JP4457795B2 - 熱電モジュールの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明はペルチェ効果を利用した電子冷却及びゼーベック効果を利用した熱電発電等に使用される熱電モジュールの製造方法に関する。
ペルチェ効果又はゼーベック効果を利用した熱電モジュールは、構造が簡単で小型化及び軽量化が容易であり、更に、無音及び無振動で動作し、メンテナンスが不要であることから、特殊な用途向けの小型冷蔵庫、半導体レーザ等の半導体装置内部の温度調節器及び発電装置等、様々な分野への適用が検討されている。
図15は従来の熱電モジュールの製造方法の一例を示すフローチャート図である。図15に示すように、従来の熱電モジュール100の製造方法は、主に、熱電素子102を製造する材料加工工程と、下基板106a及び上基板106bを製造する基板工程と、これらを組み立てる組み立て工程とからなる。材料加工工程では、先ず、BiTe系等の半導体熱電材料のインゴット101を作製する(ステップS101a)。次に、このインゴット101を素子の長さに相当する厚さの円盤状にスライシングし、熱電材料のウエハ101aを切り出す(ステップS102a)。この熱電材料のウエハ101aの表面に、良好なハンダ付け性を得るためのNiめっきを施し(ステップS103a)、このNiめっきが施された熱電材料のウエハ101bを升目状にダイシングして熱電素子102にする(ステップS104a)。このようにして、向かい合う2面にのみNiめっき層が形成された熱電素子102を製造する。この熱電素子102は、原料インゴットを形成する半導体熱電材料の組成を調整することによって、p型熱電素子102p又はn型熱電素子102nとすることができる。
一方、基板工程では、先ず、1対のセラミックス基板103を用意し(ステップS101b)、これらのセラミックス基板103上の熱電素子搭載部分をメタライズして下部電極又は上部電極となるCu電極104を形成する(ステップS102b)。その後、このCu電極104上にNiめっき層105を形成して基板106とする(ステップS103b)。このようにして、下部電極が形成された下側基板106a及び上部電極が形成された上側基板106bが製造される。
次に、組み立て工程として、下側基板106aの下部電極上に、前述の材料加工工程において製造されたp型熱電素子102p及びn型熱電素子102nを交互に配置し、p型熱電素子102p及びn型熱電素子102nのNiめっき層形成面と下部電極とをはんだにより接合する(ステップS105)。また、p型熱電素子102p及びn型熱電素子102nのNiめっき層が形成された他の面と上部電極とをはんだにより接合する(ステップS106)。このとき、隣り合う1対の下部電極上に配置された熱電素子のうち、隣り合うp型熱電素子102p及びn型熱電素子102nを1つの上部電極に接合することにより、複数のp型熱電素子102p及びn型熱電素子102nを直列に接続する。更に、下部電極及び上部電極により直列接続された熱電素子のうち、端部に配置された熱電素子が接合されている下部電極にリードを接続し(ステップS107)、熱電モジュール100の製造を完了する。
このような従来の熱電モジュールの製造方法においては、熱電材料のウエハ101bをダイシングしてチップ状の熱電素子102にしているため、薄型の熱電モジュールを製造する場合、ダイシング時の歩留まりが低いという問題がある。例えば、熱電素子の厚さを薄くするため、ウエハ101bの厚さを0.2mm程度にすると、ダイシング時の歩留まりは50%以下になる。また、従来の熱電モジュールの製造方法は、下基板106aの下部電極上に、p型熱電素子102pとn型熱電素子102nとを1個ずつ交互に配置しているため、薄型で微小な熱電素子は取扱いが難しく、実装機で搬送するときに素子が欠けてしまったりすることがあり、作業効率及び歩留まりが低下するという問題点がある。このため、従来の熱電モジュールの製造方法により、薄型の熱電モジュールを製造すると、製造コストが高くなってしまう。
従来、薄型の熱電モジュールを製造する方法としては、例えば、熱電材料の粉末を含むペーストを基板上に印刷することにより、基板上に熱電素子を形成する方法が提案されている(特許文献1参照。)。特許文献1に記載の熱電モジュールの製造方法においては、熱電材料のインゴットを粉砕して熱電材料粉末とし、この熱電材料とバインダーとを混練したペースト材料を、電極が形成された基板上に印刷し、その後焼成して熱電素子としている。この方法では、ダイシング工程がなく、また、チップ状の熱電素子を基板上に1個ずつ配置する必要がないため、歩留まりが向上する。
特開平10−173110号公報
しかしながら、前述の従来の技術には以下に示す問題点がある。即ち、特許文献1に記載の熱電モジュールの製造方法は、熱電材料の異方性を利用して高性能化を図っているが、熱電材料のインゴットを粉砕した熱電材料の粉末を単純にペースト化しても、高性能方向に配向させることはできない。このため、特許文献1に記載の方法で製造した熱電モジュールは、従来の熱電モジュールよりも性能が低いという問題点がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、熱電性能が優れ、熱電素子の配列を容易に行うことができ、薄型モジュールを低コストで製造することができる熱電モジュールの製造方法を提供することを目的とする。
本願第1発明に係る熱電モジュールの製造方法は、一方の面上に第1の電極が形成された第1の基板と一方の面上に第2の電極が形成された第2の基板とが前記第1及び第2の電極が対向するように配置され、前記第1及び第2の電極間にp型熱電素子及びn型熱電素子が交互に配置され、隣接する1対の第1の電極上に接合された熱電素子のうち隣接するp型熱電素子及びn型熱電素子が1個の第2の電極に接合されている熱電モジュールの製造方法において、液体急冷法により作製したp型熱電材料薄帯及びn型熱電材料薄帯を夫々バインダーと混合してp型熱電材料及びn型熱電材料のペーストを得る工程と、前記p型熱電材料のペーストを前記第1の電極上に塗布してp型熱電素子パターンを形成する工程と、前記n型熱電材料のペーストを前記第2の電極上に塗布してn型熱電素子パターンを形成する工程と、前記p型熱電素子パターンを焼成して前記第1の電極上にp型熱電素子を形成する工程と、前記n型熱電素子パターンを焼成して前記第2の電極上にn型熱電素子を形成する工程と、前記p型熱電素子と前記第2の電極とを接合すると共に前記n型熱電素子と前記第1の電極とを接合する工程と、を有することを特徴とする。
本発明においては、膜厚方向に高性能方向が配向した液体急冷箔を使用しているため熱電性能が高く、また、この液体急冷箔を含むペーストを基板上に塗布することにより熱電素子を形成しているため、薄型モジュールを低コストで且つ容易に製造することができる。
本願第2発明に係る熱電モジュールの製造方法は、基板上の各下部電極上に夫々1対のp型熱電素子及びn型熱電素子が配置され、隣接する1対の下部電極に配置されたp型熱電素子及びn型熱電素子のうち隣接するp型熱電素子及びn型熱電素子が1個の上部電極に接合されている熱電モジュールの製造方法において、液体急冷法により作製したp型熱電材料薄帯及びn型熱電材料薄帯を夫々バインダーと混合してp型熱電材料及びn型熱電材料のペーストを得る工程と、前記p型熱電材料及びn型熱電材料のペーストを夫々前記下部電極上に塗布してp型熱電素子パターン及びn型熱電素子パターンを形成する工程と、前記p型熱電素子パターン及び前記n型熱電素子パターンを焼成して前記下部電極上にp型熱電素子及びn型熱電素子を形成する工程と、前記p型熱電素子及び前記n型熱電素子と上部電極とを接合する工程と、を有することを特徴とする。
本発明においては、液体急冷法により作製した厚さ方向に高性能方向が配向した熱電材料薄帯を含む熱電材料ペーストを、熱電材料粉末が膜厚方向に配向するように塗布することにより熱電素子を形成しているため、薄型の熱電素子を容易に所定の位置に形成することができると共に高性能な熱電モジュールを低コストで製造することができる。
