JP4459065B2 - ゼラチンを含まないグミ様食品及びそれをセンターとするコーティング製品 - Google Patents
ゼラチンを含まないグミ様食品及びそれをセンターとするコーティング製品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4459065B2 JP4459065B2 JP2005008761A JP2005008761A JP4459065B2 JP 4459065 B2 JP4459065 B2 JP 4459065B2 JP 2005008761 A JP2005008761 A JP 2005008761A JP 2005008761 A JP2005008761 A JP 2005008761A JP 4459065 B2 JP4459065 B2 JP 4459065B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating
- gummy
- food
- weight
- center
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
Description
クリープメータ(型番:RE−33005−1、RE−33005−2、株式会社山電製)
サンプル厚さ計(型番:HC−3305−01、株式会社山電製)
荷重センサー(2kgfロードセル、型番:LC−3305−2K、株式会社山電製)
円柱型プランジャー(型番:No.3、φ16)
解析用ソフトウェア(破断強度解析 BAS-3305W Ver.1.0004)
木製の箱(内壁サイズ、縦:350mm、横:250mm、高さ:35mm)に、コーンスターチ(日本食品化工株式会社製)をすりきり一杯になるまで敷き詰めた。そこに、小豆型の型枠(縦:12.5mm、横:8.0mm、高さ:10.0mm)を用いて、型枠全体がスターチ内にちょうど埋まるまで押し込み、スターチ表面に型枠と同型の穴を作成し、これをスターチモールドとした。
グミ様食品の調製(その1)
糖アルコールとしてソルビトール(商品名:ソルビットLTSP、PT Sorini Towa Berlian Corporation製)56.35gと含蜜結晶タイプのマルチトール(商品名:アマルティMR50、東和化成工業株式会社製)25.00gを用い、ゲル化剤としてカラギーナン(商品名:ソアギーナMW451、MRCポリサッカライド株式会社製)2.35g、グアガム(商品名:NEWGELIN G−100、中央フーズマテリアル株式会社製)0.07g、寒天(商品名:伊那寒天S−7、伊那食品工業株式会社製)0.14gを用い、そこに水40gと、酸味料としてクエン酸三ナトリウム(扶桑化学工業株式会社製)0.60gを加えて加熱し、固形成分を完全に溶解させ、更に固形分濃度が90重量%になるまで煮詰めた。次いで、酒石酸塩として酒石酸カリウムナトリウム四水和物(試薬特級、シグマアルドリッチジャパン株式会社製)の10%水溶液を1.00g(酒石酸カリウムナトリウムの固形物重量:0.075g)、酸味料としてクエン酸(昭和化工株式会社製)の50%水溶液を2.00g(クエン酸の固形物重量:1.00g)をそれぞれ添加し、十分に混合し、グミ原料液を調製した。
調製したグミ原料液を、スターチモールドの型枠が満たされるまで分注し、その上にスターチを振り掛け、そのまま60℃に調整した恒温層の中で2日間乾燥した。乾燥後、スターチモールドから固化物を取り出し、さらに25℃の恒温層の中で2日間静置し、グミ様食品(実施品1)を得た。
グミ様食品の調製(その2)
実施例1に記載された方法で、ゲル化剤として使用するカラギーナンの配合量を2.28gに変更し、グアガムと寒天は添加せず、マルチトールの添加量を26.23gに変更し、ソルビトールの添加量を56.00gに変更し、クエン酸及びクエン酸三ナトリウムを添加しなかった他は実施例1と同一の方法で、グミ様食品(実施品2)を得た。
グミ様食品の調製(その3)
実施例1に記載された方法で、ゲル化剤として使用するカラギーナンの添加量を2.28gに変更し、グアガムと寒天は添加せず、マルチトールの添加量を26.23gに変更し、ソルビトールの添加量を56.00gに変更した他は実施例1と同一の方法で、グミ様食品(実施品3)を得た。
グミ様食品の調製(その4)
実施例1に記載された方法で、酒石酸塩として酒石酸カリウムナトリウムに代わって、酒石酸水素カリウム(試薬SAJ特級、シグマアルドリッチジャパン株式会社製)0.074gを用いた他は実施例1と同一の方法で、グミ様食品(実施品4)を得た。
