JP4456075B2 - エアフィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、液晶・半導体生産用クリーンルーム等、超清浄空間を作り出すエアフィルタに関するものである。
従来、液晶・半導体用生産用クリーンルームは、エアフィルタを天井全体に敷き詰めて大型ファンにより空気を循環させる構造となっている。このようなエアフィルタとして、従来、縦610mm×横610mmの大きさのエアフィルタが用いられている。エアフィルタの濾材の保護手段として、実開昭57−73363号公報に開示のように、波状にひだ付け加工した濾紙の長手方向の両側面にクラフト紙を貼着し、その底面に金網からなる補強部材を張設するとともに、この補強部材を更に補強するために、金網の両側に折曲部を設けて部品にはめ込むようにしたものや、前記折曲部に加えて金網の平坦部にビードを設けたものが用いられている。
ところで、最近、低価格なクリーンルームを作るため、天井フレームに使用されるアルミニウム材の使用量の削減や、フィルタの数量だけ存在するファンの数量を減らすという理由から、縦4フィート×横4フィート等の大型エアフィルタが用いられている。このような大型エアフィルタは、水平に置いて使用する場合の自重や風圧によるフィルタパックの変形が大きく、また、このような変形に起因して濾材の破損が多いため、この問題を解決することが課題であった。
しかしながら、前記公報に開示されたような濾材の保護手段では、折曲部或いは折曲部及びビードを設けた金網を、合成樹脂からなるパッキングで前記クラフト紙に接着しただけであるため、補強効果が小さく、自重や風圧による変形が大きくなる大型エアフィルタの濾材の変形を防止できないという問題があった。
このような問題に対処するために、特許第3337676号公報には、ジグザグ状に折り畳んだプリーツ付きの濾材で構成されるフィルタパックの少なくとも下流側に網状物を配設し、該網状物に一本以上のリブを設け、前記網状物の周囲をフィルタ枠の内側壁に設けた切り込みに埋め込み固定したエアフィルタが開示されている。前記エアフィルタは、前記網状物の周囲を、フィルタ枠の内側壁に設けた切り込みに埋め込み固定することで網状物全体の強度を高め、フィルタパックの変形防止及び濾材の保護を強化している。
ところが、大型エアフィルタは、フィルタパック自体の自重が非常に大きくなる上に、フィルタパックにかかる風圧も大きくなるため、長期間の使用により、特にフィルタパックの中央部分が自重によって大きく下流側方向に垂れ下がる傾向にあり、フィルタパックの変形を長期間防止するため、濾材の保護手段の改善を図る必要があった。
そこで、本発明は、縦4フィート×横4フィート等の大型化したエアフィルタにおいて、従来通りの均一な吹出し風速と捕集効率を維持し、圧力損失を上昇させることなく、フィルタパックの変形とそれに起因する濾材の破損の防止の効果を更に向上させ、長期間の使用を実現したエアフィルタを提供することを課題とする。
本発明のエアフィルタは、前記目的を達成するべく、請求項1に記載の通り、フィルタパックの少なくとも下流側に二枚以上の網状物を配設してフィルタ枠に収納したエアフィルタであって、前記網状物の少なくとも一端部を折り曲げて二本以上のリブを形成し、前記リブに沿って補強板を設け、前記リブ同士の背面を突き合わせてフィルタ枠に固定したエアフィルタであって、前記リブの端部を折り返し、この折り返し部と前記リブとの間に補強板を配置して、前記折り返し部で前記補強板を前記リブに圧接して固定したことを特徴とする。
また、請求項2記載のエアフィルタは、請求項1に記載のエアフィルタにおいて、前記フィルタパックは、ジグザグ状に折り畳んだプリーツ付きの濾材で構成されたものであって、前記リブが前記濾材のプリーツと平行に設けられたことを特徴とする。
また、請求項3記載のエアフィルタは、請求項2に記載のエアフィルタにおいて、前記リブが前記濾材のプリーツの折山間に没入されるように設けられたことを特徴とする。
また、請求項記載のエアフィルタは、請求項に記載のエアフィルタにおいて、前記リブの端部を鋭角に折り返し、前記折り返し部としたことを特徴とする。
また、請求項記載のエアフィルタは、請求項1に記載のエアフィルタにおいて、前記エアフィルタの厚さXと、前記リブの高さX1の比X1/Xを1/5〜2/3としたことを特徴とする。
