JP4452938B2 - 遊技機 - Google Patents

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昭治 佐藤
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タイヨーエレック株式会社
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、弾球遊技機や回胴式遊技機等の遊技機の技術分野に属し、詳しくはその遊技機の制御基板を収容する制御基板ボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機等の弾球遊技機においては、例えば大当たりの判定を行ったり大入賞装置の開閉を制御するための制御基板(制御装置と呼ばれることもある)が備えられている。この制御基板の本質はマイクロコンピュータであって、その動作はROMに格納されているプログラムに従っている。
【0003】
つまり、プログラムを変更すれば大当たりの発生や大入賞装置の開放を任意に操作できるわけで、そうしたプログラムの改変により不当な利得を図ることも皆無ではなかった。このプログラムの改変は、実際には改変したプログラムを格納するROMあるいはそのようなROMを含むワンチップマイコンを正規のものと交換することによって行われていた。また、ときには制御基板に不正な部品(IC等)を追加装着したり配線を改変する等の行為も行われていた。なお、このような不正なROM交換、部品の追加、配線の改変等は、弾球遊技機に限られるわけではなく、回胴式遊技機(スロットマシン)等でも行われていた。
【0004】
こうした制御基板の不正な改造を防止するために、これを収容する制御基板ボックスを開放した場合にはその形跡が残る構造とする等、さまざまな対策が講じられてきた。最近ではROMの交換、部品の追加、配線の改変等の有無を目視で調べることが可能なように、制御基板を収容する制御基板ボックスを透明なプラスチック製にすることも行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、制御基板と遊技機の各部とを接続するために制御基板に取付けられているコネクタ(通常は複数)は外部に露出せざるを得ず、それに伴ってコネクタの周囲の配線パターン(例えばコネクタが接続される部分)が露出されると、この部分を利用して(制御基板ボックスを開放することなしに)前述のような不正な改造が行われるおそれがあった。
【0006】
このため、配線パターンは露出させずにコネクタのみを外部に露呈させる構造が求められていた。本発明はこのような要望に応えることを目的としている。
なお、配線パターンは露出させずにコネクタのみを外部に露呈させるために制御基板ボックスの一部にコネクタの外周形状に沿った形状の孔を設けて、その孔からコネクタだけを露呈させ、コネクタの周囲は露出させない構造が考えられるが、その場合には遊技機の機種等によって異なるコネクタの個数、形状、配置に応じた、個数、形状、配置のコネクタ用の孔を有する制御基板ボックス、すなわち遊技機の機種等に応じた種類の制御基板ボックスが必要となる。しかし、このように遊技機の機種等に応じて多種類の制御基板ボックスを製造するのは合理的とは言えない。本発明は、この問題に対処することも目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記課題を解決するための請求項1記載の遊技機は、
上箱部と、下箱部と、コネクタガイドとで構成され、制御基板を収容する制御基板ボックスを備えた遊技機において、
前記制御基板には配線パターンがプリントされ、
前記上箱部には、矩形筒状のコネクタ通過孔が設けられ、
前記コネクタガイドには、前記制御基板に取付けられた複数のコネクタのそれぞれの外周形状に沿った形状のコネクタ孔が複数設けられ、
前記制御基板を前記下箱部に入れて固定し、前記複数のコネクタ孔に前記複数のコネクタを貫通させた状態で前記コネクタガイドを前記制御基板上に載せ、前記上箱部を前記下箱部に載せることで、前記複数のコネクタは、対応する前記コネクタ孔を貫通して前記コネクタ通過孔側に露出され、
前記コネクタガイドは、
前記コネクタを外部に露出し、前記配線パターンを露出しない構成とすることで、前記コネクタ孔を貫通している前記コネクタにより前記制御基板の面に沿っての移動が規制され、
前記コネクタ通過孔の下端部が、前記コネクタガイドの外周に形成された突起部の上縁部と整合されて、当該上縁部を押さえることで、前記上箱部と前記下箱部とによって前記制御基板の面に垂直の方向に沿っての移動が規制されることを特徴とする。
【0008】
請求項1記載の遊技機の制御基板ボックスは、上箱部と、下箱部と、コネクタガイドとで構成される。上箱部には、矩形筒状のコネクタ通過孔が設けられ、コネクタガイドには、制御基板に取付けられた複数のコネクタのそれぞれの外周形状に沿った形状のコネクタ孔が複数設けられる。
制御基板を下箱部に入れて固定し、複数のコネクタ孔に複数のコネクタを貫通させた状態でコネクタガイドを制御基板上に載せ、上箱部を下箱部に載せると、複数のコネクタは、対応するコネクタ孔を貫通してコネクタ通過孔側に露出される。
コネクタガイドは、コネクタを外部に露出し、配線パターンを露出しない構成とすることで、コネクタ孔を貫通しているコネクタにより制御基板の面に沿っての移動が規制され、コネクタ通過孔の下端部が、コネクタガイドの外周に形成された突起部の上縁部と整合されて、この上縁部を押さえることで、上箱部と下箱部とによって制御基板の面に垂直の方向に沿っての移動が規制される。
【0009】
