JP4452011B2 - 炭化水素反応用触媒及びこれを用いた反応方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、炭化水素の部分酸化反応や飽和炭化水素の脱水反応、特にアルカン類の部分酸化によるメタクリル酸,アクロレイン,メタクロレイン等の含酸素化合物の製造等に用いられる炭化水素反応用触媒およびこれを用いた反応方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、オレフィン類は工業用原料として広範囲に用いられているが、アルカン類はオレフィン類に比べて著しく反応性に欠けているため、アルカン類の利用は、燃料としての利用が中心であった。アルカン類を工業原料として用いることにより、工業用原料コストを低減し、工業用原料の需要供給の調整を容易なものとし、化石資源を節約をする等の利点を得ることができるため、アルカン類を基幹原料とするプロセスの開発検討がなされている。特に、従来、アクリル酸,メタクリル酸,アクロレイン,メタクロレイン等の含酸素化合物は、オレフィン類を原料として製造されているが、含酸素化合物の原料をオレフィン類からアルカン類に転換することが盛んに検討されている。
【0003】
従来、アルカン類の部分酸化反応は、アルカン類の炭素数が小さいほど困難であり、例えば、アクリル酸を製造するために行うプロパンの部分酸化反応は、アクリル酸の収率が10%限界という至難の反応であった。
近年、約50%の収率でアクリル酸を製造することが可能な触媒が提案されているが(特開平10−57813号公報)、この触媒を用いると、酢酸、一酸化炭素、二酸化炭素を生成する副反応が起こり易く、工業的に実施するには選択性に問題があった。また、上記の点に着目し、選択性の向上を図った触媒が提案されているが(特開平10−120617号公報)、依然として工業的に必要な選択性を得るには至っていない。
このため、高選択性、高活性で、工業的実施に適した触媒が、現在でも求められている。また、この触媒は、調製が容易で再現性や安定性に優れていることも求められている。
【0004】
また、アルカン類を選択的に部分酸化するにはオレフィン類の酸化よりもはるかに大きい活性化エネルギーを必要とし、従来のオレフィン酸化触媒ではほとんど反応できない。また、500℃以上の高温においてアルカン類は活性化するが生成物の完全酸化が極めて起こり易くなるため、オレフィン類の選択率が低くなる。従って、アルカン類を有用な部分酸化生成物に選択的に転換するには、300〜450℃程度の比較的低温でアルカン類を活性化できるような触媒、しかも調製が容易で安定性が極めて高い触媒を開発する必要があった。
なお、この触媒は低水蒸気濃度、高プロパン濃度で働くことが望ましい。さらに工業的にはプロパンにもプロピレンにも対応可能な触媒を開発できれば、原料の多様化による運転の安定性を確保することができる。
【0005】
ところで、モリブデン酸塩のうち、コバルト塩とニッケル塩はアルカン類に対して高い酸化脱水素活性を示す化合物であるが、部分酸化選択率は低く、クラッキングや完全酸化が強い傾向にある。
一方、テルルやアンチモン等の遷移金属元素は、プロピレンの部分酸化触媒(ビスマス−モリブデン複合酸化物)などに配合され、オレフィンのアリル酸化を補助する能力があることが知られているが、テルルやアンチモン等の元素単独では、金属,金属酸化物,ヘテロポリ酸等の化合物の種類を問わず、アルカン類を活性化する能力は乏しく、工業的に満足できる結果が得られていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、アルカン類を原料として、より工業原料として付加価値の高い含酸素化成品やオレフィン類を製造できる触媒を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題について鋭意研究を重ねた結果、テルル化合物やアンチモン化合物をモリブデン−コバルト複合酸化物やモリブデン−ニッケル複合酸化物に結合させた触媒が本発明の目的に添うものであることを見出した。
すなわち、平面構造を有するアンダーソン(Anderson)型ヘテロポリ酸類やテルル酸等のオキソ酸類並びに酸化テルル及び酸化アンチモン等の酸化物が、テルル化合物やアンチモン化合物等の遷移金属化合物の前駆体として特に有効であり、担体としては、モリブデン−コバルト複合酸化物又はモリブデン−ニッケル複合酸化物が有効であることを見出した。
また、このようなモリブデン−コバルト複合酸化物又はモリブデン−ニッケル複合酸化物に担持した触媒を用いると、アルカン類を選択的に部分酸化して各種の含酸素化合物に変換させることや飽和炭化水素の脱水素反応にも用いることができ、アルカン類やオレフィン類からアセトアルデヒド,アクロレイン、アクリル酸等の各種含酸素化合物等が得られることを見出した。本発明はかかる知見に基づいて完成したものである。
【0008】
すなわち、本発明は以下の炭化水素反応用触媒及び、これを用いた反応方法を提供するものである。
1.中心原子がテルルであるアンダーソン型ヘテロポリ酸又はその有機塩、及びテルル酸又はその有機塩から選ばれた少なくとも一種のテルル化合物、及びアンチモニルアンモニウム錯塩であるアンチモン化合物、から選ばれた少なくとも一種の化合物を、モリブデン−コバルト複合酸化物及び/又はモリブデン−ニッケル複合酸化物に結合させたことを特徴とするアルカン反応用触媒。
2.上記1の触媒を用いてアルカンを反応させることを特徴とするアルカンの反応方法。
3.アルカンの反応が、部分酸化反応である上記2のアルカンの反応方法。
4.アルカンがプロパンであり、反応生成物がアクロレイン及びアクリル酸から選ばれた一種以上の含酸素化合物である上記3のアルカンの反応方法。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の炭化水素反応用触媒は、テルル化合物やアンチモン化合物を、モリブデン−コバルト又はモリブデン−ニッケルを主要元素とする複合酸化物に結合させものである。
該触媒に用いられるテルル化合物としては、アンダーソン型ヘテロポリ酸又はテルル酸とその有機塩および酸化テルルがある。
アンダーソン型ヘテロポリ酸は、中心原子がFe,Co,Ni,Rh,Pt,Te,Al等の遷移金属原子であって、ポリ原子がMo,Wである構造を有するものであり、具体的には、H6 TeMo6 O24,H9 CoMo6 O24などが挙げられる。また、これらの酸を部分的または完全にアンモニウムイオンやアルカリ金属,アルカリ土類金属,遷移金属,各種のアミン類等のカチオンで置換した塩を用いることもできる。ヘテロポリ酸の塩は水和物であってもよい。
本発明においては、中心原子がTeであるものが用いられ、(NH4 )6 TeMo6 O24,(NH4 )6 TeMo6 O24・7H2 Oが特に好ましい。また、その対カチオン(NH4 基)が、プロトンまたはテトラブチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウム等の有機塩基カチオンで交換されたものでも良い。
また、オキソ酸のテルル酸(H6 TeO6 )については、酸を部分的または完全にアンモニウムイオンやアルカリ金属,アルカリ土類金属,遷移金属,各種のアミン類等のカチオンで置換した塩、例えばテルル酸アンモニウム〔(NH4)6 TeO6 〕等を用いることもできる。なお、この塩は水和物であってもよい。
【0010】
アンチモン化合物の中でアンチモン酸化物としては、三酸化二アンチモン、四酸化二アンチモン、五酸化二アンチモンが挙げられ、アンチモン有機酸塩としては、酢酸アンチモン、酒石酸アンチモン等、アンチモン無機酸塩としては、硫酸アンチモン等、アンチモニルアンモニウム錯塩としては、シュウ酸アンチモニルアンモニウム〔(NH4)3 [ Sb(C2 O4 )3]〕,酒石酸アンチモニルアンモニウム〔(NH4)2 Sb2 (C4 H2 O6 )2 〕などが挙げられる。
【0011】
上記ヘテロポリ酸類やオキソ酸類等を担持させる担体としては、モリブデン−コバルト複合酸化物やモリブデン−ニッケル複合酸化物が用いられる。このような複合金属酸化物としては、化学量論組成化合物(CoMoO4 ,NiMoO4 )や種々のCo/Mo比,Ni/Mo比の化合物、混合物あるいは担持触媒を挙げることができ、Moが若干過剰の組成のもの(例えばCo0.92MoO3.92,Ni0.92MoO3.92)が好ましい。また、補助成分としてV,Nb,Sb,P,Bi,Ta,Cu,Cr,Fe、CoあるいはPt、Pd、Re等の貴金属とNa、K、Cs等のアルカリ金属を加えたもの、更には12モリブドン酸等のヘテロポリ酸を加えたものであってもよい。
