JP4450670B2 - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの複合機等の画像形成装置及びこの画像形成装置に用いられる現像装置に関する。
従来、現像ハウジング内に、現像ローラと2本の搬送スクリューを平行に設けた現像装置において、これら2本の搬送スクリューの間に、トナー搬送方向の上流側及び下流側の両端の連通部を除いて仕切り板を設け、トナー(現像剤)の循環通路を設けたものが公知である。また、この従来例によれば、、搬送スクリューの材質として、例えば、ABS、PC、PS、PBT等の各種樹脂が紹介されており、かつ、キャリアとトナーからなる2成分系現像剤が使用されている(特許文献1参照)。
また、特許文献2には、スクリューパイプの内側の現像剤を流入側から流出側に搬送する送り羽根と、スクリューパイプの外側の現像剤を流出側から流入側に搬送する突条とを設けた撹拌スクリューを有し、スクリューパイプの内面の表面粗さを小さくして摩擦係数を小さくし、外側はブラスト処理等によって摩擦係数を大きくした技術が開示されている。
更に、特許文献3には、現像室には現像剤の循環経路が規定されていて、この循環経路を通して現像剤を撹拌搬送するための2つの螺旋羽根部材が配設されている。循環経路中の、トナーカートリッジからトナーが導入されるトナー受け入れ領域の下流側において、一方の螺旋羽根部材の外径を小さくして搬送能力を局部的に低減させた技術が開示されている。
特開平10−171251号公報 特開平8−44208号公報 特開2001ー235933号公報
しかしながら、特許文献1において、例えばABS、PC、PSなどの各種樹脂のうちのいずれかの樹脂で2本の搬送スクリューを作成し、かつ1成分系の磁性トナーを用いた場合は2成分系の磁性トナーとの成分上の違いにより、搬送スクリューにトナーがこびりつき易い。特に、高濃度の原稿使用時で高速機(高画像形成速度)においては、図5に示すように、トナー補給口127の下流部A(ハッチング部)など、特にトナー搬送圧が上昇しやすい箇所における搬送スクリューにトナーがこびりつき易い。また、図6に示すように、トナー搬送方向の特に下流側の連通部125において、2本の搬送スクリュー122、123の間でトナーを受け渡す部分B(ハッチング部)にトナーが滞留し、よどみが生じて搬送がスムーズにいかない。
一方、2本の搬送スクリュー122,123の両方にPBT等の低摩擦性の樹脂を用いた場合、特に低濃度原稿使用時で低速機(低画像形成速度)においては、トナーの搬送量が過剰となり、2本の搬送スクリュー122,123の間でトナーを受け渡す連通部124、125において、トナーが凝集し、よどみが生じて搬送がスムーズにいかなかった。
また、特許文献2に開示された技術によると、スクリューパイプの内面にフッ素樹脂やシリコン樹脂を塗布して表面粗さを小さくしているが、この場合、耐摩耗性に問題がある。
更に、特許文献3に開示された技術によると、特許文献1の場合と同様に、トナー受け入れ領域の下流側においてトナーのよどみが発生するおそれがある。
そこで、本発明は、現像室内で搬送されるトナーの滞留を解消してトナーの搬送効率を改善すると共に、原稿濃度及び画像形成速度に影響されないような画像形成装置及びこの画像形成装置に用いられる現像装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、(1)現像ローラを収容した現像ハウジングと、(2)この現像ハウジング内において前記現像ローラと略平行に設けられてトナーを搬送する第1の搬送スクリューと、(3)前記現像ローラと前記第1の搬送スクリューとの間に設けられてトナーを搬送する第2の搬送スクリューと、(4)前記第1の搬送スクリューと前記第2の搬送スクリューとの間で、トナー搬送方向の上流側及び下流側の両端の連通部を除いて立設された仕切板と、を有する現像装置である。そして、前記第1の搬送スクリューによるトナー搬送方向の中途部に対応する前記現像ハウジングに、トナー補給口を形成し、前記第1の搬送スクリューを、前記第2の搬送スクリューよりも低摩擦性かつトナー難付着性の材料で形成したものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の現像装置において、トナー搬送方向の下流側の前記連通部に対応する前記第1の搬送スクリューの一部を、前記第2の搬送スクリューよりも低摩擦性かつトナー難付着性の材料で形成したものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の現像装置において、前記低摩擦性かつトナー難付着性の材料は、ポリブチルテレフタラート(PBT)であることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の現像装置と、この現像装置から供給されるトナーによって静電潜像が現像される感光体と、この感光体上のトナー像を転写材に転写する転写デバイスと、転写材に転写されたトナー像を転写材に定着させる定着デバイスと、を備えた画像形成装置に関するものである。
