JP4451249B2 - ブース循環水の処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、湿式塗装ブースのブース循環水中に水性塗料と油性塗料とが混在している場合の、ブース循環水の処理方法に関する。
従来、自動車や電気製品等の塗装法の一種として、塗料を被塗装物に噴霧するスプレー塗装法がある。スプレー塗装法では塗料品質の保持及び作業環境の保全のため、湿式塗装ブース内で塗料の噴霧が行われている。
この湿式塗装ブースは、被塗装物に塗料を噴霧するための塗装室と、塗装室の空気を吸引するためのファンを有するダクトと、吸引した空気とブース循環水とを接触させるための接触部と、ブース循環水を貯留可能なピットとが備えられている。
この湿式塗装ブースでは、被塗装物に塗着しなかった未塗着塗料がファンによって空気とともにダクト内に吸引される。この際、未塗着塗料は接触部においてブース循環水と接触して捕集され、未塗着塗料を沈殿あるいは浮上させることにより分離される。こうして分離された未塗着塗料は回収され、廃棄処分される。
しかし、未塗着塗料の一部は分離されることなくブース循環水中に浮遊して循環し、配管内面等に付着してブース循環水の循環水量を低下させる。さらに、その循環水量の低下が著しい場合には、塗装作業を停止しなければならないことさえある。こうした不具合を防止するため、ブース循環水にあらかじめ塗料処理剤を添加しておき、ブース循環水内に浮遊する未塗着塗料を不粘着化するとともに固液分離を容易にすることが行われている。
このような塗料処理剤として、例えば苛性ソーダ等のアルカリ剤、カチオン性ポリマー、無機凝集剤、メラミン−アルデヒド樹脂酸コロイド(特許文献1)等が挙げられる。
特公平6−2259号公報
アルカリ剤は未塗着油性塗料の表面をケン化し、不粘着化することによって、配管への未塗着油性塗料の付着を防ぐものである。また、カチオン性ポリマー、無機凝集剤及びメラミン−アルデヒド樹脂酸コロイドは、未塗着塗料の表面に付着し、不粘着化して固液分離を容易化するものである。
また、未塗着水性塗料に対しては、ポリエチレンイミンを成分として含む塗料処理剤(特許文献2)や、カチオン性有機化合物とアニオン性有機化合物とを含む塗料処理剤(特許文献3)等が用いられている。これらの塗料処理剤は、ブース循環水中に均一に分散あるいは溶解した未塗着水性塗料の固液分離を容易にするものである。
特開昭61−74607号公報 特開昭63−42706号公報
上記従来のブース循環水の処理方法では、ブース循環水中の未塗着塗料の種類に応じた、適切な塗料処理剤を選択することにより、未塗着塗料の固液分離を容易に行うことができる。しかし、近年においては、従来から多用されている油性塗料の他、有機溶剤の環境への影響を考慮して、水性塗料も多く用いられるようになった。このため、ブース循環水に油性塗料と水性塗料とが混在する場合も多く、このような場合、油性塗料用の塗料処理剤と、水性塗料用の塗料処理剤の併用が行われている。しかし、このように塗料処理剤を併用した場合、それらの塗料処理剤の効果が充分発揮できない場合がある。
例えば、アルミナゾルは油性塗料の不粘着化処理に有効であり、カチオン性凝結剤は水性塗料の凝集に有効であるため、油性塗料と水性塗料を含むブース循環水にアルミナゾルとカチオン性凝結剤が併用されている。しかし、この方法ではアルミナゾルの不粘着化作用がカチオン性凝結剤により阻害され、未塗着塗料の分離・回収が不十分となる場合がある。
また、油性塗料の不粘着化を促進するポリオレフィンと、水性塗料の凝結を促進するカチオン性凝結剤を添加することも行われている。しかし、この方法においても、水性塗料又は油性塗料が単独で含まれているブース循環水を処理した場合に比べて凝結効果が低下し、水性塗料の分離・回収が不充分となる場合がある。
このため、油性塗料と水性塗料とが混在するブース循環水を処理することが可能なブース循環水の処理方法も提案されている(特許文献5)。
特開平5−84492号公報
特許文献5の記載によれば、油性塗料と水性塗料とが混在するブース循環水のアルカリ度を調整しながらメラミン−アルデヒド樹脂酸コロイドを添加し、さらに凝集剤を添加することにより、ブース循環水中に混在している油性塗料と水性塗料とを両方とも効率よく分離・回収することができる。
