JP4455313B2 - 印刷装置 - Google Patents

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JP4455313B2
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Description

本発明は印刷方法に関し、特に液晶ディスプレーのカラーフィルター基板とアレイ基板間等のセルギャップを均一に保つ為のスペーサを基板上の定置に印刷する方法と、その印刷装置に関する。
従来より、スペーサ粒子を基板の所定位置に配置する方法として、スペーサ粒子が溶媒中に分散されたスペーサ分散液を、印刷装置に充填し、その印刷装置のヘッドから基板の所定位置へ向かって吐出させるインクジェット方式が用いられている。
インクジェット方式で印刷を行う場合、吐出液にスペーサが均一に分散していないと、吐出が不安定となり、吐出不良を生じたり、吐出速度、吐出方向に異常が生じたり、また液滴中の吐出スペーサの個数が安定しないという問題を生じやすい。
微粒子が分散された液体を各ノズルに供給するリザーバ(マニフォールド)に圧電素子を設け、該圧電素子によりマニフォールドで液体を攪拌してから各ノズルに供給する方法がある(例えば、特許文献1を参照。)
しかしながら、各ノズルはマニフォールドへ液体を送る配管の中でも沈降するため、マニフォールドへ到達するまでに液体の粒子密度が設定密度よりも減少したり、沈降が甚だしい場合には配管つまりが生じるという問題があり、特に印刷装置の大型化に伴い、インクタンクからヘッドモジュール迄の配管の長さが長くなると、これらの問題が深刻であった。
また、印刷ヘッドの内部には、ゴムやスペーサ粒子の凝集塊を除去するフィルターが設けられることがあるが、スペーサ粒子の沈降が起こると、そのフィルターが目詰まりするという問題があった。
特開2003−72104
本発明は上記従来技術の不都合を解決するために創作されたものであり、その目的は、スペーサ粒子の分散状態を常に均一に維持した状態で、印刷可能な装置を提供することである。
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、内部中空のヘッド本体と、前記ヘッド本体にスペーサ分散液を供給する供給管とを有し、前記ヘッド本体の一壁面は、1又は2以上の噴出孔が設けられたノズルプレートで構成され、前記ヘッド本体は、前記スペーサ分散液を通過させる内部フィルターによって前記ノズルプレート側の吐出室と、前記ノズルプレートと反対側の供給室とに区分けされ、前記スペーサ分散液は前記供給室に供給された後、前記内部フィルターを通って前記吐出室へ送られ、前記噴出孔から吐出されるように構成された印刷装置であって、前記ヘッド本体から前記スペーサ分散液を排出する排出管を有し、前記供給室は、前記供給管に接続された供給室側流入口と、前記供給室側流入口と離間した位置に設けられ、前記排出管に接続された供給室側排出口とを有し、前記スペーサ分散液は、前記供給管と、前記供給室側流入口と、前記供給室側排出口との間の空間と、前記排出管とを流れるように構成され、前記スペーサ分散液が流れる流路には、前記流路の壁面を振動させる発振手段が取り付けられた印刷装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の印刷装置であって、前記発振手段は、前記供給室の外壁に取り付けられた印刷装置である。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の印刷装置であって、前記発振手段は前記供給管の外側に取り付けられた印刷装置である。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の印刷装置であって、前記発振手段は前記排出管の外側に取り付けられた印刷装置である。
請求項5記載の発明は、前記スペーサ分散液が蓄液される蓄液タンクと、前記蓄液タンクの前記スペーサ分散液が供給される大循環路とを有し、前記大循環路の前記スペーサ分散液は、前記供給管に供給されるように構成された請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の印刷装置であって、前記大循環路には、前記大循環路を振動させる発振手段が取り付けられた印刷装置である。
