JP4457226B2 - 設備部品接続装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅などの建築設備に配置される設備部品を取り付けるための設備部品接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9に示すように、一般に住宅等の建築設備100には設備部品(例えば、浴槽や便器など)102が設置されている。この設備部品102は、建築設備100又は住戸内インフラ(図示省略)に直接取り付けられている(例えば、非特許文献1参照。)。
【0003】
【非特許文献1】
日本総合住生活株式会社・都市基盤整備公団、「配管ラック」、住戸内リフォーム施工等技術に関する提案募集 選定提案集、国土交通省,都市基盤整備公団,公共住宅事業者等連絡協議会,(財)住宅リフォーム・紛争処理支援センター、平成13年11月、p.2−32
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このため、故障や寿命でこの設備部品102を取り替える場合、この設備部品102が建築設備100又は住戸内インフラに直接取り付けられておりその取付けが強固なものとなっているため、取外時に設備部品102に破損が生じることがあった。また、設備部品102に破損が生じなくても、建築設備100又は住戸内インフラに破損が生じる場合もあった。
【0005】
上記のように設備部品102が破損した場合には、この設備部品102を再度利用することができず、設備部品102の円滑な流通が図れない問題があった。この結果、再度設備部品102を製造しなければならず、生産コスト及び労力負担が増大する問題が生じていた。
【0006】
特に、建築設備100又は住戸内インフラが破損した場合には、修理費用が格段に高くなるため、その経済的な負担が大きくなるという問題があった。
【0007】
また、設備部品102の設置及びその配管・配線類の接合にあたっては、法的な規制(水道法や電取法など)や慣習から複数の業者が存在する。このため、設備部品102の配管・配線のメンテナンスを行うにあたり、どの業者の責任領域になるかが明確ではなく、メンテナンス時に不便となる問題がある。
【0008】
さらに、設備部品102と住戸内インフラとを接続するための制限が多々あり、接続時の労力負担が増大している問題があるが、例えば家電製品のコンセントのような規格化された接続装置があれば非常に有効である。
【0009】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、主に、設備部品を取り外す際に設備部品及び建築設備又は住戸内インフラの破損を防止できる設備部品接続装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、設備部品と建築設備とを接続する設備部品接続装置であって、設備部品と建築設備との間に配置される装置本体と、該装置本体に設けられ、前記設備部品と接続する第1の接続部と、前記建築設備と接続する第2の接続部と、を有することを特徴とする。
【0011】
本発明の設備部品接続装置によれば、設備部品の故障や寿命により設備部品を交換する際に、第2の接続部で設備部品と設備部品接続装置とを一体として建築設備から取り外すことができるため、取り外し時に設備部品が破損することがない。
ここで、設備部品接続装置が破損する場合も考えられるが、設備部品接続装置は設備部品と比較して格段に低コストで製造することができるため、特に問題は生じない。
また、設備部品接続装置と設備部品とは、第1の接続部で分離させることができるので、建築設備を破損させることもない。
このように、本発明の設備部品接続装置を用いることにより、メンテナンス時などでは、設備部品を破損することなく建築設備から取り外すことができる。
なお、設備部品の種類によっては、設備部品接続装置を建築設備と分離させず、直接、設備部品を第1の接続部で設備部品接続装置と分離させてもよい。
【0012】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の設備部品接続装置であって、第1の接続部及び第2の接続部は、配管又は導線であることを特徴とする。
【0013】