制御基板の表裏のほぼ全域は制御基板ボックスで覆われるが、制御基板に取付けられた複数のコネクタのみは、それぞれが貫通したコネクタ孔から外部に露出される。しかも、コネクタ孔はコネクタの外周形状に沿った形状であるから、コネクタのみを露出させてその周囲は露出させない。したがって、コネクタの周囲の配線パターンを利用して、制御基板ボックスを開放することなしに、不正な改造が行われることはない。
【0010】
しかも、コネクタ孔を貫通してコネクタ孔から外部に露出されたコネクタは、上箱部に設けられた矩形筒状のコネクタ通過孔側に露出されるので、制御基板のコネクタと接続される相手方コネクタは、コネクタ通過孔を通過させてコネクタに連結することができる。これにより制御基板と外部との電気的な接続が確保できる。
【0012】
ところで、弾球遊技機や回胴式遊技機等の遊技機の種類あるいは機種によって制御基板に接続される配線数(入出力数)が異なり、それに応じてコネクタの形状、個数あるいは配置が異なる。しかし、この請求項1記載の遊技機に備わる制御基板ボックスの場合、機種等に応じて変化するコネクタの形状、個数あるいは配置に合わせたコネクタガイドを用いれば、上箱部及び下箱部の形状を変更せずともさまざまな遊技機あるいは機種に対応できる。よって、制御基板ボックスの設計、製造に関わる人的資源及び物的資源を節約することができる。
【0013】
請求項2記載の遊技機は、前記上箱部と前記下箱部とを接合した状態で連結する連結手段を備え、前記連結手段は、一旦連結した後は前記連結手段を破壊しないかぎり前記上箱部と前記下箱部とを分離できない構成とされ、破壊の痕跡によって前記制御基板ボックスの開放を判別可能としたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
【0014】
請求項3記載の遊技機は、前記上箱部の側面にビス通を設け、前記下箱部の側面に前記ビス通に対応するビス受を設け、前記ビス通及び前記ビス受を整合させて、締め付け方向にのみドライバが効く特殊ビスで螺着し、前記制御基板ボックスを閉鎖することで、前記特殊ビスにより一旦螺着した後はビス通を破壊しない限り前記上箱部と前記下箱部とを分離できないようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機である。
【0026】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のいくつかの実施例を図面を参照して説明することにより、発明の実施の形態を具体的に説明する。
【0027】
【実施例1】
まず、請求項1に係る発明の実施の形態を実施例1として説明する。
図1に示すように、パチンコ機(パチンコ機本体は公知技術に従っているので、その図示と説明は省略)の始動入賞装置への入賞をきっかけとして大当たりの判定を行ったり可変入賞装置の開閉の制御等を実行する制御基板10には、詳細の図示は省略するが、配線パターンがプリントされ、CPU、ROM、RAM等のディバイスや抵抗、コンデンサ等さまざまな電気部品が実装され、外部(パチンコ機の各部に設置されているセンサ類や制御対象となる装置等)と制御基板10とを接続するための複数のコネクタ12が取付けられている。また、制御基板10の1隅の裏面にコーナ電極13が設けられている。このコーナ電極13は、配線パターンの一部とされている対地アース用のプリント配線(図示略)に接続されており、対地アース用のプリント配線はコネクタ12の対地アース用端子(図示略)に接続されている。
【0028】
この制御基板10を収容する制御基板ボックス14は、いずれも透明なポリカーボネート製で第1の箱部材に該当する上箱部16、第2の箱部材に該当する下箱部18及びコネクタガイド20にて構成されている。なお、制御基板ボックス14をパチンコ機に取付けた際には、下箱部18がパチンコ機の本体側になる。
【0029】
上箱部16には矩形筒状のコネクタ通過孔22が設けられており、コネクタ通過孔22の下端部24とコネクタガイド20の上縁部26とは互いに整合する形状となっている。また、上箱部16には、多数の通気孔28が設けられている。さらに、上箱部16の側面には、連結手段の一部となる板状のビス通30と筒状のビス通32とが設けられている。各ビス通32は、薄肉構造を有する一対の腕34を介して上箱部16の本体36に連結されている。これらの腕34は、例えばビス通32と本体36との間に一般のドライバ等の工具のようなものを差し込んで偶力を加えると、比較的たやすく破壊できる。
【0030】
図1及び図2に示すように、下箱部18の側面38には、制御基板ボックス14をパチンコ機本体に装着するための取付ピン40が立設され、ビス通30に対応するビス受42とビス通32に対応するビス受44とが設けられている。これらビス受42及びビス受44は、ビス通30及びビス通32と協働して連結手段を構成する。また、図1〜図3に示すように、側面38の内側には中継手段として機能し、下箱部18(特に側面38)を補強する補強手段ともなるステンレス板46が貼られている。
【0031】
図2及び図3に示すように、ステンレス板46には下箱部18の底18aに沿って延出された舌部48が設けられており、この舌部48は底18aとフィルム押50とによって挟持されている。また、図2に示すように、ステンレス板46には、下箱部18の四隅に対応して、有孔の爪49が設けられている。図2及び図4に示すように、下箱部18には、各爪49に対応する位置にビス受51が設けられている。
【0032】
図2に示すように、フィルム押50は、舌部48に重なる部分が凸となっている他は、ほぼ下箱部18の内周形状に沿った形状で、底18aに対してほぼ垂直となる外周部52と底18aにほぼ平行となる内周部54とからなり、内周部54の内側には窓状の孔56が形成されている。また、外周部52には取付片58が設けられ、この取付片58を貫通するビス60により下箱部18の底18aに取付けられている。そして、図2、図3及び図5に示すように、下箱部18の底18aの内側には、導電性フィルム62が貼られていて、この導電性フィルム62の周縁部をフィルム押50と底18aとで挟持している。なお、本実施形態では、導電性フィルム62は、フィルム押50により底18aに押さえつけられることにより貼られているが、十分な耐電磁波特性及び耐静電気特性を確保できれば、接着を行ってもよい。
