JP4462563B2 - 現金自動取引方法 - Google Patents
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そこで、本発明の目的は、これら従来の問題を解消し、自動取引装置が盗難された場合でも、機密部分のセキュリティを保持することができる現金自動取引方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、紙幣の特徴が変わったり、他の種別の紙幣を追加する場合にも、1箇所で変更するだけで済み、その際の作業効率を向上させることが可能な現金自動取引方法を提供することにある。
また、本発明のさらに他の目的は、鑑別処理部を実装する場合に、装置のコストを低減することが可能な現金自動取引方法を提供することにある。
図1は、本発明の一実施例に係る現金自動取引システムの構成図である。
各銀行において、自動取引装置10が複数台ホストコンピュータ11に通信回線12で接続されている。さらに、管理センタ14等のホストコンピュータがそれぞれの通信回線13で接続されている。
本発明においては、自動取引装置10内に紙幣の画像データなどの特徴を読み取るセンサを備え、その特徴データを用いて紙幣の鑑別を行う鑑別処理部は上位装置11または14内に備えておく。なお、入金取引や出金取引、あるいは振込みなどのときに、口座番号や残高などを記憶しておくデータベースを備えた上位装置(管理センタ)内に上記鑑別処理部を設けることも可能である。また、上記管理センタとは別個の上位装置に鑑別処理部を設けることも、勿論可能である。
図2では、図1の4台の自動取引装置10のうちの1台のみと、図1の上位装置11,14のうちのいずれか1台(上位装置30とする)のみが示されている。
上位装置30は、金融機関等のホストコンピュータ11、または管理センタ14等のホストコンピュータを総称するものとする。自動取引装置10は、紙幣入出金部20、硬貨入出金部21、制御部22、インタフェイス部23、操作案内画面を表示し、処理入力を行う表示入力部24、記憶部25、電源部26、カード読取部27、通帳明細票印字部28から構成されている。紙幣入出金部20には、さらにセンサ部40、入出金口41、リジェクトボックス42、リサイクルボックス43等で構成されている。自動読取装置10と上位装置30との間を接続するものとして、通信媒体である通信回線29がある。
従来の自動取引装置では、紙幣入出金部20内に必ず鑑別部が備えられるのに対して、本発明の自動取引装置は、鑑別部を構成する要部の1つであるセンサ部のみが自動取引装置10内に備えられている。
また、上位装置30は、転送されてきたデータや鑑別処理を行う際に参照すべき基準データなどを記憶する記憶部31、全体を制御する制御部32、自動取引装置10との交信を行うインタフェイス部33、電源部34、紙幣の鑑別処理を行う鑑別処理部50から構成されている。
図3では、中央の破線より左側が自動取引装置10の処理動作が、破線より右側が上位装置30の処理動作が示されている。
利用者は、自動取引装置10の表示入力部24に表示された取引名称キーの中から、入金または出金を行うキーを選択する(取引選択60)。
取引が選択されると、取引内容が入金の場合、制御部22は、入出金口41にある紙幣を搬送路へ移動させ(61)、取引内容が出金の場合、制御部22は、リサイクルボックス43にある紙幣を搬送路へ移動させる(62)。
制御部22は、移動途中にあるセンサ部40を紙幣が通過する際に、各紙幣に対する特徴データを記憶部25に取得する(63)。制御部22は、取得した各紙幣の特徴データのうち、1紙幣分の特徴データを自動取引装置10のインターフェイス部23に接続されている通信回線29を介して上位装置30の記憶部31へ転送する(64)。この場合、上位装置30は、金融機関等のホストコンピュータ11でも、管理センタ14等のホストコンピュータでもよい。また、複数台の自動取引装置に対応できるように、装置IDをもたせ、特徴データの転送と同時に、装置IDを転送するようにする。
