JP4457406B2 - 豆入り米菓の製造方法 - Google Patents

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本発明は、豆入り米菓の製造方法および豆入り米菓に関し、特に柔らかな食感を有する豆入り米菓の製造方法および豆入り米菓に関する。
一般に米菓類は、原料が粳米と糯米では米菓の製造工程が異なり、粳米菓の場合には精米水洗,製粉,蒸煮,混捏,圧延,型抜成型,乾燥及び焼成の各工程経て、糯米菓の場合には精米水洗,水浸漬,蒸煮,混捏,成型,冷却,切断,乾燥及び焼成の各工程を経て製造されている。
ところで、粳米菓、糯米菓のそれぞれにおいて、米菓生地中に豆類が添加された豆入り米菓が製造されている。豆入り米菓の製造方法としては、例えば特許文献1及び特許文献2には、2枚のシート状餅生地の間に圧着することなく豆類を介在させシート状餅生地/豆類/シート状餅生地というサンドイッチ構造とした後、所望の寸法に切断し、乾燥を行った後整形用米菓生地矯正装置を有する焼成機にて焼成する豆入り米菓の製造方法が開示されている。これらの従来の豆入り米菓の製造方法は、主として豆入り米菓における豆の脱落を防止するための製造方法であり、豆の食感や豆の硬度については何ら検討されたものではなく、ソフトな食感の米菓生地に対して添加した豆が硬いなどの問題があった。また、これらの方法では、製造工程が複雑であり生産性が良好でないといった問題があった。
また、特許文献3には、豆類を水に浸漬した後焙煎し、さらに豆類の表面を湿らす水処理を施した豆類を糯米を主原料とするドウに添加し、混捏,成型,冷却,切断及び焼成の各工程を行う豆入り糯米菓の製造方法が開示されている。この方法は、豆類に水処理が施されているため豆類の硬さの問題は解消されているが、糯米菓の製法であり、冷蔵固化に2〜3日を要すため、生産性が低く、また米菓生地の保存中に澱粉の一部が老化して米菓が十分に膨化しないといった問題があった。これらの問題を解決するために、糯米菓を粳米菓の製法で製造することが考えられるが、糯米は粳米と異なりこしや粘りがあるため、圧延ロールを用いてシート状にしようとすると、糯米がロールへ付着し整形ができなく、さらに糯米を蒸してα化を行った直後の生地を型抜きしようとしても、生地が軟らかいため整形が難しく、さらには生地が型へ巻き付いてしまうなどの問題があった。
さらに、従来の豆入り米菓の製造方法において、豆を入れた米菓生地を圧延しシート状に成形する際、豆の粒径が圧延寸法より大きくまた比較的硬いため圧延ロール間を通過せず、圧延ロール間隙入り口に溜まり豆が生地内に混入されにくく、さらには豆が脱落し生地に均一に混入しないといった問題があった。
特開昭52−82758号公報 特開昭52−108052号公報 特許第3269077号公報
そこで、本発明は、上記問題点に基づいてなされたものであり、柔らかな食感の豆を有し、豆が生地に均一に混入した外観の良好な豆入り米菓の製造方法および豆入り米菓を提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載の豆入り米菓の製造方法は、豆類を水に浸漬した後、水分含量が10%になるまで焙煎し、さらに加水処理を施して水分含量を12〜15%とした豆類を、糯米の配合量を70〜80重量%とし粳米の配合量を20〜30重量%とした米菓餅生地に添加し、混捏、延し、型抜き及び焼成の各工程を行うことを特徴とする。
本発明の請求項2記載の豆入り米菓の製造方法は、請求項1において、前記延し工程において、隙間を設けて対向し内側に向けて回転する一対の溝付きロールを備えた延し機を用いて、前記混捏工程後の豆入り米菓餅生地を圧延することを特徴とする。
本発明の請求項3記載の豆入り米菓の製造方法は、請求項1において、前記延し工程において、隙間を設けて対向し内側に向けて回転する上段の一対の溝付きロールと下段の一対の平滑ロールとを備えた延し機を用いて、前記混捏工程後の豆入り米菓餅生地を圧延することを特徴とする。
本発明の請求項4記載の豆入り米菓の製造方法は、請求項1〜3のいずれか1項において、油脂と乳化剤を含む食用油脂組成物を、前記米菓餅生地に配合することを特徴とする
