JP4455372B2 - プリンタおよびその記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタおよびその記録方法に係り、特に、搬送ユニットによって記録位置に搬送される被記録体に対して記録ヘッドを用いて記録を行うのに好適なプリンタおよびその記録方法に関する。
従来から、記録紙の搬送方向に沿ってサーマルヘッドを複数個配設し、各サーマルヘッドによって記録紙に対して異なる色のインクリボンを用いた熱転写記録を順次行うことによって、記録紙上に所望のカラー記録画像を形成するタンデム方式の熱転写プリンタが採用されていた。
このようなタンデム方式の熱転写プリンタは、サーマルヘッドを1個のみ配設する場合に比べて、各色による記録を迅速に行うことができるといった利点を有している。
特開平11−309885号公報
ところで、このようなタンデム方式の熱転写プリンタは、記録紙に対して複数個のサーマルヘッドが接離するようになっているが、その際に、記録紙に接触しているサーマルヘッドの個数に応じて記録紙に対する圧力が変化する。
これにより、記録紙に接触しているサーマルヘッドの個数に応じて記録紙の搬送速度が変化してしまう、換言すれば、記録紙の搬送量にずれが生じてしまうことがあった。
この結果、各サーマルヘッドによって記録紙における適切な記録位置に記録を行うことができず、色ずれ等の記録不良が発生してしまうといった問題が生じていた。
とりわけ、1枚目または2枚目の記録と3枚目以降の記録との間、あるいは、記録終了時の最後の記録とその前の記録との間においては、記録紙に接触しているサーマルヘッドの個数が大きく変化することによって、記録紙の搬送速度の変換が顕著なものとなっていた。
なお、このような記録紙の搬送速度の変化は、記録紙に接触しているサーマルヘッドの個数以外の要因にも基づいていると考えられているため、この記録紙の搬送速度の変化を解析して搬送速度を調整することは非常に困難であった。
そこで、本発明は、このような問題点に鑑みなされたものであり、被記録体の搬送量のずれを簡易かつ確実に抑制することができ、ひいては、各記録ヘッドによって色ずれ等の記録不良が少ない高品質な記録を安価に実現することができるプリンタおよびその記録方法を提供することを目的とするものである。
前述した目的を達成するため、本発明に係るプリンタの特徴は、記録位置に搬送された被記録体に対して記録ヘッドを用いて記録を行う記録ユニットが、前記被記録体の搬送方向に沿って複数個配設され、前記複数個の記録ユニットのそれぞれの近傍位置に、所定の搬送ステップ数にしたがって前記被記録体を搬送可能とされた前記各記録ユニットにそれぞれ対応する複数個の搬送ユニットが配設されたプリンタであって、前記各搬送ユニットに対応する複数箇所の検出位置に配設され、前記被記録体に形成された前記搬送方向に一定の間隔を有するマーカを検出する複数個の検出手段と、前記搬送ユニットの搬送ステップ数の制御を行う制御手段とを備え、前記制御手段が、前記各検出手段が前記マーカをn−1(n∈N)回目に検出してからn回目に検出するまでの前記各検出手段に対応する前記各搬送ユニットの搬送ステップ数の値を整列させた行列αを求め、この行列αと、予め設定された前記各搬送ユニットの基準搬送ステップ数の値を整列させた基準行列βとの差分からなる行列Xを求め、この行列Xを特異値分解して最大特異値に対応する特異ベクトルを求め、この求められた特異ベクトルを現在の搬送ステップ数から減算し、この減算された後の搬送ステップ数を、前記搬送ユニットの新たな搬送ステップ数とするための制御を行うようになっている点にある。
そして、このような構成によれば、制御手段による制御により、被記録体の搬送量のずれを抑制するために好適な搬送ステップ数にしたがって被記録体を搬送しつつ記録を行うことが可能となる。
また、本発明に係るプリンタの特徴は、行列αが、マーカの検出回数の増加にともなう搬送ステップ数の値の蓄積によって逐次更新される点にある。
そして、このような構成によれば、被記録体の搬送量のずれを常に統計的に最小限に抑えるのに好適な搬送ステップ数にしたがって被記録体を搬送しつつ記録を行うことが可能となる。
さらに、本発明に係るプリンタの特徴は、搬送ユニットが、モータの駆動による回転動作によって被記録体を搬送可能とされた搬送ローラを有しており、搬送ステップ数および基準搬送ステップ数が、前記モータの駆動ステップ数とされている点にある。
そして、このような構成によれば、搬送ユニットの搬送ステップ数を、モータの駆動ステップ数に基づいて簡便に制御することが可能となる。
