JP4461754B2 - メモリコントローラ及びメモリコントローラを備えるフラッシュメモリシステム、並びに、フラッシュメモリの制御方法 - Google Patents

メモリコントローラ及びメモリコントローラを備えるフラッシュメモリシステム、並びに、フラッシュメモリの制御方法 Download PDF

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本発明は、メモリコントローラ及びメモリコントローラを備えるフラッシュメモリシステム、並びに、フラッシュメモリの制御方法に関する。
近年、メモリカードやシリコンディスクなどのメモリシステムに用いられる半導体メモリとして、フラッシュメモリが用いられることが多い。このフラッシュメモリは不揮発性メモリの一種であり、電源が投入されているか否かに関わらず、データが保持されていることが要求される。
ところで、上記のような装置に特に用いられることが多いNAND型フラッシュメモリは、メモリセルを消去状態(論理値の「1」)から書込状態(論理値の「0」)に変化させる場合には、メモリセル単位で行うことができるが、メモリセルを書込状態(論理値の「0」)から消去状態(論理値の「1」)に変化させる場合には、メモリセル単位で行うことができず、複数のメモリセルからなる所定の消去単位(ブロック)でしかこれを行うことができない。かかる一括消去動作は、一般的にブロック消去と呼ばれている。
従って、NAND型フラッシュメモリで、データの書替えを行なう場合には、ブロック消去されている消去済ブロックに新たなデータ(書替後のデータ)を書込み、古いデータ(書替前のデータ)が書込まれていたブロックを消去するという処理を行なわなければならない。又、フラッシュメモリでは、消去処理(ブロック消去)や書込み処理等の処理を実行するための内部コマンド情報やアドレス情報等を受取ってから、その処理が完了するまでビジー状態(処理を受付けない状態)となり、このビジー状態が解除されるまでは、次の処理を行なうことができない。
このような理由により、フラッシュメモリを用いたメモリシステム(以下、フラッシュメモリを用いたメモリシステムをフラッシュメモリシステムと言う。)の処理効率は良くなく、それを解消するため、特許文献1(特開平8−77066)のような提案がなされている。この提案では、2つのフラッシュメモリに対して同時に書込み処理や読出し処理を行なうことにより、フラッシュメモリシステムの処理効率の向上を図っている。
特開平8−77066
特許文献1に示されているフラッシュメモリシステムでは、2つのフラッシュメモリに対して同時に書込み処理や読出し処理等を行なうため、フラッシュメモリに接続するデータバス等のバス幅を2倍にしなければならず、回路に対する負担が大きかった。又、ビジー状態が解除されるまでは、次の処理を行なうことができないという問題点については何も改善されていなかった。
そこで、本発明は、複数のフラッシュメモリを用いたフラッシュメモリシステムで、いずれかのフラッシュメモリがビジー状態になった時に、ビジー状態でない他のフラッシュメモリに対して書込み処理や読出し処理等を行なうことにより、処理効率を向上させることができるメモリコントローラ及びメモリコントローラを備えるフラッシュメモリシステム、並びに、フラッシュメモリの制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係る目的は、フラッシュメモリの複数ブロックで構成されたゾーンに対するアクセスを制御するアクセス制御手段を備えたメモリコントローラであって、
前記ゾーンが複数チップのフラッシュメモリ内のブロックで構成されており、
前記フラッシュメモリのうちのいずれかが、処理要求の受入拒否状態になった時に、処理要求の待機状態にあるフラッシュメモリに対して、優先的に処理要求を供給するように構成されていることを特徴とするメモリコントローラによって達成される。又、このメモリコントローラとフラッシュメモリを備えることを特徴とするフラッシュメモリシステムによって達成される。
ここで、「ゾーンが複数チップのフラッシュメモリ内のブロックで構成されており」とは、ゾーンを構成するブロックが、単一のチップ内のブロックだけで構成されておらず、複数のチップに散在していることを意味する。又、「受入拒否状態」とは、フラッシュメモリがビジー状態(処理を受付けない状態)であることを意味し、「待機状態」とは、フラッシュメモリがビジー状態(処理を受付けない状態)ではなく、処理要求を受入得る状態であることを意味する。
又、本発明によれば、前記ゾーン毎のアドレス変換テーブルを作成する変換テーブル作成手段を備えることが好ましい。
又、本発明によれば、前記ゾーンを構成しているチップ毎に候補テーブルを作成する候補テーブル作成手段を備えることが好ましい。
又、本発明によれば、前記受入拒否状態が、書込み処理、読出し処理又は消去処理の実行によって生じたものであることが好ましい。
又、本発明によれば、前記待機状態にあるフラッシュメモリに対する読出し処理に基づいて、消去状態のチェックを行なうことができるように構成されていることが好ましい。
本発明に係る目的は、複数ブロックで構成されたゾーンに対するアクセスを制御するフラッシュメモリの制御方法であって、
前記ゾーンを構成する複数チップのフラッシュメモリのうち、いずれかのチップが処理要求の受入拒否状態になった時に、処理要求の待機状態にあるフラッシュメモリに対して、優先的に処理要求を供給することを特徴とするフラッシュメモリの制御方法によって達成される。
