JP2006218815A - プリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 被記録体のたるみ量を適切に制御することができ、ひいては、ジッタの少ない高品質な記録を実現することができるプリンタを提供すること。
【解決手段】 被記録体5のたるみを前回検出してから今回検出するまでのモータ37,38,39の駆動時間と経過時間とを計測し、計測されたモータ37,38,39の駆動時間と経過時間との間に成立する関数を定義し、この関数を満足する条件の下で、経過時間が最大となるようなモータ37,38,39の駆動時間を求め、このモータ37,38,39の駆動時間に基づいて、被記録体5のたるみを今回検出してから次回検出するまでのモータ37,38,39の駆動速度を決定するように形成されていること。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プリンタに係り、特に、被記録体のたるみ量を制御するのに好適なプリンタに関する。
従来から、記録紙の搬送方向に沿ってサーマルヘッドを複数個配設し、各サーマルヘッドによって記録紙に対して異なる色のインクリボンを用いた熱転写記録を順次行うことによって、記録紙上に所望のカラー記録画像を形成するタンデム方式の熱転写プリンタが採用されていた。
このようなタンデム方式の熱転写プリンタは、サーマルヘッドを1個のみ配設する熱転写プリンタに比べて、各色による記録を迅速に行うことができるといった利点を有している。
ところで、このようなタンデム方式の熱転写プリンタは、長尺な記録紙に記録を行う場合には、1個のサーマルヘッドを記録紙に圧接させることによって記録紙に生じた振動が、記録紙を介して他のサーマルヘッド側に伝達することがある。
これにより、前記他のサーマルヘッドによる記録を行う際に、記録面の振動を原因としたジッタが生じる虞がある。
したがって、このようなジッタを防止するには、各サーマルヘッド間に位置されている記録紙の部位に適度なたるみを付与することによって振動を吸収することが必要となる。
特開平9−156142号公報
しかしながら、従来は、記録紙のたるみを予測してたるみ量を適切に制御することは行っていなかったため、例えば、記録紙の搬送機構の摩耗等のメカニズムの変化に適切に対応することができないといった問題が生じていた。
そこで、本発明は、このような問題点に鑑みなされたものであり、被記録体のたるみ量を適切に制御することができ、ひいては、ジッタの少ない高品質な記録を実現することができるプリンタを提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するため本発明に係るプリンタの特徴は、記録位置に搬送された被記録体に対して記録ヘッドを用いて記録を行う記録ユニットが、前記被記録体の搬送方向に沿って複数個配設され、モータの駆動によって前記被記録体を搬送可能とされた搬送ユニットが、前記被記録体の搬送方向に沿って複数個配設されたプリンタであって、前記複数個の搬送ユニットのうちの少なくとも1個の搬送ユニットの近傍の少なくとも1箇所の検出位置に、当該検出位置における前記被記録体のたるみを検出可能とされた前記搬送ユニットに対応するたるみ検出手段が配設され、前記たるみ検出手段が前記被記録体のたるみを前回検出してから今回検出するまでの当該たるみ検出手段に対応する前記搬送ユニットのモータの駆動時間と、前記たるみ検出手段が前記被記録体のたるみを前回検出してから今回検出するまでの当該たるみ検出手段に対応する前記搬送ユニットのモータの駆動時間および非駆動時間からなる経過時間とを計測し、この計測された前記モータの駆動時間と前記経過時間との間に成立する関数を定義し、この定義された関数を満足する条件の下で、前記経過時間が最大となるような前記モータの駆動時間を求め、この求められたモータの駆動時間に基づいて、前記たるみ検出手段が前記被記録体のたるみを今回検出してから次回検出するまでの当該たるみ検出手段に対応する前記搬送ユニットのモータの駆動速度を決定するように形成されている点にある。
そして、このような構成によれば、前記モータの駆動時間と前記経過時間とを計測して両時間の間に成立する関数を定義し、この定義された関数を満足する条件の下で、前記経過時間が最大となるような前記モータの駆動時間を求め、この求められたモータの駆動時間を、前記被記録体のたるみが今回検出されてから次回検出されるまでのモータの駆動時間であると予測することによって、前記求められたモータの駆動時間に基づいて前記被記録体のたるみ量を制御するために好適なモータの駆動速度を決定することが可能となる。