さらにまた、本発明に係るプリンタの特徴は、熱転写記録を可能とされている点にある。
そして、このような構成によれば、被記録体の搬送量のずれを抑制するために好適な搬送ステップ数にしたがって被記録体を搬送しつつ熱転写記録を行うことが可能となる。
また、本発明に係るプリンタの記録方法の特徴は、被記録体の搬送方向に沿って複数個配設された記録ユニットのそれぞれの近傍位置に配設された前記各記録ユニットにそれぞれ対応する複数個の搬送ユニットによって、前記被記録体を所定の搬送ステップにしたがって搬送しつつ、前記各記録ユニットの記録ヘッドによって前記被記録体に対して順次記録を行うプリンタの記録方法であって、前記被記録体に、搬送方向に一定の間隔を設けてマーカを形成し、前記各搬送ユニットに対応する複数箇所の検出位置において、前記被記録体のマーカを検出し、前記各検出位置において前記マーカをn−1(n∈N)回目に検出してからn回目に検出するまでの前記各検出手段に対応する前記各搬送ユニットの搬送ステップ数の値を整列させた行列αを求め、この行列αと、予め設定された前記各搬送ユニットの基準搬送ステップ数の値を整列させた基準行列βとの差分からなる行列Xを求め、この行列Xを特異値分解して最大特異値に対応する特異ベクトルを求め、この求められた特異ベクトルを現在の搬送ステップ数から減算し、この減算された後の搬送ステップ数を、新たな搬送ステップ数とするための制御を行った状態で、前記被記録体に対する記録を行う点にある。
そして、このような方法によれば、被記録体の搬送量のずれを抑制するために好適な搬送ステップ数にしたがって被記録体を搬送しつつ記録を行うことが可能となる。
さらに、本発明に係るプリンタの記録方法の特徴は、行列αを、マーカの検出回数の増加にともなって搬送ステップ数の値を蓄積させることによって逐次更新する点にある。
そして、このような方法によれば、被記録体の搬送量のずれを常に統計的に最小限に抑えるのに好適な搬送ステップ数にしたがって被記録体を搬送しつつ記録を行うことが可能となる。
さらにまた、本発明に係るプリンタの記録方法の特徴は、搬送ステップ数および基準搬送ステップ数を、搬送ユニットの搬送ローラを回転動作させるモータの駆動ステップ数とする点にある。
そして、このような方法によれば、搬送ユニットの搬送ステップ数を、モータの駆動ステップ数に基づいて簡便に制御することが可能となる。
また、本発明に係るプリンタの記録方法の特徴は、熱転写方式による記録を行う点にある。
そして、このような方法によれば、被記録体の搬送量のずれを抑制するために好適な搬送ステップ数にしたがって被記録体を搬送しつつ熱転写記録を行うことが可能となる。
本発明に係るプリンタによれば、制御手段による制御により、被記録体の搬送量のずれを抑制するために好適な搬送ステップ数にしたがって被記録体を搬送しつつ記録を行うことができる結果、被記録体の搬送量のずれを簡易かつ確実に抑制することができ、ひいては、各記録ヘッドによって色ずれ等の記録不良が少ない高品質な記録を安価に実現することができる。
また、本発明に係るプリンタによれば、被記録体の搬送量のずれを常に統計的に最小限に抑えるのに好適な搬送ステップ数にしたがって被記録体を搬送しつつ記録を行うことができる結果、被記録体の搬送量のずれをさらに確実に抑制することができ、各記録ヘッドによってさらに高品質な記録を実現することができる。
さらに、本発明に係るプリンタによれば、搬送ユニットの搬送ステップ数を、モータの駆動ステップ数に基づいて簡便に制御することができる結果、被記録体の搬送量のずれをさらに簡易に抑制することができ、各記録ヘッドによる記録をさらに安価に実現することができる。
さらにまた、本発明に係るプリンタによれば、被記録体の搬送量のずれを抑制するために好適な搬送ステップ数にしたがって被記録体を搬送しつつ熱転写記録を行うことができる結果、被記録体の搬送量のずれを簡易かつ確実に抑制することができ、各サーマルヘッドによって色ずれ等の記録不良が少ない高品質な記録を安価に行うことができる熱転写プリンタを実現することができる。
また、本発明に係るプリンタの記録方法によれば、被記録体の搬送量のずれを抑制するために好適な搬送ステップ数にしたがって被記録体を搬送しつつ記録を行うことができる結果、被記録体の搬送量のずれを簡易かつ確実に抑制することができ、ひいては、各記録ヘッドによって色ずれ等の記録不良が少ない高品質な記録を安価に実現することができる。