【0012】
ヘテロポリ酸類やその塩等をモリブデン−コバルト複合酸化物やモリブデン−ニッケル複合酸化物に担持させるには、通常の含浸法により行うことができる。他に、イオン交換やスパッタリングにより触媒を調製することもできる。本発明の触媒は、これらを原料として熱処理や水熱合成等の操作を施した複合酸化物であっても良く、また、本発明の触媒自体を活性点としてシリカ、アルミナ等に分散担持した触媒も含まれる。
このような触媒を用いることにより、高温でも安定であって、しかも高い選択率で所望の含酸素化合物やオレフィン類を得ることが可能である。
モリブデン−コバルト複合酸化物やモリブデン−ニッケル複合酸化物に対するヘテロポリ酸又はその塩などの担持量は、担体との相互作用を最適にするとの観点から、0.5〜30重量%とすることが好ましく、5〜20重量%が特に好ましい。
【0013】
本発明の触媒を用いることにより、飽和炭化水素の部分酸化反応、酸素不共存下でのアルカンその他の基質の脱水素及び部分酸化、含酸素化成品の製造などを行なうことができる。更に、オレフィンの部分酸化またはアルカン/オレフィンの混合原料の酸化に用いることもできるが、特にプロパンないしプロピレンの部分酸化に用いることが好ましく、含酸素化合物を製造することができる。ここで、含酸素化合物とは、例えば、プロパンを基質とした場合、酢酸,アセトアルデヒド,アクロレイン,アクリル酸等を指し、ブタンを基質とした場合、酢酸,アクリル酸,アセトアルデヒド,メタクリル酸,メタクロレイン(特に基質がイソブタンのとき)等を指す。
【0014】
なお、本発明の触媒は、通常、酸素分子とアルカン分子との共存下で機能するが、酸素が存在しないか、または極めて低濃度の酸素が存在する条件においてアルカン類と触媒を反応させ、その後、触媒を任意の濃度で酸素を含むガスと接触させて触媒を再生する非エアロビック酸化を行うこともできる。更にこの反応には、炭素−炭素結合の部分的開裂による含酸素化合物の生成が副反応として進行する場合がある。また、酸素だけでなく例えばアンモニアのような基質を共存させてアンモ酸化のような反応を進行させることもできる。
【0015】
本発明の触媒を用いてアルカン類から各種含酸素化合物及びオレフィンを製造するには各種の条件にて行なうことができるが、反応温度が200℃〜600℃、好ましくは300℃〜500℃程度が望ましい。反応は通常大気圧下で実施されるが若干の加圧もしくは減圧下でもよい。また、空間速度と酸素分圧を調整するための希釈用ガスとして、窒素,アルゴン,ヘリウム,二酸化炭素,水蒸気等の不活性ガスを用いることができる。反応方式は固定床、流動床等のいずれも採用できる。
【0016】
モリブデン酸塩のうち、コバルト塩とニッケル塩はアルカンに対し高い酸化脱水素活性を示す化合物だが、部分酸化選択率は低く、クラッキングや完全酸化が強い傾向がある。一方、テルルは、プロピレンの部分酸化触媒(Bi-Mo複合酸化物)などに配合され、オレフィンのアリル酸化の補助能力があることが知られているが、単独では、金属テルルおよびその酸化物、テルル−ヘテロポリ酸等の化合物の種類を問わず、アルカンの活性化能力は乏しい。
発明者は、アルカン活性化能力の高いモリブデン酸塩上に、ごく薄くテルル化合物を担持することにより、両者の欠点を補い合うものと考え、モリブデン酸塩により活性化したアルカン中間体を、テルル化合物が引き取って部分酸化を行なう触媒を調製しようと試みた。ここで問題となるのは、これらモリブデン酸ニッケルとテルルの活性部位の距離であり、中間体の受け渡しを円滑化するには両者は可能な限り接近し、理想的には化合物として一体化していることが望ましい。このためには、担体となるモリブデン酸ニッケルの表面に均一に吸着し、理想的な活性部位を形成するテルル化合物を開発することと、担体となるモリブデン酸塩についても、組成比により反応性が異なるので、組成や調製法について検討することが必要と考えた。
【0017】
本発明は、上記ような方針に基づき鋭意検討した結果、平面構造を取るアンダーソン型ヘテロポリ酸であるテルロモリブデン酸がテルル化合物の前駆体として有効であること、担体は特に化学量論比よりややMo過剰組成のMo−Ni複合酸化物が有効であり、更に微量のバナジウム等の添加が好ましいことを見出したものである。
これらの触媒は種々の原料組成と接触時間と反応温度で機能し、高プロパン濃度、低水蒸気濃度条件でもプロパンからアクリル酸を製造可能である。また、このようなテルロモリブデン酸/モリブデン酸ニッケル触媒上でプロピレンを原料としてもアクロレインとアクリル酸への酸化が選択的に進行することが確認され、これにより工業的にはプロパン/プロピレン混合原料等にも対応できることが分かる。
【0018】
テルルを含有する複合酸化物触媒では多くの場合、揮散により活性が経時的に低下する傾向があるが、本発明の触媒ではこれは特に確認されていない。
また、テルルをアンチモンで代替した複合酸化物触媒では、例えば流動床のような非エアロビック条件においても安定な活性を維持することができる。
アンチモン/モリブデン酸ニッケル触媒の調製法としては酸化物混練法を用いることができ、これにより触媒を大量かつ迅速に調製可能である。この触媒系は12モリブドリン酸の微量添加や溶液反応時間を調整する等で反応性を向上できることが確認されている。
【0019】
【実施例】
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。
【0020】
実施例1(触媒組成:6wt%(NH4)6TeMo6O24・7H2O /Ni0.92MoO3.92 )
(触媒調製)
硝酸ニッケル六水塩[Ni(NO3)2・6H2O ]40.000gを500mlのビーカーに入れ、蒸留水275gを加え80℃に加熱攪拌して溶解した(A-1)。パラモリブデン酸アンモニウム四水塩[(NH4)6Mo7O24 ・4H2O ]26.494gを100mlのビーカーに入れ、蒸留水43gを加え80℃に加熱し攪拌して溶解した(B-1)。炭酸水素アンモニウム[NH4HCO3]7.54gを100mlのビーカーに入れ、蒸留水55.6gを加え攪拌して溶解した(C-1)。溶液(A-1)を80℃で攪拌しながら溶液(B-1)を滴下し、次いでこの溶液のpHが5になるまで溶液(C-1)をゆっくり滴下し、更に80℃で攪拌しながら蒸発乾固した。この時適宜(C-1)液を滴下しpH5を維持した。固形物をアルミナ製の坩堝に入れ、120℃のオーブン中で24時間乾燥後、瑪瑙乳鉢で粉砕し、Ni0.92MoO3.92 を含む触媒担体前駆体(D-1)を得た。
パラモリブデン酸アンモニウム80.156gを500mlのSPCナスフラスコに入れ、蒸留水162gを加え、超音波洗浄器に浸けて溶解した(E-1) 。テルル酸[H6TeO6]17.376gを100mlのビーカーに入れ蒸留水81gを加え攪拌し溶解した(F-1) 。(E-1) 液を攪拌しながら(F-1) 液を滴下して加え、得られた均一溶液をロータリーエバポレーターを用い30℃で減圧し、結晶が析出するまで濃縮した。濃縮物を吸引濾過し、残滓を少量の冷水で洗浄した後、濾紙に挟んでドラフト中で一晩乾燥し、テルロモリブデン酸アンモニウムの白色結晶[(NH4)6Mo6TeO 24 ・7H2O] 69.5gを得た(G-1) 。この物質の元素分析結果はTe:9.5wt% 、Mo:43.5wt%、Ni:6.1wt% 、H2O:9.7wt%であった。
担体前駆体(D-1) 5.00gと担持物(G-1) 0.2272gを200mlのSPCフラスコに取り、室温で蒸留水50gを加え、超音波洗浄器にかけて緑色懸濁液とした。ロータリーエバポレーターにより37℃で蒸発乾固した。得られた固形物をアルミナ製坩堝に入れ、マッフル炉を用いて空気流通下において500℃で2時間焼成した。焼成後、直ちにマッフル炉から坩堝を取り出して冷却し、瑪瑙乳鉢で粉砕した後16〜36meshに成形して触媒とした。
(反応方法)
触媒1gを反応管に充填し、窒素50ml/分を流通しながら300℃まで昇温し、300℃からはプロパン6ml/分、酸素4ml/分、窒素20ml/分、及び水蒸気20ml/分の混合ガスを流通しながら反応温度を350℃まで昇温し、その1時間後にオンラインガスクロマトグラフにより反応物の分析を行なった。その後380℃まで昇温し、以後450℃まで一時間に10℃ずつ段階的に昇温し、各温度における反応物の分析を行なった。結果を第1表に示す。
【0021】
実施例2(触媒組成:9wt%(NH4)6TeMo6O24・7H2O/Ni0.92MoO3.92 )