前記上部電極は他の基板上に形成されており、この他の基板上に形成された上部電極と前記p型熱電素子及び前記n型熱電素子とを接合してもよい。これにより、熱電性能が優れ、熱電素子の配列を容易に行うことができ、下基板及び上基板が設けられた薄型モジュールを低コストで製造することができる。また、例えば、スクリーン印刷法又はドクターブレード法により前記p型熱電材料及び前記n型熱電材料のペーストを塗布することもできる。スクリーン印刷法及びドクターブレード法は、ペーストを同じ厚さに維持しながら一方向に引き延ばすため、急冷箔のように扁平状の粉末は、バインダーに保護されつつスキージ又はブレードの進行方向に向かって倒れて配置される。その結果、熱電材料の向きが揃った均一な熱電素子が得られる。更に、前記p型熱電材料及び前記n型熱電材料のペーストを夫々複数回塗布してもよい。重ね塗りを行う際は、例えば、スキージ又はブレードの高さを調節する等して、少量ずつ複数回に分けて行うことが好ましい。このように、熱電材料ペーストを重ね塗りすることにより、熱電材料薄帯はより進行方向に向かって倒れた状態で塗布されることになり、熱電材料薄帯を厚さ方向、即ち、素子の上下方向に揃えることができる。また、複数回に分けて塗布することにより、塗布厚さを均一にすることができる。その結果、熱電モジュールの性能を向上させることができる。
前記p型熱電材料薄帯及びn型熱電材料薄帯の厚さは、例えば、30μm以下である。これにより、塗布厚さに対して熱電材料薄帯の厚さが薄くなり、熱電材料薄帯を破壊することなく均一に塗布することができるため、熱電モジュールの性能が向上する。また、前記バインダーとしては、水溶性樹脂を使用することができる。これにより、熱電特性に影響を及ぼす焼成後の不純物の残存を抑制することができる。更に、前記基板表面に対して垂直方向に荷重をかけながら前記p型熱電素子パターン及び前記n型熱電素子パターンを焼成してもよく、その場合、98N/cm以上の荷重をかけることが好ましい。これにより、熱電材料薄帯の向きを乱すことなく高密度化することができるため、熱電モジュールの性能が向上する。更にまた、不活性ガス又は還元ガス雰囲気中で前記p型熱電素子パターン及び前記n型熱電素子パターンを焼成してもよい。これにより、焼成時の酸化を防止することができるため、抵抗値を下げて、高性能化することができる。となる。更にまた、不活性ガス又は還元ガス雰囲気中で前記p型熱電材料薄帯及び前記n型熱電材料薄帯と前記バインダーとを混合することもできる。これにより、バインダー混練時の酸化を防止することができるため、抵抗値を下げて、高性能化することができる。
Bi及びSbからなる群から選択された少なくとも1種の元素と、Te及びSeからなる群から選択された少なくとも1種の元素と、I、Cl、Hg、Br、Ag及びCuからなる群から選択された少なくとも1種の元素とからなる組成のn型熱電材料薄帯を使用してもよい。また、Bi及びSbからなる群から選択された少なくとも1種の元素と、Te及びSeからなる群から選択された少なくとも1種の元素とからなる組成のp型熱電材料薄帯を使用してもよい。
一方、前記熱電材料薄帯よりも粉末径が小さく前記熱電材料薄帯間に充填される熱電材料粉末を、その含有量が前記熱電材料薄帯及び前記熱電材料粉末の全質量に対して70質量%以下になるように添加することもできる。これにより、液体急冷法で作製した熱電材料薄帯の隙間に熱電材料粉末が充填され、スペーサ的な役割をするため、厚さ方向に積層された熱電材料薄帯が斜めに落ち込まないようにすることができる。その結果、熱電材料薄帯の配向状態を良好にすることができる。また、熱電材料粉末は、例えば、熱電材料インゴットを粉砕して得たものでもよく、又は、アトマイズ法により作製したものでもよい。更に、熱電材料粉末は、例えば、Bi及びSbからなる群から選択された少なくとも1種の元素と、Te及びSeからなる群から選択された少なくとも1種の元素とからなる組成である。又は、例えば、Bi及びSbからなる群から選択された少なくとも1種の元素と、Te及びSeからなる群から選択された少なくとも1種の元素の単元素粉末である。これにより、製造コストを低減することができる。
本発明によれば、液体急冷法により作製した厚さ方向に高性能方向が配向した熱電材料薄帯を含む熱電材料ペーストを、この熱電材料薄帯が膜厚方向に配向するように塗布することにより熱電素子を形成しているため、薄型の素子を容易に所定の位置に形成することができ、高性能な熱電モジュールを低コストで製造することができる。
以下、本発明の実施形態に係る熱電モジュールの製造方法について、添付の図面を参照して具体的に説明する。先ず、本発明の第1の実施形態に係る熱電モジュールの製造方法について説明する。図1(a)は本実施形態の熱電モジュールの構造を示す斜視図であり、図1(b)はその断面図である。なお、図1(a)及び(b)においては、はんだ等の接合部材部分は省略している。図1(a)及び(b)に示すように、本実施形態の熱電モジュール10は、下部電極3が形成された絶縁性の下基板1上に、p型熱電素子5及びn型熱電素子6が交互に配置されている。そして、隣接する1対の下部電極3上に接合された熱電素子のうち、隣接するp型熱電素子6及びn型熱電素子6の上部に1個の上部電極4が接合されており、これにより、複数個のp型熱電素子5及びn型熱電素子6が交互に直列に接続されているスケルトン型の熱電モジュールである。なお、この直列接続体の両端部の熱電素子が接合された下部電極3には、夫々リード線7がはんだ等により接合されている。
次に、この熱電モジュール10の製造方法について説明する。図2は本実施形態の熱電モジュール10の製造方法を示すフローチャート図であり、図3は本実施形態の熱電モジュール10の製造方法を模式的に示す断面図である。図2に示すように、本実施形態の熱電モジュール10の製造方法においては、先ず、液体急冷法により、Bi及びSbからなる群から選択された少なくとも1種の元素と、Te及びSeからなる群から選択された少なくとも1種の元素とからなる組成のp型熱電材料薄帯、及びBi及びSbからなる群から選択された少なくとも1種の元素と、Te及びSeからなる群から選択された少なくとも1種の元素と、I、Cl、Hg、Br、Ag及びCuからなる群から選択された少なくとも1種の元素からなる組成のn型熱電材料薄帯を夫々作製する(ステップS1a)。
液体急冷法は、所定の組成のインゴット又は材料の混合物を、高周波コイル中又はヒーター内に設置したノズル内で加熱溶解し、融液をノズル孔から高圧ガスによって噴出し、高速回転するロール又は高速回転板に衝突させることにより、10乃至10K/秒という超高速で冷却凝固を行う方法である。その代表的なプロセスとしては、単ロール法及び双ロール法等が挙げられる。図4は液体急冷法により熱電材料薄帯を製造する方法を模式的に示す図である。図4に示すように、単ロール法により熱電材料薄帯を作製する場合、熱電材料の原料インゴットを、先端にスリット又は複数の孔からなる射出口55が設けられた石英ノズル56に入れ、加熱して溶湯57とする。その後、冷却ロール58を回転しながら、溶湯57をArガスにより加熱して石英ノズル56の射出口55から供給する。このとき、溶湯57は冷却ロール58に接触して急冷され、更に冷却ロール58の回転により、急冷薄帯59となって送り出される。そして、この急冷薄帯を粉砕し、分級して粒度を揃えて箔状の粉末にする。これにより、厚さ方向に低抵抗方位が極めて配向している熱電材料薄帯が得られる。
本実施形態の熱電モジュールの製造方法においては、厚さが30μm以下で、厚さに対する面内方向の最大長さの比、即ちアスペクト比が3以上である熱電材料薄帯を使用することが好ましい。これにより、熱電材料薄帯を破壊せずに均一に塗布することができる。熱電材料薄帯の厚さ及びアスペクト比は、熱電モジュールの特性、即ち、最大温度差(ΔTmax)に影響する。具体的には、厚さが30μmを超えている熱電材料薄帯を使用すると、塗布厚さに対する熱電材料薄帯の厚さが厚くなり、塗布工程において熱電材料薄帯が破壊されたり、膜厚が不均一になったりすることがある。また、アスペクト比が3未満である熱電材料薄帯を使用すると、スキージ又はブレードにより塗布層内の熱電材料薄帯を倒すことができなくなるため、熱電材料薄帯の配向状態が劣化する。
次に、このp型熱電材料薄帯及びn型熱電材料薄帯に、夫々バインダーとして、ポリビニルアルコール及びポリエチレングリコール等の水溶性樹脂を、水等の溶媒に溶解した樹脂溶液を添加し、混練してp型熱電材料ペースト及びn型熱電材料ペーストを作製する(ステップS2a)。バインダーとして水溶性樹脂を使用することにより、熱電特性に影響を及ぼす焼成後の不純物の残存を抑制することができる。熱電材料ペースト中の各成分の含有量としては、例えば、熱電材料が75乃至85質量%、水溶性樹脂が0.75乃至1.25質量%、溶媒が14.25乃至23.75質量%である。また、各成分を混練する際は、アルゴン等の不活性ガス又は水素等の還元性ガス雰囲気中で行うことが好ましい。これにより、混練時の酸化、特に発熱を伴う酸化を防止することができる。