本発明の請求項1記載の豆入り米菓の製造方法によれば、豆を浸漬させることによって、豆に水分を多く含ませ、ふっくらとした状態で煎ることで豆中の水分の蒸発した箇所が空間となり柔らかな食感を有する豆入り米菓を得ることができる。さらに、米菓餅生地に豆を混入する前に焙煎することにより、豆にロースト感を付与することができる。また、生地に豆を練りこむ際に、加水処理を施すことによって水分が豆の内部に浸透してさらに柔らかな食感の豆入り米菓に仕上げることができる。また、糯米と粳米を配合した米菓餅生地を用いているので、粳米菓の製造方法を適用でき糯米菓の製造方法と比較して工程が少なく、製造工程を簡素化でき、生産性を高めることができる。
本発明の請求項2記載の豆入り米菓の製造方法によれば、豆に再度水分を含ませているので豆に弾力性があり、溝付きロールに食い込みやすいため、米菓餅生地に均一に分散でき、外観の良好な豆入り米菓を生産性よく製造することができる。さらに、豆類が全粒の状態で均一に生地の中に完全に練り込まれるので、豆の脱落を防止できる。
本発明の請求項3記載の豆入り米菓の製造方法によれば、1段目の溝付きロールで豆が均等に混入され、均等に混入された米菓餅生地が平滑ロール間隙入り口に溜まることなくロール間を通過し、生地厚を均一に整形することができ、外観の良好な豆入り米菓を生産性よく製造することができる。
本発明の請求項4記載の豆入り米菓の製造方法によれば、食用油脂組成物を原料米に添加することにより、米菓餅生地の圧延ロールへの付着や成型時の型への巻き付きなどを抑制し、豆入り米菓を生産性よく製造することができる
以下、本発明の豆入り米菓の製造方法について大豆の場合を例に、本発明による豆入り米菓の製造方法の工程図を示す図1を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施例において用いる大豆としては、外国産であっても国内産であってもよく、またその品種(青大豆、黄大豆、黒大豆)、種類、等級に関しても特に限定されない。
最初に大豆に水処理を施す。具体的には以下のような工程による。まず30〜40℃程度の温水に大豆を1〜2時間程度浸漬する。浸漬時間は豆の種類、等級により調整するのが望ましく、大豆が充分水分を吸収するまで継続する。その後、大豆を引き上げて、水切りを行い、表面の水分を除去するために、冷蔵庫などに入れて0〜15℃で約24時間冷蔵する。
冷蔵後、自動煎り機などの焼成窯で大豆を煎る(焙煎工程)。この大豆を煎る焼成窯としては特に限定はなく、種々のものを用いることができるが、例えば熱風流動焙煎装置などが挙げられる。熱風流動焙煎装置は、粉粒状原料を下から熱風を吹き上げることによって熱風中で原料を浮遊流動化させ激しく熱風と混合させながら乾燥させる装置である。この熱風流動焙煎装置を用いて、水分を包含する豆を焙煎することにより、豆の縮み込みを小さくし大豆を柔らかな食感に仕上げることができる。また、熱風流動焙煎方式は、揺動方式や回転ドラム方式と比較し、(1)焙煎ムラがなく品質が一定する、(2)砂などの熱媒体を使用しないため原料に異物が混入することがなく衛生的である、(3)連続焙煎で自動運転化が可能となり生産性が向上する、(4)焙煎の運転条件が簡単に設定でき操作に熟練を必要としない、(5)原料は流動層内で効率よく加熱され、かつ熱風は循環方式であるため省エネルギー化が図れる、(6)密閉回路内での焙煎であるため作業環境の向上が図れる、(7)流動層連続方式のため装置がコンパクト化できる、などの効果を奏する。さらに、このように米菓餅生地に大豆を混入する前に焙煎することにより、大豆にロースト感を付与することが可能となり、水処理をしても大豆の風味を損なうことがなく、かえって増強することができるという効果を奏する。また、大豆を米菓餅生地に混入すると米菓餅生地の水分が大豆に移行するため、大豆内部の水分が米菓の焼成時にも大豆から蒸発せずに内部に残存し、生地中の大豆が生焼けになることがあるため、焙煎により大豆の水分を低めに押さえるのが望ましい。具体的には、冷蔵後50%程度である大豆の水分量を約10%になるまで煎るのが好ましい。