また、本発明に係るプリンタの特徴は、被記録体の搬送方向の上流側から数えてi番目の検出位置に配設されたたるみ検出手段が、前記被記録体のたるみをj−1回目に検出してからj回目に検出するまでの当該たるみ検出手段に対応する前記搬送ユニットのモータの駆動時間をx とし、前記被記録体の搬送方向の上流側から数えてi番目の検出位置に配設された前記たるみ検出手段が、前記被記録体のたるみをj−1回目に検出してからj回目に検出するまでの当該たるみ検出手段に対応する前記搬送ユニットのモータの駆動時間x および非駆動時間からなる経過時間をy とし、x とy との間に成立する関数をfとすると、y =f(x )の条件の下で、前記被記録体の搬送方向の上流側から数えてi番目の検出位置に配設された前記たるみ検出手段が、前記被記録体のたるみをj回目に検出してからj+1回目に検出するまでの当該たるみ検出手段に対応する前記搬送ユニットのモータの駆動時間x j+1を、設計時に定める定数をc、X における勾配をJ、但し、
Figure 2006218815
として、次式、
j+1=x −cJ(x ) (1)
にしたがって求め、この求められたモータの駆動時間x j+1に基づいて、前記たるみ検出手段が前記被記録体のたるみをj回目に検出してからj+1回目に検出するまでの当該たるみ検出手段に対応する前記モータの駆動速度を決定するように形成されている点にある。
そして、このような構成によれば、最急降下法により、1からiまでの級数Σ(y =Σf(x が最大となるようなx j+1を、(1)式にしたがって求め、この求められたx j+1を、被記録体のたるみがj回目に検出されてからj+1回目に検出されるまでのモータの駆動時間であると予測することによって、たるみ量を制御するためにさらに好適なモータの駆動速度を決定することが可能となる。
さらに、本発明に係るプリンタの特徴は、たるみ検出手段が、被記録体の搬送経路を挟んで互いに対向する一対のセンサを有しており、各センサのいずれか一方に被記録体が当接することによって、前記被記録体のたるみを検出するように形成されている点にある。
そして、このような構成によれば、被記録体がセンサに当接することによってたるみを簡便かつ適切に検出することが可能となる。
さらにまた、本発明に係るプリンタの特徴は、熱転写方式による記録を可能とされている点にある。
そして、このような構成によれば、被記録体に熱転写方式による記録を行う際に、被記録体のたるみ量を制御するために好適なモータの駆動速度を決定することが可能となる。
本発明に係るプリンタによれば、前記モータの駆動時間と前記経過時間とを計測して両時間の間に成立する関数を定義し、この定義された関数を満足する条件の下で、前記経過時間が最大となるような前記モータの駆動時間を求め、この求められたモータの駆動時間を、前記被記録体のたるみが今回検出されてから次回検出されるまでのモータの駆動時間であると予測することによって、前記求められたモータの駆動時間に基づいて前記被記録体のたるみ量を制御するために好適なモータの駆動速度を決定することができる結果、被記録体のたるみ量を適切に制御することができ、ひいては、ジッタの少ない高品質な記録を実現することができる。
また、本発明に係るプリンタによれば、最急降下法により、1からiまでの級数Σ(y =Σf(x が最大となるようなx j+1を、(1)式にしたがって求め、この求められたx j+1を、被記録体のたるみがj回目に検出されてからj+1回目に検出されるまでのモータの駆動時間であると予測することによって、たるみ量を制御するためにさらに好適なモータの駆動速度を決定することができる結果、被記録体のたるみ量をさらに高精度に制御することができ、さらに高品質な記録を実現することができる。
さらに、本発明に係るプリンタによれば、被記録体がセンサに当接することによってたるみを簡便かつ適切に検出することができる結果、さらにコストを削減することができる。
さらにまた、本発明に係るプリンタによれば、被記録体に熱転写方式による記録を行う際に、被記録体のたるみ量を制御するために好適なモータの駆動速度を決定することができる結果、熱転写プリンタにおいて、被記録体のたるみ量を適切に制御することができ、ひいては、高品質な熱転写記録を実現することができる。