次に、Ni等の電極材料からなる金属粉末にバインダーを添加して混練して得た電極材料ペースト使用し、スクリーン印刷等の公知の印刷方法により、下基板1上に下部電極パターンを印刷する(ステップ1b)。その際使用するバインダーとしては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール等の水溶性樹脂が挙げられる。その後、下部電極パターンが印刷された下基板1を、例えば、窒素等の不活性ガス雰囲気中で焼成して、下基板1上に下部電極3を形成する(ステップS2b)。
次に、スクリーン印刷等の公知の印刷方法又はドクターブレード法等により、下部電極3上のp型熱電素子5が配置される領域にp型熱電材料ペーストを塗布して、p型熱電素子パターンを形成する(ステップS3)。このとき、p型熱電材料ペーストを重ね塗りして所定の厚さのp型熱電素子パターンを形成してもよい。重ね塗りを行う際は、例えば、スキージ又はブレードの高さを調節する等して、少量ずつ複数回に分けて行うことが好ましい。このように、熱電材料ペーストを重ね塗りすることにより、熱電材料薄帯をより傾斜して塗布することができるため、熱電材料薄帯を厚さ方向、即ち、素子の上下方向に揃えることができると共に、塗布厚さを均一にすることができるため、熱電モジュールの性能を向上させることができる。
その後、p型熱電素子パターン上にアルミナ板を載せ、更にこのアルミナ板上にステンレス製の錘を載せることにより、p型熱電素子パターンに下基板1の表面に対して垂直な方向に荷重を付与しながら、アルゴン等の不活性ガス又は水素等の還元ガス雰囲気中で焼成してp型熱電素子5を形成する(ステップS4)。このように、p型熱電素子パターンを、下基板1の表面に対して垂直な方向に荷重を付与した状態で焼成することにより、緻密で比抵抗が小さい素子を作製することができる。このとき、荷重が98N/cm(10kgf/cm)未満であると、相対密度が低くなり熱電素子の性能が低下することがある。よって、p型熱電素子パターンに付与する荷重は98N/cm以上とする。
引き続き、下部電極3上のn型熱電素子6が配置される領域にn型熱電材料ペーストを塗布して、n型熱電素子パターンを形成する(ステップS5)。このとき、n型熱電材料ペーストを重ね塗りして、n型熱電素子パターンを形成してもよい。その後、n型熱電素子パターン上にアルミナ板を載せ、更にこのアルミナ板上にステンレス製の錘を載せることにより、n型熱電素子パターンに下基板1の表面に対して垂直な方向の荷重を付与した状態で、アルゴン等の不活性ガス又は水素等の還元ガス雰囲気中で焼成してn型熱電素子6を形成する(ステップS6)。
次に、図3に示すように、下部電極3上に形成されたp型熱電素子5及びn型熱電素子6上に、例えば、Cu板の表面にNi等の電極材料からなる拡散防止用の金属層が形成されている上部電極4をはんだ8により接合する(ステップS7)。このとき、隣接する1対の下部電極3上に接合された熱電素子のうち、隣接するp型熱電素子5及びn型熱電素子6の上部に1個の上部電極4を接合する。そして、p型熱電素子5及びn型熱電素子6の直列接続体の両端部の熱電素子が接合された下部電極3に、リード線7をはんだにより接合して熱電モジュール10とする。
なお、本実施形態の熱電モジュールの製造方法においては、p型熱電素子5を形成した後、n型熱電素子6を形成する場合について述べたが、本発明はこれに限定されるものではなく、n型熱電素子6を形成した後p型熱電素子5を形成してもよく、また、p型熱電素子パターン及びn型熱電素子パターンの両方を印刷した後焼成して、p型熱電素子5及びn型熱電素子6を同時に形成してもよい。
また、本実施形態の熱電モジュールの製造方法においては、液体急冷法により作製した熱電材料薄帯を使用して熱電材料ペーストを作製しているが、この液体急冷法により作製した熱電材料薄帯に、熱電材料薄帯よりも粉末径が小さい熱電材料粉末を添加してもよい。種々の大きさの熱電材料薄帯が相互にずれて重なる場合、空隙部が生じやすく、この空隙部の上に熱電材料薄帯が落ち込み、熱電材料薄帯の向きが乱れたり、その後の加圧によって熱電材料薄帯が破壊されたりすることがある。このような状態で加熱焼成されると、結晶成長が乱れてしまう。そこで、液体急冷法で作製した箔状の熱電材料薄帯中に、この熱電材料薄帯よりも粉末径が小さい熱電材料粉末を混在させると、この熱電材料粉末が熱電材料薄帯の隙間に充填されるため、厚さ方向に積層された箔状粉末が斜めに落ち込むことを防止することができる。その結果、熱電材料粉末の配向状態を良好にすることができる。
このような熱電材料粉末は、例えば、熱電材料のインゴットを粉砕、アトマイズ法又は熱電材料薄帯とは条件が異なるロール急冷法等により作製することができる。また、熱電材料薄帯よりも粉末径が小さいだけでなく、例えば、熱電材料薄帯よりも結晶粒の粒径が小さい粉末を使用することもできる。但し、この熱電材料粉末の含有量が、熱電材料薄帯及び熱電材料粉末の全質量の70質量%を超えると、熱電素子の性能が低下することがあるため、熱電材料粉末の割合は、熱電材料薄帯及び熱電材料粉末の全質量の70質量%以下になるようにすることが好ましい。
次に、本実施形態の熱電モジュール10の動作について説明する。この熱電モジュー10においては、例えば、下部電極3及び上部電極4により接続されたp型熱電素子5及びn型熱電素子6に電流を流すと、電流はn型熱電素子6下側から上部電極4を通ってp型熱電素子5の下側へ流れる。一方、エネルギーはp型熱電素子5では電流と同じ方向に、n型熱電素子6では電流と逆の方向へ移動するため、上部電極4側ではエネルギーが不足して温度が下がり(吸熱)下部電極3側ではエネルギーが放出されて温度が上がる(放熱)。
本実施形態の熱電モジュールの製造方法においては、厚さ方向に高性能方向が配向した熱電材料薄帯を含む熱電材料ペーストを、熱電材料薄帯が膜厚方向に配向するように塗布して熱電素子を形成しているため、高性能な熱電モジュールが得られる。また、印刷法又はドクターブレード法により、電極上の所定の位置に熱電素子ペーストを塗布することにより、熱電素子パターンを形成しているため、薄型の素子を容易に所定の位置に形成することができる、これにより、製造コストを低減することができる。更に、各素子を1個ずつ取り扱う必要がないため、歩留まりが向上すると共に、製造工程を簡素化することができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る熱電モジュールの製造方法について説明する。図5(a)は本実施形態の熱電モジュールの構造を示す斜視図であり、図5(b)はその断面図である。なお、図5(a)及び(b)においては、はんだ等の接合部材部分は省略している。図5(a)及び(b)に示すように、本実施形態の熱電モジュール20は、一方の面上に下部電極3が形成された絶縁性の下基板1と、一方の面上に上部電極4が形成された絶縁性の上基板2とが、下部電極3及び上部電極4が対向するように配置されている。そして、下部電極3及び上部電極4間には、p型熱電素子5及びn型熱電素子6が交互に配置されており、隣接する1対の下部電極3上に接合された熱電素子のうち、隣接するp型熱電素子6及びn型熱電素子6の上部に1個の上部電極4を接合することにより、複数個のp型熱電素子5及びn型熱電素子6が交互に直列に接続されている。
次に、この熱電モジュール20の製造方法について説明する。図6は本実施形態の熱電モジュール20の製造方法を示すフローチャート図であり、図7は本実施形態の熱電モジュール20の製造方法を模式的に示す断面図である。図6に示すように、本実施形態の熱電モジュール20の製造方法においては、先ず、液体急冷法により、Bi及びSbからなる群から選択された少なくとも1種の元素と、Te及びSeからなる群から選択された少なくとも1種の元素とからなる組成のp型熱電材料薄帯、及びBi及びSbからなる群から選択された少なくとも1種の元素と、Te及びSeからなる群から選択された少なくとも1種の元素と、I、Cl、Hg、Br、Ag及びCuからなる群から選択された少なくとも1種の元素からなる組成のn型熱電材料薄帯を夫々作製する(ステップS11a)。
次に、このp型熱電材料薄帯及びn型熱電材料薄帯に、夫々バインダーとして、ポリビニルアルコール及びポリエチレングリコール等の水溶性樹脂を、水等の溶媒に溶解した樹脂溶液を添加し、アルゴン等の不活性ガス又は水素等の還元性ガス雰囲気中で混練してp型熱電材料ペースト及びn型熱電材料ペーストを作製する(ステップS12a)。