次に、このような焙煎工程後の煎り大豆に加水処理を施し、水分含量約10%の煎り大豆を約12〜15%に増加させる。この加水処理は、大豆に水を吹き付けたり大豆を水に浸漬したりすることにより行うことができ、大豆表面を湿らせて、あるいは濡らして、大豆の内部にまで水分を浸透させて水分を含ませる。この工程によって、大豆の香ばしさを残しつつ、大豆表面に水分を含ませることができ、これにより大豆表面部が軟化し、米菓餅生地と大豆との粘着性が向上し米菓餅生地から大豆が脱落しにくくなる。また、米菓餅生地に大豆を練り込む際に、再度大豆に水分を少量含ませるため、大豆が軟らかくなり弾力性を有するので、後述する生地延し工程において圧延ロールへの食い込みがよくなることにより生地を延しやすくし、大豆が均一に生地に練り込まれる効果を有する。大豆水分が12%より低い場合、大豆の香ばしさは残存するものの、大豆が硬すぎて生地延し工程において延しにくく、米菓餅生地と大豆との粘着性が低下し、後工程、特に焼成工程での大豆の生地からの脱落が生じやすくなる。また、大豆水分が15%より高い場合、大豆内部の水分が米菓の焼成時にも大豆から蒸発せずに大豆内部に残存し、生地中の大豆が生焼けや芯残りが生じ、また風味低下が生じて食するのに適さない。
一方、原料米として糯米と粳米を使用して、原料米を洗米し、浸漬、水切り、製粉を行う。糯米と粳米は、品種、品質に合わせて、浸漬時間を調整し十分吸水するまで浸漬する。糯米と粳米の好ましい配合量は、糯米が70〜80重量%であり、粳米が20〜30重量%である。糯米を80重量%より多く配合すると、膨化容積が大きく麩菓子のような軽い食感となり好ましくない。また、粳米30重量%より多く配合すると、膨化を抑えて堅い食感となり、軟らかく処理した添加大豆との食感と合わなくなり好ましくない。
次いで、製粉を行った米粉を蒸練機などの蒸し設備で蒸練を行う。またこの時に、原料米である糯米と粳米以外に、油脂と乳化剤を含む食用油脂組成物、米澱粉、他種澱粉、他種の穀類、食品素材等を米菓の特色を損なわない範囲内で適宜配合してもよい。また、本発明に使用される油としては、食用油脂であれば特に限定されることはなく、例えば、大豆油,米油,ナタネ油,ヒマワリ油,ごま油,綿実油,コーン油,紅花油,落花生油,くるみ油,オリーブ油,パーム油などが挙げられ、これらは1種あるいは2種以上を混合して使用してもよい。また、本発明に使用される乳化剤としては、食用として一般に使用されている乳化剤であれば特に限定されることなく、例えば、グリセリン脂肪酸エステル,大豆リン脂質などが挙げられ、これらは1種あるいは2種以上を混合して使用してもよい。食用油脂組成物は、原料米100%に対して重量比で0.2〜0.5%配合することが好ましい。食用油脂組成物を配合することにより、圧延ロールへの付着を抑制し、米菓餅生地をシート状に圧延することができ、型抜き成型も容易に行うことができる効果を有する。食用油脂組成物の配合量が0.2%より少ない場合、上述のような効果を十分発揮できず、また0.5%より多い場合、乳化剤の配合量が増加することにより米菓生地の味を損ね、また生地の膨化が低下する。
蒸練後の米菓餅生地と、上述の浸漬・焙煎・加水して得られた水分含量が約12〜15%の大豆とを練り機に投入し、混捏を行う。大豆の添加量は、米菓餅生地100%に対して重量比で約10〜20%が好ましく、約14〜17%がさらに好ましい。また、米菓餅生地に大豆を添加する方法として、大豆投入量の1/2量を2回に分けて投入し混捏することが望ましい。2回に分けて大豆を米菓餅生地に投入し混捏することにより、大豆の分散性が良好となり、均一に生地に添加することができる。