本発明の設備部品接続装置によれば、第1の接続部及び第2の接続部を配管又は導線とすることにより、既存の設備を用いて設備部品及び建築設備と確実に接続することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の設備部品接続装置であって、前記第1の接続部は、前記装置本体の内部に配置されていることを特徴とする。
【0015】
本発明の設備部品接続装置によれば、第1の接続部が設備部品接続装置の内部に配置されているため、配管及び導線が設備部品接続装置内部に隠れた状態になる。この結果、設備部品接続装置の設置の自由度を向上でき、配管及び導線に直接外力が作用して破損してしまうことを防止できる。さらに、意匠性も向上する。
【0016】
請求項4に記載の発明では、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の設備部品接続装置であって、前記装置本体が、前記建築設備の一部を構成する構成部材であることを特徴とする。
【0017】
本発明の設備部品接続装置によれば、設備部品接続装置をそのまま建築設備の一部を構成する構成部材として利用することにより、設備部品接続装置の設置スペースを設ける必要がない。このため、居住空間が限られる住居などで設備部品接続装置を用いた場合でも、設置スペースの問題が生じることがない。
【0018】
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載の設備部品接続装置であって、前記装置本体が、空間を区画する壁部材であることを特徴とする。
【0019】
本発明の設備部品接続装置によれば、設備部品接続装置を壁部材として用いることにより、設備部品を建築設備に取り付ける機能とともに、空間を区画する機能をもたせることができる。
【0020】
請求項6に記載の発明では、請求項4に記載の設備部品接続装置であって、前記装置本体が、前記設備部品を載置する床部材であることを特徴とする。
【0021】
本発明の設備部品接続装置によれば、設備部品接続装置を床部材として用いることにより、設備部品を建築設備に取り付ける機能とともに、設備部品を支持する機能をもたせることができる。
【0022】
請求項7に記載の発明では、請求項2又は3記載の設備部品接続装置であって、前記配管又は前記導線を前記装置本体に位置決めして固定する固定機構を備えていることを特徴とする。
【0023】
本発明の設備部品接続装置によれば、配管及び導線が設備部品接続装置内部に隠れた状態で配設されていても、所望の配管又は導線の取り出しが容易になる。
【0024】
請求項8に記載の発明では、請求項7記載の設備部品接続装置であって、前記装置本体が床部材であり、前記固定機構が、前記配管又は前記導線を吊り下げ状態に支持する吊り下げ部を備えていることを特徴とする。
【0025】
本発明の設備部品接続装置によれば、床部材の内部又は裏側に設けられる配管又は導線の位置決めを床部材の裏面から行うことができるので、現場だけでなく、予め工場出荷前に位置決めをすることができる。
【0026】
請求項9に記載の発明では、請求項8記載の設備部品接続装置であって、前記配管内の流体を強制的に流すポンプを備えていることを特徴とする。
【0027】
本発明の設備部品接続装置によれば、配管に勾配を設けて流体を流す必要がなくなるので、床下の空間を広く確保する必要がないので、居住空間を広く設けることができる。また、床下の配管又は導線の配設を自由に行うことができる。
【0028】
請求項10に記載の発明では、請求項7から9の何れか記載の設備部品接続装置であって、前記固定機構に前記配管又は前記導線の情報が記載されていることを特徴とする。
【0029】
本発明の設備部材接続装置によれば、床部材の内部又は裏側に設けられた配管又は導線であっても、これらの配設位置等の情報が固定機構を参照することによって明確になるので、配管又は導線の確認作業が容易になって作業性が向上する。
【0030】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第1実施形態の設備部品接続装置について、図面を参照して説明する。
【0031】
図1に示すように、設備部品接続装置10には浴槽(設備部品)12と接続するためのL字状の接続配管14が設けられている。この設備部品接続装置10は浴室(建築設備)16の床部材(装置本体)17を備えており、床部材17の上に浴槽12が載置されている。
この床部材17は、プラスチックや木で構成されており、浴槽12及び浴槽内の水の重さに耐えられるだけの強度を備えている。
【0032】