実施例1と同様にして調製した担体前駆体(D-1) 5.000gと担持物(G-1)0.3520gから、実施例1と同様の操作により触媒を調製した。この触媒を用いて実施例1と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第1表に示す。
【0022】
実施例3(触媒組成:9wt%(NH4)6TeMo6O24・7H2O/Ni0.38MoO3.38 )
実施例1において溶液(C-1) を滴下した後に完全に蒸発乾固せず、液量を約100mlまで濃縮した段階で吸引濾過した以外は実施例1と同様の操作を行った。吸引濾過により得られたペーストを冷水50mlで3回洗浄した後、一晩風乾した。次いで、得られた固形物をアルミナ製の坩堝に入れ、120℃に調節したオーブンで24時間乾燥させ、瑪瑙乳鉢で粉砕し触媒担体前駆体(D-4)を得た。
実施例1と同様にして調製した担持物(G-1)0.1915gと、担体前駆体(D-4) 3.000gから実施例1と同様の操作により触媒を調製した。この触媒を用いて実施例1と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第1表に示す。
また、この触媒を分析した結果、Ni/Moモル比は0.38、表面積は17.0m2 /g、細孔容積は3.9ml/gであった。
【0023】
比較例1(触媒組成:Ni0.92MoO3.92)
実施例1において担体前駆体(D-1)に[(NH4)6TeMo6O24・7H2O](G-1) を含浸担持しない以外は実施例1と同様に触媒を調製した。この触媒を用いて実施例1と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第1表に示す。
【0024】
実施例4(触媒組成:6wt%(NH4)6TeMo6O24・7H2O /Ni0.92MoO3.92 )
実施例1で得られた触媒1gを反応管に充填し窒素50ml/分を流通しながら300℃まで昇温し、300℃からはプロパン1ml/分、酸素4ml/分、窒素25ml/分、及び水蒸気20ml/分の混合ガスを流通しながら420℃に昇温し、2時間後オンラインガスクロマトグラフにより反応物を分析した。その後プロパン流量を2ml/分、窒素流量を24ml/分に変更し2時間反応を行なった後、反応物を分析した。同様にプロパン流量4ml/分、窒素流量22ml/分、及びプロパン流量9.7ml/分、窒素流量16.3ml/分の条件に変更し反応物を分析した。結果を第2表に示す。
【0025】
実施例5(触媒組成:9wt%(NH4)6TeMo6O24・7H2O/Ni0.38MoO3.38 )
実施例3で得られた触媒を用いた以外は、実施例4と同様に反応を行ない、同様に分析した。結果を第2表に示す。
【0026】
比較例2(触媒組成:Ni0.92MoO3.92)
比較例1で得られた触媒を用いた以外は、実施例4と同様に反応を行ない、同様に分析した。結果を第2表に示す。
【0027】
実施例6(触媒組成:6wt%(NH4)6TeMo6O24・7H2O /Ni0.92MoO3.92 )
実施例1で得られた触媒1gを反応管に充填し窒素50ml/分を流通しながら300℃まで昇温し、300℃からはプロパン6ml/分、酸素4ml/分、窒素40ml/分の混合ガスを流通しながら420℃に昇温し、2時間後オンラインガスクロマトグラフにより反応物を分析した。その後水蒸気流量を5ml/分、窒素流量を35ml/分に変更し2時間反応を行なった後、反応物を分析した。同様に水蒸気流量10ml/分、窒素流量30ml/分、及び水蒸気流量30ml/分、窒素流量10ml/分の条件に変更し反応物を分析した。結果を第2表に示す。
【0028】
実施例7(触媒組成:9wt%(NH4)6TeMo6O24・7H2O/Ni0.38MoO3.38 )
実施例3で得られた触媒を用いた以外は、実施例6と同様に反応を行ない、同様に分析した。結果を第2表に示す。
【0029】
比較例3(触媒組成:Ni0.92MoO3.92)
比較例1で得られた触媒を用いた以外は、実施例6と同様に反応を行ない、同様に分析した。結果を第2表に示す。
【0030】
実施例8(触媒組成:6wt%(NH4)6TeMo6O24・7H2O /Ni0.92MoO3.92 )
実施例1で得られた触媒を用い、以下のようにして反応させた。すなわち、触媒1gを反応管に充填し窒素50ml/分を流通しながら300℃まで昇温し、300℃からはプロパン6ml/分、酸素9.5ml/分、窒素14.5ml/分、水蒸気20ml/分の混合ガスを流通しながら420℃に昇温し、2時間後オンラインガスクロマトグラフにより反応物を分析した。その後酸素流量を8ml/分、窒素流量を16ml/分に変更し2時間反応を行なった後、反応物を分析した。同様に酸素流量6ml/分、窒素流量18ml/分、及び酸素流量3ml/分、窒素流量21ml/分の条件に変更し反応物を分析した。結果を第2表に示す。
【0031】
実施例9(触媒組成:9wt%(NH4)6TeMo6O24・7H2O/Ni0.38MoO3.38 )
実施例3で得られた触媒を用いた以外は、実施例8と同様に反応を行ない、同様に分析した。結果を第2表に示す。
【0032】
比較例4(触媒組成:Ni0.92MoO3.92)
比較例1で得られた触媒を用いた以外は、実施例8と同様に反応を行ない、同様に分析した。結果を第2表に示す。
【0033】
実施例10(触媒組成:6wt%(NH4)6TeMo6O24・7H2O /Ni0.92MoO3.92 )
実施例1で得られた触媒0.5gを反応管に充填し窒素50ml/分を流通しながら300℃まで昇温し、300℃からはプロパン20ml/分、酸素13.3ml/分、窒素66.7ml/分、水蒸気66.7ml/分の混合ガスを流通しながら420℃に昇温し、2時間後オンラインガスクロマトグラフにより反応物を分析した。その後、混合ガスの分圧を変えず流量をプロパン10ml/分、酸素6.7ml/分、窒素33.3ml/分、水蒸気33.3ml/分に変更し2時間反応を行なった後、反応物を分析した。同様にプロパン6ml/分、酸素4ml/分、窒素20ml/分、水蒸気20ml/分、及びプロパン4ml/分、酸素2.7ml/分、窒素13.3ml/分、水蒸気13.3ml/分の条件に変更し反応物を分析した。結果を第3表に示す。
【0034】
実施例11(触媒組成:6wt%(NH4)6TeMo6O24・7H2O /Ni0.92MoO3.92 )
実施例1で得られた触媒2gを反応管に充填し窒素50ml/分を流通しながら300℃まで昇温し、300℃からはプロパン8ml/分、酸素5.3ml/分、窒素26.7ml/分、水蒸気26.7ml/分の混合ガスを流通しながら420℃に昇温し、2時間後オンラインガスクロマトグラフにより反応物を分析した。その後、混合ガスの分圧を変えず流量をプロパン6ml/分、酸素4ml/分、窒素20ml/分、水蒸気20ml/分に変更し2時間反応を行なった後、反応物を分析した。同様にプロパン4ml/分、酸素2.7ml/分、窒素13.3ml/分、水蒸気13.3ml/分、およびプロパン3ml/分、酸素2ml/分、窒素10ml/分、水蒸気10ml/分の条件に変更し反応物を分析した。結果を第3表に示す。
【0035】
実施例12(触媒組成:9wt%(NH4)6TeMo6O24・7H2O/Ni0.38MoO3.38 )
実施例3で得られた触媒を用いた以外は、実施例10と同様に反応を行ない、同様に分析した。結果を第3表に示す。
【0036】
実施例13(触媒組成:9wt%(NH4)6TeMo6O24・7H2O/Ni0.38MoO3.38 )
実施例3で得られた触媒を用いた以外は、実施例11と同様に反応を行ない、同様に分析した。結果を第3表に示す。
【0037】
比較例5(触媒組成:Ni0.92MoO3.92)
比較例1で得られた触媒を用いた以外は、実施例10と同様に反応を行ない、同様に分析した。結果を第3表に示す。
【0038】
比較例6(触媒組成:Ni0.92MoO3.92)
比較例1で得られた触媒(触媒組成:Ni0.92MoO3.92)を用いた以外は、実施例11と同様に反応を行ない、同様に分析した。結果を第3表に示す。
【0039】
実施例14(触媒組成:6wt%(NH4)6Mo6TeO24・7H2O /V0.017Ni0.92MoO3.96)
(触媒調製)