【0033】
この導電性フィルム62は、ポリエステルフィルムの表面に酸化インジウム錫(Indium Tin Oxide、ITO)等をスパッタリング法により蒸着した透明誘導フィルム(東レ株式会社、商品名ハイビーム125L−CH22)であり、JIS.C2318による表面抵抗値は300Ω/□、JIS.K6714による光線透過率は84〜88でほとんど透明である。
【0034】
図1に示すように、コネクタガイド20の底には、複数のコネクタ12のそれぞれに整合する形状の複数のコネクタ孔20a〜20hが設けられており、図5に示すように、各コネクタ12は対応するコネクタ孔20a〜20hを貫通してコネクタ通過孔22側に露出される。
【0035】
このような構造の制御基板ボックス14に制御基板10を収容するには、まず図1に示すように、制御基板10を下箱部18に入れ、制御基板10の四隅に設けられているビス孔(図示略)にビス70を貫通させる。これらのビス70はステンレス板46の爪49を貫通してビス受51に達するから、そこでビス70をビス受51にタッピングしながら螺着させる。これで制御基板10が下箱部18に固定されたことになる。このとき、導電性フィルム62は、ステンレス板46を介して制御基板10のコーナ電極13と接続された状態になる。
【0036】
次に、コネクタガイド20のコネクタ孔20a〜20hにコネクタ12を貫通させて、コネクタガイド20を制御基板10上に載せてから、上箱部16を下箱部18にかぶせるようにして載せる。そして、ビス通30とビス受42、ビス通32とビス受44を整合させ、4組のビス通30とビス受42とをビス71でタッピングしながら螺着し、一側面38につき1組(合計2組)のビス通32とビス受44とを特殊ビス73で同じくタッピングしながら螺着する。これにより、制御基板10を収容して制御基板ボックス14が閉鎖されたことになる。このように制御基板ボックス14が閉鎖された際には、コネクタガイド20はコネクタ孔20a〜20hを貫通しているコネクタ12によって制御基板10の面に沿っての移動を規制され、上箱部16と下箱部18とによって制御基板10の面に垂直の方向に沿っての移動を規制されるので、コネクタガイド20を取り外すことはできない。また、制御基板10と外部との入出力は、コネクタ通過孔22を通り相手方コネクタ(図示略)にてコネクタ12に連結されたケーブル類(図示略)を介して行われる。
【0037】
なお、この特殊ビス73(例えば日東精工株式会社製マイナスワンウェイ(商品名)など)の頭は、締め付け方向には一般のドライバ等の工具が効くが、ゆるめ方向には効かない形状の工具用溝を有している。したがって、一旦螺着した後は例えばビス通32を破壊しないかぎり、上箱部16と下箱部18とを分離できない。よって、そうした破壊の痕跡の有無により、制御基板ボックス14が開閉されたか否かを判別できる。
【0038】
以上のように、この制御基板ボックス14では、透明な導電性フィルム62を下箱部18の底18aに貼っているので、導電性フィルム62が電磁波を吸収するからシールド性が確保され、また、導電性フィルム62からの空中放電により静電気が放出されるので過剰に蓄積された静電気によって制御基板10の動作に障害が発生することも防止できる。
【0039】
しかも、導電性フィルム62が、ステンレス板46及びコーナ電極13を経て制御基板10の対地アース用端子に接続されているから、対地アース用端子を通じて導電性フィルム62を対地アースでき、静電気の蓄積防止効果を一層良好にできる。なお、ステンレス板46は、下箱部18(特に側面38)を補強する補強手段ともなっている。このステンレス板46のように、一部材に中継手段と補強手段とを兼ねさせるためには、通電性(中継手段)と適度の強度(補強手段)の有る材質を使用すればよい。もし、中継手段と補強手段とを別々に設けるなら、中継手段としては金属や通電性樹脂などの導通性のある材料を用いればよく、補強手段は必要に応じた強度を有する材質であればよい。
【0040】
そして、パチンコ機の本体に対面する下箱部18の底18aに導電性フィルム62を貼っているので、パチンコ機の通路を移動する遊技球によって発生する静電気により制御基板ボックス14が帯電するのを効率よく防止できる。
また、この制御基板ボックス14では、コネクタガイド20を用い、上箱部16にコネクタ通過孔22を設けたことにより、コネクタ12だけを外部に露出し、配線パターンは全く露出されない。したがって、配線パターンの一部を変更したり、一部の部品を交換あるいは追加するような、不正な改変を確実に防止できる。
(変形例1)
図6に示すのはコネクタガイドの一変形例である。このコネクタガイド80は実施例1のコネクタガイドとは、コネクタ孔80a〜80eの形状、個数及び配置が異なっている。これは、弾球遊技機の機種によって制御基板に接続される配線数(入出力数)が異なるため、それに応じてコネクタの形状、個数または配置が異なることによる。そして、このように機種に応じて変化するコネクタの形状、個数あるいは配置に合わせたコネクタガイドを用いれば、制御基板ボックスの上下の箱部材の形状を変更せずともさまざまな機種に対応できる。よって、制御基板ボックスの設計、製造に関わる人的資源及び物的資源を節約することができる。
【0041】
【実施例2】
次に、請求項2または5に係る発明の実施の形態を実施例2として説明する。この実施例の制御基板ボックス104は、実施例1の制御基板ボックス14と同様に、パチンコ機の制御基板を収容する。なお、制御基板10aの構造は実施例1で説明したものと同様であるので説明を省略する。
【0042】