以下、本発明に係るプリンタの実施形態について、図1乃至図3を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態におけるプリンタ1は、フレーム2の内部における底部に、記録紙保持部3を有しており、この記録紙保持部3には、被記録体としての長尺状の記録紙5が巻回された状態で保持されている。
フレーム2の内部における底部であって、記録紙保持部3に対して記録紙5の搬送方向の下流側には、給紙ローラ7が配設されており、この給紙ローラ7は、モータ(図示せず)の駆動による回転動作により、記録紙保持部3から繰り出された記録紙5を外周に巻回させつつ下流側に供給するようになっている。
フレーム2の内部における給紙ローラ7に対して記録紙5の搬送方向の下流側、すなわち、給紙ローラ7の図1における上部近傍位置には、上流側から順に、第1記録ユニット8、第2記録ユニット9、第3記録ユニット10および第4記録ユニット11の合計4個の記録ユニット8,9,10,11が配設されている。
各記録ユニット8,9,10,11は、記録紙5の搬送経路に臨む面に複数の発熱素子が整列配置された記録ヘッドとしてのサーマルヘッド12を有している。
また、各記録ユニット8,9,10,11は、記録紙5の搬送経路を挟んでサーマルヘッド12に対向する位置に、記録紙5に対する記録位置を確保するプラテンローラ14を有しており、このプラテンローラ14は、図示しない圧接機構によって、サーマルヘッド12に圧接可能とされている。
さらに、各記録ユニット8,9,10,11には、それぞれ、イエローY、マゼンタM、シアンCおよびオーバーコートインクOの互いに異なるインクリボン22が巻回収容されたリボンカセット23が着脱可能に配設されている。
各リボンカセット23のインクリボン22は、図示しないインクリボン22の巻き取り機構によってサーマルヘッド12とプラテンローラ14との間の記録位置に供給可能とされている。
したがって、各記録ユニット8,9,10,11のサーマルヘッド12によって、記録位置に搬送された記録紙5に対して互いに異なるインクリボン22を用いた記録を順次行うことによって、記録紙5に所望のカラー画像を記録することができるようになっている。
さらに、各記録ユニット8,9,10,11に対して記録紙5の搬送方向の下流側の近傍位置には、第1搬送ユニット25、第2搬送ユニット26、第3搬送ユニット27および第4搬送ユニット28の合計4個の搬送ユニット25,26,27,28が配設されている。
第1乃至第4搬送ユニット25,26,27,28は、搬送ユニットフレーム30を有しており、各搬送ユニットフレーム30には、それぞれ、回転動作によって記録紙を搬送可能とされた第1乃至第4搬送ローラ32,33,34,35が配設されている。
図1に示すように、各搬送ローラ32,33,34,35は、それぞれ、第1乃至第4モータ37,38,39,40の駆動によって独立に回転可能とされている。
各搬送ユニットフレーム30における記録紙5の搬送経路を挟んで搬送ローラ32,33,34,35に対向する位置には、搬送側圧接ローラ41が回転自在に配設されており、この搬送側圧接ローラ41は、搬送ローラ圧接用ばね42によって搬送ローラ32,33,34,35の側に付勢されている。
そして、搬送側圧接ローラ41は、カム機構等の図示しない移動機構によって搬送ローラ32,33,34,35の側に移動させられることにより、搬送ローラ圧接用ばね42の付勢力を介して搬送ローラ32,33,34,35に圧接可能とされている。
したがって、搬送ローラ32,33,34,35と搬送側圧接ローラ41との間に記録紙5を挟持した状態で記録紙5を安定的に搬送することができるようになっている。
さらに、各搬送ユニットフレーム30における搬送ローラ32,33,34,35に対して記録紙5の搬送方向の下流側には、フリクションローラ43が回転自在に配設されている。
また、各搬送ユニットフレーム30における記録紙5の搬送経路を挟んでフリクションローラ43に対向する位置には、フリクション側圧接ローラ45が回転自在に配設されており、このフリクション側圧接ローラ45は、図示しないカム機構等の圧接機構や圧接ばねによって、フリクションローラ45に圧接可能とされている。
各搬送ユニットフレーム30は、各搬送ローラ32,33,34,35の回転軸を支点として図2における時計方向および反時計方向に回動可能とされており、この回動によって、記録紙5における各フリクションローラ43の下流側の近傍部位にたるみを形成することができるようになっている。
さらに、記録紙5のたるみ量は、各搬送ローラ32,33,34,35の搬送量、すなわち、各モータ37,38,39,40の回転速度を調整することによって制御することができるようになっている。
