JP4463547B2 - 筆記用具用ポリウレタン系インキ - Google Patents

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Description

発明の詳細な説明
発明の分野
本発明は、筆記用具用インキ組成物、そのインキ組成物の製法及びそのインキ組成物を用いた筆記用具に関する。その非消去性インキ組成物は、イソシアネートを含まない熱可塑性ポリウレタン樹脂と、有機溶剤と、着色剤とを含んでいる。本発明のインキは、手書き用ペンに有用である。
発明の背景
添加剤、樹脂、溶剤、ワックス等をインキ配合物に混合することにより筆記用インキの性能(染み込みが少ない、スキッピングが少ない、流れの良い粘度に変える、筆記の滑らかさ)を改善する多くの試みがなされてきた。我々の知識では、イソシアネートを含まない熱可塑性ポリウレタン樹脂を用いる溶剤系非消去性筆記用インキは特許文献にない。
Ikaiの米国特許第5,942,027号には、染み込みをしないシリカサブミクロン分散液を含む溶剤系筆記用インキが開示されている。Ikaiは、筆記用インキが十分に機能するイソシアネートを含まない熱可塑性ポリウレタン樹脂の使用を開示していない。Osadaの米国特許第5,868,511号には、溶剤と着色剤に溶解した樹脂を含む筆記特性が良好で且つキャップオフタイムの長い溶剤系インキが開示されている。しかしながら、Osadaの特許には、機能性筆記用インキを得るためのイソシアネートを含まない熱可塑性ポリウレタン樹脂の使用が開示されていない。Nakanishiの米国特許第4,525,216号には、有機溶剤と、着色剤と、樹脂と、アルキルアミドと、ソルビタン脂肪酸を含む非水性消去可能インキが開示されている。Nakanishiには、良好な筆記特性を得るためのイソシアネートを含まないポリウレタン樹脂の使用が開示されていない。
溶解した樹脂と溶解又は分散した着色剤を含む溶剤系筆記用インキ配合物は当該技術において既知である。Ichikawaの米国特許第5,980,624号には、溶剤と着色剤に溶解した樹脂を含む筆記用インキが開示されているが、イソシアネートを含まないポリウレタン樹脂の使用は開示されていない。Gotoの米国特許第6,048,914号には、溶剤と着色剤に溶解した樹脂を含む筆記用インキが開示されているが、イソシアネートを含まないポリウレタン樹脂の使用は開示されていない。Idogawaの米国特許第6,160,035号には、溶剤と着色剤に溶解した樹脂を含む筆記用インキが開示されているが、イソシアネートを含まないポリウレタン樹脂の使用は開示されていない。
反応性ポリウレタンを含むインキは印刷用インキ技術においては既知である。Argyropoulosらの米国特許第5,248,752号には、熱か又は化学線で反応する、インキに用いられるポリウレタンメタ(アクリレート)ポリマーが開示されている。Carderの米国特許第4,003,751号には、熱か又は化学線で反応する少なくとも共官能性アクリレート-ウレタンを含むインキ組成物が開示されている。Hartmannの米国特許第3,728,298号には、比較的未硬化状態で処理され、硬化剤の作用によって室温で硬化させることを可能にするポリウレタン樹脂に基づく印刷用インキの使用が開示されている。米国特許第3,728,298号には、更に、約40時間のポット寿命が開示されている。これらの引例にはいずれも筆記用インキにおけるイソシアネートを含まない熱可塑性ポリウレタン樹脂の使用が開示されていない。
Eckesの米国特許第4,812,492号には、微細な無機及び/又は有機顔料と、ポリウレタン水性分散液と、水と、場合によっては有機溶剤とを含む水性顔料分散液の使用が開示されている。米国特許第4,812,492号には、本発明の溶剤可溶性着色剤又は非水性熱可塑性ポリウレタン樹脂は開示されていない。
Riesgrafの米国特許第4,389,499号には、溶剤と着色剤に溶解した樹脂を含む消去可能筆記用インキが開示されている。Fergusonの米国特許第4,390,646号には、溶剤と着色剤に溶解した熱可塑性ブロックコポリマー樹脂を含む消去可能筆記用インキが開示されている。Farmerの米国特許第4,391,927号には、溶剤と着色剤に溶解した熱可塑性ブロックコポリマー樹脂を含む消去可能筆記用インキが開示されている。これらの引例には、本発明の非消去性インキ組成物が開示されていない。
Banningらの米国特許第5,852,072号には、モノマーの少なくとも一方が共有結合した色素部分をもっている少なくとも2種の同時反応性多官能モノマーの重合から得られた水不溶性高分子染料を含む消去可能インキ組成物が開示されている。該インキは用具、特にボールペンの製造が企図されている。米国特許第5,852,072号には、本発明のイソシアネートを含まないポリウレタン樹脂又は非消去性インキ組成物が開示されていない。
米国特許第5,852,072号と同様に、Wangの米国特許第5,756,561号、Chandlerの同第5,900,445号、Villigerの同第5,852,073号には、ポリウレタンを用いたボールペン用インキが開示されている。これらの引例には、本発明のイソシアネートを含まないポリウレタン樹脂又は非消去性インキ組成物が開示されていない。
Kankiの米国特許第6,040,356号には、溶剤、顔料、ポリウレタン樹脂を用いて製造されたグラビアインキが開示されている。米国特許第6,040,356号には、本発明の溶剤可溶性着色剤は開示されてなく、印刷用インキであるように設計された本発明でもない。
本発明は、ペンの供給端から滲出又は漏出しない筆記用具用の良好に機能する筆記用インキの要求を満たすものである。
発明の要約
本発明は、筆記用具用インキであって、同じ筆記用具においてイソシアネートを含まない熱可塑性ポリウレタン樹脂を含まないインキと比較した場合に全体の性能が良好である、前記インキを開示する。好ましくは、筆記用具はインキ吸収面に使用できる。好ましくは、筆記用具はボールペンである。
本発明の一実施態様においては、筆記用具用非消去性インキ組成物は、イソシアネートを含まない熱可塑性ポリウレタン樹脂と、有機溶剤と、着色剤とを含んでいる。好ましくは、樹脂は溶解型ポリウレタン熱可塑性樹脂である。更に好ましくは、ポリウレタン樹脂はB.F. Goodrichから入手できるEstane(登録商標)5700である。好ましくは、イソシアネートを含まない熱可塑性ポリウレタン樹脂はインキ組成物中にインキの約0.1〜約75重量%存在する。更に好ましくは、イソシアネートを含まない熱可塑性ポリウレタン樹脂はインキ組成物中にインキの約1.0〜約35重量%存在する。
好ましくは、樹脂の重量平均分子量は約1000〜約100,000である。