次に、Ni等の電極材料からなる金属粉末にバインダーを添加して混練して得た電極材料ペースト使用し、スクリーン印刷等の公知の印刷方法により、下基板1上に下部電極パターンを印刷する(ステップ11b)。その後、下部電極パターンが印刷された下基板1を、例えば、窒素等の不活性ガス雰囲気中で焼成して、下基板1上に下部電極3を形成する(ステップS12b)。同様に、前述の電極材料ペースト使用し、スクリーン印刷等の公知の印刷方法により、下基板2上に上部電極パターンを印刷した後(ステップ11c)、上部電極パターンが印刷された上基板2を、不活性ガス雰囲気中で焼成して、上基板2上に上部電極4を形成する(ステップS12c)。
次に、スクリーン印刷等の公知の印刷方法又はドクターブレード法等により、下部電極3上のp型熱電素子5が配置される領域にp型熱電材料ペーストを塗布して、p型熱電素子パターンを形成する(ステップS13)。その後、p型熱電素子パターン上にアルミナ板を載せ、更にこのアルミナ板上にステンレス製の錘を載せることにより、p型熱電素子パターンに下基板1の表面に対して垂直な方向に荷重を付与しながら、アルゴン等の不活性ガス又は水素等の還元ガス雰囲気中で焼成してp型熱電素子5を形成する(ステップS14)。引き続き、下部電極3上のn型熱電素子6が配置される領域にn型熱電材料ペーストを塗布して、n型熱電素子パターンを形成する(ステップS15)。その後、n型熱電素子パターン上にアルミナ板を載せ、更にこのアルミナ板上にステンレス製の錘を載せることにより、n型熱電素子パターンに下基板1の表面に対して垂直な方向に荷重を付与しながら、アルゴン等の不活性ガス又は水素等の還元ガス雰囲気中で焼成してn型熱電素子6を形成する(ステップS16)。
次に、図7に示すように、p型熱電素子5及びn型熱電素子6と、上基板2上に形成された上部電極4とをはんだ8により接合する(ステップS17)。このとき、隣接する1対の下部電極3上に接合された熱電素子のうち、隣接するp型熱電素子6及びn型熱電素子6を1個の上部電極4に接合する。そして、p型熱電素子5及びn型熱電素子6の直列接続体の両端部の熱電素子が接合された下部電極3に、リード線7をはんだにより接合して熱電モジュール20とする。なお、本実施形態の熱電モジュールの製造方法における上記以外の条件は、前述の第1の実施形態の熱電モジュールの製造方法と同様である。また、この熱電モジュール20の動作は、前述の第1の実施形態における熱電モジュール10と同様である。
本実施形態の熱電モジュールの製造方法においては、液体急冷法により作製した熱電材料薄帯を、熱電材料薄帯が膜厚方向に配向するように塗布することにより熱電素子を形成しているため、薄型で、高性能な熱電モジュールを容易に製造することができる。また、本実施形態の熱電モジュールの製造方法においては、熱電素子をハンドリングする必要がないため、歩留まりが向上すると共に、製造工程を簡素化することができるため、熱電モジュールの製造コストを低減することができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る熱電モジュールの製造方法について説明する。本実施形態の熱電モジュール30は、図5(a)及び(b)に示す熱電モジュール20と同様に、一方の面上に下部電極3が形成された絶縁性の下基板1と、一方の面上に上部電極4が形成された絶縁性の上基板2とが、下部電極3及び上部電極4が対向するように配置されている。そして、下部電極3及び上部電極4間には、p型熱電素子5及びn型熱電素子6が交互に配置されており、隣接する1対の下部電極3上に接合された熱電素子のうち、隣接するp型熱電素子6及びn型熱電素子6の上部に1個の上部電極4を接合することにより、複数個のp型熱電素子5及びn型熱電素子6が交互に直列に接続されている。
図8は本実施形態の熱電モジュールの製造方法を示すフローチャート図であり、図9は本実施形態の熱電モジュールの製造方法を模式的に示す断面図である。図8に示すように、本実施形態の熱電モジュール30の製造方法においては、先ず、液体急冷法により、Bi及びSbからなる群から選択された少なくとも1種の元素と、Te及びSeからなる群から選択された少なくとも1種の元素とからなる組成のp型熱電材料薄帯、及びBi及びSbからなる群から選択された少なくとも1種の元素と、Te及びSeからなる群から選択された少なくとも1種の元素と、I、Cl、Hg、Br、Ag及びCuからなる群から選択された少なくとも1種の元素からなる組成のn型熱電材料薄帯を夫々作製する(ステップS21a)。
次に、このp型熱電材料薄帯及びn型熱電材料薄帯に、夫々バインダーとして、ポリビニルアルコール及びポリエチレングリコール等の水溶性樹脂を、水等の溶媒に溶解した樹脂溶液を添加し、アルゴン等の不活性ガス又は水素等の還元性ガス雰囲気中で混練してp型熱電材料ペースト及びn型熱電材料ペーストを作製する(ステップS22a)。
次に、Ni等の電極材料からなる金属粉末にバインダーを添加して混練して得た電極材料ペースト使用し、スクリーン印刷等の公知の印刷方法により、下基板1上に下部電極パターンを印刷する(ステップ21b)。その後、下部電極パターンが印刷された下基板1を、例えば、窒素等の不活性ガス雰囲気中で焼成して、下基板1上に下部電極3を形成する(ステップS22b)。同様に、前述の電極材料ペースト使用し、スクリーン印刷等の公知の印刷方法により、下基板2上に上部電極パターンを印刷した後(ステップ21c)、上部電極パターンが印刷された上基板2を、不活性ガス雰囲気中で焼成して、上基板2上に上部電極4を形成する(ステップS22c)。
次に、スクリーン印刷等の公知の印刷方法又はドクターブレード法等により、下部電極3上のp型熱電素子5が配置される領域にp型熱電材料ペーストを塗布して、p型熱電素子パターンを形成する(ステップS23b)。その後、p型熱電素子パターン上にアルミナ板を載せ、更にこのアルミナ板上にステンレス製の錘を載せることにより、p型熱電素子パターンに下基板1の表面に対して垂直な方向に荷重を付与しながら、アルゴン等の不活性ガス雰囲気又は水素等の還元ガス雰囲気中で焼成してp型熱電素子5を形成する(ステップS24b)。
次に、上部電極4上のn型熱電素子6が配置される領域にn型熱電材料ペーストを塗布して、n型熱電素子パターンを形成する(ステップS23c)。その後、n型熱電素子パターン上にアルミナ板を載せ、更にこのアルミナ板上にステンレス製の錘を載せることにより、n型熱電素子パターンに上基板2の表面に対して垂直な方向に荷重を付与しながら、アルゴン等の不活性ガス雰囲気又は水素等の還元ガス雰囲気中で焼成してn型熱電素子6を形成する(ステップS24c)。
次に、図9に示す様ように、p型熱電素子5と上部電極4とをはんだ8により接合すると共に、n型熱電素子6と下部電極3とをはんだ8により接合する(ステップS25)。このとき、p型熱電素子5とn型熱電素子6とが交互に配置されると共に、隣接する1対の下部電極3上に接合された熱電素子のうち、隣接するp型熱電素子6及びn型熱電素子6を1個の上部電極4に接合する。そして、p型熱電素子5及びn型熱電素子6の直列接続体の両端部の熱電素子が接合された下部電極3に、リード線7をはんだにより接合して熱電モジュール30とする。なお、本実施形態の熱電モジュールの製造方法における上記以外の条件は、前述の第1及び第2の実施形態の熱電モジュールの製造方法と同様である。また、この熱電モジュール30の動作は、前述の第1の実施形態における熱電モジュール10と同様である。
本実施形態の熱電モジュールの製造方法においては、液体急冷法により作製した熱電材料薄帯をペースト化し、このペーストを熱電材料薄帯が膜厚方向に配向するように塗布することにより電極上に直接熱電素子を形成しているため、薄型で、高性能な熱電モジュールを容易に製造することができる。また、電極上に熱電材料ペーストを塗布して熱電素子を形成する場合、既に形成された熱電材料のパターンの間に、他の熱電材料のパターンを形成することはできないが、本実施形態の熱電モジュールの製造方法においては、p型熱電素子5を下部電極3上に、n型熱電素子6を上部電極4上に形成しているため、パターン形成が容易になる。
なお、本実施形態の熱電モジュールの製造方法においては、p型熱電素子5を下部電極3上に、n型熱電素子6を上部電極4上に形成しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、p型熱電素子5を上部電極4上に形成し、n型熱電素子6を下部電極3上に形成してもよい。