グミ様食品の調製(その5)
実施例1に記載された方法で、酒石酸塩として酒石酸カリウムナトリウムに代わって、酒石酸二ナトリウム二水和物(試薬特級、和光純薬株式会社製)の10%水溶液0.88g(酒石酸二ナトリウムの固形物重量:0.074g)を用いた他は実施例1と同一の方法で、グミ様食品(実施品5)を得た。
グミ様食品の調製(その6)
実施例1に記載された方法で、カラギーナンの添加量を1.70gに変更し、寒天の添加量を0.10gに変更し、グアガムの添加量を0.05gに変更し、使用する糖アルコールとその添加量を、マルチトール56.30g、還元澱粉糖化物(商品名:アマミール、東和化成工業株式会社製)49.60g(還元澱粉糖化物の固形分重量:34.72g)とし、ソルビトールは使用せず、クエン酸三ナトリウムの添加量を0.43gに変更した他は、実施例1と同一の方法で、グミ様食品(実施品6)を得た。
グミ様食品の調製(その7)
実施例1に記載された方法で、使用する糖アルコールとその添加量を、ソルビトール81.35gとし、マルチトールは使用しなかった他は実施例1と同一の方法で、グミ様食品(実施品7)を得た。
グミ様食品の調製(その8)
実施例1に記載された方法で、酒石酸塩として使用する酒石酸カリウムナトリウム四水和物の10%水溶液の添加量を0.4g(酒石酸カリウムナトリウムの固形物重量:0.030g)に変更した他は実施例1と同一の方法で、グミ様食品(実施品8)を得た。
グミ様食品の調製(その9)
実施例1に記載された方法で、酒石酸塩として使用する酒石酸カリウムナトリウム四水和物の10%水溶液の添加量を2.0g(酒石酸カリウムナトリウムの固形物重量:0.149g)に変更した他は実施例1と同一の方法で、グミ様食品(実施品9)を得た。
グミ様食品の調製(その10)
実施例1に記載された方法で、カラギーナンの添加量を1.70gに変更し、寒天の添加量を0.10gに変更し、グアガムの添加量を0.05gに変更し、使用する糖アルコールとその添加量を、マルチトールについては含蜜結晶タイプのマルチトールに代わって高純度結晶タイプの結晶マルチトール(商品名:レシス、東和化成工業株式会社製)を64.80gとし、ソルビトールについては配合量を16.55gに変更し、クエン酸三ナトリウムの添加量を0.43gに変更した他は実施例1と同一の方法で、グミ様食品(実施品10)を得た。
グミ様食品の調製(その11)
実施例1に記載された方法で、使用する糖アルコールとその添加量を、マルチトール25.00g、ソルビトール0.35g、ラクチトール一水和物(商品名:ミルヘン、東和化成工業株式会社製)58.60g(ラクチトールの固形物重量:56.00g)とした他は実施例1と同一の方法で、グミ様食品(実施品11)を得た。
グミ様食品の調製(その12)
実施例1に記載された方法で、使用する糖アルコールとその添加量を、マルチトール41.50g、ソルビトール0.35g、還元パラチノース(商品名:パラチニットPN(登録商標)、新三井製糖株式会社製)43.70g(還元パラチノースの固形物重量:41.50g)とした他は実施例1と同一の方法で、グミ様食品(実施品12)を得た。
グミ様食品の調製(その13)
実施例1に記載された方法で、使用する糖アルコールとその添加量を、マルチトール25.00g、ソルビトール0.35g、キシリトール(商品名:キシリット、東和化成工業株式会社製)56.00gとした他は実施例1と同一の方法で、グミ様食品(実施品13)を得た。
グミ様食品の調製(その14)
実施例1に記載された方法で、マルチトール56.00g、ソルビトール0.35g、エリスリトール(商品名:エリスリトール、三菱化学フーズ株式会社製)25.00gとした他は実施例1と同一の方法で、グミ様食品(実施品14)を得た。
グミ様食品の調製(その15)
実施例1に記載された方法で、使用する糖質の種類とその添加量を、トレハロース二水和物(商品名:トレハ、株式会社林原商事製)40.00g(トレハロースの固形物重量:36.00g)、ソルビトール45.35gとし、マルチトールを使用しなかった他は実施例1と同一の方法で、グミ様食品(実施品15)を得た。
グミ様食品の調製(その16)
実施例1に記載された方法で、酒石酸塩を添加しなかった他は実施例1と同一の方法で、組成物(比較品1)を得た。
グミ様食品の調製(その17)
実施例1に記載された方法で、酒石酸塩として使用した酒石酸カリウムナトリウムに代わって、酒石酸(試薬特級、ナカライテスク株式会社製)の10%水溶液0.74g(酒石酸の固形物重量:0.074g)を添加した他は実施例1と同一の方法で、組成物(比較品2)を得た。