硝酸ニッケル 39.87gを1Lのビーカーに入れ、蒸留水274gを加え、ホットプレートスターラー上で80℃に加熱攪拌して溶解した(A-20)。パラモリブデン酸アンモニウム 26.41gとバナジン酸アンモニウム[NH4VO3]0.29gを100mlのビーカーに入れ水75gを加え、ホットプレートスターラー上で60℃に加熱攪拌し溶解した(B-20)。実施例1と同様に炭酸水素アンモニウム溶液(C-1)を調製した。(A-20) 液を攪拌しながら(B-20)液を滴下した後、(C-1)液をゆっくり滴下しpH5に調節し、液温80℃で攪拌しながら蒸発乾固した。この時、適宜(C-1) 液を滴下しpH5を維持した。以後、実施例1と同様に乾燥、粉砕してV0.017Ni0.92MoO3.96 を含む触媒担体前駆体(D-20)を得た。担体前駆体(D-20)5.000gと、実施例1で調製した担持物[(NH4)6Mo6TeO24 ・7H2](G-1)0.21gを200mlのSPCフラスコに取り、室温で蒸留水50gを加え、超音波洗浄器にかけて緑色懸濁液とした。
以下、実施例1と同様にロータリーエバポレーターにより蒸発乾固し、焼成、粉砕、成形して触媒とした。
(反応方法)
触媒1gを反応管に充填し、窒素50ml/分を流通しながら300℃まで昇温し、300℃からはプロパン6ml/分、酸素4ml/分、窒素20ml/分、及び水蒸気20ml/分の混合ガスを流通しながら、3時間毎に反応温度を399℃、420℃に段階的に昇温し、各反応温度においてオンラインガスクロマトグラフにより反応物の分析を行なった。結果を第4表に示す。
【0040】
実施例15(触媒組成:9wt%(NH4)6Mo6TeO24 ・7H2O /V0.017Ni0.92MoO3.96 )
実施例14と同様にして調製した担体前駆体(D-20)5.000gと担持物(G-1)0.289gから、実施例1と同様の操作により触媒を調製し、さらにこの触媒を用いて反応温度を400℃、421℃とした他は実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第4表に示す。
【0041】
実施例16(触媒組成:6wt%(NH4 )6 Mo6 TeO24・7H2 O /V0.008 Ni0.92 MoO3.94 )
硝酸ニッケル40.028gを1Lのビーカーに入れ、蒸留水275gを加え、ホットプレートスターラー上で80℃に加熱攪拌して溶解した(A-22)。パラモリブデン酸アンモニウム 26.51gとバナジン酸アンモニウム[NH4 VO3 ]0.13gを100mlのビーカーに入れ水75gを加え、ホットプレートスターラー上で60℃に加熱攪拌し溶解した(B-22)。実施例1と同様に炭酸水素アンモニウム溶液(C-1)を調製した。(A-22)液を攪拌しながら(B-22)液を滴下した後、(C-1)液をゆっくり滴下しpH5に調節し、液温80℃で攪拌しながら蒸発乾固した。この時適宜(C-1)液を滴下しpH5を維持した。以後、実施例1と同様に乾燥、粉砕してV0.008Ni0.92 MoO3.94 を含む触媒担体前駆体(D-22)を得た。担体前駆体(D-22)5.000gと、実施例1で調製した担持物[(NH4 )6 Mo6 TeO24 ・7H2 O](G-1) 0.19gを200mlのSPCフラスコに取り、室温で蒸留水50gを加え、超音波洗浄器にかけて緑色懸濁液とした。以下、実施例1と同様にロータリーエバポレーターにより蒸発乾固し、焼成、粉砕、成形して触媒とした。この触媒を用いて反応温度を399℃、420℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第4表に示す。
【0042】
実施例17(触媒組成:9wt%(NH4 )6 Mo6 TeO24・7H2 O /V0.008 Ni0.92 MoO3.94 )
実施例16と同様にして調製した担体前駆体(D-22)5.000gと担持物(G-1)0.289gから、実施例1と同様の操作により触媒を調製し、さらにこの触媒を用いて反応温度を399℃、420℃とした他は実施例1と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第4表に示す。
【0043】
実施例18(触媒組成:6wt%(NH4 )6 Mo6 TeO24・7H2 O /V0.08 NiMo0.92 O3.96 )
硝酸ニッケル40.85gを1Lのビーカーに入れ、蒸留水280gを加え、ホットプレートスターラー上で80℃に加熱攪拌して溶解した(A-24)。パラモリブデン酸アンモニウム24.80gとバナジン酸アンモニウム[NH4 VO3 ]1.49gを200mlのビーカーに入れ水100gを加え、ホットプレートスターラー上で60℃に加熱攪拌し溶解した(B-24)。実施例1と同様に炭酸水素アンモニウム溶液(C-1)を調製した。(A-24)液を攪拌しながら(B-24)液を滴下した後、(C-1)液をゆっくり滴下しpH5に調節し、液温80℃で攪拌しながら蒸発乾固した。この時適宜(C-1)液を滴下しpH5を維持した。以後、実施例1と同様に乾燥、粉砕してV0.08 NiMo0.92 O3.96 を含む触媒担体前駆体(D-24)を得た。担体前駆体(D-24)6.00gと、実施例1で調製した担持物[(NH4 )6 Mo6 TeO24 ・7H2 O](G-1) 0.22gを200mlのSPCフラスコに取り、室温で蒸留水500gを加え、超音波洗浄器にかけて緑色懸濁液とした。以下、実施例1と同様にロータリーエバポレーターにより蒸発乾固し、焼成、粉砕、成形して触媒とした。この触媒を用いて反応温度を399℃、420℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第4表に示す。
【0044】
実施例19(触媒組成:9wt%(NH4 )6 Mo6 TeO24 ・7H2 O /V0.08 NiMo0.92 O3.96 )
実施例18と同様にして調製した担体前駆体(D-24 )5.000gと担持物(G-1) 0.321gから、実施例1と同様の操作により触媒を調製し、さらにこの触媒を用いて反応温度を398℃、420℃とした他は実施例1と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第4表に示す。
【0045】
実施例20(触媒組成:0.28wt%Sb/Ni0.83MoO3.83 、アンチモン錯体含浸法)
硝酸ニッケル37.46gを1Lのビーカーに入れ、蒸留水258gを加え、ホットプレートスターラー上で80℃に加熱攪拌して溶解した(A-26)。パラモリブデン酸アンモニウム 27.29gを100mlのビーカーに入れ水44gを加え、ホットプレートスターラー上で60℃に加熱攪拌し溶解した(B-26)。炭酸水素アンモニウム 7.54gを100mlのビーカーに入れ、蒸留水55.6gを加え攪拌して溶解した(C-26)。(A-26)液を攪拌しながら(B-26)液を滴下した後、(C-26)液をゆっくり滴下しpH5に調節し、液温80℃で攪拌しながら蒸発乾固した。この時適宜(C-26)液を滴下しpH5を維持した。以下、実施例1と同様に乾燥、粉砕しNi0.83 MoO3.83 を含む触媒担体前駆体(D-26)を得た。三酸化二アンチモン[Sb2 O3 ,日本精鉱(株)製Patox-U]10.000gと酒石酸水素アンモニウム(NH4 HC4 H4 O6 )11.466gと蒸留水600mlを1Lの四首フラスコに入れ、130℃の油浴に浸け攪拌しながら5時間還流した。酸化アンチモンは徐々に溶解した。溶液を室温まで冷却した後、濾過し、濾液(無色透明)をエバポレーターを用いて減圧し、結晶が析出するまで50℃にて濃縮した。得られた濃縮物を吸引濾過し極少量の冷水で洗浄後、濾紙に挟んで乾燥し、酒石酸アンチモニルアンモニウム[白色結晶、(NH4 )2 Sb2 (C4 H2 O2 )2 ]を得た(H-26)。なお、この物質の元素分析を行なった結果、Sb含量は37.0%であった。担体前駆体(D-26)6.00gと担持物(H-26)0.035gを200mlのSPCフラスコに取り、室温で蒸留水50gを加え、超音波洗浄器にかけて緑色懸濁液とした。ロータリーエバポレーターにより37℃で蒸発乾固した。得られた固形物をアルミナ製坩堝に入れ、マッフル炉を用いて空気流通下において500℃で2時間焼成した。焼成後、直ちにマッフル炉から坩堝を取り出して冷却し、瑪瑙乳鉢で粉砕した後16〜36meshに成形して触媒とした。この触媒を用いて反応温度を401℃、420℃、427℃とした他は実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第4表に示す。
【0046】
実施例21(触媒組成:0.58wt%Sb/Ni0.83MoO3.83 、アンチモン錯体含浸法)
実施例20と同様にして調製した担体前駆体(D-26)6.00gと担持物(H-26)0.075gとから、実施例1と同様の操作により触媒を調製し、さらにこの触媒を用いて反応温度を400℃、420℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第4表に示す。
