JP4450948B2 - 折曲げ加工方法及び折曲げ加工システム - Google Patents

折曲げ加工方法及び折曲げ加工システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、折曲げ加工方法及び折曲げ加工システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、折曲げ加工機としての例えばしごき折曲げ機は、ワークをボトムダイとトップダイとの協働で押圧固定した状態でベンドビームを揺動せしめてベンドビームに備えられた曲げ金型でワークを折り曲げるように構成されている。
【0003】
従来、折曲げ加工を行う際には図22に示されているようにワークの形状寸法や曲げ寸法や曲げ角度や折曲げ手順などの加工プログラムが作成され、予め折曲げ加工機の制御装置に入力されている(ステップS101)。
【0004】
折り曲げられたワークの寸法や曲げ角度を正確に出すためには、とりあえず折曲げ加工を行ってからその製品の寸法や曲げ角度をノギスやプロトラクターなどの測定機器を使用して確認される(ステップS102及びS103)。
【0005】
測定結果のデータが目標値になっているときは連続生産が開始される(ステップS104及びS106)が、目標値になっていないときは測定結果を基にしてオペレータが経験と勘で補正を制御装置に入力し、再度折曲げ加工が実施される(ステップS104及びS105)。正確な曲げ加工が行われるまで上記のステップS102〜S105の製品テスト加工が繰り返し行われて製品が完成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の折曲げ加工方法においては、正確な製品が完成するまで幾つかの不良品を作ってしまうことになり、コストアップにつながってしまうという問題点があった。
【0007】
また、オペレータが製品の曲げ寸法や曲げ角度を測定することにより、ステップS103〜S105では折曲げ加工機が停止するので、この加工機停止時間が長くなるために生産性が低下してしまうという問題点があった。
【0008】
本発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、製品加工後の製品精度の確認による不良率の削減、オペレータと折曲げ加工機のロス時間を省いてワークの生産性及び品質の向上を図り得る折曲げ加工方法及び折曲げ加工システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は前述にごとき従来の問題に鑑みてなされたもので、ボトムダイ(13)とトップダイ(17)によってクランプされたワーク(W)の突出部を上下方向へ折り曲げる上曲げ型(59)及び下曲げ型(61)を備えた曲げ型ホルダ(55)を前後方向に駆動するベンド前後駆動装置(35)を備えると共に前記曲げ型ホルダ(55)を上下動するベンド上下駆動装置(67)を備え、前記ベンド前後駆動装置(35)及びベンド上下駆動装置(67)を制御する制御装置(95)を備えた折曲げ加工システムによる折曲げ加工方法において、
前記ボトムダイ(13)の左右両側に備えた左右のワーク撮像手段(81)によって撮像したワーク(W)の左右のフランジ長さ(L 、L )を検出測定するステップ(S22)と、
検出測定した左右のフランジ長さ(L 、L )と目標長さ(L )とを比較し、前記左右のフランジ長さ(L 、L )を前記目標長さ(L )に一致させるステップ(S23〜S26)と、
前記左右のフランジ長さ(L 、L )と目標長さ(L )とが一致した後に左右のフランジの曲げ加工を行うステップ(S27)と、
前記左右のワーク撮像手段(81)によって撮像したワーク(W)の左右の折曲げ加工状態を、前記制御装置(95)に備えたワーク端面表示装置(87)の左右に同時に表示して、当該ワーク端面表示装置(87)の画面に表示されている左右の目標角度ライン(SL)に前記ワーク(W)のフランジ面が重なるまで曲げ加工を行うステップ(S5)と、
前記ワーク端面表示装置(87)の画面に表示されている左右の目標角度ライン(SL)にワーク(W)のフランジ面が重なるように曲げ加工を行い、前記上下の曲げ型(59、61)がワーク(W)から離れるまで後退してワーク(W)のスプリングバック量(Δθ)を前記左右のワーク撮像手段(81)によって測定するステップ(S12)と、
前記ワーク(W)の目標角度と前記スプリングバック量(Δθ)との角度差を仮目標角度として演算し、この仮目標角度を仮目標ライン(TL)として前記ワーク端面表示装置(87)の左右に同時に表示し、左右の仮目標ライン(TL)にワーク(W)の左右のフランジ面が重なるまで曲げ加工を行うステップ(S13、S4)と、
ワーク(W)を目標角度に曲げ加工するための前記曲げ型ホルダ(55)の最終座標位置データを前記制御装置(95)のメモリ(97)に登録するステップ(S9、S10)と、を備えていることを特徴とするものである。
【0010】
