JP4462164B2 - 油圧制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両の動力伝達装置の動作部材や、各種の産業機械の動作部材の動作を制御する場合に用いる油圧制御装置に関するものである。
一般に、車両の動力伝達装置においては、動作部材の動作を制御することにより、駆動力源と車輪との間で伝達される動力が制御されるように構成されており、その動作部材の動作を制御する場合に、油圧制御装置を用いることが知られている。この油圧制御装置の一例が、特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載された車両は、エンジンのトルクが流体伝動装置、前後進切換装置、ベルト式無段変速機を経由して車輪に伝達されるように構成されたパワートレーンを有する。そして、流体伝動装置、前後進切換装置、ベルト式無段変速機などに圧油を供給する油圧制御装置が設けられている。この油圧制御装置は第1オイルポンプおよび第2オイルポンプを有しており、この第1オイルポンプおよび第2オイルポンプが、エンジンにより駆動されるように構成されている。そして、第1オイルポンプから吐出されたオイルが、第1の油路を経由してプライマリレギュレータバルブに供給されるように構成されている。
また、第2オイルポンプから吐出されたオイルを、プライマリレギュレータバルブに供給する第2の油路が設けられている。また、プライマリレギュレータバルブには、第3の油路および第4の油路を介してセカンダリレギュレータバルブが接続されている。また、プライマリレギュレータバルブは動作可能なスプールと、第1の油路と第3の油路とを接続する第1の入力ポートと、第2の油路と第4の油路とを接続する第2の入力ポートと、第1の油路の油圧が伝達されるフィードバックポートとを有している。さらに、第1の油路にはオイル必要部が接続され、第1の油路と第2の油路との間には、逆止弁が設けられている。この逆止弁は、第2の油路の油圧が第1の油路の油圧よりも高圧となった場合に開放され、これ以外の場合には閉じられる構成を有している。
そして、エンジンによりオイルポンプが駆動されて、第1オイルポンプの吐出口から第1の油路にオイルが吐出され、第2オイルポンプの吐出口から第2の油路にオイルが吐出される。第1の油路に供給された圧油は、オイル必要部に供給されるとともに、第1の油路の油圧が低圧である場合は、第1のポートおよび第2のポートが共に閉じられており、第1オイルポンプから第1の油路に吐出された圧油は、第3の油路には排出されない。また、第2オイルポンプから第2の油路に吐出された圧油も、第4の油路には排出されず、第2の油路の油圧が第1の油路の油圧よりも高圧になると、逆止弁が開放されて、第2オイルポンプから吐出された圧油が、第1の油路を経由してオイル必要部に供給される。
このようにして、第1の油路における圧油不足が抑制される。さらに、第1の油路の圧油が上昇することにともない、フィードバックポートの油圧が上昇してスプールが正方向に動作し、第1の入力ポートおよび第2の入力ポートが共に開放される。その結果、第1の油路の圧油が第3の油路にドレーンされ、かつ、第2の油路の圧油が第4の油路にドレーンされて、第1の油路の油圧の上昇が抑制される。そして、第1の油路の油圧が低下すると、スプールが逆方向に動作して、第1の油路から第3の油路にドレーンされる圧油の流量が減少する。このようにして、第1の油路の油圧、つまり、ライン圧が制御される。
特開2004−76817号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載されている油圧制御装置においては、プライマリレギュレータバルブのスプールの動作量の変化度合いに対する第1の入力ポートの開口面積の変化度合い、およびプライマリレギュレータバルブのスプールの動作量の変化度合いに対する第2の入力ポートの開口面積の変化度合いが考慮されておらず、プライマリレギュレータバルブのスプールの動作量の変化度合いに対する第1の入力ポートの開口面積の変化度合いと、プライマリレギュレータバルブのスプールの動作量の変化度合いに対する第2の入力ポートの開口面積の変化度合いとが同じであると、第2のオイルポンプの圧油を第4の油路にドレーンする場合に、第2の油路の油圧が低下しにくく、第2のオイルポンプの駆動負荷が減少しにくい。その結果、第2のオイルポンプを駆動するエンジンの燃費が悪化する虞れがあった。