ここで、「ゾーンを構成する複数チップ」とは、ゾーンを構成するブロックが、単一のチップ内のブロックだけで構成されておらず、複数のチップに散在していることを意味する。又、「受入拒否状態」とは、フラッシュメモリがビジー状態(処理を受付けない状態)であることを意味し、「待機状態」とは、フラッシュメモリがビジー状態(処理を受付けない状態)ではなく、処理要求を受入得る状態であることを意味する。
又、本発明によれば、前記ゾーン毎に作成されたアドレス変換テーブルを用いて、該ゾーンに対するアクセスを制御することが好ましい。
又、本発明によれば、前記ゾーンを構成しているチップ毎に作成された候補テーブルを用いて、該ゾーンに対するアクセスを制御することが好ましい。
又、本発明によれば、前記受入拒否状態が、書込み処理、読出し処理又は消去処理の実行によって生じたものであることが好ましい。
又、本発明によれば、前記待機状態にあるフラッシュメモリに対する読出し処理に基づいて、消去状態のチェックを行なうことが好ましい。
本発明によれば、アクセスを制御している複数チップのフラッシュメモリのうち、いずれかのチップがビジー状態(処理を受付けない状態)のときに、ビジー状態(処理を受付けない状態)でないチップに対して、書込み処理、読出し処理又は消去処理等を実行するためのコマンド情報やアドレス情報等を、優先的に供給するようにフラッシュメモリシステムが構成されているため、フラッシュメモリシステムの処理効率を向上させることができる。
又、複数チップのフラッシュメモリでゾーンを構成すれば、ホストシステム側からの要求に応じた処理が、特定のチップに集中することを避けることができるため、より効果的にフラッシュメモリシステムの処理効率を向上させることができる。
又、ビジー状態(処理を受付けない状態)でないチップに対して、書込み候補ブロックの消去状態をチェックするための読出し処理や、アドレス変換テーブルや消去済ブロック検索用テーブルを作成するための読出し処理を行なうことによっても、フラッシュメモリシステムの処理効率を向上させることができる。
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[フラッシュメモリシステム1の説明]
図1は、本発明に係るフラッシュメモリシステム1を概略的に示すブロック図である。図1に示したようにフラッシュメモリシステム1は、フラッシュメモリ2と、それを制御するコントローラ3で構成されている。又、フラッシュメモリシステム1は、通常ホストシステム4に着脱可能に装着されて使用され、ホストシステム4に対して一種の外部記憶装置として用いられる。
尚、ホストシステム4としては、文字、音声、あるいは画像情報等の種々の情報を処理するパーソナルコンピュータやデジタルスチルカメラをはじめとする各種情報処理装置が挙げられる。
フラッシュメモリ2は、ページ単位で読出し又は書込みを、ブロック単位で消去を実行するデバイスであり、例えば、1ブロックは32ページで構成され、1ページは512バイトのユーザ領域と16バイトの冗長領域で構成されている。
コントローラ3は、ホストインターフェース制御ブロック5と、マイクロプロセッサ6と、ホストインターフェースブロック7と、ワークエリア8と、バッファ9と、フラッシュメモリインターフェースブロック10と、ECC(エラー・コレクション・コード)ブロック11と、フラッシュメモリシーケンサブロック12とから構成される。これら機能ブロックによって構成されるコントローラ3は、一つの半導体チップ上に集積されている。以下に各ブロックの機能を説明する。
マイクロプロセッサ6は、コントローラ3を構成する各機能ブロック全体の動作を制御する機能ブロックである。
ホストインターフェース制御ブロック5は、ホストインターフェースブロック7の動作を制御する機能ブロックである。ここで、ホストインターフェース制御ブロック5は、ホストインターフェースブロック7の動作を設定する動作設定レジスタ(図示せず)を備えており、この動作設定レジスタに基づきホストインターフェースブロック7は動作する。
ホストインターフェースブロック7は、ホストシステム4とデータ、アドレス情報、ステータス情報及び外部コマンド情報の授受を行なう機能ブロックである。すなわち、フラッシュメモリシステム1がホストシステム4に装着されると、フラッシュメモリシステム1とホストシステム4は、外部バス13を介して相互に接続され、かかる状態において、ホストシステム4よりフラッシュメモリシステム1に供給されるデータ等は、ホストインタ―フェースブロック7を入口としてコントローラ3の内部に取り込まれ、フラッシュメモリシステム1からホストシステム4に供給されるデータ等は、ホストインターフェースブロック7を出口としてホストシステム4に供給される。
さらに、ホストインターフェースブロック7は、ホストシステム4より供給されるホストアドレス及び外部コマンドを一時的に格納するタスクファイルレジスタ(図示せず)及びエラーが発生した場合にセットされるエラーレジスタ(図示せず)等を有している。
ワークエリア8は、フラッシュメモリ2の制御に必要なデータが一時的に格納される作業領域であり、複数のSRAM(Static Random Access Memory)セルによって構成される機能ブロックである。
バッファ9は、フラッシュメモリ2から読出したデータ及びフラッシュメモリ2に書込むデータを一時的に保持する機能ブロックである。すなわち、フラッシュメモリ2から読出したデータは、ホストシステム4が受け取り可能な状態になるまでバッファ9に保持され、フラッシュメモリ2に書込むデータは、フラッシュメモリ2が書込み可能な状態となるまでバッファ9に保持される。