しかし、この方法ではメラミン−アルデヒド樹脂酸コロイドを多量に使用しなくてはならない。すなわち、この方法においてメラミン−アルデヒド樹脂は、アニオン性電荷を帯びている水性塗料を電荷中和して凝結させる役割を果たす。しかし、メラミン−アルデヒド樹脂のカチオン性電荷はカチオン性凝結剤として使用できるほどは高くないため、アルカリ度を調整したとしても多量に添加しないと凝結しないからである。このため、ブース循環水の処理費用が高騰化することとなる。また、水性塗料の凝集を効果的に起こさせるためには、アルカリ度の管理が必要となり、管理が難しくなるという問題もある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであり、湿式塗装ブースにおいてブース循環水中に水性塗料と油性塗料とが両方存在する場合であっても、ブース循環水中の未塗着塗料の不粘着化が充分になされ、未塗着塗料の分離及び回収を容易かつ効率的に行うことが可能であり、管理が容易で処理費用が低廉なブース循環水の処理方法を提供することを解決すべき課題としている。
発明者らは、上記課題を解決すべく、水性塗料と油性塗料とが混在するブース循環水に対して、多くの塗料処理剤及びそれらの組み合わせについて試験を行った。そして、塗料処理剤として、カチオン性凝結剤とアミノ樹脂酸コロイドとを組み合わせてブース循環水中に添加すれば、上記課題を解決することができることを発見し、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明のブース循環水の処理方法は、湿式塗装ブースのブース循環水中に水性塗料と油性塗料とが混在している場合のブース循環水の処理方法であって、前記ブース循環水中にカチオン性凝結剤とアミノ樹脂酸コロイドの両方を添加することを特徴とする。
本発明のブース循環水の処理方法において、ブース循環水に添加されるカチオン性凝結剤は、ブース循環水中に均一に分散あるいは溶解した水性塗料を凝結させて、固液分離を容易にする効果を奏する。このカチオン性凝結剤は、カチオン性凝集剤とは異なり、水性塗料の分子に絡み付いて凝集を起こさせるのではなく、水性塗料の表面電荷を中和し、凝結させるものである。すなわち、このカチオン性凝結剤は、ブース循環水中においてカチオン性の表面電荷を有しており、ブース循環水中でマイナスに帯電して安定な状態で浮遊している水性塗料の表面電荷を中和することができる。このため、ブース循環水中の水性塗料はカチオン性凝結剤の添加によって凝結させることができ、カチオン性凝集剤とアミノ樹脂酸コロイドとの組み合わせによって電荷中和する場合に比べて、アミノ樹脂酸コロイドの添加量を少なくすることができる。さらには、アルカリ度を注意深く管理しなくても、凝結の効果を奏することができる。
一方、ブース循環水に添加されるアミノ樹脂酸コロイドは、ブース循環水中に浮遊する油性塗料の表面に付着して不粘着化させる効果を奏する。さらに、アミノ樹脂酸コロイドは、カチオン性凝結剤では十分に凝結できなかった水性塗料の表面に付着して凝集を促進させるとともに不粘着化効果を発揮し、水性塗料が配管壁等に付着することを防止する効果も奏する。発明者らの試験結果によれば、アミノ樹脂酸コロイドは、カチオン性凝結剤の凝結作用を阻害することはない。このため、上記カチオン性凝結剤とアミノ樹脂酸コロイドは相乗的にそれらの効果を発揮することができ、その結果、ブース循環水中の塗料の凝集・分離・回収を容易に行うことができる。
したがって、本発明のブース循環水の処理方法によれば、湿式塗装ブースのブース循環水中に水性塗料と油性塗料とが混在する場合であっても、水性塗料と油性塗料の不粘着化が充分になされ、それらの分離及び回収を容易かつ効率的に行うことができ、管理が容易で処理費用も低廉となる。
本発明のブース循環水の処理方法において、処理の対象となる水性塗料としては特に限定はなく、例えば水性アルキッド樹脂塗料、水性ポリエステル樹脂塗料、水性アクリル樹脂塗料、水性ポリウレタン樹脂塗料等が挙げられる。