さらに、本発明に係るプリンタの記録方法によれば、被記録体の搬送量のずれを常に統計的に最小限に抑えるのに好適な搬送ステップ数にしたがって被記録体を搬送しつつ記録を行うことができる結果、被記録体の搬送量のずれをさらに確実に抑制することができ、各記録ヘッドによってさらに高品質な記録を実現することができる。
さらにまた、本発明に係るプリンタの記録方法によれば、搬送ユニットの搬送ステップ数を、モータの駆動ステップ数に基づいて簡便に制御することができる結果、被記録体の搬送量のずれをさらに簡易に抑制することができ、各記録ヘッドによる記録をさらに安価に実現することができる。
また、本発明に係るプリンタの記録方法によれば、被記録体の搬送量のずれを抑制するために好適な搬送ステップ数にしたがって被記録体を搬送しつつ熱転写記録を行うことができる結果、被記録体の搬送量のずれを簡易かつ確実に抑制することができ、各サーマルヘッドによって色ずれ等の記録不良が少ない高品質な記録を安価に行うことができる熱転写記録方法を実現することができる。
以下、本発明に係るプリンタの実施形態について、図1乃至図3を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態におけるプリンタ1は、フレーム2の内部における底部に、記録紙保持部3を有しており、この記録紙保持部3には、被記録体としての長尺状の記録紙5が巻回された状態で保持されている。
フレーム2の内部における底部であって、記録紙保持部3に対して記録紙5の搬送方向の下流側には、給紙ローラ7が配設されており、この給紙ローラ7は、モータ(図示せず)の駆動による回転動作により、記録紙保持部3から繰り出された記録紙5を外周に巻回させつつ下流側に供給するようになっている。
フレーム2の内部における給紙ローラ7に対して記録紙5の搬送方向の下流側、すなわち、給紙ローラ7の図1における上部近傍位置には、上流側から順に、第1記録ユニット8、第2記録ユニット9、第3記録ユニット10および第4記録ユニット11の合計4個の記録ユニット8,9,10,11が配設されている。
図2に示すように、各記録ユニット8,9,10,11は、記録紙5の搬送経路に臨む面に複数の発熱素子が整列配置された記録ヘッドとしてのサーマルヘッド12を有している。
第1乃至第4記録ユニット8,9,10,11のサーマルヘッド12には、第1乃至第4通電制御部15,16,17,18が接続されており、これら第1乃至第4通電制御部15,16,17,18の通電制御により、各サーマルヘッド12の発熱素子が選択的に発熱駆動されるようになっている。
また、各記録ユニット8,9,10,11は、記録紙5の搬送経路を挟んでサーマルヘッド12に対向する位置に、記録紙5の記録位置を確保するプラテンローラ14を有しており、このプラテンローラ14は、図示しない圧接機構によって、サーマルヘッド12側に圧接可能とされている。
さらに、各記録ユニット8,9,10,11には、それぞれ、イエローY、マゼンタM、シアンCおよびオーバーコートインクOの互いに異なるインクリボン22が巻回収容されたリボンカセット23が着脱可能に配設されている。
各リボンカセット23のインクリボン22は、図示しないインクリボン22の巻き取り機構によってサーマルヘッド12とプラテンローラ14との間の記録位置に供給可能とされている。
したがって、各記録ユニット8,9,10,11のサーマルヘッド12によって、記録位置に搬送された記録紙5に対して互いに異なるインクリボン22を用いた熱転写記録を順次行うことによって、記録紙5に所望のカラー画像を形成することができるようになっている。
さらに、各記録ユニット8,9,10,11に対して記録紙5の搬送方向の下流側の近傍位置には、第1搬送ユニット25、第2搬送ユニット26、第3搬送ユニット27および第4搬送ユニット28の合計4個の搬送ユニット25,26,27,28が配設されている。
第1乃至第4搬送ユニット25,26,27,28は、搬送ユニットフレーム30を有しており、各搬送ユニットフレーム30には、それぞれ、回転動作によって記録紙を搬送可能とされた第1乃至第4搬送ローラ32,33,34,35が配設されている。
第1乃至第4搬送ローラ32,33,34,35には、それぞれ、ステッピングモータからなる第1乃至第4モータ37,38,39,40が接続されている。
これにより、各搬送ローラ32,33,34,35は、搬送ステップ数としての各モータ37,38,39,40の駆動ステップ数にしたがって独立に回転可能とされている。
