JP4450704B2 - 基板処理装置、半導体装置の製造方法、基板処理装置の輸送方法およびボートエレベータの設置方法 - Google Patents
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従来のバッチ式縦形ホットウオール形熱処理装置においては、ボートエレベータは送りねじ軸装置によって構成されて待機室に縦形に設置されており、送りねじ軸は下端が待機室において支持され、上端において待機室の外部に設置されたモータによって回転駆動されるようになっている。
そこで、ボートエレベータの駆動軸側アッシーを待機室の外部である筐体の上に設置するとともに、ボートエレベータの昇降体とボートとを昇降軸によって連結し、昇降軸をベローズによって囲うことにより、ボートエレベータからの有機物質の飛散を防止することが、提案されている。例えば、特許文献1参照。
(1)基板をボートに保持した状態で処理する処理室と、この処理室の下側に連設されて前記ボートが前記処理室に対して待機する待機室と、前記ボートを支持する蓋体と、前記蓋体を支持するアームと、前記ボートを前記アームおよび前記蓋体を介して前記処理室と前記待機室との間で昇降させるボートエレベータとを備えており、
前記ボートエレベータは、前記待機室に挿通し前記待機室において前記アームを支持して昇降する昇降軸と、前記待機室の外部に配置されて前記昇降軸を昇降させる駆動軸と、前記待機室の外部に配置されて前記昇降軸に連結される昇降軸側昇降体と、前記待機室の外部に配置されて前記駆動軸に連結される駆動軸側昇降体とを有し、前記昇降軸側昇降体と前記駆動軸側昇降体とは連結自在に構成されていることを特徴とする基板処理装置。
(2)基板をボートに保持した状態で処理する処理室と、この処理室の下側に連結されて前記ボートが前記処理室に対して待機する待機室と、前記ボートを支持する蓋体と、前記蓋体を支持するアームと、前記ボートを前記アームおよび前記蓋体を介して前記処理室と前記待機室との間で昇降させるボートエレベータとを備えており、
前記ボートエレベータは、前記待機室に挿通し前記待機室において前記アームを支持して昇降する昇降軸と、前記待機室の外部に配置されて前記昇降軸を昇降させる駆動軸と、前記駆動軸の昇降を案内するガイド軸と、前記待機室の外部に配置されて前記昇降軸に連結される昇降軸側昇降体と、前記待機室の外部に配置されて前記駆動軸および前記ガイド軸に連結される駆動軸側昇降体とを有し、前記昇降軸側昇降体と前記駆動軸側昇降体とは連結自在に構成されていることを特徴とする基板処理装置。
(3)基板をボートに保持した状態で処理する処理室と、この処理室の下側に連設されて前記ボートが前記処理室に対して待機する待機室と、前記ボートを支持する蓋体と、前記蓋体を支持するアームと、前記ボートを前記アームおよび前記蓋体を介して前記処理室と前記待機室との間で昇降させるボートエレベータとを備えており、
前記ボートエレベータは、前記待機室に挿通し前記待機室において前記アームを支持して昇降する昇降軸と、前記待機室の外部に配置されて前記昇降軸を昇降させる駆動軸と、前記待機室の外部に配置されて前記昇降軸に連結される昇降軸側昇降体と、前記待機室の外部に配置されて前記駆動軸に連結される駆動軸側昇降体とを有し、前記昇降軸側昇降体と前記駆動軸側昇降体とを接続し、前記昇降軸側昇降体を前記待機室の筐体に固定することにより、前記駆動軸を昇降させるように構成されていることを特徴とする基板処理装置。
(4)基板をボートに保持した状態で処理する処理室と、前記処理室を加熱するヒータユニットと、前記処理室にガスを供給するガス供給手段と、前記処理室を排気する排気手段と、前記処理室の下側に連設されて前記ボートが前記処理室に対して待機する待機室と、前記ボートを支持する蓋体と、前記蓋体を支持するアームと、前記ボートを前記アームおよび前記蓋体を介して前記処理室と前記待機室との間で昇降させるボートエレベータとを備えており、
前記ボートエレベータは、前記待機室に挿通し前記待機室において前記アームを支持して昇降する昇降軸と、前記待機室の外部に配置されて前記昇降軸を昇降させる駆動軸と、前記待機室の外部に配置されて前記昇降軸に連結される昇降軸側昇降体と、前記待機室の外部に配置されて前記駆動軸に連結される駆動軸側昇降体とを有し、前記昇降軸側昇降体と前記駆動軸側昇降体とは連結自在に構成されていることを特徴とする基板処理装置を使用した半導体装置の製造方法であって、