また、本発明のブース循環水の処理方法において、処理の対象となる油性塗料としては特に限定はなく、例えばエポキシ樹脂塗料、ポリエステル樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料、アルキド樹脂塗料、アミノ樹脂塗料、ビニル樹脂塗料、アクリル樹脂塗料、フェノール樹脂塗料、セルロース誘導体塗料、酒精塗料等が挙げられる。
なお、本発明のブース循環水の処理方法において、カチオン性凝結剤とアミノ樹脂酸コロイドとを添加する場所について、特に限定はないが、循環ポンプの手前等、これらの塗料処理剤がブース循環水中に混合され易い箇所で添加することが好ましい。また、添加方法についても特に限定はないが、定量ポンプで連続的に添加したり、間歇的に添加したりするなど適宜選択することができる。
本発明において用いられるカチオン性凝結剤とは、水中でカチオン性を帯び、ブース循環水中の水溶性塗料の表面電化を中和し、少量の添加で凝結を促す物質を意味する。このようなカチオン性凝結剤としては、例えば水溶性の合成系カチオン性凝結剤や、水溶性の天然系カチオン凝結剤等が挙げられる。
水溶性の合成系カチオン性凝結剤としては、例えば(メタ)アクリル酸エステル(炭素数1〜4のアルコールのエステル)・(メタ)アクリルアミノエチルトリメチルアンモニウム共重合体、(メタ)アクリルアミド・(メタ)アクリルアミノエチルトリメチルアンモニウム共重合体、(メタ)アクリルアミノジアルキル(炭素数1〜4のアルキル基)・(メタ)アクリルアミノエチルトリメチルアンモニウム共重合体、ポリ(メタ)アクリルアミノエチルトリメチルアンモニウム等の(メタ)アクリルアミノエチルトリメチルアンモニウム共重合体;ジシアンジアミド重合体、ジシアンジアミド−ホルムアルデヒド共重合体等のジシアンジアミド共重合体;ジメチルアミン−エピクロロヒドリン共重合体、ジエチルアミン−エピクロロヒドリン共重合体、ジメチルアミン−エピクロルヒドリン−アンモニア共重合体、ジエチルアミン−エピクロルヒドリン−アンモニア共重合体等のジアルキルアミン−エピハロヒドリン共重合体;ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド−二酸化硫黄共重合体、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド−(メタ)アクリルアミド共重合体、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド−(メタ)アクリル酸共重合体、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド−(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリルアミド共重合体等のジアリルジメチルアンモニウムクロライド(以下、DADMACとする。)共重合体;ポリエチレンイミン、ポリアリルアミン等のポリアルキルアミンが挙げられる。
これらの中でも、ポリアクリルアミノエチルトリメチルアンモニウムクロライド、アクリルアミド−アクリルアミノエチルトリメチルアンモニウムクロライド共重合体、ジシアンジアミド−ホルムアルデヒド共重合体、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド−二酸化硫黄共重合体、ジメチルアミン−エピクロルヒドリン共重合体及びジメチルアミン−エピクロルヒドリン−アンモニア共重合体、ポリDADMAC、DADMAC−アクリルアミド共重合体及びポリエチレンイミンは、カチオン強度が高いために好適である。
一方、天然系カチオン凝結剤の例としては、水溶性キトサン、カチオン化デンプン等が挙げられる。
上記カチオン性凝結剤として使用可能な化合物において、分子量は2,000〜500,000の範囲が好ましい。分子量がこの範囲であれば、特に水性塗料の凝結効果に優れているからである。