グミ様食品の調製(その18)
実施例1に記載された方法で、酒石酸塩として使用した酒石酸カリウムナトリウムに代わって、リンゴ酸ナトリウム(扶桑化学工業株式会社製)の10%水溶液1.0g(リンゴ酸ナトリウムの固形物重量:0.10g)を添加した他は実施例1と同一の方法で、組成物(比較品3)を得た。
グミ様食品の調製(その19)
実施例1に記載された方法で、酒石酸塩として使用した酒石酸カリウムナトリウムに代わって、アスコルビン酸ナトリウム(東和化成工業株式会社製)の10%水溶液1.0g(アスコルビン酸ナトリウムの固形物重量:0.10g)を添加した他は実施例1と同一の方法で、組成物(比較品4)を得た。
グミ様食品の調製(その20)
実施例1に記載された方法で、酒石酸塩及びクエン酸を使用しなかった他は実施例1と同一の方法で、組成物(比較品5)を得た。
実施例及び比較例で調製される各々のグミ様食品について、加工適性を評価した。加工適正とは、グミ様食品を調製する段階での各原料の溶解性や、原料溶液の攪拌の容易さ、スターチモールドへの流し込み易さ、スターチモールド後のグミ様食品として使用できる硬さになるまでに要する期間の短さで評価する。
スターチモールド後のグミ様食品として使用できる硬さになるまでに要する期間の短さの評価は、スターチモールドの状態から96時間経過した時点でのグミ様食品の硬さについて、96時間経過後の硬さとして評価し、◎:十分な硬さを有し、手で押しても変形しない、○:十分な硬さを有し、手で持っても殆ど変形しない、×:柔らかく、手で持つと変形する、以上の基準で評価した。
実施例及び比較例で調製される各々のグミ様食品について、噛んだ時のグミとしての食感を訓練された専門のパネリストにより評価した。評価は、◎:噛んだ時に歯応えがあり、噛んでも殆ど歯つきしない、○:噛んだ時に歯応えがあり、噛んでも歯つきが少ない、×:噛んだときに歯応えがない、以上の基準で評価した。
実施例及び比較例で調製される各々のグミ様食品について、コーティングのセンターとしての加工適性を有するか否かについて、試験法Aによって求められる硬さ試験の測定を行った。試験法Aによる測定では、歪み率が10%となるのに要する荷重が、gfの単位で測定され、その数値が高い物ほど硬いということができる。
実施例及び比較例で調製された、縦:12.5mm、横:8.0mm、高さ:10.0mmのグミ様食品を5個づつ用意し、それらをレオメーターにより対象サンプルの中心部を鉛直方向に、サンプル高さの10%までプランジャーを侵入させる方法(プランジャーの押込み距離:1mmに相当)で押込み強度測定を行い、グミ様食品の硬さを評価し、その平均値を求めた。測定装置及び測定条件は以下の通りである。
○測定装置
クリープメーター(型番:RE−33005−1、RE−33005−2、株式会社山電製)
サンプル厚さ計(型番:HC−3305−01、株式会社山電製)
荷重センサー(2kgfロードセル、型番:LC−3305−2K、株式会社山電製)
円柱型プランジャー(型番:No.3、φ16)
解析用ソフトウェア(破断強度解析 BAS-3305W Ver.1.0004)
○測定条件
格納ピッチ0.01秒
プランジャー進入速度0.5mm/sec
測定歪み率10%
グミ様食品をセンターとしたコーティング製品の調製(その1)
実施例1で調製したグミ様食品(実施品1)をコーティングのセンターとして用いて、以下に示す工程でコーティング操作を行い、グミ様食品をセンターとしたコーティング食品の調製を行った。
初めに、キシリトール(商品名:キシリット、東和化成工業株式会社製)25.0重量部と、固形分濃度70重量%の還元澱粉糖化物(商品名:PO−20、東和化成工業株式会社製)50.0重量部に水25.0重量部を加え、固形分濃度60重量%まで濃縮し、液温25℃のコーティング溶液Aを調製した。
コーティングセンター300gを糖衣パン(装置名:16DS、菊水製作所製)に入れ、糖衣パンを回転させながらコーティング溶液Aを3.0g添加し、次いで10.0gのキシリトール粉末(商品名:キシリット微粉、東和化成工業株式会社製)を添加し、送風しながらセンター表面が乾燥するまで送風乾燥し、コーティング溶液Aの塗布から送風乾燥までを1サイクルとして、コーティング前のセンターの重量300gに対し、その37%に相当する重量のコーティング層が形成されるまで、上述のサイクルを繰り返し実施し、コーティング品(その1)を得た。