本発明で流路とは、内部をスペーサ分散液が流れる部材を指し、具体的には、供給管や排出管や大循環路のように内部にスペーサ分散液が流れる配管や、これら配管を接続するバルブや、供給室を指す。
スペーサ粒子がスペーサ分散液を流れる流路で沈降せず、吐出室には常に設定密度のスペーサ粒子が分散されたスペーサ分散液が安定して供給されるので、スペーサ分散液の液滴の吐出が安定して行われ、各液滴中のスペーサ個数も均一になる。また、印刷装置の大型化によって流路が長くなっても、発振手段をその流路に複数個設けることで、スペーサ粒子を沈降させずに吐出室へ送ることができる。発振手段を供給室の外壁面に設置し、供給室に振動を与えれば、供給室内部でスペーサ粒子が沈降しないので、内部フィルターの目詰まりが起こらない。
図2の符号2は本発明の印刷装置に用いられるヘッドモジュールの一例を示しており、このヘッドモジュール2は、ヘッド本体20と、ヘッド本体20にスペーサ分散液を供給する供給部25と、ヘッド本体20からスペーサ分散液を排出する排出部26と、排出部26から供給部25へスペーサ分散液を戻す循環部10とを有している。
ヘッド本体20の内部は中空にされており、ノズルプレート31はヘッド本体20の一壁面で構成されている。ヘッド本体20の内部には、内部フィルター30が、ノズルプレート31と、ヘッド本体20のノズルプレート31とは反対側の壁面の両方から離間して配置されており、ヘッド本体20の内部は内部フィルター30と壁面との間の空間と、内部フィルター30とノズルプレート31との間の空間に分けられた状態になっている。
図2の符号21はノズルプレート31と、内部フィルター30と、ヘッド本体20の側壁で取り囲まれた吐出室を示しており、同図の符号22はヘッド本体20のノズルプレート31と反対側の壁面と、内部フィルター30と、ヘッド本体20の側壁で取り囲まれた供給室を示している。
循環部10は循環管11と、循環管11の途中に設けられたバッファ室17とを有している。図2の符号56は一端が後述する大循環路に接続された供給側接続管を示しており、供給側接続管56の他端はバッファ室17に接続され、供給側接続管56に設けられた供給元バルブ41を開けると、大循環路のスペーサ分散液がバッファ室17に流れ込み、バッファ室17内の液量が設定量を超えると、スペーサ分散液はバッファ室17の内部から循環管11の一端部側へ流れ出す。
バッファ室17には不図示の液量制御手段が設けられており、スペーサ分散液が流れ出し、バッファ室17内の液量が設定量未満になると、液量制御手段がバッファ室17を大循環路50に接続し、スペーサ分散液が補充される。これとは逆に、スペーサ分散液が循環管11に流れ出さず、バッファ室17内部の液量が設定量を超えると、液量制御手段がバッファ室17を大循環路から遮断してスペーサ分散液の補充を停止する。従って、バッファ室17の液量は常に設定値に維持される(供給状態)。
尚、バッファ室17は後述するメニスカス制御機構8に接続されており、メニスカス制御機構8のタンク80内にはスペーサ分散液や、溶剤等のバッファ液が蓄液されている。後述する噴出孔32内でスペーサ分散液が大気と接する面をメニスカスとすると、タンク80内のバッファ液の液面高さはメニスカスの高さと連動して変化し、メニスカス制御機構80は、その変動量に応じた量のバッファ液を減圧機構によってタンク80からバッファ室17へ供給し、メニスカスを常に一定の状態に維持する。
循環管11の一端部は供給切替バルブ43に接続されている。供給部25は、供給切替バルブ43に一端部が接続された第一、第二の供給管13、14を有しており、供給切替バルブ43の切り替えによって、第一、第二の供給管13、14が循環管11に接続されると、スペーサ分散液が循環管11の一端部側から第一、第二の供給管13、14に流れるようになっている。
第一、第二の供給管13、14の途中には第一、第二の外部フィルター37、38が設けられており、第一、第二の供給管13、14を流れるスペーサ分散液は第一、第二の外部フィルター37、38を通過する時に、スペーサ粒子よりも大径な不純物(スペーサ粒子の粒子塊やゴミ)が除去される。