以下、本発明の実施例の効果について本発明の範囲から外れる比較例と比較して説明する。本発明の第1実施例として、熱電材料薄帯の作製方法を変えて熱電モジュールを作製した。先ず、前述の第1の実施形態の熱電モジュールの製造方法と同様の方法で実施例1の熱電モジュールを作製した。具体的には、先ず、図4に示す液体急冷法により、ロール回転数を500回転/分にして、Bi0.5Sb1.5TeにTeを4質量%添加した組成のp型熱電材料薄帯、及びBi1.9Sb0.1Te2.85Se0.15にSbIを0.06質量%添加した組成のn型熱電材料薄帯を夫々作製した。各熱電材料薄帯の厚さは6乃至10μmであった。次に、このp型熱電材料薄帯及びn型熱電材料薄帯を、夫々平均粒径が53μm以下になるように分級した後、ポリビニルアルコールを水に溶解した5質量%ポリビニルアルコール水溶液を、熱電材料薄帯に対して15質量%添加し、アルゴンガス雰囲気中で混練してp型熱電材料ペースト及びn型熱電材料ペーストを作製した。
次に、平均粒径が10μm以下になるように分級したNi粉末に、5質量%ポリビニルアルコール水溶液を、Ni粉末に対して15質量%添加し、これらを混練してNi粉末ペーストを作製した。そして、スクリーン印刷により、アルミナ製の下基板上に前述のNi粉末ペーストを塗布して、厚さが60μmの下部電極パターンを形成した。その際の印刷条件は、厚さが0.06mmのメタルマスクを使用し、スキージ印圧を30Nとし、印刷速度を80mm/秒とした。その後、下部電極パターンを印刷した下基板を、窒素ガス中で450℃の温度条件下で30分間焼成して、下基板上に下部電極を形成した。
次に、スクリーンにより、下部電極上のp型熱電素子が配置される領域にp型熱電材料ペーストを2回塗布して、厚さが200μmのp型熱電素子パターンを形成した。その際の印刷条件は、厚さが0.10mmのメタルマスクを使用し、スキージ印圧を30Nとし、印刷速度を80mm/秒とした。その後、p型熱電素子パターン上にアルミナ板を載せ、更にこのアルミナ板上にステンレス製の錘を載せて、p型熱電素子パターンに下基板の表面に対して垂直な方向に98N/cmの荷重を付与した状態で、下基板を水素ガス雰囲気中で450℃で30分間焼成してp型熱電素子を形成した。引き続き、前述のp型熱電素子パターンと同様の方法及び条件で、下部電極上のn型熱電素子が配置される領域にn型熱電材料ペーストを塗布して、n型熱電素子パターンを形成し、n型熱電素子パターンに下基板の表面に対して垂直な方向に98N/cmの荷重を付与した状態で、下基板を水素ガス雰囲気中で480℃で30分間焼成してn型熱電素子を形成した。
次に、下部電極上に交互に形成されたp型熱電素子及びn型熱電素子の上面にSnSbはんだを塗布し、更にその上に厚さが0.1mmのCu板の表面に3乃至5μm程度のNiめっき層を設けた上部電極を配置した後、280℃でリフローを行ってp型熱電素子及びn型熱電素子と上部電極とを接合した。そして、p型及びn型熱電素子の直列接続体の両端部の熱電素子が接合された下部電極に、リード線をはんだにより接合して実施例1の熱電モジュールとした。
次に、前述の第2の実施形態の熱電モジュールの製造方法と同様の方法で実施例2の熱電モジュールを作製した。具体的には、先ず、図4に示す液体急冷法により、ロール回転数を1500回転/分にして、組成がBi0.4Sb1.6Teであるp型熱電材料薄帯、及びBi2.0Te2.7Se0.3にHgBrを0.06質量%添加した組成のn型熱電材料薄帯を夫々作製した。各熱電材料薄帯の厚さは3乃至8μmであった。次に、このp型熱電材料薄帯及びn型熱電材料薄帯を、夫々平均粒径が53μm以下になるように分級した後、5質量%ポリビニルアルコール水溶液を、熱電材料薄帯に対して15質量%添加し、アルゴンガス雰囲気中で混練してp型熱電材料ペースト及びn型熱電材料ペーストを作製した。なお、本実施例においては、アルゴンガス雰囲気中で混練しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、水素ガス中で混練することもできる。
次に、平均粒径が10μm以下になるように分級したNi粉末に、5質量%ポリビニルアルコール水溶液を、Ni粉末に対して15質量%添加し、これらを混練してNi粉末ペーストを作製した。そして、スクリーン印刷により、アルミナ製の下基板及び上基板上に、夫々、前述のNi粉末ペーストを塗布して、厚さが60μmの下部電極パターン及び上部電極パターンを形成した。その際の印刷条件は、厚さが0.06mmのメタルマスクを使用し、スキージ印圧を30Nとし、印刷速度を80mm/秒とした。その後、下部電極パターンを印刷した下基板及び上部電パターンを印刷した上基板を、窒素ガス中で450℃の温度条件下で30分間焼成して、下基板上に下部電極を、上基板上に上部電極を夫々形成した。
次に、スクリーン印刷により、下部電極上のp型熱電素子が配置される領域にp型熱電材料ペーストを2回塗布して、厚さが200μmのp型熱電素子パターンをした。その際の印刷条件は、厚さが0.10mmのメタルマスクを使用し、スキージ印圧を30Nとし、印刷速度を80mm/秒とした。その後、p型熱電素子パターン上にアルミナ板を載せ、更にこのアルミナ板上にステンレス製の錘を載せて、p型熱電素子パターンに下基板の表面に対して垂直な方向に98N/cmの荷重を付与しながら、下基板を水素ガス雰囲気中で、400℃の温度条件下で30分間焼成してp型熱電素子を形成した。引き続き、前述のp型熱電素子パターンと同様の方法及び条件で、下部電極上のn型熱電素子が配置される領域にn型熱電材料ペーストを塗布して、n型熱電素子パターンを形成し、n型熱電素子パターンに下基板の表面に対して垂直な方向に98N/cmの荷重を付与しながら、下基板を水素ガス雰囲気中で430℃の温度条件下で30分間焼成してn型熱電素子を形成した。
次に、下部電極上に交互に形成されたp型熱電素子及びn型熱電素子の上面にSnSbはんだを塗布し、更にその上に、隣接する1対の下部電極上に接合された熱電素子のうち、隣接するp型熱電素子及びn型熱電素子が1個の上部電極に接合されるように上基板を配置した後、280℃でリフローを行ってp型熱電素子及びn型熱電素子と上部電極とを接合した。そして、p型及びn型熱電素子の直列接続体の両端部の熱電素子が接合された下部電極に、リード線をはんだにより接合して実施例2の熱電モジュールとした。
次に、前述の第3の実施形態の熱電モジュールの製造方法と同様の方法で実施例3の熱電モジュールを作製した。具体的には、先ず、図4に示す液体急冷法により、ロール回転数を1500回転/分にして、組成がBi0.4Sb1.6Teであるp型熱電材料薄帯、及びBi2.0Te2.7Se0.3にHgBrを0.06質量%添加した組成のn型熱電材料薄帯を夫々作製した。各熱電材料薄帯の厚さは3乃至8μmであった。次に、このp型熱電材料薄帯及びn型熱電材料薄帯を、夫々平均粒径が20μm以下になるように分級した後、5質量%ポリビニルアルコール水溶液を、熱電材料薄帯に対して15質量%添加し、アルゴンガス雰囲気中で混練してp型熱電材料ペースト及びn型熱電材料ペーストを作製した。
次に、前述の実施例2と同様の方法及び条件で、下基板上に下部電極を、上基板上に上部電極を夫々形成した。そして、スクリーン印刷により、下部電極上のp型熱電素子が配置される領域にp型熱電材料ペーストを2回塗布して、厚さが200μmのp型熱電素子パターンを作製すると共に、上部電極上のn型熱電素子が配置される領域にn型熱電材料ペーストを2回塗布して、厚さが200μmのn型熱電素子パターンを作製した。その際の印刷条件は、前述の実施例1及び実施例2の熱電モジュールと同様にした。その後、p型及びn型熱電素子パターン上にアルミナ板を載せ、更にこのアルミナ板上にステンレス製の錘を載せて、各熱電素子パターンに基板の表面に対して垂直な方向に98N/cmの荷重を付与しながら、下基板は水素ガス雰囲気中で400℃の温度条件下で30分間焼成し、上基板は水素ガス雰囲気中で430℃の温度条件下で30分間焼成して、下部電極上にp型熱電素子を、上部電極上にn型熱電素子を夫々形成した。