次いで、キシリトール(商品名:キシリット、東和化成工業株式会社製)66.0重量部と、粉末還元澱粉糖化物(商品名:PO−10、東和化成工業株式会社製)2.0重量部、アラビアガム(試薬特級、関東化学株式会社製)3.0重量部、に水29.0重量部を加え、固形分濃度71重量%まで濃縮し、液温60℃のコーティング溶液Bを調製した。
上記コーティング品(その1)を引き続き糖衣パンに入れ、糖衣パンを回転させながらコーティング溶液Bを4.0g添加し、次いで送風しながらセンター表面が乾燥するまで送風乾燥し、コーティング溶液Bの塗布から送風乾燥までを1サイクルとして、コーティング前のセンターの重量300gに対し、その43%に相当する重量のコーティング層が形成されるまで、上述のサイクルを繰り返し実施し、コーティング品(その2)を得た。
上記コーティング品(その2)に、艶出し剤としてカルナバワックス(商品名:ポリッシングワックス103、フロイント産業株式会社製)を0.16g添加し、最終的にコーティング前のセンター重量300gに対して、その80%に相当する重量のコーティング層が形成された、キシリトールを主成分としてコーティングされたグミ様食品を得た。
本発明で得られたキシリトールコーティングされたグミ様食品は、噛んだ時に冷涼感と爽やかな甘味を有し、パリパリとした好ましいクランチ性を伴って砕けると同時に、グミの硬いゴム様の食感も味わえることから、2種類の異なる食感を楽しむことができた。また、コーティング層は平滑性に優れ、割れにくい特徴を有していた。
グミ様食品をセンターとしたコーティング製品の調製(その2)
コーティングに使用する素材を以下の通り変更した他は、同一の装置にて以下の通りコーティングを実施した。コーティングのセンターには、グミ様食品(実施品4)を使用した。
初めに、還元麦芽糖水飴(商品名:アマルティシロップ、東和化成工業株式会社製)75.0重量部と、粉末還元澱粉糖化物(商品名:PO−10、東和化成工業株式会社製)7.0重量部、コーティング補強剤(商品名:コーティングパウダーKP−1、東和化成工業株式会社製)3.0重量部、に水15.0重量部を加え、固形分濃度66.3重量%まで濃縮し、液温25℃のコーティング溶液Cを調製した。
次に、マルチトール粉末(商品名:レシス微粉、東和化成工業株式会社製)70.0重量部、コーティング補強剤(商品名:コーティングパウダーKP−1、東和化成工業株式会社製)8.0重量部、アスコルビン酸(商品名:VC−300、東和化成工業株式会社製)20.0重量部、フルーツフレーバー(商品名:レモンパウダーフレーバー、長岡香料株式会社製)2.0重量部を均等に混合した粉末物Dを調製した。
コーティングセンター300gを実施例16で用いたものと同じ糖衣パンに入れ、糖衣パンを回転させながらコーティング溶液Cを3.0g添加し、次いで12.0gの粉末物Dを添加し、送風しながらセンター表面が乾燥するまで送風乾燥し、コーティング溶液Cの塗布から送風乾燥までを1サイクルとして、コーティング前のセンターの重量300gに対し、その37%に相当する重量のコーティング層が形成されるまで、上述のサイクルを繰り返し実施し、コーティング品(その3)を得た。
次いで、マルチトール(商品名:レシス、東和化成工業株式会社製)65.0重量部と、コーティング補強剤(商品名:コーティングパウダーKP−1、東和化成工業株式会社製)3.0重量部、に水32.0重量部を加え、固形分濃度68重量%まで濃縮し、液温50℃のコーティング溶液Dを調製した。
上記コーティング品(その3)を引き続き糖衣パンに入れ、糖衣パンを回転させながらコーティング溶液Dを4.0g添加し、次いで送風しながらセンター表面が乾燥するまで送風乾燥し、コーティング溶液Dの塗布から送風乾燥までを1サイクルとして、コーティング前のセンターの重量300gに対し、その43%に相当する重量のコーティング層が形成されるまで、上述のサイクルを繰り返し実施し、コーティング品(その4)を得た。
上記コーティング品(その4)に、艶出し剤としてカルナバワックスを0.16g添加し、最終的にコーティング前のセンター重量300gに対して、その80%に相当する重量のコーティング層が形成された、マルチトールを主成分としてコーティングされたグミ様食品を得た。
本発明で得られたマルチトールコーティングされたグミ様食品は、噛んだ時に爽やかな甘味を有し、パリパリとした感覚が特に強く、非常に好ましいクランチ性を伴って砕けると同時に、グミの硬いゴム様の食感も味わえることから、2種類の異なる食感を楽しむことができた。また、コーティング層は平滑性に優れ、割れにくい特徴を有していた。
