスゴブ100を投入した後、図5(b)に示すように、バッフル27を介して、上方からセツルブローを行いガラスゴブ100´を下方に押圧する。このとき、当該セツルブロー用エアー31として、上述のとおり、熱風を使用することにより、得られるガラス容器のビン底の厚さのばらつきを効果的に防止することができる。
次いで、図5(c)に示すように、粗型43におけるプランジャ12の先端部からカウンターブロー用エアー13を下方から吹き込み、パリソン11を形成する。
ここで、上述したように、パリソン成形用のカウンターブロー用エアー13として、加熱装置により加熱された熱風を使用することを特徴としている。このとき使用する熱風の圧力を0.1〜10MPaの範囲内の値とし、かつ、風量のばらつきを、風量平均値の±30%の範囲内の値とすることが好ましい。
ここで、かかる加熱装置により所望の温度に加熱された熱風を用いてカウンターブロー成形するのは、プランジャから噴射したカウンターブロー用エアーが、当該プランジャの先端部に噴きつけられて、当該先端部の温度を過度に低下させてしまうことを防止できるためである。したがって、温度が低下したプランジャ先端部に起因して近傍の溶融ガラスが急激に冷却されることがなくなり、天ビリの発生を防止することができる。
また、加熱装置によりファイナルブロー用エアーを所望の温度に制御することができるために、粗型の温度を過度に上昇させることを防止して、粗型と溶融ガラスとの焼付きを防止したり、粗型から取出した際のパリソンの変形を防止したりすることができるためである。
なお、加熱された、所定温度のカウンターブロー用エアーを得るために、図7に示すような熱交換器80を利用することが好ましい。すなわち、かかる熱交換器80が、エアー吸入口85と、エアー通過路83と、熱風排出口87と、を備えるとともに、エアー通過路83の周囲に、熱交換媒体(温水あるいは熱水)95による加熱部81を備えていることが好ましい。
この理由は、図7に示すような熱交換器80であれば、熱交換媒体に接触するエアー通過路83の表面積が大きくなるために、より効率的にエアーを加熱することができるためである。また、エアー吸入口85から導入されたエアーが、加熱部81と対向するように配置できるため、さらに効率的にエアーを加熱することができるためである。
また、熱交換媒体として温水あるいは熱水を使用する場合には、図7に示すように、ガラス容器の製造時に発生する排熱33を利用して熱交換媒体95を加熱することにより、より安価に、かつ、効率的にカウンターブロー用エアーを加熱することができるため、好ましい態様である。
(2)二次成形
二次成形を実施するにあたり、図5(d)に示すように、得られたパリソン11を、アーム123付きの回転装置121によって180°回転移動させ、図6(a)に示すように、仕上型29の所定箇所に収容する。次いで、図6(b)に示すように、ファイナルブロー用エアー133を吹き込むことによって、所望のガラス容器を成形し、図6(c)に示すように、仕上型29をはずして、ガラス容器102を外部に取り出すことになる。
かかるファイナルブロー用エアーとしては、カウンターブロー時に使用した熱風を使用することもできるが、冷却エアーを吹き込むことによって、ファイナルブロー成形することが好ましい。この理由は、ガラス容器の内面側から効果的に冷却することができるためである。したがって、ガラス容器を仕上げ型から取り出す際、あるいは取り出した後、デッドプレート上で冷却する際に、リヒートによる胴曲がりや首曲がりが発生することを有効に防止することができる。
また、ファイナルブロー用エアーとしても、噴射温度にばらつきがある場合には、最高温度と最低温度との差を15℃以内に制御することが好ましい。この理由は、かかる温度差が15℃を超えると、ガラス容器の肉厚がばらついたりして、製造上の歩留まりが低下する場合があるためである。
なお、ファイナルブロー用エアーとして使用する冷却エアーは、上述の熱交換器における熱交換媒体を冷媒とすることにより供給することもでき、あるいは、別の冷却装置を用いて供給することもできる。したがって、それぞれのブロー成形用エアーの用途に応じて、熱風と冷却エアーとを、適宜切替ながら使用することが好ましい。
(3)取り出しおよび搬送工程
最後に、図示しないものの、所望のガラス容器を仕上型から取り出し、デッドプレ−トを利用して、所定箇所まで搬送することが好ましい。
なお、ガラス容器を搬送しているデッドプレ−トの下方または側方から、ガラス容器を冷却するためのファイナルブロー用エアーの一部を吹き付けて、当該デッドプレ−ト自身も冷却することが好ましい。
この理由は、このようにデッドプレ−ト自身も冷却することにより、リヒート現象によるデッドプレート上でのガラス容器の胴曲がりや首曲がりについて、より有効に防止することができるためである。