続いて延し機で、大豆を混入した米菓餅生地の圧延を行う。圧延を行うには、表面に多数の溝を刻設し凹凸状に形成した一対の溝付きロールを使用し、このロールは通常、米菓製造において一般的に用いられるロールでよく、特に大小や材質は問わないが、ロール表面にテフロン(登録商標)加工等の表面処理が施されたものが好ましい。凹凸状の溝は、ロール表面の凹凸によって大豆を生地とともに挟持するためのものであり、ロール軸方向に対し平行又は垂直、或いはロール軸方向に対し種々の角度を有すものであってもよい。また、凹凸の形状寸法は特に限定されず豆類の大きさ、米菓餅生地の厚さ等により適宜決定してよい。凹凸状の溝付きロールを使用することにより、大豆が全粒の状態で均一に生地の中に完全に練り込まれるので、大豆の脱落を防止できるという効果がある。さらに、大豆に再度水分を含ませているので大豆は弾力性を有し、溝付きロールに食い込まれやすいため、米菓餅生地に均一に大豆を分散できるという効果がある。また、本発明で使用される大豆は弾力性を有し、溝付きロールを使用することで生地の厚みより大きな大豆でも混入することが可能となるため、米菓餅生地の表面に大豆が全粒形状のまま均一に混入され外観的にも優れた米菓を得ることができる。
また、本発明で使用される延し機は、一定の隙間を設けて水平に対向し内側下方に向けて回転する一対のロールを上下に設けたものであってもよく、例えば上段に一対の溝付きロール、下段に一対の平滑ロールを設けてもよい。上段に一対の溝付きロール、下段に一対の平滑ロールを設けることにより、上段の一対の溝付きロールで豆を均一に整列させ、上段の一対の溝付きロールの間隙から、下段の一定に回転する一対の平滑ロールの間隙に大豆が均等に混入された米菓餅生地を送り込み、米菓餅生地中の大豆が平滑ロール間隙入り口に溜まることなくロール間を通過し、平滑ロールで凹凸のない表面にし、生地厚を均一に整形することが可能である。なお、圧延した米菓餅生地の厚さは、任意の厚さでよい。
次いで、型抜きを行う。型抜きを行う型も様々な形状で良く、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、種々の態様が可能である。その後、型抜きされた生地を乾燥する。乾燥方法は通常、米菓製造に用いられている乾燥機を用い、場合によっては多段階乾燥工程をとり、その間に調質工程をとることも可能である。乾燥後、焼成装置で焼成する。焼成装置も通常米菓製造で使用されているものがそのまま利用でき、場合によってはフライなどの他の処理を施してもよい。また、焼成後、素焼米菓生地に調味液等を付着させ味付け後、乾燥を行ってもよい。
本発明の豆入り米菓の製造方法により得られた豆入り米菓は、ソフトな食感を有する米菓生地中に柔らかな食感の豆を有し、風味が良好である。また、適宜に膨化し、豆が均一に混入して外観が良好である。
上述したような本発明の豆入り米菓の製造方法は、これに限定されるものではなく、本発明の思想を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。以下、本発明の実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
大豆を30〜40℃の温水に1〜2時間浸漬させ、24時間冷蔵庫に放置した。次いで、大豆を熱風流動焙煎装置に投入し、水分が約10%になるまで煎った後、大豆を冷却・放冷した。そして、水分10%の大豆をドラに投入し、回転させながら噴霧機で5分間水を噴霧して大豆水分値を12〜15%にした。
一方、これとは別に糯米75重量%と粳米25重量%とを配合した原料米を洗米し、浸漬を行い、製粉し、米粉を作り、米粉を蒸練機に投入して蒸練を行った。蒸練機内の米菓餅生地を取り出した後、練り機によって混捏を行い、この米菓餅生地にまず前述した水処理後の大豆の添加量の1/2量を添加して軽く混捏し、さらに残りの大豆の添加量の1/2量を米菓餅生地に添加して軽く混捏した。なお、大豆の添加量は米菓餅生地100%に対して約14〜17%とした。
その後、図2に示すように、一定の隙間を設けて水平に対向し内側下方に向けて回転する一対の溝付きロール1を備えた延し機を使い、大豆X入り米菓餅生地Yを圧延した。この溝付きロール1は、ロールの表面3にロールの軸2方向に対し平行の凹凸状の多数の溝4を有し、ロールの表面3にテフロン(登録商標)加工が施されている。また、図2中の5はホッパーを示し、ホッパー5の直下に一対の溝付きロール1が設置されている。円柱状の一対の溝付きロール1を所定の間隔を設け、向合回転をさせ、ホッパー5内にストックされた米菓餅生地Yを送り出し、大豆Xが均等に混入されたシート状の米菓餅生地Y’を排出するようになっている。