また、請求項記載のエアフィルタは、請求項1に記載のエアフィルタにおいて、前記補強板が厚さ0.5mm〜2mmであることを特徴とする。
また、請求項記載のエアフィルタは、請求項1に記載のエアフィルタにおいて、前記補強板は、耐食性の金属製板であることを特徴とする。
また、請求項記載のエアフィルタは、請求項1に記載のエアフィルタにおいて、前記網状物は、少なくとも一対の端部をフィルタ枠に設けた切り込みに埋め込み固定したことを特徴とする。
本発明のエアフィルタは、フィルタパックの少なくとも下流側に二枚以上の網状物を配設してフィルタ枠に収納したエアフィルタであって、前記網状物の少なくとも一端部を折り曲げて二本以上のリブを形成し、前記リブに沿って補強板を設け、前記リブ同士の背面を突き合わせてフィルタ枠に固定したことを特徴とするものである。
本発明のエアフィルタは、網状物を折り曲げて形成したリブに沿って補強板を設けるとともに、二本以上の前記リブ同士の背面を突き合わせてフィルタ枠に固定することにより、網状物の強度を飛躍的に向上させている。このため、本発明のエアフィルタは、主に縦916mm以上、厚さ30〜290mmの大型化したエアフィルタにおいて、リブ及び補強板によって強度を向上させた網状物で、重くなったフィルタパックの下流側方向への変形を長期間防止し、エアフィルタを長寿命化することができる。
前記フィルタパックは、ガラス繊維製、合成樹脂繊維製、PTFE製等の濾材をジグザグ状に折り畳み、その際、波形セパレータを介挿して濾材の折山部同士の間隔を保持したり、或いは、前記濾材を折り畳む前に予めリボン状ホットメルト樹脂を濾材の流れ方向に塗布して間隔保持部を形成し、その折山部同士の間隔を保持するようにして形成することができる。
前記フィルタパックは、ジグザグ状に折り畳まれた濾材のプリーツと平行となる直線状の両端部を接着剤で、濾材のプリーツと直交するジグザグ状の両端部を気密性のあるシール材でフィルタ枠に固定する。
また、前記フィルタ枠としては、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属製板、PC等の押出成形樹脂製板等の樹脂製板、合板等の木製板等を使用することができる。
また、前記網状物としては、厚さ0.5mm以上、開口率30〜80%の樹脂製、或いは、金属製のラス網等を使用することができる。
前記網状物は、前記網状物の少なくとも一対の端部を、フィルタ枠の内側壁に設けた切り込みに埋め込み固定することで網状物全体の強度を高めることができる。
前記網状物は、少なくとも一端部を折り曲げて、一枚の網状物に少なくとも一本のリブを形成している。そして、網状物のリブ同士の背面を突き合わせてリブの補強効果を向上させている。例えば、二枚の網状物をエアフィルタの下流側に配設する場合は、フィルタパックの下流側方向への変形を有効に防止するため、二枚の網状物の各一端部を折り曲げて形成される二本のリブ同士の背面を突き合わせた補強部が少なくともフィルタパックの中央部に配置されるようにすることが望ましい。また、例えば、三枚の網状物をエアフィルタの下流側に配設する場合は、中央部に配置する網状物の両端部を折り曲げて、一枚の網状物に二本のリブを形成し、両側部に配置する網状物の一端部を折り曲げてそれぞれ一本のリブを形成し、中央部に配置する網状物の両端部に形成したリブと、両側部に配置する網状物の一端部を折り曲げて形成したリブ同士の背面を突き合わせた突き合わせ部が、フィルタパックの両側部に配置されるようにすることが望ましい。尚、複数枚の網状物を用いて、前記突き合わせ部が全体に50mm〜100mmの等間隔で配置されるようにしてもよい。
前記網状物は、前記網状物の少なくとも一対の端部を、フィルタ枠の内側壁に設けた切り込みに埋め込み固定することで網状物全体の強度を高めることができる。
また、前記リブをフィルタパックの濾材に施されたプリーツと平行に配置した場合は、前記リブに沿って空気が上流側から下流側へ流れるため、気流の乱れを押さえることができる。
また、前記リブを前記濾材に施されたプリーツの折山間に没入されるように形成した場合は、没入空間を利用してリブの高さを確保することができ、リブに沿って配置する補強板の幅(リブに沿って補強板を立てた場合の高さ)も確保することができるため、網状物の強度を更に向上することができる。