好ましくは、熱可塑性ポリウレタン樹脂と有機溶剤は均一溶液を形成し、着色剤はその均一溶液に可溶性であるか又はその溶液に分散する。
着色剤は、単独で又は2種以上の着色剤の混合物として用いることができる。好ましくは、着色剤は、インキ組成物中にインキ組成物の約0.1〜約60重量%の量で存在する。着色剤は、染料又は顔料であり得る。好ましくは、有機顔料、無機顔料、金属顔料、発光顔料、蛍光顔料、フォトクロミック顔料、示温顔料、イリデセント顔料、真珠光沢顔料及び液晶顔料からなる群より選ばれる。
本発明のインキ組成物の粘度は、筆記用具に使用できる粘度である。好ましくは、本発明のインキ組成物の粘度は500,000 cPs未満、20℃である。更に好ましくは、本発明のインキ組成物の粘度は約1000〜約50000 cPs、20℃である。最も好ましくは、粘度は約2000〜約30,000 cPs、20℃である。
有機溶剤は、単独で又は2種以上の有機溶剤の混合物として用いることができる。溶剤の例としては、アルコール、ポリオール、ポリオールエーテル、ケトン、エステル、ピロリドン、ラクトン、炭化水素又はその混合物が挙げられるがこれらに限定されない。好ましくは、有機溶媒はインキ組成物の約1〜約90重量%の量で存在する。最も好ましくは、有機溶媒はインキ組成物の約10〜約65重量%の量で存在する。
本発明の他の実施態様においては、非消去性インキ組成物は、イソシアネートを含まない熱可塑性ポリウレタン樹脂と、有機溶剤と、溶剤可溶性非水性着色剤と、第2樹脂とを含んでいる。第2樹脂は、単独又は2種以上の混合物として用いることができる。好ましくは、第2樹脂はインキ組成物の約0.1〜約50重量%の量で存在する。更に好ましくは、第2樹脂はインキ組成物の約0.1〜約20重量%の量で存在する。
好ましくは、第2樹脂はポリエステル、ポリスチレン、スチレンコポリマー、アクリロニトリルブタジエンコポリマー、ポリイソブチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール、ポリアクリロニトリル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリブタジエン、エチレン酢酸ビニル、ポリアミド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリビニルエステル、メラミン、ビニルエステル、エポキシ、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリアセタール、フェノール樹脂、ポリエステルカーボネート、ポリエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアクリレート、ポリアリーレンスルフィド、ポリケトン、ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ロジンエステル、炭化水素樹脂、コポリマー、グラフト、ブレンド、及びその混合物からなる群より選ばれる。
本発明の他の実施態様においては、非消去性インキ組成物は、イソシアネートを含まない熱可塑性ポリウレタン樹脂と、有機溶剤と、着色剤と、酸化防止剤とを含んでいる。好ましくは、酸化防止剤はインキ組成物の約0.05〜約30重量%の量で存在する。更に好ましくは、酸化防止剤はインキ組成物の約0.1〜約10重量%の量で存在する。好ましくは、酸化防止剤は、トコフェラール、ブチル化ヒドロキシトルエン、オイゲノール及びヒドロキノンからなる群より選ばれる。更に好ましくは、酸化防止剤はブチル化ヒドロキシトルエンである。
本発明の他の実施態様においては、非消去性インキ組成物は、イソシアネートを含まない熱可塑性ポリウレタン樹脂と、有機溶剤と、着色剤と、可塑剤とを含んでいる。可塑剤は、単独で又は2種以上の可塑剤の混合物として用いることができる。好ましくは、可塑剤はアセチル-n-ブチルシトレートである。可塑剤はインキ組成物の、好ましくは約0.1〜約40重量%、更に好ましくは約1〜約20重量%、最も好ましくは約2〜約15重量%の量で存在する。
本発明の他の実施態様においては、非消去性インキ組成物は、イソシアネートを含まない熱可塑性ポリウレタン樹脂と、有機溶剤と、着色剤と、腐食防止剤とを含んでいる。腐食防止剤は、単独で又は2種以上の腐食防止剤の混合物として用いることができる。好ましくは、腐食防止剤は、インキ組成物の約0.01〜約10.0重量%の量で存在する。更に好ましくは、腐食防止剤は、インキ組成物の約0.05〜約2.0重量%の量で存在する。好ましくは、腐食防止剤はトリアゾール誘導体と呼ばれる種類の腐食防止剤(例えば、Irgamet 30又は39、Ciba Geigy製、バーゼル、スイス又はCobratec 99又は911S、PMC製、シンシナティ、オハイオ州)又はジアルキルナフタレンスルホネート塩と呼ばれる種類の腐食防止剤(例えば、NA-SUL BSN、King Industries製、ノーウォーク、コネティカット州)より選ばれる。
本発明のインキ組成物は、更に、界面活性剤、潤滑剤、キレート化剤、化学分散剤を単独で又はその混合物を含むことができる。潤滑剤は、単独で又は2種以上の潤滑剤の混合物として用いることができる。好ましくは、潤滑剤は、アルコールエステル、アミド、ポリオールエステル、脂肪酸、脂肪アルコール、シリコーン、液状ポリオレフィン、脂肪酸金属塩からなる群より選ばれる。最も好ましくは、潤滑剤はソルビタンセスキオレエートである。好ましくは、潤滑剤はインキ組成物の約0.1〜約30重量%の量で存在する。更に好ましくは、潤滑剤はインキ組成物の約1〜約15重量%の量で存在する。化学分散剤は、単独で又は2種以上の化学分散剤の混合物として用いることができる。好ましくは、化学分散剤は親油性化学分散剤、酸官能コポリマー化学分散剤又はダイズレシチンである。そのような追加成分の全量は、典型的には約0.1重量%〜約30重量%、好ましくは約0.1重量%〜約10重量%である。
本発明においては、多くの呈色とブレンドが予想される。本発明のインキは、十分に機能する筆記用インキであるとともに滑らかな筆記性能を示すものである。
好適実施態様の説明
本明細書に用いられる“均一溶液”という用語は、溶解されていない物質(例えば、ポリマー)の粒子を含まないことを意味する。
本明細書に用いられる“熱可塑性ポリウレタン”という用語は、ポリイソシアネートとヒドロキシル含有物質の反応によって製造された熱可塑性ポリマーである。熱可塑性ポリウレタンの一般構造を次に示す。
−[−R'−O−CO−NH−R−NH−CO−O−]n
(ここで、RとR' はアルキル基であり、nは整数である。)
本明細書に用いられる“イソシアネートを含まないポリウレタン”という用語は、更に交差分枝や交差結合するための遊離イソシアネート基をもたないポリウレタンポリマーである。