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、粗型および仕上型を用いたガラス容器の製造方法であって、粗型におけるパリソン成形用のカウンターブロー用エアーを、ヒータにより加熱したプランジャから噴射させることを特徴とするガラス容器の製造方法である。
すなわち、粗型および仕上型を用いた、ビン口の径が1〜10mmの範囲内の値であるガラス容器の製造方法において、粗型におけるパリソン成形用のカウンターブロー用エアーとして、温度が40〜150℃の範囲内の値である熱風を、ヒータにより加熱したプランジャから噴射させることを特徴とするガラス容器の製造方法である。
以下、第2の実施形態のガラス容器の製造方法について、第1の実施形態と異なる点を中心に説明し、それ以外については第1の実施形態と同様とすることができるために、説明を適宜省略する。
すなわち、第2の実施形態においては、図8に示すように、ヒータ75を備えたプランジャ12を用いて、粗型43に対してカウンターブロー用エアー13を下方から吹き込み、パリソン11を形成することを特徴としている。
このように実施することにより、プランジャ先端部の温度を所定温度以上に保つことができるために、カウンターブロー時にプランジャ先端部近傍の溶融ガラスの温度が低下して、天ビリが発生することを防止することができるためである。したがって、ガラス容器の製造効率を著しく向上させることができる。
なお、かかるヒータ75を備えたプランジャについては、第3の実施形態において詳細に説明する。
ここで、ヒータによりプランジャを加熱してカウンターブロー成形する際には、第1の実施形態と同様に、プランジャ先端部の温度を190〜300℃の範囲内とすることが好ましい。この理由は、プランジャをかかる温度の範囲内に保つことにより、カウンターブロー用エアーの温度にかかわらず、天ビリの発生を防止することができるためである。
すなわち、第2の実施形態において使用するカウンターブロー用エアーは、第1の実施形態で使用するような熱風であることも好ましく、特に温度制御を施さない常温のエアーであっても構わない。
[第3の実施形態]
第3の実施形態は、図9に示すように、粗型43および仕上型29と、粗型43におけるカウンターブロー用エアーを噴射させるためのプランジャ(図示せず。)と、を備えたガラス容器の製造装置であって、カウンターブロー用に供給するエアーを加熱するための加熱装置80を備えたことを特徴とするガラス容器の製造装置50である。
すなわち、ビン口の径が1〜10mmの範囲内の値であるガラス容器を製造するための粗型および仕上型と、粗型におけるカウンターブロー用エアーを噴射させるためのプランジャと、を備えたガラス容器の製造装置であって、カウンターブロー用に供給するエアーとして、温度が40〜150℃の範囲内の値である熱風に加熱するための加熱装置を備えたことを特徴とするガラス容器の製造装置である。
以下、第3の実施形態のガラス容器の製造装置50を、構成要件等に分けて具体的に説明する。
1.成形金型
第3の実施形態においては、ブロー成形により、精度良く、しかも高い生産性でガラス容器を製造することができることから、図1に示す粗型43および図6(a)に示すような仕上型29を使用することが好ましい。
(1)粗型
粗型としては、所望のガラス容器の形状に応じて、適宜変更することができる。
ここで、ガラス容器の製造効率を向上させることができることから、図9に示すように、ガラス容器の製造装置50は、複数のセクションごとに粗型43を備えていることが好ましい。特に、比較的大きさの小さいガラス容器を製造する際には、使用する金型の大きさも小さいために、各セクションごとに、複数の金型を配置した場合であっても、ガラス容器の製造装置全体としての大きさが大型化することがない。
また、ブロー成形する際に、粗型の内面に対して、離型処理を施しておくことが好ましい。例えば、粗型の内面に、ニッケル合金等からなるライニングを設けたり、粗型の内面に、離型剤を塗布したりすることが好ましい。このように離型処理を施しておくことにより、精度良く、しかも高い生産性でガラス容器を製造することができる。
さらに、粗型と、粗形状のガラス容器とが、溶着(焼付き)しないように、粗型を外部および内部、あるいはいずれか一方から冷却できることが好ましい。
(2)仕上型
仕上型についても、所望のガラス容器の形状に応じて、適宜変更することができる。一例として、図6(a)〜(c)に示すように、ブロー成形金型(仕上型)29を使用して、最終的に、所望の形状を有するガラス容器102を形成することが好ましい。