フラッシュメモリシーケンサブロック12は、内部コマンドに基づきフラッシュメモリ2の動作を制御する機能ブロックである。フラッシュメモリシーケンサブロック12は、複数のレジスタ(図示せず)を備え、この複数のレジスタに内部コマンドを実行する際に必要な情報が設定される。この複数のレジスタに内部コマンドを実行する際に必要な情報が設定されると、フラッシュメモリシーケンサブロック12は、その情報に基づいて処理を実行する。ここで、「内部コマンド」とは、コントローラ3からフラッシュメモリ2に与えられるコマンドであり、ホストシステム4からフラッシュメモリシステム1に与えられるコマンドである「外部コマンド」と区別される。
フラッシュメモリインターフェースブロック10は、内部バス14を介して、フラッシュメモリ2とデータ、アドレス情報、ステータス情報及び内部コマンド情報の授受を行う機能ブロックである。
ECCブロック11は、フラッシュメモリ2に書込むデ―タに付加されるエラーコレクションコードを生成するとともに、読出しデータに付加されたエラーコレクションコードに基づいて、読出したデータに含まれる誤りを検出・訂正する機能ブロックである。
[メモリセルの説明]
次に、図2及び3参照して図1に示したフラッシュメモリ2を構成するメモリセル16の具体的な構造について説明する。
図2は、フラッシュメモリを構成するメモリセル16の構造を概略的に示す断面図である。同図に示したように、メモリセル16は、P型半導体基板17に形成されたN型のソース拡散領域18及びドレイン拡散領域19と、ソース拡散領域18とドレイン拡散領域19との間のP型半導体基板17を覆って形成されたトンネル酸化膜20と、トンネル酸化膜20上に形成されたフローティングゲ―ト電極21と、フローティングゲート電極21上に形成された絶縁膜22と、絶縁膜22上に形成されたコントロールゲ―ト電極23とから構成される。このような構成を有するメモリセル16が、フラッシュメモリ内で複数個直列に接続されている。
メモリセル16は、フローティングゲート電極21に電子が注入されているか否かによって、「消去状態(電子が蓄積されていない状態)」と「書込状態(電子が蓄積されている状態)」のいずれかの状態が示される。ここで、1つのメモリセル16は1ビットのデータに対応し、メモリセル16の「消去状態」が論理値の「1」のデータに対応し、メモリセル16の「書込状態」が論理値の「0」のデータに対応する。
「消去状態」においては、フローティングゲート電極21に電子が蓄積されていないため、コントロールゲート電極23に読出し電圧(高レベル電圧)が印加されていないときには、ソース拡散領域18とドレイン拡散領域19との間の、P型半導体基板17の表面にチャネルが形成されず、ソース拡散領域18とドレイン拡散領域19は電気的に絶縁される。一方、コントロールゲート電極23に読出し電圧(高レベル電圧)が印加されると、ソース拡散領域18とドレイン拡散領域19との間の、P型半導体基板17の表面にチャネル(図示せず)が形成され、ソース拡散領域18とドレイン拡散領域19は、このチャネルによって電気的に接続される。
すなわち、「消去状態」においてはコントロールゲート電極23に読出し電圧(高レベル電圧)が印加されていない状態では、ソース拡散領域18とドレイン拡散領域19とは電気的に絶縁され、コントロールゲート電極23に読出し電圧(高レベル電圧)が印加された状態では、ソース拡散領域18とドレイン拡散領域19とは電気的に接続される。
図3は、「書込状態」であるメモリセル16を概略的に示す断面図である。同図に示したように、「書込状態」とは、フローティングゲート電極21に電子が蓄積されている状態を指す。フローティングゲート電極21はトンネル酸化膜20及び絶縁膜22に挟まれているため、一旦、フローティングゲート電極21に注入された電子は、きわめて長時間フローティングゲート電極21内にとどまる。この「書込状態」においては、フローティングゲート電極21に電子が蓄積されているので、コントロールゲート電極23に読出し電圧(高レベル電圧)が印加されているか否かに関わらず、ソース拡散領域18とドレイン拡散領域19との間の、P型半導体基板17の表面にはチャネル24が形成される。したがって、「書込状態」においてはソース拡散領域18とドレイン拡散領域19とは、コントロ―ルゲート電極23に読出し電圧(高レベル電圧)が印加されているか否かに関わらず、チャネル24によって常に電気的に接続状態となる。
又、上記メモリセル16が消去状態であるか書込状態であるかは、次のようにして読み出すことができる。メモリセル16はフラッシュメモリ内で複数個直列に接続されている。この直列体の中で選択するメモリセル16に低レベル電圧を印加し、それ以外のメモリセル16のコントロールゲート電極23に高レベル電圧を印加する。この状態でメモリセル16の直列体が導通状態であるか否かの検出が行われる。その結果、この直列体が導通状態であれば、選択されたメモリセル16は書込状態であると判断され、絶縁状態であれば、選択されたフラッシュメモリセル16は消去状態であると判断される。このようにして、直列体に含まれる任意のメモリセル16に保持されたデータが「0」であるのか「1」であるのかを読み出すことができる。