次に、下部電極上に形成されたp型熱電素子及び上部電極上に形成されたn型熱電素子の上面に夫々SnSbはんだを塗布した。そして、p型熱電素子及びn型熱電素子が交互に配置され、隣接する1対の下部電極上に接合された熱電素子のうち、隣接するp型熱電素子及びn型熱電素子が1個の上部電極に接合されるように下基板及び上基板を対向させて配置した後、280℃でリフローを行ってp型熱電素子と上部電極とを接合すると共に、n型熱電素子と下部電極とを接合した。そして、p型及びn型熱電素子の直列接続体の両端部の熱電素子が接合された下部電極に、リード線をはんだにより接合して実施例3の熱電モジュールとした。
また、本発明の比較例として、組成がBi0.4Sb1.6Teであるp型熱電材料インゴットを粉砕して得たp型熱電材料粉末と、Bi2.0Te2.7Se0.3にHgBrを0.06質量%添加した組成のn型熱電材料インゴットを粉砕して得たn型熱電材料粉末とを使用し、前述の実施例3の熱電モジュールと同様の方法及び条件で比較例1の熱電モジュールを作製した。
そして、上述の方法により作製した実施例1乃至3及び比較例1の熱電モジュールの性能を評価した。具体的には、各熱電モジュールに対し、高温側基板を27℃に保ち、低温側基板の温度を測定しながら、高温側と低温側との温度差が最大になるように調節しながら電流を流し、各熱電モジュールが作り出せる最大温度差(ΔTmax)を測定した。なお、最大温度差(ΔTmax)の測定は、真空中で行った。その結果を下記表1に示す。
Figure 0004457795
上記表1に示すように、熱電材料インゴットを粉砕した熱電材料粉末を使用した比較例1の熱電モジュールは、最大温度差(ΔTmax)が60℃であったのに対し、液体急冷法により作製した箔状の熱電材料粉末を使用した実施例1乃至3の熱電モジュールは、75℃以上の最大温度差(ΔTmax)が得られた。
また、本発明の第2実施例として、熱電材料薄帯の平均厚さを変え、それ以外は前述の実施例3の熱電モジュールと同様の方法及び条件で、実施例4乃至7及び比較例2の熱電モジュールを作製し、各熱電モジュールの性能を、前述の実施例1と同様の方法及び条件で評価した。各熱電モジュールにおける熱電材料薄帯の平均厚さ及び最大温度差(ΔTmax)を下記表2に示す。また、図10は横軸に熱電材料薄帯の平均厚さをとり、縦軸に熱電モジュールの最大温度差(ΔTmax)をとって、熱電材料薄帯の平均厚さと最大温度差との関係を示すグラフ図である。
Figure 0004457795
上記表2及び図10に示すように、熱電材料薄帯の厚さが薄くなるに従い熱電モジュールの最大温度差は大きくなり、熱電材料薄帯の厚さが30μm以下である実施例4乃至7の熱電モジュールは、熱電材料薄帯の厚さが30μmより大きい比較例2の熱電モジュールよりも最大温度差が大きく、70℃以上の最大温度差を得ることができた。
更に、本発明の第3実施例として、平均厚さが20乃至30μmで、平均アスペクト比が異なる熱電材料薄帯を使用し、それ以外は前述の実施例3の熱電モジュールと同様の方法及び条件で、実施例8及び9並びに比較例3及び4の熱電モジュールを作製し、各熱電モジュールの性能を、前述の実施例1と同様の方法及び条件で評価した。各熱電モジュールにおける熱電材料薄帯のアスペクト比及び最大温度差(ΔTmax)を下記表3に示す。また、図11は横軸に熱電材料薄帯のアスペクト比をとり、縦軸に熱電モジュールの最大温度差(ΔTmax)をとって、熱電材料薄帯のアスペクト比と最大温度差との関係を示すグラフ図である。
Figure 0004457795
上記表3及び図11に示すように、熱電材料薄帯のアスペクト比が大きくなるに従い熱電モジュールの最大温度差は上昇し、熱電材料薄帯のアスペクト比が3以上である実施例8及び9の熱電モジュールは、熱電材料薄帯のアスペクト比が3未満である比較例3及び4の熱電モジュールに比べて、最大温度差が大きく、70℃以上の最大温度差を得ることができた。
更にまた、本発明の第4実施例として、熱電素子パターンの厚さを1000μmとし、塗布回数を変え、それ以外は前述の実施例3の熱電モジュールと同様の方法及び条件で、実施例10乃至12及び比較例5の熱電モジュールを作製した。そして、各熱電モジュールの性能を、前述の実施例1と同様の方法及び条件で評価した。また、各熱電モジュールの熱電素子における熱電材料薄帯の配向状態を測定した。具体的には、X線回折法により、焼成後の熱電素子の基板面に対して平行な面における(110)面、(205)面、(1010)面及び(015)面のピーク強度を測定し、これらの面のピーク強度(Ihkl)に対する(110)面のピーク強度(I110)の相対値(I110/Ihkl)を配向度とした。各熱電モジュールにおける塗布回数、最大温度差(ΔTmax)及び熱電材料の配向度(I110/Ihkl)を下記表4に示す。また、図12は横軸に塗布回数をとり、縦軸に熱電モジュールの最大温度差(ΔTmax)をとって、印刷時の塗布回数と最大温度差との関係を示すグラフ図であり、図13は横軸に塗布回数をとり、縦軸に配向度(I110/Ihkl)をとって、印刷時の塗布回数と熱電材料薄帯の配向度との関係を示すグラフ図である。なお、配向度(I110/Ihkl)が大きい程、結晶粒の向きが揃っており、即ち、熱電材料薄帯が配向しており、熱電特性が優れていることを示す。
Figure 0004457795
上記表4及び図12に示すように、塗布回数が多くなるに従い熱電モジュールの最大温度差は上昇し、塗布回数が2回以上である実施例10乃至12の熱電モジュールは、重ね塗りせず1回の印刷で作製した比較例5の熱電モジュールに比べて、最大温度差が大きく、70℃以上の最大温度差を得ることができた。また、図13に示すように、各熱電モジュールの熱電材料薄帯の配向度は、同一厚さとするために、回数を分けて塗布した実施例の方が良好で、更に塗布回数が多いほど配向性が向上していた。
更にまた、本発明の第5実施例として、焼成時に熱電素子パターンにかける荷重の大きさを変えて、それ以外は前述の実施例3の熱電モジュールと同様の方法及び条件で、実施例13乃至15並びに比較例6及び7の熱電モジュールを作製した。そして、各熱電モジュールの性能を前述の実施例1と同様の方法及び条件で評価した。各熱電モジュールにおける負荷荷重及び最大温度差(ΔTmax)を下記表5に示す。また、図14は横軸に焼成時の負荷荷重をとり、縦軸に熱電モジュールの最大温度差(ΔTmax)をとって、焼成時の負荷荷重と最大温度差との関係を示すグラフ図である。
Figure 0004457795
上記表5及び図14に示すように、負荷荷重が大きくなるに従い熱電モジュールの最大温度差は上昇し、負荷荷重を98N/cm以上とした実施例13乃至15の熱電モジュールは、負荷荷重が98N/cm未満であった比較例6及び7の熱電モジュールに比べて最大温度差が大きく、75℃以上の最大温度差を得ることができた。
更にまた、本発明の第6実施例として、液体急冷法で作製した熱電材料薄帯に、この熱電材料薄帯よりも粒径が小さく、液体急冷法以外の方法で作製したの熱電材料粉末を混合して熱電モジュールを作製した。先ず、図4に示す液体急冷法により、ロール回転数を500回転/分にして、Bi0.5Sb1.5TeにTeを4質量%添加した組成のp型熱電材料薄帯、及びBi1.9Sb0.1Te2.85Se0.15にSbIを0.06質量%添加した組成のn型熱電材料薄帯を夫々作製した。各熱電材料薄帯の厚さは6乃至10μmであった。次に、このp型熱電材料薄帯及びn型熱電材料薄帯を、夫々平均粒径が53μm以下になるように分級した後、5質量%ポリビニルアルコール水溶液を、熱電材料薄帯に対して15質量%添加し、アルゴンガス雰囲気中で混練してp型熱電材料ペースト及びn型熱電材料ペーストを作製した。
次に、ドクターブレード法により、キャリアテープ等の基材上に熱電素子パターンが形成された熱電素子パターンシートを作製した。具体的には、基材上にp型熱電材料ペーストを塗布した後、このp型熱電材料ペーストをスリット幅が200μmであるドクターブレードの隙間を通し、基材上に厚さが200μmのp型熱電素子パターンを形成した。同様に、基材上にn型熱電材料ペーストを塗布した後、n型熱電材料ペーストをスリット幅が200μmであるドクターブレードの隙間を通し、基材上に厚さが200μmのn型熱電素子パターンを形成した。そして、実施例2と同様の方法及び条件で下基板上に形成した下部電極上のp型熱電素子が配置される領域に、p型熱電素子パターンシートからp型熱電素子パターンを転写した後基材を除去して、下部電極上にp型熱電素子パターンを形成した。同様に、実施例2と同様の方法及び条件で上基板上に形成した上部電極上のn型熱電素子が配置される領域に、n型熱電素子パターンシートからn型熱電素子パターンを転写した後基材を除去して、上部電極上にn型熱電素子パターンを形成した。なお、本実施例においては、ドクターブレード法により基材上に形成した熱電素子パターンを、下部電極又は上部電極に転写しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ドクターブレード法により、下部電極及び上部電極上に直接熱電素子パターンを形成してもよい。