供給室22の壁面と吐出室21の壁面には、供給室側流入口23と吐出室側流入口24が設けられ、第一の供給管13は供給室側流入口23に接続され、第二の供給管14は吐出室側流入口24に接続されており、スペーサ分散液は、第一、第二の供給管13、14から、供給室側流入口23と吐出室側流入口24を通って供給室22と、吐出室21にそれぞれ送られる。
供給室22には供給室側流入口23と離間した位置には供給室側排出口27が設けられ、吐出室21には吐出室側流入口24と離間した位置に吐出室側排出口28が設けられており、供給室22に送られたスペーサ分散液は供給室側流入口23と供給室側排出口27との間を流れ、吐出室21へ送られたスペーサ分散液は吐出室側流入口24と吐出室側排出口28の間を流れるようになっている。
図3を参照し、ノズルプレート31には1又は2以上の噴出孔32が設けられている。ノズルプレート31と、ノズルプレート31上のピエゾ支持板35との間の位置であって、噴出孔32の近傍位置にはそれぞれピエゾ素子36が設けられており、印刷を停止した状態では、ピエゾ素子36の圧力が吐出室22内部の圧力よりも大きくされているので、スペーサ分散液は噴出孔32から吐出されずに、吐出室側流入口24から吐出室側排出口28へ流れるようになっている。
排出部26は、一端が供給室側排出口27に接続された第一の排出管18と、一端が吐出室側排出口28に接続された第二の排出管19をそれぞれ有しており、供給室側排出口27へ流れたスペーサ分散液は第一の排出管18に排出され、吐出室側排出口28へ流れたスペーサ分散液は第二の排出管19に排出される。
循環管11の供給切替バルブ43とは反対側の端部は循環切替バルブ42に接続されており、第一の排出管18は循環管11と同じ循環切替バルブ42に接続され、循環切替バルブ42の切り替えによって第一の排出管18を循環管11に接続すると、スペーサ分散液が第一の排出管18から循環管11に戻る。
第二の排出管18は後述する排出切替バルブ44の切り替えによって、連結管49に接続され、連結管49は循環切替バルブ42の切り替えによって循環管11に接続されるようになっており、従って第二の排出管19は連結管49を介して循環管11に接続され、スペーサ分散液は第二の排出管19から循環管11に戻るようになっている。
ここでは、循環管11の循環切替バルブ42と、バッファ室17の間に循環ポンプ15が設けられており、第一、第二の排出管18、19から循環管11に戻ったスペーサ分散液は、循環ポンプ15の動作によってバッファ室17へ戻され、再び第一、第二の供給管13、14側へ送られる。
従って、スペーサ分散液は、循環部10と供給室22との間、又は/及び、循環部10と吐出室22の間で循環することになる。
バッファ室17には不図示の温度制御手段が設けられており、バッファ室17内部のスペーサ分散液の温度が設定温度を超えると、温度制御手段によってバッファ室17が冷却され、熱伝導によってその内部のスペーサ分散液が冷却されるようになっているので、攪拌によってバッファ室17内のスペーサ分散液が加熱されても、その温度は一定温度に維持される。
次に、このヘッドモジュール2を用いた印刷装置の一例について説明する。図1の符号1は本発明の印刷装置の一例を示しており、この印刷装置1は貯留系5と、大循環路50と、上述したヘッドモジュール2を1又は2以上有している。ここでは、印刷装置1はヘッドモジュール2を4つ有しており、各ヘッドモジュール2と、その部材にはそれぞれ添え字a〜dを付して区別する。
貯留系5は貯留タンク58と、バッファタンク59とを有している。貯留タンク58の内部にはスペーサ分散液が蓄液されており、該スペーサ分散液は供給ポンプ79によって貯留タンク58からバッファタンク59に供給され、バッファタンク59内部に一旦蓄液されると共に、バッファタンク59に過剰に蓄液されたものは貯留タンク58に戻るようになっている。
貯留タンク58とバッファタンク59は不図示の攪拌手段をそれぞれ有しており、貯留タンク58内とバッファタンク59内にそれぞれ蓄液されたスペーサ分散液は攪拌手段で攪拌され、スペーサ粒子が均一に分散された分散状態が維持されるようになっている。