そして、本実施形態においては、記録紙5のたるみ量を最適な状態に制御するための手段が講ぜられている。
すなわち、第1乃至第3搬送ユニット25,26,27の近傍の複数箇所の検出位置、すなわち、第1乃至第3搬送ユニット25,26,27の各フリクションローラ43に対して記録紙5の搬送方向の下流側の近傍位置には、各検出位置における記録紙5のたるみを検出可能とされた各搬送ユニット25,26,27に対応する第1乃至第3たるみ検出手段51,52,53が配設されている。
図3に示すように、各たるみ検出手段51,52,53は、記録紙5の搬送経路を挟んで互いに対向する位置に配設された第1センサ54および第2センサ55からなる一対のセンサ54,55を有しており、各センサ54,55は、記録紙5が当接することによってたるみ量を検出することができるようになっている。
より具体的には、図3における左図に示すように、たるみ量が最適な状態においては、いずれのセンサ54,55にも記録紙5は当接しないようになっている。
一方、図3における中央図に示すように、たるみ量が過剰な状態においては、第1センサ54に記録紙5が当接するようになっている。
また、図3における右図に示すように、たるみ量が不足している状態においては、第2センサ55に記録紙5が当接するようになっている。
したがって、第1センサ54および第2センサ55によって記録紙5のたるみ量を簡便に検出することができるようになっている。
なお、各センサ54,55は、例えば、マイクロスイッチのオンによって記録紙の当接を検出するセンサであってもよいし、または、圧力センサであってもよい。
また、本実施形態において、第1乃至第3搬送ユニット25,26,27の第1乃至第3モータ37,38,39には、モータ駆動制御部60が電気的に接続されており、このモータ駆動制御部60は、通電制御によって、第1乃至第3モータ37,38,39の駆動速度を個別に制御可能とされている。
さらに、本実施形態において、各たるみ検出手段51,52,53とモータ駆動制御部60との間には、時間計測部56が電気的に接続されている。
この時間計測部56は、各たるみ検出手段51,52,53が記録紙5のたるみを前回検出してから今回検出するまでの各たるみ検出手段51,52,53に対応する第1乃至第3搬送ユニット25,26,27の第1乃至第3モータ37,38,39の駆動時間を個別に計測可能とされている。
さらに、時間計測部56は、各たるみ検出手段51,52,53が記録紙5のたるみを前回検出してから今回検出するまでの各たるみ検出手段51,52,53に対応する第1乃至第3搬送ユニット25,26,27の第1乃至第3モータ37,38,39の駆動時間および非駆動時間からなる経過時間を個別に計測可能とされている。
時間計測部56による第1乃至第3モータ37,38,39の駆動時間および経過時間についての計測結果は、モータ駆動制御部60に個別に出力されるようになっている。
したがって、互いに対応する搬送ユニット25,26,27とたるみ検出手段51,52,53との組ごとに、たるみ検出手段51,52,53が記録紙5のたるみを前回検出してから今回検出するまでのたるみ検出手段51,52,53に対応する搬送ユニット25,26,27のモータ37,38,39の駆動時間および経過時間を計測することができるようになっている。
さらにまた、本実施形態において、モータ駆動制御部60は、時間計測部56からそれぞれ出力された各モータ37,38,39の駆動時間と経過時間との計測結果に基づいて、互いに対応する搬送ユニット25,26,27とたるみ検出手段51,52,53との組ごとに、前記モータ37,38,39の駆動時間と経過時間との間に成立する関数をそれぞれ定義するようになっている。
モータ駆動制御部60は、前記定義されたそれぞれの関数を満足する条件の下で、各経過時間が最大となるような各モータ37,38,39の駆動時間をそれぞれ求めるようになっている。
さらに、モータ駆動制御部60は、前記求められた各モータ37,38,39の駆動時間を、各たるみ検出手段51,52,53が記録紙5のたるみを今回検出してから次回検出するまでの各モータ37,38,39の駆動時間であると予測するようになっている。
そして、モータ駆動制御部60は、前記予測した各モータ37,38,39の駆動時間に基づいて、各たるみ検出手段51,52,53が記録紙5のたるみを今回検出してから次回検出するまでの各モータ37,38,39の駆動速度をそれぞれ決定するようになっている。