浴槽12には浴槽内部に水又は温水を供給するための第1の供給配管18が接続されている。この第1の供給配管18は前記接続配管14の一方の端部と接続されている。この接続は、第1の供給配管18の端部に接続配管14の一方の端部(第1の接続部)が圧入されることにより、完了する。このように、第1の供給配管18と接続配管14とは、圧入することにより接続でき、第1の供給配管18を接続配管14から引き抜くことにより両者が分離できるようになっている。
【0033】
一方、接続配管14の他方の端部は、浴室16の隣室20の床仕上材22の下側に配置されている第2の供給配管24の端部と接続されている。この場合も同様に、接続配管14の他方の端部(第2の接続部)に第2の供給配管24の一方の端部が圧入することにより、両者が接続している。このように、第2の供給配管24と接続配管14とは、圧入することにより接続でき、引き抜くことにより両者が分離できるようになっている。
なお、第2の供給配管24は、貯水タンク(図示省略)に接続されている。
【0034】
上記接続配管14は、床部材17の内部に配置されている。したがって、接続配管14が外部から見えることがない。このため、設備部品接続装置10の設置の自由度を向上でき、接続配管14に直接外力が作用して破損してしまうことを防止できる。さらに、意匠性も向上する。
【0035】
このように、貯水タンクから第2の供給配管24、接続配管14、第1の供給配管18を順次通って浴槽12の内部に水又は温水が供給される。
【0036】
次に、本実施形態の設備部品接続装置10の作用及び効果について説明する。
【0037】
図1に示すように、浴槽12又は第1の供給配管18が故障等した場合、第1の供給配管18を接続配管14から引き抜き、第1の供給配管18と接続配管14とを分離させることにより、容易に浴槽12を浴室床面から引き離すことができる。
【0038】
本発明の設備部品接続装置10を用いているため、第1の供給配管18を接続配管14から引き抜く際に、設備部品接続装置10が破損することはあっても、設備部品接続装置10以外の浴室16の他の部分が破損することを防止できる。
なお、設備部品接続装置10が破損した場合であっても、製造コストが建築躯体の他の部分と比較して格段に易いので、特に問題は生じない。
【0039】
また、第1の供給配管18を接続配管14から引き抜くだけで足りるため、浴槽12が破損することも防止できる。
【0040】
このように、本発明の設備部品接続装置10を用いることにより、浴槽12の取外し時において、浴槽12及び浴室16の床部材などが破損することを防止できる。
【0041】
また、同時に、設備部品接続装置10を浴槽12が載置される床部材として利用することにより、設備部品接続装置10を別途設置する場合と比較して、設置スペースが不要となる。このように、設備部品接続装置10に浴槽12及び浴室10の破損防止機能と、浴槽12を支持する床部材としての機能を兼備させることにより、浴室内が狭くなるという問題が生ぜず、制限されたスペースを有効に活用することができる。
【0042】
また、浴槽12、設備部品接続装置10及び浴室16の区別が明確となっているため、浴槽12の配管メンテナンスを行うにあたり、どの業者(設備部品側の業者か建築設備側の業者か)の責任領域になるかが明確となり、メンテナンスを円滑に遂行できる。
【0043】
なお、本実施形態では、先ず初めに第1の供給配管18を接続配管14から分離させたが、これに限られるものではなく、先ず初めに第2の供給配管24を接続配管14から分離させ、設備部品接続装置10と浴槽12とを一体として取り出した後、第1の供給配管18を接続配管14から分離させて設備部品接続装置10から浴槽12を取り外してもよい。
【0044】
次に、本発明の第2実施形態の設備部品接続装置について、図面を参照して説明する。
【0045】
図2に示すように、本実施形態の設備部品接続装置50には、便器(設備部品)52と接続するための接続配管54が設けられている。この設備部品接続装置50はトイレ(建築設備)56の床部材(装置本体)57を備えており、床部材57の上に便器52が載置されている。この床部材57は、プラスチックや木で構成されており、便器52の重さに耐えられるだけの強度を備えている。
【0046】
便器52には便器内部の尿及び水を排出するための第1の排出用配管58が接続されている。この第1の排出用配管58の端部に接続配管54の一方の端部(第1の接続部)が圧入されていることにより、両者が接続されている。