【0047】
実施例22(触媒組成:0.90wt%Sb/Ni0.83MoO3.83 、アンチモン錯体含浸法)
実施例20と同様にして調製した担体前駆体(D-26))6.00gと担持物(H-26)0.112gとから、実施例1と同様の操作により触媒を調製し、さらにこの触媒を用いて反応温度を400℃、420℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第4表に示す。
【0048】
実施例23(触媒組成:0.28wt%Sb/Ni0.92MoO3.92 、アンチモン錯体含浸法)
実施例1と同様にして調製した担体前駆体(D-1) 7.00gと、実施例20と同様に調製した担持物[(NH4 )2 Sb2 (C4 H2 O6 )2 ](H-26)0.0435gから、実施例1と同様の操作により触媒を調製し、さらにこの触媒を用いて反応温度を400℃、421℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第4表に示す。
【0049】
実施例24(触媒組成:0.52wt%Sb/Ni0.92MoO3.92 、アンチモン錯体含浸法)
実施例1と同様にして調製した担体前駆体(D-1) 5.00gと、実施例20と同様に調製した担持物[(NH4 )2 Sb2 (C4 H2 O6 )2 ](H-26)0.0641gから、実施例1と同様の操作により触媒を調製し、さらにこの触媒を用いて反応温度を401℃、419℃、430℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第4表に示す。
【0050】
実施例25(触媒組成:0.90wt%Sb/Ni0.92MoO3.92 、アンチモン錯体含浸法)
実施例1と同様にして調製した担体前駆体(D-1) 5.00gと、実施例20と同様に調製した担持物[(NH4 )2 Sb2 (C4 H2 O6 )2 ](H-26)0.994gから、実施例1と同様の操作により触媒を調製し、さらにこの触媒を用いて反応温度を400℃、419℃、430℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第4表に示す。
【0051】
参考例1(触媒組成:0.58wt%Sb/Ni0.83 MoO3.83 酸化アンチモン錯体混練法)
硝酸ニッケル37.46gと三酸化二アンチモン0.23gを1Lのビーカーに入れ蒸留水258gを加え、ホットプレートスターラー上で80℃に加熱攪拌した(A-32)。実施例1と同様にパラモリブデン酸アンモニウム溶液(B-1) と炭酸水素アンモニウム溶液(C-1) を調製した。実施例1と同様の操作により、(A-32)液に (B-1)液を滴下した後、(C-1) 液を用いてpH5に調節しながら蒸発乾固した。固形物をアルミナ製の坩堝に入れ、120℃のオーブン中で24時間乾燥後、アルミナ製坩堝に入れ、マッフル炉を用いて空気流通下において500℃で2時間焼成した。焼成後、直ちにマッフル炉から坩堝を取り出して冷却し、瑪瑙乳鉢で粉砕した後16〜36meshに成形して触媒とした。この触媒を用いて反応温度を402℃、421℃としたほかは実施例1と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第5表に示す。
【0052】
参考例2(触媒組成:0.58wt%Sb/Ni0.83MoO3.83 、酸化アンチモン含浸法)
実施例20と同様の操作により調製した担体前駆体(D-26)6.00gと、三酸化二アンチモン0.032gを200mlのSPCフラスコに取り、室温で蒸留水50gを加え、超音波洗浄器にかけて懸濁液とした。以後、実施例1と同様の操作により触媒を調製し、さらにこの触媒を用いて反応温度を400℃、419℃、430℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第5表に示す。
【0053】
参考例3(触媒組成:0.58wt%Sb/Ni0.92MoO3.92 、酸化アンチモン混練法によるスケールアップ)
硝酸ニッケル125.49gと三酸化二アンチモン0.672gを2Lのセパラブルフラスコに入れ、蒸留水863gを加え、攪拌軸と滴下ロート、リービッヒ冷却管を取り付け油浴に浸けて80℃に加熱攪拌した(A-34)。パラモリブデン酸アンモニウム79.42gを、200mlのビーカーに入れ水129gを加え、ホットプレートスターラー上で60℃に加熱攪拌し溶解した(B-34)。炭酸水素アンモニウム15.168gに蒸留水115.6gを加え攪拌して室温で溶解した(C-34)。(A-34)液を攪拌しながら(B-34)液を滴下した後、(C-34)液をゆっくり滴下しpH5に調節した。セパラブルフラスコを油浴から引き上げ、蓋を外してホットプレートスターラー上に移し、スリーワンモーターで攪拌しながら80℃に加熱し蒸発乾固した。この間(C-34)液を滴下しながら溶液のpHを5に維持した。以下、参考例1と同様に焼成、粉砕、成形して触媒とした。この触媒を用いて反応温度を399℃、420℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第5表に示す。
【0054】
実施例26(触媒組成:0.58wt%Sb/Ni0.92MoO3.92 、酒石酸錯体含浸法によるスケールアップ)
硝酸ニッケル125.52gを2Lのセパラブルフラスコに入れ、蒸留水863gを加え、攪拌軸と滴下ロート、リービッヒ冷却管を取り付け油浴に浸け80℃に加熱攪拌し溶解した(A-35)。パラモリブデン酸アンモニウム83.199gを、200mlのビーカーに入れ水139gを加え、ホットプレートスターラー上で60℃に加熱攪拌し溶解した(B-35)。25wt%アンモニア水71mlに、室温において蒸留水433mlを加え希釈した(C-35)。溶液(A-35)を攪拌しながら溶液(B-35)液を滴下した後、溶液(C-35)をゆっくり滴下しpH5に調節し、80℃で攪拌しながら蒸発乾固した。この間溶液(C-35)を滴下して溶液のpHを5に維持した。得られた固形物をアルミナ製の坩堝に入れ、120℃のオーブン中で24時間乾燥した。瑪瑙乳鉢で粉砕し、Ni0.92 MoO3.92 を含む触媒担体前駆体(D-35)を得た。担体前駆体(D-35)60gと、実施例20と同様に調製した担持物(H-26)0.768gを1LのSPCフラスコに取り、室温で蒸留水480gを加え、超音波洗浄器にかけて緑色懸濁液とした。以下、実施例1と同様に蒸発乾固、乾燥、焼成、粉砕、成形して触媒とした。この触媒を用いて反応温度を400℃、420℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第5表に示す。
【0055】
参考例4(触媒組成:0.58wt%Sb/Ni0.83MoO3.83 、酸化アンチモン混練法、窒素2時間焼成)
空気でなく窒素雰囲気で焼成した以外は参考例1と同様の操作により触媒を調製した。この触媒を用いて反応温度を401℃、419℃、430℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第5表に示す。
【0056】
参考例5(触媒組成:0.58wt%Sb/Ni0.83MoO3.83 、酸化アンチモン混練法、空気4時間焼成)
焼成時間を4時間とした以外は、参考例1と同様の操作により触媒を調製した。この触媒を用いて反応温度を398℃、419℃、433℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第5表に示す。
【0057】
参考例6(触媒組成:0.58wt%Sb/Ni0.83MoO3.83 、酸化アンチモン混練法、空気6時間焼成)
焼成時間を6時間とした以外は、参考例1と同様の操作により触媒を調製した。この触媒を用いて反応温度を398℃、420℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第5表に示す。
【0058】
参考例7(触媒組成:0.58wt%Sb/Ni0.83MoO3.83 、(Sb2 O3 +Sb2 O4 ) 混練法)
三酸化二アンチモン0.23gの代わりに、三酸化二アンチモン0.116g及び四酸化二アンチモン[Sb2 O4 ]0.121gを使用した以外は参考例1と同様の操作により触媒を調製した。この触媒を用いて反応温度を400℃、419℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第5表に示す。