又、消去状態であるメモリセル16を書込状態に変化させる場合は、コントロールゲート電極23が高電位側となる高電圧を印加し、トンネル酸化膜20を介してフローティングゲート電極21へ電子を注入する。この際、FN(ファウラ―ノルトハイム)トンネル電流が流れフロ―ティングゲート電極21に電子が注入される。一方、書込状態であるフラッシュメモリセル16を消去状態に変化させる場合は、コントロールゲート電極23が低電位側となる高電圧を印加し、トンネル酸化膜20を介してフローティングゲート電極21に蓄積された電子を排出する。
[フラッシュメモリのメモリ構造の説明]
次に、フラッシュメモリのメモリ構造を説明する。図4は、フラッシュメモリのメモリ構造を概略的に示す図である。図4に示したように、フラッシュメモリはデータの読出し及び書込みにおける処理単位であるページと、データの消去単位であるブロックで構成されている。
上記ページは、例えば512バイトのデータ領域25と、16バイトの冗長領域26によって構成される。データ領域25は、主に、ホストシステム4から供給されるデ―タが格納される領域であり、冗長領域26は、エラーコレクションコード、対応論理ブロックアドレス及びブロックステータス等の付加情報が格納される領域である。
エラ―コレクションコードは、ユーザ領域25に格納されたデータに含まれる誤りを訂正するための付加情報であり、ECCブロックによって生成される。このエラ―コレクションコードに基づき、ユーザ領域25に格納されたデータに含まれる誤りが所定数以下であれば、その誤りが訂正される。
対応論理ブロックアドレスは、そのブロックにデータが格納されている場合に、そのブロックがどの論理ブロックアドレスに対応するかを示している。尚、そのブロックにデータが格納されていない場合は、対応論理ブロックアドレスも格納されていないので、対応論理ブロックアドレスが格納されているか否かで、そのブロックが消去済ブロックであるか否かを判断することができる。つまり、対応論理ブロックアドレスが格納されていない場合は消去済ブロックであると判断する。
ブロックステータスは、そのブロックが不良ブロック(正常にデータの書込み等を行なうことができないブロック)であるか否かを示すフラグであり、そのブロックが不良ブロックであると判断された場合には、不良ブロックであることを示すフラグが設定される。
[論理ブロックアドレスと物理ブロックアドレスの説明]
フラッシュメモリはデータの上書きができないため、データの書替えを行なう場合には、ブロック消去されている消去済ブロックに新たなデータ(書替後のデータ)を書込み、古いデータ(書替前のデータ)が書込まれていたブロックを消去するという処理を行なわなければならない。この際、消去はブロック単位で処理されるため、古いデータ(書替前のデータ)が書込まれていたページが含まれるブロックの、全ページのデータが消去されてしまう。従って、データの書替えを行なう場合、書替えるページが含まれるブロックの、他のページのデータについても、消去済ブロックに移動させる処理が必要となる。
上記のようにデータを書替える場合、書替後のデータは書替前と異なるブロックに書込まれるため、ホストシステム側から与えられる論理ブロックアドレスと、フラッシュメモリ内でのブロックアドレスである物理ブロックアドレスとの対応関係は、データを書替える毎に動的に変化する。このため、論理ブロックアドレスと物理ブロックアドレスの対応関係を示したアドレス変換テーブルが必要となる。尚、このアドレス変換テーブルは、フラッシュメモリの冗長領域に書込まれている対応論理ブロックアドレスに基づいて作成され、データが書替えられる毎に、その書替えに関わった部分の対応関係が更新される。
[ゾーンの構成の説明]
次に、フラッシュメモリ内の複数のブロックで構成したゾーンを、論理ブロックアドレスの空間に割当てるゾーン管理について図面を参照して説明する。図5は、1024のブロックでゾーンを構成した例を示している。図5に示した例では、ゾーンは、1024のブロックB0000〜B1023で構成され、各ブロックは、読出し及び書込み処理の単位である32のページP00〜P31で構成されている。そして、このゾーンが1000ブロック分の論理ブロックアドレスの空間に割当てられている。ここで、ブロックは消去処理の単位であり、ページは読出し及び書込み処理の単位である。又、ゾーンを構成するブロックが、24ブロック分余計に割当てられているのは、不良ブロックの発生を考慮したためである。
本発明に係るフラッシュメモリシステムでは、複数のフラッシュメモリ内のブロックで上記ゾーンを構成している。図6は、2チップのフラッシュメモリでゾーンを構成した例である。図6では、フラッシュメモリのチップ0内の512ブロックとチップ1内の512ブロックで各ゾーンを構成している。ここで、各ゾーンに割当てるブロックの、チップ0及びチップ1内での物理ブロックアドレスは特に限定されないが、チップ0内の物理ブロックアドレスの先頭から512のブロックと、チップ1内の物理ブロックアドレスの先頭から512のブロックを、ゾーン0に割当て、それ以降のゾーン(ゾーン1〜ゾーンN)についても、物理ブロックアドレスの順番で各ゾーンに順次割当てた。又、各ゾーン(ゾーン0〜ゾーンN)は、1000ブロック分の論理ブロックアドレスの空間に割当てられている。
本発明に係るフラッシュメモリシステムでは、上述のようなゾーンに対して後述するアドレス変換テーブルと候補テーブルを作成してゾーンの管理を行なっている。図7は、ゾーン毎に作成されるアドレス変換テーブル31と候補テーブル32、33の関係を示している。図7に示したようにアドレス変換テーブル32は、ゾーン全体に対して1テーブル作成され、候補テーブル32、33は、ゾーンを構成するチップ毎に、つまり、チップ0に対して候補テーブル32が作成され、チップ1に対して候補テーブル33が作成される。