【0047】
一方、接続配管54の他方の端部は、トイレ56の床仕上材60の下側に配置されている第2の排出用配管62と接続されている。この場合も同様に、接続配管54の他方の端部(第2の接続部)に第2の排出用配管62の一方の端部が圧入することにより、両者が接続している。このように、第2の排出用配管62と接続配管54とは、圧入することにより接続でき、引き抜くことにより両者が容易に分離できるようになっている。
【0048】
次に、本実施形態の設備部品接続装置50の作用及び効果について説明する。
【0049】
図2に示すように、便器52又は第1の排出用配管58が故障等した場合、第1の排出用配管58を接続配管54から引き抜き、第1の排出用配管58と接続配管54とを分離させることにより、便器52をトイレ床面から容易に引き離すことができる。
【0050】
本発明では、設備部品接続装置50を用いているため、第1の排出用配管58を接続配管54から引き抜く際に、設備部品接続装置50が破損することはあっても、設備部品接続装置50以外のトイレ56の他の部分が破損することを防止できる。
【0051】
また、第1の排出用配管58を接続配管54から引き抜くだけで足りるため、便器52が破損することも防止できる。
【0052】
このように、本発明の設備部品接続装置50を用いることにより、便器52の取外し時において、便器52及びトイレ56の床部材などが破損することを防止できる。
【0053】
また、同時に、設備部品接続装置50を便器52が載置される床部材として利用することにより、設備部品接続装置50を別途設置する場合と比較して、設置スペースが不要となる。このように、設備部品接続装置50に便器52及びトイレ56の破損防止機能と、便器52を支持する床部材としての機能を兼備させることにより、トイレ内が狭くなるという問題が生ぜず、制限されたスペースを有効に活用することができる。
【0054】
また、便器52、設備部品接続装置50及びトイレ56の区別が明確となっているため、便器52の配管メンテナンスを行うにあたり、どの業者(設備部品側の業者か建築設備側の業者か)の責任領域になるかが明確となり、メンテナンスを円滑に遂行できる。
【0055】
なお、本実施形態では、先ず初めに第1の排出用配管58を接続配管54から分離させたが、これに限られるものではなく、先ず初めに第2の排出用配管62を接続配管54から分離させ、設備部品接続装置50と便器52とを一体として取り出した後、第1の排出用配管58を接続配管54から分離させて、便器52を設備部品接続装置10から取り外してもよい。
【0056】
次に、本発明の第3実施形態の設備部品接続装置について、図面を参照して説明する。
【0057】
図3に示すように、本実施形態の設備部品接続装置70には洗面器(設備部品)72と接続するためのL字状の接続配管74が設けられている。この設備部品接続装置70は、洗面室(建築設備)76を他の部屋と区画する壁部材(装置本体)77を備えている。
【0058】
洗面器72には洗面器内部の水を外部に排出するための第1の排出用配管78が接続されている。この第1の排出用配管78は前記接続配管74の一方の端部と接続されている。この接続は、第1の排出用配管78の端部に接続配管74の一方の端部(第1の接続部)が圧入されることにより、完了する。
【0059】
一方、接続配管74の他方の端部は、洗面室76の床仕上材80の下側に配置されている第2の排出用配管82の端部と接続されている。この場合も同様に、接続配管74の他方の端部(第2の接続部)に、床仕上材80近傍まで延びている第2の排出用配管82の一方の端部が圧入することにより、両者が接続している。
【0060】
次に、本実施形態の設備部品接続装置70の作用及び効果について説明する。
【0061】
図3に示すように、洗面器72又は第1の排出用配管78が故障等した場合、第1の排出用配管78を接続配管74から引き抜き、第1の排出用配管78と接続配管74とを分離させることにより、洗面器72を洗面室床面から容易に引き離すことができる。
【0062】
本実施形態においても同様に、第1の排出用配管78を接続配管74から引き抜く際に、設備部品接続装置70が破損することはあっても、洗面室76の設備部品接続装置70以外の他の壁部材部分が破損することを防止できる。
【0063】
また、第1の排出用配管78を接続配管74から引き抜くだけで足りるため、洗面器72が破損することも防止できる。
