JP4459367B2 - 電池用電極板の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば密閉型ニッケル・金属水素化物電池の正極板として用いられるような、活物質を保持した多孔性金属基板の一側縁部分に集電用タブを溶接してなる電池用電極板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3には、従来の電池用電極板の製造方法の例が示されている。この電池用電極板の製造方法においては、まず多孔性金属基板(例えば多孔性ニッケル基板)1の表面に活物質(例えばニッケル水酸化物)を塗布する。次に、図3(a)に示すように、活物質を塗布した基板1の表面のうち集電用タブ2を溶接すべき溶接箇所(一側縁部分)1aから活物質を除去する。
【0003】
そして、活物質を除去した基板1の溶接箇所1aに対して、図3(b)に示すように集電用タブ2を抵抗溶接する。この抵抗溶接は、基板1の溶接箇所1aを集電用タブ2と共に挟んで転動する一対のローラ形溶接電極4,4によって行われる。このようにして、活物質を保持した基板1の一側縁部分に集電用タブ2を溶接してなる電池用電極板が作られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような電池用電極板の製造方法には、以下のような問題点がある。すなわち、基板1の溶接箇所1aから活物質を除去する際、当該箇所に僅かながら活物質が残留してしまう可能性がある。そして、基板1の溶接箇所1aに残留活物質があると、集電用タブ2を抵抗溶接する際にスパークが生じ、基板1や溶接電極4,4を破損させる原因となる。
【0005】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、基板の溶接箇所に残留した活物質による集電用タブ溶接時のスパークを防止できるような電池用電極板の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の手段は、活物質を保持した多孔性金属基板の一側縁部分に集電用タブを溶接してなる電池用電極板の製造方法において、前記基板の表面に前記活物質を塗布する工程と、前記活物質を塗布した基板の表面のうち前記集電用タブを溶接すべき溶接箇所から前記活物質を除去する工程と、前記活物質の除去を行った基板の溶接箇所に対して、予め加圧・通電を行う工程と、予め加圧・通電を行った前記基板の溶接箇所に対して、前記集電用タブを抵抗溶接する工程とを備えたことを特徴とする電池用電極板の製造方法である。
【0007】
この第1の手段によれば、基板の溶接箇所に対して予め加圧・通電を行うことで、集電用タブを抵抗溶接する前に、予め当該溶接箇所の残留活物質をスパークさせてしまうことができる。このため、基板の溶接箇所に活物質が残留していたとしても、集電用タブ溶接時のスパークを防止することができる。
【0008】
第2の手段は、第1の手段において、前記予め加圧・通電を行う工程は、前記基板の溶接箇所を挟んで転動する一対のローラ形溶接電極によって行われるものである。
【0009】
第3の手段は、第1の手段において、前記集電用タブを抵抗溶接する工程は、前記基板の溶接箇所を前記集電用タブと共に挟んで転動する一対のローラ形溶接電極によって行われるものである。
【0010】
第4の手段は、第1乃至第3の手段のいずれかにおいて、前記予め加圧・通電を行う工程において、通電状態の変化に基づいて前記基板の溶接箇所に残留した前記活物質の検出を行うものである。
【0011】
この第4の手段によれば、予め加圧・通電を行う工程によっても残留活物質を除去しきれないような基板を検出し、そのような基板が集電用タブを抵抗溶接する工程に流れないように選別することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。図1及び図2は本発明による電池用電極板の製造方法の実施の形態を示す図である。なお、図1及び図2に示す本発明の実施の形態において、図3に示す従来例と同一の構成部分には同一符号を付して説明する。
【0013】
〈構 成〉
図1には、活物質を保持した多孔性金属基板1の一側縁部分に集電用タブ2を溶接してなる電池用電極板の製造方法の実施形態が示されている。そのような多孔性金属基板1としては、例えば密閉型のニッケル・カドミウム電池やニッケル・金属水素化物電池の正極板の場合、ニッケル水酸化物系の活物質を保持した多孔性ニッケル基板(一般に矩形平板状のもの)が用いられる。
【0014】
この電池用電極板の製造方法においては、まず多孔性金属基板1の表面に活物質を塗布する。次に、図1(a)に示すように、活物質を塗布した基板1の表面のうち集電用タブ2を溶接すべき溶接箇所(一側縁部分)1aから活物質を除去する。この活物質の除去は、例えばワイヤブラシ等を用いて行われる。
【0015】
次に、活物質の除去を行った基板1の溶接箇所1aに対して、図1(b)に示すように(集電用タブ2の溶接前に予め)加圧・通電を行う。この加圧・通電は、基板1の溶接箇所1aを挟んで転動する一対のローラ形溶接電極3,3によって行われる。
【0016】