本明細書に用いられる“十分に機能する筆記用インキ”という用語は、“グーピング”又は“ブロッビング”せずに書き易く、且つペン先から滲出しないインキを意味する。
本明細書に用いられる“筆記性能”という用語は、例えば、インキが筆記用具から用紙に分配されるときのスキッピング、グーピング、ブロッビング、ブロッティング、ブリーディング、グロッビングの量が少ないことを意味することが当業者により知られている。筆記が改善されたペンは、通常の筆記速度でインキの一様な層を排出し、一様なスクリプトを与える。筆記性能の測定は、例えば、米国特許第6,099,629号、同第6,142,452号、同第6,048,914号に記載されている。
本明細書に用いられる“酸化防止剤”は、時間の経過とともにインクの変色や粘度の変化を防止するインク用添加剤である。酸化防止剤の例は、ジヒドロベンゼン誘導体、ヒドロキシベンゼン、例えば、ブチル化ヒドロキシトルエン、又はヒドロキノンである。
本明細書に用いられる“イリデセント”という用語は、透明な薄層の表面による光線の干渉の結果を意味する。
本明細書に用いられる“発光顔料”という用語は、暗所で光を放つ顔料を意味する。特に、発光顔料は、日光又は紫外線のような光にさらしている間にエネルギーを蓄え、光が切れたときに可視光として放射線を放出する。
本明細書に用いられる“蛍光顔料”という用語は、光にさらした際、光にさらした非常に短時間後に可視スペクトルの長い波長の光のエネルギーを出す顔料を意味する。蛍光顔料から出される光は、反射光になり光輝く色になる。
本明細書に用いられる“約”という用語は、1つ以上の数又は数の範囲とともに用いられる場合、その数のすべてを範囲内のすべての数を含めて示すように理解すべきである。
本発明に用いられる熱可塑性ポリウレタン樹脂の例は、ESTANE(登録商標)シリーズ、B.F. Goodrich Co.製、PELLETHANE(登録商標)シリーズ、Dow Chemical製、ELASTOLLAN(登録商標)、BASF製; DESMOPAN(登録商標)やTEXIN(登録商標)、Bayer製; Q-THANE(登録商標)、Morton International製である。好ましくは、熱可塑性樹脂は、溶解型熱可塑性ポリウレタン樹脂である。好ましくは、熱可塑性ポリウレタン樹脂は、B.F. Goodrichから入手できるEstane(登録商標)熱可塑性ポリウレタンである。
着色剤は、単独で又は2種以上の溶剤可溶性非水性着色剤の混合物として用いることができる。着色剤は、染料又は顔料であり得る。好ましくは、着色剤はインク組成物中にインキ組成物の約0.1〜約60重量%の量で存在する。
本発明に用いることができる染料の例としては、Fisher, Inc.又はEastman Kodak、ロチェスター、ニューヨーク州から市販されているギムザ(May-Greenwald's)染色又はSudan Black; Sudan I、又はAldrich Chemicalから市販されているニグロシン; Aldrich Chemicalから市販されているSudan II; 又は他の種類の染料、例えば、Pylam, Inc.(ガーデンシティ、ニュージャージー州)から市販されている黄色染料; BASF Chemical Co.から市販されているNeozapan Red GE; E.I. DuPontから市販されているOil Blue A染料; Aldrich Chemicalから市販されているMethyl Violet B; BASF Chemical Co.から市販されているSudan Red BB; Sudan Orange G; Oil Red O; p-フェニルアゾフェノール; Rose Bengal; 4',5'-ジブロモフルオロセイン、いずれもAldrich Chemicalから市販されている; Sudan Red 7B; Sudan Black B; Sudan Yellow 146; Neozapan Blue; Ciba-Geigyから入手できるOracet Yellow GN; BASF Sudan Yellow 150; BASF Sudan Red 7B; Oil Yellow; Bayer Ceres Red 3R; Orient Chemical Ind., Ltd.; Oil Pink 312; Pylam Pylakrome Pink LX 1900; Bayer Ceres Blue R; BASF Neozapan 807; BASF Sudan Deep Black; Bayer Ceres Black BNが挙げられる。
好ましくは、染料はSolvent Black 46、Solvent Blue 36、Solvent Blue 51、Solvent Blue 37、Solvent Red 39、Solvent Red 33、Solvent Yellow 47が用いられる。
好ましくは、顔料は、有機顔料、無機顔料、金属顔料、発光顔料、蛍光顔料、フォトクロミック顔料、示温顔料、イリデセント顔料、真珠光沢顔料、液晶顔料からなる群より選ばれる。顔料の量は、所望される色に左右される。パステルカラーは、二酸化チタン白又は類似の白色顔料を着色顔料に添加することにより得られる。
本発明に適した有機顔料としては、(1)アゾ顔料、例えば、パラレッド、ピグメントレッド6、トルイジンレッド、ナフトールレッド、ナフトールマルーン沈降アゾ、ピラゾロンレッド、ジニトロアニリンオレンジ、ピラゾロンオレンジ、ハンザエロー又はジアリーリド(BASF、シャーロット、ノースカロライナ州、Ciba Specialty Pigments、ニューポート、デラウエア州、Sun Chemical Co.、シンシナティ、オハイオ州から販売されている);(2)沈降アゾ顔料又は金属化アゾ顔料、例えば、リトールレッド、リトールルビンB(BON顔料)、リトールレッド2G(BON顔料)、エローBONマローン、Lake Bordeaux又はニッケルアゾエロー(BASF、シャーロット、ノースカロライナ州、Ciba Specialty Pigments、ニューポート、デラウエア州、Sun Chemical Co.、シンシナティ、オハイオ州から販売されている);(3)濃縮アゾ顔料、例えば、Cromophtal(Ciba‐Geigy);(4)塩基性色素顔料、例えば、ケトニム、チアジン、キサンテン又はトリアリールメタン;(5)フタロシアニン顔料(BASF、シャーロット、ノースカロライナ州、Ciba Specialty Pigments、ニューポート、デラウエア州、Sun Chemical Co.