JP2010050943A - 携帯電子機器および携帯電話装置 - Google Patents

携帯電子機器および携帯電話装置 Download PDF

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Abstract

【課題】使用者による使用状況を正確に判断して節電制御を行うことが可能な携帯電話装置を提供する。
【解決手段】表示部3と、表示部3に隣接配置されたスピーカ4と、スピーカ4に隣接配置され、赤外線センサおよび近接センサの出力信号により人が接近しているか否かを判定する人感センサ10とを備えた携帯電話装置1であって、人感センサ10により人が接近していると判定され、なおかつ携帯電話装置1が通話状態の場合に、使用者がスピーカ4を耳に近づけて通話中であり、表示部3および操作部2を使用していないと判断して、表示部3および操作部2の節電制御を行うことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯電子機器および携帯電話装置に関するものである。
携帯電子機器として携帯電話装置が利用されている。携帯電話装置は、マイクやスピーカ、入力ボタン等を備えた操作部、液晶ディスプレイ等からなる表示部などの電気部品を備えている。
携帯電話装置では、消費電力の低減が重要な課題であり、使用していない電気部品への電力供給を停止する技術の開発が望まれている。特許文献1には、人体より発生した赤外線を検出する受光素子と、受光素子からの出力信号により人体の接近を判定する判定手段を有する人感センサと、判定手段からの出力信号に基づいて、内臓電池から構成要素の各々への電源供給を制御する制御手段とを備えた携帯電子機器が開示されている。これにより、利用者が携帯電子機器を使用している際に、人感センサにより、利用者が携帯電子機器に接近しているかまたは接近していないかを検知して、携帯電子機器の各機能部への電源供給を制御することにより、携帯電子機器の内臓電池の不必要な機能による電力消費を抑制することができるとされている。
特開2005−223629号公報
しかしながら、特許文献1で採用している赤外線センサは、人以外の熱源による赤外線も検出するので、人の誤検知が発生しやすいという問題がある。例えば赤外線センサは、暖房器具や照明器具、またはそれらによって温められた物体等からの輻射を検出する。また屋外では、太陽光やそれによって温められた物体からの輻射を検出する。特に風呂場など、気温が体温に近い場所では誤検知が発生しやすい。このような誤検知を防止するため高精度なセンサを採用すると、高コストになるだけでなく、かえって高消費電力となる。
そして、このような人の誤検知が発生すれば、携帯電子機器の各機能部への電源供給の制御に誤りが発生し、節電効果が低下することになる。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、使用者による使用状況を正確に判断して節電制御を行うことが可能な、携帯電子機器および携帯電話装置を提供することを目的とする。
上記の問題を解決するために、本発明の携帯電子機器は、少なくとも一つの電気部品を備えた携帯電子機器であって、赤外線センサおよび近接センサの出力信号により人が接近しているか否かを判定する人感センサと、前記人感センサの判定結果に基づいて、前記電気部品の使用状況を判断し、前記電気部品の節電制御を行う制御手段と、を備えていることを特徴とする。
赤外線センサは人が出す赤外線を検出し、近接センサは接近した物体を検出するので、人感センサは人が接近したか否かを精度良く判定することができる。これにより、電気部品の使用状況を正確に判断して節電制御を行うことができる。
また前記人感センサは、前記赤外線センサおよび前記近接センサの応答性を調整する応答性調整手段を備えていることが望ましい。
この構成によれば、使用者の一時的な不規則動作により赤外線センサおよび近接センサの出力信号が大きく変動するのを抑制することが可能になり、人感センサの判定精度を向上させることができる。
また前記人感センサは、前記赤外線センサおよび前記近接センサによる検出判定閾値を調整する閾値調整手段を備えていることが望ましい。
この構成によれば、使用者の一時的な不規則動作により赤外線センサおよび近接センサの出力信号が変動する場合でも、人感センサにおいて正しい判定がなされるように閾値を設定することができる。
また前記人感センサは、前記赤外線センサおよび前記近接センサのうち、一方のセンサによる検出が判定された場合に、他方のセンサが動作を開始することが望ましい。
これにより、センサの動作による消費電力を低減することができる。
また、前記赤外線センサを収容するパッケージを備え、前記近接センサは、一対の電極を備えた静電容量センサであり、前記一対の電極は、前記パッケージの表面に装着されていることが望ましい。
これにより、赤外線センサおよび近接センサが一体化され、人感センサを小型化することができる。
また、前記パッケージは、赤外線を透過して前記赤外線センサに入射させる赤外窓を備え、前記一対の電極は、前記赤外窓を挟んで両側に装着されていることが望ましい。
これにより、人の接近を検出すべき方向に赤外窓および近接センサを並んで配置することができる。また赤外窓を挟んで両側に一対の電極を配置することで、一対の電極間の距離を確保して所望の静電容量を実現することができる。
また、前記赤外線センサおよび前記近接センサについて、センサ出力検出回路の演算増幅器が共用されていることが望ましい。
これにより、赤外線センサおよび近接センサの出力を検出するため別個の演算増幅器を設ける必要がなくなり、携帯電子機器の製造コストおよび消費電力を低減することができる。