この発明は上記事情を背景としてなされたものであり、第2吐出口からオイルを第2油路に吐出する場合に、第2の油路の油圧を低下させやすくすることのできる油圧制御装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、第1の吐出口および第2の吐出口を有するオイルポンプと、前記第1の吐出口から吐出されたオイルが供給される第1油路と、この第1油路からオイルが供給されるオイル必要部と、前記第2の吐出口から吐出されたオイルが供給される第2油路と、前記第1の油路の油圧を制御するために前記第1の油路からオイルが排出される第3油路と、前記第2油路からオイルが排出される第4油路と、前記第1油路と前記第3油路とを接続する第1のポートおよび前記第2油路と前記第4油路とを接続する第2のポートを備えた制御弁とを有し、この制御弁は、前記第1油路の油圧により弁体が動作して前記第1のポートの開口面積が変化して前記第1油路の油圧が制御され、かつ、前記弁体の動作により前記第2のポートの開口面積が変化するように構成されているとともに、前記第1の油路と第2の油路とを接続する経路に逆止弁が設けられており、この逆止弁は、前記第2の油路のオイルが第1の油路に流れ込むことを許容し、かつ、前記第1の油路のオイルが前記第2の油路に流れ込むことを防止する構成を有している油圧制御装置において、前記制御弁は、前記第1のポートおよび前記第2のポートが閉じられている状態から前記弁体が動作する場合に、前記第1のポートが先に開放され、その後に前記第2のポートが開放される構成を有しているとともに、前記制御弁は、前記弁体の動作量の変化度合いに対する前記第2のポートの開口面積の変化度合いが、前記弁体の動作量の変化度合いに対する前記第1のポートの開口面積の変化度合いよりも大きくなる構成を有していることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の構成に加えて、前記制御弁は、前記第1のポートが開放されている場合に、前記弁体の全ての動作範囲で、前記弁体の動作量の変化度合いに対する前記第1のポートの開口面積の変化度合いが一定となる構成を有していることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1または2の構成に加えて、前記制御弁は、前記第2のポートが開放されている場合に、前記弁体の全ての動作範囲で、前記弁体の動作量の変化度合いに対する前記第2のポートの開口面積の変化度合いが一定となる構成を有していることを特徴とするものである。
以上説明したように請求項1の発明によれば、第1の吐出口から吐出されたオイルが第1油路を経由してオイル必要部に供給され、第2の吐出口から吐出されたオイルが第2の油路に供給される。また、制御弁の弁体により、第1のポートおよび第2のポートが閉じられている場合は、第1の油路の圧油は第3の油路にはドレーンされず、第2の油路の圧油は第4の油路にはドレーンされない。そして、第2の油路の油圧が第1の油路の油圧よりも高圧になると、逆止弁が開放されて、第2の油路の圧油が第1の油路に供給される。そして、第1油路の油圧により制御弁の弁体が動作すると、先に、第1のポートの開放が開始され、第1の油路の圧油が第3の油路にドレーンされる。制御弁の弁体が更に動作して、第2のポートが開放された場合は、第2の油路の圧油が第4の油路にドレーンされる。このようにして、第1の油路の油圧、つまり、ライン圧が制御される。
また、請求項2の発明によれば、請求項1の発明と同じ効果を得られる他に、第1のポートの形状を簡略化することが可能であり、制御弁の加工および製造が容易となる。
また、請求項3の発明によれば、請求項1または2の発明と同じ効果を得られる他に、第2のポートの形状を簡略化することが可能であり、制御弁の加工および製造が容易となる。
つぎに、この発明の油圧制御装置を、車両用の動力伝達装置の動作部材の動作を制御するために用いる場合の実施例を、図面に基づいて説明する。まず、この発明を適用できる車両のパワートレーン、およびその車両の制御系統を、図2に示す。図2に示す車両Veにおいては、動力源1と車輪2との間の動力伝達経路に、流体伝動装置3、ロックアップクラッチ4、前後進切り換え機構5、ベルト式無段変速機6などが設けられている。動力源1としては、例えば、エンジンまたは電動機の少なくとも一方を用いることができる。エンジンは、燃料を燃焼させて発生する熱エネルギを運動エネルギに変換する動力装置である。これに対して、電動機は、電気エネルギを運動エネルギに変換する装置であり、エンジンと電動機とでは、動力の発生原理が異なる。この実施例では、動力源1としてエンジンが用いられている場合について説明し、以下、「エンジン1」と記す。
また、流体伝動装置3およびロックアップクラッチ4は、エンジン1と前後進切り換え機構5との間の動力伝達経路に設けられており、流体伝動装置3とロックアップクラッチ4とは相互に並列に配置されている。この流体伝動装置3は、流体の運動エネルギにより動力を伝達する装置であり、ロックアップクラッチ4は、摩擦力により動力を伝達する装置である。
さらに、前後進切り換え機構5は、入力部材に対する出力部材の回転方向を、選択的に切り換える装置である。この前後進切り換え機構5は、遊星歯車機構(図示せず)と、遊星歯車機構の回転要素に対する動力の伝達状態を制御するクラッチ(図示せず)と、遊星歯車機構の回転要素の回転・停止を制御するブレーキ(図示せず)とを有している。そして、クラッチやブレーキなどの摩擦係合装置の係合・解放を制御する油圧室(図示せず)が設けられている。