また、上述した粗型と同様に、仕上型の内面に、ニッケル合金等からなるライニングを設けたり、離型剤を塗布したり、あるいは、仕上型の外部および内部、あるいはいずれか一方から冷却できることが好ましい。
2.加熱装置
(1)種類
本発明の第3の実施形態にかかるガラス容器の製造装置で使用することのできる加熱装置としては、エアコンディショナー、熱交換器、ヒータ等が挙げられる。
ただし、外気温度が低い場合や環境温度が低い場合であっても、周囲に存在するエアーをさらに効率的、強制的かつ安価に加熱することができることから、熱交換器を使用することが好ましい。一方で、外気温度が低い場合や環境温度が低い場合であっても、迅速にエアーを加熱することができることからヒータを使用することも好ましい。
(2)熱交換器
(2)−1 構成
加熱装置として熱交換器を使用する場合、例えば、図7に示すように、熱交換器80が、エアー吸入口85と、エアー通過路83と、熱風排出口87と、を備えるとともに、エアー通過路83の周囲に、熱交換媒体95による加熱部81を備えていることが好ましい。
この理由は、熱交換媒体に接触するエアー通過路の表面積が大きくなるために、より効率的にエアーを加熱することができるためである。また、エアー吸入口85から導入されたエアーが、加熱部81と対向するように配置できるため、さらに効率的にエアーを加熱することができるためである。
なお、図7に示す熱交換器では、エアー吸入口85から吸入されたエアー88がエアー通過路83を通過する間に、エアー通過路83の周囲に備えられた加熱部81の熱交換媒体95によって加熱され、熱風排出部87から排出される構成である。
また、熱交換器に備えられた熱交換媒体が、排熱を利用して加熱された温水または熱水であることが好ましい。この理由は、かかる温水または熱水を熱交換媒体とすることにより、効率的にエアーを加熱することができるとともに、より安価にエアーを加熱することができるためである。
また、かかる熱交換媒体としての温水または熱水95´を循環させながら、熱交換器のさらに外部に設けた加熱装置(第2の加熱装置と称する場合がある)96を用いて、加熱することも好ましい。このように構成することにより、熱交換媒体の温度管理がさらに容易になって、安定して、エアー吸入口から導入されたエアーを加熱することができるためである。
また、必要に応じてヒータ等の加熱手段98を併用して水を加熱することも好ましい。この理由は、外気温度が低いときには、水の温度も低下してしまい、エアーを加熱する効率が低下する場合があるためである。したがって、別の加熱手段を併用することによって、水の温度の低下を防止することができる。
(2)−2 直径
また、エアー通過路の直径を30〜80mmの範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、かかる直径が30mm未満の値とな・BR>驍ニ、通過するエアーの量が制限されるために、エアーを加熱する効率が低くなる場合があるためである。一方、かかる直径が80mmを越えると、エアー通過路を通過するエアーを十分に加熱することができないために、やはりエアーを加熱する効率が低くなる場合があるためである。
したがって、エアー通過路の直径を40〜75mmの範囲内の値とすることがより好ましく、エアー通過路の直径を50〜70mmの範囲内の値とすることがさらに好ましい。
(2)−3 長さ
また、エアー通過路の長さを0.5〜30mの範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、かかる長さが0.5m未満の値となると、エアーを十分に加熱することができない場合があるためである。一方、かかる長さが30mを越えると、熱交換器自体が大型化してしまったり、高価なものになってしまったりする場合があるためである。
したがって、エアー通過路の長さを1〜20mの範囲内の値とすることがより好ましく、エアー通過路の長さを5〜15mの範囲内の値とすることがさらに好ましい。
(2)−4 サイズ
また、熱交換器の大きさを0.15〜8m3の範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、かかる大きさが0.15m3未満の値となると、配設するエアー通過路の長さが過度に制限されてしまうために、エアーを加熱する効率が低くなる場合があるためである。一方、かかる大きさが8m3を越えると、熱交換器を設置するスペースが制限される場合があるためである。また、かかる大きさが8m3を越えると、使用する熱交換媒体が過度に多く必要になり、費用がかかり過ぎる場合があるためである。