、シンシナティ、オハイオ州から販売されている);(6)キナクリドン顔料、例えば、2,9-ジメチルキナクリドン、キナクリドンキノン、又は4,11-ジクロロキナクリドン(Ciba Specialty Pigments、ニューポート、デラウエア州、Sun Chemical Co.、シンシナティ、オハイオ州から販売されている);(7)チオインジゴ顔料、例えば、4,4'-ジクロロ-7,7'-ジメチルチオインジゴ、4,4',7,7'-テトラクロロチオインジゴ、5,5'-ジクロロ-7,7'-ジメチルチオインジゴ(BASF、シャーロット、ノースカロライナ州、Ciba Specialty Pigments、ニューポート、デラウエア州、Sun Chemical Co.、シンシナティ、オハイオ州から販売されている);(8)ナフタレンのペリノン又はジイミド、例えば、ペリノンオレンジ(BASF、シャーロット、ノースカロライナ州、Ciba Specialty Pigments、ニューポート、デラウエア州、Sun Chemical Co.、シンシナティ、オハイオ州から販売されている);(9)ペリレン、例えば、ペリレンマローン又はペリレンボルドー;(10)アントラキノン、例えば、インダトロンブルー、イソジベンズアントロンバイオレット又はアントラピリミジンエロー(BASF、シャーロット、ノースカロライナ州、Ciba Specialty Pigments、ニューポート、デラウエア州、Sun Chemical Co.、シンシナティ、オハイオ州から販売されている)が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明に適した無機顔料としては、(1)酸化鉄顔料(Bayer Corp.製、ピッツバーグ、ペンシルベニア州やCleveland Pigment & Color製、クリーブランド、オハイオ州)、例えば、パーシオンガルフ(Persion Gulf)レッドオキサイド、スパニッシュ(Spanish)オキシドシェンナ、バーントシェンナ、オーカー、ターキー(Turkey)アンバー、バーントアンバー、リモナイトやシデライトやマグネタイトの石灰化物;(2)酸化クロム顔料(Ceramic Color & Chemical Mfg. Corp.製、ニューブライトン、ペンシルベニア州やFerro Corp製、クリーブランド、オハイオ州);(3)クロム酸塩(Cleveland Pigment & Color製、クリーブランド、オハイオ州やJohson Matthey製、ダウイントン、ペンシルベニア州)、例えば、プリムローズクロムイエロー、ライト(レモン)クロムイエロー、ミディアムイエロー、クロムオレンジ(ライトとダーク)又はモリブデートオレンジ;(4)二酸化チタン(Kemira Pigments製、サバンナ、ジョージア州やIshihara Corp. USA製、サンフランシスコ、カリフォルニア州)や混合相二酸化チタン顔料(Ceramic Color & Chemical Mfg. Corp.製、ニューブライトン、ペンシルベニア州やFerro Corp.、クリーブランド、オハイオ州)、即ち、異質なイオンを二酸化チタン格子へ組込むことにより得られる混合物;(5)カドミウム顔料、例えば、硫酸バリウムと濃縮顔料を共沈降させることにより得られる;(6)ウルトラマリン顔料(Ferro Corp.製、クリーブランド、オハイオ州やCleveland Pigment & Color製、クリーブランド、オハイオ州)、一般式Na8Al6Si6O24S(2-4)を有するスルホケイ酸アルミニウムナトリウムである;(7)紺青顔料(Johnson Matthey製、ダウイントン、ベンシルベニア州やDegussa-Huls製、ベルプレ、オハイオ州)、2価と3価の鉄を有する鉄シアノジェン水素酸のアルカリ鉄塩からなるもの、例えば、ミロリブルー、チャイニーズブルー、ルシアンブルー又は調色ブルーが挙げられるがこれらに限定されない。
金属顔料は、典型的には、金属元素とそれらの合金、例えば、アルミニウム、銅、青銅又は亜鉛から調製される。本発明に適した金属顔料としては、(1)アルミニウムフレーク顔料、リーフィング又は非リーフィング(Silberline製、タマクエイ、ペンシルベニア州やMD-Both Industries製、ウェストシカゴ、イリノイ州);(2)青銅顔料(U.S. Bronze Powders製、フレミントン、ニュージャージー州);(3)亜鉛末(Meadowbrook Co.製、ニューヨーク、ニューヨーク州やR.E. Carroll, Inc.製、トレントン、ニュージャージー州)が挙げられるがこれらに限定されない。リーフィングアルミニウムフレークは、典型的にはリーフィングアルミニウムフレーク顔料の製造においてミリング潤滑剤としてステアリン酸を用いることにより製造される。非リーフィングアルミニウムフレークの場合、長鎖不飽和脂肪酸、例えば、オレイン酸が用いられる。アルミニウムフレーク顔料のリーフィングと非リーフィングの性質は、アルミニウムフレークに被覆された、ビヒクルと脂肪酸の単分子層間の界面張力の差によることがわかった。好ましくは、アルミニウムフレーク顔料の厚さは約0.1〜約2μm(μ)の範囲にある。好ましくは、アルミニウムフレーク顔料の直径は約0.1〜20μm(μ)の範囲にある。
カーボンブラック顔料(Cabot Corp.製、ビレリカ、マサチューセッツ州やDegussa-Huls製、ベルプレ、オハイオ州)は、コロイドの大きさのほぼ純粋な炭素から構成されている。異なるグレードのカーボンブラックは、平均粒子径について異なっている。カーボンブラックの粒子径は、約1nm〜約500 nmの範囲にある。例えば、ハイカラーチャネルカーボンブラックの粒子径は100〜140オングストローム、メディウムカラーチャネルカーボンブラックの粒子径は160〜270オングストローム、メディウムカラーファーネスカーボンブラックの粒子径は170〜270オングストローム、ツーカラーファーネスカーボンブラックの粒子径は290〜700オングストロームであり、サーマルブラックの粒子径は2250〜3000オングストロームである。カーボンブラックは、ファーネスプロセス、インピンジメント(チャネル又はローラ)、サーマル、ランプブラック、アセチレンサーマルクラッキングを用いて製造することができる。本発明に適したカーボンブラック顔料としては、ハイカラーチャネルカーボンブラック、メディウムカラーチャネルカーボンブラック、メディウムカラーファーネスブラック、ツーカラーファーネスカーボンブラック、サーマルブラック、グラファイト、ボーンブラック、ベジタブルブラック、又はミネラルブラックが挙げられるがこれらに限定されない。