ベルト式無段変速機6は、前後進切り換え機構5と車輪2との間の動力伝達経路に設けられている。ベルト式無段変速機6は、相互に平行に配置されたプライマリシャフト7およびセカンダリシャフト8を有している。このプライマリシャフト7にはプライマリプーリ9が設けられており、セカンダリシャフト8にはセカンダリプーリ10が設けられている。プライマリプーリ9は、プライマリシャフト7に固定された固定シーブ11と、プライマリシャフト7の軸線方向に移動できるように構成された可動シーブ12とを有している。そして、固定シーブ11と可動シーブ12との間に溝M1が形成されている。
また、この可動シーブ12をプライマリシャフト7の軸線方向に動作させることにより、可動シーブ12と固定シーブ11とを接近・離隔させる油圧サーボ機構13が設けられている。この油圧サーボ機構13は、油圧室13Aと、油圧室13Aの油圧に応じてプライマリシャフト7の軸線方向に動作でき、かつ、可動シーブ12に接続されたピストン(図示せず)とを備えている。一方、セカンダリプーリ10は、セカンダリシャフト8に固定された固定シーブ14と、セカンダリシャフト8の軸線方向に移動できるように構成された可動シーブ15とを有している。そして、固定シーブ14と可動シーブ15との間にはV字形状の溝M2が形成されている。
また、この可動シーブ15をセカンダリシャフト8の軸線方向に動作させることにより、可動シーブ15と固定シーブ14とを接近・離隔させる油圧サーボ機構16が設けられている。この油圧サーボ機構16は、油圧室26と、油圧室26の油圧によりセカンダリシャフト8の軸線方向に動作でき、かつ、可動シーブ15に接続されたピストン(図示せず)とを備えている。上記構成のプライマリプーリ9およびセカンダリプーリ10に、無端状(環状)のベルト17が巻き掛けられている。一方、ベルト式無段変速機6の油圧サーボ機構13,16およびロックアップクラッチ4、および前後進切り換え機構5を制御する機能を有する油圧制御装置18が設けられている。さらに、エンジン1、ロックアップクラッチ4、前後進切り換え機構5、ベルト式無段変速機6、油圧制御装置18を制御するコントローラとしての電子制御装置52が設けられている。
この電子制御装置52に対しては、エンジン回転数、アクセルペダルの操作状態、ブレーキペダルの操作状態、スロットルバルブの開度、シフトポジション、プライマリシャフト7の回転数、セカンダリシャフト8の回転数などの検知信号が入力される。このセカンダリシャフト8の回転数に基づいて車速が求められる。電子制御装置52には各種のデータが記憶されており、電子制御装置52に入力される信号、および記憶されているデータに基づいて、電子制御装置52からは、エンジン1を制御する信号、ベルト式無段変速機6を制御する信号、前後進切り換え機構5を制御する信号、ロックアップクラッチ4を制御する信号、油圧制御装置18を制御する信号などが出力される。電子制御装置52に記憶されているデータとしては、変速制御マップ、ロックアップクラッチ制御マップなどが挙げられる。この変速制御マップは、車速、アクセル開度などに基づいて、ベルト式無段変速機6の変速比を設定するマップである。エンジン1としエンジンが用いられている場合は、ベルト式無段変速機6の変速比の制御により、エンジン回転数を最適燃費曲線に近づけるように制御できる。また、ロックアップクラッチ制御マップは、車速、アクセル開度などに基づいて、ロックアップクラッチ4のトルク容量を設定するマップである。
つぎに、図2に示す車両Veの作用を説明する。エンジン1のトルクは、流体伝動装置3またはロックアップクラッチ4のいずれか一方を経由して、前後進切り換え機構5に入力される。そして、前後進切り換え機構5から出力されたトルクは、ベルト式無段変速機6のプライマリシャフト7に伝達される。プライマリシャフト7のトルクは、プライマリプーリ9、ベルト17、セカンダリプーリ10を介してセカンダリシャフト8に伝達される。そして、セカンダリシャフト8のトルクが車輪2に伝達されて駆動力が発生する。ここで、ベルト式無段変速機6の変速制御を説明する。まず、油圧室13Aの油圧に基づいて、プライマリプーリ9の可動シーブ12を軸線方向に動作させる推力が変化する。また、油圧サーボ機構16の油圧室26の油圧により、セカンダリプーリ10の可動シーブ15を軸線方向に動作させる推力が変化する。そして、可動シーブ12の軸線方向の動作に応じて溝M1の幅が変化し、可動シーブ15の軸線方向の動作に応じて溝M2の幅が変化する。
上記のようにして、溝M1の幅が調整されると、プライマリプーリ9におけるベルト17の巻き掛け半径と、セカンダリプーリ10におけるベルト17の巻き掛け半径との比が変化する。その結果、プライマリシャフト7とセカンダリシャフト8との間の回転速度の比、すなわち変速比が変化する。具体的には、油圧室13Aの油圧が高められて溝M1の幅が狭められると、プライマリプーリ9におけるベルト17の巻き掛け半径が大きくなり、ベルト式無段変速機7の変速比が小さくなるように変速する。これに対して、油圧室13Aの油圧が低下して溝M1の幅が広げられると、プライマリプーリ9におけるベルト17の巻き掛け半径が小さくなり、ベルト式無段変速機6の変速比が大きくなるように変速する。