図7、図8及び図10に示すように、本実施例の制御基板ボックス104は、いずれも透明なポリカーボネート製で第1の箱部材に該当する上箱部106、第2の箱部材に該当する下箱部108にて構成されている。なお、制御基板ボックス104をパチンコ機に取付けた際には、下箱部108がパチンコ機の本体側になる。また、上箱部106には、側面110等に実施例1と同様に、多数の通気孔28(図13参照)が設けられている。
【0043】
図7、図8及び図9に示すように、上箱部106の両側面110には、連結手段の一部となる筒状のビス通132がそれぞれ4本ずつ設けられている。各ビス通132は、薄肉構造を有する腕134を介して上箱部106の本体136に連結されている。また、図7及び図8に示すように、凹陥部150においても、ビス通132と同様のビス通152が、薄肉構造の腕154を介して本体136に連結されている。これらの腕134、154は、例えばビス通132、152と本体136との間に一般のドライバ等の工具のようなものを差し込んで偶力を加えると、比較的たやすく破壊できる。
【0044】
また、上箱部106の凹陥部150と反対側になる部分は本体136の天井部156に対して一段低くなって平坦部158とされており、ここに複数のコネクタ孔160a〜160dが設けられている。これらコネクタ孔160a〜160dは、制御基板10aのコネクタ(図示略)の外周形状に沿った形状で、コネクタに対応する位置に設けられている。
【0045】
図7及び図8に示すように、下箱部108の側面138には、制御基板ボックス104をパチンコ機本体に装着するための取付ピン140が立設され、ビス通132に対応する4箇所のビス受144を有する受部材146が設けられている。また、下箱部108の凹陥部151には、ビス通152に対応する4箇所のビス受153を有する受部材155が設けられている。これらビス受144及びビス受153は、ビス通132及びビス通152と協働して連結手段を構成する。
【0046】
図7及び図10に示すように、受部材155の左右に配されて側面138に連なる第1の壁部139には、凸部141が設けられており、図7に示すように、凸部141は側面138の上縁を受部材146まで続いている。そして、図10に示すように、第1の壁部139の上部139aと凸部141とにより、係合凹部143が形成されている。
【0047】
また、図7及び図10に示すように、第1の壁部139の内側には第2の壁部145が設けられている。図10に示すように、この第2の壁部145は、下箱部108の底108aに連設されている。
一方、図7及び図10に示すように、上箱部106の凹陥部150の左右には、側面110に連なる第1の壁部111が設けられ、その内側には第2の壁部113が配されている。図10に示すように、第2の壁部113は天井部156に連設されている。
【0048】
図10に示すように、上箱部106の第1の壁部111の内面は、下箱部108の第1の壁部139の上部139aの外面に密接し、その下端部は係合凹部143に係合している。そして、上箱部106の第2の壁部113の内面は、下箱部108の第2の壁部145の外面に密接している。このように第1の壁部111と第1の壁部139とが重なり合い、第2の壁部113と第2の壁部145とが重なり合うことで、第1の壁部111、139と第2の壁部113、145との間に副空間147が形成され、第2の壁部113、145の内側が制御基板10aを収容するための主空間149とされる。
【0049】
図10に示すように、下箱部108の底108aには、ビス受51aが設けられており(図示は1本だけだが、四隅に各1本の合計4本)、このビス受51aに螺着するビス70にて、制御基板10aが固定されている。
また、底108aには、フィルム押50a用のビス受59も設けられており、ビス受59に螺着するビス60aにて、フィルム押50aが取付けられている。フィルム押50aは、実施例1のフィルム押50と同様の部材であり、底108aに貼られた導電性フィルム62aの周縁部をフィルム押50aと底108aとで挟持している。
【0050】
さらに、主空間149内には、実施例1で説明したと同様の、中継手段として機能し下箱部108(特に側面138)を補強する補強手段ともなるステンレス板46aが、実施例1と同様に貼られている。そして、実施例1と同様に、導電性フィルム62aは、ステンレス板46aを介して制御基板10aのコーナ電極(図示略)と接続されている。
【0051】
この制御基板ボックス104に制御基板10aを収容するには、まず上箱部106と下箱部108とを分離しておいて、制御基板10aを下箱部108に入れ、実施例1の場合と同様に、制御基板10aの四隅に設けられているビス孔(図示は省略)を貫通するビス70にて下箱部108に固定する。このとき、下箱部108内に貼られた導電性フィルム62aは、実施例1の場合と同様に、ステンレス板46aを介して制御基板10aのコーナ電極(図示略)と接続された状態になる。
【0052】
次に、制御基板10aの各コネクタを対応するコネクタ孔160a〜160dに貫通させながら、上箱部106を下箱部108にかぶせるようにして載せる。そして、ビス通132とビス受144、ビス通152とビス受153を整合させ、両側面110の4本のビス通132のいずれか1本ずつ(例えば天井部156に記載された数字1に対応するビス通132)とビス受144とを特殊ビス73でタッピングしながら螺着し、4本のビス通152のいずれか1本と(例えば天井部156に記載された数字1に対応するビス通152)とビス受153とを同じく特殊ビス73でタッピングしながら螺着する。これにより、制御基板10aを収容して制御基板ボックス104が閉鎖されたことになる。
【0053】