【0064】
このように、本発明の設備部品接続装置70を用いることにより、洗面器72の取外し時において、洗面器72及び洗面室76の床部材などが破損することを防止できる。
【0065】
また、同時に、設備部品接続装置70を洗面室76と他の部屋とを区画するが床部材として利用することにより、設備部品接続装置70を別途設置する場合と比較して、設置スペースが不要となる。このように、設備部品接続装置70に洗面器72及び洗面室76の破損防止機能と、壁部材としての機能を兼備させることにより、洗面室内が狭くなるという問題が生ぜず、制限されたスペースを有効に活用することができる。
【0066】
また、洗面器72、設備部品接続装置70及び洗面室76の区別が明確となっているため、洗面器72の配管メンテナンスを行うにあたり、どの業者(設備部品側の業者か建築設備側の業者か)の責任領域になるかが明確となり、メンテナンスを円滑に遂行できる。
【0067】
なお、本実施形態では、先ず初めに第1の排出用配管78を接続配管74から分離させたが、これに限られるものではなく、先ず初めに第2の排出用配管82を接続配管74から分離させ、設備部品接続装置70と洗面器72とを一体として取り出した後、第1の排出用配管78を接続配管74から分離させて設備部品接続装置70から洗面器72を取り外してもよい。
【0068】
以上の各実施形態では、設備部品接続装置と各設備部品及び各建築設備とを配管により接続した形態を示したが、これに限られるものではない。
【0069】
例えば、図示しないが、配管以外でも、電気電子部品と接続した配線などでも良い。この場合でも、配線同士を着脱可能に接続することがよい。
【0070】
また、上記各実施形態では、設備部品接続装置がそのまま建築設備の一部を構成する構成部材として利用する形態を説明したが、これに限られるものではなく、設備部品接続装置を別途建築設備に設置してもよい。
【0071】
この場合、図4に示すように、設備部品90を床以外の建築設備92には直接接触させず、設備部品接続装置94を介して建築設備92に間接的に接触させることが好ましい。これにより、設備部品90の取外し時に、建築設備92に外力が作用せず、建築設備90を破損させることがない。
【0072】
次に、本発明の第4の実施形態に係る設備部品接続装置について、図5から図8を参照して説明する。
図5及び図6に示す設備部品接続装置200は、台所201に設置される流し台(設備部品)202と接続された流し側接続配管(配管)203と、この流し側接続配管203の途中に配設されて内部を流れる排水(流体)を強制的に流すポンプ204と、図示しない排水設備に連通する排水管(建築設備)205とヘッダー部206にて接続される接続配管(配管)207とを備えている。また、設備部品接続装置200は、流し側接続配管203の一端部(第1の接続部)と接続配管207の一端部(第2の接続部)とを連通させるとともに位置決めして固定する固定機構208と、固定機構208を支持する床部材(装置本体)209とを備えている。
ヘッダー部206は、点検用メータ等が取り付けられ、外部の配管とのインタフェースを有している。
【0073】
固定機構208は、図6及び図7に示すように、床部材209の内部又は裏側に設けられ、接続配管207を吊り下げ状態に支持する吊り下げ部210を備えている。また、固定機構208は、流し側接続配管203と接続配管207とを固定して支持するスリーブ部211を備えている。
床部材209は、スリーブ部211が配設される設備床212と、設備床212以外の一般床213とから構成されており、設備床212及び一般床213は交換可能なパネル形状となっている。
【0074】
吊り下げ部210は、クランプ台214とクランプ215とを備えており、クランプ215が排水管205を内包している。クランプ台214は、一般床213の裏面側所定の位置に配設される。
スリーブ部211は、図8に示すように、金属板で構成されており、内部には、流し側接続配管203と接続配管207とを互いに取付け可能な孔216が複数設けられている。
【0075】
スリーブ部211に設けられた孔216の近傍には、識別板217が貼付されている。この識別板217には、接続配管207が配設されている一般床213の位置情報がバーコード化されて記載されている。
なお、流し台202に接続される給水用配管、給湯用配管、ガス配管及び電気配管も、上記排水用配管と同様に備えられている。