また、この変速制御に伴い溝M2の幅が調整されると、ベルト31に作用する挟圧力が変化してベルト31の張力が変化する。その結果、プライマリシャフト7とセカンダリシャフト8との間で伝達されるトルクの容量が制御される。具体的には、油圧室26の油圧が高められて、ベルト31に作用する挟圧力が高められると、トルク容量が大きくなる。これに対して、油圧室26の油圧が低下されて、ベルト31に作用する挟圧力が弱められると、トルク容量が小さくなる。このように、ベルト17に作用する挟圧力の変化に伴い、ベルト式無段変速機6のトルク容量が変化する。ところで、図2に示す車両Veにおいては、油圧制御装置18の一部を構成する油圧回路の構成を、図1に基づいて説明する。図1に示す油圧回路には、第1オイルポンプ(メインオイルポンプ)50および第2オイルポンプ(サブオイルポンプ)51が設けられている。この第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51は、それぞれ単独で駆動できるように構成されている。そして、第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51が、エンジントルクにより駆動されるように構成されている。
まず、第1オイルポンプ50は、吸込口54および吐出口55を有しており、第2オイルポンプ51は吸込口56および吐出口57を有している。まず、第1オイルポンプ50の吐出口55は、油路58を経由してオイル必要部59に接続されている。エンジン1と車輪2との間には、動力伝達装置、例えば、前後進切り換え機構5、流体伝動装置3、ベルト式無段変速機6などが設けられており、その動力伝達装置における動力伝達状態を制御するために、オイル必要部59が設けられている。動力伝達装置における動力伝達状態には、回転数、トルク、変速比などが含まれる。そして、オイル必要部59には、例えば、油圧サーボ機構13,16が含まれる。さらに、吸込口54,56がストレーナ60を経由してオイルパン61に接続されている。さらにまた、第2オイルポンプ51の吐出口57には油路69が接続されており、油路58と油路69とを接続する油路70が設けられている。油路70には逆止弁71が設けられている。逆止弁71は油路69の圧油が油路58に流れ込むことを許容し、油路58の圧油が油路69に流れ込むことを防止する構成を有している。
また、油圧回路には、プライマリレギュレータバルブ62が設けられている。さらに、プライマリレギュレータバルブ62は、入力ポート63,64と、ドレーンポート65,66と、フィードバックポート67と、信号圧ポート68とを有している。信号圧ポート68に入力される信号圧は、ソレノイドバルブ(図示せず)により制御される。そして、油路58が、入力ポート63およびフィードバックポート67に接続されている。さらに、入力ポート64は油路69に接続されている。さらに、プライマリレギュレータバルブ62は、軸線方向(図1で上下方向)に動作自在なスプール72と、スプール72を図1で上向きに押圧する弾性部材73とを有している。弾性部材73としては、圧縮コイルばねを用いることが可能である。また、スプール72はランド部74,75,76,77を有している。これらのランド部74,75,76,77は、いずれも円柱形状を有している。そして、スプール72が軸線方向に動作すると、ランド部75によって入力ポート63が開閉され、かつ、ランド部77によって入力ポート64が開閉されるように構成されている。
具体的には、スプール72の軸線に直交する平面断面内において、ランド部75,77の外周形状は略円形に構成されている。そして、スプール72が取り付けられたバルブボデー78には、スプール72の軸線に直交する平面断面内で略円形の孔79,80が形成されており、その孔79に沿ってランド部75が摺動し、孔80に沿ってランド部77が摺動するように構成されている。また、ランド部77の外径の方がランド部75の外径よりも大きく設定され、孔80の内径の方が孔79の内径よりも大きく設定されている。さらに、弾性部材73からスプール72に加えられる押圧力で、入力ポート63,64が閉じられる向き(図1で上向き)にスプール72が動作する一方、フィードバックポート67に入力される油圧によりスプール72が動作して、入力ポート63,64が開放される向き(図1で下向き)の力が発生するように構成されている。