大循環路50は両端がバッファタンク59に接続されており、大循環路50に設けられた大循環ポンプ55を動作させると、バッファタンク59に蓄液されたスペーサ分散液が、大循環路50に引き込まれ、大循環路50内を一端から他端に向かって流れた後、再びバッファタンク59に戻る。即ち、大循環ポンプ55の動作によって、スペーサ分散液がバッファタンク59と大循環路50との間で循環するようになっている(大循環状態)。
大循環路50のバッファタンク59からスペーサ分散液が供給される側を上流側、スペーサ分散液がバッファタンク59へ戻る他端側を下流側とすると、各ヘッドモジュール2a〜2dの供給側接続管56a〜56dは、大循環路50に上流側から下流側に向かって順番に接続されており、供給側接続管56a〜56dの供給元バルブ41を開けて、バッファ室17を大循環路50に接続すると、スペーサ分散液がバッファ室17に流れ込む。
大循環状態の大循環路50は、各供給側接続管56a〜56dを流れるスペーサ分散液の合計量よりも多量のスペーサ分散液を流すように構成されているので、各供給元バルブ41を同時に開けると、上流側の供給側接続管56aだけではなく、下流側の供給側接続管56dにもスペーサ分散液が到達し、結局、全てのヘッドモジュール2a〜2dにスペーサ分散液が供給されるようになっている。
各ヘッドモジュール2a〜2dは、一端が排出切替バルブ44に接続された排出側接続管57a〜57dを有しており、排出側接続管57a〜57dの他端は、最下流の供給側接続管56dよりも更に下流側の位置で大循環路50に接続されている。
第二の排出管19は排出切替バルブ44の切替によって排出側接続管57に接続され、第一の排出管18は循環切替バルブ42と排出切替バルブ44の切替によって、連結管49を介して排出側接続管57に接続されるので、スペーサ分散液をヘッドモジュール2内で循環させない状態では、スペーサ分散液は第一、第二の排出管18、19から大循環路50に排出され、大循環路50を流れる他のスペーサ分散液と共に再びバッファタンク59へ戻るようになっている(排出状態)。
尚、印刷装置1は各ヘッドモジュール2a〜2dを洗浄する洗浄機構70を有しており、洗浄機構70の洗浄タンク71には有機溶剤のような洗浄液が蓄液され、その洗浄液は洗浄タンク71から洗浄管72に供給される。
図2の符号75は一端が洗浄管72に接続された洗浄側接続管を示しており、洗浄側接続間75の他端は、第二の供給管14の途中に設けられた洗浄切替バルブ77に接続されている。
洗浄切替バルブ77の切替によって、洗浄側接続管75を第二の供給管14に接続すると、洗浄液が吐出室21へ送られ、洗浄切替バルブ77と、供給切替バルブ43の切替によって、洗浄側接続管75を第一の配管13に接続すると洗浄液が供給室22に送られる。
吐出室21や供給室22に洗浄液が供給されると、内部に残留するスペーサ分散液は洗浄液で押し流され、他の不純物と一緒に第一、第二の排出管18、19へ排出される。第一、第二の排出管18、19を排出側接続管57に接続すれば、洗浄液は排出側接続間57から大循環路50へ戻り、ドレインタンク3に排出される。
次に、この印刷装置1を用いて、印刷対象物である基板にスペーサ分散液を吐出する方法について説明する。
大循環路50とバッファタンク59を大循環状態に置くと共に、各ヘッドモジュール2a〜2dを上述した供給状態に置く。
大循環状態と供給状態を維持しながら、スペーサ分散液を吐出室21と循環部10の間と、供給室22と循環部10の間の両方で循環させると、スペーサ分散液がヘッドモジュール2a〜2d内で停滞しないので、分散された状態が維持される。
その状態を維持しながら、各ヘッドモジュール2a〜2dのノズルプレート31と印刷対象物である基板とを対向させ、噴出孔32が基板の印刷位置と対向するように位置合わせを行う。
図3の符号67は溶媒68にスペーサ粒子69が分散されたスペーサ分散液を示しており、印刷位置の真上の噴出孔32に対応するピエゾ素子36を振動させると、その噴出孔32から印刷位置に向かってスペーサ分散液67の液滴が吐出される。
スペーサ分散液67が噴出孔32から吐出される直前に、供給切替バルブ43と循環切替バルブ42を切り替え、供給室22と循環部10との間の循環を維持しながら、吐出室21と循環部10との間の循環を停止すると、供給室21内部にはスペーサ分散液が流れるが、吐出室22内部でスペーサ分散液67の流れが停止する。