その後、下基板を荷重をかけずにアルゴンガス雰囲気中で400℃の温度条件下で30分間焼成して、下部電極上にp型熱電素子を形成すると共に、上基板を荷重をかけずにアルゴンガス雰囲気中で480℃の温度条件下で30分間焼成して、上部電極上にn型熱電素子を夫々形成した。次に、下部電極上に形成されたp型熱電素子及び上部電極上に形成されたn型熱電素子の上面に夫々SnSbはんだを塗布した。そして、p型熱電素子及びn型熱電素子が交互に配置され、隣接する1対の下部電極上に接合された熱電素子のうち、隣接するp型熱電素子及びn型熱電素子が1個の上部電極に接合されるように下基板及び上基板を対向させて配置した後、280℃でリフローを行ってp型熱電素子と上部電極とを接合すると共に、n型熱電素子と下部電極とを接合した。そして、p型及びn型熱電素子の直列接続体の両端部の熱電素子が接合された下部電極に、リード線をはんだにより接合して実施例16の熱電モジュールとした。
また、図4に示す液体急冷法により、ロール回転数を1500回転/分にして、Bi0.5Sb1.5TeにTeを4質量%添加した組成のp型熱電材料熱電材料薄帯、及びBi1.9Sb0.1Te2.85Se0.15にSbIを0.06質量%添加した組成のn型熱電材料熱電材料薄帯を夫々作製した。各熱電材料薄帯の厚さは3乃至8μmであった。一方、遊星ボールミルにより、Bi0.5Sb1.5TeにTeを4質量%添加した組成のp型熱電材料のインゴット、及びBi1.9Sb0.1Te2.85Se0.15にSbIを0.06質量%添加した組成のn型熱電材料のインゴットを夫々粉砕し、粉末径が10μmのp型熱電材料粉末及びn型熱電材料粉末を作製した。その際の粉砕条件は、回転数が200回転/分、粉砕時間は48時間であった。次に、p型熱電材料薄帯及びn型熱電材料薄帯を、夫々平均粒径が53μm以下になるように分級した後、この分級した熱電材料薄帯とボールミルで粉砕した熱電材料粉末とを質量比で5:5の割合で混合し、この混合粉末に5質量%ポリビニルアルコール水溶液を、熱電材料薄帯及び熱電材料粉末の全質量に対して15質量%添加し、アルゴンガス雰囲気中で混練してp型熱電材料ペースト及びn型熱電材料ペーストを作製した。
次に、ドクターブレード法により、スリット幅を100μmにして、基材上にp型熱電素子パターンが形成されたp型熱電素子パターンシート及び、基材上にn型熱電素子パターンが形成されたn型熱電素子パターンシートを、夫々3枚ずつ作製した。そして、前述の実施例2と同様の方法及び条件で下基板上に形成した下部電極上のp型熱電素子が配置される領域に、p型熱電素子パターンシートからp型熱電素子パターンを転写し、更にそのパターン上に他のp型熱電素子パターンシートからp型熱電素子パターンを転写することにより、熱電素子パターンを3層積層して、下部電極上に厚さが300μmのp型熱電素子パターンを形成した。同様に、前述の実施例2と同様の方法及び条件で上基板上に形成した上部電極上のn型熱電素子が配置される領域に、3枚のn型熱電素子パターンシートから夫々n型熱電素子パターンを転写して、積層構造のn型熱電素子パターンを形成した。
その後、p型及びn型熱電素子パターン上にアルミナ板を載せ、プラズマ焼結(Spark Plasma Sintering:SPS)法により、各熱電素子パターンに基板の表面に対して垂直な方向に98N/cmの荷重を付与しながら、下基板をアルゴンガス雰囲気中で350℃の温度条件下で30分間焼成し、下部電極上にp型熱電素子を形成した。同様に、SPS法により、上基板をアルゴンガス雰囲気中で450℃の温度条件下で30分間焼成して、上部電極上にn型熱電素子を形成した。次に、前述の実施例16と同様の方法及び条件で、p型熱電素子と上部電極とを接合すると共に、n型熱電素子と下部電極とを接合し、更にはんだにより下部電極にリード線を接合して実施例17の熱電モジュールとした。
更に、前述の実施例17と同様の方法及び条件で作製した厚さが3乃至8μmで平均粒径が53μm以下のp型及びn型熱電材料薄帯と、この熱電材料薄帯と同じ組成でガスアトマイズ法により作製した粉末径が10μmのp型及びn型熱電材料粉末とを、質量比で7:3の割合で混合し、この混合粉末に5質量%ポリビニルアルコール水溶液を、熱電材料薄帯及び熱電材料粉末の全質量に対して15質量%添加し、アルゴンガス雰囲気中で混練してp型熱電材料ペースト及びn型熱電材料ペーストを作製した。次に、前述の実施例2と同様の方法及び条件で、下基板上に下部電極を、上基板上に上部電極を夫々形成した。そして、スクリーン印刷により、下部電極上のp型熱電素子が配置される領域にp型熱電材料ペーストを塗布して、厚さが200μmのp型熱電素子パターンを作製すると共に、上部電極上のn型熱電素子が配置される領域にn型熱電材料ペーストを塗布して、厚さが200μmのn型熱電素子パターンを作製した。その際の印刷条件は、前述の実施例1の熱電モジュールと同様にした。
その後、p型及びn型熱電素子パターン上にアルミナ板を載せ、ホットプレス法により、各熱電素子パターンに基板の表面に対して垂直な方向に98N/cmの荷重を付与しながら、下基板をアルゴンガス中で400℃の温度条件下で30分間焼成して、下部電極上にp型熱電素子を形成すると共に、上基板をアルゴンガス中で480℃の温度条件下で30分間焼成して、上部電極上にn型熱電素子を形成した。次に、前述の実施例16と同様の方法及び条件で、p型熱電素子と上部電極とを接合すると共に、n型熱電素子と下部電極とを接合し、更にはんだにより下部電極にリード線を接合して実施例18の熱電モジュールとした。
更にまた、前述の実施例17と同様の方法及び条件で作製した厚さが3乃至8μmで平均粒径が53μm以下のp型及びn型熱電材料薄帯と、粒径が10μm程度のBi、Sb、Te及びSeの各単体原料粉及びSbI粉末を夫々熱電材料薄帯と同じ組成比になるように秤量し、熱電材料薄帯と原料粉末との質量比が5:5になるように混合した。そして、この混合粉末に、5質量%ポリビニルアルコール水溶液を、熱電材料薄帯及び原料粉末の全質量に対して15質量%添加し、アルゴンガス雰囲気中で混練してp型熱電材料ペースト及びn型熱電材料ペーストを作製した。次に、前述の実施例2と同様の方法及び条件で、下基板上に下部電極を、上基板上に上部電極を夫々形成した。そして、スクリーン印刷により、下部電極上のp型熱電素子が配置される領域に、p型熱電材料ペーストを100μmずつ3回塗布して、厚さが300μmのp型熱電素子パターンを作製すると共に、上部電極上のn型熱電素子が配置される領域に、n型熱電材料ペーストを100μmずつ3回塗布して、厚さが300μmのn型熱電素子パターンを作製した。なお、印刷条件は、前述の実施例1の熱電モジュールと同様にした。
その後、p型及びn型熱電素子パターン上にアルミナ板を載せ、ホットプレス法により、各熱電素子パターンに基板の表面に対して垂直な方向に98N/cmの荷重を付与しながら、下基板をアルゴンガス中で400℃の温度条件下で30分間焼成して下部電極上にp型熱電素子を形成すると共に、上基板をアルゴンガス中で480℃の温度条件下で30分間焼成して、上部電極上にn型熱電素子を形成した。次に、前述の実施例16と同様の方法及び条件で、p型熱電素子と上部電極とを接合すると共に、n型熱電素子と下部電極とを接合し、更にはんだにより下部電極にリード線を接合して実施例19の熱電モジュールとした。
そして、実施例16乃至19の熱電モジュールの室温における出力因子を測定した。その結果を下記表6に示す。なお、下記表6には比較のため、インゴット粉砕粉のみで作製した比較例1の熱電モジュールの出力因子も併せて示す。
Figure 0004457795
上記表6に示すように、実施例16乃至19の熱電モジュールは、比較例1の熱電モジュールよりも、p型及びn型熱電素子出力因子が向上していた。特に、熱電材料薄帯よりも粒径が小さい熱電材料粉末を、熱電材料薄帯との混合比が5:5になるように混合した実施例17及び19の熱電モジュールは、p型及びn型熱電素子共に熱電因子の値が高かった。