これにより、互いに対応する搬送ユニット25,26,27とたるみ検出手段51,52,53との組ごとに、検出手段51,52,53の検出位置における記録紙5のたるみ量を制御するために好適な各モータ37,38,39の駆動速度を決定することができるようになっている。
なお、時間計測部56は、例えば、タイマであってもよい。
より好ましい実施形態としては、各たるみ検出手段51,52,53が記録紙5のたるみを今回検出してから次回検出するまでの各モータ37,38,39の駆動時間を、モータ駆動制御部60が次式にしたがって求めるようにする。
j+1=x −cJ(x ) (1)
但し、(1)式におけるx は、記録紙5の搬送方向の上流側から数えてi番目の検出位置に配設された前記たるみ検出手段51,52,53が、記録紙5のたるみをj−1回目(前回に相当、以下同様)に検出してからj回目(今回に相当、以下同様)に検出するまでの当該たるみ検出手段51,52,53に対応する搬送ユニット25,26,27のモータ37,38,39の駆動時間である。
このx は、時間計測部56によって実際に計測された実測値である。
また、(1)式におけるx j+1は、記録紙5の搬送方向の上流側から数えてi番目の検出位置に配設された前記たるみ検出手段51,52,53が、記録紙5のたるみをj回目に検出してからj+1回目(次回に相当)に検出するまでの当該たるみ検出手段51,52,53に対応する搬送ユニット25,26,27のモータ37,38,39の駆動時間である。
このx j+1は、(1)式にしたがってモータ駆動制御部60によって求められる予測値である。
さらに、(1)式におけるcは、設計時に定める定数である。
また、(1)式におけるJは、X における勾配であり、これらJとX とは、本実施形態においては次のように表される。
Figure 2006218815
すなわち、X は、各モータ37,38,39のx を成分とする列ベクトルを表し、Jは、3行3列のヤコビ行列を表している。
なお、Jの成分を構成するy は、記録紙5の搬送方向の上流側から数えてi番目の検出位置に配設されたたるみ検出手段51,52,53が、記録紙5のたるみをj−1回目に検出してからj回目に検出するまでの当該たるみ検出手段51,52,53に対応する搬送ユニット25,26,27のモータ37,38,39の駆動時間x および非駆動時間からなる経過時間である。
このy は、x と同様に、時間計測部56によって実際に計測された実測値である。
ここで、x j+1の値は、x とy との間に成立する関数をfとし、y =f(x )の条件の下で、1からiまでの級数Σ(y =Σf(x が最大となるような値、つまり、互いに対応する搬送ユニット25,26,27とたるみ検出手段51,52,53とのすべての組についてのy の平方和が最大となるような値である。
このx j+1の値は、いわゆる最急降下法を用いることによって(1)式のように求めることができる。
また、x j+1の値は、y =f(x )の条件の下で、y が最大となるような値であることを意味している。
このようにすれば、(1)式によって求められたx j+1を、記録紙5のたるみがj回目に検出されてからj+1回目に検出されるまでのモータ37,38,39の駆動時間であると予測することができるため、たるみ量を制御するためにさらに好適なモータ37,38,39の駆動速度を決定することができる。
なお、関数fは、複数回の試験データに基づいて設定してもよい。
また、f(x)の一例としては、次式を挙げることができる。但し、次式において、k,k,k,kは、設計時にメカニズム特性に合わせて定める定数である。
f(x)=kx+k+k+k+・・・ (2)
上記構成の他にも、モータ駆動制御部60は、第4搬送ユニット28の第4モータ40にも電気的に接続されており、この第4モータ40に対する通電制御によって、第4モータ40の回転速度を個別に制御するようになっている。
また、フレーム2の内部における第4搬送ユニット28に対して記録紙5の搬送方向の下流側、すなわち、第4搬送ユニット28の図1における上部近傍位置には、排紙ローラ62が配設されている。
この排紙ローラ62は、モータ(図示せず)の駆動による回転動作により、第1乃至第4記録ユニット8,9,10,11による記録済みの記録紙5を排紙方向に搬送するようになっている。
フレーム2の内部における排紙ローラ62に対して記録紙5の搬送方向の下流側、すなわち、図1における左方には、カッター部63が配設されており、このカッター部63は、記録済みの記録紙5を所定の切断位置で切断するようになっている。