したがって、熱交換器の大きさを0.3〜7m3の範囲内の値とすることがより好ましく、熱交換器の大きさを0.5〜6m3の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
(2)−5 質量速度
また、エアーの質量速度を5,000〜100,000kg/m2・hrの範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、かかる質量速度が5,000kg/m2・hr未満の値となると、エアーが層流となりやすく、エアーを加熱する効率が低くなる場合があるためである。一方、かかる質量速度が100,000kg/m2・hrを越えると、所定の質量速度を得るために、装置自体が大型化したり、制御しづらくなったりする場合があるためである。
したがって、エアーの質量速度を8,000〜80,000kg/m2・hrの範囲内の値とすることがより好ましく、エアーの質量速度を10,000〜50,000kg/m2・hrの範囲内の値とすることがさらに好ましい。
(3)ヒータ
加熱装置としてヒータを使用する場合には、例えば、図10に示すように、カウンターブロー用エアーの配管の途中に、ヒータ161を備えた加熱装置160を配置することが好ましい。この理由は、加熱装置内に送り込まれたエアーを強制的に加熱することにより、迅速に熱風を提供することができるためである。
なお、かかるヒータを備えた加熱装置は、単独で使用することも好ましく、上述の熱交換器と同時に使用しても構わない。
(4)配置
また、加熱装置を配置するにあたり、ガラス容器の製造装置における成形金型との距離を考慮することが好ましい。すなわち、加熱装置の出口と、成形金型との間の距離を、通常、10m以内の値とすることが好ましい。この理由は、かかる距離が10mを超えると、熱風の温度の制御が困難となる場合があるためである。
したがって、加熱装置の熱風排出口と、成形金型との間の距離を、1〜9mの範囲内の値とすることがより好ましく、1〜8mの範囲内の値とすることがさらに好ましい。
3.マニホールド
また、図示しないが、ガラス容器の製造装置に、マニホールドを備えていることが好ましい。すなわち、加熱装置から排出された熱風を集中管理するとともに、複数の成形金型(仕上型)に対して、適切に分配して噴射させるためのマニホールドを備えていることが好ましい。
この理由は、このようなマニホールドを備えることによって、複数の成形金型の動作に対応させて、熱風の噴射時間および噴射量を容易に制御することができるためである。
4.配管
また、加熱装置の熱風排出口から各プランジャに至る配管を、断熱処理することが好ましい。例えば、グラスウール等の断熱材を当該配管に巻きつけることも好ましく、配管に電熱線を巻き付けておくことも好ましい。
この理由は、このように配管を断熱処理することにより、加熱装置で加熱された熱風の温度が低下してしまうことを有効に防止することができるためである。したがって、カウンターブロー用エアーの噴射温度を所定温度に制御することが容易になる。
5.冷却装置
また、ガラス容器の製造装置は、冷却装置をさらに含むことが好ましい。このとき、加熱装置とは別の冷却装置を配置することも好ましく、加熱装置として使用する熱交換器における熱交換媒体を冷媒とすることにより、当該熱交換器を、冷却装置として使用することも好ましい。
この理由は、加熱装置および冷却装置の両方を備えたガラス容器の製造装置であれば、外気の温度や、製造するガラス容器の大きさ等の諸条件に対応させて、ブロー成形用エアーの温度を適宜調整することができるためである。また、熱交換器を、加熱装置あるいは冷却装置として適宜切替ながら使用することにより、セツルブロー用エアー、カウンターブロー用エアー、あるいはファイナルブロー用エアーとして、それぞれ温度を調整しながら使用することができるためである。
[第4の実施形態]
第4の実施形態は、粗型および仕上型と、粗型におけるカウンターブロー用エアーを噴射させるためのプランジャと、を備えたガラス容器の製造装置であって、プランジャが、ヒータを備えることを特徴とするガラス容器の製造装置である。
以下、第4の実施形態のガラス容器の製造装置について、第3の実施形態とは異なる点について説明し、それ以外については、第3の実施形態と同様とすることができるために、説明を省略する。
すなわち、本実施形態のガラス容器の製造装置に備えられたプランジャは、図8に示すように、ヒータ75を備えていることを特徴とする。
このように構成することにより、いわゆる天ビリの発生の原因となるプランジャの温度を、所定温度以上に保つことが容易になり、ガラス容器の製造効率を著しく向上させることができるためである。