また、前記リブの高さとして、エアフィルタの厚さXとリブの高さX1の比X1/Xが1/5〜2/3とすることが好ましい。
前記比X1/Xが1/5未満であると、リブの補強効果が少なく、網状物の強度を向上することができないため、1年以上の長期間に亘って、フィルタパックの変形を防止することができないからである。
エアフィルタを取り付けるクリーンルームは、滅菌等のために有機ガスを使用する場合があり、このガスが腐食性を有するものである場合が多いため、前記補強板は、ステンレス、アルマイト加工したアルミニウム等の耐食性を有する金属製板であることが好ましい。
前記補強板は、厚さが0.5mm〜2mmであることが好ましい。補強板の厚さが0.5mm未満であると、補強効果が少ないため好ましくなく、2mmを超えると圧力損失が上昇するため好ましくない。
また、前記補強板は、前記リブの端部を折り返し、該折り返し部で前記補強板を前記リブの平面に圧接して固定した場合は、リブと折り返し部で補強板をリブに巻き込むように固定しているため、リブ、折り返し部及び補強板によって、網状物を補強する補強部の厚みが増加し、網状物の強度を更に向上させることができる。このため、時間の経過に伴って自重により空気の下流側方向に徐々に垂れ下がるフィルタパックの変形が、前記網状物によって長期間、安定に防止される。
また、補強板は、リブの端部を折り返した折り返し部でリブに圧接して固定しているため、ボルトやリベット等で補強板をリブに取り付けた場合のようにリブからボルト等が突出することによって気流が遮られ、エアフィルタを通過する気流が乱れてデッドゾーンが形成されることがない。また、補強板を網状物に溶接した場合のように、溶接の程度によって製品がばらつくことがなく、製品歩留りの向上と安定した品質のエアフィルタを提供することができる。このように、前記リブの端部に折り返し部が形成されていると、網状物の切断面が濾材に対面せず、網状物の切断面によって濾材が傷つけられないという利点もある。
前記リブの端部を鋭角に折り返して折り返し部とした場合は、エアフィルタを流通する空気が補強板の端面に衝突せず、前記鋭角の折り返し部に沿って空気が流通するため、エアフィルタの圧力損失の上昇を小さくすることができる。
前記リブと補強板は、その両端部をフィルタパックとともに、フィルタ枠にシール材で固定することができる。また、前記リブ及び補強板を、フィルタ枠の内側壁に設けた切り込みに埋め込み固定すると、リブ及び補強板がフィルタ枠に強固に固定されるため、網状物の強度アップを図る補強効果が向上する。
次に、本発明の実施例について、図面に基づき説明する。図1は、本発明のエアフィルタの一実施例を示す平面図、図2はリブに補強板を固定する状態を説明する説明図、図3は図1のIII−III線の拡大部分断面図、図5は、従来例のエアフィルタの断面図である。
(実施例1)
図1において、1はエアフィルタを示し、縦横寸法1220mm×1220mm、厚さ75mmの大型エアフィルタとして形成されており、折幅65mmのフィルタパック10と厚さ15mmのアルミニウム製のフィルタ枠20、厚さ1mm、開口率約70%のアルミニウム製の二枚のラス網30とから構成されている。
前記フィルタパック10を構成するガラス繊維製の濾材11はジグザグ状に折り畳み、これらの折山部間をリボン状ホットメルト樹脂で固定して折り畳み間隔を保持するように構成されている。
更に、前記濾材11のプリーツと平行となる端部11a,11bは、前記フィルタ枠20の内側壁21,22に接着剤12で固定され、前記濾材11のプリーツと直交するジグザグ状の端部11c,11dは、フィルタ枠20の内側壁23,24にシール剤13で密封固定されている。
二枚のラス網30,30は、その一端部を垂直に起立するように折り曲げ、前記濾材11に施されたプリーツと平行に前記濾材11のプリーツの折山間に没入されるように高さ30mmのリブ31を形成した。
図2に示すように、リブ31の端部を折り返して角度約30度の鋭角となる折り返し部31aを形成し、前記リブに沿って、厚さ1mm、前記リブ高さに合わせて幅28mm程度のステンレス製の補強板32を配設し、折り返し部31aの上方からリブ方向に向けて折り返し部31aをプレスして、折り返し部31aで補強板32を巻き込んで、補強板32をリブ31に圧接して固定している。