さらに、入力ポート63,64が共に閉じられている状態から、スプール72が図1で下向きに動作した場合に、入力ポート63が先に開放され、ついで、入力ポート64が開放されるように、プライマリレギュレータバルブ62の諸元が設定されている。言い換えれば、入力ポート63,64が共に開放されている状態から、スプール72が図1で上向きに動作した場合に、入力ポート64が先に閉じられ、ついで、入力ポート63が閉じられるように、プライマリレギュレータバルブ62の諸元が設定されている。プライマリレギュレータバルブ62の諸元とは、ランド部75,77の形状、孔79,80の形状、軸線方向におけるランド部75,77の寸法、軸線方向における孔79,80の寸法、入力ポート63,64の内径などを意味する。また、図3に示すように、入力ポート63を開閉するランド部75のエッジ部83の角度が、略90度に構成されている。また、入力ポート64を開閉するランド部77のエッジ部84の角度が、略90度に構成されている。そして、エッジ部83,84には面取りは施されていない。なお、前記ドレーンポート65には油路81を介してセカンダリレギュレータバルブ(図示せず)が接続され、ドレーンポート66には油路82を介して吸込口54,56が接続されている。
つぎに、図1に示された油圧回路の作用を説明する。まず、第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51が停止している場合は、油路58の油圧が定圧であり、スプール72が弾性部材73の押圧力により押されて、スプール72の端部がバルブボデー78に接触して停止し、入力ポート63,64が閉じられている。そして、エンジントルクにより第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ52が駆動されて、第1オイルポンプ50の吐出口55から油路58にオイルが吐出され、第2オイルポンプ51の吐出口57から油路69にオイルが吐出される。油路58に供給された圧油は、オイル必要部59に供給されるとともに、油路58の油圧が低圧である場合は、フィードバックポート67の油圧によりスプール72に加えられる下向きの力が弱い。このため、入力ポート63,64が共に閉じられており、第1オイルポンプ50から油路58に吐出された圧油は、油路81には排出されない。また、第2オイルポンプ51から油路69に吐出された圧油も、油路82には排出されない。そして、油路58でオイル不足が生じて、油路69油圧が油路58の油圧よりも高圧になると、逆止弁71が開放されて、第2オイルポンプ51から吐出された圧油が、油路70を経由して油路58に供給される。このようにして、油路58における圧油量の不足が抑制される。
そして、油路58の圧油が上昇することにともない、フィードバックポート67の油圧が上昇してスプール72が図1で下向きに動作すると、入力ポート63が先に開放され、油路58の圧油が油路81にドレーンされる。さらに、フィードバックポート67の油圧が上昇すると、入力ポート63の開口面積が拡大し、油路58から油路81にドレーンされる圧油の流量が増加する。その後、入力ポート64が開放され、油路69の圧油が油路82にドレーンされる。さらに、フィードバックポート67の油圧が上昇して、入力ポート64の開口面積が拡大し、油路69から油路82にドレーンされる圧油の流量が増加する。なお、油路69の油圧が油路58の油圧よりも低下した場合は、逆止弁71が閉じられる。
このようにして、油路58の油圧が低下すると、フィードバックポート67の油圧に応じてスプール72に加えられる力が弱まり、スプール72が弾性部材73の力で図1で上向きに動作する。すると、入力ポート64が先に閉じられるとともに、さらにスプール72が図1で上向きに動作すると、入力ポート63が閉じられる。このようにして、油路58の油圧、つまり、ライン圧が制御される。つまり、プライマリレギュレータバルブ62は圧力制御弁としての機能を有する。また、プライマリレギュレータバルブ62の動作により、第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51の吐出容量が切り替えられる。ここで、図2および図3に示されたプライマリレギュレータバルブ62において、スプール72の動作量(ストローク)および位置の変化と、入力ポート63,64の開口面積の変化との対応関係を、図4の線図に基づいて説明する。ここで、入力ポート63の特性が線分A1で示され、入力ポート64の特性を線分B1で示されている。そして、スプール72が図1で下向きに動作することが、図4ではストロークの増加として表されている。
また、入力ポート64を開閉するランド部77の外径の方が、入力ポート63を開閉するランド部75の外径よりも大きく構成されているため、スプール72のストロークの変化割合が同じであっても、入力ポート64の開口面積の変化割合の方が、入力ポート63の開口面積の変化割合よりも大きくなる特性を示す。すなわち、線分B1の方が線分A1よりも急勾配となる。したがって、油路58のライン圧を制御するために、入力ポート63を「所定の開口面積」に制御する場合、入力ポート64の開口面積が可及的に拡大される。このため、第2オイルポンプ51から吐出された圧油を、油路69から油路82にドレーンする場合に、油路69の油圧を低下させ易くなり、第2オイルポンプ51の駆動負荷が軽減される。したがって、第2オイルポンプ51を駆動するエンジン1の燃費の低下を抑制できる。