グミ様食品をセンターとしたコーティング製品の調製(その3)
コーティングに使用する素材を以下の通り変更した他は、同一の装置にて以下の通りコーティングを実施した。コーティングのセンターには、グミ様食品(実施品1)を使用した。
初めに、コーティング補強剤(商品名:コーティングパウダーKP−1、東和化成工業株式会社製)3.0重量部、水20.0重量部を加え加熱溶解させた後、砂糖(商品名:グラニュー糖、大日本明治製糖株式会社製)32.0重量部と、固形分濃度70重量%の還元澱粉糖化物(商品名:PO−40、東和化成工業株式会社製)45.0重量部を加え、固形分濃度62重量%まで濃縮し、液温25℃のコーティング溶液Eを調製した。
コーティングセンター300gを糖衣パンに入れ、糖衣パンを回転させながらコーティング溶液Eを3g添加し、次いで10gの粉糖(商品名:POWDER SUGAR、株式会社徳倉商会製)を添加し、送風しながらセンター表面が乾燥するまで送風乾燥し、コーティング溶液Eの塗布から送風乾燥までを1サイクルとして、コーティング前のセンターの重量300gに対し、その37%に相当する重量のコーティング層が形成されるまで、上述のサイクルを繰り返し実施し、コーティング品(その5)を得た。
次いで、コーティング補強剤(商品名:コーティングパウダーKP−1、東和化成工業株式会社製)3.0重量部に水31.0重量部を加え、加熱溶解させた後、砂糖(商品名:グラニュー糖、大日本明治製糖株式会社製)66.0重量部を加え、固形分濃度69重量%まで濃縮し、液温50℃のコーティング溶液Fを調製した。
上記コーティング品(その5)を引き続き糖衣パンに入れ、糖衣パンを回転させながらコーティング溶液Fを4g添加し、次いで送風しながらセンター表面が乾燥するまで送風乾燥し、コーティング溶液Fの塗布から送風乾燥までを1サイクルとして、コーティング前のセンターの重量300gに対し、その43%に相当する重量のコーティング層が形成されるまで、上述のサイクルを繰り返し実施し、コーティング品(その6)を得た。
上記コーティング品(その6)に、艶出し剤としてカルナバワックスを0.2g添加し、最終的にコーティング前のセンター重量300gに対して、その80%に相当する重量のコーティング層が形成された、砂糖を主成分としてコーティングされたグミ様食品を得た。
本発明で得られた砂糖コーティングされたグミ様食品は、噛んだ時に強い甘味を有し、パリパリとした好ましいクランチ性を伴って砕けると同時に、グミの硬いゴム様の食感も味わえることから、2種類の異なる食感を楽しむことができた。また、コーティング層は平滑性に優れ、割れにくい特徴を有していた。
グミ様食品をセンターとしたコーティング製品の調製(その4)
コーティングに使用する素材を以下の通り変更した他は、同一の装置にて以下の通りコーティングを実施した。コーティングのセンターには、グミ様食品(実施品1)を使用した。
初めに、還元パラチノース(商品名:パラチニットPN、新三井製糖株式会社製)25.0重量部と、固形分濃度70重量%の還元澱粉糖化物(商品名:PO−30、東和化成工業株式会社製)50.0重量部、水25.0重量部を加え、固形分濃度60重量%まで濃縮し、液温50℃のコーティング溶液Gを調製した。
コーティングセンター300gを糖衣パンに入れ、糖衣パンを回転させながらコーティング溶液Gを3g添加し、次いで10gの還元パラチノース粉末(商品名:パラチニットPNP、新三井製糖株式会社製)を添加し、送風しながらセンター表面が乾燥するまで送風乾燥し、コーティング溶液Gの塗布から送風乾燥までを1サイクルとして、コーティング前のセンターの重量300gに対し、その37%に相当する重量のコーティング層が形成されるまで、上述のサイクルを繰り返し実施し、コーティング品(その7)を得た。
次いで、還元パラチノース(商品名:パラチニットPN、新三井製糖株式会社製)50.0重量部と、粉末還元澱粉糖化物(商品名:PO−10、東和化成工業株式会社製)2.0重量部と、アラビアガム(商品名:試薬特級、関東化学株式会社製)4.0重量部に水44.0重量部を加え、固形分濃度56重量%まで濃縮し、液温60℃のコーティング溶液Hを調製した。
上記コーティング品(その7)を引き続き糖衣パンに入れ、糖衣パンを回転させながらコーティング溶液Hを4g添加し、次いで送風しながらセンター表面が乾燥するまで送風乾燥し、コーティング溶液Hの塗布から送風乾燥までを1サイクルとして、コーティング前のセンターの重量300gに対し、その43%に相当する重量のコーティング層が形成されるまで、上述のサイクルを繰り返し実施し、コーティング品(その8)を得た。