本発明の携帯電話装置は、表示部と、前記表示部に隣接配置されたスピーカと、を備えた携帯電話装置であって、前記スピーカに隣接配置され、赤外線センサおよび近接センサの出力信号により人が接近しているか否かを判定する人感センサと、前記人感センサにより人が接近していると判定され、なおかつ前記携帯電話装置が通話状態の場合に、前記携帯電話装置の使用者が前記表示部を使用していないと判断して、前記表示部の節電制御を行う制御手段と、を備えていることを特徴とする。
人感センサにより人が接近したと判定され、なおかつ携帯電話装置が通話状態の場合には、携帯電話装置の使用者がスピーカを耳に近づけて通話中である可能性が高い。これにより、使用者が表示部を使用していないと正確に判断して節電制御を行うことができる。
また前記人感センサは、前記携帯電話装置が通話状態の場合に動作を開始することが望ましい。
これにより、センサの動作による消費電力を低減することができる。
本発明の携帯電子機器によれば、赤外線センサは人が出す赤外線を検出し、近接センサは接近した物体を検出するので、人感センサは人が接近したか否かを精度良く判定することができる。これにより、電気部品の使用状況を正確に判断して節電制御を行うことができる。
以下では、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。以下には、携帯電子機器の例として携帯電話装置について説明する。
(第1実施形態)
図1は、携帯電話装置の概略構成図である。携帯電話装置1は、下方から順にマイク8や操作部2、表示部3、スピーカ4等の電気部品を備えている。
操作部2には、数字や文字、記号等を入力する入力ボタンのほか、電源および通話のON/OFFボタンや、表示画面のスクロールボタン等の各種機能ボタンが設けられている。この操作部2の内側には、各ボタンを内側から照明するLED等の照明手段が設けられている。一方、表示部3には、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等が採用されている。液晶ディスプレイは、液晶パネルおよびバックライトを備え、液晶パネルの画素ごとに液晶分子の配向を制御し、バックライトからの光の透過率を調整して、画像を表示するものである。
周知のように、携帯電話装置1の通話機能を使用するには、まず使用者が携帯電話装置1を手に取り、操作部2のボタンを押して相手方の電話番号を入力する。その際、入力された電話番号が表示部3に表示されるので、使用者は表示部3および操作部2を交互に視認しながら電話番号を入力する。通話中における使用者は、スピーカ4を耳に近づけて相手方の声を受信し、マイク8を口に近づけて自分の声を送信する。
本実施形態に係る携帯電話装置1の表示部3の上方には、スピーカ4と並んで人感センサ10が設けられている。人感センサ10は、人が接近していることを検出するものである。この人感センサ10の内容については後述する。
図2は、第1実施形態に係る携帯電話装置のブロック図である。携帯電話装置1は、上述した表示部3、操作部2および人感センサ10の他に、表示部3および操作部2の動作を制御する制御手段5と、制御手段5を介して表示部3および操作部2に電力を供給する電源6とを備えている。また制御手段5は、携帯電話装置1が通話状態の場合に、通信手段7から通話信号を受信するようになっている。
制御手段5は、通話信号を受信すると人感センサ10に起動信号を出力する。人感センサ10は、起動信号の入力により動作を開始し、人が接近していると判定した場合には検出信号を制御手段5に出力する。制御手段5は、通話信号および検出信号がともに入力された場合に、携帯電話装置の使用者がスピーカを耳に近づけて通話中であって、表示部3および操作部2が使用されていないと判断し、表示部3および操作部2の節電制御を行う。
(人感センサ)
図3は、人感センサのブロック図である。人感センサ10は、赤外線センサ30および近接センサ20を備えている。赤外線センサ30および近接センサ20は、起動信号が入力されると動作を開始する。
赤外線センサ30は、非接触型センサの一種であり、熱源から出る赤外領域の光を受光して電気信号に変換するものである。赤外線センサ30は、人以外の熱源から出る赤外線も検出してしまうが、赤外線を出さない物体の接近を検出しないという特徴を有する。
近接センサ20は、非接触型センサの一種であり、対象物の位置情報を電気的信号に変換するものである。近接センサ20は、人以外の物体も検出してしまうが、人以外の熱源から出る赤外線がノイズにならないという特徴を有する。
近接センサ20として、静電容量センサや超音波センサ等を採用することが可能である。静電容量センサは、センサと対象物との間に生じる静電容量から、対象物の位置を検出するものである。超音波センサは、センサヘッドから超音波を発信し、対象物で反射してくる超音波を再度センサヘッドで受信し、発信から受信までの時間を計測することで対象物の位置を検出するものである。
人感センサ10は、赤外線センサ30および近接センサ20の出力信号により人が接近しているか否かを判定する判定手段15を備えている。判定手段15は、赤外線センサ30および近接センサ20が対象物を検出したか否かを判定する。ここでは、各センサ20,30の出力信号と検出判定閾値とを比較し、出力信号のレベルが閾値を上回った場合に対象物を検出したと判定する。
図4は各センサの検出判定の説明図であり、図4(a)は各センサの出力信号Eおよび閾値1,2のグラフである。図4(b)は出力信号Eと閾値1とを比較した場合の検出信号のグラフであり、図4(c)は出力信号Eと閾値2とを比較した場合の検出信号のグラフである。図4(b)および図4(c)の検出信号では、対象物を検出したと判定された場合(検出判定の場合)がハイレベル(1)となり、対象物を検出したと判定されなかった場合(非検出判定の場合)がローレベル(0)となっている。
