JP3568935B2 - エアーフィルタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、風の流れを必要とする家電製品や業務用製品の空気清浄用エアーフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図8(A)(B)に示すようなエアーフィルタが使用されていた。即ち、図8(A)に示すように、(横断面が)山部と谷部が交互に折曲形成されたプリーツ状のフィルタ本体31から成り、矢印C方向からのエアーの流れを受けて、集塵や脱臭等を行うものであった。
また、図8(B)に示すものは、丸い波形の第1部材41と、平坦な第2部材42とを交互に積層した(積上げた)コルゲートハニカム構造のフィルタであって、紙面と直交方向にエアーの流れを受けるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の上記のエアーのフィルタには各々以下のような欠点があった。即ち、図8(A)に示したエアーフィルタは、エアーの圧力損失が高いという欠点があり、一方、図8(B)のエアーフィルタは、製作が面倒であり、構造が複雑で、かつ、捕集効率が悪いという欠点があった。
そこで、本発明の目的とするところは、比較的捕集効率を低下させることなく、上記プリーツ状の図8(A)の構造のフィルタを斬新な着想にて改良を加えて、圧力損失を著しく低減する点にある。かつ、製作と加工が容易なフィルタを提供することを他の目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、網状乃至格子状の補強体と、帯電処理が施され多数の貫孔が設けられたフィルタ本体とが、重ね合わせて積層して形成され、さらに、積層された該フィルタ本体と補強体が、熱を加えられてプリーツ状に山部と谷部を交互に折曲形成され、かつ、織布又は不織布の薄布体にて、全体を包囲し、該薄布体は、エアー通過抵抗低減用の小貫孔が形成された。
【0005】
あるいは、網状乃至格子状の補強体と、帯電処理が施され多数の貫孔が設けられた2枚のフィルタ本体とが、補強体を中間層として、サンドウィッチ状に重ね合わせて積層して形成され、さらに、積層された該フィルタ本体と補強体が、熱を加えられてプリーツ状に山部と谷部を交互に折曲形成され、かつ、織布又は不織布の薄布体にて、全体を包囲し、該薄布体は、エアー通過抵抗低減用の小貫孔が形成された。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図示の実施の形態に基づき本発明を詳説する。
図1の断面図と図2の要部斜視図に於て、全体がプリーツ状に山部1と谷部2が交互に折曲形成された不織布や織布等であって、材質は例えばポリプロピレンに帯電(加工)処理───エレクトレット───を施したエアーフィルタを例示するが、さらに、多数の貫孔3…が、千鳥状又は格子状配列等で、若しくは、ランダムに配設される。
【0007】
このエアーフィルタFは、集塵フィルタ、脱臭フィルタ、あるいは光触媒フィルタ等に用いられ、冷暖房機器のエアーの吸込窓部等に使用され、図1の矢印C方向にエアーが流れ、フィルタFを通過してゆくが、貫孔3…の形成によって、エアーの通過抵抗が低減し、低圧力損失を実現でき、しかも、捕集効率は従来の図8(A)(B)の場合のフィルタの捕集効率をほとんど低下させることなく、実現できる。
また、シート状素材に、まず、貫孔3…を打抜加工等にて予め形成して後に、プリーツ状に折曲加工する等によって、安価に、かつ、簡単に、作製可能となる。
【0008】
なお、図1と図2に示したシート体を、2枚以上重ね合わせて(積層して)、フィルタを成形しても、自由である(図示省略)。また、図1と図2のものを、フィルタ本体4として、このフィルタ本体4に、別途、薄膜不織布や薄膜織布等を重ね合わせたり、あるいは、全体に周囲枠や補強枠を付設するも、自由である(図示省略)。要するに、フィルタ本体4が、プリーツ状であって、かつ、多数の貫孔3…を配設したものであれば、各種の付加部材が付設されることも、あり得る。
【0009】
次に、図3の分解状態断面図と、図4の完成品の要部断面図に示す他の実施の形態では、エアーフィルタFが、網状乃至格子状のプラスチック又は金属製の補強体5と、(前述の実施例で示した)プリーツ状に山部1と谷部2を交互に折曲形成して、多数の貫孔3…を有するフィルタ本体4とを、積層して、形成されている。
エアーの流れは、図4中の矢印Cのように、フィルタ本体4側から吹き付けて、背面にて、補強体5で受持する構造が良い。