上位装置30の制御部32は、記憶部31にある特徴データを用い、鑑別処理部50により、その紙幣がどの金種か(金種判定)、偽券でないか(真偽判定)等の鑑別処理を行う(71)。鑑別処理部50で得られた判定結果を上位装置30のインターフェイス部33に接続されている通信回線29を介して特徴データ転送元の自動取引装置10の記憶部25へ転送する(72)。上位装置30側は、そのまま割込み待ち状態へと遷移する。特徴データ転送元は、特徴データを転送する際に、同時に転送する装置IDを元に判断する。これにより、複数の自動取引装置から、1つの鑑別処理部が利用可能となる。
全ての紙幣に対する特徴データの判定結果が転送されていれば、金額確認画面を表示入力部24に表示する(66)。利用者が自動取引装置10の表示入力部24の確認キーを選択したか否かを確認し、確認キーを選択した場合は、制御部22は、取引終了とし、違った場合は、再度利用者に操作し直してもらう(67)。
上位装置側の処理は図3の場合と同じであるので、記載を省略し、自動取引装置側の処理のみを詳細に記載する。利用者は、先ず自動取引装置10内の表示入力部24を操作して、取引選択画面において「振込み」を選択する(81)。次に、ガイダンス画面に従って、利用者は現金振込みか、あるいはカード振込みかの選択を行い、現金振込みを選択する(82)。次に、手数料のみをカードで支払う場合、手数料カードを挿入する(83)。次に、振込み金額を入力し(84)、振込み先指定方法の選択を行う。例えば、個別指定による振込みを指定し(85)、振込み先指定入力用のタッチキー画面による入力の指示・誘導に従って、振込み先口座番号その他を入力する(86)。ここまでの入力操作が完了すると、自動取引装置10はインターフェイス部23に接続されている通信回線29を介して管理センタ40と交信し、管理センタ40から取引可の回答メッセージを受信する(87)。
しかし、1台の上位装置が受け持つ自動取引装置の台数を少なくすることにより、待時間を減少させることができる。
自動取引装置10では、全ての紙幣のデータが上位装置30または40から返送されると、確認用画面を表示入力部24に表示して利用者に確認を求める(90)。利用者が投入金額を確認して確認結果を入力すると、自動取引装置10は上位装置30または40と交信し、上位装置から取引終了の回答メッセージを受信する(91)。次に、入力表示部24に振込み取引が終了した旨および取引明細票および手数料カードなどの受取りを指示・誘導する(92)。利用者がこれに従って取引明細票および手数料カードを抜き取ることにより、処理全体が終了する。
11:金融機関等のホストコンピュータ
12〜13:通信回線
14:管理センタ
20:紙幣入出金部
21:硬貨入出金部
22:制御部
23:インターフェイス部
24:表示入力部
25:記憶部
26:電源部
27:カード読取部
28:通帳明細票印字部
29:通信回線
30:上位装置
31:記憶部
32:制御部
33:インターフェイス部
34:電源部
40:センサ部
41:入出金口
42:リジェクトボックス
43:リサイクルボックス
50:鑑別処理部
Claims (1)
- 紙幣の金種判定および真偽判定を行う鑑別部を具備しない複数の自動取引装置と、該複数の自動取引装置と通信回線によって接続された上位装置とを用いて紙幣の取引を行う現金自動取引方法であって、
前記自動取引装置にて、取引する紙幣を搬送するステップと、
前記自動取引装置にて、前記搬送する紙幣の特徴データを取得するステップと、
前記取得した紙幣の特徴データと、当該特徴データを取得した自動取引装置の識別番号とを、当該自動取引装置から前記上位装置に転送するステップと、
前記自動取引装置から転送された紙幣の特徴データについて、前記上位装置にて、予め記憶しておいた基準データを参照して紙幣の金種判定および真偽判定による鑑別を行うステップと、
前記鑑別を行うステップによって得られた鑑別結果を、前記上位装置から前記識別番号に対応する前記自動取引装置に転送するステップと、を有することを特徴とする現金自動取引方法。
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- 2006-06-15 JP JP2006165660A patent/JP4462563B2/ja not_active Expired - Fee Related
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