この工程においては同時に、溶接電極3,3による通電状態の変化に基づいて、基板1の溶接箇所1aに残留した活物質の検出を行う。具体的には、加圧・通電によって残留活物質がスパークすると、抵抗の異常によって通電電流の値が変動する。そこで、例えば通電電流の変化を監視することで、残留活物質の量などを測定することが可能となる。
【0017】
次に、予め加圧・通電の行われた基板1の溶接箇所1aに対して、図1(c)に示すように集電用タブ2を抵抗溶接する。この抵抗溶接は、基板1の溶接箇所1aを集電用タブ2と共に挟んで転動する一対のローラ形溶接電極4,4によって行われる。このようにして、活物質を保持した基板1の一側縁部分に集電用タブ2を溶接してなる電池用電極板が作られる。
【0018】
なお、上記予め加圧・通電を行う工程における、加圧・通電の条件および溶接電極に関する条件は、例えば以下のように設定される。
【0019】
通電時の電圧:0.1〜2.0V、
通電時の電流:0.1〜3.0kA、
電極間の加圧力:1〜70kgf、
電極の幅(厚さ):0.5〜10mm、
電極の材料:Cu,CuCrまたはアルミナ分散銅、
基板の潰し量:0.05〜0.5mm。
【0020】
〈作用効果〉
次に、このような構成よりなる本実施形態の作用効果について説明する。本実施形態によれば、基板1の溶接箇所1aに対して予め加圧・通電を行うことで、集電用タブ2を抵抗溶接する前に、予め当該溶接箇所1aの残留活物質をスパークさせてしまうことができる。このため、基板1の溶接箇所1aに活物質が残留していたとしても、集電用タブ溶接時のスパークを防止することができる。
【0021】
また、加圧・通電時に多孔性金属基板1の金属同士が結合することで、基板1が密に一体化され、溶接箇所1aの強度が均質化される。このことにより、基板1の溶接箇所1aのうねりや厚さのむらが減少し、集電用タブ溶接時の電流のばらつきが小さくなるだけでなく、より小さな電流(例えば約1kA減)で溶接することが可能となる。このため、溶接電極4,4の発熱が少なくなって、連続溶接が容易となると共に、溶接電極4,4の摩耗を抑えてその寿命を延ばすことが可能となる。
【0022】
さらに、予め加圧・通電を行う工程において、通電状態の変化に基づいて基板1の溶接箇所1aに残留した活物質の検出を行うことで、当該工程によっても残留活物質を除去しきれないような基板1を検出し、そのような基板1が集電用タブ2を抵抗溶接する工程に流れないように選別することが可能となる。
【0023】
〈変形例〉
図2に示す変形例は、2対のローラ形溶接電極3,3及び4,4を直列的に配置することで、図1(b)〜(c)に示す工程を連続的に行うように構成したものである。
【0024】
なお、基板1の一側縁部分1aに集電用タブ2を溶接する場合について説明したが、集電用タブ2を省略して、捲回または集積された電極板の一側縁部分1aに直接集電体を溶接する場合にも、残留活物質によるスパークの防止を図ることができる。また、加圧・通電時に基板1の一側縁部分1aを数回折り返す等することで集電用タブ2の役割を持たせることも可能である。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、基板の溶接箇所に対して予め加圧・通電を行うことで、集電用タブを抵抗溶接する前に、予め当該溶接箇所の残留活物質をスパークさせてしまうことができる。このため、基板の溶接箇所に活物質が残留していたとしても、集電用タブ溶接時のスパークを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態としての電池用電極板の製造方法を(a)〜(c)の工程順に示す模式的な斜視図。
【図2】 図1に示す電池用電極板の製造方法の変形例を示す模式図。
【図3】 従来の電池用電極板の製造方法を(a)〜(b)の工程順に示す模式的な斜視図。
【符号の説明】
1 多孔性金属基板
1a 溶接箇所
2 集電用タブ
3,4 ローラ形溶接電極
Claims (4)
- 活物質を保持した多孔性金属基板の一側縁部分に集電用タブを溶接してなる電池用電極板の製造方法において、
前記基板の表面に前記活物質を塗布する工程と、
前記活物質を塗布した基板の表面のうち前記集電用タブを溶接すべき溶接箇所から前記活物質を除去する工程と、
前記活物質の除去を行った基板の溶接箇所に対して、予め加圧・通電を行う工程と、
予め加圧・通電を行った前記基板の溶接箇所に対して、前記集電用タブを抵抗溶接する工程と
を備えたことを特徴とする電池用電極板の製造方法。 - 前記予め加圧・通電を行う工程は、前記基板の溶接箇所を挟んで転動する一対のローラ形溶接電極によって行われることを特徴とする請求項1記載の電池用電極板の製造方法。
- 前記集電用タブを抵抗溶接する工程は、前記基板の溶接箇所を前記集電用タブと共に挟んで転動する一対のローラ形溶接電極によって行われることを特徴とする請求項1又は2記載の電池用電極板の製造方法。
- 前記予め加圧・通電を行う工程において、通電状態の変化に基づいて前記基板の溶接箇所に残留した前記活物質の検出を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電池用電極板の製造方法。
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