(a)は本発明の第1の実施形態に係る熱電モジュールの構造を示す斜視図であり、(b)はその断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る熱電モジュールの製造方法を示すフローチャート図である。 本発明の第1の実施形態に係る熱電モジュールの製造方法を模式的に示す断面図である。 単ロール法により熱電材料薄帯を製造する方法を模式的に示す図である。 (a)は本発明の第2の実施形態に係る熱電モジュールの構造を示す斜視図であり、(b)はその断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る熱電モジュールの製造方法を示すフローチャート図である。 本発明の第2の実施形態に係る熱電モジュールの製造方法を模式的に示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る熱電モジュールの製造方法を示すフローチャート図である。 本発明の第3の実施形態に係る熱電モジュールの製造方法を模式的に示す断面図である。 横軸に熱電材料薄帯の厚さをとり、縦軸に熱電モジュールの最大温度差(ΔTmax)をとって、熱電材料薄帯の厚さと最大温度差との関係を示すグラフ図である。 横軸に熱電材料薄帯のアスペクト比をとり、縦軸に熱電モジュールの最大温度差(ΔTmax)をとって、熱電材料薄帯のアスペクト比と最大温度差との関係を示すグラフ図である。 横軸に塗布回数をとり、縦軸に熱電モジュールの最大温度差(ΔTmax)をとって、印刷時の塗布回数と最大温度差との関係を示すグラフ図である。 横軸に塗布回数をとり、縦軸に熱電材料薄帯の配向度をとって、印刷時の塗布回数と熱電材料薄帯の配向度との関係を示すグラフ図である。 横軸に焼成時の負荷荷重をとり、縦軸に熱電モジュールの最大温度差(ΔTmax)をとって、焼成時の負荷荷重と最大温度差との関係を示すグラフ図である。 従来の熱電モジュールの製造方法の一例を示すフローチャート図である。
符号の説明
1、106a;下基板 2、106b;上基板 3;下部電極 4;上部電極 5、102p;p型熱電素子 6、102n;n型熱電素子 7;リード線 8;はんだ 10、20、30、100;熱電モジュール 101;熱電材料インゴット 101a、101b;熱電材料ウエハ 102;熱電素子 103;セラミックス基板 104;Cu 105;Niめっき層 106;基板

Claims (17)

  1. 一方の面上に第1の電極が形成された第1の基板と一方の面上に第2の電極が形成された第2の基板とが前記第1及び第2の電極が対向するように配置され、前記第1及び第2の電極間にp型熱電素子及びn型熱電素子が交互に配置され、隣接する1対の第1の電極上に接合された熱電素子のうち隣接するp型熱電素子及びn型熱電素子が1個の第2の電極に接合されている熱電モジュールの製造方法において、液体急冷法により作製したp型熱電材料薄帯及びn型熱電材料薄帯を夫々バインダーと混合してp型熱電材料及びn型熱電材料のペーストを得る工程と、前記p型熱電材料のペーストを前記第1の電極上に塗布してp型熱電素子パターンを形成する工程と、前記n型熱電材料のペーストを前記第2の電極上に塗布してn型熱電素子パターンを形成する工程と、前記p型熱電素子パターンを焼成して前記第1の電極上にp型熱電素子を形成する工程と、前記n型熱電素子パターンを焼成して前記第2の電極上にn型熱電素子を形成する工程と、前記p型熱電素子と前記第2の電極とを接合すると共に前記n型熱電素子と前記第1の電極とを接合する工程と、を有することを特徴とする熱電モジュールの製造方法。
  2. 基板上の各下部電極上に夫々1対のp型熱電素子及びn型熱電素子が配置され、隣接する1対の下部電極に配置されたp型熱電素子及びn型熱電素子のうち隣接するp型熱電素子及びn型熱電素子が1個の上部電極に接合されている熱電モジュールの製造方法において、液体急冷法により作製したp型熱電材料薄帯及びn型熱電材料薄帯を夫々バインダーと混合してp型熱電材料及びn型熱電材料のペーストを得る工程と、前記p型熱電材料及びn型熱電材料のペーストを夫々前記下部電極上に塗布してp型熱電素子パターン及びn型熱電素子パターンを形成する工程と、前記p型熱電素子パターン及び前記n型熱電素子パターンを焼成して前記下部電極上にp型熱電素子及びn型熱電素子を形成する工程と、前記p型熱電素子及び前記n型熱電素子と上部電極とを接合する工程と、を有することを特徴とする熱電モジュールの製造方法。
  3. 前記上部電極は他の基板上に形成されており、この他の基板上に形成された上部電極と前記p型熱電素子及び前記n型熱電素子とを接合することを特徴とする請求項2に記載の熱電モジュールの製造方法。
  4. ドクターブレード法又はスクリーン印刷法により前記p型熱電材料及び前記n型熱電材料のペーストを塗布することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の熱電モジュールの製造方法。
  5. 前記p型熱電材料及び前記n型熱電材料のペーストを夫々複数回塗布することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の熱電モジュールの製造方法。
  6. p型熱電材料薄帯及びn型熱電材料薄帯の厚さが30μm以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の熱電モジュールの製造方法。
  7. 前記バインダーとして水溶性樹脂を使用することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の熱電モジュールの製造方法。
  8. 前記基板表面に対して垂直方向に荷重をかけながら前記p型熱電素子パターン及び前記n型熱電素子パターンを焼成することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の熱電モジュールの製造方法。
  9. 98N/cm以上の荷重をかけることを特徴とする請求項8に記載の熱電モジュールの製造方法。
  10. 還元ガス雰囲気中で前記p型熱電素子パターン及び前記n型熱電素子パターンを焼成することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の熱電モジュールの製造方法。
  11. 還元ガス雰囲気中で前記p型熱電材料薄帯及び前記n型熱電材料薄帯と前記バインダーとを混合することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の熱電モジュールの製造方法。
  12. Bi及びSbからなる群から選択された少なくとも1種の元素と、Te及びSeからなる群から選択された少なくとも1種の元素と、I、Cl、Hg、Br、Ag及びCuからなる群から選択された少なくとも1種の元素とからなる組成のn型熱電材料薄帯を使用することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の熱電モジュールの製造方法。
  13. Bi及びSbからなる群から選択された少なくとも1種の元素と、Te及びSeからなる群から選択された少なくとも1種の元素とからなる組成のp型熱電材料薄帯を使用することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の熱電モジュールの製造方法。
  14. 前記熱電材料薄帯よりも粉末径が小さく前記熱電材料薄帯間に充填される熱電材料粉末を、その含有量が前記熱電材料薄帯及び前記熱電材料粉末の全質量に対して70質量%以下になるように添加することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の熱電モジュールの製造方法。
  15. 前記熱電材料粉末は、熱電材料インゴットを粉砕して得たもの又はアトマイズ法により作製したものであることを特徴とする請求項14に記載の熱電モジュールの製造方法。
  16. 前記熱電材料粉末は、Bi及びSbからなる群から選択された少なくとも1種の元素と、Te及びSeからなる群から選択された少なくとも1種の元素とからなる組成であることを特徴とする請求項14又は15に記載の熱電モジュールの製造方法。
  17. 前記熱電材料粉末は、Bi及びSbからなる群から選択された少なくとも1種の元素と、Te及びSeからなる群から選択された少なくとも1種の元素の単元素粉末であることを特徴とする請求項14乃至16のいずれか1項に記載の熱電モジュールの製造方法。
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