[アドレス変換テーブルの説明]
次に、上記アドレス変換テーブルについて、図面を参照して説明する。図8は、上記アドレス変換テーブルの一例を示したものであり、各論理ブロックアドレスに対応するデータが格納されているチップの番号とそのチップ内での物理ブロックアドレスが、論理ブロックアドレス順に記述されている。ここで、図6に示したようにゾーンを構成した場合、各ゾーンを構成するチップ0内のブロックの、物理ブロックアドレスの範囲と、チップ1内のブロックの、物理ブロックアドレスの範囲が同一になるが、アドレス変換テーブルにチップの番号が記述されているため、各論理ブロックアドレスに対応するデータの格納先は一意的に特定される。又、対応するデータが格納されていない論理ブロックアドレスについては、アドレス変換テーブルのその論理ブロックアドレスに対応した部分に、チップの番号や物理ブロックアドレスではなく、対応するデータが格納されていないことを示すフラグ(以下、対応するデータが格納されていないことを示すフラグを未格納フラグと言う。)が設定される。
このアドレス変換テーブルを作成する場合、例えば、1000ブロック分のチップの番号と物理ブロックアドレスを記述できる領域をSRAM上に確保し、そのチップの番号と物理ブロックアドレスを記述する領域のいずれか、又は双方に初期設定として未格納フラグを設定する。その後、アドレス変換テーブルを作成するゾーンに割当てられているチップ0内のブロック(冗長領域)を順次読出していき、冗長領域に論理ブロックアドレス(対応論理ブロックアドレスとして記述されている論理ブロックアドレス)が記述されていた場合には、アドレス変換テーブルのその論理ブロックアドレスに対応した部分に、その論理ブロックアドレスが記述されていたブロックの物理ブロックアドレスを記述する。この際、物理ブロックアドレスと共にチップの番号も記述する。又、チップ1についも同様の処理を行ない、アドレス変換テーブルを作成するゾーンに割当てられているチップ0内の512ブロックとチップ1内の512ブロックについて、この処理が完了するとアドレス変換テーブルが完成する。尚、このアドレス変換テーブルの作成処理で物理ブロックアドレスとチップの番号が記述されなかった部分については、初期設定で記述された未格納フラグがそのまま残る。
[候補テーブルの説明]
次に、上記候補テーブルについて、図面を参照して説明する。この候補テーブルは、データの書込み先として準備しておく消去済ブロック(以下、データの書込み先として準備しておく消去済ブロックを書込み候補ブロックと言う。)を設定しておくテーブルである。又、この候補テーブルは、図7に示したようにゾーンを構成するチップ0内の512ブロックについて1テーブルと、チップ1内の512ブロックについて1テーブルの計2テーブルが作成される。つまり、1ゾーンに対して、そのゾーンを構成するチップ0内の512ブロックから選ばれた書込み候補ブロックと、チップ1内の512ブロックから選ばれた書込み候補ブロックが1ブロックずつ設定される。
次に、上記候補テーブルに書込み候補ブロックとして設定される消去済ブロックの検索方法について説明する。尚、書込み候補ブロックとして設定される消去済ブロックの検索方法は、ゾーンを構成するチップ0内の512ブロックに対する場合と、チップ1内の512ブロックにする場合とで同様なので、ゾーンを構成するチップ0内の512ブロックに対する消去済ブロックの検索方法について説明する。
この消去済ブロックの検索方法では、ゾーンを構成するチップ0内の512ブロックに対応する512ビットの領域をSRAM上に確保し、その領域の各ビットに各ブロックを割当てた消去済ブロック検索用テーブルを設定する。図9は、この消去済ブロック検索用テーブルを概念的に示した概念図である。図9(a)に示した消去済ブロック検索用テーブルの左上のビットが、チップ0内のB0000(物理ブロックアドレスの0000)のブロックに、その隣がB0001(物理ブロックアドレスの0001)のブロックに対応するように設定していき、右下のビットをB0511(物理ブロックアドレスの0511)のブロックに対応させる。つまり、チップ0内の各ブロックを、物理ブロックアドレスの順番で、上の行から下の行へ、各行を左から右へ順次割当てていく。
ここで、各ビットに対応するチップ0内のブロックに、データが書込まれている場合は、そのビットに「0」を、データが書込まれていない場合(消去済ブロックの場合)は、そのビットに「1」を設定する。このように設定された消去済ブロック検索用テーブルは、アドレス変換テーブルを作成する際に一緒に作成することができる。つまり、各ブロックの冗長領域に記述されているデータを読出したときに、対応論理ブロックアドレス又は不良ブロックであることを示すブロックステータスが記述されていた場合は、そのブロックに対応するビットに「0」を設定し、対応論理ブロックアドレスも不良ブロックであることを示すブロックステータスも記述されていない場合は、そのブロックに対応するビットに「1」を設定する。又、作成後は、消去済ブロックにデータを書込んだ場合は、そのブロックに対応するビットを「1」から「0」に書替え、データが書込まれているブロックをブロック消去した場合は、そのブロックに対応するビットを「0」から「1」に書替えるというような更新を随時行なう。