各搬送ユニットフレーム30における記録紙5の搬送経路を挟んで搬送ローラ32,33,34,35に対向する位置には、搬送側圧接ローラ41が回転自在に配設されており、この搬送側圧接ローラ41は、搬送ローラ圧接用ばね42によって搬送ローラ32,33,34,35側に付勢されている。
そして、搬送側圧接ローラ41は、カム機構等の図示しない移動機構によって搬送ローラ32,33,34,35側に移動させられることにより、搬送ローラ圧接用ばね42の付勢力を介して搬送ローラ32,33,34,35に圧接可能とされている。
したがって、搬送ローラ32,33,34,35と搬送側圧接ローラ41との間に記録紙5を挟持した状態で記録紙5を安定的に搬送することができるようになっている。
さらに、各搬送ユニットフレーム30における搬送ローラ32,33,34,35に対して記録紙5の搬送方向の下流側には、フリクションローラ43が回転自在に配設されている。
また、各搬送ユニットフレーム30における記録紙5の搬送経路を挟んでフリクションローラ43に対向する位置には、フリクション側圧接ローラ45が回転自在に配設されており、このフリクション側圧接ローラ45は、図示しないカム機構等の圧接機構や圧接ばねによって、フリクションローラ45側に圧接可能とされている。
各搬送ユニットフレーム30は、各搬送ローラ32,33,34,35の回転軸を支点として図2における時計方向および反時計方向に回動可能とされており、この回動によって、記録紙5における各フリクションローラ43の下流側の近傍部位に弛みを形成することができるようになっている。
なお、この記録紙5の弛みは、1個の記録ユニット8,9,10,11のサーマルヘッド12が記録紙5に圧接することによって記録紙5に生じる振動を吸収することができる。この結果、他の記録ユニット8,9,10,11のサーマルヘッド12側に記録紙5の振動が伝達することを防止することができ、他の記録ユニット8,9,10,11による記録の際に、記録紙5の振動を原因としたジッタが生じることを防止することができるようになっている。
そして、本実施形態においては、記録紙5の搬送量のずれを抑制するために好適な搬送ステップ数にしたがって記録紙5を搬送するための手段が講ぜられている。
すなわち、本実施形態において、第1乃至第4モータ37,38,39,40には、制御手段としてのモータ駆動制御部50が接続されており、このモータ駆動制御部50は、各モータ37,38,39,40に対して個別に通電制御を行うことによって、各モータ37,38,39,40の駆動ステップ数を個別に制御するようになっている。
また、本実施形態において、記録紙5における記録面には、図3に示すように搬送方向に直交する横方向に長尺なマーカ6が、搬送方向に一定の間隔を設けて形成されている。
このマーカ6は、記録紙保持部3に巻回収容されている当初から記録紙5に形成されているものであってもよいし、または、記録紙5が記録の開始後に最初に搬送される第1記録ユニット8において記録されるものであってもよい。
さらに、各搬送ユニットフレーム30における記録紙5の記録面に臨む検出位置には、第1乃至第4搬送ユニット25,26,27,28のそれぞれに対応する検出手段としての第1乃至第4センサ46,47,48,49が配設されており、各センサ46,47,48,49には、モータ駆動制御部50が接続されている。
これら第1乃至第4センサ46,47,48,49は、記録紙5のマーカ6に対して照射して反射された光を受光することによって、マーカ6を検出するようになっている。
各センサ46,47,48,49による検出結果は、モータ駆動制御部50に出力されるようになっている。
さらに、モータ駆動制御部50は、各センサ46,47,48,49がマーカ6をn−1(n∈N)回目に検出してからn回目に検出するまでの各センサ46,47,48,49に対応する各搬送ユニット25,26,27,28のモータ37,38,39,40の駆動ステップ数の値を計測するようになっている。
そして、モータ駆動制御部50は、計測したモータ37,38,39,40の駆動ステップ数の値を整列させた4行n列の行列αを求めるようになっている。
この行列αの行列式の一例を次の(1)式に示す。
Figure 0004455372
なお、(1)式において、各搬送ユニット25,26,27,28のモータ37,38,39,40の駆動ステップ数の値は、便宜上、各搬送ユニット25,26,27,28に対応する各記録ユニット25,26,27,28における記録色の頭文字Y、M、C、Oを用いて表されている。また、各頭文字Y、M、C、Oに付随する数字は、マーカ6の検出回数を示している。