【0010】
図5は、このようなフィルタ本体4の一例を、プリーツ状に折曲げる前の状態で示し、例えば、ポリプロピレン等の不織布に、千鳥状等の貫孔3…を打抜加工にて形成する。
図6は、補強体5の一例を、プリーツ状に折曲げる前の状態で示し、プラスチック線材を格子状として、交差点にて熱融着等にて、平面状に一体化した構造である。図5のフィルタ本体4と図6の補強体とを、重ね合わせ(積層)すると共に、熱を加えて、図4のように、山部1と谷部2が交互に生じるようにプリーツ状に、折曲形成する。
【0011】
なお、補強体5は、各種幾何学模様の網状としても良い(図示省略)。また、図4に示したようなフィルタ本体4を複数枚積層して、エアーフィルタFを構成しても、自由であり、若しくは、補強体5を中間層として、サンドウィッチ状に、フィルタ本体4,4を積層形成するも、好ましい(図示省略)。
【0012】
次に、図7は別の実施の形態を示す、つまり、織布又は不織布の薄布体7にて、上述の各種のフィルタFを包囲した、又は、表裏両面に積層形成した、ものである。
この薄布体7は、エアー通過抵抗を低減のために、小貫孔9…を形成したものが、好ましい。
【0013】
なお、上述の図1〜図7の各実施の形態に於て、フィルタ本体4(エアーフィルタF)として、エレクトレット加工(帯電加工)や、抗菌・脱臭処理を施したものが、好適である。
【0014】
【実施例】
図3〜図6に示した構造であって、エアーフィルタFの厚さ寸法T=2mm、貫孔3の孔径D=8mm、貫孔3の全面積に占める割合(孔開口率)を53%、プリーツの高さH=5mm、プリーツのピッチP=4mm、大きさを 300mm× 350mmのものを本発明の実施例として作製した。
【0015】
他方、従来例として、図8(B)の構造であって、1段当りの高さh=2mm、第1部材41の山部分のピッチP= 3.6mm、紙面方向の厚さ5mm、大きさを 300mm× 350mmのものを作製した。
上記実施例のもの、及び、従来例のものを、夫々、風速1m/sec にて、圧力損失及び捕集効率について、実測した結果を次の表1と表2に示す。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
上記表1と表2を比較すれば、本発明の実施品が、捕集効率が従来品よりも、少し、改善され、特に、圧力損失が著しく低減できていることが分かる。
【0019】
【発明の効果】
本発明は上述の構成により次のような著大な効果を奏する。
(請求項1,2によれば、)製作が容易であって、捕集効率を従来とほとんど変わらないままで、圧力損失を巧妙に、著しく、低減できる。
また、補強体5によって、プリーツ状の形が変形せず、安定した捕集効率と低圧力損失を示す。
また、織布又は不織布の薄布体にて全体を包囲したことにより、捕集効率の向上を図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す断面図である。
【図2】要部斜視図である。
【図3】他の実施の形態を示す断面分解説明図である。
【図4】他の実施の形態の断面図である。
【図5】フィルタ本体の中間製品の一例を示す平面図である。
【図6】補強体の中間製品の一例を示す平面図である。
【図7】別の実施の形態を示す要部断面図である。
【図8】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 山部
2 谷部
3 貫孔
4 フィルタ本体
5 補強体
7 薄布体
F エアーフィルタ
Claims (2)
- 網状乃至格子状の補強体と、帯電処理が施され多数の貫孔が設けられたフィルタ本体とが、重ね合わせて積層して形成され、さらに、積層された該フィルタ本体と補強体が、熱を加えられてプリーツ状に山部と谷部を交互に折曲形成され、
かつ、織布又は不織布の薄布体にて、全体を包囲し、該薄布体は、エアー通過抵抗低減用の小貫孔が形成されたことを特徴とするエアーフィルタ。 - 網状乃至格子状の補強体と、帯電処理が施され多数の貫孔が設けられた2枚のフィルタ本体とが、補強体を中間層として、サンドウィッチ状に重ね合わせて積層して形成され、さらに、積層された該フィルタ本体と補強体が、熱を加えられてプリーツ状に山部と谷部を交互に折曲形成され、
かつ、織布又は不織布の薄布体にて、全体を包囲し、該薄布体は、エアー通過抵抗低減用の小貫孔が形成されたことを特徴とするエアーフィルタ。
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