図4(a)の左半部は各センサに人が接近している場合であり、時間Aでは出力信号Eが高レベルになっている。なお時間Bでは、手振れなどにより携帯電話装置が使用者の耳から一時的に離れて、出力信号Eが一時的に低下している。図4(a)の右半部は各センサから人が離反している場合であり、時間Cでは出力信号Eが低レベルになっている。なお時間Dでは、使用者の指などが各センサに一時的に接近して、出力信号Eが一時的に増加している。
ここで、検出判定閾値として比較的高レベルの閾値1を採用すると、図4(b)に示すように、時間Dでは正しく非検出判定されるが、時間Bでは誤って検出判定される。また、検出判定閾値として比較的低レベルの閾値2を採用すると、図4(c)に示すように、時間Bでは正しく検出判定されるが、時間Dでは誤って検出判定される。このように、各センサの出力信号Eをそのまま判定に用いると、判定結果に誤りが生じる場合がある
図5(a)は各センサの応答性調整の説明図である。上述した出力信号Eは、各センサの時定数が小さい(応答性が高い)場合である。これに対して、各センサの時定数が大きい(応答性が低い)場合の出力信号Fは、出力信号Eに比べてレベル変動量が小さくなっている。すなわち出力信号Fでは、時間Aに対する時間Bのレベル低下量と、時間Cに対する時間Dのレベル増加量とが、いずれも小さくなっている。ここで、上述した閾値1と閾値2との中間レベルの閾値3を設定し、出力信号Fと比較する。
図5(b)は、出力信号Fと閾値3とを比較した場合の検出信号のグラフである。この場合、時間Bでは正しく検出判定され、時間Dでも正しく非検出判定されていることがわかる。
そこで、図3に示す人感センサ10は、近接センサ20の応答性を調整する応答性調整手段22と、赤外線センサ30の応答性を調整する応答性調整手段32とを備えている。これらの応答性調整手段22,32から判定手段15に対して、応答性が調整された出力信号(上述した出力信号Fに相当)が出力されるようになっている。
また人感センサ10は、近接センサ20の検出判定閾値の調整を行う閾値調整手段24と、赤外線センサ30の検出判定閾値の調整を行う閾値調整手段34とを備えている。
応答性調整手段22,32を用いた応答性調整および閾値調整手段24,34を用いた閾値調整は、携帯電話装置の出荷前に予め実施しておくが、出荷後に使用者が行ってもよい。
判定手段15は、赤外線センサ30の検出判定がされ、なおかつ近接センサ20の検出判定がされた場合に、人が接近していると判定し、制御手段に検出信号を出力する。上述したように、赤外線センサ30は人が出す赤外線を検出し、近接センサ20は接近した物体を検出するので、両センサの検出判定がされた場合には、赤外線を出す人が接近していると判定することができる。
図2に戻り、人感センサ10から検出信号が入力され、なおかつ通信手段から通話信号が入力された場合には、携帯電話装置の使用者がスピーカを耳に近づけて通話中である可能性が高い。なお、人感センサ10から検出信号が入力されただけでは、赤外線を出す熱源が接近している場合や、使用者の指が接近している場合などが考えられるが、通話信号の入力を条件とすることで、使用者がスピーカを耳に近づけて通話中である可能性が高くなる。この場合に制御手段5は、表示部3および操作部2が使用されていないと判断し、表示部3および操作部2の節電制御を行う。具体的には、電源6から表示部3(例えば、液晶ディスプレイのバックライト)および操作部2(例えば、ボタンの照明手段)への電力供給を制限する。電力供給の制限方法として、電力供給量を減少させてもよいし、電力供給を完全に停止してもよい。
このように、第1実施形態に係る携帯電話装置は、表示部3と、表示部3に隣接配置されたスピーカ4と、スピーカ4に隣接配置され、赤外線センサ30および近接センサ20の出力信号により人が接近しているか否かを判定する人感センサ10と、表示部3および操作部2の節電制御を行う制御手段5とを備え、その制御手段5は、人感センサ10により人が接近していると判定され、なおかつ携帯電話装置1が通話状態の場合に、表示部3および操作部2が使用されていないと判断して、表示部3および操作部2の節電制御を行う構成とした。
赤外線センサ30は人が出す赤外線を検出し、近接センサ20は接近した物体を検出するので、人感センサ10は人が接近したか否かを精度良く判定することができる。そして、人感センサ10により人が接近したと判定され、なおかつ携帯電話装置1が通話状態の場合には、携帯電話装置1の使用者がスピーカ4を耳に近づけて通話中である可能性が高い。この場合、使用者が表示部3および操作部2を使用していないと正確に判断して、節電制御を効果的に行うことができる。
(節電制御方法)
図6は、制御手段による節電制御方法のフローチャートである。まずS10において、通話信号の受信有無により通話中であるか判断する。判断結果がYESの場合にはS12に進み、人感センサ10(近接センサ20および赤外線センサ30)を動作させる。次にS14において、人感センサ10から検出信号が出力されたか判断する。判断結果がYESの場合には、使用者がスピーカを耳に近づけて通話中であるから、表示部3および操作部2が使用されていないと判断し、S16に進んで表示部3および操作部2の照明を消灯する。
次にS18において、通話信号の受信有無により通話が終了したか判断する。判断結果がYESの場合には、表示部3および操作部2が再使用される可能性があるから、S20に進んで表示部3および操作部2の照明を再点灯する。そしてS22において、人感センサ10の動作を停止する。