例えば、(1)式における第1行第2列目の駆動ステップ数の値Yは、第1センサ46が、記録開始後にマーカ6を1回目に検出してから2回目に検出するまでの第1センサ46に対応する第1搬送ユニット25の第1モータ37の駆動ステップ数の値となる。
本実施形態において、この(1)式に例示した行列αは、マーカ6の検出回数の増加にともなうモータ37,38,39,40の駆動ステップ数の値の蓄積によって逐次更新されるようになっている。
さらに、モータ駆動制御部50には、不揮発性記憶装置51が接続されており、この不揮発性記憶装置51には、予め設定された各搬送ユニット25,26,27,28の基準搬送ステップ数としての各モータ37,38,39,40の基準駆動ステップ数の値を整列させた4行n列の基準行列βが記憶されている。
なお、本実施形態において、基準行列βの成分である各基準駆動ステップ数の値は、設計時(工場出荷時)においてなされた試験の結果に基づいて策定された値となっている。すなわち、前記試験において、各センサ46,47,48,49がマーカ6をn−1回目に検出してからn回目に検出するまでの各センサ46,47,48,49に対応する各搬送ユニット25,26,27,28のモータ37,38,39,40の駆動ステップ数の値が、基準行列βの各成分となっている。
この基準行列βの行列式の一例を次の(2)式に示す。
Figure 0004455372
なお、(2)式において、各搬送ユニット25,26,27,28の前記基準駆動ステップ数の値は、(1)式と同様に、便宜上、各搬送ユニット25,26,27,28に対応する各記録ユニット25,26,27,28における記録色の頭文字Ys、Ms、Cs、Osを一部に用いて表されている。また、各頭文字Ys、Ms、Cs、Osに付随する数字は、(1)式と同様に、マーカ6の検出回数を示している。
例えば、(2)式における第1行第2列目の基準駆動ステップ数の値Ysは、第1センサ46が、前記試験における記録開始後にマーカ6を1回目に検出してから2回目に検出するまでの第1センサ46に対応する第1搬送ユニット25の第1モータ37の駆動ステップ数の値となる。
そして、本実施形態において、モータ駆動制御部50は、前記行列αと、不揮発性記憶装置51から読み出した基準行列βとの差分である行列Xを、次の(3)の行列式にしたがって求めるようになっている。
X=α−β (3)
さらに、モータ駆動制御部50は、行列Xを、次の(4)式に示すように特異値分解するようになっている。
=(α−β)=VΣU (4)
(4)式において、V、Uは特異ベクトル、Σはdiag(σ,σ・・・σ)(但し、σは、Xの特異値(Xの固有値))である。
なお、(4)式において、Xは、共分散行列になっているため、V=Uとなる。
モータ駆動制御部50は、(4)式から、最大特異値に対応する特異ベクトルを次式にしたがって求めるようになっている。
Um=[S,S,S,・・・S] (5)
なお、(5)式の各成分は、各モータ37,38,39,40の現在の駆動ステップ数が、基準駆動ステップ数からどれだけずれているかを示している。
さらに、モータ駆動制御部50は、(5)式にしたがって求められた特異ベクトルを、現在のモータ37,38,39,40の駆動ステップ数から減算するようになっている。
そして、モータ駆動制御部50は、前記特異ベクトルが減算された後のモータ37,38,39,40の駆動ステップ数を、モータ37,38,39,40の新たな駆動ステップ数とするようになっている。
これにより、記録紙5の搬送量のずれを抑制するために好適な搬送ステップ数にしたがって記録紙5を搬送しながら記録紙5に対する熱転写記録を行うことができる。
上記構成の他にも、図1に示すように、フレーム2の内部における第4搬送ユニット28に対して記録紙5の搬送方向の下流側、すなわち、第4搬送ユニット28の図1における上部近傍位置には、排紙ローラ55が配設されている。
この排紙ローラ55は、モータ(図示せず)の駆動による回転動作により、各記録ユニット8,9,10,11による記録済みの記録紙5を排紙方向に搬送するようになっている。
フレーム2の内部における排紙ローラ55に対して記録紙5の搬送方向の下流側、すなわち、図1における左方には、カッター部56が配設されており、このカッター部56は、記録済みの記録紙5を所定の切断位置で切断するようになっている。
カッター部56に対して記録紙5の搬送方向の下流側(図1における左方)には、排紙トレイ57が配設されており、この排紙トレイ57上に、切断後の記録紙5が排出されるようになっている。