本発明に適した真珠光沢顔料としては、Iriodin(登録商標)(EM Industries、ホーソン、ニューヨーク州)シルバーホワイトピグメント(100シリーズ)、比較的薄い二酸化チタン層によって囲まれたマイカからなるもの; Iriodin(登録商標)インターフェレンスピグメント(200シリーズ); Iriodin(登録商標)ゴールドラスターピグメント(300シリーズ)、二酸化チタン層と酸化鉄層で被覆されたマイカ核からなるもの; Iriodin(登録商標)金属ラスターピグメント(500シリーズ)、酸化鉄層で被覆されたマイカ核からなるもの; Iriodin(登録商標)WRピグメント(9000シリーズ)が挙げられるがこれらに限定されない。
発光顔料は、大抵、亜鉛スルファイトや亜鉛カドミウムスルファイトから構成されている。発光顔料は、金属顔料よりわずかに粗く、無色か又はパステルカラーである。本発明に適した発光顔料としては、LUMILUX(登録商標)Nピグメント、黄緑光を出すもの、LUMILUX(登録商標)Zピグメント、青色がかった光を出すもの、LUMILUX(登録商標)Rピグメント、LUMILUX(登録商標)Bピグメント、LUNILUX(登録商標)Qピグメント、LUMILUX(登録商標)CDピグメント、LUMILUX(登録商標)Rエフェクトピグメントが挙げられるがこれらに限定されない。LUMILUX(登録商標)ピグメントはRiedel de Haёnから入手できる(シールズ、ドイツ)。
蛍光顔料の例としては、Radiant Color(サンフランシスコ、カリフォルニア州)、商品名VISIPRINT; Sun Chemical Co.(シンシナティ、オハイオ州)、商品名SUNBRITE; Day Glo, Inc.(クリーブランド、オハイオ州)、商品名STARFIRE; Swada, Ltd.(ロンドン、英国)、商品名OLXから市販されているがこれらに限定されない。
本発明に適したフォトクロミック顔料の例としては、スピロオキサジン型化合物、スピロピラン型化合物、ピラン型化合物が挙げられるがこれらに限定されない。スピロオキサジン型化合物の例としては、1,3,3-トリメチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]、5-クロロ-1,3,3-トリメチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]、1,3,3,5-テトラメチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]; 1,3,3-トリメチル-9'-メトキシスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]、1,3,3,5-テトラメチル-9'-メトキシスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]、1,3,3,5,6-ペンタメチル-9'-メトキシスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]; 4-トリフルオロメチル-1,3,3-トリメチル-5'-メトキシスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]、6'-トリフルオロメチル-1,3,3-トリメチル-5'-メトキシスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]、4-トリフルオロメチル-1,3,3-トリメチル-9'-メトキシスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]; 1,3,5,6-テトラメチル-3-エチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ピリド(3,2-f)(1,4)-オキサジン]、1,3,3,5,6-ペンタメチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ピリド(3,2-f)(1,4)-ベンゾオキサジン]、1-メチル-3,3-ジフェニルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ピリド(3,2-f)(1,4)-ベンゾオキサジン]; 1-ベンジル-3,3-ジメチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]、1-(4-メトキシベンジル)-3,3-ジメチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]、1-(3,5-ジメチルベンジル)-3,3-ジメチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]、1-(4-クロロベンジル)-3,3-ジメチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]、1-(2-フルオロベンジル)-3,3-ジメチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]; 6'-ピペリジン-1,3,3-トリメチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]、6'-インドリン-1,3,3-トリメチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]が挙げられる。スピロピラン型化合物の例は、1-(2,3,4,5-ペンタメチルベンジル)-3,3-ジメチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)-ピラン]や1-(2-メトキシ-5-ニトロベンジル)-3,3-ジメチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)-ピラン]である。ピラン型化合物の例としては、2,2-ジ-p-メトキシフェニルナフト(2,1-b)ピラン、2,2-ジ-p-メトキシフェニルフェナントラ(2,1-b)ピラン、2,2-ジフェニルナフト(2,1-b)ピラン、2,2-ジフェニルフェントラ(2,1-b)ピランが挙げられる。
本発明に適した示温顔料の例としては、Kamadaらの米国特許第4,957,949号に記載されているものが挙げられるがこれらに限定されない。
本発明に適した液晶顔料の例としては、Wacker Silicones Corp.、ミシガン州から製造されたHelicone HC(登録商標)シリーズの液晶顔料が挙げられるがこれに限定されない。