また、本発明においてアミノ樹脂酸コロイドとしては、メラミン及び/又は尿素とアルデヒドの付加物であるメチロール化物の酸コロイドを用いることができる。また、このメチロール化物をメタノール、エタノール、プロパノール等の低級アルコールでエーテル化したアルキルエーテル化メチロールメラミンの酸コロイド、アルキルエーテル化メチロールメラミン・尿素の酸コロイド、アルキルエーテル化メチロール尿素の酸コロイド等も本発明におけるアミノ樹脂酸コロイドとして用いることができる。
さらに具体的なアミノ樹脂酸コロイドの例としては、メラミン樹脂酸コロイド、メラミン・尿素樹脂酸コロイド等がある。メラミン・尿素樹脂酸コロイドにおいては、メラミン・尿素樹脂中のメラミンの比率が10モル%以上が好ましく、さらに好ましくは50モル%以上、最も好ましくは75モル%以上である。また、アミノ樹脂酸コロイドにおいては、アミノ樹脂中のメラミンと尿素との総和とアミノ樹脂中のアルデヒドの比率は、モル比で1:1〜1:10であることが好ましく、さらに好ましくは1:2.5〜1:5である。アルデヒドとしては、炭素数1〜3のアルデヒドが好ましく、具体的にはホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒドおよびホルムアルデヒドの3量体であるパラホルムアルデヒドがあり、好ましくはホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒドである。
アミノ樹脂酸コロイドに用いる酸としては、塩酸、硫酸、硝酸等の鉱酸;蟻酸、酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、グリコール酸、リンゴ酸、乳酸、クエン酸等の有機酸などがある。中でも一塩基酸が好ましく、具体的には塩酸、乳酸があげられる。アミノ樹脂酸コロイド中のアミノ樹脂と酸の比率は、(アミノ樹脂中のメラミンと尿素との総モル数:酸のモル数)が1:0.3〜1:1.5とされていることが好ましく、さらに好ましいのは1:0.5〜1:1.3である。アミノ樹脂中のメラミンと尿素との総和モル数に対する酸のモル数の比率がこの範囲よりも低い場合、水性塗料と油性塗料の凝集・分離の効率が低下する場合がある。また、その比率がこの範囲よりも高い場合には、アミノ樹脂酸コロイドの安定性が低下する。また、アミノ樹脂の分子量は、特に限定されるものではないが、通常、400〜50,000であり、好ましくは500〜5,000である。
また、メラミン樹脂酸コロイドやメラミン−尿素樹脂酸コロイドは、一般に行われているメラミン樹脂酸コロイドやメラミン−尿素樹脂酸コロイドの調製方法によって得ることができる。例えば、メラミン樹脂酸コロイドの製造方法を具体的に説明すれば以下のようである。すなわち、反応容器に所定量のメラミン、パラホルムアルデヒド及び水を入れ、水酸化ナトリウムでpHを10に調整し、70℃に加温して約80分、撹拌して反応させてメチロールメラミンの懸濁液を得る。得られたメチロールメラミン懸濁液に所定量の塩酸を撹拌下、徐々に加え、半透明〜透明なメラミン樹脂酸コロイド液を得、常温下、2日静置して熟成し、メラミン酸コロイド液が得られる。また、アルキルエーテル化メチロールメラミンは水溶性であるため、これを所定量水に溶かし、撹拌下、所定量の塩酸を徐々に添加すれば、加水分解が起こりアルキルエーテル化メチロールメラミンはメチロールメラミンになり、さらにメチロールメラミン懸濁液を生じると同時に徐々に半透明〜透明なメラミン酸コロイド液が得られる。本発明においてブース循環水中に添加されるメラミン−尿素樹脂酸コロイド原液における、メラミン−尿素樹脂含有量は、通常、0.1〜20%であり、好ましくは1〜15%、より好ましくは4〜10%である。また、製造されたメラミン−尿素樹脂酸コロイドの熟成期間は、メラミン−尿素樹脂酸コロイド液の固形分濃度、メラミン−尿素樹脂の組成、使用した酸の種類により異なり一律に決定できないが、通常、常温下であれば2日〜30日、50℃であれば2〜5時間が目安となる。また、メラミン・尿素樹脂酸コロイドの調製方法は、前記メラミン樹脂酸コロイドの調整方法におけるメラミンに代えてメラミンと尿素の混合物を用い、同様に行うことができる。