次に、本発明に係るプリンタの記録方法の実施形態について説明する。
本実施形態においては、モータ駆動制御部50による通電制御によって第1乃至第4モータ37,38,39,40を個別に駆動して第1乃至第4搬送ローラ32,33,34,35を回転動作させることにより、各モータ37,38,39,40の駆動ステップ数にしたがって記録紙5の搬送を行う。
なお、このとき、記録紙5の搬送には、給紙ローラ7および排紙ローラ55の回転動作も利用されることになる。
ここで、まず、記録紙5は、第1記録ユニット8の位置に搬送されるが、このとき、第1記録ユニット8のプラテンローラ14をサーマルヘッド12側に圧接させることによって、第1記録ユニット8のサーマルヘッド12を、イエローYのインクリボン22を介して記録紙5上に圧接させる。
そして、この状態で第1記録ユニット8のサーマルヘッド12の発熱素子を選択的に発熱させることによって、記録紙5に対して画像の記録とともに図3に示すマーカ6の記録を行う。このマーカ6の記録は、記録紙5の搬送にともなって一定の間隔ごとに繰り返し行う。
第1記録ユニット8によって画像およびマーカ6が記録された記録紙5は、各搬送ローラ32,33,34,35によってさらに下流側に搬送されて第2記録ユニット9,10,11以降の各記録ユニット9,10,11によって順次記録が行われる。
このとき、第1乃至第4記録ユニット8,9,10,11の下流側の近傍の各検出位置に配設された第1乃至第4センサ46,47,48,49は、記録紙5に記録されたマーカ6を検出して、検出結果をモータ駆動制御部50に出力する。
次いで、モータ駆動制御部50は、(1)式のように、各センサ46,47,48,49が各検出位置においてマーカ6をn−1(n∈N)回目に検出してからn回目に検出するまでの各センサ46,47,48,49に対応する各搬送ユニット25,26,27,28のモータ37,38,39,40の駆動ステップ数の値を整列させた行列αを求める。
次いで、モータ駆動制御部50は、不揮発性記憶装置51から、予め設定された各搬送ユニット8,9,10,11の基準搬送ステップ数の値を整列させた基準行列β((2)式参照)を読み出すとともに、前記行列αと読み出した基準行列βとの差分からなる行列Xを(3)式のように求める。
次いで、モータ駆動制御部50は、求めた行列Xを、(4)式に示すように特異値分解して、最大特異値に対応する特異ベクトルを(5)式にしたがって求める。
そして、モータ駆動制御部50は、(5)式にしたがって求められた特異ベクトルを、現在のモータ37,38,39,40の駆動ステップ数から減算し、この減算した後の駆動ステップ数を、各モータ37,38,39,40の新たな駆動ステップ数とする。
これにより、各モータ37,38,39,40の次回の駆動ステップ数が、記録紙5の搬送量のずれを抑制するために好適な駆動ステップ数に設定される。
そして、このように各モータ37,38,39,40の駆動ステップ数を設定した状態で記録紙5を搬送することによって、記録紙5の搬送量のずれを統計的に最小の値に抑制することができる。
これによって、各搬送ローラ32,33,34,35によって搬送される記録紙5に対して、各記録ユニット8,9,1,11によって色ずれ等の記録不良が少ない高品質な記録を行うことができる。
したがって、本実施形態によれば、モータ駆動制御部50による制御により、記録紙5の搬送量のずれを抑制するために好適なモータ37,38,39,40の駆動ステップ数にしたがって記録紙5を搬送しつつ記録紙5に対する記録を行うことができる。
この結果、記録紙5の搬送量のずれを簡易かつ確実に抑制することができ、各記録ユニット8,9,10,11のサーマルヘッド12によって色ずれ等の記録不良が少ない高品質な記録を安価に実現することができる。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
本発明に係るプリンタの実施形態を示す概略構成図 本発明に係るプリンタの実施形態において、記録ユニットおよび搬送ユニットの構成を示す拡大図 本発明に係るプリンタの実施形態において、記録紙に形成されたマーカを示す図
符号の説明
1 プリンタ
5 記録紙
8 第1記録ユニット
9 第2記録ユニット
10 第3記録ユニット
11 第4記録ユニット
12 サーマルヘッド
25 第1搬送ユニット
26 第2搬送ユニット
27 第3搬送ユニット
28 第4搬送ユニット
32 第1搬送ローラ
33 第2搬送ローラ
