JP4453094B1 - 操作入力装置および水栓装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置を小型化および、信号を安定化させることができる操作入力装置および水栓装置を提供する。
【解決手段】回転軸を中心とした回転操作および押下操作が可能な操作部140と、押下操作に応じて移動する押下電極131と、回転軸を中心とした非対称形状を有する回転電極121と、回転電極と非接触かつ対向して配置され、対称形状で複数に分割された回転送信電極115と、押下電極と非接触かつ対向して配置された押下送信電極111とを有する送信電極113と、押下電極および回転電極の両方と非接触かつ対向して配置された受信電極と、送信電極へのパルス信号により受信電極に誘起される電圧にる、送信電極と受信電極との間の静電容量検出手段とを備え、回転操作は、受信電極との間の静電容量の比率が変化することにより検出され、押下操作は押下送信電極と、受信電極との間の静電容量の大きさが変化することにより検出される。
【選択図】図1

Description

本発明の態様は、一般的に、操作入力装置および水栓装置に関し、具体的には静電容量方式の操作入力装置およびそれを用いた水栓装置に関する。
機器を多様に操作する入力装置として、回転や、押し込み、傾き等の複数の操作手段を備えた入力装置が多数実用化されている。小型化が要求される携帯機器における操作部や、片手でも容易に操作できることが要求される自動車のオーディオやエアコンの調整(操作)部などのように、ひとつの操作部に複数の入力機能を持たせるニーズは多い。また、吐水や湯温を電子制御する水栓装置の実用例はまだ少ないが、水栓装置には、汚れた手を洗ったり、歯磨きを行ったり、皿を洗う等の多様な用途があり、自動車の操作部などと同様に、片手でいろいろな操作ができる水栓の操作装置が望まれている。
複数の操作入力が可能な入力装置の代表例として、例えば、回転と押し込みとの操作入力手段を備えたものがある。このような入力装置では、例えば、回転操作によってメニューやボリュームを選択し、押し込み操作によって決定する使い方がある。これを水栓装置に応用すれば、回転操作で水量や水温を選択し、押し込み操作で吐水/止水を切り替える方法などが考えられる。
押し込み操作は、一般的に、電気的接点によるプッシュスイッチなどで検出される。一方、回転操作は、可変抵抗や、電気接点パターンと回転移動するブラシ電極、光学センサと回転スリット、ホールICと回転移動する磁石、回転によって相互に位置関係が変化する電極の静電容量変化などにより検出される。そして、静電容量の変化により回転操作を検出する方法は、電気接点のような摺動部がなく非接触で行うことができるため、接触不良や接点の摩耗などが発生せず、信頼性が高い。また、静電容量の変化により回転操作を検出する方法では、光学センサやホールICと比較して消費電力を低減しやすいなどの利点がある。
そこで、回転操作の検出を静電容量の変化(電気的変化)より行い、押下操作(押し込み操作)の検出をプッシュスイッチにより行うロータリーエンコーダーがある(特許文献1)。しかしながら、プッシュスイッチは、機械的な接点状態の切り替えにより押下操作を検出し、その操作力は、プッシュスイッチが部品仕様として有する操作力により決定される。また、プッシュスイッチは、電気接点やばねなどの多数の小型部品を有しているため、過大な操作力に対する耐性が弱い場合がある。そのため、使用者が押す機器の操作部には、プッシュスイッチに過大な荷重がかからないように、その操作部の押下量(ストローク)を制限するストッパー機構が必要である。また、このストッパー機構により、プッシュスイッチへの過大な荷重印加を確実に防ぐと同時に、接点が「ON」になるためのストロークも確保する調整は困難な場合がある。例えば、プッシュスイッチの破壊防止を優先させると、操作のストロークが不足気味になるなど、プッシュスイッチの使用は、押下操作の操作感を低下させる1つの要因となる。
また、パネル部の表裏両面に対向して設けた電極部を備え、パネル部の表面に設けた電極部は複数とし、裏面に設けた電極部は表面の複数の電極部にまたがって一つ設けたタッチキーがある(特許文献2)。特許文献2に記載されたタッチキーによれば、キーの数が増えても裏面の電極部に接続する発振部と検知部の数を増加させる必要がなくなるため、回路構成を簡略化することができる。そのため、コンパクトな調理器が得られ、安全性、使用性を高めることができる。しかしながら、特許文献2に記載されたタッチキーだけでは、ひとつの操作部に複数の入力機能を持たせることはできない。
これらに対して、押下操作を静電容量により検出する方法が考えられる。一対の電極間の静電容量は、いわゆる「平行平板コンデンサ」の静電容量の特性上、一対の電極間の面積に比例し、電極間の距離に反比例する。そのため、押下操作によるストロークを、外乱ノイズなどの影響を受けず精度良く静電容量値の信号に変換するためには、電極間の静電容量がより大きくなるようにする方が好ましい。そのため、電極を大きくするか、あるいは電極同士を接近させる必要がある。しかしながら、電極間の距離を小さくすると、押下操作されていない状態であっても、僅かな距離の差や、操作機構のがたつき等により静電容量が大きく変化する。特に、人が手で操作する装置の場合には、製造時、組立時などの初期のばらつきに加え、使用者の操作力による操作部の変形や傾き等の変化が起きる。
そのため、静電容量の変化による信号を安定させるためには、電極同士を極端に近づけるのは好ましくなく、検出精度向上の目的で信号レベルを上げるためには、電極の面積を広げて静電容量を大きくする方が望ましい。しかしながら、電極の面積を広げることにより静電容量の検出部が大きくなり、操作入力装置全体が大型化するという問題がある。人が操作する操作部には適切なサイズがあり、デザインの自由度の観点からも、ほとんどの用途において可能な限り小さく構成できることが望まれる。さらに、静電容量を用いて回転操作および押下操作の両方を検出する方式では、操作部の小型化と、信号の安定化と、の両立は、非常に困難であるという問題がある。
特開2007−80778号公報 特開2005−158390号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、装置を小型化することができる、あるいは信号を安定化させることができる操作入力装置および水栓装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、回転軸を中心とした回転操作および前記回転軸に平行な方向の押下操作が可能な操作部と、前記押下操作に応じて前記回転軸に平行な方向に移動する押下検出体と、前記押下検出体の下面に形成された押下電極と、前記押下検出体が挿入され、前記回転操作に応じて前記押下検出体とともに回転し、前記押下操作の際には前記押下検出体とともには移動しない回転検出体と、前記回転検出体の下面に形成され、前記回転軸を中心とした非対称形状を有する回転電極と、前記回転電極と非接触かつ対向して配置され前記回転軸を中心とした対称形状で複数に分割された回転送信電極と、前記押下電極と非接触かつ対向し前記回転送信電極よりも内側に配置された押下送信電極と、を有する送信電極と、前記押下電極および前記回転電極の両方と非接触かつ対向して配置された受信電極と、前記受信電極とは反対方向に前記押下検出体を付勢する弾性体と、前記送信電極にパルス信号を送信し、前記受信電極に誘起される電圧により、前記送信電極と、前記受信電極と、の間の静電容量を検出する静電容量検出手段と、を備え、前記送信電極および前記受信電極は、1つの基板上に配置され、前記回転操作は、前記複数の回転送信電極のそれぞれと、前記受信電極と、の間の静電容量の比率が変化することにより検出され、前記押下操作は、前記押下送信電極と、前記受信電極と、の間の静電容量の大きさが変化することにより検出されることを特徴とする操作入力装置である。