実施例1でも説明したが、この特殊ビス73の頭は、締め付け方向には一般のドライバ等の工具が効くが、ゆるめ方向には効かない。したがって、一旦螺着した後は、例えばビス通132、152を破壊しないかぎり、上箱部106と下箱部108とを分離できない。よって、そうした破壊の痕跡の有無により、制御基板ボックス104が開閉されたか否かを判別できる。
【0054】
このように制御基板ボックス104が閉鎖された際には、制御基板10aは、コネクタがコネクタ孔160a〜160dを貫通して外部に露出されているだけで、それ以外の部分は一切露出されていない。したがって、配線パターンの一部を変更したり、一部の部品を交換あるいは追加するような、不正な改変を確実に防止できる。
【0055】
また実施例1と同様に、透明な導電性フィルム62aを下箱部108の底108aに貼っているので、導電性フィルム62aが電磁波を吸収するからシールド性が確保され、また、導電性フィルム62aからの空中放電により静電気が放出されるので過剰に蓄積された静電気によって制御基板10aの動作に障害が発生することも防止できる。
【0056】
しかも、導電性フィルム62aが、ステンレス板46a及びコーナ電極を経て制御基板10aの対地アース用端子に接続されているから、対地アース用端子を通じて導電性フィルム62aを対地アースでき、静電気の蓄積防止効果を一層良好にできる。特に、パチンコ機の本体に対面する下箱部108の底108aに導電性フィルム62aを貼っているので、パチンコ機の通路を移動する遊技球によって発生する静電気により制御基板ボックス104が帯電するのを効率よく防止できる。なお、ステンレス板46aは、下箱部108(特に側面138)を補強する補強手段ともなっている。
【0057】
さらに、この実施例の制御基板ボックス104では、第1の壁部111、139と第2の壁部113、145との間に副空間147が形成され、第2の壁部113、145の内側が制御基板10aを収容するための主空間149とされて、主空間149と副空間147との間は2枚の第2の壁部113、145によって仕切られる。このため、制御基板ボックス104への不正な異物(例えば針金や樹脂板など)の侵入を阻止することができる。特に、第1の壁部111、139同士が重なり合い、また第2の壁部113、145同士も重なり合っているので、上箱部106と下箱部108との間から不正な異物を侵入させるには、第1の壁部111、139及び第2の壁部113、145に沿って異物を蛇行させなければならないから、そうした異物の侵入はきわめて困難である。そして、これらのことによって、制御基板ボックス104に対する不正を防止することが可能になる。
【0058】
また、下箱部108の外面から突出する凸部141によって係合凹部143が形成され、上箱部106の第1の壁部111の端部がこの係合凹部143に進入しているので、この係合凹部143によっても異物の侵入が困難になり、不正の防止が可能になる。
【0059】
【実施例3】
次に、実施例2で説明した制御基板ボックス104の上箱部106の射出成形について説明し、請求項3及び4に係る発明の実施の形態の説明とする。
まず、本実施例で使用する成形金型200を図11により説明する。
【0060】
成形金型200は、図示しない射出成形機の昇降駆動手段によって昇降駆動される加圧部201、加圧部201の下方に配されている上型本体203、上型本体203に保持された上成型部205、上成型部205に対面して配された下成型部207、下成型部207に組み付けられている替入子209、下成型部207を保持する下型本体211、上型本体203及び上成型部205と下成型部207及び下型本体211との間に配されている突起部材213、下型本体211の下側に配された機構収容部215、機構収容部215の下側に配された固定部217等から構成されている。
【0061】
下成型部207、下型本体211、機構収容部215及び固定部217は、互いに連結されて一体的になっている。機構収容部215には、成形品を離型させるための押出機構219が収容されており、押出機構219は、下型本体211及び下成型部207を貫通している。また、下成型部207、下型本体211、機構収容部215及び固定部217の相対位置を規定するための位置決ロッド220が、これらを貫通している。
【0062】
下成型部207に組み付けられている替入子209はコネクタ孔型に該当し、図16に拡大図を示すように、凹部形成部材209a、209bとコネクタ孔形成部材209cとを保持部材209dにて保持する構造である。
コネクタ孔形成部材209cは、図9に示すコネクタ孔160a〜160dに対応して、4個備えられており、それぞれのコネクタ孔形成部材209cが各コネクタ孔160a〜160dの内周形状に対応する外形を有している。
【0063】
なお、替入子209は、下成型部207に着脱ができ、また、コネクタ孔形成部材209cを保持部材209dに着脱可能である。したがって、コネクタ孔160a〜160dのいずれかの形状を変更する場合には、該当するコネクタ孔形成部材209cのみを取り換えればよく、替入子209全体を変更する必要はない。或いは、コネクタ孔160a〜160dの個数を増減する場合も、コネクタ孔形成部材209cの個数の変更で対応できる。
【0064】
内面型に該当する下成型部207には、図15に示すように、下キャビティ面207aが設けられており、替入子209と協働して上箱部106の内面側の形状に対応する成型型となる。なお、下成型部207には、一部のみ図示する溶融樹脂通路207bやゲート機構207cが設けられている。
【0065】
また、替入子209に隣接する位置にはストッパ208が配されている。このストッパ208の上面には、図16に拡大して示すように、下キャビティ面207aの一部が設けられており、下成型部207の一部となっている。また、押出機構219の先端219aは、成形時には図16に示すように、下キャビティ面207aと滑らかに連続しており、成形型の一部となる。
【0066】