上記コーティング品(その8)に、艶出し剤としてカルナバワックスを0.2g添加し、最終的にコーティング前のセンター重量300gに対して、平均でその80%に相当する重量のコーティング層が形成された、還元パラチノースを主成分としてコーティングされたグミ様食品を得た。
本発明で得られた還元パラチノースコーティングされたグミ様食品は、噛んだ時に適度な甘味を有し、パリパリとした好ましいクランチ性を伴って砕けると同時に、グミの硬いゴム様の食感も味わえることから、2種類の異なる食感を楽しむことができた。また、コーティング層は平滑性に優れ、割れにくい特徴を有していた。
グミ様食品をセンターとしたコーティング製品の調製(その5)
コーティングに使用する素材を以下の通り変更した他は、同一の装置にて以下の通りコーティングを実施した。コーティングのセンターには、グミ様食品(実施品1)を使用した。
初めに、トレハロース二水和物(商品名:トレハ、株式会社林原商事製)25.0重量部と、固形分濃度70重量%の還元澱粉糖化物(商品名:PO−30、東和化成工業株式会社製)50.0重量部、水25.0重量部を加え、固形分濃度60重量%まで濃縮し、液温50℃のコーティング溶液Iを調製した。
コーティングセンター300gを糖衣パンに入れ、糖衣パンを回転させながらコーティング溶液Iを3g添加し、次いで10gのトレハロース粉末(商品名:トレハ微粉、株式会社林原商事製)を添加し、送風しながらセンター表面が乾燥するまで送風乾燥し、コーティング溶液Iの塗布から送風乾燥までを1サイクルとして、コーティング前のセンターの重量300gに対し、その37%に相当する重量のコーティング層が形成されるまで、上述のサイクルを繰り返し実施し、コーティング品(その9)を得た。
次いで、トレハロース(商品名:トレハ、株式会社林原商事製)50.0重量部と、粉末還元澱粉糖化物(商品名:PO−10、東和化成工業株式会社製)2.0重量部と、アラビアガム(商品名:試薬特級、関東化学株式会社製)4.0重量部に水44.0重量部を加え、固形分濃度56重量%まで濃縮し、液温60℃のコーティング溶液Jを調製した。
上記コーティング品(その9)を引き続き糖衣パンに入れ、糖衣パンを回転させながらコーティング溶液Jを4g添加し、次いで送風しながらセンター表面が乾燥するまで送風乾燥し、コーティング溶液Jの塗布から送風乾燥までを1サイクルとして、コーティング前のセンターの重量300gに対し、その43%に相当する重量のコーティング層が形成されるまで、上述のサイクルを繰り返し実施し、コーティング品(その10)を得た。
上記コーティング品(その10)に、艶出し剤としてカルナバワックスを0.2g添加し、最終的にコーティング前のセンター重量300gに対して、平均でその80%に相当する重量のコーティング層が形成された、トレハロースを主成分としてコーティングされたグミ様食品を得た。
本発明で得られたトレハロースコーティングされたグミ様食品は、噛んだ時に適度な甘味を有し、パリパリとした好ましいクランチ性を伴って砕けると同時に、グミの硬いゴム様の食感も味わえることから、2種類の異なる食感を楽しむことができた。また、コーティング層は平滑性に優れ、割れにくい特徴を有していた。
グミ様食品をセンターとしたコーティング製品の調製(その6)
コーティングに使用する素材を以下の通り変更した他は、同一の装置にて以下の通りコーティングを実施した。コーティングのセンターには、グミ様食品(実施品1)を使用した。
初めに、マンニトール(商品名:マリンクリスタル、東和化成工業株式会社製)20.0重量部と、コーティング補強剤(商品名:コーティングパウダーKP−1、東和化成工業株式会社製)2.0重量部と、粉末還元澱粉糖化物(商品名:PO−10、東和化成工業株式会社製)1.0重量部、水77.0重量部を加え、固形分濃度23重量%まで濃縮し、液温25℃のコーティング溶液Kを調製した。
コーティングセンター500gを全自動コーティングパン(装置名:HC−LABO、フロイント産業株式会社製)に入れ、コーティングパンを回転させながらコーティング溶液Kを連続的に6g/minの流速で連続噴霧し、同時に送風乾燥し、コーティング前のセンターの重量500gに対し、50%に相当する重量のコーティング層が形成されるまで、上述を繰り返し実施し、コーティング品(その11)を得た。
上記コーティング品(その11)に、艶出し剤としてカルナバワックスを0.2g添加し、最終的にコーティング前のセンター重量500gに対して、その50%に相当する重量のコーティング層が形成された、マンニトールを主成分としてコーティングされたグミ様食品を得た。
