JP4457076B2 - 履物及びそれに用いる中敷 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、靴、下駄、スリッパ、サンダル、ハイヒール或いは靴下等の履物及びそれに用いる中敷に関する。
一般に、人体の踵骨の隆起部を支持する靴底の踵骨支持部の上面は、ほぼ扁平状態に形成されているか中心部が下方にへこむように緩やかな皿状に形成されている。踵骨支持部の上面全体に多数の突起を設け、足の踵の裏面を刺激して、血行を促進し、足の健康に寄与するようになっているものも提案されている。(特許文献1参照)又、靴の中敷の裏面にクッション性のあるショック吸収材を設けたものも提案されている。
さらに、履物用中敷として、特許文献2に記載されたものも提案されている。この中敷は中敷の踵部の中心部に碁石形状や扁平な円形や多角形や細長い形状の永久磁石を取り付け、足の裏のツボ等に対し刺激を与え、物理的及び磁気的効果を発揮するようになっている。
さらに、ソックスカバーとして、特許文献3に記載されたものが提案されている。このソックスカバーは、踵部の表面に袋部を設け、この袋部内に円形、角形等の扁平板状体を収容し、足の踵部のツボを刺激するようになっている。
特開2000−83706号公報 実用新案登録第3026518号公報 実用新案登録第3075369号公報
一般に、人の正常な足には、図9に示すように足の各種の骨と筋肉により土踏まず側に形成される内側アーチA1と、外側に形成される外側アーチA2と、前側に形成される前側アーチA3とからなる平面ほぼ三角形状をなす三角形状のアーチ(後に詳述する)が形成される。加齢や病気等により足の筋肉や腱の機能が低下すると、前記三角形状のアーチA1〜A3が崩れることになる。このアーチの保持と安定化が損なわれて、偏平足、外反足或いは内反足になると、歩行する際に足のアーチの屈曲運動による血液の循環(ポンプ)作用が低下するとともに、踵部の着地時に足の骨格への衝撃が大きくなり、歩行動作が疲れ易くなることが知られている。外反足の右足の場合には、アキレス腱が右足の後方から見て上方に行くほど外側に傾斜する。
ところが、上述したショック吸収材或いは特許文献1に記載された靴底の踵骨支持部の構造は、足が偏平足、外反足或いは内反足となって、前記三角形状のアーチA1〜A3が崩れている場合に、本来の三角形状のアーチに矯正する方向へ向かわせるための機能を発揮することができず、根本的な解決策にはならないという問題があった。
特許文献2に記載された履物用中敷は、各種形状の永久磁石を取り付けているが、永久磁石の形状、厚さ寸法及び直径寸法をそれぞれ所定の範囲内に設定することにより本来の三角形状のアーチに矯正する方向へ向かわせるための効果があることに想到したものではなく、単なる足の踵部のツボの刺激による効果しか発揮することができないという問題があった。
さらに、特許文献3に記載されたソックスカバーは、踵部の表面に袋部を設け、この袋部内に円形、角形等の扁平板状体を収容し、足の踵部のツボを刺激するようになっている。しかし、このソックスカバーは、前記扁平板状体の形状、厚さ寸法及び直径寸法をそれぞれ所定の範囲内に設定することにより本来の三角形状のアーチに矯正する方向へ向かわせるための効果があることに想到したものではなく、単なる足の踵部のツボの刺激による効果しか発揮することができないという問題があった。
本発明は、足のアキレス腱の姿勢を正常化して、足の三角形状のアーチを本来の姿勢に矯正する方向に向かわせることができ、歩行による足の血液(ポンプ)循環を促進し、健康の増進を図ることができる履物及びそれに用いる中敷を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、足の踵骨の隆起部を支持する履物の踵骨支持部の中心部に対し、前記隆起部の裏面に延在する足の底の神経を、履物の使用状態において体重により前記隆起部の裏面に押し付けて刺激し、足の姿勢を矯正するための板状突部を設け、該板状突部を、扁平状の六形とし前記板状突部の中心を通る対角線の延長線は、前記踵骨支持部の中心と足の第1指を支持する第1指支持部の中心を結ぶ第1直線と、同じく踵骨支持部の中心と足の第2指を支持する第2指支持部の中心を結ぶ第2直線との間を指向するように設定され、前記板状突部の直径寸法を、3〜28mm、厚さ寸法を0.5〜6.0mmに設定したことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記板状突部の直径寸法は、8〜25mm、厚さ寸法は1.8〜4.0mmであることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記板状突部の直径寸法は、12〜22mm、厚さ寸法は1.0〜2.2mmであることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項において、前記板状突部は弾性材により形成され、足の踵により圧縮された状態で前記厚さ寸法になるように設定されていることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項において、足の第3総底足側神経及び第4総底足側神経の少なくともいずれか一つの神経と対応する足裏を支持する履物の足裏支持部に対し、第3総底足側神経及び第4総底足側神経の少なくともいずれか一つの神経の刺激用の板状突部を設けたことを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項において、前記板状突部は前記踵骨支持部又は足裏支持部に対し取付位置の調節可能に構成されていることを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、足の踵骨の隆起部を支持する中敷の踵骨支持部の中心部に対し、前記隆起部の裏面に延在する足の底の神経を、中敷の使用状態において体重により前記隆起部の裏面に押し付けて刺激し、足の姿勢を矯正するための板状突部を設け、該板状突部を、扁平状の六角形とし、前記板状突部の中心を通る対角線の延長線は、前記踵骨支持部の中心と足の第1指を支持する第1指支持部の中心を結ぶ第1直線と、同じく踵骨支持部の中心と足の第2指を支持する第2指支持部の中心を結ぶ第2直線との間を指向するように設定され、前記板状突部の直径寸法を、3〜28mm、厚さ寸法を0.5〜6.0mmに設定しことを要旨とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7において、前記板状突部の直径寸法は、8〜25mm、厚さ寸法は1.8〜4.0mmであることを要旨とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8において、前記板状突部の直径寸法は、12〜22mm、厚さ寸法は1.0〜2.2mmであることを要旨とする。
請求項10に記載の発明は、請求項7〜9のいずれか一項において、前記板状突部は弾性材により形成され、足の踵により圧縮された状態で前記厚さ寸法になるように設定されていることを要旨とする。
請求項11に記載の発明は、請求項7〜10のいずれか一項において、足の第3総底足側神経及び第4総底足側神経の少なくともいずれか一つの神経と対応する足裏を支持する中敷の足裏支持部に対し、第3総底足側神経及び第4総底足側神経の少なくともいずれか一つの神経の刺激用の板状突部を設けたことを要旨とする。
請求項12に記載の発明は、請求項7〜11のいずれか一項において、前記板状突部は前記踵骨支持部又は足裏支持部に対し取付位置の調節可能に構成されていることを要旨とする。
本発明によれば、足の靭帯の緩みや筋肉の老化等で足の三角形状のアーチが崩れて、足が例えば外反足、内反足、開帳足、偏平足或いはO脚等になる場合が多く、このように足が正常でない場合に、踵骨の裏面に延在する足の底の神経の一部が前記板状突部によって刺激され、この足の底の各種の神経の刺激により、脚及び足の各種の神経及び筋肉が活性化される。この神経及び筋肉の活性化により、脚及び足の血管が刺激され、血液循環が良くなる。この結果、脚及び足の各種の筋肉が正常な姿勢に戻るため、傾斜していたアキレス腱が上下方向に指向する正常状態に戻り、足の三角形状のアーチが正常化される方向へ向かう。従って、外反足又は内反足が矯正される方向へ向かい、歩行が正常化され、歩行による足の血液循環(ポンプ)作用が促進され、健康の増進を図ることができる。
以下、本発明を具体化した履物に用いる中敷の一実施形態を図1〜図9にしたがって説明する。
図1に示すように、右側の靴の底部に敷かれる中敷11は、人体の右側の足の裏の形状とほぼ同形状に形成された例えば綿、羊毛等の天然繊維或いは合成繊維等の織物、編み物、或いは不織布等の繊維製品よりなる本体シート12を備えている。この本体シート12の上面には、図3に示すように抗菌・消臭処理を施した例えば合成皮革よりなる化粧シート13が接着剤14によって接着されている。前記化粧シート13の足の踵支持部のほぼ全域には、例えば合成皮革又は天然皮革よりなるネームシート15がミシン糸16又は接着剤によって縫着されている。
図4に示すように、前記中敷11の踵骨支持部11aの中心O1の裏面には、例えばポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂又はポリプロピレン樹脂等の合成樹脂シート又は成型体或いは合成樹脂発泡体よりなる板状突部17が図3に示すように接着剤18によって接着されている。この板状突部17は図4に示すように正六角形に形成され、その中心O2を通る対角線Lの長さを直径Fと仮定すると、この直径Fの寸法は、3.0〜28.0mmの範囲に設定され、図3に示す板状突部17の厚さtの寸法は、0.2〜6.0mmの範囲に設定されている。
前記板状突部17の直径Fの寸法は、8〜25mmが望ましく、さらに望ましい寸法は12〜22mmである。又、板状突部17の厚さtの寸法は0.4〜4.0mmが望ましく、さらに望ましい寸法は0.7〜2.4mm、最も望ましいのは1.0〜2.2mmである。この実施形態では板状突部17の直径Fの寸法を15mm、厚さtの寸法を1.8mmとしている。板状突部17の材料が例えば発泡成型体や柔らかい材料のように圧縮性を有するものでは、体重によって板状突部17が圧縮された状態で前述した各寸法になるように設定されている。従って、通常の歩行に用いる履物に使用する場合と、運動靴に用いる場合とでは、板状突部17に作用する圧力が異なるので、非圧縮状態の板状突部17の厚さt寸法は自ずと異なり、後者は前者の2〜4倍の厚さに設定される。
次に、図4に基づいて、前記板状突部17の取付位置について説明する。
この実施形態では、前記中敷11の踵骨支持部11aの中心O1に前記板状突部17の中心O2を一致させている。又、前記板状突部17の中心O2の踵骨支持部11aの中心O1を基準とする幅W方向の許容変位量は、右側及び左側へそれぞれ0〜4.5mmである。さらに、前記板状突部17の中心O2の踵骨支持部11aの中心O1を基準とする前方向への変位量は0〜10mm、後方への変位量も0〜10mmである。
一般的に、踵骨支持部11aの中心O1は、図4に示すように中敷11の左右方向の中心に位置するとともに、中敷11の後端Eから前方に所定距離(一般的に14〜28mm)だけ離隔した位置にある。しかし、人によっては踵骨37の中心(後述する図8の踵骨隆起部37aの中心O37参照)と踵骨支持部11aの中心O1が一致しない場合がある。この場合には、図4において、踵骨支持部11aの中心O1を変位させて設定し、その変位した中心O1に板状突部17の中心O2を一致させる。この場合には変位した踵骨支持部11aの中心O1から板状突部17の中心O2の前述した許容変位量が設定される。
次に、図5に基づいて、上記のように構成した中敷11の使用方法について説明する。
図5に示すように、靴21の足30を支持する底材(ヒール材)22の上部外周縁には、足30の踵部30aを覆う被覆部23の下端縁が接着剤により接着されている。前記底材22の上面には、中底24が接着剤により接着されている。この中底24の上面24aには前記中敷11の踵骨支持部11aが支持されている。前記踵骨支持部11aと被覆部23には、足30の踵部30aが収容されている。図5においては、人の体重により板状突部17によって本体シート12、化粧シート13及びネームシート15が局部的に上方に盛り上り、踵骨37の隆起部37aの裏面を局部的に刺激する。
上記の使用状態においては、脚29及び足30を形成する脛骨34、距骨36及び踵骨37の後側の表面に沿って上方から下方に延在する脛骨神経51及び内側腓腹皮神経53の下端部(末端部)が踵骨37の隆起部37aの裏面中央部に延在している。又、図示しないがその他の各種の神経も延在している。そして、前記脛骨神経51及び内側腓腹皮神経53等の各種神経の下端部(末端部)が前記中敷11に設けた板状突部17の上方向への隆起部によって、人の体重の作用により踵骨37の隆起部37aの裏面に押しつけられて刺激されることになる。この隆起部37aの裏面中心部の各種の神経のうち特に二つの脛骨神経51及び内側腓腹皮神経53の刺激によって、足のアキレス腱の姿勢を正常化して、足の三角形状のアーチを本来の姿勢に矯正する方向に向かわせることができ、歩行による足の血液循環(ポンプ)作用を促進し、健康の増進を図ることができるという顕著な効果が得られることが実験により判明した。この効果について以下に説明する。
最初に、図6〜図9を用いて人の脚と足に関する構成について説明する。
図6には人体の下半身の脚29、足30、脊椎31、骨盤32、脚29の大腿骨33、脛骨34、腓骨35、足30の距骨36、踵骨37、足指骨群38が示されている。又、大殿筋41、大腿四頭筋42、大腿二頭筋43、腓腹筋44、アキレス腱45、前脛骨筋46も示されている。
図7には、脊椎31、骨盤32、大腿骨33、脛骨34、踵骨37、前述した脛骨神経51、総腓骨神経52、前述した内側腓腹皮神経53等が示されている。前記脛骨神経51と内側腓腹皮神経53は、自律神経系に関係しており、この自律神経系は交感神経系と、迷走神経系を介した副交感神経系という、互いに反対の作用を起こす(拮抗作用)二つの系統に分けられる。又、図示しないが、前記総腓骨神経52は、脚29の前側において浅腓骨神経と深腓骨神経に分岐されている。
足を裏側から見た図8には、足30の踵骨37に接続される骨群38が示されている。この図8には、舟状骨56、立方骨57、第1楔状骨58、第2楔状骨59、第3楔状骨60、第1足指骨群61、第2足指骨群62、第3足指骨群63、第4足指骨群64、第5足指骨群65及び第1足指骨群61が示されている。この実施形態では、踵骨37の隆起部37aの中心O37(図4の踵骨支持部11aの中心O1と同じ)と、前記第1足指骨群61の先端部の中心O3(図2には中敷11の第1足指支持部の中心O3が示されている)を結ぶ第1直線L1と、同じく前記中心O1と、前記第2足指骨群62の先端部の中心O4(図2には中敷11の第2足指支持部の中心O4が示されている)を結ぶ第2直線L2の間の中心に前記板状突部17の対角線Lの延長線L´が指向するように板状突部17の配置姿勢が決定されている。前記第1直線L1と、前記中心O1と前記第5足指骨群65の先端部の中心O5(図2には中敷11の第5足指支持部の中心O5が示されている)を結ぶ第5直線L5との間に前記板状突部17の対角線Lの延長線L´が指向するように板状突部17の配置姿勢が設定されるのが望ましい。
図9は足30の正常状態における三角形状のアーチの形成状態を示す。踵骨37の隆起部37aの中心037と、第1足指骨群61の第1中足骨61aの先端部との間に内側アーチA1が形成され、同じく隆起部37aの中心O37と第5足指骨群65の第5中足骨65aの先端部との間に外側アーチA2が形成されている。又、第1中足骨61aの先端部と、第5中足骨65aの先端部との間には、前側アーチA3が形成されている。各アーチA1〜A3は、前記各種の骨と図示しない正常な筋肉とによって形成される。
次に、図5において、脛骨神経51及び内側腓腹皮神経53の踵骨37の隆起部37aの裏面側に延在した部分が板状突部17によって刺激されることによる効果を、図5〜図8に基づいて説明する。
図7において、脛骨神経51及び内側腓腹皮神経53の下端部が板状突部17によって刺激されると、脛骨神経51及び内側腓腹皮神経53の分岐神経、末梢神経が接続されている図6に示す大殿筋41、大腿四頭筋42、大腿二頭筋43、腓腹筋44及び前脛骨筋46等の弛みが矯正されて活性化されるので、それらの筋肉が正常の姿勢に戻る。これによって、大殿筋41に張りが生じて、骨盤32の左右のアンバランスが補正される。さらに、図示しないが脊柱起立筋の張りが回復し、広背筋及び僧帽筋の張りも回復し、脊髄の活性化が図られる。これによって、全身の筋肉の血管収縮運動が活性化され、血液循環の活性化が行われるとともに前述した自律神経系の活性化が行われ、脳の活性化が行われる。
又、図6に示す腓腹筋44に接続されている不適正な傾斜した姿勢のアキレス腱45が図5に示すように上下方向に延びる正常な位置に戻される。さらに、脚29及び足30の各種の筋肉の活性化及び正常な位置への復帰により圧迫されていた動脈及び静脈が活性化されるので、筋肉がさらに活性化される。
又、前記アキレス腱45が正常な位置に復帰されると、足30の前述した三角形状の三つのアーチA1,A2,A3が正常化される方向に向かう。このため、人が歩行する際に正常化された三つのアーチA1,A2,A3のうち内側のアーチA1に沿って体重移動が行われ、図8に示す足の足底動脈66、足底静脈67、足底動脈弓68及び足の第1指と第2指の毛細血管等が刺激され、足30による血液の循環(ポンプ)作用が促進され、血行を良くすることができる。又、足30の踵部30aの着地時に足の骨格への衝撃が緩和され、歩行動作が疲れ難くなる。
次に、実験の結果について説明する。
前記板状突部17を装着した中敷11(実施例1〜5)と、板状突部17を装着しない中敷(比較例1)を用いて、実験を行ったところ、表1及び表2に示すデータが得られた。実施例1〜5の板状突部17の形状は六角形で、その材料は、いずれもポリウレタン樹脂の微発泡シートを裁断したものである。又、それらの直径Fの寸法が15mm、厚さtの寸法が人の体重による圧縮状態で1.5mmの同じものを用いた。実施例1は踵骨支持部11aの中心O1と板状突部17の中心O2が一致する箇所、実施例2、3は踵骨支持部11aの中心O1よりも板状突部17の中心O2が前方に4mm、8mm変位した箇所、実施例4,5は踵骨支持部11aの中心O1よりも板状突部17の中心O2が後方に4mm、8mm変位した箇所である。
Figure 0004457076
Figure 0004457076
表2における符号「HF」は、「High−frequency conponent:高周波成分」、「LF」は、「Low−frequency conponent:低周波成分」である。又、「LF/HF」は交感神経活動、「HF」は「副交感神経活動」を意味する。表2中の数値は、心電図、呼吸数、心拍数及び血圧の四種類のデータに基づいて、高速フーリエ変換を用いた変動スペクトル解析装置による解析結果を示す係数である。交感神経活動「LF/HF」に関しては数値が高いほどよく、副交感神経活動「HF」に関しては数値が低いほどよいことを意味する。
表1及び表2における比較例1及び実施例1〜5は、それぞれ「200歩」歩いた後、数分間のインターバルをとって測定した測定値を示す。なお、この測定時期は後掲の表3〜表8においても同様である。
実施例1の板状突部17の中心O2の位置は、足30の踵骨の隆起部37aの中心O37と同じである。隆起部37aの中心O37と対応する裏面は、踵部30aの底部外表面より上方へ1.2〜7.0mmにある。この位置は、外側足底神経(脛骨神経51及び総腓骨神経52)を最も刺激する箇所であることが実験により確認された。すなわち、この箇所では、表2に示すように交感神経活動(LF/HF)が比較例1の0.857から1.567に上昇し、副交感神経活動(HF)が比較例1の0.085から0.043に低下することがわかった。
表1に示すように、実施例1では、心拍数は、比較例の60回/分から66回/分、血圧は比較例1の97mmHgから119mmHgに上昇した。この結果は、血液循環量の増加を示すものである。板状突部17の位置が前方に4mm、8mm、後方に4mm、8mmの実施例2〜5においては、交感神経活動、副交感神経活動、心拍数、血圧ともに比較例1とほぼ同じで効果があまりないことがわかった。従って、実施例1のように板状突部17の位置は指定した中敷11の踵骨支持部11aの中心O1に板状突部17の中心O2が一致するように貼着するのが最も優れていると言える。表2のデータによれば踵骨支持部11aの中心O1から板状突部17の中心O2が前後にそれぞれ8mm変位しても効果はあるが、変位量が10mm以上になると効果があまり期待できない。
次に、板状突部17の形状を変化させた場合の実験結果について説明する。
板状突部17を装着しない中敷(比較例1)と、三角形(比較例2)、四角形(比較例3)、五角形(比較例4)、六角形(実施例)、七角形(比較例5)、八角形(比較例6)、九角形(比較例)及び円形(比較例)の板状突部17を装着した中敷11とを用いて、実験を行ったところ、表3及び表4に示すデータが得られた。各例の板状突部17の材料は、いずれもポリウレタン樹脂の微発泡成型品である。又、比較例2,3,4,5,6,7,8及び実施例1の板状突部17の中心O2と一つの頂点を通る対角線L(例えば三角形又は五角形のように対角線と言えないものもあるが対角線と称す)の長さ寸法を直径Fと仮定すると、それらの寸法は全て15mmに設定した。又、厚さtの寸法が人の体重による圧縮状態で1.8mmとなる同じものを用いた。各例の板状突部17の中心O2の位置は、全て踵骨支持部11aの中心O1と板状突部17の中心O2と一致する箇所である。
Figure 0004457076
Figure 0004457076
それぞれの形状の実験結果では、表3に示すように、六角形(実施例)では心拍数は、比較例1の60回/分から70回/分に上昇している。血圧は比較例1の97mmHgから120mmHgに上昇した。又、表4に示すように、六角形(実施例)において交感神経活動は、比較例1の0.857から1.689に上昇し、副交感神経活動は、比較例1の0.085から0.035に低下している。しかし、三角形(比較例2)、四角形(比較例3)では効果が見られず、五角形(比較例4)、七角形(比較例5)及び八角形(比較例6)では、交感神経活動は、比較例1の0.857から1.235、1.245、1.233と上昇し、副交感神経活動は比較例1の0.085から0.065、0.059、0.059と減少してはいるものの六角形(実施例)ほどの効果は現れていない。又、九角形(比較例)、円形(比較例)において、効果が見られなかった。以上のデータから六角形(実施例)が最も効果がある。
以上のように六角形(実施例)の板状突部17は、歩行のたびに適正位置に配設された六つの頂点17bで脛骨神経51及び内側腓腹皮神経53を最も効率的に刺激するものである。従って、加齢や重力の影響で足の末端に鬱血した静脈の還流を促進するとともに、骨盤の左右のバランスを整えることとなる。
一般に、正常な足30を有する人が歩行する際には、踵部(踵骨の隆起部37aの中心部)より着地し、図9に示す内側アーチA1の内側寄りにおいて体重の重心を移動しながら図8に示す踵骨の隆起部37aの中心O1から第1足指骨群61の先端部の中心O3と第2足指骨群62の先端部の中心O4の間を、つまり前記板状突部17の対角線Lの延長線L´に沿って歩行の際に足の重心が移動するように歩行が行われるのが理想的である。
上記の理想的な歩行動作を安定化させるためには、実験の結果、板状突部17の形状を六角形にするとともに、その対角線Lの延長線L´が前記第1及び第2直線L1,L2の間の中心に位置するように板状突部17を貼着することが最も優れていることが判った。この理由は以下のように推論される。すなわち、六角形の板状突部17は歩行の際に板状突部17が脛骨神経51及び内側腓腹皮神経53を刺激するときの押圧力が六つの頂点17bのうち図4に示す最も後方の一つの頂点17bが歩行の際に脛骨神経51等を強く刺激し、最も前方の一つの頂点17bも脛骨神経51等を強く刺激する。又、板状突部17の対角線Lの左右両側にもそれぞれ二つの頂点17bが存在するため、これら計四つの頂点17bにより脛骨神経51等が四箇所において強く刺激される。この結果、脛骨神経51等を刺激する効率が最もよくなり、歩行の際に足の左右へのグラツキが抑制され、足を最も安定化した状態とすることができると考えられる。
五角形の板状突部17は、六角形の板状突部17と比較すると頂点の数が少ないので、六角形の板状突部17よりも脛骨神経51等の刺激効率が劣ると考えられる。又、八角形は六角形の板状突部17よりも頂点の数が多いので、脛骨神経51等の刺激効率が劣り、九角形は円形に近く及び円形の板状突部17は頂点が全く無いので、効率的な神経の刺激を行うことができないと考えられる。
次に、板状突部17の厚さ寸法を変えて、実験を行ったところ、表5,6に示すデータが得られた。各例の板状突部17の形状は六角形で、その材料は、いずれもポリウレタン樹脂の微発泡成型品である。又、それらの直径Fの寸法が15mmの同じものを用いた。各例の板状突部17は、いずれも踵骨支持部11aの中心O1と板状突部17の中心O2が一致する箇所に配置されている。比較例1、実施例1〜実施例7、比較例3の板状突部17の厚さtの寸法は人の体重による圧縮状態で、0.2mm、0.5mm、0.8mm、1.8mm、2.2mm、2.8mm、3.5mm、4.0mm、6.0mmに相違させている。
Figure 0004457076
Figure 0004457076
ところで、皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3層からなり、ほぼ表皮の厚さ0.12mm、真皮の厚さ1.8mm、皮下組織の厚さ0.08mmで全層厚さで、約2.0mmである。板状突部17の厚さ寸法は、皮膚の厚さ寸法よりも若干薄い1.8mmが最も適切であることが実験により判った。
実験によれば、板状突部17の厚さ寸法が1.8mm(実施例3)では、交感神経活動が、表6に示すように比較例1の0.857から1.489に上昇し、副交感神経活動は比較例1の0.085から0.032に低下している。この結果は、交感神経活動が高まり、副交感神経活動の低下を示すものである。又、心拍数は表5に示すように比較例1の60回/分から72回/分、血圧は比較例の97mmHgから122mmHgに上昇した。板状突部17の厚さ寸法が1.8mm(実施例3)よりも厚く、2.2mm(実施例4)〜4.0mm(実施例7)の場合には、交感神経活動は、比較例1の0.857から1.189〜1.194、交感神経活動は、比較例1の0.085から0.059〜0.066、心拍数は表5に示すように比較例1の60回/分から63回/分〜64回/分、血圧は比較例1の97mmHgから100mmHg〜106mmHgに上昇しており、比較例1より若干の変動がみられるが、厚さ1.8mmの板状突部17(実施例1)によって得られる効果は期待できない。反対に、板状突部17の厚さ寸法が1.8mmよりも薄く、0.8mm(実施例2)及び0.5mm(実施例1)では、交感神経活動は比較例1の0.857から0.965,0.979、副交感神経活動は比較例1の0.085から0.067,0.069、心拍数は比較例の60回/分から60回/分、62回/分、血圧は比較例の97mmHgから99mmHg,100mmHgに上昇しており効果が見られる。しかし、厚さ寸法が0.2mm(比較例2)以下では効果が無いことがわかった。
以上の実験データから明らかなように、板状突部17の厚さ寸法が1.8mmの実施例1の場合に、最も血液循環量を増加させることが判った。
次に、板状突部17の直径F寸法を変えて、歩行実験を行ったところ、次のような結果が得られた。板状突部17の形状は六角形で、その材料は、いずれもポリウレタン樹脂の微発泡成型品である。又、板状突部17は、いずれも踵骨支持部11aの中心O1と板状突部17の中心O2が一致する箇所に配置されている。各例の板状突部17の厚さtの寸法は人の体重による圧縮状態で、1.8mmである。
直径Fが3.0mm以下では、効果が非常に低いことがわかった。又、直径Fが5.0mm〜28mmでは、効果が見られ、28mm以上では効果が低くなることがわかった。板状突部17の直径Fの寸法は、5.0〜25.0mmの範囲が望ましい。前記各板状突部17の直径Fの寸法を、8〜25mm又は12〜22mmに設定するのがさらに望ましい。前記各板状突部17の直径Fの寸法を、18mmに設定するのがさらに望ましい。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい
・ 図1に示すように、前記化粧シート13とネームシート15の間に前記板状突部17を介在させて、その周囲をミシン糸16により縫着したり、接着剤により接着したりするようにしてもよい。
・ 図1に示すように、前記底材22の上面22aのほぼ中央部に板状突部17を取り付けるための嵌合凹部22bを形成し、板状突部17の下面に形成された凸部17cを嵌入するようにしてもよい。又、図示しないが板状突部17を靴の構造に応じて底材22の上面に直接接着したり、中底24に直接接着したり、底材(ヒール材)等に接着したりしてもよい。
・ 図1に示すように、板状突部17を外周ほど高くなる緩やかな円弧状に形成してもよい。
・ 図1に示すように、履物としての靴下71の踵部の底部に板状突部17を当て布72を用いてミシン糸73により縫着してもよい。この場合には、靴下71を装着した状態で、板状突部17の位置が適正位置になるように靴下71の底部を伸縮性の低い材料により形成する必要がある。
・ 図1に示すように、足の第5指及び第4指に連なる第5足指骨群65及び第4足指骨群64の間にあり、かつ外側足底神経に連なる第4総底側指神経75と対応する中敷11の足裏支持部に対し、該第4総底側指神経75を刺激するための第4総底側指神経刺激用の板状突部19Aを設けてもよい。この場合には第4総底側指神経75が刺激されて、足の筋肉や足底動脈弓68(図8参照)等が活性化され、血行を良くすることができる。
又、第4指及び第3指に連なる第4足指骨群64及び第3足指骨群63の間にあり、かつ内側足底神経に連なる第3総底側指神経76と対応する中敷11の足裏支持部に対し、該第3総底側指神経76を刺激するための板状突部19Bを設けてもよい。この場合には第3総底側指神経76が刺激されて、足の筋肉や足底動脈弓68(図8参照)等が活性化され、血行を良くすることができる。前記足裏支持部に対し前記板状突部19A,19Bを取付位置の調節可能に可能にしてもよい。
さらに、前記板状突部19A,19Bを両方設けてもよい。これらの板状突部19A,19Bを設けた場合には、板状突部17との相乗効果が期待できる。
上記板状突部19A,19Bの形状は、図1に示す四角形以外に、図示しないが長方形、平行四辺形又は三日月形にしてもよい。
・ 図1に示すように板状突部17を小突起17dの集合体(六角形の均等物)としてもよい。図1に示すように板状突部17を例えば六角形のリング状部17eと小突起17fとにより形成し、小突起17fを永久磁石により形成してもよい。
・ 図1に示すように本体シート12の上面に面ファスナー81のオス型面ファスナー部82を接着し、一方、板状突部17の下面にメス型面ファスナー部83を接着してもよい。図示しないが例えば複数の係止凹部を靴の底材22に形成し、板状突部17の裏面に係止凸部を設けて、係止凹部への係止凸部の係止位置を変更することにより板状突部17の取付位置の調節を行うようにしてもよい。これらの場合には、板状突部17を適正な踵骨支持部11aの中心O1、つまり踵骨37の隆起部の中心O37と対応するように容易に取り付けることができる。
・ 前記本体シート12の裏面に接着した板状突部17をネームシート15の上面に接着してもよい。中敷11等に板状突部17を露出するよう取り付ける場合には、衝撃吸収性能に優れたソフトな材料、例えば発泡樹脂成型品により板状突部17を形成して、使用時の履き心地を向上するようにするのが望ましい。
・ 図示しないが、単体の板状突部17の裏面に接着剤を塗布し、その接着剤の表面にカバーシートを接着してもよい。この場合にはカバーシートを剥離して、板状突部17を履物や中敷に接着すればよい。
・ 前記本体シート12の材料として、織物、編み物、或いは不織布等の繊維製品以外に合成皮革、人工皮革、塩化ビニール樹脂、レザー、天然皮革等の一般に使われている材料を用いてもよい。
・ 前記板状突部17の材料として、合成樹脂以外に、天然樹脂、又はその発泡体、合成ゴム、天然ゴム又はそれらの発泡体、合成繊維、天然繊維の織物、編み物、不織布又は合成皮革、人工皮革、天然皮革、コルク等材料を用いてもよい。さらに、金、銀、銅、アルミユウム、鉄、ステンレススチール等の金属やセラミック、ガラス、赤外線を発する天然石、磁石或いは人口石等を用いてもよい。
・ 前述した靴や靴下以外に、下駄、スリッパ、サンダル、ハイヒール或いは足袋等の履物に具体化してもよい。又、それらに用いる中敷に具体化してもよい。
・ 上記各種の履物の中底の材料としてパルプ圧縮シート、皮革シート或いは不織布等を用いてもよく、その表面に板状突部17を取り付けてもよい。又、履物の底材(又はヒール材)としてゴム、皮革或いは合成樹脂等を用いてもよく、その表面に板状突部17を取り付けてもよい。中底のない履物の場合には、底材(ヒール材)の表面に板状突部17を取り付けてもよい。
(定義)
この明細書で板状突部17の形状は、六形の形状と均等のものも含むものとする。
この発明の履物を靴の中敷に具体化した一実施形態を示す平面図。 図1に示す中敷の裏面図。 図1のA−A線拡大断面図。 中敷の踵骨支持部に対する板状突部の取付位置を説明するための裏面図。 靴に中敷を収容した使用状態を示す断面図。 人体の下半身の骨格と筋肉の関係を示す略体側面図。 人体の下半身の骨格と神経の関係を示す後ろ側から見た略体説明図。 人体の足の骨格及び血管を裏側から見た略体説明図。 人体の足の三角形状のアーチを示す斜視図 中敷の板状突部の取付構造の別例を示す断面図。 靴の底部に対する板状突部の取付構造の別例を示す断面図。 板状突部の別例を示す断面図。 板状突部を履物としての靴下に具体化した一部破断側面図。 中敷の別例を示す裏面図。 板状突部の別例を示す斜視図。 板状突部の別例を示す斜視図。 板状突部の取付構造の別例を示す断面図。
符号の説明
L…対角線、L1…第1直線、L5…第5直線、L´…延長線、O1…踵骨支持部11aの中心、O2…板状突部17の中心、O3…第1足指骨群61の先端部の中心、O4…第2足指骨群62の先端部の中心、11a…踵骨支持部、17…板状突部、17b…頂点、19A,19B…神経刺激用の板状突部。

Claims (12)

  1. 足の踵骨の隆起部を支持する履物の踵骨支持部の中心部に対し、前記隆起部の裏面に延在する足の底の神経を、履物の使用状態において体重により前記隆起部の裏面に押し付けて刺激し、足の姿勢を矯正するための板状突部を設け、該板状突部を、扁平状の六角形とし、前記板状突部の中心を通る対角線の延長線は、前記踵骨支持部の中心と足の第1指を支持する第1指支持部の中心を結ぶ第1直線と、同じく踵骨支持部の中心と足の第2指を支持する第2指支持部の中心を結ぶ第2直線との間を指向するように設定され、前記板状突部の直径寸法を、3〜28mm、厚さ寸法を0.5〜6.0mmに設定したことを特徴とする履物。
  2. 請求項1において、前記板状突部の直径寸法は、8〜25mm、厚さ寸法は1.8〜4.0mmであることを特徴とする履物。
  3. 請求項2において、前記板状突部の直径寸法は、12〜22mm、厚さ寸法は1.0〜2.2mmであることを特徴とする履物。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、前記板状突部は弾性材により形成され、足の踵により圧縮された状態で前記厚さ寸法になるように設定されていることを特徴とする履物。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項において、足の第3総底足側神経及び第4総底足側神経の少なくともいずれか一つの神経と対応する足裏を支持する履物の足裏支持部に対し、第3総底足側神経及び第4総底足側神経の少なくともいずれか一つの神経の刺激用の板状突部を設けたことを特徴とする履物。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項において、前記板状突部は前記踵骨支持部又は足裏支持部に対し取付位置の調節可能に構成されていることを特徴とする履物。
  7. 足の踵骨の隆起部を支持する中敷の踵骨支持部の中心部に対し、前記隆起部の裏面に延在する足の底の神経を、中敷の使用状態において体重により前記隆起部の裏面に押し付けて刺激し、足の姿勢を矯正するための板状突部を設け、該板状突部を、扁平状の六角形とし、前記板状突部の中心を通る対角線の延長線は、前記踵骨支持部の中心と足の第1指を支持する第1指支持部の中心を結ぶ第1直線と、同じく踵骨支持部の中心と足の第2指を支持する第2指支持部の中心を結ぶ第2直線との間を指向するように設定され、前記板状突部の直径寸法を、3〜28mm、厚さ寸法を0.5〜6.0mmに設定したことを特徴とする中敷。
  8. 請求項7において、前記板状突部の直径寸法は、8〜25mm、厚さ寸法は1.8〜4.0mmであることを特徴とする中敷。
  9. 請求項8において、前記板状突部の直径寸法は、12〜22mm、厚さ寸法は1.0〜2.2mmであることを特徴とする中敷。
  10. 請求項7〜9のいずれか一項において、前記板状突部は弾性材により形成され、足の踵により圧縮された状態で前記厚さ寸法になるように設定されていることを特徴とする中敷。
  11. 請求項7〜10のいずれか一項において、足の第3総底足側神経及び第4総底足側神経の少なくともいずれか一つの神経と対応する足裏を支持する中敷の足裏支持部に対し、第3総底足側神経及び第4総底足側神経の少なくともいずれか一つの神経の刺激用の板状突部を設けたことを特徴とする中敷。
  12. 請求項7〜11のいずれか一項において、前記板状突部は前記踵骨支持部又は足裏支持部に対し取付位置の調節可能に構成されていることを特徴とする中敷。
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