有機溶剤は、単独で又は2種以上の有機溶剤の混合物として用いることができる。溶剤の例としては、アルコール、ポリオール、ポリオールエーテル、ケトン、ピロリドン、ラクトン、炭化水素又はその混合物が挙げられるがこれらに限定されない。好ましくは、ポリオールエーテルはDow Chemical(ミッドランド、ミズーリ州に在る)から入手できるエチレングリコールフェニルエーテルである。好ましくは、ピロリドンはISP(パーシッパニー、ニュージャージー州に在る)から入手できるN-メチル-2-ピロリドンである。
好ましくは、有機溶剤はインキ組成物の約1〜約90重量%の量で存在する。最も好ましくは、有機溶剤はインキ組成物の約20〜約65重量%の量で存在する。
樹脂は、単独で又は2種以上の樹脂の混合物として用いることができる。本発明において第2樹脂として用いるのに適した樹脂としては、熱可塑性ポリマー、付加ポリマー、縮重合ポリマーが挙げられるがこれらに限定されない。具体的な例としては、ポリエステル、ポリスチレン、スチレンコポリマー、アクリロニトリルブタジエンコポリマー、ポリイソブチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール、ポリアクリロニトリル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリブタジエン、エチレン酢酸ビニル、ポリアミド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリビニルエステル、メラミン、ビニルエステル、エポキシ、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリアセタール、フェノール樹脂、ポリエステルカーボネート、ポリエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリーレート、ポリアリーレンスルフィド、ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ロジンエステル、炭化水素樹脂、コポリマー、グラフト、ブレンド又はその混合物が挙げられるがこれらに限定されない。グラフトポリマーにおいて主鎖又はグラフト化ポリマーとして働くことができるポリマーであるこれらのポリマーのコポリマーやブレンドは、当業者に周知である。
酸化防止剤は、単独で又は2種以上の酸化防止剤の混合物として用いることができる。酸化防止剤の例としては、(1)障害フェノール[例えば、3V Inc.製、シャーロット、ノースキャロライナ州のAlvinox 100又はMayzo Inc製、ノルクロス、ジョージア州のBNX 1000又はEastman Chemical Co.製のBHT(ブチル化ヒドロキシトルエン)又はVanderbilt Chemical Co製、コネティカット州のVanox SKT]、(2)アルキリデンビス、トリス、又はポリフェノール[例えば、CYTEC製、ペリスバーグ、オハイオ州のCyanoxシリーズ(425、1790、2246)、(3)チオビス、トリス及びポリアルキル化フェノール[例えば、Ciba Geigy製、バーゼル、スイスのIrganox 1035]、(4)アミン[例えば、Zeneca Specialties製、英国又はUniroyal Chemical Co製、コネティカット州のNaugardシリーズ(A、J、Q、SA、445)]、(5)エステル[例えば、Witco Polymer Additives製、グリーンウィッチ、コネティカット州のArgusシリーズ(DLTDP、DSTDP、DMTDP、DTDTDP)]、(6)有機ホスファイトやホスフェート[例えば、Albright & Wilson製、リッチモンド、バージニア州のAlbriteシリーズ(BTD HP、DBHP、DLHP)]、(7)Eastman Chemical Co製、テネシー州のプロピルガレート、(8)Monsanto Chemical Co.製、セントルイス、ミズーリ州のヒドロキノン、(9)トコフェノール、例えば、ビタミンE、(10)L-アスコルビン酸又は(11)オイゲノール(クローブ油)が挙げられるがこれらに限定されない。好ましい酸化防止剤は、A.D.M.(ディケーター、イリノイ州)から販売されているビタミンE、Eastman Chemical(キングスポート、テネシー州)から販売されているBHT、Aldrich Chemical Co.(ミルウォーキー、ウィスコンシン州)から販売されているオイゲノールである。ブチル化ヒドロキシトルエンが最も好ましい。酸化防止剤は、インキ組成物中、好ましくは約0.1〜約30重量%、最も好ましくは約0.1〜約10重量%の量で存在する。
腐食防止剤は、単独で又は2種以上の金属失活剤の混合物として用いることができる。腐食防止剤の例としては、トリアゾール誘導体(例えば、Ciba Geigy製、バーゼル、スイスのIrgamet 30や39又はPMC製、シンシナティ、オハイオ州のCobratec 99又は911S)又はジアルキルナフタレンスルホネート塩(例えば、King Industries製、ノルウォーク、コネティカット州のNA-SUL BSN)、N,N'-ジフェニルオキサミド、N-サリシルアル-N'-サリシルオイルヒドラジン、N,N'-ビス(サリシルオイル)ヒドラジン、N,N'-ビス-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン、3-サリシルオイルアミノ-1,2,4-トリアゾール、ビス(ベンジリデン)シュウ酸ジヒドラジドと呼ばれる種類の腐食防止剤、Pfizer Chemical Co製、ニューヘブン、コネティカット州の商品名Citrosol 50W、50T、50E; GAF Corp.製、ニュージャージー州のCheelox HE-24、NTA-14、Ciba Geigy製、バーゼル、スイスのChel DM-41、DPTA、Irganox 1024が挙げられるがこれらに限定されない。
分散剤は、単独で又は2種以上の分散剤の混合物として用いることができる。分散剤は、アニオン、非イオン又は両性分散剤であってもよい。使用できるアニオン分散剤としては、例えば、ジオクチルナトリウムスルホスクシネート、高級アルコールスルフェート、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルスルフェート、アルキルアリールスルホネート又はオレフィンスルホネートのようなスルホン化脂肪酸が挙げられる。本発明に使用できる非イオン分散剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル又はポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルのようなポリオキシエチレンエーテル化合物、多価アルコール脂肪酸エステル又は多価アルコール脂肪酸エステルポリオキシエチレンエーテルが挙げられる。インキ組成物は、分散剤をインキ組成物に対して約10重量%を超えない量で、好ましくは約0.1重量%〜約5重量%の範囲内で含むことができる。
