JPH11217894A - 部屋形成パネル部材 - Google Patents

部屋形成パネル部材

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Publication number
JPH11217894A
JPH11217894A JP10035391A JP3539198A JPH11217894A JP H11217894 A JPH11217894 A JP H11217894A JP 10035391 A JP10035391 A JP 10035391A JP 3539198 A JP3539198 A JP 3539198A JP H11217894 A JPH11217894 A JP H11217894A
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JP
Japan
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panel member
wall panel
room
drain
pipe
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Pending
Application number
JP10035391A
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English (en)
Inventor
Kihou Mizoguchi
喜方 溝口
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
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Publication date
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Priority to JP10035391A priority Critical patent/JPH11217894A/ja
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  • Domestic Plumbing Installations (AREA)
  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)
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  • Panels For Use In Building Construction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗面設備の設置或いは撤去を伴うリフォーム
工事における洗面器具の設置または撤去及び給排水管等
の配管の敷設または撤去を簡便化し、既存の躯体の解体
等の道連れ工事を削減し、リフォーム工事自体の簡便化
を図ることができる部屋形成パネル部材を提供する。 【解決手段】 少なくとも複数の壁パネル部材3の組み
立てによって既設部屋内に新たな部屋空間2を形成可能
で分解組み立て自在な部屋形成パネル部材であって、前
記複数の壁パネル部材3の内の少なくとも一つの壁パネ
ル部材9に、排水用の貯水タンク10cと強制排水ポン
プ10dを備えた洗面ユニット10を設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも複数の
壁パネル部材の組み立てによって既設部屋内に新たな部
屋空間を形成する部屋形成パネル部材に関し、詳しく
は、新たな部屋空間に洗面設備を設ける場合の給排水設
備工事並びに配管工事の容易化が図れる部屋形成パネル
部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、住宅の建築工法として、戸建
て、集合住宅を問わず、壁、床、天井、屋根等の構造部
分を先ず構築し、その構造部分に下地処理、仕上げ処理
を行うのが一般的である。また、台所、浴室、洗面所、
トイレ等への給水給湯並びに排水等の配管は、床下、躯
体壁や間仕切り壁の内部、または、天井内等の躯体内部
に埋設されていた。特に、洗面設備は独立した洗面器具
が前記躯体壁や間仕切り壁に取り付けられていた。
【0003】また、かかる一般的な住宅の建築工法に対
して、既設構造部分に下地処理、仕上げ処理を行わず
に、その既設構造部分に形成された既設部屋内に新たな
部屋空間を形成するために、複数の軸組部材と、組み立