カッター部63に対して記録紙5の搬送方向の下流側(図1における左方)には、排紙トレイ64が配設されており、この排紙トレイ64上に、切断後の記録紙5が排出されるようになっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
なお、本実施形態の作用を説明するにあたり、便宜上、初期状態においては、記録紙5に対する記録が開始されており、すでに、各たるみ検出手段51,52,53によって、各検出位置における記録紙5のたるみが検出されているものとする。
また、このときの記録紙5のたるみは、便宜上、いずれのたるみ検出手段51,52,53においてもj−1回目に検出されたたるみであるとする。
さらに、このとき、時間計測部56によって、j−1回目に記録紙5のたるみが検出されてからj回目に記録紙5のたるみが検出されるまでの各たるみ検出手段51,52,53に対応する各搬送ユニット25,26,27のモータ37,38,39の駆動時間x および経過時間y の計測が開始されているものとする。
そして、前述した初期状態から、記録紙5に対する記録をさらに続行するには、記録紙保持部3から繰り出されている記録紙5を、給紙ローラ7によって第1乃至第4記録ユニット8,9,10,11の側に供給する。
次いで、各記録ユニット8,9,10,11に供給された記録紙5は、サーマルヘッド12によって記録を行われた後に、各記録ユニット8,9,10,11の近傍位置に配設された各搬送ユニット25,26,27,28の搬送ローラ32,33,34,35によって、さらに下流側に搬送される。
次いで、第1乃至第3搬送ローラ32,33,34の下流側に搬送された記録紙5には、記録紙5の搬送速度やフリクションローラ43の回動位置によって、図3に示すようなたるみが形成される。
このとき、第1乃至第3たるみ検出手段51,52,53は、図3における左図に示すように、記録紙5のたるみが最適になっていればたるみを検出しないが、図3における中央図または右図に示すようにたるみが過剰または不足である場合には、第1センサ54または第2センサ55への記録紙5の当接によって記録紙5のたるみを検出する。
時間計測部56は、各たるみ検出手段51,52,53が記録紙5のたるみを検出した場合には、j−1回目に記録紙5のたるみを検出してからj回目に記録紙5のたるみを検出するまでの第1乃至第3モータ37,38,39の駆動時間x と経過時間y との計測を完了し、計測結果をモータ駆動制御部60に出力する。
次いで、モータ駆動制御部60は、時間計測部56の計測結果に基づいて、前記モータの駆動時間x と経過時間y との間に成立する関数fを定義する。
次いで、モータ駆動制御部60は、定義された関数fを満足する条件(y =f(x ))の下で、Σ(y =Σf(x が最大となるようなx j+1の値を、(1)式を用いて求める。
そして、モータ駆動制御部60は、(1)式を用いて求められた第1乃至第3モータ37,38,39の駆動時間x j+1を、j回目に記録紙5のたるみが検出されてからj+1回目に記録紙5のたるみが検出されるまでの各モータ37,38,39の駆動時間x j+1であると予測し、この駆動時間x j+1に基づいて、j+1回目に記録紙5のたるみが検出されるまでの各モータ37,38,39の駆動速度を決定する。
これにより、記録紙5のたるみ量を制御するために好適な駆動速度で第1乃至第3モータ37,38,39を駆動することができるため、記録紙5のたるみ量を高精度に制御することができる。
したがって、本実施形態によれば、最急降下法により、Σ(y =Σf(x が最大となるようなx j+1を求め、この求められたx j+1を、記録紙5のたるみがj回目に検出されてからj+1回目に検出されるまでの第1乃至第3モータ37,38,39の駆動時間であると予測することによって、記録紙5のたるみ量を制御するために好適なモータ37,38,39の駆動速度を決定することができる。
これにより、記録紙5のたるみ量を高精度に制御することができ、サーマルヘッド12の圧接によって記録紙5に生じる振動を最適なたるみ量のたるみによって有効に吸収することができ、この結果、記録紙5に対してジッタの少ない高品質な記録を行うことができる。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態は、熱転写方式以外のプリンタにも有効に適用することができるものである。
また、第4搬送ユニット28のフリクションローラ43については、必要に応じて記録紙5のたるみを形成するようにすればよい。