圧延した大豆X入り米菓餅生地Y’を切抜型で切り抜き、大豆X入り米菓餅生地Y’を、素枠に生地を並べ、差し網乾燥機に入れ、約70℃の温度設定で約4〜5時間乾燥を行い、乾燥後ネカセとよばれる調質工程をとり、その後同じく差し網乾燥機で乾燥し、米菓餅生地の水分値を約13〜15%とした。そして、この生地をガス運行釜によって焼成を行い、豆入り米菓を得た。
このようにして得られた米菓は、柔らかな食感の豆を有し、外観の良好な豆入り米菓であった。また、豆の香ばしい風味を有し、ソフトな口当たりのよい米菓であった。
以上のように、本実施例の豆入り米菓の製造方法は、豆類を水に浸漬した後焙煎し、さらに加水処理を施した豆類を、糯米と粳米を主原料とする米菓餅生地に添加し、混捏、延し、型抜き及び焼成の各工程を行うため、豆に水分を多く含ませ、ふっくらとした状態で煎ることで豆中の水分の蒸発した箇所が空間となり柔らかな食感を有する豆入り米菓を製造することができる。また、従来の糯米菓の製法では冷蔵固化に2〜3日を要し生産性が低く、また米菓餅生地の保存中に澱粉の一部が老化し、そのために製品の膨化が不良になる一つの要因になっていたが、本発明では糯米と粳米を主原料としているため、糯米のみを主原料としているのと異なり、一次成型、冷蔵、切断成型の工程を経ることなく粳米の製法と同様の製法で行うことができ、生産性が高く、適宜な膨化と風味の良好な豆入り米菓に仕上げることができる。
また、本実施例の豆入り米菓の製造方法は、前記延し工程において、隙間を設けて対向し内側に向けて回転する一対の溝付きロール1を備えた延し機を用いて、前記混捏工程後の豆X入り米菓餅生地Yを圧延するので、ロール表面3上の凹凸状の多数の溝により大豆が全粒の状態で均一に生地に中に完全に練り込まれ、大豆の脱落を防止することができる。
また、実施例上の効果として、大豆を熱風流動焙煎装置により熱風を直接吹きつけ、豆が浮き上がる程の風力で豆を煎るので、豆の縮み込みが少なく、柔らかな食感の大豆を得ることができる。また、ロールの表面3がテフロン(登録商標)加工されているため、米菓餅生地Yの溝付きロール1への付着を抑制することができる。
上記実施例1と同様の方法にて大豆の水分値は12〜15%の大豆を得た。
一方、これとは別に糯米75重量%と粳米25重量%とを配合した原料米を洗米し、浸漬を行い、製粉し、米粉を作り、米粉を蒸練機に投入して蒸練を行った。また、蒸練時に原料米100%に対して重量比で0.3%の食用油脂組成物を添加した。蒸練機内の米菓餅生地を取り出した後、練り機によって混捏を行い、この米菓餅生地にまず前述した水処理後の大豆の添加量の1/2量を添加して軽く混捏し、さらに残りの大豆の添加量の1/2量を米菓餅生地に添加して軽く混捏した。なお、大豆の添加量は米菓餅生地100%に対して約14〜17%とした。
その後、混捏後の大豆入り米菓餅生地の圧延を行う。図3に本発明で使用する延し機の説明図を示し、上記第1実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。図3に示すように、一定の隙間を設けて水平に対向し内側下方に向けて回転する一対のロールが上下に配置され、上段には一対の溝付きロール1および下段には一対の平滑ロール6が配置されている。また、一対の溝付きロール1の上方にはホッパー5を設け、ホッパー5と連続する位置にホッパー5に自動的に米菓餅生地Yを送り出す第1のベルトコンベアー7を備えている。
第1のベルトコンベアー7で運ばれてきた米菓餅生地Yは、ホッパー5内にストックされる。円柱状の一対の溝付きロール1を向合回転させることにより、ホッパー5内にストックされた米菓餅生地Yを送り出し、上段の一対の溝付きロール1で豆Xを均一に整列させ、上段の一対の溝付きロール1の間隙から、下段の一定に回転する一対の平滑ロール6の間隙に大豆Xが均等に混入された米菓餅生地Yを送り出し、米菓餅生地Y中の大豆Xが平滑ロール6間隙入り口に溜まることなく平滑ロール6間を通過し、平滑ロール6で凹凸のない表面にし、生地厚を均一な平らなシート状の米菓餅生地Y’を第2のベルトコンベアー8で送り出すようになっている。