前記アームに前記蓋体を介して支持された前記ボートに前記基板を移載するステップと、
前記駆動軸を駆動させることにより、前記昇降軸と共に前記アーム、前記蓋体および前記ボートを上昇させるステップと、
前記蓋体が前記処理室に到達するまで前記ボートを前記処理室に搬入するステップと、
前記処理室を前記ヒータユニットによって加熱するステップと、
前記処理室に前記ガス供給手段からガスを供給するステップと、
前記処理室を前記排気手段から排気するステップと、
を備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
基板処理装置の輸送等に際しては、昇降軸と駆動軸との連結を解除して駆動軸の位置を下げることにより、ボートエレベータの全高を低くすることができるので、基板処理装置の全高を輸送可能寸法に収めることができる。
輸送後等の再組み立て時には、駆動軸の位置を上げた後に、昇降軸と駆動軸とを連結することにより、エレベータを簡単かつ自動的に元の状態に戻すことができるので、再組み立て後の調整作業を省略ないしは簡略化することができる。
筐体11の天井壁にはボート搬入搬出口16が開設されており、ボート搬入搬出口16は処理室と待機室とを隔離する仕切弁としてのシャッタ17によって開閉されるようになっている。筐体11の上にはヒータユニット18が垂直方向に設置されており、ヒータユニット18の内部には処理室20を形成するプロセスチューブ19が配置されている。プロセスチューブ19は上端が閉塞し下端が開口した円筒形状に形成されてヒータユニット18に同心円に配置されており、プロセスチューブ19の円筒中空部によって処理室20が構成されている。
プロセスチューブ19の下端部には処理室20に原料ガスやパージガス等を供給するためのガス供給手段としてのガス供給管21と、プロセスチューブ19の内部を排気するための排気手段としての排気管22とが接続されている。
ボートエレベータ23は駆動軸側アッシー23aと昇降軸側アッシー23bとから構成されており、駆動軸側アッシー23aは矩形の平板形状に形成された上側端板24と、横長の直方体形状に形成された下側端板25とを備えている。上側端板24と下側端板25との間には一対のガイド軸26、26が左右方向に間隔をおいてそれぞれ垂直に敷設されている。左右のガイド軸26、26には駆動軸側昇降体27が垂直方向に昇降自在に支承されている。駆動軸側昇降体27は横長の直方体形状に形成されており、駆動軸側昇降体27の横幅の寸法は下側端板25の横幅の寸法と略等しくなるように設定されている。
上側端板24と下側端板25との間における左右のガイド軸26、26の間には、駆動軸としての送りねじ軸29が垂直に敷設されており、送りねじ軸29は減速装置付きモータ(以下、モータという。)28によって正逆方向に回転駆動されるように構成されている。駆動軸側昇降体27の送りねじ軸29が貫通した部位にはナット30が設置されており、ナット30には送りねじ軸29が垂直方向に進退自在に螺合されている。なお、作動やバックラッシュを良好なものとするために、ナット30と送りねじ軸29との螺合部には、ボールねじ機構が使用されている。
筐体11の背面壁の下部には、アングル型鋼形状に形成された仮支持ブラケット34、34が左右で一対、左右両端にそれぞれ配置されて固定されている。左右の仮支持ブラケット34、34の対向面間の寸法は下側端板25の横幅の寸法よりも狭小に設定されており、かつ、左右の仮支持ブラケット34、34はモータ28等の下側端板25から下方に突出した部品を避ける位置に設けられている。
図2に示されているように、昇降軸側昇降体36の天井壁の中央には、円筒形状に形成された昇降軸38が垂直方向に固定されており、昇降軸38とねじ軸29、一対のガイド軸26、26とは平行に配置されている。送りねじ軸29と一対のガイド軸26、26とは水平方向に一列に配置されているとともに、ねじ軸29を挟んで対称形に配置されている。昇降軸38の中空部39には昇降軸38の内径よりも小径の外径を有する円筒形状に形成された内筒40が同心円に配置されて固定されている。