また、ボトムダイ(13)とトップダイ(17)によってクランプされたワーク(W)の突出部を上下方向へ折り曲げる上曲げ型(59)及び下曲げ型(61)を備えた曲げ型ホルダ(55)を前後方向に駆動するベンド前後駆動装置(35)を備えると共に前記曲げ型ホルダ(55)を上下動するベンド上下駆動装置(67)を備え、前記ベンド前後駆動装置(35)、ベンド上下駆動装置(67)を制御する制御装置(95)を備えた折曲げシステムにおいて、
前記ボトムダイ(13)の左右両側に備えられた左右のワーク撮像手段(81)と、
上記左右のワーク撮像手段(81)によって撮像されたワーク(W)の左右端面の曲げ加工状態及び左右の目標角度ライン(SL)を、左右同時に表示するワーク端面表示装置(87)と、
前記左右のワーク撮像手段(81)によって撮像し検出されたワーク(W)の左右のフランジ長さ(L 、L )を目標長さ(L )と比較し、左右のフランジ長さ(L 、L )を目標長さ(L )に合わせるべく、前記ワーク(W)の位置決めを行うマニピュレータの旋回又は移動による位置決め動作の指令を与える機能を有する比較判断装置(17)と、
前記左右の目標角度ライン(SL)にワーク(W)のフランジ面が重なるように曲げ加工を行った後に前記左右のワーク撮像手段(18)により測定したスプリングバック後のワーク(W)の測定曲げ角度と目標角度との角度差によりスプリングバック量(Δθ)を演算し、前記目標角度にスプリングバック量を付加して仮目標角度(TL)を演算し、この仮目標角度(TL)を前記ワーク端面表示装置(87)の画面上に表示させる演算装置(119)と、
前記ワーク端面表示装置(87)に表示された左右の仮目標角度(TL)にワーク(W)のフランジ面が重なるように曲げ加工を行ったときの前記曲げ型ホルダ(55)の最終座標位置のデータを記憶するメモリ(97)と、
を備えていることを特徴とするものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の折曲げ加工方法及び折曲げ加工システムの実施の形態について、折曲げ加工機としての例えばしごき折曲げ機を例にとって図面を参照して説明する。
【0029】
図2及び図3を参照するに、本発明の実施の形態に係わる折曲げ加工機1は、加工機本体の下部フレームとしての例えば下側クランプビーム3が備えられており、この下側クランプビーム3の上部に設けた支持ブラケット5に枢軸7を支点としてラムとしての例えば上側クランプビーム9が図2において上下方向(Z軸方向)へ揺動自在に設けられている。
【0030】
下側クランプビーム3の前部(図3において左部)には下部フロントプレート11が画定されており、この下部フロントプレート11の上面には図2において左右方向(図3においてX軸方向)へ延伸した固定金型としての例えばボトムダイ13が設けられている。上側クランプビーム9の前部には上部フロントプレート15が固定されており、この上部フロントプレート15の下部にはボトムダイ13と対向した可動金型としての例えば交換可能なトップダイ17が設けられている。このトップダイ17のほば中央部には図2において2点鎖線の部分に金型交換ユニット(図示省略)が設けられている。
【0031】
また、上部フロントプレート15の上部における上側クランプビーム9上にはボトムダイ13とトップダイ17との協働でワークをクランプ・アンクランプせしめるラム上下駆動装置19が設けられている。
【0032】
このラム上下駆動装置19としては、偏心部としての例えばクランプ用偏心カム21を備えたクランプ用クランク軸23が図2において左右方向(X軸方向)に延伸された状態でクランク軸用ブラケット25を介して上側クランプビーム9の上に軸承されている。
【0033】
クランプ用クランク軸23は図2において右側のクランク軸用ブラケット25の側面に設けたクランプ用回転駆動手段としての例えばクランプ用サーボモータ27の出力軸に図示せざるモータブレーキ付きギヤ機構を介して回転駆動されるべく連結されている。したがって、クランプ用クランク軸23のクランプ用偏心カム21はほぼ垂直面で回転されることとなる。
【0034】
図2ないしは図4を参照するに、クランプ用偏心カム21にはクランプアーム29の上端が枢軸31で軸承されていると共にクランプアーム29の下端が下部フロントプレート11に揺動支点としての例えば揺動軸33でもって装着されている。
【0035】
上記構成により、クランプ用サーボモータ27を駆動せしめると、ギヤ機構を介してクランプ用クランク軸23のクランプ用偏心カム21が回転される。このクランプ用偏心カム21の回転によりクランプアーム29が揺動軸33を支点として揺動される。したがって、クランプ用偏心カム21の回転により上部フロントプレート15が昇降するのでトップダイ17が上昇されることになり、ワークWがボトムダイ13とトップダイ17との間にクランプ・アンクランプされる。
【0036】
図3及び図6を参照するに、下側クランプビーム3の上部の支持ブラケット5にはベンドビーム45を前後方向に駆動せしめるベンド前後駆動装置35が設けられており、ベンド前後駆動装置35としては本実施の形態では図6に示されているように3個の偏心部37を備えた水平駆動用偏心軸39(A軸)がX軸方向へ延伸された状態で軸承されており、この水平駆動用偏心軸39は水平駆動用サーボモータ41に連動連結されている。