本発明のブース循環水の処理方法において、カチオン性凝結剤の添加量は、水性塗料の電荷を考慮して適宜決定されれば良く、特に限定されるものではないが、通常、水性塗料の塗料樹脂固形分に対して0.05〜100重量%であり、好ましくは0.5〜30重量%である。また、アミノ樹脂酸コロイドの添加量は、通常、油性塗料の使用状況や油性塗料に要求される不粘着化の程度に応じて考慮し、適宜決定されれば良く、特に限定されるものではないが、通常、油性塗料の塗料樹脂固形分に対して0.05〜100重量%であり、好ましくは0.5〜30重量%である。
また、カチオン性凝結剤の添加量をブース循環水中の電荷量によって管理することも好ましい。発明者らの試験結果によれば、ブース循環水中の電荷量はカチオン性凝結剤の添加量によって大きく変化し、アミノ樹脂酸コロイドの添加によるブース循環水の電荷量の変化は極僅かである。そして、カチオン性凝結剤をブース循環水中の電荷量が−50〜+100μeq/Lとなるように添加すれば、水溶性塗料の凝結効果が高くなり、その分離・回収が極めて容易となる。ブース循環水中の電荷量は、コロイド滴定法、粒子電荷測定法(PCD法)、電気泳動法等の既に公知の方法で測定することができる。
コロイド滴定法〔「コロイド滴定試験法」千手諒一著、3〜6頁、南江堂、1969年刊参照〕は、水中の電解質、コロイド粒子、懸濁物質等の電荷量をアニオン性及びカチオン性水溶性高分子電解質で電荷の中和を行ない、指示薬の色の変化で定量する方法である。例えば、アニオン電荷の測定には、指示薬としてトルイジンブルー(TB)を数滴加えて、カチオン性水溶性電解質水溶液であるメチルグリコールキトサン水溶液(以下、「MGK」と略す)を過剰となる既知量加え、残存したMGKをアニオン性水溶性電解質のポリビニル硫酸カリウム(以下、「PVSK」と略す)水溶液で滴定し、カチオン電荷量を測定する。当初加えたMGK量からカチオン電荷測定値を引き、アニオン電荷を求める。一方、カチオン電荷量の測定は、PVSKで直接、測定して求められる。手分析でも数分の短時間で測定され、市販の自動化分析装置を使用すれば更に短時間で分析される。
PCDによる電荷測定は、例えばPCD装置(Muteck社製)と自動滴定装置を組み合わせた市販の測定装置を用いて容易に測定できる。このPCD装置は、円筒状容器の上下に電極を備えたセルとセルの中にセル内径よりわずかに小さい棒状のピストンを入れたものである。セルの中に所定量の試料水を入れ、セルの内径よりわずかに小さい棒状のピストンを浸せきさせ、上下に動かすことで、電荷を持った電解質の移動により電流が発生し、これを電位差として検出し、電位差を0とするまでカチオン性高分子電解質あるいはアニオン性高分子電解質を添加して試料水の電荷量を測定する。この時に使用されるカチオン性高分子電解質としては、一般的にポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド水溶液が使われ、アニオン性高分子電解質としては、一般的にポリスチレンスルフォン酸ナトリウム水溶液が使用されている。
電気泳動法による測定は、少量の試料水を採取して、ガラス製の円筒状セルに入れ、セル両端に電圧をかけながら、セル内を顕微鏡で観察して電極間を移動する粒子の速度を測定して、電荷量を求める方法である。
以下、本発明を具体化した実施例1〜8及び比較例1〜12を図面とともに説明する。
(実施例1)
実施例1では、カチオン性凝結剤としてジメチルアミン−エピクロルヒドリン縮合物(平均分子量5000、固形分50%:長瀬産業(株)製「ワイステックスT−101−50」)を用い、これを塗装ブースで噴霧された塗料に対して0.7質量%の割合で添加した。また、アミノ樹脂酸コロイドとして、メラミン:ホルムアルデヒド=1:2.19(重量比)のメチロール化メラミン100gを1.35%の塩酸水溶液1リットル中に添加、攪拌して調製したものを用い、これを塗装ブースで噴霧された塗料に対して18質量%の割合で添加した。
(実施例2)
実施例2では、実施例1と同じカチオン性凝結剤を同じ量だけ添加し、実施例1と同じアミノ樹脂酸コロイドを実施例1の半分の量となるように添加した。
(実施例3)