34 第3搬送ローラ
35 第4搬送ローラ
37 第1モータ
38 第2モータ
39 第3モータ
40 第4モータ
46 第1センサ
47 第2センサ
48 第3センサ
49 第4センサ
50 モータ駆動制御部

Claims (8)

  1. 記録位置に搬送された被記録体に対して記録ヘッドを用いて記録を行う記録ユニットが、前記被記録体の搬送方向に沿って複数個配設され、
    前記複数個の記録ユニットのそれぞれの近傍位置に、所定の搬送ステップ数にしたがって前記被記録体を搬送可能とされた前記各記録ユニットにそれぞれ対応する複数個の搬送ユニットが配設されたプリンタであって、
    前記各搬送ユニットに対応する複数箇所の検出位置に配設され、前記被記録体に形成された前記搬送方向に一定の間隔を有するマーカを検出する複数個の検出手段と、
    前記搬送ユニットの搬送ステップ数の制御を行う制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記各検出手段が前記マーカをn−1(n∈N)回目に検出してからn回目に検出するまでの前記各検出手段に対応する前記各搬送ユニットの搬送ステップ数の値を整列させた行列αを求め、
    この行列αと、予め設定された前記各搬送ユニットの基準搬送ステップ数の値を整列させた基準行列βとの差分からなる行列Xを求め、
    この行列Xを特異値分解して最大特異値に対応する特異ベクトルを求め、
    この求められた特異ベクトルを現在の搬送ステップ数から減算し、
    この減算された後の搬送ステップ数を、前記搬送ユニットの新たな搬送ステップ数とするための制御を行うようになっている
    ことを特徴とするプリンタ。
  2. 前記行列αは、前記マーカの検出回数の増加にともなう前記搬送ステップ数の値の蓄積によって逐次更新されることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記搬送ユニットは、モータの駆動による回転動作によって前記被記録体を搬送可能とされた搬送ローラを有しており、
    前記搬送ステップ数および前記基準搬送ステップ数は、前記モータの駆動ステップ数とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプリンタ。
  4. 熱転写記録を可能とされていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のプリンタ。
  5. 被記録体の搬送方向に沿って複数個配設された記録ユニットのそれぞれの近傍位置に配設された前記各記録ユニットにそれぞれ対応する複数個の搬送ユニットによって、前記被記録体を所定の搬送ステップにしたがって搬送しつつ、前記各記録ユニットの記録ヘッドによって前記被記録体に対して順次記録を行うプリンタの記録方法であって、
    前記被記録体に、搬送方向に一定の間隔を設けてマーカを形成し、
    前記各搬送ユニットに対応する複数箇所の検出位置において、前記被記録体のマーカを検出し、
    前記各検出位置において前記マーカをn−1(n∈N)回目に検出してからn回目に検出するまでの前記各検出手段に対応する前記各搬送ユニットの搬送ステップ数の値を整列させた行列αを求め、
    この行列αと、予め設定された前記各搬送ユニットの基準搬送ステップ数の値を整列させた基準行列βとの差分からなる行列Xを求め、
    この行列Xを特異値分解して最大特異値に対応する特異ベクトルを求め、
    この求められた特異ベクトルを現在の搬送ステップ数から減算し、
    この減算された後の搬送ステップ数を、新たな搬送ステップ数とするための制御を行った状態で、前記被記録体に対する記録を行うこと
    を特徴とするプリンタの記録方法。
  6. 前記行列αを、前記マーカの検出回数の増加にともなって前記搬送ステップ数の値を蓄積させることによって逐次更新することを特徴とする請求項5に記載のプリンタの記録方法。
  7. 前記搬送ステップ数および前記基準搬送ステップ数を、前記搬送ユニットの搬送ローラを回転動作させるモータの駆動ステップ数とすることを特徴とする請求項5または請求項6に記載のプリンタの記録方法。
  8. 熱転写記録を行うことを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載のプリンタの記録方法。
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