本実施形態では、通話中の場合に表示部3および操作部2の使用状況を判断するので、通話中の場合に人感センサ10を動作させる構成とした。これにより、人感センサの動作による消費電力を低減することができる。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態に係る携帯電話装置の人感センサのブロック図である。第1実施形態では、赤外線センサ30および近接センサ20の動作を同時に開始したが、第2実施形態では、近接センサ20の検出判定がされた場合に赤外線センサ30の動作を開始する点で異なっている。なお第1実施形態と同様の構成となる部分については、その詳細な説明を省略する。
図2に示す制御手段5は、通信手段7から通話信号を受信すると、図7に示す人感センサ10に起動信号1を出力する。起動信号1が人感センサ10に入力されると、まず近接センサ20が動作を開始する。判定手段15は、近接センサ20の検出判定がされると、近接センサ検出信号を制御手段に出力する。制御手段は、近接センサ検出信号が入力されると、人感センサ10に起動信号2を出力する。起動信号2が人感センサ10に入力されると、次に赤外線センサ30が動作を開始する。判定手段15は、赤外線センサ30の検出判定がされると、制御手段に赤外線センサ検出信号を出力する。さらに、近接センサ20および赤外線センサ30が共に検出判定されると、人感センサ検出信号を制御手段に出力する。
図8は、制御手段による節電制御方法のフローチャートである。まずS30において、通話信号の受信有無により通話中であるか判断する。判断結果がYESの場合にはS32に進み、近接センサ20を動作させる。なお通話中は常に近接センサ20を動作させておく。次にS34において、近接センサ検出信号が出力されたか判断する。判断結果がYESの場合にはS36に進む。
S36では、赤外線センサ30を動作させる。次にS38において、赤外線センサ検出信号が出力されたか判断する。判断結果がNOの場合にはS40に進み、赤外線センサ30の動作を停止する。S38の判断結果がYESの場合にはS42に進む。
S42では、通話中であって、近接センサ出力信号および赤外線センサ出力信号が共に出力されているので、使用者が耳にスピーカを近づけて通話中である可能性が高い。この場合には、表示部3および操作部2が使用されていないと判断し、表示部3および操作部2の照明を消灯する。さらにS44において、赤外線センサ30の動作を停止する。
次にS46において、近接センサ検出信号の出力が継続されているか判断する。判断結果がNOの場合には、使用者の耳から携帯電話装置が離れたことになり、表示部3および操作部2が再使用される可能性がある。そこで、表示部3および操作部2の照明を再点灯させる。S46の判断がYESの場合にはS50に進み、通話信号の受信有無により通話が終了したか判断する。判断結果がYESの場合には、表示部3および操作部2が再使用される可能性があるから、S52に進んで表示部3および操作部2の照明を再点灯する。そしてS22において、近接センサ20の動作を停止する。
このように第2実施形態では、近接センサ20の検出判定がされた場合に、赤外線センサ30が動作を開始する構成とした。これにより、近接センサ20および赤外線センサ30を共に動作させる場合と比べて、センサの動作による消費電力を低減することができる。なお第2実施形態とは逆に、赤外線センサ30の検出判定がされた場合に、近接センサ20が動作を開始する構成としてもよい。
なお、近接センサ20および赤外線センサ30のうち、消費電力の小さいセンサを先に動作させることが望ましい。消費電力の小さい第1センサの検出判定がされた場合に、消費電力の大きい第2センサの動作を開始すれば、センサの動作による消費電力を大幅に低減することができる。また、誤動作の可能性が少ない(ノイズの影響を受けにくい)センサを先に動作させることが望ましい。ノイズの影響を受けにくい第1センサの検出判定がされた場合に第2センサの動作を開始すれば、第2センサの無駄な動作が減少するので消費電力を低減することができる。この点、赤外線センサは遠方の熱源から出る赤外線も検出するので、ノイズの影響を受けやすい。そのため、第2実施形態のように近接センサを先に動作させることが望ましい。
(第3実施形態)
第3実施形態では、人感センサおよびセンサ出力検出回路の具体例について説明する。
図9は人感センサの説明図であり、図9(a)は平面図であり、図9(b)は図9(a)のA−A線における側面断面図である。図9(b)に示すように、人感センサ10は、赤外線センサ30を収容するパッケージ40を備えている。パッケージ40は樹脂材料等で構成され、円筒状の側壁部42と、側壁部42の下方端部を閉塞する円盤状のベース部41と、側壁部42の上方端部に配置されたリング状の天板部43とを備えている。天板部43の中央部には貫通孔44が形成され、この貫通孔44を覆うように天板部43の外側に赤外窓31が配置されている。赤外窓31は、外部からの入射光のうち赤外線90のみを透過するフィルタ機能と、赤外線90を集光する集光機能とを有するものである。そして、この赤外窓31を透過した赤外線90が、ベース部41の中央部に固着された赤外線センサ30に入射するようになっている。
図9(a)に示すように、近接センサ20として、一対の電極21,21を備えた静電容量素子C1が採用されている。一対の電極21,21に物体が接近すると、当初の静電容量に加えて物体を介した静電容量が発生するので、一対の電極21,21間の静電容量が増加する。この静電容量の変化により、静電容量素子C1は物体の位置を検出しうるようになっている。
静電容量素子C1を構成する一対の電極21,21は、パッケージ40の表面に装着されている。これにより、赤外線センサ30および近接センサ20が一体化され、人感センサ10が小型化されている。特に一対の電極21,21は、天板部43の表面に装着されている。これにより、人体の接近を検出すべき方向に赤外窓31および近接センサ20を並んで配置することができる。また一対の電極21,21は、赤外窓31を挟んで両側に配置されている。これにより、一対の電極21,21間の距離を確保して所望の静電容量を実現することができる。
なお、図9(a)では電極21の形状を長方形としたが、赤外窓31の外周に沿った円弧状など、他の形状としてもよい。また、パッケージ40の天板部43自体を一対の電極で構成してもよい。この場合には、一対の電極間に絶縁体を配置する。
図10は赤外線センサの説明図であり、図10(a)は図10(b)のP矢視における平面図であり、図10(b)は図10(a)のB−B線における側面断面図である。赤外線センサ30として、ボロメータ素子が採用されている。ボロメータ素子は、物質の抵抗値が温度によって変化する性質を利用した赤外線検出素子である。本実施形態では、図10(b)に示すように、赤外線検出用のボロメータ素子R1および参照用のボロメータ素子R2が並んで形成されている。
ボロメータ素子R1,R2は、MEMS(Micro-Electro-Mechanical Systems)技術を利用して形成されている。具体的には、シリコン等の基板50に凹部51が形成され、凹部の底部に薄肉部52が形成されている。その薄肉部52に開口部54が形成され、開口部54の中央部に素子本体部55が形成されている。図10(a)に示すように、素子本体部55は矩形状に形成され、細長い連結部56,56によって開口部54の内周に連結されている。
素子本体部55および連結部56,56の表面には、薄膜60が形成されている。薄膜60は、温度による抵抗値の変化率が大きい(抵抗温度係数が高い)材料で構成され、具体的には金属酸化物やセラミックス等で構成されている。この薄膜60が開口部54の周囲に延設されて、一対の電極61,61が形成されている。
図10(b)に示すように、ボロメータ素子R1の素子本体部55の薄膜60に赤外線90が入射すると、薄膜60の温度が上昇して抵抗値が変化する。そこで、一対の電極61,61間における抵抗値の変化を検出することにより、薄膜60に赤外線が入射したことを検知することができる。なお図10(a)に示すように、素子本体部55は細長い連結部56,56を介して支持されているので、薄膜60の熱が外部に逃げるのを防止しうるようになっている。
また図10(b)に示すように、参照用のボロメータ素子R2はカバー70で覆われ、赤外線90が入射しないようになっている。さらに検出用のボロメータ素子R1および参照用のボロメータ素子R2を並べて同時に形成することにより、赤外線90が入射しない場合の両者の抵抗値を一致させている。
図11は、近接センサ出力検出回路図である。この検出回路は、近接検出用の静電容量素子C1に加えて、参照用の静電容量素子C2を備えている。一対の静電容量素子C1,C2は並列に接続され、その入力側には交流電圧源Vs1が設けられ、出力側には、増幅回路が設けられている。また、参照用の静電容量素子C2の入力側には反転増幅回路が設けられている。その反転増幅回路の入力側には可変抵抗R1が設けられている。
交流電圧源Vs1から高周波(例えば、1MHz)の電圧(キャリア信号)V1が静電容量素子C1および反転増幅回路の可変抵抗R1に印加される。
交流電圧源Vs1から発生する電圧V1は、次式で表される。
V1=v1sin(ωt) ・・・(1)
但し、v1は振幅、ωは角周波数、tは時間を示す。
すると、次式で表される電流I1が静電容量素子C1に流れる。
I1=jωv1C1sin(ωt) ・・・(2)
但し、jは虚数、C1は静電容量素子C1の静電容量を示す。
一方、可変抵抗R1に印加された交流電圧は、演算増幅器IC1の反転入力端子(−)に印加されると、反転増幅回路によって交流電圧が反転し、かつ増幅された電圧(信号)が生成される。なお、反転増幅回路および交流電圧源Vs1は、信号印加手段として機能する。
演算増幅器IC1が理想的なオペアンプであり、増幅度Aが無限大である場合、可変抵抗R1、帰還抵抗R2、演算増幅器IC1から構成される反転増幅回路における利得G(ゲイン)は、次式で表される。
G=−(R2/R1) ・・・(3)
但し、R2、R1はそれぞれ可変抵抗R1、帰還抵抗R2の抵抗値を示す。
反転増幅回路で生成された交流電圧は、静電容量素子C2に印加される。反転増幅回路の出力電圧、即ち演算増幅器IC1の出力電圧V2の振幅をv2とすると、次式で表される電流I2が静電容量素子C2に流れる。
I2=jωv2C2sin(ωt−π)=−jωv2C2sin(ωt)・・(4)
但し、C2は静電容量素子C2の静電容量を示す。
なお、反転増幅回路の出力電圧V2の振幅v2は、次式で表される。
v2=Gv1=−(R2/R1)v1 ・・・(5)
そして、上述した静電容量素子C1に流れる電流I1および静電容量素子C2に流れる電流I2の絶対値の差分の電流I3が増幅回路に流れる。演算増幅器IC2および帰還抵抗R3からなる増幅回路における、演算増幅器IC2の反転入力端子(−)に電流I3が流れ込む。 反転入力端子(−)から信号が入力されるため、演算増幅器IC2からは、位相が180°ずれ、かつ増幅された電圧(信号)が出力される。
演算増幅器IC2の反転入力端子(−)には、次式で表される電流I3が流れ込む。
I3=I1+I2 ・・・(6)
この式(6)に式(2)および式(4)を代入すると、電流I3は次式で表される。
I3=jω(v1C1−v2C2)sin(ωt) ・・・(7)
また、演算増幅器IC2の出力電圧Voは、次式で表される。
Vo=jωR3(v1C1−v2C2)sin(ωt) ・・・(8)
但し、R3は帰還抵抗R3の抵抗値を示す。
式(8)から分かるように、演算増幅器IC2の出力電圧Voは、反転増幅回路の出力電圧V2の振幅v2を変化させることによって任意の値に調整できるようになっている。
反転増幅回路の出力電圧V2の振幅v2は、式(5)に示すように、可変抵抗R1および帰還抵抗R2の抵抗値の比率を変化させることによって変化させることができる。
図11に示す検出回路においては、可変抵抗R1の抵抗値を変化させることによって、可変抵抗R1および帰還抵抗R2の抵抗値の比率を変化させることができる。
本実施形態に係るセンサ出力検出回路では、静電容量素子C1および静電容量素子C2の静電容量値は、等しくなるように設計されている。そして、理想的には、反転増幅回路における信号の増幅率が1(100%)である場合には、演算増幅器IC2の出力電圧Voが0(ゼロ)となることが望ましい。つまり、静電容量素子C1と静電容量素子C2との静電容量差、即ち差動容量が存在しない場合には、演算増幅器IC2の出力電圧Voが0となることが望ましい。
しかしながら、実際に複数の静電容量素子を形成する場合、加工の段階(製造の過程)において、ばらつき(誤差)が生じてしまい、完全に静電容量の一致する複数の静電容量素子を加工形成することは極めて困難である。
なお、静電容量のばらつきは、静電容量素子の電極間の対向面積、また電極間の対向距離の誤差などによって生じる。
そこで、本実施形態に係るセンサ出力検出回路では、静電容量素子C1および静電容量素子C2との間にばらつき(誤差)が存在する場合であっても、適切に静電容量の変化量を検出し、出力電圧Voとして出力することができるように調整を行う。
詳しくは、静電容量素子C1あるいは静電容量素子C2の検出用の静電容量素子の初期状態、即ち静電容量の変化がみられない状態において、演算増幅器IC2の出力電圧Voが0となるように、可変抵抗R1の抵抗値R1を変化させる。
v1C1=v2C2 ・・・(9)
演算増幅器IC1の出力電圧V2の振幅v2が、上式(9)を満たすような値となるように抵抗値R1を調整する。
演算増幅器IC1の出力電圧V2の振幅v2が式(9)を満たすような値となると、電流I1、I2の絶対値が等しくなるため、演算増幅器IC2へ流れ込む電流I3が0となる。従って、初期状態、即ち差動容量が存在しない場合における演算増幅器IC2の出力電圧Voが0となる。
なお、抵抗値R1を変化させることによって演算増幅器IC2の出力電圧Voを0に調整する回路(図示しない制御回路を含む)は、出力調整手段として機能する。
また、演算増幅器IC1の出力電圧V2を変化させて演算増幅器IC2へ流れ込む電流を0に調整する回路は、入力電流調整回路として機能する。
図12は、近接センサ出力検出回路の各部における動作波形を示したグラフである。
例えば、静電容量素子C1を静電容量の変化量を検出する対象となる検出用の静電容量素子とし、一方の静電容量素子C2を静電容量素子C1の変化量を検出する際の基準となる参照用の静電容量素子とする。
そして、仮に静電容量素子C1の静電容量がΔC1だけ変化したと仮定する。すると、静電容量素子C1に流れる電流I1’は、式(2)のC1にC1’+ ΔC1を代入することにより次式のようになる。
I1’=jωv1(C1’+ ΔC1)sin(ωt) ・・・(10)
但し、C1’は静電容量素子C1の初期状態における静電容量を示す。
なお、図12において、初期状態における電流I1を実線、電流I1’を破線で示す。
そして、演算増幅器IC2へ流れ込む電流I3’は、次式で表される。
I3’=jω(v1(C1’+ ΔC1)−v2C2)sin(ωt) ・・・(11)
図12に電流I3’を示す。
本実施形態に係る近接センサ出力検出回路では、v1C1’=v2C2を満たすように調整されているため、演算増幅器IC2の出力電圧Vo’は、次式で表される。
Vo’=jωR3ΔC1v1sin(ωt) ・・・(12)
図2に出力電圧Vo’を示す。
式(12)から分かるように、本実施形態に係る近接センサ出力検出回路では、検出用の静電容量素子C1の静電容量の変化分ΔC1に比例した電圧出力を得ることができる。
なお、静電容量素子C2を検出用の静電容量素子とし、静電容量素子C1を参照用の静電容量素子とした場合も同様である。即ち、検出用の静電容量素子C2の静電容量の変化分ΔC2に比例した振幅の出力を得ることができる。
図13は、本実施形態に係るセンサ出力検出装置の回路図である。本実施形態では、上述した近接センサ出力検出回路に、赤外線センサ出力検出回路が組み込まれて、センサ出力検出回路が構成されている。このセンサ出力回路では、直流電圧源Vbに対して赤外線検出用のボロメータ素子R1および参照用のボロメータ素子R2が直列に接続されている。また、一対のボロメータ素子R1,R2と直流電圧源Vbとの断接を切り換えるスイッチSW2−1,SW2−2が設けられている。さらに、一対の静電容量素子C1,C2と交流電圧源Vs1および反転増幅回路との断接を切り換えるスイッチSW1−1,SW1−2が設けられている。そして、一対のボロメータ素子R1,R2の間から取り出された出力信号および/または一対の静電容量素子からの出力信号が、増幅回路の演算増幅器IC2の反転入力端子(−)に入力されるようになっている。なお増幅回路には、抵抗Rf1,Rf2のいずれかを帰還抵抗として接続するスイッチSW3が設けられている。
また、上記各スイッチの切り換えを制御するSW制御回路110が設けられている。SW制御回路110は、起動信号1および起動信号2の入力に基づいて各スイッチの切り換えを制御する。
SW制御回路110は、起動信号1がハイレベルの場合に、SW1−1,SW1−2の端子1−2間をONにする。これにより、一対の静電容量素子C1,C2の入力側が交流電圧源Vsおよび反転増幅回路に接続され、近接センサがONになる。これと同時に、SW3の端子1−2間をONにし、増幅回路に帰還抵抗Rf1を接続する。また起動信号1がローレベルの場合に、SW1−1,SW1−2の端子3−2間をONにする。これにより、一対の静電容量素子C1,C2の入力側が接地され、近接センサがOFFになる。