実施例3では、実施例1と同じカチオン性凝結剤を同じ量だけ添加した。また、アミノ樹脂酸コロイドとして、尿素−メラミン−ホルムアルデヒド樹脂(固形分80%、昭和高分子(株)製「ミルベンレジンSM−615」)62.5gを3.8%の乳酸水溶液1リットル中に添加、攪拌して調製したものを用い、これを塗装ブースで噴霧された塗料に対して27質量%の割合で添加した。
(実施例4)
実施例4では、実施例3と同じカチオン性凝結剤を同じ量だけ添加し、実施例3と同じアミノ樹脂酸コロイドを実施例3の半分の量となるように添加した。
(実施例5)
実施例5では、カチオン性凝結剤としてジアリルジメチルアンモニウムクロライド(DADMAC)重合体(平均分子量20万、固形分40%、SNF社製「PRP4440」)]を使用し、これを塗装ブースで噴霧された塗料に対して1.0質量%の割合で添加した。また、アミノ樹脂酸コロイドとして、実施例3と同じアミノ樹脂酸コロイドを塗装ブースで噴霧された塗料に対して13.5質量%の割合で添加した。
(実施例6)
実施例6では、実施例5と同じカチオン性凝結剤を同じ量だけ添加し、実施例3と同じアミノ樹脂酸コロイドを塗装ブースで噴霧された塗料に対して18.0質量%の割合で添加した。
(実施例7)
実施例7では、カチオン性凝結剤としてポリエチレンイミン(平均分子量7万、固形分30%、日本触媒(株)製「エポミンP−1000」)を用い、これを塗装ブースで噴霧された塗料に対して1.0質量%の割合で添加した。また、アミノ樹脂酸コロイドとして、実施例1と同じアミノ樹脂酸コロイドを塗装ブースで噴霧された塗料に対して18.0質量%の割合で添加した。
(実施例8)
実施例8では、実施例7と同じカチオン性凝結剤を同じ量だけ添加し、実施例3と同じアミノ樹脂酸コロイドを塗装ブースで噴霧された塗料に対して27.0質量%の割合で添加した。
(比較例1)
比較例1では、ブース循環水中に何も添加しなかった。
(比較例2)
比較例2では、ブース循環水中に添加するカチオン性凝結剤としてポリエチレンイミン(平均分子量7万、固形分30%、日本触媒(株)製「エポミンP−1000」)を用い、これを塗装ブースで噴霧された塗料に対して1.0質量%の割合で添加し、アミノ樹脂酸コロイドは添加しなかった。
(比較例3)
比較例3では、比較例2と同じカチオン性凝結剤を比較例2の5倍量添加し、アミノ樹脂酸コロイドは添加しなかった。
(比較例4)
比較例4では、ブース循環水中に添加するアミノ樹脂酸コロイドとして、尿素−メラミン−ホルムアルデヒド樹脂(固形分80%、昭和高分子(株)製「ミルベンレジンSM−615」)62.5gを3.8%の乳酸水溶液1リットル中に添加、攪拌して調製したものを用い、これを塗装ブースで噴霧された塗料に対して27質量%の割合で添加した。なお、カチオン性凝結剤は添加しなかった。
(比較例5)
比較例5では、実施例4と同じアミノ酸樹脂コロイドを塗装ブースで噴霧された塗料に対して54.0質量%の割合で添加し、カチオン性凝結剤は添加しなかった。
(比較例6)
比較例6では、アルミナゾルを塗装ブースで噴霧された塗料に対して30質量%の割合で添加した。アルミナゾルの調製は、次のように行った。すなわち、容量1.5リットルの攪拌付きオートクレーブに乾燥水酸化アルミニウムゲル(協和化学工業(株)製「キョーワード200S」)134g、水820g及び硝酸(濃度67.5%)16gを入れ、密閉し、攪拌しながら130°Cまで加温する。2時間経過後冷却し、グリシン30gを加えてアルミナゾルとした。
(比較例7)
比較例7では、ポリエチレンワックスエマルジョンを塗装ブースで噴霧された塗料に対して30質量%の割合で添加した。ポリエチレンワックスエマルジョンの調製は、次のように行った。すなわち、容量1.5リットルの攪拌付きオートクレーブにポリエチレンワックス(長瀬産業(株)製「エポレンE−10」)90g、水363g、ヘキサメチレンジアミン(65%品)27g及びラウリン酸15gを加え、密閉し、攪拌しながら120°Cまで加温する。1時間経過後冷却し、水505gを加えてポリエチレンワックスエマルションとした。
(比較例8)
比較例8では、ポリ塩化アルミニウム(朝日化学工業(株)製「水道用PAC」)をブース循環水中に含まれている塗料に対して30質量%の割合で添加した。
(比較例9)
比較例9では、ブース循環水中に添加するカチオン性凝結剤として、ジメチルアミン−エピクロルヒドリン縮合物(平均分子量5000、固形分50%:長瀬産業(株)製「ワイステックスT−101−50」)を用い、これを塗装ブースで噴霧された塗料に対して0.7質量%の割合で添加した。また、さらに比較例6で用いたアルミナゾルを塗装ブースで噴霧された塗料に対して30質量%の割合で添加した。
(比較例10)
比較例10では、比較例9と同じカチオン性凝結剤を同じ量だけ添加し、さらに比較例7で用いたポリエチレンワックスエマルジョンを塗装ブースで噴霧された塗料に対して30質量%の割合で添加した。
(比較例11)
比較例11では、アミノ樹脂酸コロイドとして、メラミン:ホルムアルデヒド=1:2.19(重量比)のメチロール化メラミン100gを1.35%の塩酸水溶液1リットル中に添加、攪拌して調製したものを用い、これを塗装ブースで噴霧された塗料に対して30質量%の割合で添加した。また、さらに比較例8と同じポリ塩化アルミニウムを塗装ブースで噴霧された塗料に対して30質量%の割合で添加した。
(比較例12)
比較例12では、比較例11と同じアミノ樹脂酸コロイドを同じ量だけ添加し、さらにポリアクリルアミド(三井サイテック(株)製「スーパーフロック2300S」)を塗装ブースで噴霧された塗料に対して0.4質量%の割合で添加した。
<ブース循環水の処理試験>
上記実施例1〜8及び比較例1〜12のブース循環水処理方法によって、ブース循環水の処理試験を行った。試験に用いた湿式塗装ブースは、図1に示すように、塗装を行うための塗装ブース本体1と、塗装ブース本体1において流下されるブース循環水を受ける貯留槽2と、ブース循環水中の塗料を分離するための分離槽3とを備えている。塗装ブース本体1と貯留槽2と分離槽3とは配管4で接続されており、配管4の途中に設置された循環ポンプ5によって、ブース循環水が循環可能となっている。配管4の途中にはブース循環水中へ薬品を添加するための定量ポンプ6a、6bが接続されており、それらは薬剤タンク7a、7bに接続されている。この湿式塗装ブースの保有水量は120リットルとされており、循環ポンプ5によるブース循環水の水量は50リットル/分とされている。
以上のように構成された試験用湿式塗装ブースを用い、定量ポンプ6a、6bを駆動して上記薬品の所定量を添加しつつ、塗装ブース内でブース循環水に向けて水性塗料と油性塗料とを各2g/分で連続して3時間噴霧した。水性塗料としては、自動車用水性上塗り塗料(日本ペイント(株)製)を用い、油性塗料としては、自動車用溶剤クリア塗料(日本ペイント(株)製)を用いた。また、塗料を噴霧している間、ブース循環水の電荷を測定し、電荷が−50〜+100(μeq/L−ブース循環水)になるようにカチオン性凝結剤の添加量を調節した。ブース循環水の電荷はコロイド滴定により測定した。噴霧終了後、ブース循環水を採取し、塗料の浮上又は沈降を待った後、中間層の濁度及びCODを測定した。また、浮上した塗料スラッジの不粘着化性を測定評価した。濁度はJIS K 0101の透過光濁度によって評価した。また、CODはJIS K 0101の100℃における過マンガン酸カリウムによる酸素消費量によって評価した。さらに、塗料スラッジの不粘着化性は指触判定で実施し、強く押さえても全く粘着性がないものを「◎」、強く押さえると少し粘着性があるものを「○」、軽く押さえて粘着性があるものを「△」、触れただけで強い粘着性があるものを「×」とした。結果を表1に示す。
Figure 0004451249
上記表1における処理薬品の記号は以下の薬品を示す。
(カチオン性凝結剤)
A−1:ジメチルアミン−エピクロルヒドリン縮合物(カチオン電荷7.4meq/g)
A−2:ジアリルジメチルアンモニウムクロライド(DADMAC)重合体(カチオン電荷6.1meq/g)
A−3:ポリエチレンイミン(カチオン電荷18.1meq/g)
(アミノ樹脂酸コロイド)
B−1:メラミン−ホルムアルデヒド樹脂塩酸コロイド
B−2:尿素−メラミン−ホルムアルデヒド樹脂乳酸コロイド
(その他)
C−1:アルミナゾル
C−2:ポリエチレンワックスエマルション
C−3:ポリ塩化アルミニウム
C−4:ポリアクリルアミド