噴出孔32からスペーサ分散液67を吐出する間(印刷状態)、吐出室22内部でスペーサ分散液の流れが停止した状態を維持すると、噴出孔32にスペーサ分散液67の流れによる圧力変化の影響が出ないので、噴出孔32から吐出されるスペーサ分散液67の吐出量は一定になる。
噴出孔32からスペーサ分散液67が吐出されると、その液量が減少するが、スペーサ分散液67は供給室22から内部フィルターの不図示の通路を通って吐出室21に補充される。
印刷状態では、供給室22と循環部10との間の循環が維持されるので、供給室22にはスペーサ分散液が補充される。
更に、バッファ室17内のスペーサ分散液は、上述したように液量制御手段とメニスカス制御機構8によってその液量が常に一定に維持されることによって、噴出孔32内のメニスカスは常に一定の状態に維持されるので、各噴出孔32からスペーサ分散液67の吐出が安定して行われる。
印刷位置に設定量のスペーサ分散液の吐出を終了したところで、噴出孔32からの吐出を停止して印刷状態を終了し、供給切替バルブ43と、循環切替バルブ42を切り替え、供給室22と循環部10の間と、吐出室21と循環部10の間の両方でスペーサ分散液を循環させる。
例えば、印刷が終了した基板と新たな基板を交換する間や、上述した基板の位置合わせを行う場合のように、比較的短時間の間印刷を停止する待機状態で、供給室22と循環部10との間と、吐出室21と循環部10の間の両方でスペーサ分散液を循環させれば、供給室22と吐出室21の両方でスペーサ分散液の沈降及び付着が防止されるので、内部フィルター30だけでなく、噴出孔32の目詰まりも起こらない。
尚、数時間以上印刷を停止する場合には、上述した洗浄機構70によって吐出室21内部と供給室22内部のスペーサ分散液を排出すれば、大循環ポンプ50や循環ポンプ15を停止しても、内部フィルター30や噴出孔32がスペーサ粒子で目詰まりすることがない。
上述したように、スペーサ分散液を循環させることで、内部フィルター30や噴出孔32の目詰まりはある程度防止されるが、配管が折れ曲がった部分ではスペーサ粒子の沈降及び壁面への付着が起こりやすかった
本発明の印刷装置1はスペーサ分散液67が流れる流路に発振手段が取り付けられている。図2の符号65aは、第一、第二の供給管13、14と、循環管11と、第一、第二の排出管18、19と、各供給側接続管56と、排出側接続管57と、大循環路50などの配管に取り付けられた発振手段を示し、同図の符号65bは、供給元バルブ41と、供給切替バルブ43と、循環切替バルブ42と、排出切替バルブ44などのバルブの筐体に取り付けられた発振手段を示し、同図の符号65cは供給室22の外壁面に取り付けられた発振手段を示している。
発振手段65a〜65cは、上述した配管や、バルブや、供給室22のような流路の外壁面に取り付けられ、その流路の内壁面はスペーサ分散液に接触している。従って、発振手段65a〜65cの電源をONにし、流路の壁面を振動させると、その振動が直接スペーサ分散液に伝わり、スペーサ分散液がその振動によって攪拌されるので、スペーサ粒子の沈降及び壁面への付着が防止される。
従来は配管の曲がったところでスペーサ粒子の沈降及び壁面への付着が起こりやすかったが、発振手段65aを特に配管の曲がったところに取り付け、振動を与えれば、配管の曲がったところであってもスペーサ粒子の沈降及び壁面への付着が起こり難くなる。
また、バルブの内部構造は複雑であり、その内部構造の凹凸にスペーサ粒子が溜まり易いが、筐体に発振手段65bの振動を与えることで、バルブ内部でのスペーサ粒子の沈降及び壁面への付着が防止される。
供給室22は、例えば、印刷状態や待機状態のように、内部にスペーサ分散液が流れている場合であっても、スペーサ粒子が少量沈降することがあり、長い間スペーサ分散液を流すと内部フィルターが目詰まりすることがあったが、発振手段65cで供給室22に振動を与えれば、スペーサ粒子の沈降がより起こり難くなるので、内部フィルターの目詰まりが防止される。
特に、供給室22に取り付けられた発振手段65cについて詳細に説明すると、発振手段65cは、供給室22の壁面のうち、内部フィルター30を挟んで吐出室21と反対側の壁面の外側に取り付けられている。