かかるヒータは、プランジャの周囲に設置することも好ましいが、図8に示すように、プランジャ12に埋設して構成することがより好ましい。この理由は、このように構成することにより、ヒータの熱を直接的にプランジャに伝えることができ、プランジャの先端部まで確実に加熱することができるためである。
なお、ヒータを備えたプランジャを用いる場合には、カウンターブロー用エアーを加熱しないで常温のエアーを使用してもよく、あるいは、熱風を用いても構わない。
以下に実施例を掲げて、本発明の内容を更に詳しく説明する。ただし、本発明の技術的範囲は、これら実施例のみの記載に限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において適宜変更することができる。
[実施例1]
1.ガラス容器の作成
図5(a)に示すように、粗型43を所定場所に設置した後、溶融ガラス10をバッフル27を介して粗型43内に投入するとともに、図5(b)に示すように、噴射温度65℃の熱風を、噴射量2リットル/秒の条件で1秒間噴射してセツルブローをすることにより溶融ガラス10´を粗型43内に押圧した。
次いで、図5(c)に示すように、粗型43の下方から、熱交換器によって加熱した噴射温度60℃の熱風13を、噴射量2リットル/秒の条件で2秒間噴射してカウンターブローをすることにより、パリソン11を成形した。なお、外気温度が30℃の条件において実施した。
次いで、図6(a)〜(c)に示すように、ブローヘッド135を介して、常温のエアー133を用いてブロー成形することにより、ガラス容器(ボトルネック型のガラスビン)102を形成した。
2.ガラス容器の評価
(1)評価1(天ビリ)
上述の方法によってガラス容器を1万個作成した後、天ビリの発生の有無を目視により観察し、以下の基準により評価した。
◎:天ビリの発生個数が20個未満である。
○:天ビリの発生個数が20個以上50個未満である。
△:天ビリの発生個数が50個以上100個未満である。
×:天ビリの発生個数が100個以上である。
(2)評価2(底部の厚さ)
上述の方法によってガラス容器を1万個作成した後、ガラス容器の底部を目視にて観察し、以下の基準により評価した。
◎:底部の厚さのばらつきの発生個数が20個未満である。
○:底部の厚さのばらつきの発生個数が20個以上50個未満である。
△:底部の厚さのばらつきの発生個数が50個以上100個未満である。
×:底部の厚さのばらつきの発生個数が100個以上である。
[実施例2]
実施例2では、カウンターブロー用エアーの温度を45℃としたほかは、実施例1と同様にガラスビンを作製して、評価した。
[実施例3]
実施例3では、カウンターブロー用エアーの温度を100℃としたほかは、実施例1と同様にガラスビンを作製して、評価した。
[実施例4]
実施例4においては、図8に示すように、プランジャ先端部をヒータによって200℃に加熱するとともに、当該プランジャを使用して、常温のカウンターブロー用エアーを噴射させたほかは、実施例1と同様にガラスビンを作製して、評価した。
[比較例1]
比較例1では、冷却エアー(温度:18℃)を用いてブロー成形したほかは、実施例1と同様にガラスビンを作製して、評価した。
本発明のガラス容器の製造方法によれば、カウンターブロー用エアーとして、加熱装置により加熱された熱風を用いたり、あるいはヒータにより加熱したプランジャを用いてカウンターブロー成形を行うことにより、プランジャの径が小さいため、プランジャのエアー噴出し口から噴射されるエアーが当該プランジャの先端部に吹き付けられる場合であっても、当該先端部の温度が過度に低下することを防止できるようになった。したがって、カウンターブロー成形時に、当該プランジャ先端部近傍の溶融ガラスが急激に冷却されることがなくなり、ガラス容器の天ビリの発生を有効に防止することができるようになった。
また、加熱装置により加熱された熱風を用いて、セツルブロー成形することにより、ガラスビンのビン底の厚さのばらつきの発生を有効に防止することができるようになった。
また、本発明のガラス容器の製造装置によれば、加熱装置を備えて、カウンターブロー用エアーを効率的に加熱したり、ヒータによりプランジャ自体を加熱したりすることができるために、ビン口の径が小さいガラス容器を製造する場合であっても、天ビリの発生を効果的に防止することができるようになった。したがって、ガラス容器の生産効率、より具体的には、単位時間あたりの金型の使用回転数が向上するとともに、安価な、均一な形状のガラス容器を迅速に提供することができるようになった。