可塑剤は、単独で又は2種以上の可塑剤の混合物として用いることができる。本発明に用いられる可塑剤の例としては、アビエチン誘導体、酢酸、アジピン酸、アゼライン酸、安息香酸、ブチエン、ポリフェノール、クエン酸、エポキシ、フマル酸、グルタル酸、グリセリン、グリコール、直鎖二塩基酸、石油、イソ酪酸、イソフタレート、ラクタム、マレイン酸、ミリスチン酸、ニトリル、オレイン酸、パルミチン酸、パラフィン、ペラルゴン酸、ペンタエリスリトール、フェノキシ、リン酸、ポリエステル、リシンオレイン酸、セバシン酸、ステアリン酸、スチレン、スクロース、スルホン酸、トール油、トリメリテート酸が挙げられるがこれらに限定されない。好ましくは、可塑剤はMorflex、グリーンスボロニューカロライナ州から販売されているCitroflex 4-A(アセチル-n-ブチルシトレート)である。可塑剤はインキ組成物中、好ましくは約0.1〜約40重量%、更に好ましくは約1〜約20重量%、最も好ましくは約2〜約15重量%の量で存在する。
本発明のインキ組成物に添加し得る成分としては、更に、充填剤、U.V.安定剤、界面活性剤、蛍光安定剤、熱安定剤が挙げられる。そのような追加成分の全量は、典型的には約0.1重量%〜約30重量%、好ましくは約1重量%〜約15重量%である。
実施例
本発明のインキ組成物は、次の実施例を用いることにより記載されることが最良であるが、本発明はそれらに限定されない。特にことわらない限りすべての成分は重量部(pbw)として示されている。
本発明のインキ
次に示されるように、下記処方は本発明のインキの例である。
実施例1
Estane 5727を用いて製造したブラックインキ
黒色染料* 22.00
Dowanol EPh** 31.00
M Pyrol*** 32.00
Lonzest SOC**** 1.20
Estane 5727***** 13.80
全量 100.00
* 黒色染料は多くの製造元から入手できるSolvent Black 46である。
** Dowanol EPhはDow Chemical Co.、ミッドランド、ミシガン州から入手できるエチレングリコールフェニルエーテルである。
*** M PyrolはISP、パーシッパニー、ニュージャージー州から入手できるN-メチル-2-ピロリドンである。
**** Lonzest SOCはLONZA、フェアローン、ニュージャージー州から入手できるソルビタンセスキオレエートである。
***** Estane 5727は、BF Goodrich、クリーブランド、オハイオ州から入手できるポリウレタン樹脂である。
実施例2
Estane 5715と酸化防止剤を用いて製造したブラックインキ
黒色染料* 23.15
Dowanol EPh 31.25
M Pyrol 30.50
Lonzest SOC 1.30
Estane 5715** 13.80
BHT*** 0.20
全量 100.00
* 黒色染料は多くの製造元から入手できるSolvent Black 46である。
** Estane 5715はBF Goodrich、クリーブランド、オハイオ州から入手できるポリウレタン樹脂である。
*** BHTはAldrich Chemical Co.から入手できるブチル化ヒドロキシトルエンである。
実施例3
Estane 5715と可塑剤を用いて製造したブラックインキ
A B
黒色染料 22.80 22.70
Dowanol EPh 28.30 28.20
M Pyrol 29.00 29.00
Lonzest SOC 1.30 1.30
Estane 5715 13.60 13.80
Citroflex A-4* 5.00 5.00
全量 100.00 100.00
* Citroflex A-4はMorflex、グリーンズボロ、ニューキャロライナ州から入手できるアセチル-n-ブチルシトレートである。
実施例4
Estane 5715を用いて製造したブルーインキ
青色染料* 11.50
青色染料** 8.60
青色染料*** 7.70
M Pyrol 47.00
DPG**** 10.60
Lonzest SOC 1.00
Estane 5715 13.60
全量 100.00
* 青色染料は多くの製造元から入手できるSolvent Blue 36である。
** 青色染料は多くの製造元から入手できるSolvent Blue 51である。
*** 青色染料は多くの製造元から入手できるSolvent Blue 37である。。
**** DPGはDow Chemical、ミッドランド、ミシガン州から入手できるジプロピレングリコールである。
実施例5
Estane 5706を用いて製造したブラックインキ
黒色染料 21.42
Dowanol EPh* 32.38
M Pyrol*** 31.60
Lonzest SOC 1.20
Estane 5706** 13.40
全量 100.00
* Dowanol EPhはDow Chemical Co.から入手できるエチレングリコールフェニルエーテルである。
** Estane 5706はBF Goodrich、クリーブランド、オハイオ州から入手できるポリウレタン樹脂である。
実施例6
Estane 5799を用いて製造したブラックインキ
黒色染料 22.30
Dowanol EPh 31.10
M Pyrol 28.90
Lonzest SOC 1.30
Estane 5799* 16.40
全量 100.00
* Estane 5799はBF Goodrich、クリーブランド、オハイオ州から入手できるポリウレタン樹脂である。
上記本文で引用した特許の明細書の記載はすべて本願明細書に含まれるものとする。
特許請求の範囲は、本発明の真意と範囲から逸脱することなく、例示のために本明細書に選ばれた本明細書の好適実施態様の変更や修正をすべて包含するものであることは理解される。

Claims (37)

  1. イソシアネートを含まない熱可塑性ポリウレタン樹脂と、有機溶剤と、着色剤とを含む筆記用具用非消去性インキ組成物であって、該インキ組成物の粘度が1000〜50000 cPs、20℃であり、該熱可塑性ポリウレタン樹脂と有機溶剤が均一溶液を形成しているインキ組成物。
  2. 該着色剤が前記均一溶液に可溶性であるか又は前記溶液に分散する、請求項1記載のインキ組成物。
  3. イソシアネートを含まない熱可塑性ポリウレタン樹脂がイソシアネートを含まない溶解型熱可塑性ポリウレタン樹脂である、請求項1記載のインキ組成物。
  4. 該イソシアネートを含まない熱可塑性ポリウレタン樹脂の重量平均分子量が1000〜1,000,000である、請求項1記載のインキ組成物。