圧延した大豆入り米菓餅生地を切抜型で切り抜き、大豆入り米菓餅生地を、素枠に生地を並べ、差し網乾燥機に入れ、約70℃の温度設定で約4〜5時間乾燥を行い、乾燥後ネカセとよばれる調質工程をとり、その後同じく差し網乾燥機で乾燥し、米菓餅生地の水分値を約13〜15%とした。そして、この生地をガス運行釜によって焼成を行い、豆入り米菓を得た。このようにして得られた米菓は、柔らかな食感の豆を有し、外観の良好な豆入り米菓であった。また、豆の香ばしい風味を有し、ソフトな口当たりのよい米菓であった。また、食用油脂組成物を添加していない上記実施例1の米菓餅生地と比較して、より圧延ロールへの付着や成型時の型への巻き付きなどを抑制し、作業性及び生産効率を向上させることができた。
以上のように、本実施例の豆入り米菓の製造方法は、豆類を水に浸漬した後焙煎し、さらに加水処理を施した豆類を、糯米と粳米を主原料とする米菓餅生地に添加し、混捏、延し、型抜き及び焼成の各工程を行うため、豆に水分を多く含ませ、ふっくらとした状態で煎ることで水分が空間となり柔らかな食感を有する豆入り米菓を製造することができる。また、従来の糯米菓の製法では冷蔵固化に2〜3日を要し生産性が低く、また米菓餅生地の保存中に澱粉の一部が老化し、そのために製品の膨化が不良になる一つの要因になっていたが、本発明では糯米と粳米を主原料としているため、糯米のみを主原料としているのと異なり、一次成型、冷蔵、切断成型の工程を経ることなく粳米の製法と同様の製法で行うことができ、生産性が高く、適宜な膨化と風味の良好な豆入り米菓に仕上げることができる。
また、本実施例の豆入り米菓の製造方法は、前記延し工程において、隙間を設けて対向し内側に向けて回転する上段の一対の溝付きロール1と下段の一対の平滑ロール6とを備えた延し機を用いて、前記混捏工程後の豆入り米菓餅生地を圧延するので、1段目の溝付きロール1で豆Xが均等に混入され、均等に混入された米菓餅生地Yが平滑ロール6間隙入り口に溜まることなく平滑ロール6間を通過し、シート状の米菓餅生地Y’厚を均一に整形することができ、外観の良好な豆入り米菓を生産性よく製造することができる。
また、本実施例の豆入り米菓の製造方法は、油脂と乳化剤を含む食用油脂組成物を、前記米菓餅生地Yに配合しているため、米菓餅生地Yの溝付きロール1や平滑ロール6への付着や成型時の型への巻き付きなどを抑制し、豆入り米菓を生産性よく製造することができる。
本発明による豆入り米菓の製造方法の工程図である。 延し機を用いた本発明の第1実施例を示す斜視図である。 延し機を用いた本発明の第2実施例を示す斜視図である。
1 溝付きロール
6 平滑ロール
X 豆
Y 米菓餅生地

Claims (4)

  1. 豆類を水に浸漬した後、水分含量が10%になるまで焙煎し、さらに加水処理を施して水分含量を12〜15%とした豆類を、糯米の配合量を70〜80重量%とし粳米の配合量を20〜30重量%とした米菓餅生地に添加し、混捏、延し、型抜き及び焼成の各工程を行うことを特徴とする豆入り米菓の製造方法。
  2. 前記延し工程において、隙間を設けて対向し内側に向けて回転する一対の溝付きロールを備えた延し機を用いて、前記混捏工程後の豆入り米菓餅生地を圧延することを特徴とする請求項1記載の豆入り米菓の製造方法。
  3. 前記延し工程において、隙間を設けて対向し内側に向けて回転する上段の一対の溝付きロールと下段の一対の平滑ロールとを備えた延し機を用いて、前記混捏工程後の豆入り米菓餅生地を圧延することを特徴とする請求項1記載の豆入り米菓の製造方法。
  4. 油脂と乳化剤を含む食用油脂組成物を、前記米菓餅生地に配合することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の豆入り米菓の製造方法。
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