発振手段65cは供給室22の他の側壁に取り付けてもよいが、内部フィルター30を挟んで吐出室21と反対側の壁面に取り付けると、発振手段65cの振動が吐出室21に直接伝わらず、仮に吐出側21にその振動が伝わったとしても内部フィルター30に吸収される。従って、印刷状態で供給室22に振動を与えても、各噴出孔32のメニスカスは供給室22の振動の影響を受けないので、各噴出孔32からの吐出が安定して行われる。
発振手段65cを内部フィルター30を挟んで吐出室21と反対側の壁面に取り付ける場合、その壁面の略中央部分に振動を与えるように取り付ければ、供給室22に均一に振動が伝わるだけでなく、振動が直接伝わる箇所から吐出室21までの距離も長くなるので、吐出室21への振動の影響がより小さいなる。
ここでは、供給室22は、内部フィルター30を挟んで吐出室21と反対側の壁面と、内部フィルター30との間隔が狭く、平べったい形状をしており、供給室22が平べったい形状の場合に、発振手段65cを内部フィルター30を挟んで吐出室22と反対側の壁面に取り付ければ、その振動は供給室22の広い範囲に伝わることになり、供給室22内部のスペーサ分散液が均一に分散される。
発振手段を取り付ける部材は、内部にスペーサ分散液が流れる部材であれば特に限定されるものではなく、例えば、第一、第二の外部フィルター37、38に設けてもよいし、吐出室21の側壁に設けることもできる。吐出室21の側壁に発振手段を設ける場合、振動によって噴出孔32のメニスカスが乱れるので、少なくとも印刷状態では発振手段を停止させることが好ましい。
発振手段65a、65b、65cを動作させ、流路に振動を与えるときには、振動を連続的に発生させてもよいし、断続的に発生させてもよい。
本発明に用いる発振手段の種類は特に限定されるものではないが、超音波振動を発生する超音波発振手段を用いることが好ましく、具体的には、電圧印加によって超音波振動を発生する電歪振動子(例えばピエゾ素子)、強磁性体に交流磁場をかけることで超音波振動を発生する磁歪振動子等の超音波振動子を有するものを用いることができる。
発振手段65aを取り付ける配管の材質は特に限定されるものではなく、発振手段により壁が振動するものであれば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)のようなプラスチック製の配管、又は金属製の配管を用いることができる。
振動による流路やスペーサ分散液の加熱を避けたい場合には、流路に冷却手段を設けることができる。図4の符号85は、内部にスペーサ分散液が流れる配管の一例を示しており、この配管85の少なくとも発振手段65aが取り付けられた部分は、冷却手段である冷却管86内部に挿入されている。
冷却管86内部には水のような冷媒88が流れるようになっており、配管85はこの冷媒88によって熱伝導で冷却されるので、配管85に振動を与えても、配管85もその内部のスペーサ分散液67も昇温しない。
冷却手段を設ける場所は特に限定されないが、発振手段が取り付けられた部分だけではなく、例えば配管全体を冷却管内に配置することもできる。また、冷却手段は配管だけではなく、供給室22やバルブ等他の流路にも設けることができる。
冷却手段は冷媒を用いた冷却管の他、ペルチェ素子等種々のものを用いることが可能であり、その取り付け位置も配管に限定されず、スペーサ分散液が流れる部材であれば、バルブの筐体、供給室22の外壁、吐出室21の外壁や、第一、第二の外部フィルター37、38等に設けることもできる。
バッファ室17内の超音波照射は、ヘッドモジュール2で印刷が行われる時だけ照射してもよいし、ヘッドモジュール2で印刷が行われないときも照射を続けてもよい。超音波照射を行うときは、超音波照射を連続して行っても良いし、断続的に行ってもよい。
印刷装置1が複数ヘッドモジュール2a〜2dを有する場合には、全部のヘッドモジュール2a〜2dを用いて同時に印刷を行えば、大型基板の広い印刷位置にスペーサ分散液を印刷することができる。また、複数のヘッドモジュール2a〜2dのうち1又は2以上のヘッドモジュール2a〜2dを選択して印刷を行う場合には、印刷を行わないヘッドモジュール2a〜2dを上述した待機状態に置くと共に、第一〜第三の発振手段65a、65b、65cを動作させて流路を振動させれば、ヘッドモジュール2a〜2dにスペーサ粒子の目詰まりが起こらない。
本発明に用いるスペーサ粒子の種類は特に限定されるものではないが、例えば直径4μm以上6μm以下のものを用いることができる。内部フィルター30の種類も特に限定されず、不織布、金属製フィルター等種々のものを用いることができるが、スペーサ粒子を通過させる通路の直径は、スペーサ粒子の直径の2倍以上が好ましい。
噴出孔32の形状や大きさも特に限定されるものではないが、安定した吐出性を考慮すると、内部フィルター30の通路の直径の2倍以上の直径を有するものが好ましい。また、ノズルプレート31の噴出孔32の大きさは、目的とする吐出液滴サイズにより選定する事ができるが、その直径は20μm以上40μm以下が望ましい。
以上は、噴出孔32の近傍にピエゾ素子を設けるピエゾ素子方式で噴出孔32での吐出を制御する場合について説明したが、吐出の制御法はこれに限定されず、バブルジェット(登録商標である)方式、サーマルジェット方式等種々の方式を採用することができる。
尚、本発明の印刷装置1の用途は、スペーサ分散液の印刷に限定されるものではなく、溶液中に粒子が分散された印刷溶液であれば、例えば顔料粒子が溶媒中に分散されたインク等、種々の印刷溶液の印刷に用いることも可能である。
本発明の印刷装置の一例を説明する図 本発明のヘッドモジュールを説明する図 本発明に用いるヘッド本体の一例を説明する拡大断面図 冷却手段の一例を説明する断面図
符号の説明
1……印刷装置 2……ヘッドモジュール 5……貯留系 10……循環部 17……バッファ室 20……ヘッド本体 21……吐出室 22……供給室 25……供給部 26……排出部 30……内部フィルター 31……ノズルプレート 32……噴出孔 65a、65b、65c……発振手段

Claims (5)

  1. 内部中空のヘッド本体と、前記ヘッド本体にスペーサ分散液を供給する供給管とを有し、
    前記ヘッド本体の一壁面は、1又は2以上の噴出孔が設けられたノズルプレートで構成され、
    前記ヘッド本体は、前記スペーサ分散液を通過させる内部フィルターによって前記ノズルプレート側の吐出室と、前記ノズルプレートと反対側の供給室とに区分けされ、
    前記スペーサ分散液は前記供給室に供給された後、前記内部フィルターを通って前記吐出室へ送られ、前記噴出孔から吐出されるように構成された印刷装置であって、
    前記ヘッド本体から前記スペーサ分散液を排出する排出管を有し、
    前記供給室は、前記供給管に接続された供給室側流入口と、前記供給室側流入口と離間した位置に設けられ、前記排出管に接続された供給室側排出口とを有し、
    前記スペーサ分散液は、前記供給管と、前記供給室側流入口と、前記供給室側排出口との間の空間と、前記排出管とを流れるように構成され、
    前記スペーサ分散液が流れる流路には、前記流路の壁面を振動させる発振手段が取り付けられた印刷装置。
  2. 前記発振手段は、前記供給室の外壁に取り付けられた請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記発振手段は前記供給管の外側に取り付けられた請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の印刷装置。
  4. 前記発振手段は前記排出管の外側に取り付けられた請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の印刷装置。
  5. 前記スペーサ分散液が蓄液される蓄液タンクと、前記蓄液タンクの前記スペーサ分散液が供給される大循環路とを有し、前記大循環路の前記スペーサ分散液は、前記供給管に供給されるように構成された請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の印刷装置であって、
    前記大循環路には、前記大循環路を振動させる発振手段が取り付けられた印刷装置。
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