したがって、スプール72の動作量の変化に対して、入力ポート63,64の開口面積の変化量が一定となり、油路58におけるライン圧の制御応答性が向上する。特に、車両Veの発進時、ベルト式無段変速機6でマニュアル変速を実行する場合、急激な加速要求が生じた場合などに、オイル必要部59に供給するべき圧油の流量が増加する。実施例によれば、このような場合に圧油不足を回避することができる。したがって、ベルト17の滑りが発生することを抑制でき、かつ、ベルト式無段変速機6の変速応答性を向上することができる。さらに、プライマリレギュレータバルブ62においては、入力ポート63,64が共に閉じられている状態から、スプール72のストロークが増加すると、入力ポート63が先に開放され、ついで、入力ポート64が開放される特性を有している。したがって、入力ポート64が開放されるまでは、第2オイルポンプ51から吐出された圧油が、逆止弁71を経由して、油路69から油路70に流入することになる。つまり、入力ポート64が開放されるときは、油路58に十分な圧油が供給される状態のため、「入力ポート64が開放されることによって生じる油路58のライン圧の変化」を小さくすることができる。また、入力ポート64の開口面積を増加するようにスプール72を動作させた場合、油路69から油路82にドレーンされる圧油の流量が増加しやすくなり、吐出口57からオイルを吐出させるための負荷が軽減される。さらに、入力ポート63が先に開放され、入力ポート64が後で開放される。このことにより、入力ポート63に十分な圧油が供給された後に入力ポート64が開放され、このときの油路69における油圧変化が少なくなるという効果を得られる。
また、図4に示すように、線分A1が直線であるということは、入力ポート63が開放されている状態では、スプール72の全動作範囲に亘り、スプール72のストロークに関わりなく、入力ポート63の開口面積の変化割合が略一定であることを意味する。さらに、線分B1が直線であるということは、入力ポート63が開放されている状態では、スプール72のストロークに関わりなく、入力ポート63の開口面積の変化割合が略一定であり、油路58から油路81にドレーンされる圧油の流量を変化させやすくなり、油路58の油圧の制御応答性が向上する。また、入力ポート64が開放されている場合に、スプール72の全ての動作範囲で、スプール72の動作量の変化度合いに対する入力ポート64の開口面積の変化度合いが一定となる構成を有しており、スプール72の動作量の変化度合いに対して、油路69から油路82にドレーンされる圧油の流量が一定となり、油路58の油圧の制御応答性が向上する。
つぎに、プライマリレギュレータバルブ62の他の構成例、より具体的にはスプール72の他の構成例を、図5に基づいて説明する。図5においては、ランド部75,77の外周縁に面取り(もしくはノッチ)が施されている。すなわち、ランド部75の軸線方向の端部には面取り85が形成され、ランド部77の軸線方向の端部には面取り86が形成されている。スプール72の軸線方向において、面取り85の長さL1は、面取り86の長さL2よりも長く設定されている。なお、図5に示されたスプール72のその他の構成は、図1および図3に示されたスプール72の構成と同じである。
この図5に示されたスプール72の動作および作用ついて説明する。まず、入力ポート63の開口作用について説明する。図6に示すように入力ポート63が閉じられている状態から、スプール72が下向きに動作して、図7に示すように、面取り85とバルブボデー78との間に隙間が形成されると、入力ポート63が開放される。以後、スプール72の動作にともない入力ポート63の開口面積が拡大する。さらに、図8に示すように、スプール72が下向きに動作して、スプール72の軸線方向で、ランド75の端面75Aの位置と、入力ポート63の内周面の端部78Aの位置とが一致した時点以降は、入力ポート63の開口面積が急激に拡大される。
つぎに、入力ポート64の開放作用について説明する。図9に示すように入力ポート64が閉じられている状態から、スプール72が下向きに動作して、図10に示すように、面取り86とバルブボデー78との間に隙間が形成されると、入力ポート64が開放される。以後、スプール72の動作にともない入力ポート64の開口面積が拡大する。そして、図11に示すように、スプール72が下向きに動作して、スプール72の軸線方向で、ランド77の端面77Aと、入力ポート64の内周面の端部78Bとが一致した時点以降は、入力ポート64の開口面積が急激に拡大される。