【0037】
また、水平駆動用偏心軸39の各偏心部37には伝達リンク43が前後方向(Y軸方向)へ揺動自在に設けられており、3個の伝達リンク43の前端部にはベンドビーム45の後端部がベンドクラウニング装置47を構成する連結軸49又は連結クランク軸51(クラウニング軸)を介して連結されており、連結軸49及び連結クランク軸51は下側クランプビーム3の上面を水平方向に移動自在なピンブラケット53に支承されている。
【0038】
図3を参照するに、上記のベンドビーム45の図3において左側にはX軸方向へ延伸した前記ベンドビーム45の一部を構成する曲げ型ホルダ55がガイド部材57を介して昇降自在に取り付けられている。上記曲げ型ホルダ55にはワークWの突出部を上方向へ折り曲げる上曲げ型59と、ワークWの突出部を下方向へ折り曲げる下曲げ型61が上下に離隔して設けられている。なお、上記上曲げ型59と下曲げ型61はX軸方向へ延伸されている。
【0039】
図5及び図6を参照するに、上記のベンドビーム45のベンドクラウニング装置47は、曲げ線BLに対するベンドビーム45に備えられた上下曲げ金型59,61の前後方向の傾き位置を微調整するための装置であり、3個の伝達リンク43のうちの図6において中央の伝達リンク43は連結軸49で連結され、左右の伝達リンク43は連結クランク軸51で連結されている。図6において左側の連結クランク軸51はピンブラケット53に取り付けられた左クラウニング用モータ63で回転駆動され、右側の連結クランク軸51はピンブラケット53に取り付けられた右クラウニング用モータ65で回転駆動される。
【0040】
したがって、曲げ線BLに対する上下曲げ金型59,61の前後方向の傾き位置は、左右の伝達リンク43の連結クランク軸51が左、右クラウニング用モータ65で回転駆動されることにより微調整される。
【0041】
より詳しくは、折曲げ加工前の無負荷状態では図6に示されているように曲げ線BLと上下曲げ金型59,61の位置はほぼ平行な状態にあるが、折曲げ加工時の負荷状態では図7に示されているようにワークWの曲げ線BLと上下曲げ金型59,61の位置が平行となっていないために図9(A),(B)に示されているようにワークWの曲げ角度にずれが生じてしまう。このずれを解消するために、左、右クラウニング用モータ65の回転駆動により図8の実線に示されているように曲げ線BLと上下曲げ金型59,61の位置がほぼ平行となるように微調整されることによってワークWの長手方向に一様な曲げ角度が得られる。
【0042】
上記曲げ型ホルダ55を上下方向(Z軸方向)へ揺動させるベンド上下駆動装置67としては、下側クランプビーム3に偏心部としての例えばベンド用偏心カム69を備えたベンド用クランク軸71(D軸)がベンド用回転駆動手段としての例えばベンド用サーボモータ73により回転駆動されるように構成されており、図3及び図4に示されているように曲げ型ホルダ55の下部に設けた上下動アーム75の下端部がベンド用偏心カム69に軸承されている。
【0043】
図4を参照するに、ベンド用クランク軸71の軸端には従動ギヤ77が設けられており、この従動ギヤ77に噛合する駆動ギヤ79がベンド用サーボモータ73の駆動軸に設けられている。
【0044】
上記構成により、ベンド用サーボモータ73によりベンド用クランク軸71が回転駆動されると曲げ型ホルダ55が上方向へ揺動して、上曲げ型59の先端部の高さ位置がボトムダイ13の上面の高さ位置とほぼ同じにする。また、ワークWがボトムダイ13上の所定位置に位置決めされると共に、クランプ用サーボモータ27を適宜に操作してクランプ用クランク軸23が回転駆動されてワークWが挟圧固定される。
【0045】
ワークWが挟圧固定された状態のもとで、ベンド用サーボモータ73を適宜に操作して曲げ型ホルダ55、上曲げ型59が上方向へ更に揺動されることにより、ワークWにおけるトップダイ17、ボトムダイ13から後方向へ突出した突出部が、上方向へ折り曲げられる。
【0046】
なお、ワークWの突出部が下方向に折り曲げられるときには、下曲げ型61とボトムダイ13のクリアランスが調節され、ベンド用サーボモータ73によりベンド用クランク軸71が回転駆動されて曲げ型ホルダ55が下方向へ揺動して、下曲げ型61が下方へ揺動されて折り曲げられる。
【0047】
再び図2を参照するに、下側クランプビーム3には、折曲げ加工されるワークWの端面形状を撮像してこの撮像された画像に基づいて曲げ角度及び折曲げ長さを測定するワーク撮像手段としての例えばCCDカメラ81がボトムダイ13とトップダイ17の長手方向の両側に位置して設けられている。つまり、照明装置83の照明によりCCDカメラ81で撮像された画像は画像処理装置85に入力され、この画像処理装置85を経てCRTなどのワーク端面表示装置87により表示してオペレータがモニタできるように構成されている。
【0048】