ボート13は複数枚(例えば、25枚、50枚、75枚、100枚ずつ等)のウエハ1をその中心を揃えて水平に支持した状態で、処理室20に対してボートエレベータ23による昇降台43の昇降に伴って搬入搬出するように構成されている。
昇降台43の上面には蓋体としてのシールキャップ53がシールリング52を介されて設置されている。シールキャップ53は処理室20の炉口になる筐体11のボート搬入搬出口16をシールするように構成されている。
シールキャップ53の内部には冷却水58が流通する通水路59が開設されており、通水路59には冷却装置54の冷却水が導入側連絡管60によって導入されるようになっている。通水路59には導出側連絡管61の一端が接続されており、導出側連絡管61の他端は昇降軸38の中空部39の下端に接続されている。昇降軸38の中空部39の上端には冷却水排出管62が接続されており、冷却水排出管62は冷却水供給源57に接続されるようになっている。したがって、昇降軸38の中空部39には冷却水58が下端の導出側連絡管61から導入されて上端の冷却水排出管62から排出されることによって流通するようになっている。
なお、内筒40の中空部にはボート回転駆動用モータ51の電力供給電線63が挿通されて、外部に引き出されている。
この際、図2に示されているように、ボート搬入搬出口16がシャッタ17によって閉鎖されることにより、処理室20の高温雰囲気が待機室12に流入することは防止されている。このため、装填途中のウエハ1および装填されたウエハ1が高温雰囲気に晒されることはなく、ウエハ1が高温雰囲気に晒されることによる自然酸化等の弊害の派生は防止されることになる。
ボート13が所定の位置となる上限に達すると、シールキャップ53の上面の周辺部がボート搬入搬出口16をシール状態に閉塞するため、処理室20は気密に閉じられた状態になる。
この際、ボート13がボート回転駆動用モータ51によって回転されることにより、原料ガスがウエハ1の表面に均一に接触される。このため、ウエハ1にはCVD膜が均一に形成される。
この際、ベローズ42は昇降軸側昇降体36の下降に伴って下方向に短縮する。
したがって、ウエハ移載装置によるウエハ1のボート13からの脱装作業は昇降軸38の自然冷却を待つことなく、直ちに実施することができる。つまり、昇降軸38の自然冷却の待ち時間を省略することができるため、ウエハ1のボート13からの脱装作業のスループットの低下を防止することができる。
次に、待機室12のウエハ搬入搬出口14がゲート15によって開放され、ボート13の処理済みウエハ1がウエハ移載装置によって脱装(ディスチャージング)される。
この際、昇降軸38の熱膨張が防止されることにより、ボート13の基準高さがずれるのを防止されているため、ウエハ移載装置による処理済みウエハ1のボート13からの脱装作業は適正かつ迅速に実行されることになる。
まず、図5に示されているように、駆動軸側昇降体27および昇降軸側昇降体36が下限位置に下ろされた状態において、筐体11の天井壁の上面に固定具37によって固定される。
この状態においては、上側端板24は充分に下降しているので、ボートエレベータ23の上端の位置は充分に低くなっている。すなわち、ロードロック式熱処理装置10の全高は輸送等が実施可能な高さになっている。
また、この状態においては、下側端板25が左右の仮支持ブラケット34、34に支持されているとともに、駆動軸側昇降体27および昇降軸側昇降体36が固定具37によって筐体11に連結されていることにより、ボートエレベータ23は筐体11に固定された状態になっているので、ロードロック式熱処理装置10はこのままの状態でも安全に輸送することができる。
なお、輸送時に、左右の仮支持ブラケット34、34にボートエレベータ23をねじ止め等を施し、固定してもよい。
駆動軸側アッシー23aを筐体11から独立させて輸送する場合には、ロードロック式熱処理装置10の全高をより一層低く設定することができるばかりでなく、輸送中の振動等に比較的に弱い駆動軸側アッシー23aをより一層安全に輸送することができる。