図5ないし図11に示されたスプール72を有するプライマリレギュレータバルブ62において、スプール72の動作位置と、入力ポート63,64の開口面積との関係を、図12の線図に基づいて説明する。図12の線図においては、線分A1および線分B1の意味は、図4の場合と同じである。また、図5のスプール72において、線分A1が、第1の特性A2および第2の特性A3により構成される原理を説明する。前述した図7のように、入力ポート63が開放された時点から、図8に示すように、スプール72の軸線方向で、ランド部75の端面75Aの位置と、入力ポート63の内周面の端部78Aの位置とが一致するまでの間における入力ポート63の開口面積の変化が、第1の特性A2に相当する。そして、ランド部75の端面75Aの位置と、入力ポート63の内周面の端部78Aの位置が一致した時点から、更に入力ポート63の開口面積が増加する場合における入力ポート63の開口面積の変化特性が、第2の特性A3に相当する。すなわち、面取り85により開口面積の増加量が影響を受ける第1の特性A2の勾配は、第2の特性A3の勾配よりも緩やかである。つまり、第1の特性A2に比べて第2の特性A3は開口面積が徐々に変更される領域である。また、第1の特性B2に比べて第2の特性B3は開口面積が徐々に変更される領域である。
さらに、線分B1が、第1の特性B2および第2の特性B3により構成される原理を説明する。前述した図10のように、入力ポート64が開放された時点から、図11に示すように、スプール72の軸線方向で、ランド部77の端面77Aの位置と、入力ポート64の内周面の端部78Bの位置が一致するまでの間における入力ポート64の開口面積の変化が、第1の特性B2に相当する。そして、ランド部77の端面77Aの位置と、入力ポート64の内周面の端部78Bの位置が一致した時点から、更に入力ポート64の開口面積が増加する場合における入力ポート64の開口面積の変化特性が、第2の特性B3に相当する。すなわち、面取り86により開口面積の増加量が影響を受ける第1の特性B2の勾配は、第2の特性B3の勾配よりも緩やかである。なお、第2の特性A3の勾配と、第2の特性B3の勾配とが異なる理由、具体的には、第2の特性A3の勾配よりも、第2の特性B3の勾配の方が急激である理由は、図3のスプール72について述べた理由と同じである。
このように、図5に示されたスプール72を有するプライマリレギュレータバルブ62を用いた場合も、図1および図3で説明したのと同様に、入力ポート64の開口面積を可及的に増加することができ、第2オイルポンプ51の駆動負荷を軽減することができる。また、図12の線分A1において、第1の特性A2と第2の特性A3との境界点C1について説明する。入力ポート63の開口面積を所定面積まで低下させた場合でも、第2オイルポンプ51の駆動負荷を軽減するために、入力ポート64の開口面積が所定面積以上に維持する方が好ましい。そこで、境界点C1の位置を図12で左側に移動した場合に、その境界点C1から真上に延ばした線分と交差する入力ポート64の開口面積が、所定面積D1以上確保できるように、境界点C1に対応する位置S1を調整する。ここで、面取り85の長さL1の変更すれば、位置S1を調整可能である。なお、「確保するべき開口面積」については後述する。
ここで、実施例に示されたプライマリレギュレータバルブ62の特性と、比較例のプライマリレギュレータバルブの特性とを比較する。比較例のプライマリレギュレータバルブとは、入力ポート63を開閉するランド部75の外径と、入力ポート64を開閉するランド部77の外径とが同一の値に設定されているものである。また、この比較例においては、ランド部75,77にそれぞれ面取りが施されているものとする。この比較例におけるスプールの位置と、入力ポートの開口面積との関係を、図13に示す。入力ポート63の特性が線分A1で示され、入力ポート64の特性が線分B1で示されている。比較例においては、入力ポート63を開閉するランド部75の外径と、入力ポート64を開閉するランド部77の外径とが同一の値に設定されているため、スプールの動作量の変化割合に対する入力ポート63,64の変化割合は同じであり、線分A1と線分B1とが略平行となる。この比較例において、スプールの動作に対する油路の油圧制御応答性を高めるために、二点鎖線で示すように線分A1を平行移動することも考えられる。しかしながら、このように構成した場合、入力ポート63で実線と同じ開口面積D1を、二点鎖線の特性で確保しようとすると、入力ポート64の開口面積がD3からD2まで減少してしまい、第2オイルポンプの駆動負荷が増加する。つまり、比較例では、油路の油圧制御応答性の向上と、第2オイルポンプの駆動負荷の軽減(エンジンの燃費向上)とを両立することはできなかった。
これに対して、図1および図3の実施例、図5ないし図11の実施例によれば、油路58の油圧制御応答性の向上と、第2オイルポンプ51の駆動負荷の軽減(エンジンの燃費向上)とを両立することができる。また、図5ないし図11のように、スプール72に面取り85,86を設ける場合、図13の線分A1における勾配が急激な部分に対応する「最低開口面積」を、入力ポート63で確保する場合に、線分B1に対応して確保するべき開口面積D2と同じ開口面積を、図12の線図で最低限確保できるように、境界点C1および位置S1を設定することが好ましい。上記の最低開口面積が、図4で説明した「所定の開口面積」、および図12で説明した「確保するべき開口面積」に相当する。