なお、ワーク端面表示装置87にはベンドビーム45の水平駆動用偏心軸39(A軸)とベンド用クランク軸71(D軸)とを回転駆動せしめて曲げ金型の位置を移動せしめるための手動モードと自動モードに切り換えられるように構成されており、図12に示されているように手動パルサー89が設けられており、また、ベンドビーム45のクラウニング量を調整するための左クラウニング釦91と右クラウニング釦93、さらにワークを折曲げ加工したときのベンドビーム45の位置データを後述する制御装置95のメモリ97に登録するための登録ボタン99が設けられている。上記の手動パルサー89、左右クラウニング釦93、登録ボタン99はそれぞれ後述する制御装置95に接続されている。
【0049】
図10を参照するに、CCDカメラ81には、ワークWの端面までの距離を測定する距離検出器としての例えば距離センサ101と、レンズの焦点距離を変化せしめるズーム機構103及びワークWの端面に焦点位置を合わせるためのレンズ位置調整機構105を備えた光学レンズ107と、ズーム機構103及びレンズ位置調整機構105を制御するレンズ制御回路109が設けられている。これにより、CCDカメラ81のレンズの焦点は自動的にワークWの端面の位置に合わされるので、CCDカメラ81の撮像倍率を一定とした状態でワークWの端面の形状が撮像される。このワークWの端面形状の画像に基づいて「曲げ角度」及び「折曲げ長さ」が正確に検出測定される。
【0050】
図11を参照するに、制御装置95としては、中央処理装置としての例えばCPU111に、ワークWの材質や板厚、形状、曲げ角度、折曲げ寸法、折曲げ方向、加工プログラムなどのデータを入力するためのキーボードなどの入力装置113と、CRTディスプレイなどの表示装置115と、入力装置113から入力されるデータや、ワークを折曲げ加工したときのベンドビーム45の位置データなどを記憶するメモリ97が接続されている。
【0051】
さらに、CPU111には、CCDカメラ81により測定されたワークの折曲げ特性値としての例えば曲げ角度や折曲げ寸法の測定値と、予め入力されたワークWの折曲げ加工の目標値とを比較判断して測定値を目標値に一致せしめるようワークWを折曲げ加工すべくベンド上下駆動装置67、ベンド前後駆動装置35、ベンドクラウニング装置47を駆動制御する指令を与える比較判断装置117が電気的に接続されている。
【0052】
さらに、CPU111には、スプリングバック後のCCDカメラ81によるワークWの測定角度と目標角度との差をスプリングバック量として計算する演算装置119が接続されている。
【0053】
さらに、CPU111には、CCDカメラ81により測定されたワークの曲げ角度に基づいて折曲げ加工後のワークWにスプリングバック量があるか否かを判断すると共にワークWにスプリングバック量があるときにこのスプリングバック量の分だけさらにワークWを折曲げ加工すべくベンド上下駆動装置67、ベンド前後駆動装置35、ベンドクラウニング装置47を駆動制御する指令を与える第1指令部121が接続されている。
【0054】
さらに、CPU111には、メモリ97に記憶されたベンドビーム45の位置データに基づいて次のワークの折曲げ加工を行う指令を与える第2指令部123が接続されている。
【0055】
上記構成による作用について、手動モードにて折曲げ加工が行われる場合について図1のフローチャート図を参照して説明する。
【0056】
ワークの材質、板厚、形状寸法、曲げ寸法、曲げ角度、曲げ方向、折曲げ手順などの加工プログラムが作成され、予め制御装置95に入力装置113により入力されてメモリ97に記憶されている(ステップS1)。
【0057】
加工すべきワークWは、例えば板状のワークWを上下からクランプし、且つこのクランプしたワークWを旋回自在及び移動位置決め自在のマニピュレータ(図示省略)により折曲げ加工機1の折曲げ位置に位置決めされてから、トップダイ17が下降されてボトムダイ13との協働により挟圧固定される(ステップS2)。
【0058】
製品の展開長データを基にして、CCDカメラ81のズーム機構103によりフォーカスポジッショニングが行われる。ワークの側面から照明装置83の光が当てられ、ワークの側面で反射される光によりワークの端面をCCDカメラ81で撮像される。CCDカメラ81で撮像された画像は画像処理装置85を経てワーク端面表示装置87に表示される(ステップS3)。
【0059】
ワーク端面表示装置87の画面にはステップS1における入力値の目標角度(0〜135°)の目標角度ラインSLが表示される。図12では2点鎖線のように曲げ角度が90°に目標角度ラインSLが表示されている。手動パルサー89がオペレータにより旋回されながらベンドビーム45のD軸、A軸を駆動せしめて曲げ加工が行われる。このとき、ワークWは目標角度になるように、つまり、図13に示されているようにワークWのフランジ面が目標角度ラインSLに重なるまでベンドビーム45により追い込まれる。
【0060】
また、CCDカメラ81にて測定検出した「曲げ角度」が、逐次、オペレータにより直接入力されて画面上に表示しても構わない。
【0061】