図1は、粗型におけるカウンターブローについて説明するために供する図である。 図2は、粗型におけるセツルブローについて説明するために供する図である。 図3(a)は、熱風を用いてカウンターブロー成形した直後のプランジャの先端部の温度分布を示す図であり、図3(b)は、冷却エアーを用いてカウンターブロー成形した直後のプランジャの先端部の温度分布を示す図である。 図4は、カウンターブロー用エアーの噴射温度と、天ビリの発生率との関係について説明するために供する図である。 図5(a)〜(d)は、ガラス容器の製造工程を説明するために供する図である(その1)。 図6(a)〜(c)は、ガラス容器の製造工程を説明するために供する図である(その2)。 図7は、熱交換器を説明するために供する図である。 図8は、ヒータを備えたプランジャを説明するために供する図である。 図9は、本発明のガラス容器の製造装置を示す図である。 図10は、ヒータを備えた加熱装置を説明するために供する図である。
符号の説明
10 溶融ガラス(ガラスゴブ)
11 パリソン
12 プランジャ
13 カウンターブロー用エアー
23 ファンネル
27 バッフル
29 仕上型
43 粗型
50 ガラス容器の製造装置
57 デッドプレート
60 マニホールド
75 ヒータ
80 熱交換器
83 エアー通過路
85 エアー吸入部
87 エアー排出部
160 加熱装置
161 ヒータ

Claims (14)

  1. 粗型および仕上型を用いた、ビン口の径が1〜10mmの範囲内の値であるガラス容器の製造方法において、
    前記粗型におけるパリソン成形用のカウンターブロー用エアーをプランジャから噴射させるとともに、
    当該カウンターブロー用エアーとして、加熱装置により加熱された、温度が40〜150℃の範囲内の値である熱風を用いることを特徴とするガラス容器の製造方法。
  2. 前記カウンターブローを行った際の前記プランジャの先端部の温度を190〜300℃の範囲内の値とすることを特徴とする請求項1に記載のガラス容器の製造方法。
  3. 前記熱風の噴射温度の最高温度と最低温度との差を15℃以内の値とすることを特徴とする請求項1または2に記載のガラス容器の製造方法。
  4. 前記熱風の噴射時間を0.1〜5秒の範囲内の値とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のガラス容器の製造方法。
  5. 前記熱風の噴射量を0.1〜50リットル/秒の範囲内の値とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のガラス容器の製造方法。
  6. 前記加熱装置が、熱交換器またはヒータであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のガラス容器の製造方法。
  7. 前記加熱装置により加熱された熱風を、前記粗型内に投入した溶融ガラスを押圧するためのセツルブロー用エアーとして、さらに用いることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のガラス容器の製造方法。
  8. 粗型および仕上型を用いた、ビン口の径が1〜10mmの範囲内の値であるガラス容器の製造方法において、
    前記粗型におけるパリソン成形用のカウンターブロー用エアーとして、温度が40〜150℃の範囲内の値である熱風を、ヒータにより加熱したプランジャから噴射させることを特徴とするガラス容器の製造方法。
  9. ビン口の径が1〜10mmの範囲内の値であるガラス容器を製造するための粗型および仕上型と、前記粗型におけるカウンターブロー用エアーを噴射させるためのプランジャと、を備えたガラス容器の製造装置であって、
    前記カウンターブロー用に供給するエアーとして、温度が40〜150℃の範囲内の値である熱風に加熱するための加熱装置を備えたことを特徴とするガラス容器の製造装置。
  10. 前記加熱装置が、熱交換器またはヒータであることを特徴とする請求項9に記載のガラス容器の製造装置。
  11. 前記熱交換器が、エアー吸入口と、エアー通過路と、熱風排出口と、を備えるとともに、当該エアー通過路の周囲に、熱交換媒体による加熱部を備えて構成してあることを特徴とする請求項10に記載のガラス容器の製造装置。
  12. 前記加熱装置から、前記プランジャに至る熱風の配管を断熱処理してあることを特徴とする請求項9〜11のいずれか一項に記載のガラス容器の製造装置。
  13. 前記エアー通過路の直径を30〜80mmの範囲内の値とすることを特徴とする請求項9〜12のいずれか一項に記載のガラス容器の製造装置。
  14. 前記プランジャが、ヒータを備えることを特徴とする請求項9〜13のいずれか一項に記載のガラス容器の製造装置。
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