表1に示すように、ブース循環水中にカチオン性凝結剤とアミノ樹脂酸コロイドとを添加し、ブース循環水の電荷が−50〜+100(μeq/L−ブース循環水)になるようにカチオン性凝結剤の添加量を調節した実施例1〜8では、濁度が30度以下、CODが480(mg−O2/L−ブース循環水)以下と、ともに低く、ブース循環水中の塗料の分離が効率よくなされていることが分かる。また、不粘着化性も○又は◎の評価であり、ブース循環水の配管等に塗料が付着することを充分防止できることが分かった。これに対して、各種薬品を単独添加し、ブース循環水の電荷も調節しなかった比較例2〜8では、濁度が740度以上、CODも640(mg−O2/L−ブース循環水)以上となり、ブース循環水中の塗料の分離が極めて不十分であった。また、カチオン性凝結剤とポリエチレンポリエチレンワックスエマルションを組み合わせた比較例10や、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂塩酸コロイドとポリ塩化アルミニウムを組み合わせた比較例11や、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂塩酸コロイドとポリアクリルアミドを組み合わせた比較例11では、濁度が100度以上、CODが610(mg−O2/L−ブース循環水)以上となり、単独薬品の添加に比べてブース循環水中の塗料の分離が向上するものの、実用上としては、いまだ不十分であることが分かる。また、カチオン性凝結剤とアルミナゾルとを組み合わせた比較例9では、濁度が37度、CODが510(mg−O2/L−ブース循環水)と、ブース循環水中の塗料を比較的良好に分離することができるが、不粘着化性に劣り、分離はされてもブース循環水の配管等に付着しやすい状態であることが分かった。
本発明は、湿式塗装ブースのブース循環水中に水性塗料と油性塗料とが両方存在する場合におけるブース循環水の処理方法として好適に用いることができる。
実施例及び比較例で用いた試験用塗装ブース装置の模式図である。
符号の説明
1…塗装ブース本体
2…貯留槽
3…分離槽
4・・ブース水循環ライン
5・・ブース水循環ポンプ
6a、6b…定量ポンプ
7a、7b…薬剤タンク

Claims (4)

  1. 油性塗料用の塗料処理剤と水性塗料用の塗料処理剤との併用が行われている湿式塗装ブースのブース循環水の処理方法であって、
    前記ブース循環水中にカチオン性凝結剤とアミノ樹脂酸コロイドの両方を添加し、ブース循環水中の電荷量が−50〜+100μeq/Lとなるようにカチオン性凝結剤の添加量を調整することを特徴とするブース循環水の処理方法。
  2. カチオン性凝結剤は、ポリアクリルアミノエチルトリメチルアンモニウムクロライド、アクリルアミド−アクリルアミノエチルトリメチルアンモニウムクロライド共重合体、ジシアンジアミド−ホルムアルデヒド共重合体、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド−二酸化硫黄共重合体、ジメチルアミン−エピクロルヒドリン縮合物、ジメチルアミン−エピクロルヒドリン−アンモニア縮合物、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド重合体、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド−アクリルアミド共重合体及びポリエチレンイミンから選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1記載のブース循環水の処理方法。
  3. カチオン性凝結剤の分子量は2,000〜500,000とされていることを特徴とする請求項2記載のブース循環水の処理方法。
  4. アミノ樹脂酸コロイドはメラミン樹脂酸コロイド又はメラミン・尿素樹脂酸コロイドであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のブース循環水の処理方法。
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