なお、上記のようにワークWのフランジ面が目標角度ラインSLに重なるように手動パルサー89が旋回させていく際に、図16に示されているようにワークWの右、左にて曲げ角度に差(θ≠θ)が生じてしまう場合がある。この現象は、ワークWがオフセットされて折曲げ加工が行われたり、また特にR曲げ加工が行われるときに顕著に左右差が生じることがある。
【0062】
このとき、例えば右側の曲げ角度θが左側の曲げ角度θより大きい場合(θ>θ)は、角度のきつい方(θ)の左クラウニング釦91を押して、所定量、手動パルサー89を旋回させることによりクラウニングがかけられて左右の角度差を解消せしめることができる。このクラウニング量も制御装置95のメモリ97内へ登録されることとなる(ステップS4及びS5)。
【0063】
ステップS5においてワークWのフランジ面が目標角度ラインSLに重なった時点で、オペレータがワーク端面表示装置87の登録ボタン99を押すことにより、ベンドビーム45の現在位置の測定値が制御装置95のメモリ97に記憶される(ステップS6)。
【0064】
次いで、図14に示されているように、オペレータは手動パルサー89を旋回してベンドビーム45がワークWから離れるまで後退せしめると、スプリングバックで戻ったときのワークWの曲げ角度がCCDカメラ81により測定される(ステップS7及びS8)。
【0065】
このとき、ワークWのスプリングバック(SB)量が殆どないためにワークWのフランジ面が目標角度ラインSLに重なっている場合には、オペレータがワーク端面表示装置87の登録ボタン99を押すことにより、ワークWを目標角度にするためのベンドビーム45の最終座標位置のデータが制御装置95のメモリ97に登録される(ステップS9及びS10)。
【0066】
ステップS9において、図14に示されているようにワークWのSB量Δθがある場合には、演算装置119によりCCDカメラ81で測定されたスプリングバック後のワークWの測定曲げ角度と目標角度との角度差がSB量Δθとして計算される(ステップS12)。さらに、この計算されたSB量Δθの分が目標角度90°に対して付加した仮目標角度(90°−Δθ)が演算装置119により計算されて仮目標角度が図15に示されているように仮目標ラインTLとして画面上に表示される(ステップS13)。
【0067】
再びステップS4に戻って、ワークWのフランジ面が図15に示されているように仮目標ラインTLに重なるまでベンドビーム45により追い込まれるように曲げ加工が行われる(ステップS13からS4へ)。
【0068】
なお、ステップS5において予めSB量Δθが判明している場合は、目標角度90°に対してSB量Δθの分だけ付加した仮目標ラインTL(90°−Δθ)が設定されることとなり、この設定された仮目標ラインTL(90°−Δθ)にフランジ面が重なるようにベンドビーム45により追い込まれる。
【0069】
再びステップS5〜S9の工程を経て、ステップS9において図15の2点鎖線に示されているようにワークWのフランジ面が目標角度ラインSLに重なっている場合には、オペレータがワーク端面表示装置87の登録ボタン99を押すことにより、ワークWが目標角度になるためのベンドビーム45の最終座標位置のデータが制御装置95のメモリ97に記憶される。次回の折曲げ加工時にはこの登録された最終座標位置のデータに基づいてベンドビーム45が作動することとなる(ステップS9及びS10)。
【0070】
次の曲げフランジがある場合には、再びステップS2へ戻って曲げ位置決めが行われる。次の曲げフランジがない場合には折曲げ加工終了となる(ステップS11)。
【0071】
以上のように、テスト加工を行わなくとも、オペレータが画面でワークの両側端面の折曲げ加工状態を確認しながら、手動でワークの適正な折曲げ加工を行えるので不良数の大幅削減となる。この過程で適正な折曲げ加工のためのデータが取得されるので、データ取り時間の大幅な短縮となる。また、折曲げ加工毎に取得されるデータはメモリに蓄積されて次回の折曲げ加工に反映されるので、製品の品質の安定化につながる。
【0072】
上記の実施の形態では、オペレータが手動モードにてワーク端面表示装置87の画面を見ながら左右の両端の曲げ角度を目標角度に追い込んでいく場合について説明したが、自動モードに切り換えて自動的に行うことができる。基本的には手動モードのステップと同様であるので、異なる点を中心に自動モードの作用について簡単に説明する。
【0073】
CCDカメラ81により検出し測定されたワークWの左右の曲げ角度情報に基づいて、D軸、A軸、クラウニング軸がすべて自動にて制御されて目標角度に追い込むようにベンドビーム45が揺動される。
【0074】
ステップS3〜S6においては、比較判断装置117によって、CCDカメラ81で測定される測定曲げ角度が予め入力された目標角度に一致するようにベンドビーム45が駆動制御され、一致した時点で自動的にベンドビーム45の位置座標がメモリ97に登録される。
【0075】
ステップS7〜S9においては、ベンドビーム45がワークWから後退した後に、ワークWの左右端面がCCDカメラ81により検出し測定されて、この測定されたワークWの左右の測定曲げ角度と目標角度との差がSB量Δθとして演算装置119により自動的に計算される。