ストッパ208も下型本体211によって保持されているが、下型本体211には、ストッパ208に接する部分の外側(図11における右側)に、スライドガイド210が設けられている。このスライドガイド210が設けられている部分は、ストッパ208の側へ低くなる緩やかな傾斜のスライド面212が設けられており、スライド面212の傾斜は、突起部材213の底面213aに整合している。
【0067】
突起部材213は、通気孔28(図13参照)を形成するための部材であり、通気孔28に対応する多数の突起213bを備えている。また、突起部材213の上面213cは、底面213aと平行であり、上型本体203及び上成型部205には、上面213cに整合する傾斜の押さえ面204が設けられている。突起部材213の底面213aには段差(図示略)が形成されており、この段差は突起部材213の後退時(型開時)の位置決めに利用されている。
【0068】
なお、突起部材213の後退方向への付勢のために、例えばコイルばね等の弾性体を利用してもよい。
上型本体203にはプッシュプル部材225が取付けられている。プッシュプル部材225は丸棒状の部材であり、成形金型200の型閉、型開方向(鉛直方向)に対して傾斜している。この傾斜角度θは15〜20度が好ましく、本実施例では20度に設定している。
【0069】
成形金型200を型閉したとき(図11の状態)には、プッシュプル部材225は突起部材213の摺動孔213dを貫通し、下型本体211から機構収容部215にわたって設けられている受孔227に達するが、上型本体203の昇降に応じて、摺動孔213dを摺動し(図12参照)、摺動孔213dに入出できる(図13参照)。
【0070】
また、下型本体211と機構収容部215とには一連の案内孔221が設けられ、上型本体203には、案内孔221と同軸の案内孔223が設けられている。案内孔223の上端部には、ばね収容部223aが設けられており、そこにはコイルばね229が収容されている。コイルばね229の長さは収容部223aよりも長く、圧縮されないときには案内孔223の上方に突出しているが、軸方向に圧縮された際には収容部223a内に収容される。
【0071】
加圧部201には、案内軸231が固着されており、案内軸231はコイルばね229及び案内孔223を貫通している。また、案内軸231は、加圧部201の昇降に応じて案内孔223に入出可能で、案内孔223に挿入された際には、先端の案内部231aが案内孔223内を摺動する。
外面型に該当する上成型部205には、図14に示すように、上キャビティ面205aが設けられている。また、図16に拡大して示すように、突起部材213の下成型部207に対面する面は、型閉時に上キャビティ面205aと連続し、突起部材213が上成型部205の一部となる。さらに、上成型部205には、一部のみ図示する溶融樹脂通路205bやゲート機構205cが設けられている。
【0072】
この成形金型200を型開した状態では、図13に示すように、上型本体203及び上成型部205と、下型本体211、下成型部207及び突起部材213とが上下に分離される。また、上型本体203と加圧部201とは、コイルばね229の反発力によって離隔されている。
【0073】
図示しない昇降駆動手段によって加圧部201を下降させると、加圧部201とともに上型本体203も下降する。これに伴い、図12に示すように、案内軸231が案内孔221の奥に進入し、プッシュプル部材225も摺動孔213dの奥に進入する。そして、傾斜したプッシュプル部材225が上型本体203と一体に直下へ移動することにより、突起部材213がスライドしてストッパ208の側へ引き寄せられる。
【0074】
さらに、加圧部201及び上型本体203が下降すると、図11に示す型閉状態となる。このとき、下成型部207及び替入子209によって構成される下キャビティ面207aと上成型部205及び突起部材213によって構成される上キャビティ面205aとの間に、上箱部106の形状に対応するキャビティ230が形成される。
【0075】
その状態で、溶融樹脂通路205b、207bを介してキャビティ230内に溶融樹脂(本実施例では透明なポリカーボネート)を吐出してキャビティ230を満たす。
ゲート機構205c、207cにより溶融樹脂通路205b、207bを閉じて溶融樹脂の射出を停止後、キャビティ230内の樹脂の固化を待って、加圧部201と共に上型本体203を上昇させて型開する。このとき、プッシュプル部材225は、型閉動作時とは逆に、突起部材213をストッパ208から離脱する方向に移動させる。そして、図13に示される型開状態として、固化した樹脂すなわち上箱部106を取出す。この上箱部106には、コネクタ孔形成部材209cによって樹脂の流入が阻まれた部分にコネクタ孔160が形成され、突起213bにより樹脂の流入が阻まれた部分に通気孔28が形成されている。
【0076】
そして、上述の型閉〜射出〜型開(取出)を繰り返せば、次々と上箱部106を成形できる。
なお、図13に示すようにプッシュプル部材225(及び案内軸231)を突起部材213(及び下型本体211)から離脱させずに、図12に示すようにこれらを組合わせたまま上箱部106の取出しを行ってもよい。
【0077】
この成形金型200では、コネクタ孔160を形成するためのコネクタ孔形成部材209cを有する替入子209を下成型部207に着脱自在であり、また、コネクタ孔形成部材209cを替入子209に着脱自在であるので、コネクタ孔160の形状、個数あるいは配置が変更になった場合には、その変更内容に応じてコネクタ孔形成部材209cを取り換えたり個数を増減するだけで済み、さまざまなコネクタ孔160の形状、個数及び配置の上箱部106を簡単に射出成形できる。
【0078】