この操作入力装置によれば、回転操作および押下操作における受信電極を共用化し、受信電極を回転電極および押下電極の両方と非接触かつ対向して配置することができる。さらに、送信電極と受信電極とが1つの基板上に配置されている。そのため、操作入力装置および静電容量検出手段に関する回路を小型化することができる。また、一般的に、ノイズに対して敏感でありノイズを受けやすい受信回路の電極を1つに共用化できるため、信号を安定化させることができる。
また、第2の発明は、第1の発明において、前記回転検出体と前記基板との間に設けられた絶縁体をさらに備え、前記回転検出体は、前記絶縁体を介して、前記弾性体により前記基板の方向に付勢されていることを特徴とする操作入力装置である。
この操作入力装置によれば、回転電極と基板との間に絶縁体を挟設することにより、回転電極と、回転送信電極および受信電極と、の間の距離を略一定に確保することができる。これにより、回転送信電極と受信電極との間の静電容量をより安定的に検出することができる。

また、第3の発明は、第1または第2の発明において、前記送信電極および前記受信電極は、前記回転軸を中心に同心円状に配置され、前記受信電極は、前記回転送信電極と、前記押下送信電極と、の間に配置されたことを特徴とする操作入力装置である。
この操作入力装置によれば、受信電極は、インピーダンスが受信電極よりも低い送信電極に挟まれているためノイズの影響を受けにくい。そのため、ノイズに強く、安定した出力信号を得ることができる。
また、第4の発明は、第3の発明において、前記押下送信電極と、前記受信電極と、前記回転送信電極と、は、この順に内側から外側に向かって同心円状に配置されたことを特徴とする操作入力装置である。
この操作入力装置によれば、外周部の方が半径が大きいため、中心部に配置された押下送信電極に対し、外周部に配置された回転送信電極の面積をより広く確保することができる。これにより、押下操作の検出よりも多くの信号量(情報量)が必要となる回転操作の検出をより安定的に精度良く行うことができる。
また、第5の発明は、第3または第4の発明において、前記静電容量検出手段は、前記静電容量の検出対象としていずれかの前記送信電極を順次選択して前記パルス信号を送信し、前記選択していない前記送信電極を接地電位に固定することを特徴とする操作入力装置である。
この操作入力装置によれば、受信電極は、接地電位に固定された送信電極に挟まれているためノイズを受けにくい。そのため、ノイズに強く、安定した出力信号を得ることができる。
また、第6の発明は、第1〜第5のいずれか1つの発明において、前記回転操作を検出するときには、前記押下電極の押下位置に応じた静電容量補正値を前記静電容量に加算して前記回転操作の位置を算出することを特徴とする操作入力装置である。
この操作入力装置によれば、押下操作の状況を検出し、回転操作に関して検出する静電容量を補正して回転操作量を算出することができる。そのため、回転操作および押下操作における受信電極を共用化しても、押下送信電極の影響を補正して算出するため、回転操作を精度良く検出することができる。
また、第7の発明は、第6の発明において、前記押下電極と前記受信電極との間の距離の最大値および最小値に対応した前記静電容量をそれぞれ検出して記憶し、前記最大値および最小値に対応した前記静電容量に応じて前記静電容量補正値を設定することを特徴とする操作入力装置である。
この操作入力装置によれば、押下操作による押下電極と、受信電極と、の間の距離の最大値および最小値に対応した静電容量を検出し記憶して、その静電容量に応じた静電容量補正値を設定するため、それぞれの操作入力装置に応じた最適な静電容量補正値を設定することができる。そのため、回転操作および押下操作における受信電極を共用化しても、押下送信電極の影響を補正して算出するため、回転操作を精度良く検出することができる。
また、第8の発明は、第1〜第7のいずれか1つの発明の操作入力装置と、給水流路に供給する水の温度を調整する混合弁および前記給水流路に供給する水の流量を調整する流調弁の少なくともいずれかと、前記給水流路を介して供給された水を吐水する水栓本体と、を備え、前記操作入力装置は、前記回転操作および前記押下操作の検出に基づいて、前記混合弁および前記流調弁の少なくともいずれかの動作を制御することにより、前記水栓本体からの吐止水と前記温度と前記流量との少なくともいずれかを操作可能な制御手段を有することを特徴とする水栓装置である。
この水栓装置によれば、使用者は、操作入力装置に適宜設けられた操作部などを回転操作したり押下操作することにより、水栓本体から吐水される水の流量や温度などを調整することができ、また吐止水を制御することができる。
本発明の態様によれば、装置を小型化することができる、あるいは信号を安定化させることができる操作入力装置および水栓装置が提供される。
本発明の実施の形態にかかる操作入力装置を表す分解模式図である。 本実施形態にかかる操作入力装置の内部構造を表す断面模式図である。 本実施形態の基板に形成された押下送信電極と、受信電極と、回転送信電極と、を表す平面模式図である。 本実施形態の回転検出体に形成された回転電極を表す平面模式図である。 本実施形態の押下検出体に形成された押下電極を表す平面模式図である。 基板と、回転検出体と、押下検出体と、のそれぞれに形成された電極の配置関係について説明するための斜視模式図である。 本実施形態の基板近傍の詳細を表す拡大模式図である。 回転電極および押下電極の動作を表す斜視模式図である。 静電容量検出手段に関する回路構成を例示する構成図である。 静電容量検出手段に関する回路の動作波形を表すタイミングチャートである。 静電容量検出手段に関する回路における送信電極の接続を説明するための模式図である。 静電容量検出手段に関する回路における送信電極の接続を説明するための回路構成図である。 操作部の回転操作を検出する際の電流経路を説明するための回路構成図である。 操作部の回転電極の積分出力(検出出力)を表すグラフ図である。 本実施形態の操作入力装置が備えられた水栓装置を例示する斜視模式図である。 本実施形態の操作入力装置が備えられた水栓装置を例示するブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる操作入力装置を表す分解模式図である。
また、図2は、本実施形態にかかる操作入力装置の内部構造を表す断面模式図である。
本実施形態にかかる操作入力装置100は、送信電極および受信電極を有する基板110と、回転電極121を有する回転検出体120と、押下電極131を有する押下検出体130と、回転操作および押下操作が可能な操作部140と、を備える。そして、操作入力装置100は、ケーシング150をさらに備え、そのケーシング150は、図2に表したように、基板110と、回転検出体120と、押下検出体130と、操作部140の一部と、を内蔵する。