てられた前記複数の軸組部材間に下地処理、仕上げ処理
を施したパネル部材を取り付けるという新たなリフォー
ムのための工法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の一般的な住宅の
建築工法では、住宅設計プランは、新築時の設計プラン
に拘束され、リフォーム時における設計変更の自由度は
極めて低いのが通常である。特に、洗面設備の設置或い
は撤去を伴うリフォーム工事において、壁等の既存の躯
体や内装の解体撤去に伴い、これら壁内部に埋設されて
いる給排水管等を撤去するための道連れ工事が発生する
場合があり、また、給排水管等の追加または変更を伴う
設備工事のみの作業においても既存の躯体や内装の解体
作業等の道連れ工事が発生する場合があり、これらの結
果、リフォーム時の設計自由度が大幅に制限され、然
も、工事が大掛かりになるのが避けられなかった。
【0005】また、複数の軸組部材とパネル部材で既設
部屋内に新たな部屋空間を形成する前記リフォーム工法
においても、前記洗面設備を新たに形成される部屋空間
に新設または移設する際に、独立した洗面器具を前記パ
ネル部材で形成される壁面に取付け、更に、そのための
給排水管を室内に露出させないために、その給排水管を
前記パネル部材或いは躯体内部に埋設する必要があり、
また、その洗面設備を撤去する際には、前記洗面器具自
体の撤去作業及び前記パネル部材或いは躯体内部から前
記給排水管を撤去する配管工事が発生し、従来の一般的
な住宅建築工法と同様の道連れ工事が発生する場合があ
り、リフォーム工事が大掛かりになるという問題があ
る。
【0006】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、上述の問題点を解消し、洗面設備の設
置或いは撤去を伴うリフォーム工事における洗面器具の
設置または撤去及び給排水管等の配管の敷設または撤去
を簡便化し、既存の躯体の解体等の道連れ工事を削減
し、リフォーム工事自体の簡便化を図る点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明による部屋形成パネル部材の第一の特徴構成
は、特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した通り、少
なくとも複数の壁パネル部材の組み立てによって既設部
屋内に新たな部屋空間を形成可能で分解組み立て自在で
あって、前記複数の壁パネル部材の内の少なくとも一つ
に、排水用の貯水タンクと強制排水ポンプを備えた洗面
ユニットを設けてなる点にある。
【0008】同第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項2に記載した通り、第一の特徴構成に加えて、
前記洗面ユニットと連結する給排水用配管を収納可能
で、且つ、前記新たな部屋空間側から前記配管の敷設が
可能な配管収納部を備えた点にある。
【0009】以下に作用並びに効果を説明する。第一の
特徴構成によれば、少なくとも洗面ユニットの設けられ
ていない通常の壁パネル部材で形成された新たな部屋空
間に、洗面設備を新たに設置する場合に、前記通常の壁
パネル部材の一部を解体し、その壁パネル部材の一つを
前記洗面ユニットを設けた洗面ユニット付き壁パネル部
材と置換して組み立て直すだけで、簡便且つ迅速に壁パ
ネル部材に洗面器具を取り付けることができ、前記洗面
器具を撤去する場合においては、前記通常の壁パネル部
材から直接取り外す作業を伴わないため、前記通常の壁
パネル部材の破損等を回避でき、前記各壁パネル部材の
再利用が図れるのである。更に、前記洗面ユニットが排
水用の貯水タンクと強制排水ポンプを備えているため、
排水用の配管に水勾配を設ける必要が無く、前記通常の
壁パネル部材内に配管を水平に敷設することができるた
め、前記通常の壁パネル部材内に予め配管を設けておい
たり、或いは、配管収納用のスペースを設けておく場合
に、前記各パネル毎に同じ形態とすることができ、各壁
パネル部材の規格の統一化が図れ、量産性が向上するの
である。
【0010】第二の特徴構成によれば、前記洗面ユニッ
トと連結する給排水用配管を敷設するスペースを別途設
ける必要が無く、それに伴うパネル部材の加工作業が不
要となり、配管敷設工事の簡便化、効率化が図れるので
ある。また、前記配管収納部は予め洗面ユニット付き壁
パネル部材に設けてあるため、同時に使用する他の通常
の壁パネルと連結した状態において、前記配管収納部
が、前記各壁パネル間を連続するように形成することが
でき、そうすることにより、前記配管の敷設及び撤去を
作業をより効率化でき、更には、前記配管収納部外観デ
ザインの統一を図ることもでき、機能及び美観の向上が
図れるのである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る部屋形成パ
ネル部材の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】図1に示すように、一般住宅の既設の壁、
床、天井等の構造体1によって形成される既設部屋内1
aに、新たに形成される部屋空間2側に面する片面が仕
上げ処理された、壁パネル部材3である平板壁パネル部
材3a及びL字型のコーナ壁パネル部材3bと、天井パ
ネル部材4とを組み立てることで、前記構造体1の一部
がリフォームされ、前記新たな部屋空間2が形成され
る。尚、図2は、リフォーム前の前記構造体1によって
形成される前記既設部屋内1aを側面視したものであ
り、図3は、図2に示す前記既設部屋内1aを、図1に
示す要領でリフォームした後の前記新たな部屋空間2を
示す。ここで、前記コーナ壁パネル部材3bは平面視形
状がL字型であるため、他の支持構造部材に頼らず自立
できるので、先ず、前記コーナ壁パネル部材3bの一つ
を前記既設部屋内1aの一つのコーナに載置し、それに
前記平板壁パネル部材3aを連結することで、壁面のリ
フォームが前記各壁パネル部材3の組み立てだけで、他
の構造部材の組み立て等の作業を伴わずに行えるのであ
る。
【0013】図1に示すように、前記壁パネル部材3の
一種である洗面ユニット付き壁パネル部材9が前記壁パ
ネル部材3に連結しており、新たに形成される部屋空間
2内に洗面設備を提供している。尚、前記洗面ユニット
付き壁パネル部材9は前記平板壁パネル部材3aまたは
前記L字型のコーナ壁パネル部材3bと同様の相互に横
方向に連結可能な構造を有している。前記洗面ユニット
付き壁パネル部材9に設けられた前記洗面ユニット10
は、図4に示すように、通常は洗面器10aが壁内部に
収容され、必要時に洗面器カバー10bを開けて前記洗
面器10aを前記部屋空間2側に倒して使用状態姿勢に
設定することができるように構成されており、前記洗面
ユニット10の内部の前記洗面器10aの下方位置に、
前記洗面器10aからの排水を貯水する貯水タンク10
cとその貯水タンク10c内の排水を強制排水する排水
ポンプ10dが収納されている。
【0014】図5に示すように、前記各壁パネル部材3
及び前記洗面ユニット付き壁パネル部材9の前記部屋空
間2側に面した壁前面の天井廻り縁部分に相当する上辺
部30aと、床面と当接する幅木部分に相当する下辺部
30bに、前記部屋空間2側に開口した溝部5、9aを
夫々設けてある。図6に示すように、前記溝部5の鉛直
断面形状は「コ」の字形状である。また、前記上下の各
溝部5、9aの上端側及び下端側の厚みは、中央部より
薄く加工されており、天井廻り縁仕上げ部材6aと幅木
仕上げ部材6bを兼ねた蓋部材6を収納する空間を形成
している。尚、前記蓋部材6の長さは、前記各壁パネル
部材3の連接方向全幅に等しく、各壁パネル部材3毎に
着脱できるようになっている。また、前記蓋部材6の裏
面側には、前記溝部5、9aと係止するための係止部材
6cが取り付けられている。
【0015】図5及び図6に示すように、前記溝部5、
9aと前記蓋部材6で囲まれた空間は、リフォーム工事
で必要となる給水配管7a、給湯配管7b、排水配管7
c等の配管である給排水管7や電気配線、通信配線等の
電気通信配線8を収納するためのもので、前記部屋空間
2側から前記給排水管7及び前記電気通信配線8の敷設
または撤去工事ができるため、工事自体の高効率化が図
れ、更に配管配線の追加変更が容易にでき、再リフォー
ムや部分リフォームでの対応が容易である。
【0016】図6に示すように、上側の前記溝部5、9
aに前記電気通信配線8を収納し、下側の前記溝部5、
9aに前記給排水管7を収納している。本実施形態の場
合、下側の前記溝部5、9aによって、前記新たな部屋
空間2側から前記配管7の敷設が可能な配管収納部が形
成されている。
【0017】図4に示すように、前記壁パネル部材3の
前記溝部5に敷設された前記排水配管7cが前記洗面ユ
ニット付き壁パネル部材9の前記溝部9aを通って前記
洗面ユニット10に内蔵された前記排水ポンプ10dと
連結している。このように前記洗面ユニット10に強制
排水機能を持たせることによって、前記排水配管7cを
水勾配を付けずに水平に敷設することができるのであ
る。また、前記洗面器10aに設けられた給水給湯カラ
ン10eには、前記壁パネル部材3の前記溝部5に敷設
された前記給水配管7aと前記給湯配管7bが前記溝部
9aを通って接続されている。
【0018】図7に示すように、前記洗面ユニット10
に強制排水機能は、前記貯水タンク10c内に設置され
た三つの水位センサ11a、11b、11cが前記貯水
タンク10c内の排水の貯水レベルを検出して、前記排
水ポンプ10dの作動を制御することで行われる。前記
水位センサ11a、11b、11cは異なる三つの水位
に設けられており、中間に位置する前記水位センサ11
bが当該水位以上になったことを検出して第2水位検出
信号S2を前記排水ポンプ10dの作動を制御するポン
プ制御部12に出力すると、前記排水ポンプ10dの作
動が開始して強制排水を行う。また、強制排水によっ
て、前記貯水タンク10c内の貯水レベルが低下して、
下位に位置する前記水位センサ11aが当該水位以下に
なったことを検出して前記ポンプ制御部12に出力して
いた第1水位検出信号S1を停止すると、前記排水ポン
プ10dの作動を停止し、強制排水を停止する。
【0019】また、前記給水給湯カラン10eにつなが
る前記給水配管7aと前記給湯配管7bには夫々給水給
湯量を調節するための電磁弁13が設けてある。前記給
水配管7aまたは前記給湯配管7bから前記給水給湯カ
ラン10eを通して前記洗面器10aへの給水給湯量が
前記強制排水量を超えて多くなり、前記貯水タンク10
c内の貯水レベルが上昇して、上位に位置する前記水位
センサ11cが当該水位以上になったことを検出して第
3水位検出信号S3を前記電磁弁13に出力すると、前
記電磁弁13は閉成して前記洗面器10aへの給水給湯
を強制的に遮断して、前記貯水タンク10cがオーバー
フローするのを防止する。また、給水給湯の強制遮断に
よって、排水が促進され前記貯水レベルが前記上位の水
位センサ11cのレベル以下になると、前記水位センサ
11cが前記電磁弁13に出力していた前記第3水位検
出信号S3の出力を停止することによって、前記電磁弁
13を開成する。
【0020】更に、前記貯水タンク10cの入水口の上
流側で排水供給路14が2系統に分岐しており、一方は
前記貯水タンク10cの排水口につながっており、他方
は室内排水口15を形成し、夫々、分岐した上流側に電
磁弁16、17が設けられ、何れの分岐路からの排水を
前記排水ポンプ10dに出水するかを、切り換えスイッ
チ18で選択できるように構成されている。例えば、室
内用浴槽19の排水処理を行うときは、一方端をその浴
槽19内に浸したゴムホース等の他端側を前記室内排水
口15に接続し、前記切り換えスイッチ18を操作し
て、前記貯水タンク10c側の電磁弁16を閉成し、前
記室内排水口15側の電磁弁17を開成するとともに、
前記排水ポンプ10dの作動を開始して排水処理する構
成となっている。
【0021】上記した洗面設備や給排水設備以外に、図
5に示すように、前記壁パネル部材3には、前記部屋空
間2内に電気通信設備を付加するための器具20または
その器具を取り付けるための器具取付部21が予め工場
生産にて設けられている。そして、前記器具20または
前記器具取付部21から前記溝部5内へ引き出すための
電気通信配線8aが、前記溝部5内のものとは別に内蔵
されている。このように、前記壁パネル部材3に内蔵さ
れた前記電気通信配線8aを前記壁パネル部材3の前記
溝部5内の前記電気通信配線8に接続し、更に、前記電
気通信配線8が前記溝部5を介して既設の電気通信系配
線と接続することで、電気通信系配線の敷設または撤去
及び設備工事の手間が大幅に軽減されるのである。前記
器具20または前記器具取付部21の一例として、例え
ば、図4に示すように、照明器具22及びそのスイッチ
23、電気コンセント24、電話用端子25が前記壁パ
ネル部材3に設けられている。
【0022】次に、前記壁パネル部材3、9及び前記天
井パネル部材4の組み立てについて説明する。図8に示
すように、前記壁パネル部材3の上端面31には、夫
々、各パネル部材の全幅にわたる連通溝32が設けられ
てあり、前記平板壁パネル部材3aと前記コーナ壁パネ
ル部材3bの側端面33a、33bを当接させ、前記各
連通溝32に嵌合可能な連結部材34を、前記上端面3
1の境界をまたいで嵌め込むことで、前記平板壁パネル
部材3aと前記コーナ壁パネル部材3bの連結と位置合
わせを同時に行う。尚、前記壁パネル部材3同士の連結
は、前記上端面31以外でも行い、図9に示すように、
前記側端面33a、33bの下方部において、一方側に
外部からの回動操作でパネル面に垂直な軸芯周りに回動
自在な係止爪金具35を内蔵した係止部36を設け、他
方側には、前記係止爪金具35が所定の回動位置で係止