本発明で得られたマンニトールコーティングされたグミ様食品は、噛んだ時にほどよい冷涼感と甘味を有し、パリパリとした好ましいクランチ性を伴って砕けると同時に、グミの硬いゴム様の食感も味わえることから、2種類の異なる食感を楽しむことができた。また、コーティング層は平滑性に優れ、割れにくい特徴を有していた。
グミ様食品をセンターとしたコーティング製品の調製(その7)
比較例1で調製された組成物(比較品1)をセンターとした他は、実施例16に記載された方法と同一の方法で、グミ様食品へのコーティングを実施したが、糖衣パン内に入れたセンターにコーティング溶液Aを塗布してまもなくすると、センター同士の結着が生じたり、センターの形が崩れるなどし、コーティング溶液とセンターが一体化して、センター表面にコーティング層を形成させることが不可能であった。
グミ様食品をセンターとしたコーティング製品の調製(その8)
比較例2で調製された組成物(比較品2)をセンターとした他は、実施例17に記載された方法と同一の方法で、グミ様食品へのコーティングを実施したが、糖衣パン内に入れたセンターにコーティング溶液Cを塗布してまもなくすると、センター同士の結着が生じたり、センターの形が崩れるなどし、コーティング溶液とセンターが一体化して、センター表面にコーティング層を形成させることが不可能であった。
グミ様食品をセンターとしたコーティング製品の調製(その9)
比較例5で調製された組成物(比較品5)をセンターとした他は、実施例16に記載された方法と同一の方法で、グミ様食品へのコーティングを実施したが、糖衣パン内に入れたセンターにコーティング溶液Aを塗布してまもなくすると、センター同士の結着が生じたり、センターの形が崩れるなどし、コーティング溶液とセンターが一体化して、センター表面にコーティング層を形成させることが不可能であった。
Claims (5)
- カラギーナン、糖アルコール類及び/又はトレハロース、酒石酸塩からなり、試験法Aによって定義される硬さ試験での歪み率10%時の測定値が900gf以上となる、ゼラチンを含まないグミ様食品。
- 寒天及びグアーガムを含有する、請求項1に記載のグミ様食品。
- 固形物換算で、70.0〜99.0重量%の糖アルコール類及び/又はトレハロースと、0.001〜5.0重量%の酒石酸塩を含有する、請求項1又は2に記載のグミ様食品。
- 固形物換算で、0.1〜15.0重量%の酒石酸塩を除く有機酸及び/又は有機酸塩を含有する、請求項1〜3の何れか一つに記載のグミ様食品。
- 請求項1〜4の何れか一つに記載のグミ様食品をセンターとし、その周囲を食品素材でコーティングしてなるコーティング製品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005008761A JP4459065B2 (ja) | 2005-01-17 | 2005-01-17 | ゼラチンを含まないグミ様食品及びそれをセンターとするコーティング製品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005008761A JP4459065B2 (ja) | 2005-01-17 | 2005-01-17 | ゼラチンを含まないグミ様食品及びそれをセンターとするコーティング製品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006191892A JP2006191892A (ja) | 2006-07-27 |
JP4459065B2 true JP4459065B2 (ja) | 2010-04-28 |
Family
ID=36798430
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005008761A Active JP4459065B2 (ja) | 2005-01-17 | 2005-01-17 | ゼラチンを含まないグミ様食品及びそれをセンターとするコーティング製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4459065B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5511183B2 (ja) * | 2007-12-28 | 2014-06-04 | アース製薬株式会社 | 有機酸による歯のエナメル質の溶解が阻害される口腔用組成物 |