すなわち、遊技機の機種等に応じて変化するコネクタの形状、個数あるいは配置に合わせて成形金型を製造する必要はなく、コネクタの形状等に合わせて替入子209またはコネクタ孔形成部材209cだけを製造すればよいから、成形金型200の設計、製造に関わる人的資源及び物的資源を節約することができ、ひいては制御基板ボックス104の設計、製造に関わる人的資源及び物的資源を節約することができる。
(変形例2)
次に、上箱部106の射出成形に使用される成形金型の他の例を変形例2として説明する。なお、上述の成形金型200と同様の部分については図示及び説明を省略する。
【0079】
図17〜図20に示すように、上箱部106の射出成形に使用される成形金型は、外面型に該当する上型170、内面型に該当する下型172及びコネクタ孔型に該当する替入子174からなっている。
上型170には、上箱部106の外面側の形状に対応する上キャビティ面176が設けられている。また、上型170の内部には、上箱部106の側面110の通気孔28を形成するための複数の突起178を有する突起部材180及び突起部材180を図において左右方向に移動させるためのプッシュプル部材182が配されている。突起部材180とプッシュプル部材182とは、傾斜面184を介して接しており、プッシュプル部材182を下降させると突起部材180が図示左向きに移動し、プッシュプル部材182を上昇させると突起部材180が移動前の位置に戻る構造である。
【0080】
一方、下型172には、上箱部106の内面側の形状に対応する下キャビティ面186が設けられている。ただし、コネクタ孔160a〜160d付近に対応する部分にはキャビティ面は設けられておらず、替入子受188が穿設されている。この替入子受188は替入子174の形状に整合しており、替入子174を替入子受188に緩みなく挿入し(図18〜図20参照)、また、替入子受188から替入子174を取り外すことができる(図17参照)。この替入子174の上部には、コネクタ孔160(添え字a〜dを用いずにコネクタ孔160a〜160dを代表させる)を形成するための貫通部190が設けられている。
【0081】
なお、図示を省略しているが、下型172には替入子174を替入子受188に挿入した状態でロックして替入子174を下型172に固定するロック機構が備えられている。また、同じく図示は省略するが、下型172には、図示しない射出装置から供給される溶融樹脂を下キャビティ面186側に吐出する溶融樹脂通路及びこの溶融樹脂通路を通断するゲート機構が設けられている。
【0082】
この成形金型により上箱部106を射出成形するには、まず下型172の替入子受188に替入子174を挿入してロック機構にてロックする(図18参照)。
次に、上型170を下降させて型閉する。この型閉により上キャビティ面176と下キャビティ面186及び替入子174との間にキャビティ192が形成される(図19参照)。このキャビティ192は上箱部106の形状に対応している。また、貫通部190はキャビティ192を貫いて上キャビティ面176に接触している。さらに、プッシュプル部材182を下降させて突起部材180を図示左向きに移動させて、突起178の先端を下キャビティ面186に接触させる。
【0083】
その状態で、溶融樹脂通路を介して溶融樹脂(本実施例では透明なポリカーボネート)がキャビティ192内に吐出されてキャビティ192を満たす。
ゲート機構により溶融樹脂通路を閉じて溶融樹脂の射出を停止後、キャビティ192内の樹脂の固化を待って上型170を上昇させて型開し、固化した樹脂すなわち上箱部106を取出す。この上箱部106には、貫通部190によって樹脂の流入が阻まれた部分にコネクタ孔160が形成され、突起178により樹脂の流入が阻まれた部分に通気孔28が形成されている。
【0084】
そして、上述の型閉〜射出〜型開(取出)を繰り返せば、次々と上箱部106を成形できる。
この成形金型では、コネクタ孔160を形成するための貫通部190を有する替入子174を下型172の替入子受188に着脱自在であるので、さまざまなコネクタ孔160の形状、個数及び配置に応じた形状、個数及び配置の貫通部190を有する替入子174を用意して、これを下型172に装着して射出成形すればそうした替入子174に対応したコネクタ孔160を有する上箱部106を射出成形できる。すなわち、遊技機の機種等に応じて変化するコネクタの形状、個数あるいは配置に合わせて成形金型を製造する必要はなく、コネクタの形状等に合わせて替入子174だけを製造すればよいから、成形金型の設計、製造に関わる人的資源及び物的資源を節約することができ、ひいては制御基板ボックス104の設計、製造に関わる人的資源及び物的資源を節約することができる。
【0085】
【実施例4】
最後に、請求項6に係る発明の実施の形態を実施例4として説明する。
図21及び図22に示すのは制御基板の配線パターンの一例である。図21に示すように、この制御基板90の表側では、コネクタ92a〜92eが取付けられるコネクタ配置領域94には配線パターンは設けられていない(一点鎖線の内側の配線パターンの図示は省略している)。一方、図22に示すように、裏側では、コネクタ配置領域94の裏面も含めてほぼ全域に配線パターンが設けられていて(一点鎖線の内側の配線パターンの図示は省略している)、コネクタ92a〜92eは裏側の配線パターンに接続されている。
【0086】
この制御基板90を用いれば、図23に示すように、下箱部96にて制御基板90の裏側全域を覆い、上箱部98にては表側のコネクタ配置領域94を除く部分を覆って、コネクタ92a〜92eを露出させることができる。その際にコネクタ92a〜92eと共に露出されるコネクタ配置領域94には配線パターンが存在しないから、配線パターンの一部を変更したり、一部の部品を交換あるいは追加するような、不正な改変を確実に防止できる。なお、上箱部98及び下箱部96は透明なポリカーボネート製である。また、下箱部96には実施例1と同様に、導電性フィルム(図示は省略)が貼られているので、実施例1と同様の電磁波シールド並びに静電気除去効果を発揮できる。