そして、図3に示すように、フィルタパック10の中央部を通るように、二枚のラス網30,30の一端部に形成されたリブ31,31同士の背面を突き合わせて、これらのリブ31,31の突き合わせ部33を形成してラス網30,30をフィルタパックの下流側に配置した。前記リブ31,31と平行となるラス網30,30の端部をフィルタ枠20の内側壁21,22の下流側に設けた切り込み25に埋め込んで固定し、前記リブ31,31と直交するラス網30,30の端部を、リブ31及び補強板32とともに、フィルタ枠20の内側壁23,24に、前記フィルタパック10とともに、シール材13で密封固定している。このように、リブ31及び補強板32をフィルタ枠20の内側壁23,24に固定しているため、前記リブ31及び補強板32によってラス網30,30の強度を向上することができる。
(実施例2)
前記実施例1のエアフィルタと同様の材料、大きさのエアフィルタにおいて、前記リブの高さを11mmとし、補強板の幅を前記リブの高さに合わせて約8mmとしたこと以外は、実施例1と同様のエアフィルタとした。
(従来例)
前記実施例1のエアフィルタと同様の材料、大きさのエアフィルタにおいて、図5に示すように、前記リブ31に補強板を設けないこと以外は、実施例1と同様のエアフィルタとした。
前記実施例1、2及び従来例のエアフィルタについて、各エアフィルタを水平置きにした1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後、1年後のフィルタパックの変形を測定し、濾材の破断の状況を確認した。尚、フィルタパックの変形は、水平置きしたエアフィルタのフィルタ枠の下流側の端部を基準として、該基準からフィルタパックがエアフィルタの下流側方向に垂れ下がった変形量を長さで測定した。図4に実施例1及び従来例のエアフィルタの濾材の変形状態を示し、表1に実施例1、2及び従来例のエアフィルタの濾材の変形状態の結果を示す。
Figure 0004456075
表1及び図4に示すように、実施例1のリブの高さX1とエアフィルタ厚さXの比X1/Xが1/5以上(比X1/Xが0.20以上)となるリブに補強板を設けた場合は、エアフィルタの大型化に伴い、濾材面積の拡大により重くなったフィルタパックの変形が、長期間、有効に防止されていることが確認できた。即ち、実施例1のエアフィルタは、水平置き後1年経過した後であってもフィルタパックの変形が5mm程度に押さえられており、濾材の破断も無いことが確認できた。これは、網状物に形成されたリブ、リブの折り返し部及び補強板から構成される網状物を補強する補強部の厚さが増大し、このリブ及び補強板をフィルタ枠に固定しているため、網状物の強度が飛躍的に向上したためである。
実施例2のように、網状物のリブに補強板を設けた場合は、前記リブと補強板の補強効果により、網状物の強度を向上することができ、水平置き後3ヶ月経過した後までフィルタパックの変形を4mm程度に防止することができることが確認できた。但し、リブの高さX1とエアフィルタ厚さXの比X1/Xが1/5未満であると、1年以上の長期間に亘って、フィルタパックの変形を防止することができず、6ヶ月経過した時点でフィルタパックの変形が18mmと大きくなり、濾材が破断していた。
一方、表1及び図4に示すように、従来例は、網状物にリブのみ形成され、補強板が設けられていないため、リブの補強効果が弱く、網状物の強度をそれ程向上することができないため、水平置き後1ヶ月程度でフィルタパックの変形が18mmと大きくなって、フィルタパックの変形を防止することができず、濾材が破断した。
尚、実施例1、2及び従来例ともに、濾材が破断するまで、エアフィルタの均一な吹出し風速を実現することができ、実施例1、2及び従来例ともに捕集効率に変化がなく、リブ及び補強板を設けたことによる圧力損失の上昇は確認できなかった。
本発明のエアフィルタは、フィルタパックの少なくとも下流側に二枚以上の網状物を配設してフィルタ枠に収納したエアフィルタであって、前記網状物の少なくとも一端部を折り曲げて二本以上のリブを形成し、前記リブに沿って補強板を設け、前記リブ同士の背面を突き合わせてフィルタ枠に固定したことを特徴とするものである。