KR102598179B1 (ko) * | 2020-12-10 | 2023-11-06 | 대상 주식회사 | 젤라틴 무첨가 젤리 조성물 및 이의 제조방법 |
-
2005
- 2005-01-17 JP JP2005008761A patent/JP4459065B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006191892A (ja) | 2006-07-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4543112B2 (ja) | 口腔湿潤効果をもたらす組成物、送達システム及び製造方法 | |
JP4590034B2 (ja) | 硬質糖衣製剤、糖衣液及び硬質糖衣製剤の製造方法 | |
US10653163B2 (en) | Chewy candy comprising a highly branched starch (HBS) and method for providing the same | |
CN105120679B (zh) | 具有改良酥脆性的糖果 | |
JP2007202447A (ja) | ゼリー菓子及びその製造方法 | |
JPWO2016136869A1 (ja) | グミ組成物 | |
JP6821312B2 (ja) | グミ状可食性組成物 | |
JP5729113B2 (ja) | シュガーレスハードグミキャンディ及びその製造方法 | |
JP4948835B2 (ja) | 硬質コーティング層と硬質コーティング製品及びその製造方法 | |
JP2010166827A (ja) | グミキャンディ及びその製造方法 | |
JP4459065B2 (ja) | ゼラチンを含まないグミ様食品及びそれをセンターとするコーティング製品 | |
JP2006158234A (ja) | シュガーレスソフトキャンディ及びその製造方法 | |
JP5699630B2 (ja) | 歯つきの改善されたコラーゲンペプチド高含有キャンディ様構造物 | |
JP3668397B2 (ja) | ゼリー菓子の製造方法 | |
JP4816401B2 (ja) | 多層糖衣食品及びその製造方法 | |
JP5866975B2 (ja) | 酸味が強化されたグミキャンディ | |
JP5760509B2 (ja) | シュガーレスハードグミキャンディ | |
JP2012095562A (ja) | 酸コーティングされたカロリーカットグミキャンディ | |
JP2012170328A (ja) | 糖衣菓子 | |
JP2000166477A (ja) | ゼリー菓子の製造方法 | |
JP5906737B2 (ja) | ハードグミキャンディ | |
JP2018134022A (ja) | グミ組成物 | |
CA3179353A1 (en) | Coated chewing gum compositions | |
JP2011244775A (ja) | シュガーレスグミキャンディ | |
JP2010104349A (ja) | 鹸味を有するグミキャンディ組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20070405 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071220 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091112 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091124 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100105 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100202 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100209 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4459065 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160219 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |