JP4454145B2 - 電子部品収納用セラミックパッケージ及び電子部品装置 - Google Patents

電子部品収納用セラミックパッケージ及び電子部品装置 Download PDF

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  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICチップや圧電振動子などを収容する電子部品収納用セラミックパッケージ及びその中に電子部品が収納してなる電子部品装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のセラミックパッケージを用いて構成された電子部品装置の一例である水晶発振器は、図7に示すような構造が既に知られていた。
図に示すように従来の水晶発振器51は、セラミックパッケージ52内の段差に導電性接着部材58を介して接続された水晶振動子53及びセラミックパッケージ52内の底面にICチップ54が搭載されてなる。
セラミックパッケージ52は、ICチップ54を搭載する長方形状の基板52aを有し、その上面外周には、リング状セラミック基板52b、52cが順次積層されることにより、内部に水晶振動子53を収容するキャビティ部520が形成されている。このキャビティ部520の段差部、即ち、リング状セラミック基板52b表面の内周面側に形成され、かつ基板52aの幅方向に分離して電極パッド57、57が形成されている。また、リング状セラミック基板52c上の外周には封止用導体膜(図示しない)が形成され、その封止用導体膜上にはシールリング55がろう付けなどにより被着されている。
【0003】
この電極パッド57、57の一端側には、接続支持用バンプ57aが形成されている。また、基板52aの水晶振動子53の自由端側にも、保持用バンプ59が形成されている。
【0004】
基板52a上には、ICチップ54が下面を導電性接着部材58により固定され、ICチップ54の上面に形成された電極からは基板52a上の電極とボンディングワイヤーなどにより電気的に接続されている。
そして、基板52bと水晶振動子53とは、電極パッド57、57上に硬化されて導電性接着部材58となる導電性樹脂ペーストを塗布し、水晶振動子53下面の一方の短辺側にて保持されるように配置し、この導電性樹脂ペーストを硬化することにより、機械的に接合し、かつ電気的に接続している。
また、水晶振動子53は、図8に示すように、短冊状の水晶基板530の両主面に励振電極531、533が被着されている。また、水晶基板530の一方短辺側の両主面に、各励振電極531、533から延出する引出電極532、534が被着されている。尚、この水晶基板530の一方短辺側を固定端といい、他方の短辺側を自由端という。
【0005】
また、図9に示すようにセラミックパッケージ52の下面外周の4角近傍には4つの外部端子電極526が形成されている。外部端子電極526は水晶振動子53の励振電極531、533が接続された電極パッド57、57と水晶振動子53を発振させるICチップ54とがセラミック基板52a、52bの層間に形成された所定配線パターン及び貫通するビアホール導体等により基板52a下面に引出されて接続された電源電圧供給用端子、グラウンド端子、クロック入出力端子である。
【0006】
さらに、セラミックパッケージ52のキャビティ520の開口周囲には、金属蓋56をシーム溶接にて接続するためのシールリング55を有しており、水晶振動子53をキャビティ520に収容配置した後、水晶振動子53を気密的に封止すべく、セラミックパッケージ52上に蓋体56が被着されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述の水晶発振器51は、図7のような構造では、セラミック基板52c上に接続するシールリング55の表面の凹凸状態や、金属製蓋体56の当接部にバリや反りがあると、金属製蓋体56とシールリング55双方の当接状態が均一化せず、このような状態でシーム溶接を行う場合に、電流を供給しても、金属製蓋体56とシールリング55の間隙で放電スパークや溶けた異物である金属成分の飛散(所謂、スプラッシュ)が発生することがあった。
特に、この飛散した金属成分は、キャビティ部520の内部に飛散すると、キャビティ部520の内部を汚染したり、水晶振動子53に付着したりする。このように水晶振動子53に金属成分が付着すると、発振特性が大きく変動してしまい、その結果、所定特性が得られず信頼性を悪くなり、量産の際の歩留まり増大するという問題があった。
【0008】
一方、金属製蓋体56とシールリング55は外部からの不要な電磁波を遮断するためにアース電位になっているが、基体52aの裏面に形成した外部端子電極526のアース電極からセラミックパッケージ2の側面又は内部を介して金属製蓋体56とシールリング55に接続するだけでは広い面積の金属製蓋体56とシールリング55全体をアース電位に落とすのは困難であった。また、わざわざ積層されたセラミック基板52b、52c間に配線を形成してシームリング55まで接続させなければならず、これからも金属製蓋体56とシールリング55全体をアース電位に落とすのは困難であった。
【0009】
特に、1GHz以上の高周波を利用した水晶振動子53においては、アース電位が充分に落とせないと電磁的影響が受けやすく、特性が不安定になったり、逆に内部の発振回路が外部に電磁的影響を与えてしまい、周辺の回路の動作が不安定になる場合があった。
【0010】
さらに、近年、電子部品装置の小型化と高機能化の要請に伴い、セラミックパッケージに複数の電子部品や大きな電子部品が搭載されても低背化できるような構造が求められていた。
【0011】
本発明は上述の問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的は、セラミック基板上に金属製蓋体を溶接する際、発生する金属成分が内部の電子部品に飛散することを有効に抑制して信頼性を上げて歩留まりを向上させることができると共に、金属製蓋体とシールリングをアース電位に確実に接続することにより外部へ電磁的影響を与えたり、外部から電磁的影響を受けたりすることを防ぎ、電気特性を損なうことを防いだ電子部品収納用パッケージ及び電子部品装置を提供することにある。
【0012】
また、本発明の他の目的は、内部に複数の電子部品を収納しても全体として厚みが増すことがなく、薄型化を可能にする電子部品装置及び該電子部品装置を構成する電子部品収納用セラミックパッケージを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の一つの態様によれば、電子部品収納用セラミックパッケージは、セラミック基板の上面外周部に枠状の封止用導体を取着するとともに、該封止用導体に電子部品の搭載空間を封止する金属製蓋体を溶接してなる。電子部品収納用セラミックパッケージは、前記封止用導体の内周面に内接し、且つ封止用導体の厚みよりも厚いリング状セラミック基板が形成されている。前記リング状セラミック基板に、前記電子部品に電気的に接続されるビアホール導体が設けられている。
【0017】
また、金属製蓋体の内壁面にリング状セラミック基板を当接させる構造にすることで、シーム溶接を行う際に発生する金属成分(異物)がセラミックパッケージ内部に飛散するのを確実に防止される。
【0018】
さらに、上述のようにセラミック基板の上面外周部に直接シールリングが形成されており、しかも、セラミック基板の下面にシールリングの複数位置からセラミック基板を介して接続されるアース電極を形成しているので、シールリングの位置とアース電極との距離が極小化され、かつ複数の位置からアース電極の接続によりシールリングが確実にアース電位に落とすことが可能である。これにより、金属製蓋体の全面がアース電位に確実に落とすことが可能となるものである。
【0019】
さらに、従来例ではリング状セラミック基板上に重ねてシールリングを載置しているため、厚みを薄くする点において制限があったが、本発明の構造ではリング状セラミック基板がシールリングに対して厚くしても、全体として従来と比べて薄型化できるようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電子部品装置を図面に基づいて詳説する。尚、説明では、電子部品装置として水晶振動子と発振回路とを備えた水晶発振器で説明する。
図1は、本発明にかかる電子部品装置である水晶発振器の側断面図であり、図2は金属製蓋体を省略した上面図であり、図3は金属製蓋体と水晶振動子を省略した上面図である。
【0021】
水晶発振器1は、セラミックパッケージ2、水晶振動子3、ICチップ4、導電性接着部材8及び金属製蓋体6とから構成されている。
【0022】
セラミックパッケージ2は、矩形状の単板のセラミック基板2aと、セラミック基板2aの周囲に形成されたシールリング5と、このシールリング5の内周側に形成されたリング状セラミック基板2bとから構成されている。
【0023】
シールリング5は、Fe−Ni、Fe−Ni−Coなどの金属からなり、封止用導体膜50を介してセラミック基板2aの外周上面とろう付け固定されている。そして、全体として、図2に示すように表面側に開口を有し、且つICチップ4及び水晶振動子3が収容される矩形状のキャビティ部20が形成される。
リング状セラミック基板2bの一方短辺側上面21bには、水晶振動子3と電気的な接続を行う一対の電極パッド7、7が形成されている。この電極パッド7、7は、リング状セラミック基板2bの短辺側幅方向(図2では上下方向)に分かれて夫々形成されている。その形状は、概略矩形状となっている。
【0024】
また、矩形状のセラミック基板2aとリング状セラミック基板2bとの層間には所定配線パターンが形成され、また、セラミック基板2aとリング状セラミック基板2bとを貫通するビアホール導体が形成されており、これらがICチップ4や水晶振動子3と接続されて発振回路を構成している。また、セラミックパッケージ2の下面の外周には、発振回路に接続された電源電圧端子、グラウンド端子及びクロック出力端子などの4ヶ所の外部端子電極26が形成されており、不図示であるが外部回路基板と接合する。
【0025】
さらに、図5に示すように、外部端子電極26が形成されていない部分には、概略十字状にアース電極27が形成されている。このアース電極27と外部端子電極26が短絡しないように、その表面には絶縁性樹脂を形成しても良い。
【0026】
アース電極27はセラミック基板2aを貫通するビアホール導体27aと内部配線27bとで封止用導体膜50を介してシームリング5に短絡させている。ここで特徴的なことは、このようなアース電極27に短絡する経路が本発明では複数形成したことである。この複数個所形成することで、確実なシールリングへの短絡を実現している。
【0027】
上述の電極パッド7、7や封止用導体膜50やバンプ7a、9は、モリブデン、タングステンなどの金属から構成される。これらの導体(電極パッド7、7、導体膜50、バンプ7a、9)は、セラミック基板2aの表面に導電性ペーストの焼き付けにより形成した後、その表面にNi、Auメッキ処理される。
【0028】
これらの導体(電極パッド7、7、導体膜50)の厚みは、約10〜30μmであり、これにより、バンプ5の高さは、セラミック基板2aの表面から20〜60μmの高さとなっている。
【0029】
水晶振動子3は、図2に示すように、例えば所定結晶方位角に従ってカット(ATカット)された矩形状の水晶基板30と、水晶基板30の両主面に被着形成された励振電極31、33と、一対の励振電極31、33から夫々水晶基板30の短辺方向に延出された引出電極32、34とから構成される。例えば、水晶基板30の上面側励振電極31から延出する引出電極32は、水晶基板30の上面の短辺近傍に延出され、その短辺近傍の一方の長辺端面(図面では下側の端面)を介して下面側に延出されている。逆に、水晶基板30の下面側の励振電極33から延出する引出電極34は、下面の短辺近傍に延出され、そして、水晶基板30の短辺側近傍の他方長辺端面(図面では上側の端面)を介して上面側に延出されている。これより、引出電極34は、水晶振動子3の固定端部側の両主面に形成されることになる。引出電極の形状は、水晶振動子3が所定位置に配置された時、電極パッド7、7に対応する形状となっている。
【0030】
そして、水晶振動子3の固定端部の下面に延出された引出電極34は、リング状セラミック基板2bの上面に形成された電極パッド7、7に対向するように配置され、導電性接着部材8により固定及び電気的に接続されている。
【0031】
また、このような励振電極3133及び引出電極32、34は、水晶基板30の上面及び下面に、所定形状のマスクを配置して、蒸着やスパッタ等の手段を用いてAu、Ag、Crなどの金属により形成されている。
【0032】
セラミックパッケージ2のキャビティ部20の底面には、水晶振動子3と組み合わせて発振回路を構成するICチップ4が実装されている。ICチップ4は、具体的には、シリコンチップに周知のPNドープにより、発振回路を構成する発振インバーター、負荷容量成分、帰還抵抗などから構成されている。このようなICチップ4には、例えば、電源電圧が供給されるVcc端子、GND端子、水晶振動子4と接続される水晶接続端子、発振出力を行うOUT端子とを有している。
【0033】
このようにセラミックパッケージ2を構成するセラミック基板2aの電極パッド7、7と水晶振動子3の引出電極32、34とを電気的に接続し、機械的に固定する導電性接着部材8は、シリコン系、エポキシ系、ポリイミド系などのように硬化時に収縮する性質の樹脂とAg粉末などとを混合した導電性樹脂ペーストから構成されている。そして、この導電性樹脂ペーストを硬化処理することにより、導電性接着部材8となる。
【0034】
この導電性樹脂ペーストを用いて水晶振動子3とセラミック基板2aとを接合する際には、まず、セラミック基板2a表面の電極パッド7、7上に、上述の導電性樹脂ペーストをディスペンサー等により供給する。その後、電極パッド7、7上の盛り上がった状態の導電性樹脂ペーストに、水晶振動子3の固定端部側の下面に延出された引出電極32、34が当接するように、水晶振動子3を載置する。続いて、導電性樹脂ペーストを硬化する。
【0035】
金属製蓋体6は、図4に示すように上側が凸状に形成してあり、その周囲にはシールリング5と溶接される平面状の溶接部6aと溶接部6aから延びて上部に向かって略垂直に立ち上がる壁部6bと金属製蓋体6の中央部に底面と略平行に形成した上面部6cとで構成されている。この壁部6bの内側面がリング状セラミック基板2b外周と内接するようになっている。
【0036】
また、金属製蓋体6の材質は、実質的にコバールや42アロイなどの金属材料の金属板と、その両面に被着したメッキ層から構成されている。例えば、金属板は50〜100μmの厚みであり、また、表面メッキ層は、厚み5〜15μmのNiメッキ層などである。
この金属製蓋体6をセラミックパッケージ2の上に載置するのだが、この時、外周の6aの部分がシールリング5上に配置されるようにする。そして、金属製蓋体6の外周の端部をシーム溶接等の方法にて気密封止を行なう。
【0037】
本発明では、上記のように金属製蓋体6の平面状の溶接部6aがシールリング5上に載置され、シーム溶接などにより接合されるのだが、この時、金属製蓋体6の壁部6bがリング状セラミック基板2bの外周壁と接するように配置された状態となる。このことにより、シールリング5の表面の凹凸状態や、金属製蓋体6の当接部、即ち平面状の溶接部6aにバリや反りがあった場合でも、電流を供給して、シーム溶接を行う際に、金属製蓋体とシールリングの間隙で放電スパークや溶けた金属成分(異物)のキャビティ20内部への飛散が発生することを防ぐことができるようになった。
【0038】
また、前述のように、セラミックパッケージ2の底面、即ち、セラミック基板2aには上面のシールリング5が載置される位置に、ビアホールを形成し、底面のアース電極と導通がとられている。このことにより、金属製蓋体6が平面状の溶接部6aにおいてシールリング5と接合されることにより、水晶発振器1は全体として容易にシールドされた構造にすることができる。このことにより、外部の回路から電磁的影響を受けにくくなり、外部へも電磁的影響を与えにくくなり、水晶発振器として安定した電気特性が得られる。
【0039】
また、リング状セラミック基板2bとシールリング5を重ねて配置していないため、リング状セラミック基板2bの厚みをシールリング5と比較して厚くしても、従来の水晶発振器に比べて、全体として薄型化が可能になる。
【0040】
上述の水晶発振器は、以下のようにして形成される。
【0041】
まず、水晶基板30の両主面に励振電極31、33、固定端部の下面に引出電極32、34が形成された水晶振動子3を用意する。また、同時に、セラミック基板2aとリング状のセラミック層2b、封止用導体膜50及びシールリング5が形成されたセラミックパッケージ2、及び、上側が凸状に形成してあり、その周囲にはシールリング5と溶接される平面状の溶接部6aと溶接部6aから延びて上部に向かって略垂直に立ち上がる壁部6bと金属製蓋体6の中央部に底面と略平行に形成した上面部6cとで構成された金属製蓋体6を用意する。
【0042】
次に、前記セラミックパッケージ2内のキャビティ20にAgペーストなどを塗布し、このAgペーストが塗布された位置にICチップを搭載し、熱により硬化させ、固定する。その後、前記枠体状セラミック層上に形成された電極と前記ICチップ上に形成された電極をワイヤーボンディングの手法などにて接続、固定する。
【0043】
次に、セラミックパッケージ2の開口部上面、即ちリング状セラミック基板2b上面に形成された電極パッド7、7上に硬化されて導電性接着部材となる導電性樹脂ペーストを塗布し、水晶振動子3の引き出し電極32、34の底面部が位置が対応するように載置し、熱処理により硬化される。
【0044】
その後、金属製蓋体6の平面状の溶接部6aをシールリング5上に凸部が上側に来るように配置し、電流を加え、シーム溶接を行い、気密的に封止する。この時、水晶発振器1内部はN2ガスや真空の雰囲気になるようにしておく。
【0045】
上述のように、本発明の構成では、従来とは違い、リング状セラミック基板2bとシールリング5を重ねて形成していないため、水晶発振器1全体として、薄型化ができるようになる。
【0046】
また、図6に本発明の他の実施例を示す。
【0047】
前述の実施例ではセラミックパッケージ2は平板上のセラミック基板2a上にシールリング5よりも厚いリング状セラミック基板2bをシールリング5の内周に接するように配置していたが、他の実施例ではリング状セラミック基板2bの代わりに開口部の大きさの違う2枚のリング状セラミック基板12b、12cを積層する。リング状セラミック基板12cはその下部に積層されるリング状セラミック基板12bよりも開港が大きく形成されており、そのことにより図6に示すようにセラミックパッケージ12の長辺方向両端(図6ではキャビティ120の左右端部)に段差部を形成する。該段差部の一方(図6の左側)は上面に電極パッド17及びその上部にバンプ17aを形成してあり、導電性接着部材17を介して水晶振動子13の引き出し電極下面が接続、固定され、他方の段差部表面は水晶振動子13の先端部が搭載時に保持されるバンプ19が形成されている。
【0048】
また、リング状セラミック基板12b、12cが積層されて前述の実施例のリング状セラミック基板2bと略同一の厚さに形成される。
【0049】
この実施例では、前述の実施例に比べ、水晶振動子13がセラミックパッケージ12のキャビティ120内で保持される位置の高さを低くすることができ、さらに金属製蓋体16の凹部の深さを低くすることを可能にできるため、水晶発振器11全体としてはより薄型化することが可能になる。
【0050】
上述の実施例では、圧電振動子に水晶基板を用いた振動子で説明したが、圧電セラミック基板・単結晶圧電基板を用いた振動子であっても構わない。
【0051】
【発明の効果】
本発明の構成によれば、セラミック基板の上面外周部に形成したシールリングの内周面に内接し、且つシールリングの厚みよりも厚いリング状セラミック基板を形成したために、シールリングの表面に凹凸があったり、金属製蓋体の当接部にバリや反りがあった場合でも、製造時にシーム溶接を行う際、電流を供給しても金属製蓋体とシールリングとの間隙で発生する放電スパークや溶けた金属成分(異物)がセラミックパッケージ内部に飛散するのをリング状セラミック基板で遮断することができ、これにより内部の電子部品に入り込むことがなく製品の信頼性を上げることができると共に量産時の歩留まりを向上させた電子部品収納用セラミックパッケージ及び電子部品装置を提供することができる。
【0052】
また、金属製蓋体の内壁面にリング状セラミック基板を当接させる構造にすることで、シーム溶接を行う際に発生する金属成分(異物)がセラミックパッケージ内部に飛散するのを確実に防止される電子部品収納用セラミックパッケージ及び電子部品装置を提供することができる。
【0053】
さらに、上述のようにセラミック基板の上面外周部に直接シールリングが形成されており、しかも、セラミック基板の下面にシールリングの複数位置からセラミック基板を介して接続されるアース電極を形成しているので、シールリングの位置とアース電極との距離が極小化され、かつ複数の位置からアース電極の接続によりシールリングが確実にアース電位に落とすことが可能である。これにより、金属製蓋体の全面がアース電位に確実に落とすことが可能となる電子部品収納用セラミックパッケージ及び電子部品装置を提供できるものである。
【0054】
さらに、従来例ではリング状セラミック基板上に重ねてシールリングを載置しているため、厚みを薄くする点において制限があったが、本発明の構造ではリング状セラミック基板がシールリングに対して厚くしても、全体として従来と比べて薄型化できるようになる電子部品収納用セラミックパッケージ及び電子部品装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子部品装置である水晶発振器の側断面図である。
【図2】本発明の電子部品装置である水晶発振器の金属製蓋体を省略した上面図である
【図3】本発明の電子部品装置である水晶発振器の金属製蓋体と水晶振動子を省略した上面図である。
【図4】本発明の電子部品装置である水晶発振器に使用される金属製蓋体の斜視図である。
【図5】本発明の電子部品装置である水晶発振器の裏面から見た上面図である。
【図6】本発明の電子部品装置である水晶発振器の他の例の側断面図である。
【図7】従来の電子部品装置である水晶発振器の側断面図である。
【図8】従来の電子部品装置である水晶発振器の金属製蓋体を省略した上面図である。
【図9】従来の電子部品装置である水晶発振器の下面図である
【符号の説明】
1・・・水晶発振器
2・・・セラミックパッケージ
20・・・キャビティ部
2a・・・セラミック基板
26・・・外部端子電極
2b・・・リング状セラミック層
3・・・水晶振動子
30・・・水晶基板
31、33・・・励振電極
32、34・・・引出電極
4・・・ICチップ
5・・・シールリング
6・・・金属製蓋体
51・・・水晶発振器
52・・・セラミックパッケージ
520・・・キャビティ部
53・・・水晶振動子
54・・・ICチップ
55・・・シールリング
56・・・金属製蓋体

Claims (3)

  1. セラミック基板の上面外周部に枠状の封止用導体を取着するとともに、該封止用導体に電子部品の搭載空間を封止する金属製蓋体を溶接してなる電子部品収納用セラミックパッケージにおいて、
    前記封止用導体の内周面に内接し、且つ封止用導体の厚みよりも厚いリング状セラミック基板形成されているとともに、
    前記リング状セラミック基板に、前記電子部品に電気的に接続されるビアホール導体が設けられていることを特徴とする電子部品収納用セラミックパッケージ。
  2. 前記リング状セラミック基板が、段差部を含む上面を有しているとともに、前記ビアホール導体の上端が、前記段差部に位置していることを特徴とする請求項1記載の電子部品収納用セラミックパッケージ。
  3. 前記電子部品の搭載空間であって前記セラミック基板上面に複数の電極パッドを形成すると共に、請求項1記載の電子部品セラミックパッケージ内に電子部品に備えた複数の電極と前記各電極パッドとが接続して収納されていることを特徴とする電子部品装置。
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