【0076】
次に、本実施形態に係る設備部品接続装置200の作用及び効果について説明する。
【0077】
予め決められた各種の接続配管207のレイアウトに基づいて、一般床213の裏面所定の位置に吊り下げ部210を配設する。そして、吊り下げ部210が取り付けられた一般床213の情報をバーコード化して識別板217を作成し、スリーブ部に貼付する。
この場合、ポンプ204を備えているので、排水するために従来のような接続配管207に勾配を設ける必要がなくなり、台所201の状況に合わせた配管配置に自由に設定できる。
【0078】
その後、流し台202が設置される台所201に、図5に示すように設備部品接続装置200を配設する。
まず、設備床212にスリーブ部211を取り付ける。そして、一般床213に接続配管207を取付けながら台所201内に敷設する。
続いて、流し台202を台所201内に設置して流し台202と流し側接続配管203とを接続させるとともに、排水管205と接続配管207とをヘッダー部206にて接続する。
給水用配管、給湯用配管、ガス配管及び電気配管等も、上記排水用配管と同様に接続する。
こうして流し台202が台所201に設置される。
【0079】
この流し台202をリフォーム等によって交換又は移動する際には、設備床212を取り外して、スリーブ部211に接続されている流し側接続配管203をポンプ204とともに取り外す。同様に、給水用配管、給湯用配管、ガス配管及び電気配管等もスリーブ部211から取り外す。こうして、スリーブ部211にて流し台202が切り離されるので、流し台202や床を損傷させることなく容易に流し台202を取り外すことができる。
【0080】
故障時の場合は、スリーブ部211に記載された識別板217のバーコードをバーコードリーダー等で読み込むことにより、接続配管207の配設位置を把握できる。そして、必要な一般床213を取り外して所定の接続配管207のみにアクセスすることができるので、流し台202や他の一般床213を損傷させることなく修理等を容易に行うことができる。
【0081】
この設備部品接続装置200によれば、流し側接続配管203を流し台202から引き抜く際に、設備部品接続装置200が破損することがあっても、台所201内の設備部品接続装置200以外の他の部分が破損することを防止できる。
【0082】
また、流し側接続配管203を流し台202から引き抜くだけで足りるため、流し台202が破損することも防止できる。
【0083】
このように、本発明の設備部品接続装置200を用いることにより、流し台202の取外し時において、流し台202及び台所201の床部材などが破損することを防止できる。
【0084】
また、同時に、設備部品接続装置200を流し台202を支持する床部材として利用することにより、設備部品接続装置200を別途設置する場合と比較して、設置スペースが不要となる。このように、設備部品接続装置200に流し台202の破損防止機能と、床部材としての機能を兼備させることにより、台所201内が狭くなるという問題が生ぜず、制限されたスペースを有効に活用できる。
【0085】
また、流し台202、設備部品接続装置200及び台所201の区別が明確となっているため、流し台202の配管メンテナンスを行うにあたり、どの業者(設備部品側の業者か建築設備側の業者か)の責任領域になるかが明確となり、メンテナンスを円滑に遂行できる。
【0086】
なお、本発明の技術範囲は上記の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、吊り下げ部210は台所201への設置前に予め設定しているが、実際の台所201における状況に合わせてその場で設定しても構わない。
また、本実施形態では台所201に設置される流し台202との設備部品接続装置200であるが、浴室やトイレ、洗面室に必要な接続配管に係る構成にて設置しても構わない。
【0087】
【発明の効果】
以上説明した本発明の設備部品接続装置においては以下の効果を奏する。
【0088】
請求項1記載の発明では、本発明の設備部品接続装置を用いることにより、メンテナンス時において、設備部品を破損することなく建築設備から取り外すことができる。
【0089】
請求項2記載の発明では、第1の接続部及び第2の接続部を配管又は導線とすることにより、既存の設備を用いて設備部品及び建築設備と確実に接続することができる。
【0090】