本発明のエアフィルタは、補強板によって前記リブを補強するとともに、リブ同士の背面を突き合わせてフィルタ枠に固定しているため、補強効果が向上し、網状物の強度を飛躍的に向上させることができる。このため、本発明のエアフィルタは、主に縦916mm以上、厚さ30〜290mmの大型化したエアフィルタにおいて、リブ及び補強板によって強度を向上させた網状物で、重くなったフィルタパックの下流側方向への変形を長期間防止することができる。
前記リブの端部を折り返した折り返し部で、前記補強板を網状物の平面に圧接するように固定した場合は、前記リブ、折り返し部及び補強板により、網状物を補強する補強部分の厚みが増加し、網状物の強度が更に向上するため、有効にフィルタパックの変形と濾材の破損を防止することができる。
また、前記リブの端部を鋭角に折り返して折り返し部とした場合は、前記リブがエアフィルタの上流側に下流側へと鋭角に傾斜する形状となるため、前記折り返し部に導かれて、エアフィルタの上流側から下流側へと前記リブと補強板に沿って空気が流通し、エアフィルタの圧力損失を上昇を防止することができる。
また、前記リブの高さを、前記エアフィルタの厚さXとリブの高さX1の比X1/Xが1/5〜2/3となるようにした場合は、エアフィルタの圧力損失を上昇することなく、リブ及び補強板の補強効果により網状物の強度が向上し、1年以上の長期間、エアフィルタの大型化により重くなったフィルタパックの変形を防止することができる。
図1は、本発明の実施例のエアフィルタを示す平面図である。
図2は、本発明の実施例に係るリブに補強板を固定する状態を示す説明図である。
図3は、図1に示すエアフィルタのIII−III線の拡大部分断面図である。
図4は、本発明の実施例及び従来例の濾材の変形の経時変化を示す図である。
図5は、従来例のエアフィルタの断面図である。
1 エアフィルタ
10 フィルタパック
11 濾材
11a〜11b 濾材のプリーツと平行となる端部
11c〜11d 濾材のプリーツと直交するジグザグ状の端部
12 接着剤
13 シール剤
20 フィルタ枠
21〜24 フィルタ枠の内側壁
25 フィルタ枠の内側壁の下流側に設けた切り込み
30 ラス網
31 リブ
31a リブの端部の折り返し部
32 補強板
33 リブの突き合わせ部

Claims (8)

  1. フィルタパックの少なくとも下流側に二枚以上の網状物を配設してフィルタ枠に収納したエアフィルタであって、前記網状物の少なくとも一端部を折り曲げて二本以上のリブを形成し、前記リブに沿って補強板を設け、前記リブ同士の背面を突き合わせてフィルタ枠に固定したエアフィルタであって、前記リブの端部を折り返し、この折り返し部と前記リブとの間に補強板を配置して、前記折り返し部で前記補強板を前記リブに圧接して固定したことを特徴とするエアフィルタ。
  2. 前記フィルタパックは、ジグザグ状に折り畳んだプリーツ付きの濾材で構成されたものであって、前記リブが前記濾材のプリーツと平行に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタ。
  3. 前記リブが前記濾材のプリーツの折山間に没入されるように設けられたことを特徴とする請求項2に記載のエアフィルタ。
  4. 前記リブの端部を鋭角に折り返し、前記折り返し部としたことを特徴とする請求項に記載のエアフィルタ。
  5. 前記エアフィルタの厚さXと、前記リブの高さX1の比X1/Xを1/5〜2/3としたことを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタ。
  6. 前記補強板が厚さ0.5mm〜2mmであることを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタ。
  7. 前記補強板は、耐食性の金属製板であることを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタ。
  8. 前記網状物は、少なくとも一対の端部をフィルタ枠に設けた切り込みに埋め込み固定したことを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタ。
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