される係止ピン37を内蔵した被係止部38を設けてあ
り、前記回動操作によって前記係止部36と前記被係止
部38を連結した後、前記回動操作を行うために、前記
部屋空間側に面するパネル面に設けられた回動操作部3
9を所定の目隠し用部材で目隠し処理する。このよう
に、前記壁パネル部材3同士の連結が前記部屋空間2側
からの操作で行えることにより、パネル組み立てまたは
解体作業が迅速に行えるのである。以上、前記平板壁パ
ネル部材3a同士についても、更には、前記洗面ユニッ
ト付き壁パネル部材9と前記各壁パネル部材3との連結
についても同様に行う。
【0023】図5に示すように、前記天井パネル部材4
の組み立ては、前記各壁パネル部材3、9の組み立て後
に、前記天井パネル部材4の周縁部下面側に設けられた
前記連通溝32に嵌合可能な突起部4aを、前記連通溝
32の前記連結部材34が嵌め込まれた以外の溝部分に
嵌め込むように、前記天井パネル部材4の周縁部を前記
各壁パネル部材上に載置連結する。これにより、前記連
結部材34は前記連通溝32にあって、左右からは前記
天井パネル部材4の前記突起部4aによって、上からは
前記天井パネル部材4の周縁部下面によって固定される
ことになる。尚、前記構造体1の一部である既設の天井
から前記天井パネル部材4を吊り下げ支持するための天
井パネル支持金具を前記既設の天井に予め設けておくこ
とにより、前記天井パネル部材4の大きい、つまりは、
対向する前記平板壁パネル部材3a間のスパンの長い大
空間の部屋を形成することも可能である。
【0024】前記壁パネル部材3、9、前記天井パネル
部材4、及び、前記蓋部材6の前記部屋空間2側に面す
る表面は、夫々、上述の如く仕上げ処理が施されてお
り、前記各部材の組み立てを行うだけで、現場での仕上
げ処理は必要とされない。また、前記各部材の仕上げ処
理を多種類にわたって工場生産にて準備して部品化して
おくことで、リフォーム設計の自由度を低下させること
なく、現場施工の効率化、リフォーム設計及び工事の総
コストの低価格化が図れるのである。
【0025】以下に別実施形態を説明する。 〈1〉前記洗面ユニット10の前記電磁弁13の開成制
御は、給水給湯の強制遮断によって、排水が促進され前
記貯水レベルが前記中間の水位センサ11bのレベル以
下になると、前記水位センサ11bが前記電磁弁13に
出力していた前記第2水位検出信号S2の出力を停止す
ることによって、前記電磁弁13を開成するようにして
も構わない。この実施形態の場合、前記中間の水位セン
サ11bは、前記排水ポンプ10dの作動と前記電磁弁
13は開閉の両制御に使用することになるが、各制御毎
に検出水位を異ならせて、個別に設けるようにしても構
わない。
【0026】〈2〉前記洗面ユニット10は、必ずし
も、上記実施形態に示す形態に限定されるものではな
い。例えば、前記洗面器10aとして奥行き方向に薄型
のものを壁内部に常時使用状態姿勢で埋め込んで、その
一部を前記部屋空間2側に露出させるように備えても構
わない。更に、前記貯水タンク10cと前記排水ポンプ
10dも薄型に構成して、完全に前記洗面ユニット付き
壁パネル部材9内に収納して、前記給排水管7の接続端
を前記溝部9a内に引き出しておくのも好ましい実施の
形態である。
【0027】〈3〉本実施形態では、前記壁パネル部材
3、9の前記上辺部30aと前記下辺部30bの両方に
前記溝部5、9aを設けてあるが、その一方だけに設け
てあっても構わない。また、上記実施形態では、前記上
辺部30a側の前記溝部5、9aには前記電気通信配線
8を敷設した実施形態を例示したが、前記給排水管7を
上下両方の前記溝部5、9aに、または、前記上辺部3
0a側の前記溝部5、9aだけに敷設しても構わない。
また、前記蓋部材6を必ずしも使用する必要はない。こ
の場合、前記溝部5の前記部屋空間2側に面した開口部
の高さ方向の幅を中空部の高さより狭くすることで、中
空部内の、前記給排水管7や前記電気通信配線8が前記
部屋空間2側より見えなく或いは見え難くするのも好ま
しい。
【0028】〈4〉前記蓋部材6の長さは、前記各壁パ
ネル部材3、9の連接方向全幅に等しくなくても構わな
い。例えば、平面視した前記部屋空間2の各辺の長さに
等しくするのも好ましい。この場合、前記壁パネル部材
3、9を連接して形成される各壁面が、意匠として連続
性が強調され、その美観が増すからである。尚、前記幅
木仕上げ部材6bまたは前記天井廻り縁仕上げ部材6a
は、前記蓋部材6として必ずしも一体で構成されてなく
ても構わない。夫々が、表面側の前記各仕上げ部材と裏
面側の前記係止部材6cが分離可能な構造であっても良