この消去済ブロック検索用テーブルを用いて消去済ブロックを検索する場合は、図9(b)に示したように、各ビットを左上から右下に向かって、つまりB0000(物理ブロックアドレスの0000)に対応するビットからB0511(物理ブロックアドレスの0511)に対応するビットに向かって、上の行から下の行へ、各行を左から右へ順次検索する。例えば、B0000(物理ブロックアドレスの0000)に対応するビットから順次検索していき、B0010(物理ブロックアドレスの0010)に対応するビットが「1」であればここで検索が終了し、次回の検索は、B0011(物理ブロックアドレスの0011)に対応するビットから開始される。尚、B0511(物理ブロックアドレスの0511)に対応するビットまで検索が進んだ場合は、B0000(物理ブロックアドレスの0000)に対応するビットに戻って検索する。
次に、上記検索で検出した消去済ブロックを、書込み候補ブロックとして設定する候補テーブルについて説明する。図10は候補テーブルのデータ項目を示す図である。この候補テーブルには、データ項目としてブロック番号、チェック要求フラグ、エラー検出フラグ及びチェックスタートページが設定されている。
ここで、ブロック番号の設定部には、上記検索により検出した消去済ブロックのブロックアドレスを設定する。又、候補テーブルに設定されている書込み候補ブロックにデータを書込んだ場合は、このブロック番号の設定部に「未設定フラグ(例えば、ブロック番号の設定部にブロックアドレスが有効か又は無効かを示すビットを設け、このビットが無効を示している場合を未設定フラグとする。そして、ブロック番号の設定部にブロックアドレスを設定したときは、このビットが有効を示すようにする。)」を設定する。チェック要求フラグの設定部には、チェック要求の有無、つまり、チェックの完了前は「有りフラグ」を、チェックの完了後は「無しフラグ」を設定する。エラー検出フラグの設定部には、後述する消去状態のチェックでエラーを検出しなかったときは「OKフラグ」を、エラーを検出したときに「NGフラグ」を設定する。チェックスタートページの設定部には、後述する消去状態のチェックを中断した場合に、中断解除後に処理を続行するページを設定する。尚、候補テーブルに設定されている書込み候補ブロックにデータを書込んだ場合は、ブロック番号、チェック要求フラグ及びエラー検出フラグの設定部に「未設定フラグ」を設定し、チェックスタートページの設定部に「0」を設定する。
この候補テーブルに設定された書込み候補ブロックは、データを書込む前に、消去状態のチェックが行なわれる。この消去状態のチェックでは、候補テーブルのブロック番号の設定部に設定されているブロックの各ページのデータが全て消去状態(論理値の「1」)であるかがチェックされ、全てのビットが消去状態(論理値の「1」)であればエラー検出フラグの設定部に「OKフラグ」が、1ビットでも書込状態(論理値の「0」)のビットがあればエラー検出フラグの設定部に「NGフラグ」がセットされる。
例えば、初期設定時に図10(a)に示したように、ブロック番号、チェック要求フラグ及びエラー検出フラグの設定部に「未設定フラグ」を、チェックスタートページの設定部に「0」を設定する。次に、消去済ブロックを検索し、そのブロックアドレスがB0010であれば、ブロック番号の設定部にB0010を設定し、チェック要求フラグの設定部に「有りフラグ」を設定する(図10(b))。
その後、消去状態のチェックを実行し、14ページまでチェックを終了した時点で処理を中断したときは、チェックスタートページに「15」を設定する(図10(c))。その後、消去状態のチェックを再開し、その処理が完了したときに、32ページ全てが正常に消去されていた場合は、図10(d)に示したように、チェック要求フラグの設定部に「無しフラグ」を、エラー検出フラグの設定部に「OKフラグ」を設定する。一方、正常に消去されていないページが検出された場合には、図10(e)に示したように、チェック要求フラグの設定部に「無しフラグ」を、エラー検出フラグの設定部に「NGフラグ」を設定する。
[本発明に係るフラッシュメモリシステムにおける処理の説明]
次に、本発明に係るフラッシュメモリシステムにおける処理について、図面を参照して説明する。本発明に係るフラッシュメモリシステムでは、フラッシュメモリが、内部コマンドを実行するためのコマンド情報やアドレス情報等を受取ってから、その処理が完了するまでの間、ビジー状態(処理を受付けない状態)になる点に着目して、このビジー状態の発生による処理効率の低下を抑えることを目的としている。
図11は、本発明に係るフラッシュメモリシステムの動作を説明するための概念図である。図11に示した例では、各ゾーンを2つのフラッシュメモリ35、36で構成している。ここで、例えば、ゾーン0に含まれるブロックの消去処理が行なわれ、その処理対象となったブロックがフラッシュメモリ35(チップ0)内のブロックが、ビジー状態(処理を受付けない状態)になった場合に、フラッシュメモリ36(チップ1)に対してコマンド情報やアドレス情報等を出力する場合の処理について説明する。
この処理では、メモリコントローラ34は、CE信号(チップイネーブル信号)によりチップ0を選択して、消去処理を実行するためのコマンド情報やアドレス情報等を出力する。このコマンド情報やアドレス情報等を受取ったフラッシュメモリ35(チップ0)は、その処理が完了するまでの間、ビジー状態(処理を受付けない状態)になる。又、フラッシュメモリ35(チップ0)は、ビジー状態(処理を受付けない状態)であることを、BUSY信号(ビジー信号)によりメモリコントローラ34に通知する。この通知を受取ったメモリコントローラ34は、CE信号(チップイネーブル信号)によりチップ1を選択して、書込み処理、読出し処理又は消去処理等を実行するためのコマンド情報やアドレス情報等を出力する。