ここで、この実施例で説明した構成と、この発明の構成との対応関係を説明すると、吐出口55が、この発明の第1の吐出口に相当し、吐出口57が、この発明の第2の吐出口に相当し、第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51が、この発明のオイルポンプに相当し、油路58が、この発明の第1油路に相当し、油路69が、この発明の第2油路に相当し、油路81が、この発明の第3油路に相当し、油路82が、この発明の第4油路に相当し、プライマリレギュレータバルブ62が、この発明の制御弁に相当し、スプール72が、この発明の弁体に相当し、入力ポート63が、この発明の第1のポートに相当し、入力ポート64が、この発明の第2のポートに相当し、逆止弁71が、この発明の逆止弁に相当する。
なお、図5ないし図11に示す実施例では、2つのランド部75,77に、共に面取り85,86が設けられているが、いずれか一方のランド部に面取りを形成することも可能である。また、オイルポンプが2個設けられ、各オイルポンプに吐出口がそれぞれ設けられているが、単数のオイルポンプに複数の吐出口が設けられていてもよい。また、この発明において、第1の吐出口自体が複数設けられていてもよいし、第2の吐出口自体が複数設けられていてもよい。さらに、無段変速機としてはトロイダル式無段変速機を有する車両の油圧制御装置にも適用可能である。さらに、有段変速機を搭載した車両の油圧制御装置にも適用可能である。
この発明の油圧制御装置の構成例を示す模式図である。 この発明を適用できる車両のパワートレーンおよびその制御系統の一例を示す図である。 図1に示されたプライマリレギュレータバルブの構成例を示す図である。 図1および図3に示されたプライマリレギュレータバルブの特性を示す線図である。 図1に示されたプライマリレギュレータバルブの他の構成例を示す図である。 図1に示されたプライマリレギュレータバルブの他の構成例を示す図である。 図1に示されたプライマリレギュレータバルブの他の構成例を示す図である。 図1に示されたプライマリレギュレータバルブの他の構成例を示す図である。 図1に示されたプライマリレギュレータバルブの他の構成例を示す図である。 図1に示されたプライマリレギュレータバルブの他の構成例を示す図である。 図1に示されたプライマリレギュレータバルブの他の構成例を示す図である。 図5ないし図11に示されたプライマリレギュレータバルブの特性を示す線図である。 比較例におけるプライマリレギュレータバルブの特性を示す線図である。
符号の説明
18…油圧制御装置、 50…第1オイルポンプ、 51…第2オイルポンプ、 55,57…吐出口、 58,69,81,82…油路、 62…プライマリレギュレータバルブ、 63,64…入力ポート、 71…逆止弁、 72…スプール。

Claims (3)

  1. 第1の吐出口および第2の吐出口を有するオイルポンプと、前記第1の吐出口から吐出されたオイルが供給される第1油路と、この第1油路からオイルが供給されるオイル必要部と、前記第2の吐出口から吐出されたオイルが供給される第2油路と、前記第1の油路の油圧を制御するために前記第1の油路からオイルが排出される第3油路と、前記第2油路からオイルが排出される第4油路と、前記第1油路と前記第3油路とを接続する第1のポートおよび前記第2油路と前記第4油路とを接続する第2のポートを備えた制御弁とを有し、この制御弁は、前記第1油路の油圧により弁体が動作して前記第1のポートの開口面積が変化して前記第1油路の油圧が制御され、かつ、前記弁体の動作により前記第2のポートの開口面積が変化するように構成されているとともに、前記第1の油路と第2の油路とを接続する経路に逆止弁が設けられており、この逆止弁は、前記第2の油路のオイルが第1の油路に流れ込むことを許容し、かつ、前記第1の油路のオイルが前記第2の油路に流れ込むことを防止する構成を有している油圧制御装置において、
    前記制御弁は、前記第1のポートおよび前記第2のポートが閉じられている状態から前記弁体が動作する場合に、前記第1のポートが先に開放され、その後に前記第2のポートが開放される構成を有しているとともに、前記制御弁は、前記弁体の動作量の変化度合いに対する前記第2のポートの開口面積の変化度合いが、前記弁体の動作量の変化度合いに対する前記第1のポートの開口面積の変化度合いよりも大きくなる構成を有していることを特徴とする油圧制御装置。
  2. 前記制御弁は、前記第1のポートが開放されている場合に、前記弁体の全ての動作範囲で、前記弁体の動作量の変化度合いに対する前記第1のポートの開口面積の変化度合いが一定となる構成を有していることを特徴とする請求項1に記載の油圧制御装置。
  3. 前記制御弁は、前記第2のポートが開放されている場合に、前記弁体の全ての動作範囲で、前記弁体の動作量の変化度合いに対する前記第2のポートの開口面積の変化度合いが一定となる構成を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の油圧制御装置。
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