い。また、この場合、前記各仕上げ部材部分6a、6b
の長さだけが、平面視した前記部屋空間2の各辺の長さ
に等しくするのも好ましく、更に、前記係止部材6c
を、互いに隣接する前記壁パネル部材3の連結部材とし
て兼用するのも好ましい実施の形態である。
【0029】〈5〉本実施形態では、既存の床面を使用
したリフォームを想定しているが、床面も含めたリフォ
ームの場合は、既存の床面に対して床パネル部材を載置
敷設した後に、前記壁パネル部材3、9及び前記天井パ
ネル部材4の組み立て工事を行うか、或いは、前記壁パ
ネル部材3、9を組み立てた後に、既存の床面に対して
床パネル部材を載置敷設するようにしても構わない。ま
た、リフォームの形態に合わせて、前記天井パネル部材
4は必ずしも使用する必要はなく、既存の天井面をその
まま使用しても構わない。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
洗面設備の設置或いは撤去を伴うリフォーム工事におけ
る洗面器具の設置または撤去及び給排水管等の配管の敷
設または撤去を簡便化し、既存の躯体の解体等の道連れ
工事を削減し、リフォーム工事自体の簡便化を図ること
ができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】部屋形成パネル部材によるリフォームの一実施
形態を示す説明図
【図2】部屋形成パネル部材によるリフォーム前の状態
を示す説明図
【図3】部屋形成パネル部材によるリフォーム後を状態
を示す説明図
【図4】洗面ユニット付き壁パネル部材及び給排水管の
敷設状態を示す説明図
【図5】部屋形成パネル部材による部屋空間形成を示す
分解説明図
【図6】洗面ユニット付き壁パネル部材及びその他の壁
パネル部材の要部断面図
【図7】洗面ユニットの強制排水機能及び付随機能を説
明する説明図
【図8】部屋形成パネル部材の連結部の要部説明図
【図9】部屋形成パネル部材の連結部の要部説明図
【符号の説明】
1 構造体 1a 既設部屋内 2 部屋空間 3 壁パネル部材 3a 平板壁パネル部材 3b コーナ壁パネル部材 4 天井パネル部材 5、9a 溝部 6 蓋部材 6a 天井廻り縁仕上げ部材 6b 幅木仕上げ部材 6c 係止部材 7 配管(給排水管) 7a 給水配管 7b 給湯配管 7c 排水配管 8、8a 電気通信配線 9 洗面ユニット付き壁パネル部
材 10 洗面ユニット 10a 洗面器 10b 洗面器カバー 10c 貯水タンク 10d 排水ポンプ 10e 給水給湯カラン 11a、11b、11c 水位センサ 12 ポンプ制御部 13、16、17 電磁弁 14 排水供給路 15 室内排水口 18 切り換えスイッチ 19 室内用浴槽 20 器具 21 器具取付部 30a 上辺部 30b 下辺部 31 上端面 32 連通溝 34 連結部材 S1 第1水位検出信号 S2 第2水位検出信号 S3 第3水位検出信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04B 1/348 E04B 1/348 V E04C 2/52 E04C 2/52 Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも複数の壁パネル部材の組み立
    てによって既設部屋内に新たな部屋空間を形成可能で分
    解組み立て自在な部屋形成パネル部材であって、前記複
    数の壁パネル部材の内の少なくとも一つに、排水用の貯
    水タンクと強制排水ポンプを備えた洗面ユニットを設け
    てなる部屋形成パネル部材。
  2. 【請求項2】 前記洗面ユニットと連結する給排水用配
    管を収納可能で、且つ、前記新たな部屋空間側から前記
    配管の敷設が可能な配管収納部を備えた請求項1記載の
    部屋形成パネル部材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012210554A (ja) * 2011-03-30 2012-11-01 Shinmaywa Industries Ltd 高圧洗浄装置およびこれを備えた高圧洗浄車
JP2020117937A (ja) * 2019-01-23 2020-08-06 豊田合成株式会社 ユニット式壁
CN113914423A (zh) * 2021-09-27 2022-01-11 苏州美瑞德建筑装饰有限公司 一种便于水管安装的医院空间墙面施工工艺及结构

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