ここで、上記フラッシュメモリシステムにおける処理を、図12に示したタイミング図を参照して説明する。まず、メモリコントローラが、チップ0側のCE信号(チップイネーブル信号)を低レベルとし、内部バスにDATA信号(データ信号)として、消去処理を実行するためのコマンド情報やアドレス情報等を出力する。これに対応して、チップ0側のフラッシュメモリは、消去処理を開始し、その処理が完了するまでBUSY信号(ビジー信号)を低レベルにする。続いて、チップ0側のBUSY信号(ビジー信号)が低レベルになったことを検出したメモリコントローラは、チップ1側のCE信号(チップイネーブル信号)を低レベルとし、内部バスにDATA信号(データ信号)として、書込み処理、読出し処理又は消去処理等を実行するためのコマンド情報やアドレス情報等を出力する。この際、実行される処理が書込み処理であれば、メモリコントローラは書込みデータも出力する。又、実行される処理が読出し処理であれば、チップ1側のフラッシュメモリが読出しデータを出力する。
又、上記書込み処理、読出し処理又は消去処理等の内部コマンドは、下記のようにして実行される。例えば、チップ0側のフラッシュメモリに消去処理を実行させる場合、まず、フラッシュメモリシーケンサブロックが有するレジスタに、以下のような消去処理の設定がなされる。
1)内部コマンドとして内部消去コマンドが、フラッシュメモリシーケンサブロック内の所定のレジスタに設定される。
2)消去処理を行なうフラッシュメモリのチップの番号と、その処理の対象となるブロックの物理ブロックアドレスが、フラッシュメモリシ―ケンサブロック内の所定のレジスタに設定される。
その後、上記消去処理の設定に基づいて、フラッシュメモリシーケンサブロックが処理を実行する。この処理が実行されると、フラッシュメモリインターフェースブロックから、内部バスを介してフラッシュメモリに内部消去コマンドを実行するためのコマンド情報やアドレス情報等が供給される。この際、上記消去処理の設定(チップの番号の設定)で、チップ0を設定しておけば、チップ0側のCE信号(チップイネーブル信号)が低レベルなるため、この消去処理がチップ0側のフラッシュメモリで開始され、処理が完了するまで、チップ0側のフラッシュメモリは、ビジー状態(処理を受付けない状態)になる。
このチップ0側のビジー状態(処理を受付けない状態)を、BUSY信号(ビジー信号)により検出し、チップ1側のフラッシュメモリに書込み処理を実行させる場合、まず、フラッシュメモリシーケンサブロックが有するレジスタに、以下のような書込み処理の設定がなされる。
1)内部コマンドとして内部書込みコマンドが、フラッシュメモリシーケンサブロック内の所定のレジスタに設定される。
2)書込み処理を行なうフラッシュメモリのチップの番号と、書込み先となるブロックの物理ブロックアドレスが、フラッシュメモリシ―ケンサブロック内の所定のレジスタに設定される。
その後、上記書込みの設定に基づいて、フラッシュメモリシーケンサブロックが処理を実行する。この処理が実行されると、フラッシュメモリインターフェースブロックから、内部バスを介してフラッシュメモリに内部書込みコマンドを実行するためのコマンド情報やアドレス情報等が供給される。この際、上記書込み処理の設定(チップの番号の設定)で、チップ1を設定しておけば、チップ1側のCE信号(チップイネーブル信号)が低レベルなるため、この書込み処理がチップ1側のフラッシュメモリで開始される。
上記のように本発明に係るフラッシュメモリシステムでは、フラッシュメモリの一方のチップがビジー状態(処理を受付けない状態)のときに、ビジー状態(処理を受付けない状態)でない他方のチップに対して、書込み処理、読出し処理又は消去処理等を実行するためのコマンド情報やアドレス情報等を出力することにより、フラッシュメモリシステムの処理効率を向上させている。尚、3チップ以上のフラッシュメモリを備えたフラッシュメモリシステムの場合も、ビジー状態(処理を受付けない状態)のチップの処理が完了するのを待たずに、ビジー状態(処理を受付けない状態)でないチップに対して、書込み処理、読出し処理又は消去処理等を実行するためのコマンド情報やアドレス情報等を順次出力するようにすれば、同様にフラッシュメモリシステムの処理効率を向上させることができる。
又、上記の説明で、複数チップのフラッシュメモリでゾーンを構成するようにしたのは、ホストシステム側からの要求に応じた処理が、特定のチップに集中することを避けるためである。例えば、論理ブロックアドレスが連続したデータの書込み処理の要求をホストシステム側から受けた場合であっても、複数チップのフラッシュメモリでゾーンが構成されていれば、その処理の対象が複数のチップに分散される可能性が高くなる。尚、ビジー状態(処理を受付けない状態)でないチップに対する書込み、読出し又は消去等の処理は、ホストシステム側からの要求に基づく処理に限定されるものではない。例えば、書込み候補ブロックの消去状態をチェックするための読出し処理や、アドレス変換テーブルや消去済ブロック検索用テーブルを作成するための読出し処理であってもよい。
尚、本発明に係るフラッシュメモリシステムのゾーンの構成は、特に限定されるものではなく、例えば、ゾーンを構成するブロックの数やチップの数は用途に合わせて適宜設定することができる。