基板110の上面には、押下送信電極111と、受信電極113と、回転送信電極115a、115b、115c、115dと、がこの順に内側から外側に向かって同心円状に形成されている。つまり、本実施形態にかかる操作入力装置100では、送信電極は、押下送信電極111と、回転送信電極115a、115b、115c、115dと、を有する。押下送信電極111と、受信電極113と、回転送信電極115a、115b、115c、115dと、は例えば銅などの金属から形成されており、導電性を有する。これらは、基板110の上面にそれぞれの電極形状の金属を貼り付ける構成でもよく、基板110が一般的なプリント基板であれば、通常の回路の配線パターンと同時に銅箔で形成しても良い。そして、基板110は、図2に表したように、ケーシング150の内部に設けられた支持部151により支持され固定されている。
回転検出体120の下面には、回転送信電極115a、115b、115c、115dと、受信電極113と、に対向するように回転電極121が形成されている。回転検出体120は、例えば樹脂(絶縁体)などから形成されている。回転電極121は、いわゆる「インサート成形」などにより形成され、その材料は、例えば銅などの金属である。そのため、回転電極121は、導電性を有する。なお、回転電極121は、例えばメッキ処理などの表面処理により形成されてもよい。また、回転検出体120は、筒形状を有しており、その内側には突起部123が形成されている。
押下検出体130の下面には、押下送信電極111と、受信電極113と、に対向するように押下電極131が形成されている。押下検出体130は、回転検出体120と同様に、例えば樹脂などから形成されており、押下電極131は、いわゆる「インサート成形」などにより形成され、その材料は、例えば銅などの金属である。そのため、押下電極131は、導電性を有する。なお、押下電極131は、例えばメッキ処理などの表面処理により形成されてもよい。また、押下検出体130の周縁部には、回転検出体120の突起部123と係合可能な溝部133が形成されている。
そして、押下検出体130の溝部133が設けられた部分の外径は、回転検出体120の突起部123が設けられた部分の内径よりも小さい。そのため、押下検出体130の溝部133と、回転検出体120の突起部123と、を係合させつつ、押下検出体130を回転検出体120に挿入させることができる。これにより、押下検出体130が回転軸Aを中心として回転する場合には、回転検出体120は、溝部133と突起部123とがかみ合うことにより押下検出体130とともに回転する。一方、押下検出体130が回転軸A方向に移動する場合には、回転検出体120は、溝部133と突起部123とが相対的にスライドすることにより押下検出体130とともには移動しない。なお、回転軸Aは、回転検出体120と、押下検出体130と、操作部140と、が回転するときの中心軸であり、基板110の中心に一致する。
操作部140は、結合体181により押下検出体130に結合されている。そのため、図1に表した矢印Bのように、回転軸Aを中心として操作部140を回転操作すると、押下検出体130は、操作部140とともに回転軸Aを中心として回転する。また、図1に表した矢印Cのように、回転軸A方向に操作部140を押下操作すると、押下検出体130および押下電極131は、操作部140とともに回転軸A方向(矢印C方向)に移動する。つまり、回転軸Aを中心として操作部140を回転操作すると、その回転力が押下検出体130を介して回転検出体120に伝達され、回転検出体120および回転電極121は、操作部140および押下検出体130とともに回転軸Aを中心として回転する。また、操作部140は、図2に表したように、Oリング185を介してケーシング150に液密に取り付けられている。
回転検出体120は、図1に表したように、鍔部125を有する。これと同様に、押下検出体130は、鍔部135を有する。そして、回転検出体120の鍔部125と、押下検出体130の鍔部135と、の間には、図2に表したように、例えば「コイルばね」などのような弾性体183が設置されている。この弾性体183は、回転検出体120を基板110の方向に付勢し、押下検出体130を操作部140の方向に付勢している。
そのため、回転検出体120の下面に形成された回転電極121は、基板110の上面に形成された回転送信電極115a、115b、115c、115dおよび受信電極113の方向に付勢されている。その結果、回転電極121と、回転送信電極115a、115b、115c、115dおよび受信電極113と、は近接している。そして、後に詳述するように、回転送信電極115a、115b、115c、115dと、回転電極121と、は空間的に静電結合している。これと同様に、回転電極121と、受信電極113と、は空間的に静電結合している。
一方、押下検出体130の下面に形成された押下電極131は、基板110の上面に形成された押下送信電極111および受信電極113とは反対方向に付勢されている。その結果、押下電極131と、押下送信電極111および受信電極113と、は所定間隔で離間している。そして、後に詳述するように、押下送信電極111と、押下電極131と、は空間的に静電結合している。これと同様に、押下電極131と、受信電極113と、は空間的に静電結合している。
次に、基板110と、回転検出体120と、押下検出体130と、のそれぞれに形成された電極の詳細および配置関係について、図面を参照しつつ説明する。
図3は、本実施形態の基板に形成された押下送信電極と、受信電極と、回転送信電極と、を表す平面模式図である。
また、図4は、本実施形態の回転検出体に形成された回転電極を表す平面模式図である。
また、図5は、本実施形態の押下検出体に形成された押下電極を表す平面模式図である。
なお、図3は、基板110を上方から眺めた平面模式図であり、図4および図5は、回転検出体120および押下検出体130を下方からそれぞれ眺めた平面模式図である。また、回転検出体120に形成された突起部123、および押下検出体130に形成された溝部133については、説明の便宜上、それぞれ適宜省略している。
図3に表したように、押下送信電極111と、受信電極113と、回転送信電極115a、115b、115c、115dと、はこの順に基板110の内側から外側に向かって同心円状に形成されている。押下送信電極111は、中実円形状を有している。また、受信電極113は、中空円形状を有している。また、回転送信電極115a、115b、115c、115dは、互いに複数に分割されており、回転軸A(図1参照)を中心に対称となるように形成されている。なお、本実施形態の回転送信電極115a、115b、115c、115dは、扇形状を有しているが、これだけに限定されず、例えば、回転方向に従って面積が順次増加するパターンと、順次減少するパターンと、を有する形状であってもよい。また、回転送信電極の設置数は、4つに限定されるわけではない。
受信電極113については、2つの領域に分けて考えることができる。より具体的には、境界部114よりも内側の領域と、境界部114よりも外側の領域と、に分けて考えることができる。そして、後に詳述するように、押下送信電極111から出力された電荷は、押下電極131を介して、受信電極113の境界部114よりも内側の領域に入力される。一方、回転送信電極115a、115b、115c、115dからそれぞれ出力された電荷は、回転電極121を介して、受信電極113の境界部114よりも外側の領域に入力される。これらについては、後に詳述する。
回転電極121は、図4に表したように、回転軸A(図1参照)を中心に非対称となるように形成されている。より具体的には、回転電極121は、中空円形部121aと、扇形部121bと、を有する。そして、中空円形部121aと、扇形部121bと、の中心は、回転軸Aに一致している。また、押下電極131は、図5に表したように、中実円形状を有し、回転軸A(図1参照)を中心に対称となるように形成されている。
図6は、基板と、回転検出体と、押下検出体と、のそれぞれに形成された電極の配置関係について説明するための斜視模式図である。
なお、回転検出体および押下検出体については、説明の便宜上、回転電極121および押下電極131のみをそれぞれ表している。
回転電極121の中空円形部121aの内径は、受信電極113の境界部114の径と同等あるいはそれよりも大きい。また、回転電極121の中空円形部121aの外径は、受信電極113の外径あるいは回転送信電極115a、115b、115c、115dの内径と同等である。また、回転電極121の扇形部121bの外径は、回転送信電極115a、115b、115c、115dの外径と同等である。そのため、回転電極121の中空円形部121aは、受信電極113の境界部114よりも外側の領域に対向するように配置されている。一方、回転電極121の扇形部121bは、回転送信電極115a、115b、115c、115dに対向するように配置されている。
押下電極131の外径は、受信電極113の境界部114の径と同等あるいはそれよりも小さい。そのため、押下電極131は、押下送信電極111と、受信電極113の境界部114よりも内側の領域と、に対向するように配置されている。つまり、受信電極113は、図6に表したように、回転電極121および押下電極131の両方と非接触かつ対向して配置されている。
次に、操作部140の回転操作および押下操作の検出について、図面を参照しつつ説明する。
図7は、本実施形態の基板近傍の詳細を表す拡大模式図である。
また、図8は、回転電極および押下電極の動作を表す斜視模式図である。
まず、操作部140の回転操作の検出について説明する。図7に表したように、基板110と、回転検出体120と、の間には、絶縁体161が設置されている。この絶縁体161は、例えばセラミックや樹脂などから形成され、シート状やプレート状を有している。回転検出体120は、図2に関して前述したように、弾性体183により基板110の方向に付勢されている。そのため、回転電極121は、絶縁体161に押し付けられている。これに伴い、絶縁体161は、押下送信電極111と、受信電極113と、回転送信電極115a、115b、115c、115dと、に押し付けられている。
つまり、回転電極121は、絶縁体161を介して、押下送信電極111と、受信電極113と、回転送信電極115a、115b、115c、115dと、の方向に付勢されている。したがって、使用者などが操作部140を回転操作すると、回転電極121は、図8に表した矢印Fのように、絶縁体161に押し付けられつつ、絶縁体161上を回転する。そのため、絶縁体161は、回転電極121がより円滑に回転できるように、滑らかな表面を有することがより好ましい。
ここで、図1および図2に関して前述したように、回転送信電極115a、115b、115c、115dと、回転電極121と、は絶縁体161を介して空間的に静電結合している。これと同様に、回転電極121と、受信電極113と、は絶縁体161を介して空間的に静電結合している。そのため、回転送信電極115a、115b、115c、115dに交流電圧をそれぞれ出力すると、それぞれの出力は、図7に表した二点鎖線Eのように、回転電極121を介して境界部114よりも外側の領域の受信電極113に入力される。そして、受信電極113に入力された電荷量を測定することにより、回転送信電極115a、115b、115c、115dと、受信電極113と、の間のそれぞれの静電容量を検出することができる。なお、この検出動作は、後に詳述する静電容量検出手段により行われる。
ここで、静電容量は、一般的に、一対の電極間の面積に比例し、電極間の距離に反比例する。本実施形態にかかる操作入力装置100では、回転電極121は、絶縁体161を介して、押下送信電極111と、受信電極113と、回転送信電極115a、115b、115c、115dと、の方向に付勢されているため、回転電極121と、回転送信電極115a、115b、115c、115dおよび受信電極113と、の間の距離は、略一定である。つまり、回転電極121と、回転送信電極115a、115b、115c、115dおよび受信電極113と、は絶縁体161の厚さの分だけ離間している。
したがって、回転送信電極115a、115b、115c、115dと、受信電極113と、の間のそれぞれの静電容量は、回転送信電極115a、115b、115c、115dのそれぞれに対向する回転電極121の扇形部121bの面積に比例する。これは、受信電極113に対向する回転電極121の中空円形部121aの面積が、回転電極121がどの角度に回転した場合であっても略一定であるため、受信電極113と回転電極121との間の静電容量が略一定となることによる。そのため、回転電極121が回転すると、回転送信電極115a、115b、115c、115dのそれぞれに対向する回転電極121の扇形部121bの面積が変化し、これに伴い、回転送信電極115a、115b、115c、115dと、受信電極113と、の間のそれぞれの静電容量は、回転送信電極115a、115b、115c、115dのそれぞれに対向する回転電極121の扇形部121bの面積比率に応じて変化する。
これによれば、回転送信電極115a、115b、115c、115dからそれぞれ出力され受信電極113に入力された電荷量をそれぞれ測定することにより、回転送信電極115a、115b、115c、115dと、受信電極113と、の間のそれぞれの静電容量の比率を検出することができる。そして、それぞれの静電容量の比率の変化を検出することにより、操作部140の回転位置を検出することができる。すなわち、それぞれの静電容量の比率の変化を検出することにより、操作部140の回転操作を検出することができる。
続いて、操作部140の押下操作の検出について説明する。図1および図2に関して前述したように、押下送信電極111と、押下電極131と、は絶縁体161および絶縁体161と押下電極131との離間距離の空気層を介して空間的に静電結合している。これと同様に、押下電極131と、受信電極113と、は絶縁体161および絶縁体161と押下電極131との離間距離の空気層を介して空間的に静電結合している。そのため、押下送信電極111に交流電圧を出力すると、その出力は、図7に表した二点鎖線Dのように、押下電極131を介して境界部114よりも内側の領域の受信電極113に入力される。そして、受信電極113に入力された電荷量を測定することにより、押下送信電極111と、受信電極113と、の間の静電容量を検出することができる。なお、この検出動作は、後に詳述する静電容量検出手段により行われる。
ここで、使用者などが操作部140を押下操作すると、押下検出体130は、弾性体183からの反発力を受けつつ、図8に表した矢印Gのように絶縁体161の方向に移動する。つまり、押下電極131は、押下送信電極111および受信電極113の方向に移動する。そうすると、押下電極131と、押下送信電極111および受信電極113と、の間の距離は小さくなる。これにより、押下送信電極111と、受信電極113と、の間の静電容量は大きくなる。
これは、押下送信電極111および受信電極113に対向する押下電極131の面積は、押下電極131が絶縁体161の方へ移動した場合であっても略一定である一方、押下電極131が絶縁体161の方へ移動すると、押下電極131と、押下送信電極111および受信電極113と、の間の距離は小さくなるためである。そして、静電容量は、一般的に、一対の電極間の面積に比例し、電極間の距離に反比例するため、使用者などが操作部140を押下操作すると、押下電極131の移動により、押下送信電極111と、受信電極113と、の間の静電容量は大きくなる。したがって、押下送信電極111と、受信電極113と、の間の静電容量の大きさの変化を検出することにより、操作部140の押下操作を検出することができる。
以上説明したように、本実施形態にかかる操作入力装置100では、送信電極(押下送信電極111および回転送信電極115a、115b、115c、115d)と受信電極113とを1つの基板110に設置し、操作部140の回転操作および押下操作における受信電極113を共用化している。また、受信電極113は、回転電極121および押下電極131の両方に非接触かつ対向して配置されている。そのため、操作入力装置100を小型化することができる。
なお、使用者などが操作部140を押下し続けると、操作部140の下面141(図2参照)と、ケーシング150の上面153(図2参照)と、が接触する。操作部140の下面141と、ケーシング150の上面153と、が接触すると、操作部140は、下方へそれ以上移動できない。つまり、操作部140の下面141と、ケーシング150の上面153と、はストッパーとして機能する。このとき、押下電極131と、絶縁体161と、は接近しつつも接触しないように、各部の寸法を設計する。つまり、操作部140の押下量(ストローク)は、押下電極131と、絶縁体161と、の間の距離よりも小さい。
これによれば、例えば、操作部140が力強く押し下げられたり、粗末に扱われた場合であっても、押下電極131と、絶縁体161と、が接触するおそれはない。そのため、押下電極131や、絶縁体161、押下送信電極111、受信電極113などが破損することを抑制することができる。
また、図2に関して前述したように、操作部140が押下されていないときには、押下電極131と、押下送信電極111および受信電極113と、は所定間隔で離間している。そのため、押下送信電極111と、受信電極113と、の間の静電容量は、僅かな距離の差により大きく変化するおそれは少なく、その静電容量の変化による信号を安定させることができる。なお、操作部140の押下量(ストローク)やストップ位置は、操作部140やケーシング150など、構造部材の寸法精度だけで決まる。従来のような、プッシュスイッチがオンするストロークや取り付け精度を考慮する必要がないため、微小なストロークでも設定可能であり、製造上も耐久的にも安定したストロークを実現できる。
また、本実施形態では、回転送信電極115a、115b、115c、115dは、基板110の外周部に形成されているため、回転送信電極115a、115b、115c、115dの面積をより広く確保することができる。回転操作の検出には、押下操作の検出と比較してより多くの信号量(情報量)が必要である。これは、押下操作の検出では、静電容量の大きさの変化、つまり単なる大小判定で検出するのに対し、回転操作の検出では、静電容量の比率の変化を検出して回転電極121の角度(回転位置)を段階的、または連続的(アナログ的)に検出するためである。そのため、本実施形態にかかる操作入力装置100のように、回転送信電極115a、115b、115c、115dを基板110の外周部に形成して、半径を大きくして面積を増やすことがより好ましく、操作入力装置100は、操作部140の回転操作をより精度良く検出することができる。
次に、静電容量検出手段について、図面を参照しつつ説明する。
図9は、静電容量検出手段に関する回路構成を例示する構成図である。
また、図10は、静電容量検出手段に関する回路の動作波形を表すタイミングチャートである。
本実施形態にかかる操作入力装置100は、送信電極(押下送信電極111および回転送信電極115a、115b、115c、115d)と、受信電極113と、の間の静電容量を検出する静電容量検出手段を備える。静電容量検出手段は、送信電極に電気信号(パルス信号)を送信し、受信電極113に誘起される電圧により静電容量を検出する。このような静電容量検出手段に関する回路構成は、例えば図9に表した如くである。
まず、静電容量検出手段は、積分手段240の積分値をリセットする。すなわち、受信電極113に受信された検出信号(静電容量)は、積分手段240により積分されて制御手段210へ出力されるため、静電容量検出手段は、まず信号S1を「L、H、L」の順序で切り替えてスイッチ251により積分値をリセット(初期化)する。
続いて、送信電極(押下送信電極111および回転送信電極115a、115b、115c、115d)にパルス信号を送信する際の動作を説明する。まず、送信電極に「H」レベルの電圧が印加されているとき、すなわち送信電極に電圧が印加され、図9に表したように電気力線が発生しているとき、スイッチ252は、図10に表した信号S2により「H:on」に切り替えられ、スイッチ253は、図10に表した信号S3により「L:off」に切り替えられる。そして、送信電極から送信され、受信電極113に受信されたそれぞれの検出信号は、増幅手段220により増幅される。その後、積分手段240は、増幅手段220からの信号(増幅された静電容量)を積分する(図10に表したタイミングT1〜T16のうちの奇数タイミング)。
一方、送信電極から電気力線が発生していないとき、すなわち送信電極に電圧をかける信号が送信されていないとき(「L」レベル出力であり、送信電極がGND(接地)電位にあるとき)には、スイッチ252は信号S2により「L:off」に切り替えられ、スイッチ253は信号S3により「H:on」に切り替えられる。つまり、送信電極から「L」レベルの信号が送信され、受信電極113に受信されたそれぞれの検出信号は、増幅手段220により増幅される。その後、反転手段230は、増幅手段220からの信号(増幅された静電容量)の極性を反転させる。続いて、積分手段240は、反転手段230により極性を反転された信号を積分する(図10に表したタイミングT1〜T16のうちの偶数タイミング)。
このような積分演算が所定回数(図10に表した動作波形では8回)終了した場合には(図10に表したタイミングT17)、静電容量検出手段は、その積分演算を終了させる。つまり、静電容量検出手段は、信号S2および信号S3を「L:off」にそれぞれ切り替える。積分演算が所定回数終了していない場合には、その積分演算は所定回数終了するまで繰り返される。以上の積分演算の繰り返しにより、送信電極に出力された送信信号が、静電結合によって回転電極121あるいは押下電極131を介して受信電極113に伝達され、その信号成分が積分手段240の出力として現れる。
一方、受信電極113には送信信号以外のノイズ成分が入力される場合もあるが、ノイズ成分は不規則に変化するため、送信電極の送信信号のタイミング、つまり、送信電極に「H」レベルまたは「L」レベルの信号を出力するタイミングおよび積分演算のタイミングと同期しない。よって、図10に表したT1〜T16のうちの奇数タイミングと偶数タイミングとで増幅信号の極性を反転させながら増幅信号を積分することで、ノイズ成分は相殺され、積分手段240の出力として現れない。このようにして、積分手段240により積分された積分値は、制御手段210へ出力され、その制御手段210によりA/D(アナログ/ディジタル)変換される。
以上は、ひとつの送信電極と受信電極との組み合わせ条件における、静電容量の検出動作であり、容量測定の原理に相当するものである。しかし、押下検出や回転検出のためには、複数の送信電極と共通の受信電極との組み合わせにおける、複数の静電容量を検出する必要がある。そこで、送信電極を切り替える際の静電容量検出手段の動作について、図面を参照しつつ説明する。
図11は、静電容量検出手段に関する回路における送信電極の接続を説明するための模式図である。
また、図12は、静電容量検出手段に関する回路における送信電極の接続を説明するための回路構成図である。
なお、図12は、図11に表した模式図を回路構成図として表したものである。
図12に表したように、本実施形態にかかる操作入力装置100では、回転送信電極115a、115b、115c、115dと、回転電極121と、は空間的に静電結合している(結合コンデンサC1〜C4)。これと同様に、回転電極121と、受信電極113と、は空間的に静電結合している(結合コンデンサC5)。図7に関して前述したように、操作部140の回転操作により回転電極121が回転すると、回転送信電極115a、115b、115c、115dのそれぞれに対向する回転電極121の面積は変化する。そのため、操作部140の回転操作により回転電極121が回転すると、結合コンデンサC1〜C4の静電容量は変化する。更に具体的には、結合コンデンサC1〜C4の静電容量の総和は変化せず、それぞれの割合が変化する。一方、操作部140の回転操作に伴い回転電極121が回転しても、受信電極113に対向した部分の回転電極121の面積と、回転電極121と受信電極113との間の距離は略一定であるため、結合コンデンサC5の静電容量は変化しない。
また、押下送信電極111と、押下電極131と、は空間的に静電結合している(結合コンデンサC6)。これと同様に、押下電極131と、受信電極113と、は空間的に静電結合している(結合コンデンサC7)。図7に関して前述したように、操作部140の押下操作により押下電極131が絶縁体161の方へ移動すると、押下電極131と、押下送信電極111および受信電極113と、の間の距離は小さくなる。そのため、操作部140の押下操作により押下電極131が絶縁体161の方へ移動すると、結合コンデンサC6およびC7は、同時に大きくなる。
ここで、本実施形態の静電容量検出手段では、送信パルス信号である信号S2が、図11および図12に表したように、それぞれに抵抗を介して送信電極(押下送信電極111および回転送信電極115a、115b、115c、115d)に印加される。しかし、それぞれの送信信号のラインにスイッチ255a〜255dとスイッチ256とがGNDに対して接続されており、これらのスイッチをオンにすることで、送信電極への信号印加を無効にすることができる。つまり、スイッチ255a〜255dとスイッチ256とのいずれかひとつだけをオフ状態とし、それ以外をオン状態とすることで、回転送信電極115a〜115dと押下送信電極111のいずれかひとつを静電容量の検出対象として選択する。より具体的には、まず、回転送信電極115aが静電容量の検出対象として選択されると、スイッチ255aは、制御手段210からの指令により「off(非接続)」に切り替えられる。このとき、スイッチ255b、255c、255dと、スイッチ256と、は制御手段210からの指令によりにより「on(接続)」に切り替えられる。そのため、回転送信電極115b、115c、115dと、押下送信電極111と、は接地され、それらの電位は接地電位となる。
続いて、回転送信電極115bが静電容量の検出対象として選択されると、スイッチ255bは、「off(非接続)」に切り替えられる。このとき、スイッチ255a、255c、255dと、スイッチ256と、は「on(接続)」に切り替えられる。そうすると、回転送信電極115a、115c、115dと、押下送信電極111と、は接地され、それらの電位は接地電位となる。以下同様にして、いずれかの送信電極が、静電容量の検出対象として順次選択される。
このように、本実施形態の静電容量検出手段では、選択された送信電極以外の送信電極は接地される。これによれば、受信電極113を有する受信回路は、一般的に、ノイズに対して敏感でありノイズを受けやすいが、本実施形態の受信電極113は、接地電位であってインピーダンスが受信電極113よりも低い送信電極に挟まれているため、ノイズを受けにくい。すなわち、本実施形態の静電容量検出手段は、受信電極113の内側および外側を挟むように形成された送信電極によりシールド効果を得ることができ、ノイズを抑制することができる。そのため、本実施形態にかかる操作入力装置100は、信号を安定化させることができる。また、受信電極113を有する受信回路のシールドを行う特別な部品などは不要であるため、静電容量検出手段に関する回路を小型化することができ、操作入力装置100を小型化することができる。
次に、操作部の回転操作を検出する際の補正動作について、図面を参照しつつ説明する。
図13は、操作部の回転操作を検出する際の電流経路を説明するための回路構成図である。
また、図14は、操作部の回転電極の積分出力(検出出力)を表すグラフ図である。 なお、図14に表した実線は、操作部140を押下操作していないときの回転電極の積分出力であり、図14に表した破線は、操作部140を押下操作したときの回転電極の積分出力を表している。
本実施形態にかかる操作入力装置100において、操作部140の回転操作を検出する場合には、回転送信電極115a、115b、115c、115dにそれぞれ出力され、回転電極121を介して受信電極113に入力された電荷量を測定する。つまり、図13に表した電流経路271を通って流れた電荷量を測定する。この測定により、回転送信電極115a、115b、115c、115dと、受信電極113と、の間のそれぞれの静電容量の比率を検出でき、操作部140の回転操作を検出することができる。なお、図13は回転送信電極115aが選択されている状態を表しており、スイッチ255aは「OFF」の状態で、スイッチ255b、255c、255d、256は「ON」の状態になっている。以下、回転送信電極115aが選択されている場合を例に挙げて説明を行う。
ここで、回転送信電極115aに出力された電荷の少なくとも一部が、図13に表した電流経路272のように、押下送信電極111の方へ流れる場合がある。そうすると、回転送信電極115aから受信電極113にまで到達した電荷量と、受信電極113に入力され検出信号として現れた電荷量と、の間に誤差が生ずる。このような誤差が生ずると、操作部140の回転操作を精度良く検出することができない場合がある。
このような誤差は、押下電極131と、押下送信電極111および受信電極113と、の間の距離に応じて変化する。より具体的には、図14に表したグラフ図のように、例えば、操作部140を押下操作していない場合における回転電極121の積分出力は、実線で表されており、その最大値を「100」とする。つまり、回転送信電極115aに対向する回転電極121の面積が最大となったときの回転電極121の積分出力を「100」とする。続いて、操作部140を押下操作すると、回転電極121の積分出力は、破線で表されており、その最大値は、「100」よりも小さい「90」となる。
このように、押下電極131と、押下送信電極111および受信電極113と、の間の距離が小さくなると、その誤差は大きくなる。一方、押下電極131と、押下送信電極111および受信電極113と、の間の距離が大きくなると、その誤差は小さくなる。これは、押下電極131と、押下送信電極111および受信電極113と、の間の距離が小さくなると、押下送信電極111と、受信電極113と、の間の静電容量(結合コンデンサC6およびC7の静電容量)はそれぞれ大きくなるためである。
これに対して、回転電極121が回転しても、その誤差はほとんど変化しない。これは、回転送信電極115a、115b、115c、115dのそれぞれに対向する回転電極121の面積の比率が変化するだけであり、回転送信電極に対向する回転電極121の総面積は変化しないためである。また、回転電極121と、回転送信電極115a、115b、115c、115dおよび受信電極113と、の間の距離は略一定であるためである。
そこで、本実施形態にかかる操作入力装置100は、操作部140の回転操作を検出する場合には、押下電極131の押下位置に応じた補正値(静電容量補正値)を算出する。そして、その補正値を、回転送信電極115aと、受信電極113と、の間の静電容量に加算する。これによれば、回転送信電極115aから受信電極113にまで到達した電荷量と、受信電極113に入力され検出信号として現れた電荷量と、の間に誤差を抑制することができる。また、操作部140の押下操作の状況を検出し、回転操作に関して検出する静電容量を補正して回転操作量を算出することができる。そのため、操作部140の回転操作および押下操作における受信電極113を共用化しても、押下送信電極111の影響を補正して算出するため、操作部140の回転操作を精度良く検出することができる。
さらに、本実施形態にかかる操作入力装置100は、操作部140の回転操作を検出する場合には、押下電極131と、受信電極113と、の間の距離の最大値および最小値に対応した補正値(静電容量補正値)を設定してもよい。
具体的には、図14に表したように、実線で描かれたグラフは操作部140を押下操作していない場合における回転電極121の積分出力であり、このとき、押下電極131と、受信電極113と、の間の距離は最大である。また、破線で描かれたグラフは操作部140を押下操作している場合における回転電極121の積分出力であり、このとき、押下電極131と、受信電極113と、の間の距離は最小である。実線と破線の積分出力の差は「10」(=「100」―「90」)であり、これを補正値とすることができる。
つまり、操作部140を押下操作していない状態を基準とすれば、操作部140を押下操作している状態のときは、回転電極121の積分出力に補正値「10」を加算すればよい。
また、例えば操作部140を押下操作している途中で、押下電極131と、受信電極113と、の間の距離が中間である場合は、補正値も半分の「5」とすることができる。
なお、押下電極131と、受信電極113と、の間の距離は、各距離における押下電極131の積分出力を予め記憶しておいたり、静電容量は電極間の距離に反比例することから、押下電極131の積分出力が最大値になる距離、又は最小値になる距離を予め記憶しておけば、演算により距離を求めることができる。
ここまでは、回転送信電極115aが選択されている場合を例に挙げて説明したが、他の回転送信電極115b、115c、115dが選択されている場合も同様である。
これによれば、回転送信電極115a、115b、115c、115dのそれぞれから受信電極113にまで到達した電荷量と、受信電極113に入力され検出信号として現れた電荷量と、の間に誤差を抑制することができる。また、操作部140の押下操作による押下電極131と、受信電極113と、の間の距離の最大値および最小値に対応した静電容量を検出し記憶して、その静電容量に応じた補正値を設定するため、それぞれの操作入力装置100に応じた最適な補正値を設定することができる。そのため、操作部140の回転操作および押下操作における受信電極113を共用化しても、押下送信電極111の影響を補正して算出するため、操作部140の回転操作を精度良く検出することができる。
次に、操作入力装置100を備えた水栓装置について、図面を参照しつつ説明する。
図15は、本実施形態の操作入力装置が備えられた水栓装置を例示する斜視模式図である。
また、図16は、本実施形態の操作入力装置が備えられた水栓装置を例示するブロック図である。
図15および図16に表した水栓装置は、本実施形態にかかる操作入力装置100と、モータ310と、水および湯を混合する混合弁320と、開閉弁としての機能を有する電磁弁(流調弁)330と、水栓本体340と、を備えている。
制御手段210は、受信電極113からの検出信号に基づいて、モータ310および電磁弁330の駆動を制御する。モータ310は、制御手段210の指示に基づいて混合弁320を駆動し、設定された水温となるように水および湯を混合させる。一方、電磁弁330は、制御手段210からの指示に基づいて弁の開閉駆動を行い、混合弁320から供給された水を水栓本体340へ通水したり止水したりする。すなわち、制御手段210は、モータ310、混合弁320、および電磁弁330の駆動を制御することによって、水栓本体340から吐水される水の流量や温度の制御、および吐止水の制御を行う。なお、混合弁320から電磁弁330に供給され、水栓本体340から吐水される水は、冷水のみならず、加熱されたお湯、あるいは冷水とお湯との混合水も含むものとする。
操作部140は、例えば洗面所やキッチンなどのカウンター350などに設けられる。使用者は、例えば、図15に表した矢印Cの方向に操作部140を短時間押下することにより、水栓本体340から吐水される水の吐止水を操作することができる。また、使用者は、例えば、吐止水を操作する場合よりも長い時間押下することにより、水栓本体340から吐水される水の流量を調整することができる。また、使用者は、例えば、図15に表した矢印Bのように、操作部140を回動させることにより、水栓本体340から吐水される水の温度を調整することができる。
なお、操作部140の押下操作および回転操作により操作できる吐水状態(吐止水、流量、および温度)は、これだけに限定されるわけではない。例えば、使用者が、吐止水を操作する場合よりも長い時間、図15に表した矢印Cの方向に押下することにより、水栓本体340から吐水される水の温度を調整できてもよい。また、例えば、使用者が、図15に表した矢印Bの方向に操作部140を回動させることにより、水栓本体340から吐水される水の流量を調整できてもよい。