一方、SW制御回路110は、起動信号2がハイレベルの場合に、SW2−1,SW2−2をONにする。これにより、一対のボロメータ素子R1,R2と直流電圧源Vbとが接続され、赤外線センサがONになる。これと同時に、SW3の端子3−2間をONにし、増幅回路に帰還抵抗Rf2を接続する。また起動信号2がローレベルの場合に、SW2−1,SW2−2をOFFにする。これにより、一対のボロメータ素子R1,R2と直流電圧源Vbとの間が切断され、赤外線センサがOFFになる。
なお起動信号1および起動信号2が共にハイレベルの場合には、近接センサおよび赤外線センサを共にONとし、起動信号1および起動信号2が共にローレベルの場合には、近接センサおよび赤外線センサを共にOFFとする。
図14は、各期間における各スイッチの切り換え状態を示すタイミングチャートである。
A期間では、SW2−1,SW2−2が連動してOFFとなり、SW1−1,SW1−2が連動して端子3−2間がONとなっている。これによりA期間では、近接センサおよび赤外線センサが共にOFFとされている。
B期間では、SW2−1,SW2−2が連動してOFFとなり、SW1−1,SW1−2が連動して端子1−2間がONとなっている。これによりB期間では、近接センサのみがONとされ、赤外線センサがOFFとされている。
C期間では、SW2−1,SW2−2が連動してONとなり、SW1−1,SW1−2が連動して端子3−2間がONとなっている。これによりC期間では、近接センサがOFFとされ、赤外線センサのみがONとされている。
D期間では、SW2−1,SW2−2が連動してOFFとなり、SW1−1,SW1−2が連動して端子1−2間がONとなっている。これによりD期間では、近接センサおよび赤外線センサが共にONとされている。
ここで、C期間(赤外線センサのみがON)におけるセンサ検出回路の動作につき、図13を用いて説明する。
人体などの熱源がないときにおける検出用ボロメータ素子の抵抗値をR1とし、R2=R1と調整したとき、検出用ボロメータ素子R1を流れる電流I1´および参照用ボロメータ素子R2を流れる電流I2´は次式で表される。
I1´=Vb/R1
I2´=−Vb/R2=−Vb/R1
ここで、演算増幅器IC2の反転入力端子(−)に流れ込む電流I3、および演算増幅器IC2の出力電圧Voは、次式で表される。
I3=I1´+I2´=0
Vo=−I3Rf2=0
検出用ボロメータ素子に赤外線が入射し、抵抗値R1がR1+ΔRとなったとき、電流I1´、I3および出力電圧Voは、次式で表される。
I1´=Vb/(R1+ΔR)
I3=I1´+I2´=Vb/(R1+ΔR)−Vb/R1
=Vb(ΔR/(R1(R1+ΔR))
Vo=−I3Rf2=−VbRf2(ΔR/(R1(R1+ΔR))
特にR1>>ΔRの場合、次式で表されるように、VoはΔRに比例した出力となる。
Vo=−VbRf2ΔR/R1^2
このように、本実施形態に係るセンサ出力検出回路では、検出用ボロメータ素子R1の抵抗値の変化分ΔRに比例した電圧出力を得ることができる。
図13に戻り、演算増幅器IC2の出力電圧Vo(出力信号)は、LPF(ローパスフィルタ)回路111に入力される。LPF回路111は、検出用ボロメータ素子R1の抵抗値の変化量ΔRに対応した信号を通過させ、交流電圧源Vs1の出力周波数帯域の信号を遮断する働きをする。これにより、赤外線センサの出力信号が得られるようになっている。
また、演算増幅器IC2の出力電圧Vo(出力信号)は、同期検波回路114に入力される。同期検波回路114は、入力された信号を全波整流し、交流電圧源Vs1と同期する信号を検出(抽出)する働きをする。なお同期検波回路114と交流電圧源Vs1との間には位相調整回路112が設けられている。同期検波回路114の出力電圧(出力信号)は、LPF(ローパスフィルタ)回路115に入力される。LPF回路115は、静電容量の変化量ΔC1に対応した変動の周波数帯域の信号を通過させ、交流電圧源Vs1の出力周波数帯域の信号を遮断する働きをする。これにより、近接センサの出力信号が得られるようになっている。
なお、検出用ボロメータ素子R1の抵抗値の変化量ΔRに対応する信号と、静電容量の変化量ΔC1に対応する信号とを、分離して抽出することが可能である。したがって、本実施形態に係るセンサ出力検出回路では、D期間において赤外線センサと近接センサとを同時に稼動させることができる。
ここで、上述したセンサ出力検出回路を使用して、第1および第2実施形態における節電制御を実施する方法について説明する。
第1実施形態における節電制御方法(図6参照)では、S10において通話中であると判断した場合に、S12において人感センサ(近接センサおよび赤外線センサ)を動作させ、節電制御を実施する。その後、S18において通話終了と判断した場合に、S22において人感センサの動作を停止する。すなわち第1実施形態では、常にD期間(近接センサおよび赤外線センサが共にON)の状態で節電制御を実施する。
第2実施形態における節電制御方法(図8参照)では、S30において通話中であると判断した場合に、S32において近接センサのみを動作させる。すなわち、図14のB期間(近接センサのみがON)の状態とする。次に、S34において近接センサ検出信号が出力されたと判断した場合に、S36において赤外線センサを動作させる。すなわち、D期間(近接センサおよび赤外線センサが共にON)の状態に移行して、節電制御を実施する。次に、S44において赤外線センサの動作を停止して、B期間の状態に戻る。その後、S50において通話終了と判断した場合に、S54において近接センサの動作を停止する。すなわち第2実施形態では、人感センサの稼動状態を、B期間、D期間およびB期間と変化させながら節電制御を実施する。