【0087】
以上、実施例に従って、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
例えば、上記の実施例では制御基板ボックスを透明なポリカーボネート製としているが、他の材料、例えば透明なポリプロピレンやABS等を用いることができる。また、これら以外でも必要に応じた透明性と強度とがあれば特に限定なく使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の制御基板ボックスの分解斜視図である。
【図2】 実施例1の制御基板ボックスの下箱部の左半部の平面図である。
【図3】 図2におけるA−A線に沿った部分断面図である。
【図4】 図2におけるB−B線に沿った部分断面図である。
【図5】 実施例1の制御基板ボックスのコネクタガイドの短辺に沿った部分断面図である。
【図6】 変形例1のコネクタガイドの斜視図である。
【図7】 実施例2の制御基板ボックスを開放した状態の斜視図である。
【図8】 実施例2の制御基板ボックスを閉鎖した状態の斜視図である。
【図9】 実施例2の制御基板ボックスの上箱部の一部平面図である。
【図10】 実施例2の制御基板ボックスの図8におけるC−C線に沿った部分断面図である。
【図11】 実施例3の成型金型を型閉した際の断面図である。
【図12】 実施例3の成型金型の型開(型閉)途中の状態の断面図である。
【図13】 実施例3の成型金型を型開した際の断面図である。
【図14】 実施例3の成型金型の上型本体及び上成型部の下面図である。
【図15】 実施例3の成型金型の下型本体及び下成型部の上面図である。
【図16】 図11のD部分の拡大図である。
【図17】 変形例2の成形金型において替入子を取外した状態の説明図である。
【図18】 変形例2の成形金型において替入子を装着した状態の説明図である。
【図19】 変形例2の成形金型の型閉時の説明図である。
【図20】 変形例2の成形金型の型開時の説明図である。
【図21】 実施例4の制御基板の平面図である。
【図22】 実施例4の制御基板の裏面図である。
【図23】 実施例4の制御基板を収容する制御基板ボックスの構造の説明図である。
【符号の説明】
10…制御基板 10a…制御基板 12…コネクタ
14…制御基板ボックス 16…上箱部(箱部材)
18…下箱部(箱部材) 20…コネクタガイド
20a〜20h…コネクタ孔 22…コネクタ通過孔
30…ビス通(連結手段) 32…ビス通(連結手段)
42…ビス受(連結手段) 44…ビス受(連結手段)
80…コネクタガイド
80a〜80e…コネクタ孔 90…制御基板
92a〜92e…コネクタ 94…コネクタ配置領域
96…下箱部 98…上箱部
104…制御基板ボックス 106…上箱部(箱部材、有孔箱部材)
108…下箱部(箱部材、相手方箱部材)
132…ビス通(連結手段)
144…ビス受(連結手段) 152…ビス通(連結手段)
153…ビス受(連結手段) 160…コネクタ孔
160a〜160d…コネクタ孔 170…上型(外面型)
172…下型(内面型) 174…替入子(コネクタ孔型)
176…上キャビティ面 186…下キャビティ面
188…替入子受 190…貫通部 192…キャビティ
200…成形金型 203…上型本体 205…上成型部(外面型)
205a…上キャビティ面 207…下成型部(内面型)
207a…下キャビティ面 209…替入子
209c…コネクタ孔形成部材 211…下型本体 217…固定部
230…キャビティ

Claims (3)

  1. 上箱部と、下箱部と、コネクタガイドとで構成され、制御基板を収容する制御基板ボックスを備えた遊技機において、
    前記制御基板には配線パターンがプリントされ、
    前記上箱部には、矩形筒状のコネクタ通過孔が設けられ、
    前記コネクタガイドには、前記制御基板に取付けられた複数のコネクタのそれぞれの外周形状に沿った形状のコネクタ孔が複数設けられ、
    前記制御基板を前記下箱部に入れて固定し、前記複数のコネクタ孔に前記複数のコネクタを貫通させた状態で前記コネクタガイドを前記制御基板上に載せ、前記上箱部を前記下箱部に載せることで、前記複数のコネクタは、対応する前記コネクタ孔を貫通して前記コネクタ通過孔側に露出され、
    前記コネクタガイドは、
    前記コネクタを外部に露出し、前記配線パターンを露出しない構成とすることで、前記コネクタ孔を貫通している前記コネクタにより前記制御基板の面に沿っての移動が規制され、
    前記コネクタ通過孔の下端部が、前記コネクタガイドの外周に形成された突起部の上縁部と整合されて、当該上縁部を押さえることで、前記上箱部と前記下箱部とによって前記制御基板の面に垂直の方向に沿っての移動が規制されることを特徴とする遊技機。
  2. 前記上箱部と前記下箱部とを接合した状態で連結する連結手段を備え、
    前記連結手段は、一旦連結した後は前記連結手段を破壊しないかぎり前記上箱部と前記下箱部とを分離できない構成とされ、破壊の痕跡によって前記制御基板ボックスの開放を判別可能としたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記上箱部の側面にビス通を設け、前記下箱部の側面に前記ビス通に対応するビス受を設け、
    前記ビス通及び前記ビス受を整合させて、締め付け方向にのみドライバが効く特殊ビスで螺着し、前記制御基板ボックスを閉鎖することで、前記特殊ビスにより一旦螺着した後はビス通を破壊しない限り前記上箱部と前記下箱部とを分離できないようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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