  5. 該イソシアネートを含まない熱可塑性ポリウレタン樹脂が該インキ組成物0.1〜75重量%の量で存在する、請求項1記載のインキ組成物。
  6. 該イソシアネートを含まない熱可塑性ポリウレタン樹脂が該インキ組成物の1.0〜35重量%の量で存在する、請求項5記載のインキ組成物。
  7. 該着色剤が該インキ組成物の0.1〜60重量%の量で存在する、請求項1記載のインキ組成物。
  8. 該着色剤が染料である、請求項1記載のインキ組成物。
  9. 該着色剤が顔料である、請求項1記載のインキ組成物。
  10. 該顔料が、有機顔料、無機顔料、金属顔料、発光顔料、蛍光顔料、フォトクロミック顔料、示温顔料、イリデセント顔料、真珠光沢顔料及び液晶顔料からなる群より選ばれる、請求項9記載のインキ組成物。
  11. 該有機溶剤がアルコール、ポリオール、ポリオールエーテル、ケトン、エステル、ピロリドン、ラクトン、炭化水素及びその混合物からなる群より選ばれる、請求項1記載のインキ組成物。
  12. 該有機溶剤が該インキ組成物の1〜90重量%の量で存在する、請求項1記載のインキ組成物。
  13. 該有機溶剤が該インキ組成物の10〜65重量%の量で存在する、請求項12記載のインキ組成物。
  14. 該インキ組成物の粘度が2000〜30,000 cPs、20℃である、請求項記載のインキ組成物。
  15. 該筆記用具がインキ吸収面で使用できる、請求項1記載のインキ組成物
  16. 該筆記用具がボールペンである、請求項1記載のインキ組成物
  17. イソシアネートを含まない熱可塑性ポリウレタン樹脂と、有機溶剤と、着色剤と、第2樹脂とを含む筆記用具用非消去性インキ組成物であって、該インキ組成物の粘度が1000〜50000 cPs、20℃であり、該熱可塑性ポリウレタン樹脂と有機溶剤が均一溶液を形成しているインキ組成物。
  18. 該第2樹脂が該インキ組成物の0.1〜50重量%の量で存在する、請求項17記載のインキ組成物。
  19. 該第2樹脂が該インキ組成物の0.1〜20重量%の量で存在する、請求項18記載のインキ組成物。
  20. 該第2樹脂がポリエステル、ポリスチレン、スチレンコポリマー、アクリロニトリルブタジエンコポリマー、ポリイソブチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール、ポリアクリロニトリル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリブタジエン、エチレン酢酸ビニル、ポリアミド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリビニルエステル、メラミン、ビニルエステル、エポキシ、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリアセタール、ポリビニルブチラール、フェノール樹脂、ポリエステルカーボネート、ポリエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリーレート、ポリアリーレンスルフィド、ポリケトン、ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ロジンエステル、炭化水素樹脂、コポリマー、グラフト、ブレンド、及びその混合物からなる群より選ばれる、請求項17記載のインキ組成物。
  21. イソシアネートを含まない熱可塑性ポリウレタン樹脂と、有機溶剤と、着色剤と、腐食防止剤とを含む筆記用具用非消去性インキ組成物であって、該インキ組成物の粘度が1000〜50000 cPs、20℃であり、該熱可塑性ポリウレタン樹脂と有機溶剤が均一溶液を形成しているインキ組成物。
  22. 該腐食防止剤が該インキ組成物の0.01〜10重量%の量で存在する、請求項21記載のインキ組成物。
  23. 該腐食防止剤が該インキ組成物の0.05〜2重量%の量で存在する、請求項22記載のインキ組成物。
  24. 該腐食防止剤がトリアゾール誘導体及びジアルキルナフタレンスルホネート塩からなる群より選ばれる、請求項21記載のインキ組成物。
  25. イソシアネートを含まない熱可塑性ポリウレタン樹脂と、有機溶剤と、着色剤と、化学分散剤とを含む筆記用具用非消去性インキ組成物であって、該インキ組成物の粘度が1000〜50000 cPs、20℃であり、該熱可塑性ポリウレタン樹脂と有機溶剤が均一溶液を形成しているインキ組成物。
  26. 該化学分散剤が親油性化学分散剤、酸官能コポリマー化学分散剤又はダイズレシチンである、請求項25記載のインキ組成物。
  27. イソシアネートを含まない熱可塑性ポリウレタン樹脂と、有機溶剤と、着色剤と、酸化防止剤とを含む筆記用具用非消去性インキ組成物であって、該インキ組成物の粘度が1000〜50000 cPs、20℃であり、該熱可塑性ポリウレタン樹脂と有機溶剤が均一溶液を形成しているインキ組成物。
  28. 該酸化防止剤がトコフェロール、ブチル化ヒドロキシトルエン、オイゲノール及びヒドロキノンからなる群より選ばれる、請求項27記載のインキ組成物。
  29. 該酸化防止剤が該インキ組成物の0.05〜30重量%の量で存在する、請求項27記載のインキ組成物。
  30. イソシアネートを含まない熱可塑性ポリウレタン樹脂と、有機溶剤と、着色剤と、可塑剤とを含む筆記用具用非消去性インキ組成物であって、該インキ組成物の粘度が1000〜50000 cPs、20℃であり、該熱可塑性ポリウレタン樹脂と有機溶剤が均一溶液を形成しているインキ組成物。
  31. 該可塑剤が該インキ組成物の0.1〜40重量%の量で存在する、請求項30記載のインキ組成物。
  32. 該可塑剤が該インキ組成物の1〜20重量%の量で存在する、請求項31記載のインキ組成物。
  33. 該可塑剤が該インキ組成物の2〜15重量%の量で存在する、請求項32記載のインキ組成物。
  34. イソシアネートを含まない熱可塑性ポリウレタン樹脂と、有機溶剤と、着色剤と、潤滑剤とを含む筆記用具用非消去性インキ組成物であって、該インキ組成物の粘度が1000〜50000 cPs、20℃であり、該熱可塑性ポリウレタン樹脂と有機溶剤が均一溶液を形成しているインキ組成物。
  35. 該潤滑剤がソルビタンセスキオレエートである、請求項34記載のインキ組成物。
  36. 該潤滑剤が該インキ組成物の0.1〜30重量%の量で存在する、請求項34記載のインキ組成物。
  37. 該潤滑剤が該インキ組成物の1〜15重量%の量で存在する、請求項36記載のインキ組成物。
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