以上に詳述したように、本実施形態の携帯電子機器は、赤外線センサおよび近接センサについて、センサ出力検出回路の演算増幅器が共用されている構成とした。これにより、赤外線センサおよび近接センサの出力を検出するため別個の演算増幅器を設ける必要がなくなり、携帯電子機器の製造コストおよび消費電力を低減することができる。
また、本発明によれば、検出用の静電容量素子と参照用の静電容量素子との静電容量の差分に相当する信号を増幅することにより、静電容量の微小変化を感度良く検出することができる。また、検出用の静電容量素子および参照用の静電容量素子の初期状態における当該静電容量/電圧変換装置の出力値を0に調整する出力調整手段を設けることにより、静電容量素子の初期状態におけるばらつきが静電容量/電圧変換装置の出力に及ぼす影響を低減することができる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な材料や層構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、実施形態では人感センサにより人が接近していると判定された場合に、電気部品(携帯電話装置の表示部および操作部)が使用されていないと判断して、節電制御を行う(電力供給を制限する)構成としたが、人感センサにより人が接近したと判定された場合に、電気部品の使用を開始したと判断して、電力供給を開始する構成としてもよい。例えば、モバイルコンピュータのキーボード部に配置した人感センサの検出信号により、使用者がキーボードに手を置いてモバイルコンピュータの使用を開始したと判断して、モバイルコンピュータの電源(照明)をONにしてもよい。また音楽プレーヤのヘッドホンに配置した人感センサの検出信号により、使用者がヘッドホンを装着して音楽プレーヤの使用を開始したと判断して、音楽プレーヤの電源(照明)をONにしてもよい。さらに、人感センサにより人が接近していないと判定された場合に、電気部品の使用を中断したと判断して、電力供給を制限する構成としてもよい。
携帯電話装置の概略構成図である。 第1実施形態に係る携帯電話装置のブロック図である。 人感センサのブロック図である。 各センサの検出判定の説明図である。 各センサの検出判定の説明図である。 制御手段による節電制御方法のフローチャートである。 第2実施形態に係る携帯電話装置の人感センサのブロック図である。 制御手段による節電制御方法のフローチャートである。 人感センサの説明図である。 赤外線センサの説明図である。 近接センサ出力検出回路の回路図である。 近接センサ出力検出回路の各部における動作波形を示したグラフである。 センサ出力検出回路の回路図である。 各期間における各スイッチの切り換え状態を示すタイミングチャートである。
符号の説明
IC2…演算増幅器 1…携帯電話装置(携帯電子機器) 2…操作部(電気部品) 3…表示部(電気部品) 4…スピーカ 5…制御手段 10…人感センサ 15…判定手段 20…近接センサ 21…電極 22…応答性調整手段 24…閾値調整手段 30…赤外線センサ 31…赤外窓 32…応答性調整手段 34…閾値調整手段 40…パッケージ

Claims (9)

  1. 少なくとも一つの電気部品を備えた携帯電子機器であって、
    赤外線センサおよび近接センサの出力信号により人が接近しているか否かを判定する人感センサと、
    前記人感センサの判定結果に基づいて、前記電気部品の使用状況を判断し、前記電気部品の節電制御を行う制御手段と、
    を備えていることを特徴とする携帯電子機器。
  2. 前記人感センサは、前記赤外線センサおよび前記近接センサの応答性を調整する応答性調整手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
  3. 前記人感センサは、前記赤外線センサおよび前記近接センサによる検出判定閾値を調整する閾値調整手段を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の携帯電子機器。
  4. 前記人感センサは、前記赤外線センサおよび前記近接センサのうち、一方のセンサによる検出が判定された場合に、他方のセンサが動作を開始することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
  5. 前記赤外線センサを収容するパッケージを備え、
    前記近接センサは、一対の電極を備えた静電容量センサであり、
    前記一対の電極は、前記パッケージの表面に装着されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
  6. 前記パッケージは、赤外線を透過して前記赤外線センサに入射させる赤外窓を備え、
    前記一対の電極は、前記赤外窓を挟んで両側に装着されていることを特徴とする請求項5に記載の携帯電子機器。
  7. 前記赤外線センサおよび前記近接センサについて、センサ出力検出回路の演算増幅器が共用されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
  8. 表示部と、前記表示部に隣接配置されたスピーカと、を備えた携帯電話装置であって、
    前記スピーカに隣接配置され、赤外線センサおよび近接センサの出力信号により人が接近しているか否かを判定する人感センサと、
    前記人感センサにより人が接近していると判定され、なおかつ前記携帯電話装置が通話状態の場合に、前記携帯電話装置の使用者が前記表示部を使用していないと判断して、前記表示部の節電制御を行う制御手段と、
    を備えていることを特徴とする携帯電話装置。
  9. 前記人感センサは、前記携帯電話装置が通話状態の場合に動作を開始することを特徴とする請求項8に記載の携帯電話装置。
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