請求項3記載の発明では、第1の接続部が装置本体の内部に配置されているため、配管及び導線が設備部品接続装置内部に隠れた状態になる。この結果、設備部品接続装置の設置の自由度を向上でき、配管及び導線に直接外力が作用して破損してしまうことを防止できる。さらに、意匠性も向上することができる。
【0091】
請求項4記載の発明では、設備部品接続装置をそのまま建築設備を構成する構成部材の一部として利用することにより、設備部品接続装置の設置スペースを設ける必要がない。このため、居住空間が限られる住居などで設備部品接続装置を用いた場合でも、設置スペースの問題が生じることがない。
【0092】
請求項5記載の発明では、設備部品接続装置を壁部材として用いることにより、設備部品を建築設備に取り付ける機能とともに、空間を区画する機能をもたせることができる。
【0093】
請求項6記載の発明では、設備部品接続装置を床部材として用いることにより、設備部品を建築設備に取り付ける機能とともに、設備部品を支持する機能をもたせることができる。
【0094】
請求項7記載の発明では、所望の配管又は導線の取り出しが容易になって、設備部品を損傷することなく、必要な配管又は導線のみ取り扱うことができるので、作業を容易にすることができるとともに作業時間を短縮することができる。
【0095】
請求項8記載の発明では、建築現場だけでなく、予め工場出荷前に配管又は導線の位置決めをすることができるので、建築現場における設備部品の取付け時間を短縮化するとともに作業を簡略化できる。
【0096】
請求項9記載の発明では、居住空間を広く設けることができ、床下の配管又は導線の配設を自由に行うことができるので、レイアウト設計が容易になるとともに、作業工程を簡略化できる。
【0097】
請求項10記載の発明では、配管又は導線の確認作業が容易になって作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る設備部品接続装置が用いられている状態の断面図である。
【図2】 本発明の第2実施形態に係る設備部品接続装置が用いられている状態の断面図である。
【図3】 本発明の第3実施形態に係る設備部品接続装置が用いられている状態の断面図である。
【図4】 本発明の別形態に係る設備部品接続装置が用いられている状態の断面図である。
【図5】 本発明の第4実施形態に係る設備部品接続装置が用いられている状態の平面図である。
【図6】 本発明の第4実施形態に係る設備部品接続装置の要部を示す断面図である。
【図7】 本発明の第4実施形態に係る設備部品接続装置の断面図である。
【図8】 本発明の第4実施形態に係る設備部品接続装置の要部を示す図である。
【図9】 従来の設備部品が建築設備に取り付けられている状態を示した構成図である。
【符号の説明】
10、50、70、94、200 設備部品接続装置
12 浴槽(設備部品)
16 浴室(建築設備)
17、57 床部材(装置本体)
52 便器(設備部品)
56 トイレ(建築設備)
72 洗面器(設備部品)
76 洗面室(建築設備)
77 壁部材(装置本体)
202 流し台(設備部品)
203 流し側接続配管(配管)
204 ポンプ
205 排水管(建築設備)
207 接続配管(配管)
208 固定機構
209 床部材(装置本体)
210 吊り下げ部

Claims (2)

  1. 互いの位置を入れ替え可能な設備床及び一般床を有し、設備部品を載置可能な装置本体と、
    前記装置本体における載置面と反対の裏面側を引き回されて建築設備に接続される第一の配管と、
    前記設備床の前記載置面側に配置されて前記設備部品に接続される第二の配管と、
    前記設備床に設けられ、前記第一の配管と前記第二の配管とを接続した状態で取付可能な孔が形成されたスリーブ部と、
    前記装置本体の前記裏面側に設けられて前記第一の配管を吊り下げ状態に支持する吊り下げ部と、を備え、
    前記スリーブ部は、前記孔の形成部分が前記設備床の前記載置面に対して傾斜するとともに前記裏面側に凹んだ状態に形成されていることを特徴とする設備部品接続装置。
  2. 前記第二の配管の途中には、該第二の配管及び前記第一の配管内の流体を強制的に流すポンプが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の設備部品接続装置。
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