【0076】
ステップS9、S12及びS13においては、第1指令部121によりSB量Δθがあるか否かを判断されて、SB量Δθが殆どない場合はステップS10及びS11へ移行し、SB量Δθがある場合は上記のメモリ97に登録されたベンドビーム45の位置座標からさらにSB量Δθの分だけ追い込んで折り曲げられる。
【0077】
また、他の実施の形態としては、トップダイ17及びボトムダイ13のうちの長手方向の中央部にワーク曲げ角度検出装置125を設けることができる。トップダイ17及びボトムダイ13のいずれの場合も同様の構造であるので、トップダイ17に設けられたワーク曲げ角度検出装置125について説明する。
【0078】
図17を参照するに、ワーク曲げ角度検出装置125は、トップダイ17の後方側に検出装置収納穴127がほぼ水平方向に向けて設けられており、この検出装置収納穴127内に上下に2本の第1,第2検出部材としての例えば第1、第2検出ピン129,131が後方に向けてスプリング133などの弾性部材により伸縮自在に延伸されており、この第1、第2検出ピン129,131のほぼ水平方向の移動位置を測定する第1,第2位置検出装置としての例えば第1、第2位置センサ135,137が設けられている。なお、第1、第2位置センサ135,137は制御装置95に接続されている。
【0079】
上記構成により、ワークWが折り曲げられてワークWのフランジ面が2本の第1、第2検出ピン129,131の先端に接触し、これらの2本の第1、第2検出ピン129,131がワークWのフランジ面により押圧されて移動するときの第1検出ピン129の位置が第1位置センサ135により測定され、第2検出ピン131の位置が第2位置センサ137により測定される。したがって、2本の第1、第2検出ピン129,131の先端の位置の差によりワークWの曲げ角度が計算される。
【0080】
したがって、ワークWの中央部の曲げ角度がワーク曲げ角度検出装置125で測定され、ワークWの左右の曲げ角度はCCDカメラ81により測定されるので、ワークWの曲げ角度が高精度に測定される。この高精度に測定されたワークWの曲げ角度に基づいてベンドビーム45がベンドクラウニング装置47によってより一層高精度に微調整可能となるので、ワークの曲げ角度を高精度に一様に曲げ加工可能となる。
【0081】
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。上述した実施の形態ではワークの折曲げ特性値として曲げ角度の測定と補正について説明されているが、ワークの折曲げ特性値してフランジ長さの測定と補正について説明する。
【0082】
図18及び図19を参照するに、加工すべきワークWは、前述した実施の形態のステップS2で説明されているようにマニピュレータによりクランプされてから移動されて折曲げ加工機1の折曲げ位置に位置決めされてから、トップダイ17とボトムダイ13との協働により挟圧固定される(ステップS21)。
【0083】
このワークWは、CCDカメラ81のズーム機構103によるズーム倍率及びワークWの端面との距離情報に基づいて左側のフランジ長さL値と右側のフランジ長さL値が検出され測定される。この左右フランジ長さL,L値は図19に示されているようにトップダイ17とボトムダイ13の右側(後方側)の先端部からベンドビーム45の方向(後方側)へ突出している長さである(ステップS22)。
【0084】
上記の検出測定された測定値としての左右フランジ長さL,L値は、前述した実施の形態の制御装置95の比較判断装置117により、予め加工プログラムに入力されている目標値としての目標長さL値と同じか否かを比較判断される(ステップS23)。
【0085】
なお、比較判断装置117には、折曲げ加工前におけるワーク位置決め時のフランジ長さの測定値が目標値に一致しているか否かを比較判断して、測定値が目標値と異なっているときはワークWをアンクランプしてから測定値を目標値に合わせるべくマニピュレータを移動せしめる指令を与える機能が備えられている。
【0086】
したがって、目標長さL値と異なっている場合は、ステップS24に移行されてトップダイ17とボトムダイ13との挟圧されているワークWが再度アンクランプされた後に、マニピュレータにより旋回又は移動による位置決め動作が再度行われて目標長さL値となるように補正され、トップダイ17とボトムダイ13でクランプされ再位置決めされる(ステップS24〜S26)。
【0087】
再び、ステップS22へ移行し、CCDカメラ81によりワークWの左側のフランジ長さL値と右側のフランジ長さL値が検出測定され、ステップS23にて比較判断装置117により目標長さL値と同じか否かを比較判断される。目標長さL値と異なっている場合は、再びステップS24〜S26が繰り返されるが、ステップS23にて目標長さL値と同じであった場合は、ステップS27に移行されて折曲げ加工機1により曲げ加工が行われる(ステップS27)。
【0088】
次に、折曲げ加工後のワークWの伸び値の検出によるワークWの位置決め補正について説明する。
【0089】
ステップS27にて折曲げ加工後のワークWのフランジ長さL値が、CCDカメラ81のズーム機構103によるズーム倍率及びワークWの端面との距離情報に基づいて検出される(ステップS28)。
【0090】
上記の検出測定された測定値としてのフランジ長さL値は、前述した実施の形態の制御装置95の比較判断装置117により、予め加工プログラムに入力されている目標値としての折曲げ加工後の目標長さL値と同じか否かを比較判断される(ステップS29)。
【0091】
さらに、比較判断装置117には、折曲げ加工後のフランジ長さの測定値が目標値に一致しているか否かを比較判断して、測定値が目標値と異なっているときは前述した実施の形態の演算装置119で真の伸び値ΔLを計算し、次回のワークWの折曲げ加工に真の伸び値ΔLを反映してワーク位置決め時のフランジ長さの目標値を更新せしめる指令を与える機能が備えられている。
【0092】
折曲げ加工後のフランジ長さL値が目標長さL値と同じであった場合は、真の伸び値により折曲げ加工されたのでワーク位置決め時のフランジ長さの目標長さL値はそのままで良いこととなる。
【0093】
折曲げ加工後のフランジ長さL値が目標長さL値と異なっている場合は、真の伸び値ΔLが演算装置119により計算される。
【0094】
例えば、目標長さL値が10mmに対してフランジ長さL値が図20に示されているように11mmと測定された場合は、真の伸び値ΔLが計算される。折曲げ加工前のワーク位置決め時のフランジ長さL値が9.5mmであるとすると、真の伸び値ΔLは1.5mm(ΔL=L−L=11 mm−9.5 mm)となる。(ステップS30)。
【0095】
この真の伸び値ΔL(1.5mm)は制御装置95のメモリ97に記憶されることとなる(ステップS31)。
【0096】
次回のワークWのワーク位置決め時のフランジ長さの目標長さL値が上記の真の伸び値ΔLに基づいて補正される。つまり、補正される目標長さL値は図21に示されているように8.5mm(=L−ΔL=10 mm−1.5 mm)となり、制御装置95のメモリ97に更新して記憶されることとなり、次回のワークWの折曲げ加工時にはステップS23に反映される。次回以降の製品のフランジ長さは目標値のL値となり、高品質の製品が効率よく生産される。
【0097】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。撮像手段としてのCCDカメラ81を左右両側の一側だけに設けるようにしても対応可能である。
【0098】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、本発明によれば、ワーク撮像手段によりワークの両側の端面を撮像するので、曲げ角度や折曲げ長さなどのワークの折曲げ加工状態を検出できる。折曲げ長さの測定値を目標値に一致するようにワークの折曲げ位置決めが行われて折曲げ長さの正確な折曲げ加工を行うことができ、しかもスプリングバック量を考慮して曲げ角度の測定値を目標値に一致するよう折り曲げられて正確な折曲げ加工を行うことができ、次回に反映されるためのデータも取得される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の折曲げ加工システムのフローチャート図である。
【図2】本発明の実施の形態を示すもので、折曲げ加工機の正面図である。
【図3】本発明の実施の形態を示すもので、折曲げ加工機の背面から見た斜視図である。
【図4】折曲げ加工機を部分的に示す概略的な左側面図である。
【図5】ベンドクラウニング装置を部分的に示す斜視図である。
【図6】曲げ加工前のベンドクラウニング装置の状態を説明する平面図である。
【図7】クラウニングを動作しないときのベンドクラウニング装置の平面図である。
【図8】クラウニングを動作したときのベンドクラウニング装置の平面図である。
【図9】(A)は図7の矢視A−A線の断面図で、(B)は図7の矢視B−B線の断面図である。
【図10】CCDカメラのレンズ焦点を合わせるための制御機構を示す概略説明図である。
【図11】制御装置の構成ブロック図である。
【図12】ワーク端面表示装置の画像での折曲げ加工状態を示す説明図である。
【図13】ワーク端面表示装置の画像での折曲げ加工状態を示す説明図である。
【図14】ワーク端面表示装置の画像での折曲げ加工状態を示す説明図である。
【図15】ワーク端面表示装置の画像での折曲げ加工状態を示す説明図である。
【図16】ワーク端面表示装置の画像での折曲げ加工状態を示す説明図である。
【図17】本発明の他の実施の形態のワーク曲げ角度検出装置の概略的な説明図である。
【図18】本発明の他の実施の形態の折曲げ加工システムのフローチャート図である。
【図19】本発明の他の実施の形態の折曲げ加工時の概略的な説明図である。
【図20】本発明の他の実施の形態の折曲げ加工時の概略的な説明図である。
【図21】本発明の他の実施の形態の折曲げ加工時の概略的な説明図である。
【図22】従来の折曲げ加工システムのフローチャート図である。
【符号の説明】
1 折曲げ加工機
13 ボトムダイ
17 トップダイ
19 ラム上下駆動装置
35 ベンド前後駆動装置
45 ベンドビーム
47 ベンドクラウニング装置
67 ベンド上下駆動装置
81 CCDカメラ(ワーク撮像手段)
87 ワーク端面表示装置
95 制御装置
97 メモリ
117 比較判断装置
119 演算装置
121 第1指令部
123 第2指令部
125 ワーク曲げ角度検出装置
129 第1検出ピン(第1検出部材)
131 第2検出ピン(第2検出部材)
135 第1位置センサ(第1位置測定装置)
137 第2位置センサ(第2位置測定装置)

Claims (2)

  1. ボトムダイ(13)とトップダイ(17)によってクランプされたワーク(W)の突出部を上下方向へ折り曲げる上曲げ型(59)及び下曲げ型(61)を備えた曲げ型ホルダ(55)を前後方向に駆動するベンド前後駆動装置(35)を備えると共に前記曲げ型ホルダ(55)を上下動するベンド上下駆動装置(67)を備え、前記ベンド前後駆動装置(35)及びベンド上下駆動装置(67)を制御する制御装置(95)を備えた折曲げ加工システムによる折曲げ加工方法において、
    前記ボトムダイ(13)の左右両側に備えた左右のワーク撮像手段(81)によって撮像したワーク(W)の左右のフランジ長さ(L 、L )を検出測定するステップ(S22)と、
    検出測定した左右のフランジ長さ(L 、L )と目標長さ(L )とを比較し、前記左右のフランジ長さ(L 、L )を前記目標長さ(L )に一致させるステップ(S23〜S26)と、
    前記左右のフランジ長さ(L 、L )と目標長さ(L )とが一致した後に左右のフランジの曲げ加工を行うステップ(S27)と、
    前記左右のワーク撮像手段(81)によって撮像したワーク(W)の左右の折曲げ加工状態を、前記制御装置(95)に備えたワーク端面表示装置(87)の左右に同時に表示して、当該ワーク端面表示装置(87)の画面に表示されている左右の目標角度ライン(SL)に前記ワーク(W)のフランジ面が重なるまで曲げ加工を行うステップ(S5)と、
    前記ワーク端面表示装置(87)の画面に表示されている左右の目標角度ライン(SL)にワーク(W)のフランジ面が重なるように曲げ加工を行い、前記上下の曲げ型(59、61)がワーク(W)から離れるまで後退してワーク(W)のスプリングバック量(Δθ)を前記左右のワーク撮像手段(81)によって測定するステップ(S12)と、
    前記ワーク(W)の目標角度と前記スプリングバック量(Δθ)との角度差を仮目標角度として演算し、この仮目標角度を仮目標ライン(TL)として前記ワーク端面表示装置(87)の左右に同時に表示し、左右の仮目標ライン(TL)にワーク(W)の左右のフランジ面が重なるまで曲げ加工を行うステップ(S13、S4)と、
    ワーク(W)を目標角度に曲げ加工するための前記曲げ型ホルダ(55)の最終座標位置データを前記制御装置(95)のメモリ(97)に登録するステップ(S9、S10)と、
    を備えていることを特徴とする折曲げ加工方法。
  2. ボトムダイ(13)とトップダイ(17)によってクランプされたワーク(W)の突出部を上下方向へ折り曲げる上曲げ型(59)及び下曲げ型(61)を備えた曲げ型ホルダ(55)を前後方向に駆動するベンド前後駆動装置(35)を備えると共に前記曲げ型ホルダ(55)を上下動するベンド上下駆動装置(67)を備え、前記ベンド前後駆動装置(35)、ベンド上下駆動装置(67)を制御する制御装置(95)を備えた折曲げシステムにおいて、
    前記ボトムダイ(13)の左右両側に備えられた左右のワーク撮像手段(81)と、
    上記左右のワーク撮像手段(81)によって撮像されたワーク(W)の左右端面の曲げ加工状態及び左右の目標角度ライン(SL)を、左右同時に表示するワーク端面表示装置(87)と、
    前記左右のワーク撮像手段(81)によって撮像し検出されたワーク(W)の左右のフランジ長さ(L 、L )を目標長さ(L )と比較し、左右のフランジ長さ(L 、L )を目標長さ(L )に合わせるべく、前記ワーク(W)の位置決めを行うマニピュレータの旋回又は移動による位置決め動作の指令を与える機能を有する比較判断装置(17)と、
    前記左右の目標角度ライン(SL)にワーク(W)のフランジ面が重なるように曲げ加工を行った後に前記左右のワーク撮像手段(18)により測定したスプリングバック後のワーク(W)の測定曲げ角度と目標角度との角度差によりスプリングバック量(Δθ)を演算し、前記目標角度にスプリングバック量を付加して仮目標角度(TL)を演算し、この仮目標角度(TL)を前記ワーク端面表示装置(87)の画面上に表示させる演算装置(119)と、
    前記ワーク端面表示装置(87)に表示された左右の仮目標角度(TL)にワーク(W)のフランジ面が重なるように曲げ加工を行ったときの前記曲げ型ホルダ(55)の最終座標位置のデータを記憶するメモリ(97)と、
    を備えていることを特徴とする折曲げ加工システム。
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