図1は、本発明に係るフラッシュメモリシステム1を概略的に示すブロック図である。 図2は、フラッシュメモリ2を構成するメモリセル16の構造を概略的に示す断面図である。 図3は、書込状態であるメモリセル16を概略的に示す断面図である。 図4は、フラッシュメモリ2のアドレス空間の構造を概略的に示す図である。 図5は、1024のブロックでゾーンを構成した例を示す図である。 図6は、2チップのフラッシュメモリでゾーンを構成した例を示す図である。 図7は、図6に示したゾーンに対するアドレス変換テーブルと候補テーブルの関係を示す図である。 図8は、アドレス変換テーブルの例を示した図である。 図9は、消去済ブロック検索用テーブルの例を示す概念図である。 図10は、候補テーブルの例として、候補テーブルのデータ項目を示す図である。 図11は、本発明に係るフラッシュメモリシステムの処理を説明するための概念図である。 図12は、本発明に係るフラッシュメモリシステムの処理を説明するためのタイミング図である。
符号の説明
1 フラッシュメモリシステム
2、35、36 フラッシュメモリ
3 コントローラ
4 ホストコンピュータ
5 ホストインターフェース制御ブロック
6 マイクロプロセッサ
7 ホストインターフェースブロック
8 ワークエリア
9 バッファ
10 フラッシュメモリインターフェースブロック
11 ECCブロック
12 フラッシュメモリシーケンサブロック
13 外部バス
14 内部バス
16 メモリセル
17 P型半導体基板
18 ソース拡散領域
19 ドレイン拡散領域
20 トンネル酸化膜
21 フローティングゲート電極
22 絶縁膜
23 コントロールゲート電極
24 チャネル
25 ユーザ領域
26 冗長領域
31 アドレス変換テーブル
32、33 候補テーブル

Claims (5)

  1. フラッシュメモリのブロックを複数個集めたゾーンを複数個形成することにより、複数チップのフラッシュメモリに対するアクセスを制御するメモリコントローラであって、
    それぞれの前記ゾーンが前記複数チップのブロックを含むように、前記ゾーンを形成するゾーン形成手段と、
    ホストシステムから与えられるアドレスに関連付けられている論理ブロックアドレスに基づいて、ホストシステムのアドレス空間を複数個の範囲に分割するアドレス空間分割手段と、
    複数個の前記範囲を複数個の前記ゾーンにそれぞれ割り当てると共に、その対応関係を管理するゾーン管理手段と、
    対応関係にある前記範囲と前記ゾーンにおいて、前記範囲に含まれる論理ブロックアドレスを前記ゾーンに含まれるブロックに割り当てると共に、その対応関係を管理するブロック管理手段と、
    前記複数チップのフラッシュメモリに対して処理要求を供給する処理要求供給手段と
    を備え、
    前記処理要求供給手段は、前記複数チップのフラッシュメモリのうちいずれかのチップが処理要求の受入拒否状態になった時に、処理要求の待機状態にあるチップに対して、処理要求を供給することにより、前記ブロック管理手段により論理ブロックアドレスが割り当てられる候補のブロックのうち、前記待機状態にあるチップに属するブロックが、正常に消去されているかを判断し、
    前記ブロック管理手段は、正常に消去されていると判断された前記候補のブロックに論理ブロックアドレスを割り当てることを特徴とするメモリコントローラ。
  2. 前記ブロック管理手段が、それぞれの前記ゾーンにおける前記候補のブロックを特定するための情報が設定される候補テーブルをチップ毎に備えることを特徴とする請求項1に記載のメモリコントローラ。
  3. 請求項1又は2記載のメモリコントローラとフラッシュメモリを備えることを特徴とするフラッシュメモリシステム。
  4. フラッシュメモリ内のブロックを複数個集めたゾーンを複数個形成することにより、複数チップのフラッシュメモリに対するアクセスを制御するフラッシュメモリの制御方法であって、
    それぞれの前記ゾーンが前記複数チップ内のブロックを含むように、前記ゾーンを形成するゾーン形成ステップと、
    ホストシステムから与えられるアドレスに関連付けられている論理ブロックアドレスに基づいて、ホストシステムのアドレス空間を複数個の範囲に分割するアドレス空間分割ステップと、
    複数個の前記範囲を複数個の前記ゾーンにそれぞれ割り当てると共に、その対応関係を管理するゾーン管理ステップと、
    対応関係にある前記範囲と前記ゾーンにおいて、前記範囲に含まれる論理ブロックアドレスを前記ゾーンに含まれるブロックに割り当てると共に、その対応関係を管理するブロック管理ステップと、
    前記複数チップのフラッシュメモリに対して処理要求を供給する処理要求供給ステップと
    を備え、
    前記処理要求供給ステップでは、記複数チップのフラッシュメモリのうち、いずれかのチップが処理要求の受入拒否状態になった時に、処理要求の待機状態にあるチップに対して、処理要求を供給することにより、前記ブロック管理ステップにより論理ブロックアドレスが割り当てられる候補のブロックのうち、前記待機状態にあるチップに属するブロックが、正常に消去されているかを判断し、
    前記ブロック管理ステップでは、正常に消去されていると判断された前記候補のブロックに論理ブロックアドレスを割り当てることを特徴とするフラッシュメモリの制御方法。
  5. 前記ブロック管理ステップでは、それぞれの前記ゾーンにおける前記候補のブロックを特定するための情報が設定されるチップ毎の候補テーブルを用いて、前記候補のブロックを特定することを特徴とする請求項4に記載のフラッシュメモリの制御方法。
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