本発明に係るプリンタの実施形態を示す概略構成図 本発明に係るプリンタの実施形態において、記録紙のたるみ量を制御するための具体的な構成を示した構成図 本発明に係るプリンタの実施形態において、複数のたるみ状態を模式的に示す図
符号の説明
1 プリンタ
5 記録紙
8 第1記録ユニット
9 第2記録ユニット
10 第3記録ユニット
11 第4記録ユニット
12 サーマルヘッド
25 第1搬送ユニット
26 第2搬送ユニット
27 第3搬送ユニット
37 第1モータ
38 第2モータ
39 第3モータ
51 第1たるみ検出手段
52 第2たるみ検出手段
53 第3たるみ検出手段
54 第1センサ
55 第2センサ
56 時間計測部
60 モータ駆動制御部

Claims (4)

  1. 記録位置に搬送された被記録体に対して記録ヘッドを用いて記録を行う記録ユニットが、前記被記録体の搬送方向に沿って複数個配設され、
    モータの駆動によって前記被記録体を搬送可能とされた搬送ユニットが、前記被記録体の搬送方向に沿って複数個配設されたプリンタであって、
    前記複数個の搬送ユニットのうちの少なくとも1個の搬送ユニットの近傍の少なくとも1箇所の検出位置に、当該検出位置における前記被記録体のたるみを検出可能とされた前記搬送ユニットに対応するたるみ検出手段が配設され、
    前記たるみ検出手段が前記被記録体のたるみを前回検出してから今回検出するまでの当該たるみ検出手段に対応する前記搬送ユニットのモータの駆動時間と、前記たるみ検出手段が前記被記録体のたるみを前回検出してから今回検出するまでの当該たるみ検出手段に対応する前記搬送ユニットのモータの駆動時間および非駆動時間からなる経過時間とを計測し、
    この計測された前記モータの駆動時間と前記経過時間との間に成立する関数を定義し、
    この定義された関数を満足する条件の下で、前記経過時間が最大となるような前記モータの駆動時間を求め、
    この求められたモータの駆動時間に基づいて、前記たるみ検出手段が前記被記録体のたるみを今回検出してから次回検出するまでの当該たるみ検出手段に対応する前記搬送ユニットのモータの駆動速度を決定するように形成されていること
    を特徴とするプリンタ。
  2. 前記被記録体の搬送方向の上流側から数えてi番目の検出位置に配設された前記たるみ検出手段が、前記被記録体のたるみをj−1回目に検出してからj回目に検出するまでの当該たるみ検出手段に対応する前記搬送ユニットのモータの駆動時間をx とし、
    前記被記録体の搬送方向の上流側から数えてi番目の検出位置に配設された前記たるみ検出手段が、前記被記録体のたるみをj−1回目に検出してからj回目に検出するまでの当該たるみ検出手段に対応する前記搬送ユニットのモータの駆動時間x および非駆動時間からなる経過時間をy とし、
    とy との間に成立する関数をf とすると、
    =f (x )の条件の下で、
    前記被記録体の搬送方向の上流側から数えてi番目の検出位置に配設された前記たるみ検出手段が、前記被記録体のたるみをj回目に検出してからj+1回目に検出するまでの当該たるみ検出手段に対応する前記搬送ユニットのモータの駆動時間x j+1を、
    設計時に定める定数をc、X における勾配をJ、
    但し、
    Figure 2006218815
    として、
    次式、
    j+1=x −cJ(x ) (1)
    にしたがって求め、
    この求められたモータの駆動時間x j+1に基づいて、前記たるみ検出手段が前記被記録体のたるみをj回目に検出してからj+1回目に検出するまでの当該たるみ検出手段に対応する前記モータの駆動速度を決定するように形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記たるみ検出手段は、前記被記録体の搬送経路を挟んで互いに対向する一対のセンサを有しており、各センサのいずれか一方に前記被記録体が当接することによって、前記被記録体のたるみを検出するように形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプリンタ。
  4. 熱転写方式による記録を可能とされていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のプリンタ。
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