このように、操作部140をカウンター350に設けることによって、水栓本体340はすっきりとしたデザインを有することができる。さらに、操作部140の大きさを比較的自由に設定できるため、その大きさを使用者が操作し易い大きさに設定することができる。また、図15に表したように、操作部140は水栓本体340に設けられてもよい。これによれば、使用者は、洗面所やキッチンなどのカウンター350の上面を広く利用することができる。さらに、カウンター350はすっきりとしたデザインを有することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、送信電極(押下送信電極111および回転送信電極115a、115b、115c、115d)と受信電極113とを1つの基板110に設置し、操作部140の回転操作および押下操作における受信電極113を共用化している。受信電極113は、回転電極121および押下電極131の両方と非接触かつ対向して配置されている。そのため、静電容量検出手段に関する回路および操作入力装置100を小型化することができる。また、受信電極113は、接地電位であってインピーダンスが受信電極113よりも低い送信電極に挟まれているため、ノイズを受けにくい。そのため、本実施形態にかかる操作入力装置100は、信号を安定化させることができる。さらに、受信回路のシールドを行う特別な部品などは不要であるため、静電容量検出手段に関する回路を小型化することができ、操作入力装置100を小型化することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、基板110や回転検出体120や押下検出体130などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などや押下送信電極111や回転送信電極115a、115b、115c、115dの設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
例えば、回転送信電極115a、115b、115c、115dと、受信電極113と、押下送信電極111と、がこの順に基板110の内側から外側に向かって同心円状に形成されていてもよい。すなわち、図3に表した基板110において、押下送信電極111と、回転送信電極115a、115b、115c、115dと、の位置を入れ替えてもよい。つまり、図1および図2に表したように、操作入力装置の機械的構造の条件、押下と回転に要求される検出精度の違い、またはデザイン的要因など、設計条件に応じて、押下と回転の送信電極の位置を入れ替えることも可能である。
また例えば、ケーシング150の上面153には、タッチ電極が形成されていてもよい。このタッチ電極は、操作部140と静電結合され、使用者が操作部140に触れたことを検出できる。そして、タッチ電極が、使用者の操作部140への接触を検出すると、制御手段210は、例えば、水温を判断しやすいように赤や青などの照明を点灯させてもよい。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
100 操作入力装置、 110 基板、 111 押下送信電極、 113 受信電極、 114 境界部、 115a、115b、115c、115d 回転送信電極、 120 回転検出体、 121 回転電極、 121a 中空円形部、 121b 扇形部、 123 突起部、 125 鍔部、 130 押下検出体、 131 押下電極、 133 溝部、 135 鍔部、 140 操作部、 141 下面、 150 ケーシング、 151 支持部、 153 上面、 161 絶縁体、 181 結合体、 183 弾性体、 185 Oリング、 210 制御手段、 220 増幅手段、 230 反転手段、 240 積分手段、 251、252、253、255a、255b、255c、255d、256 スイッチ、 271、272 電流経路、 310 モータ、 320 混合弁、 330 電磁弁、 340 水栓本体、 350 カウンター

Claims (8)

  1. 回転軸を中心とした回転操作および前記回転軸に平行な方向の押下操作が可能な操作部と、
    前記押下操作に応じて前記回転軸に平行な方向に移動する押下検出体と、
    前記押下検出体の下面に形成された押下電極と、
    前記押下検出体が挿入され、前記回転操作に応じて前記押下検出体とともに回転し、前記押下操作の際には前記押下検出体とともには移動しない回転検出体と、
    前記回転検出体の下面に形成され、前記回転軸を中心とした非対称形状を有する回転電極と、
    前記回転電極と非接触かつ対向して配置され前記回転軸を中心とした対称形状で複数に分割された回転送信電極と、前記押下電極と非接触かつ対向し前記回転送信電極よりも内側に配置された押下送信電極と、を有する送信電極と、
    前記押下電極および前記回転電極の両方と非接触かつ対向して配置された受信電極と、
    前記受信電極とは反対方向に前記押下検出体を付勢する弾性体と、
    前記送信電極にパルス信号を送信し、前記受信電極に誘起される電圧により、前記送信電極と、前記受信電極と、の間の静電容量を検出する静電容量検出手段と、
    を備え、
    前記送信電極および前記受信電極は、1つの基板上に配置され、
    前記回転操作は、前記複数の回転送信電極のそれぞれと、前記受信電極と、の間の静電容量の比率が変化することにより検出され、
    前記押下操作は、前記押下送信電極と、前記受信電極と、の間の静電容量の大きさが変化することにより検出されることを特徴とする操作入力装置。
  2. 前記回転検出体と前記基板との間に設けられた絶縁体をさらに備え、
    前記回転検出体は、前記絶縁体を介して、前記弾性体により前記基板の方向に付勢されていることを特徴とする請求項1記載の操作入力装置。
  3. 前記送信電極および前記受信電極は、前記回転軸を中心に同心円状に配置され、
    前記受信電極は、前記回転送信電極と、前記押下送信電極と、の間に配置されたことを特徴とする請求項1または2に記載の操作入力装置。
  4. 前記押下送信電極と、前記受信電極と、前記回転送信電極と、は、この順に内側から外側に向かって同心円状に配置されたことを特徴とする請求項3記載の操作入力装置。
  5. 前記静電容量検出手段は、前記静電容量の検出対象としていずれかの前記送信電極を順次選択して前記パルス信号を送信し、前記選択していない前記送信電極を接地電位に固定することを特徴とする請求項3または4に記載の操作入力装置。
  6. 前記回転操作を検出するときには、前記押下電極の押下位置に応じた静電容量補正値を前記静電容量に加算して前記回転操作の位置を算出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の操作入力装置。
  7. 前記押下電極と前記受信電極との間の距離の最大値および最小値に対応した前記静電容量をそれぞれ検出して記憶し、前記最大値および最小値に対応した前記静電容量に応じて前記静電容量補正値を設定することを特徴とする請求項6記載の操作入力装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載の操作入力装置と、
    給水流路に供給する水の温度を調整する混合弁および前記給水流路に供給する水の流量を調整する流調弁の少なくともいずれかと、
    前記給水流路を介して供給された水を吐水する水栓本体と、
    を備え、
    前記操作入力装置は、前記回転操作および前記押下操作の検出に基づいて、前記混合弁および前記流調弁の少なくともいずれかの動作を制御することにより、前記水栓本体からの吐止水と前記温度と前記流量との少なくともいずれかを操作可能な制御手段を有することを特徴とする水栓装置。
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