まず、図8に示されているように、駆動軸側アッシー23aが筐体11から独立されている場合においては、図7に示されているように、駆動軸側アッシー23aが左右の仮支持ブラケット34、34の上に載置された後に、駆動軸側アッシー23aと昇降軸側アッシー23bとがねじ部材35によって固定される。
図6に示されているように、下側端板25が左右のブラケット31、31の上に一致した時点でモータ28の回転を停止させる。
Claims (4)
- 基板をボートに保持した状態で処理する処理室と、
この処理室の下側に連設されて前記ボートが前記処理室に対して待機する待機室と、
前記ボートを支持する蓋体と、
前記蓋体を支持するアームと、
前記ボートを前記アームおよび前記蓋体を介して前記処理室と前記待機室との間で昇降させるボートエレベータであって、前記待機室に挿通し前記待機室において前記アームを支持して昇降する昇降軸と、前記待機室の外部に配置されて前記昇降軸を昇降させる駆動軸と、前記待機室の外部に配置されて前記昇降軸に連結される昇降軸側昇降体と、前記待機室の外部に配置されて前記駆動軸に連結される駆動軸側昇降体とを有するボートエレベータと、
前記駆動軸昇降体を前記待機室の筐体に据付ける据付手段と、
前記据付手段を前記駆動軸昇降体から取り外した状態で前記駆動軸を昇降させるように前記昇降軸側昇降体を前記筐体に固定する固定具と、
を備える基板処理装置。 - 処理室の下側に連設される待機室に挿通し前記待機室においてアームを支持して昇降する昇降軸と、前記待機室の外部に配置されて前記昇降軸を昇降させる駆動軸と、前記待機室の外部に配置されて前記昇降軸に連結される昇降軸側昇降体と、前記待機室の外部に配置されて前記駆動軸に連結される駆動軸側昇降体とを有するボートエレベータであって、該ボートエレベータの前記昇降軸側昇降体を固定具により前記待機室の筐体に固定し、前記駆動軸を前記昇降軸側昇降体に対し上昇させるステップと、
据付手段により前記筐体に前記昇降側昇降体を固定し、前記固定具を前記筐体および前記昇降軸側昇降体から取り外すステップと、
前記アームが支持する蓋体に支持されたボートに基板が保持された状態で、前記ボートエレベータにより前記アームおよび前記蓋体を介して前記アームを上昇させて前記待機室から前記処理室へ前記ボートを上昇させて搬入するステップと、
前記処理室で基板を処理するステップと、
を有する半導体装置の製造方法。 - 基板をボートに保持した状態で処理する処理室の下側に連設される待機室であって、前記ボートが前記処理室に対して待機する待機室に挿通し、前記待機室においてアームを支持して昇降する昇降軸と、前記待機室の外部に配置されて前記昇降軸を昇降させる駆動軸と、前記待機室の外部に配置されて前記昇降軸に連結される昇降軸側昇降体と、前記待機室の外部に配置されて前記駆動軸に連結される駆動軸側昇降体とを有するボートエレベータであって、前記ボートを支持する蓋体および前記蓋体を支持するアームを介して前記ボートを、前記処理室と前記待機室との間で昇降させるボートエレベータの前記昇降軸側昇降体を固定具により前記待機室の筐体に固定し、前記筐体に固定された据付手段から前記昇降側昇降体を取り外すステップと、
前記駆動軸を前記昇降軸側昇降体に対し下降させるステップと、
を有する基板処理装置の輸送方法。 - 基板をボートに保持した状態で処理する処理室の下側に連設される待機室であって、前記ボートが前記処理室に対して待機する待機室に挿通し、前記待機室においてアームを支持して昇降する昇降軸と、前記待機室の外部に配置されて前記昇降軸を昇降させる駆動軸と、前記待機室の外部に配置されて前記昇降軸に連結される昇降軸側昇降体と、前記待機室の外部に配置されて前記駆動軸に連結される駆動軸側昇降体とを有するボートエレベータであって、前記ボートを支持する蓋体および前記蓋体を支持するアームを介して前記ボートを、前記処理室と前記待機室との間で昇降させるボートエレベータの前記昇降軸側昇降体を固定具により前記待機室の筐体に固定した状態で、前記駆動軸を前記昇降軸側昇降体に対し上昇させるステップと、
据付手段により前記筐体に前記昇降側昇降体を固定し、前記固定具を前記筐体および前記昇降軸側昇降体から取り外すステップと、
を有するボートエレベータの設置方法。
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