【0059】
参考例8(触媒組成:0.58wt%Sb/Ni0.83MoO3.83 、(Sb2 O3 +Sb2 O5 ) 混練法)
三酸化二アンチモン0.23gのかわり、三酸化二アンチモン0.116g及び五酸化二アンチモン[Sb2 O5 ]0.128gを使用した以外は参考例1と同様の操作により触媒を調製した。この触媒を用いて反応温度を400℃、419℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第5表に示す。
【0060】
参考例9(触媒組成:0.04%H3 PMo12 O40 /0.6%Sb/Ni0.83 MoO3.83 )
三酸化二アンチモン9.495gと12モリブドリン酸[H3 PMo12 O40 ・30H2 O]0.648gを50mlビーカーに入れ、蒸留水20mlを加えホットプレートスターラー上で室温で30分攪拌した後、50℃まで昇温して蒸発乾固した(I-41)。実施例20と同様に調製した担体前駆体(D-26)6.00gとアンチモン化合物(I-41)0.031gを200mlのSPCフラスコに入れ、蒸留水50gを加え攪拌した後、実施例1と同様の操作によりエバポレーターを用いて蒸発乾固し、乾燥、焼成、成形して触媒とした。この触媒を用いて反応温度を401℃、419℃としたほかは実施例1と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第5表に示す。
【0061】
参考例10(触媒組成:0.04%H4 PVMo11 O40 /0.6%Sb/Ni0.83 MoO3.83 )
三酸化二アンチモン9.50gと11モリブド1バナドリン酸[H4 PVMo11 O40 ・30H2 O]0.637gを50mlビーカーに入れ、蒸留水20mlを加えホットプレートスターラー上で室温で30分攪拌した後、50℃まで昇温して蒸発乾固した(I-42)。実施例20と同様に調製した担体前駆体(D-26) 6.00gとアンチモン化合物(I-42)0.031gを200mlのSPCフラスコに入れ、蒸留水50gを加え攪拌した後、実施例1と同様の操作によりエバポレーターを用いて蒸発乾固し、乾燥、焼成、成形して触媒とした。この触媒を用いて反応温度を400℃、419℃としたほかは実施例1と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第5表に示す。
【0062】
比較例7(触媒組成:0.04%H 3 PMo12 O40 /Ni0.83 MoO3.83 )
実施例20と同様に調製した担体前駆体(D-26)6.00gと12モリブドリン酸[H3 PMo12 O40 ・30H2 O]0.0009gを200mlのSPCフラスコに入れ、蒸留水50gを加え攪拌した後、実施例1と同様の操作によりエバポレーターを用いて蒸発乾固し、乾燥、焼成、成形して触媒とした。この触媒を用いて反応温度を400℃、419℃としたほかは実施例1と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第5表に示す。
【0063】
参考例11(触媒組成:0.58wt%Sb/Ni0.83MoO3.83 、酸化アンチモン混練法、熱履歴40時間)
硝酸ニッケル37.46gと三酸化二アンチモン0.23gを1Lの四口フラスコに入れ、蒸留水258gを加え、攪拌羽根とジムロート冷却管と熱電対鞘管を取り付け油浴に浸けて80℃に加熱攪拌した(A-44)。実施例1と同様にパラモリブデン酸アンモニウム溶液(B-1)、炭酸水素アンモニウム溶液(C-1) を調製した。(A-44)液を攪拌しながら(B-1)液を滴下した後、(C-1)液をゆっくり滴下しpH5に調節した。のべ40時間80℃で加熱還流を続け、この間(C-1)液によりpH5を維持した。以下、実施例4と同様に焼成、粉砕、成形して触媒とした。この触媒を用いて反応温度を400℃、420℃としたほかは実施例1と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第5表に示す。
【0064】
実施例29(触媒組成:6wt%(NH4 )6 TeMo6 O24 ・7H2 O/Ni0.92 MoO3.92 、酢酸塩原料から調製)
酢酸ニッケル4水塩[Ni(OCOCH3 )2 ・4H2 O]34.23gを1Lのビーカーに入れ、蒸留水275gを加え、ホットプレートスターラー上で80℃に加熱攪拌し溶解した(A-45)。パラモリブデン酸アンモニウム26.493gを、100mlのビーカーに入れ水43gを加え、ホットプレートスターラー上で60℃に加熱攪拌し溶解した(B-45)。(A-46)液を攪拌しながら(B-46)液を滴下するとpH5.0の白緑色スラリーが生じ、これを80℃で攪拌しながら蒸発乾固した。以後、実施例1と同様の操作により乾燥、粉砕しNi0.92 MoO3.92 を含む触媒担体前駆体(D-45)を得た。担体前駆体(D-45)4.000gと、実施例1で調製した担持物[(NH4 )6 TeMo6 O24 ・7H2 O](G-1)0.210gを200mlのSPCフラスコに取り、室温で蒸留水50gを加え、超音波洗浄器にかけて緑色懸濁液とした。以下、実施例1と同様にロータリーエバポレーターにより蒸発乾固し、焼成、粉砕、成形して触媒とした。この触媒を用いて反応温度を400℃、420℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第6表に示す。
【0065】
実施例30(触媒組成:6wt%(NH4 )6 TeMo6 O24 ・7H2 O/Ni0.92 MoO3.92 、蟻酸塩原料から調製)
蟻酸ニッケル2水塩[Ni(OCOCH)2 ・4H2 O]25.417gを1Lのビーカーに入れ、蒸留水275gを加え、ホットプレートスターラー上で80℃に加熱攪拌し溶解した。塩は完全に溶解せず、pH6.0の白緑色スラリーとなった(A-46)。パラモリブデン酸アンモニウム26.493gを、100mlのビーカーに入れ水43gを加え、ホットプレートスターラー上で60℃に加熱攪拌し溶解した(B-46)。炭酸水素アンモニウム[NH4 HCO3 ] 15gを水100mlに溶解した(C-46)。(A-46)液を攪拌しながら(B-46)液を滴下し、次いでpH5.0になるまで(C-46)液を滴下し、更に80℃で攪拌しながら蒸発乾固した。この間(C-46)液を滴下しながら溶液のpHを5に維持した。以後、実施例1と同様の操作により乾燥、粉砕しNi0.92 MoO3.92 を含む触媒担体前駆体(D-46)を得た。担体前駆体(D-46)6 .000gと、実施例1で調製した担持物[(NH4 )6 TeMo6 O24 ・7H2O](G-1)0.307gを200mlのSPCフラスコに取り、室温で蒸留水50gを加え、超音波洗浄器にかけて緑色懸濁液とした。以下、実施例1と同様にロータリーエバポレーターにより蒸発乾固し、焼成、粉砕、成形して触媒とした。この触媒を用いて反応温度を400℃、420℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第6表に示す。
【0066】
実施例31(触媒組成:6wt%(NH4 )6 TeMo6 O24 ・7H2 O/Ni0.92 MoO3.92 、硫酸原料から調製)
硫酸ニッケル6水塩[NiSO4 ・6H2 O ]22.14gを500mlのビーカーに入れ、蒸留水170gを加え、ホットプレートスターラー上で80℃に加熱攪拌し溶解した(A-47)。パラモリブデン酸アンモニウム16.2249gを、100mlのビーカーに入れ水26gを加え、ホットプレートスターラー上で60℃に加熱攪拌し溶解した(B-47)。炭酸水素アンモニウム[NH4 HCO3 ]7.5gを水55.6mlに溶解した(C-47)。(A-47)液を攪拌しながら(B-47)液を滴下し、次いでpH5.0になるまで(C-47)液を滴下し、更に80℃で攪拌しながら蒸発乾固した。この間(C-47)液を滴下しながら溶液のpHを5に維持した。以後、実施例1と同様の操作により乾燥、粉砕しNi0.92 MoO3.92 を含む触媒担体前駆体(D-47)を得た。担体前駆体(D-47)6 .000gと、実施例1で調製した担持物[(NH4 )6 TeMo6 O24 ・7H2O](G-1)0.307gを200mlのSPCフラスコに取り、室温で蒸留水50gを加え、超音波洗浄器にかけて緑色懸濁液とした。以下、実施例1と同様にロータリーエバポレーターにより蒸発乾固し、焼成、粉砕、成形して触媒とした。この触媒を用いて反応温度を401℃、420℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第6表に示す。
【0067】
実施例32(触媒組成:6wt%(NH4 )6 TeMo6 O24 ・7H2 O/Ni0.92 MoO3.92 、クエン酸塩原料から調製)
クエン酸ニッケル7水塩[Ni3 (C6 H5 O7 )2 ・4H2 O]48.494gを1Lのビーカーに入れ、蒸留水360gを加え、ホットプレートスターラー上で70℃に加熱攪拌後、28%アンモニア水80mlを徐々に添加。塩はゆっくり溶解し、pH9.1の暗緑色溶液となった(A-48)。パラモリブデン酸アンモニウム41.1808gを、200mlのビーカーに入れ水67gを加え、ホットプレートスターラー上で60℃に加熱攪拌し溶解(B-48)。(A-48)液を攪拌しながら(B-48)液を滴下したところpH8.5の暗緑色均一溶液となり、70℃に加熱攪拌を続ける内にpHは7〜8の白緑色スラリーへ変化した。以後、70℃で蒸発乾固し、実施例1と同様の操作によりNi0.92 MoO3.92 を含む担体前駆体(D-48)を得た。担体前駆体(D-48)6 .000gと、実施例1で調製した担持物[(NH4 )6 TeMo6 O24 ・7H2 O](G-1)0.244gを200mlのSPCフラスコに取り、室温で蒸留水50gを加え、超音波洗浄器にかけて緑色懸濁液とした。以下、実施例1と同様にロータリーエバポレーターにより蒸発乾固し、焼成、粉砕、成形して触媒とした。この触媒を用いて反応温度を401℃、420℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第6表に示す。
【0068】
実施例33(触媒組成:6wt%(NH4 )6 TeMo6 O24 ・7H2 O/Ni0.92 MoO3.92、塩化物原料から調製)
無水塩化ニッケル[NiCl2 ]26.08gを1Lのビーカーに入れ、蒸留水400gを加え、ホットプレートスターラー上で80℃に加熱攪拌し溶解した(A-49)。パラモリブデン酸アンモニウム38.754gを、200mlのビーカーに入れ水65.2gを加え、ホットプレートスターラー上で60℃に加熱攪拌し溶解した(B-49)。炭酸水素アンモニウム[NH4 HCO3 ] 炭酸水素アンモニウム[NH4HCO3] 15gを水100mlに溶解した(C-49)。(A-49)液を攪拌しながら(B-49)液を滴下し、次いでpH5.0になるまで(C-49)液を滴下し、更に80℃で攪拌しながら蒸発乾固した。この間(C-49)液を滴下しながら溶液のpHを5に維持した。以後、実施例1と同様の操作により乾燥、粉砕しNi0.92 MoO3.92 を含む触媒担体前駆体(D-49)を得た。担体前駆体(D-48)6 .000gと、実施例1で調製した担持物[(NH4 )6 TeMo6 O24 ・7H2 O](G-1)0.275gを200mlのSPCフラスコに取り、室温で蒸留水60gを加え、超音波洗浄器にかけて緑色懸濁液とした。以下、実施例1と同様にロータリーエバポレーターにより蒸発乾固し、焼成、粉砕、成形して触媒とした。この触媒を用いて反応温度を400℃、419℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第6表に示す。
【0069】
実施例34(触媒組成:6wt%(NH4 )6 TeMo6 O24 ・7H2 O/Ni0.92 MoO3.92 、塩基性炭酸ニッケルから調製)
塩基性炭酸ニッケル[NiCO3 ・2Ni(OH)2 ]13.948gを1Lのビーカーに入れ、蒸留水275gを加え、ホットプレートスターラー上で80℃に加熱攪拌し白緑色スラリーを得た(A-50)。パラモリブデン酸アンモニウム26.494gを、100mlのビーカーに入れ水43.5gを加え、ホットプレートスターラー上で60℃に加熱攪拌し溶解した(B-50)。(A-50)液を攪拌しながら(B-50)液を滴下し、80℃で加熱攪拌を続け蒸発乾固した。以後、実施例と同様の操作によりNi0.92 MoO3.92 を含む担体前駆体(D-50)を得た担体前駆体(D-50)5. 000gと、実施例1で調製した担持物[(NH4 )6TeMo6 O24 ・7H2 O](G-1)0.288gを200mlのSPCフラスコに取り、室温で蒸留水60gを加え、超音波洗浄器にかけて緑色懸濁液とした。以下、実施例1と同様にロータリーエバポレーターにより蒸発乾固し、焼成、粉砕、成形して触媒とした。この触媒を用いて反応温度を400℃、420℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第6表に示す。
【0070】
実施例35(触媒組成:6wt%(NH4 )6 TeMo6 O24 ・7H2 O/Ni0.92 MoO3.92、沈殿剤に0.7Mアンモニア水を使用)
炭酸水素アンモニウム溶液(A-1)の代わりに0.7Mアンモニア水を使用した以外は実施例1と同様の操作により Ni0.92 MoO3.92 を含む担体前駆体(D-51)を調製した。担体前駆体(D-51)6. 000gと、実施例1で調製した担持物[(NH4 )6 TeMo6 O24 ・7H2 O](G-1)0.285gを200mlのSPCフラスコに取り、室温で蒸留水60gを加え、超音波洗浄器にかけて緑色懸濁液とした。以下、実施例1と同様にロータリーエバポレーターにより蒸発乾固し、焼成、粉砕、成形して触媒とした。この触媒を用いて反応温度を399℃、418℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第6表に示す。
【0071】
実施例36(触媒組成:6wt%(NH4 )6 TeMo6 O24 ・7H2 O/Ni0.92 MoO3.92、沈殿剤に3Mアンモニア水を使用)
炭酸水素アンモニウム溶液(A-1)の代わりに3Mアンモニア水を使用した以外は実施例1と同様の操作により Ni0.92 MoO3.92 を含む担体前駆体(D-52)を調製した。担体前駆体(D-52)6. 000gと、実施例1で調製した担持物[(NH4 )6 TeMo6 O24 ・7H2 O](G-1)0.266gを200mlのSPCフラスコに取り、室温で蒸留水60gを加え、超音波洗浄器にかけて緑色懸濁液とした。以下、実施例1と同様にロータリーエバポレーターにより蒸発乾固し、焼成、粉砕、成形して触媒とした。この触媒を用いて反応温度を399℃、419℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第6表に示す。
【0072】
実施例37(触媒組成:6wt%(NH4 )6 TeMo6 O24 ・7H2 O/Ni0.92 MoO3.92、沈殿剤に6Mアンモニア水を使用)
炭酸水素アンモニウム溶液(A-1)の代わりに6Mアンモニア水を使用した以外は実施例1と同様の操作により Ni0.92 MoO3.92 を含む担体前駆体(D-53)を調製した。担体前駆体(D-53)6. 000gと、実施例1で調製した担持物[(NH4 )6 TeMo6 O24 ・7H2 O](G-1)0.265gを200mlのSPCフラスコに取り、室温で蒸留水60gを加え、超音波洗浄器にかけて緑色懸濁液とした。以下、実施例1と同様にロータリーエバポレーターにより蒸発乾固し、焼成、粉砕、成形して触媒とした。この触媒を用いて反応温度を400℃、420℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第6表に示す。
【0073】
実施例38(触媒組成:6wt%(NH4 )6 TeMo6 O24 ・7H2 O/Ni0.92 MoO3.92、担体調製時にpH5.5で調製)
溶液のpHを5でなく5.5に合わせた以外は実施例1と同様の操作によりNi0.92 MoO3.92 を含む担体前駆体(D-54)を調製した。担体前駆体(D-54)6.000gと、実施例1で調製した担持物[(NH4 )6 TeMo6 O24 ・7H2 O](G-1)0.247gを200mlのSPCフラスコに取り、室温で蒸留水60gを加え、超音波洗浄器にかけて緑色懸濁液とした。以下、実施例1と同様にロータリーエバポレーターにより蒸発乾固し、焼成、粉砕、成形して触媒とした。この触媒を用いて反応温度を400℃、420℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第6表に示す。
【0074】
実施例39(触媒組成:6wt%(NH4 )6 TeMo6 O24 ・7H2 O/Ni0.92 MoO3.92、担体調製時にpH6.0で調製)
溶液のpHを5でなく6.0に合わせた以外は実施例1と同様の操作によりNi0.92 MoO3.92 を含む担体前駆体(D-55) を調製した。担体前駆体(D-55) 6.000gと、実施例1で調製した担持物[(NH4 )6 TeMo6 O24 ・7H2 O](G-1)0.263gを200mlのSPCフラスコに取り、室温で蒸留水60gを加え、超音波洗浄器にかけて緑色懸濁液とした。以下、実施例1と同様にロータリーエバポレーターにより蒸発乾固し、焼成、粉砕、成形して触媒とした。この触媒を用いて反応温度を400℃、420℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第6表に示す。
【0075】
実施例40(触媒組成:6wt%(NH4 )6 TeMo6 O24 ・7H2 O/Ni0.92 MoO3.92、担体前駆体調製時にテルロモリブデン酸アンモニウムを共存)
硝酸ニッケル 40.000gを500mlのビーカーに入れ、蒸留水275gを加え80℃に加熱攪拌して溶解した(A-56)。パラモリブデン酸アンモニウム26.494gと実施例1で調製したテルロモリブデン酸アンモニウム[(NH4 )6 Mo6 TeO 24 ・7H2 O] (G-1) 7.54gを100mlのビーカーに入れ、蒸留水55.6gを加え攪拌して溶解した(C-56)。溶液(A-56)を80℃で攪拌しながら溶液(B-56)を滴下し、次いでこの溶液のpHが5になるまで溶液(C-56)をゆっくり滴下し、更に80℃で攪拌しながら蒸発乾固した。この時適宜(C-56)液を滴下しpH5を維持した。得られた固形物を実施例19と同様に乾燥、焼成、粉砕、成形して触媒とした。この触媒を用いて反応温度を400℃、418℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第6表に示す。
【0076】
実施例41(触媒組成:1.1wt%H6TeO6 /Ni0.83MoO3.83 、担体前駆体調製時にテルル酸を共存)
硝酸ニッケル37.46gを1Lのビーカーに入れ、蒸留水258gを加え、ホットプレートスターラー上で80℃に加熱攪拌して溶解した(A-57)。パラモリブデン酸アンモニウム27.29gとテルル酸0.365gを100mlのビーカーに入れ水75gを加え、ホットプレートスターラー上で60℃に加熱攪拌し溶解した(B-57)。炭酸水素アンモニウム7.54gを100mlのビーカーに入れ、蒸留水55.6gを加え攪拌して溶解した(C-57)。(A-57)液を攪拌しながら(B-57)液を滴下した後、(C-57)液をゆっくり滴下しpH5に調節し、液温80℃で攪拌しながら蒸発乾固した。この時適宜(C-57)液を滴下しpH5を維持した。得られた固形物を実施例19と同様に乾燥、焼成、粉砕、成形して触媒とした。この触媒を用いて反応温度を400℃、419℃、437℃とした他は実施例14と同様の反応を行い同様に分析した。結果を第6表に示す。
【0077】
実施例42(触媒組成:10.6wt%[(C4 H7 )4 N]6 TeMo5 O24 /Ni0.92 MoO3.92 )
パラモリブデン酸アンモニウム8.016gを200mlのビーカーに入れ、蒸留水16.2gを加えホットプレートスターラー上で60℃に加熱攪拌し溶解した(E-58)。テルル酸[H6 TeO6 ]1.73gを50mlのビーカーに入れ蒸留水8gを加え攪拌し溶解した(F-58)。臭化テトラブチルアンモニウム14.64gを100mlのビーカーに入れ、蒸留水50gを加え室温で攪拌し溶解した(J-58)。(E-58)液を攪拌しながら(F-58)液を滴下して加え、更に(J-58)液を滴下したところ白沈が生じた。濾過、水洗してこの固形物(G-58)を回収した。元素分析の結果、Te:5.2wt% 、Mo:33.0wt%、Br:0.1wt% 、C:33.0wt% 、H:6.4wt%、N:3.3wt%であった。実施例1と同様の方法により調製した担体前駆体(D-1)3.000gと、担持物(G-58)0.356gを200mlのSPCフラスコに取り、アセトニトリル5gを加え攪拌した。以下、実施例1と同様にロータリーエバポレーターにより蒸発乾固し、焼成、粉砕、成形して触媒とした。この触媒を用いて反応温度を399℃、420℃とした他は実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第6表に示す。
【0078】
実施例43(触媒組成:1.1wt%H6TeO6 /Ni0.83MoO3.83 )
実施例20と同様の方法により調製した担体前駆体(D-26)6.000gと、テルル酸0.045gを200mlのSPCフラスコに取り、蒸留水50gを加え攪拌した。以下、実施例1と同様にロータリーエバポレーターにより蒸発乾固し、焼成、粉砕、成形して触媒とした。この触媒を用いて反応温度を400℃、420℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第6表に示す。
【0079】
実施例44(触媒組成:1.6wt% H6TeO6 /Ni0.83MoO3.83 )
実施例20と同様の方法により調製した担体前駆体(D-26)6.000gと、テルル酸0.068gを200mlのSPCフラスコに取り、蒸留水50gを加え攪拌した。以下、実施例1と同様にロータリーエバポレーターにより蒸発乾固し、焼成、粉砕、成形して触媒とした。この触媒を用いて反応温度を391℃、420℃としたほかは実施例14と同様の反応を行い、同様に分析した。結果を第6表に示す。
【0080】
参考例12(6wt%(NH4 )6 TeMo6 O24 ・7H2 O/Ni0.92 MoO3.92 触媒によるプロピレン酸化)
実施例1で得られた触媒[6wt%(NH4 )6 TeMo6 O24 ・7H2 O/Ni0.92 MoO3.92 ]を用い、以下のようにして反応させた。すなわち、触媒1gを反応管に充填し窒素50ml/分を流通しながら250℃まで昇温し、250℃からはプロピレン2.7ml/分、酸素4ml/分、窒素23.3ml/分、水蒸気20ml/分の混合ガスを流通しながら299℃に昇温し、1時間後オンラインガスクロマトグラフにより反応物を分析した。その後、325℃、352℃、360℃、370℃、380℃、390℃、397℃に段階的に昇温し、各反応温度での反応物を分析した。結果を第7表に示す。
【0081】
参考例13(9wt%(NH4 )6 TeMo6 O24 ・7H2 O/Ni0.38 MoO3.38 触媒によるプロピレン酸化)
実施例3で得られた触媒[9wt%(NH4 )6 TeMo6 O24 ・7H2 O/Ni0.38 MoO3.38 ]を用い、反応温度を298℃、324℃、351℃、375℃、388℃、400℃、409℃、419℃とした以外は参考例12と同様に反応し、同様に分析した。結果を第7表に示す。
【0082】
参考例14(Ni0.92 MoO3.92 触媒によるプロピレン酸化)
比較例1で得られた触媒[Ni0.92 MoO3.92 ]を用い、反応温度を296℃、325℃、356℃、370℃、380℃、391℃、399℃とした以外は参考例12と同様に反応し、同様に分析した。結果を第7表に示す。
【0083】
【表1】
【0084】
【表2】
【0085】
【表3】
【0086】
【表1】
【0087】
【表1】
【0088】
【表2】
【0089】
【表3】
【0090】
【発明の効果】
本発明の触媒は、300〜450℃程度の比較的低温でアルカン類等を活性化でき、副生するCOやCO2 が少なく、アセトアルデヒド,アクロレイン,アクリル酸、メタクリル酸等の含酸素化合物を高い選択率で効率よく得ることができ、さらには酸素不存在下での脱水素反応にも適用できる。
従って本発明により、アルカン類等を原料として、より工業原料として付加価値の高い含酸素化成品やオレフィン類を製造することができる。
Claims (4)
- 中心原子がテルルであるアンダーソン型ヘテロポリ酸又はその有機塩、及びテルル酸又はその有機塩から選ばれた少なくとも一種のテルル化合物、及びアンチモニルアンモニウム錯塩であるアンチモン化合物、から選ばれた少なくとも一種の化合物を、モリブデン−コバルト複合酸化物及び/又はモリブデン−ニッケル複合酸化物に結合させたことを特徴とするアルカン反応用触媒。
- 請求項1に記載の触媒を用いてアルカンを反応させることを特徴とするアルカンの反応方法。
- アルカンの反応が、部分酸化反応である請求項2に記載のアルカンの反応方法。
- アルカンがプロパンであり、反応生成物がアクロレイン及びアクリル酸から選ばれた一種以上の含酸素化合物である請求項3に記載のアルカンの反応方法。
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