本発明によれば、現像ローラと第1の搬送スクリュー及び第2の搬送スクリューを備え、第1の搬送スクリューによるトナー搬送方向の中途部に対応する現像ハウジングに、トナー補給口を形成し、第1の搬送スクリューを、第2の搬送スクリューよりも低摩擦性かつトナー難付着性の材料で形成したことにより、搬送スクリューへのトナーの付着が防止され、原稿濃度、印字速度などに関わらずトナーの搬送特性を良好に維持することができる。また、第1の搬送スクリューのトナー搬送方向の下流側にのみ低摩擦性かつトナー難付着性の材料を用いた場合、トナー搬送方向の上流側からの搬送圧を抑制しつつ、新しいトナーが少しづつ供給されて、トナーの搬送特性を良好に維持することができる。
更に、新しいトナーが少しづつ現像ローラ側に供給されることで、トナーの帯電が安定するため、安定した画像を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳述する。

(画像形成装置の概略構成)
図1は、画像形成装置1を模式的に示した概略構成図である。この画像形成装置1は、画像形成装置本体2内にプリント用紙、プラスチックフィルム等のシート材Pを給紙トレイ3から送り出すピックアップローラ4と、このピックアップローラ4から送り出されたシート材Pをシート搬送路Rに沿って搬送するシート搬送部5と、このシート搬送部5によって搬送されたシート材Pに画像を形成する画像形成部6と、この画像形成部6によってシート材に形成された画像を定着させる定着装置7と、この定着装置7で画像が定着されたシート材Pを排紙トレイ8へ排出するシート排出部9と、を備えて大略構成されている。
(画像形成部の構成)
次に、画像形成部6の構成について簡単に説明する。画像形成部6は、ドラム型の感光体ドラム10と、その周囲に配置された帯電器11と、感光体ドラム10における帯電器11よりも回転方向下流側の位置にレーザ照射を行う露光器12A及び反射ミラー12B等からなるスキャナユニット12と、現像装置13と、転写部14と、除電器15と、感光体ドラム10の表面からシート材Pを分離させるシート分離手段18と、クリーニング装置19と、を備えて大略構成されている。
上述した感光体ドラム10は、図示しない駆動手段によって所定のプロセススピード(周速度)で矢印A方向に回転駆動される。そして、感光体ドラム10は、帯電器11によって表面が均一に所定の極性・電位で帯電される。
帯電後の感光体ドラム10は、スキャナユニット12によって静電潜像が形成される。スキャナユニット12の露光器12Aは、図示しない画像処理部から入力された画像情報に基づいてON/OFF制御されるレーザ光を発生させ反射ミラー12Bで反射させて、帯電後の感光体ドラム10の表面に照射し、レーザ光照射部分の電荷を除去して画像情報に応じた静電潜像を形成する。そして、感光体ドラム10の表面に形成された静電潜像は、現像装置13によって、電荷を有するトナーが静電的に付着されてトナー像として現像される。このトナーとしては、一般に、合成樹脂製の粉体が使用される。なお、図示しないが、スキャナユニット12は例えばポリゴンミラー等の各種の光学系を備えている。
こうして、感光体ドラム10の表面に形成されたトナー像は、給紙トレイ3から供給されるシート材Pに転写される。給紙トレイ3内に収納されたシート材Pは、ピックアップローラ4や、図示しない搬送ローラや、レジストローラ対17によって、感光体ドラム10と転写部14との間の転写ニップ部に供給される。この際、シート材Pは、レジストローラ対17によって、感光体ドラム10の表面に形成されているトナー像とタイミングを合わせるようにして転写ニップ部に供給される。この転写ニップ部に供給されたシート材Pは、転写ニップ部によって挟持搬送されながら、感光体ドラム10の表面のトナー像が、転写部14によって静電的に表面に転写される。
そして、トナー像が転写されたシート材Pは、感光体ドラム10から分離して定着装置7に搬送される。なお、転写後のシート材Pが感光体ドラム10から分離していない場合は、シート分離手段18にて強制的に感光体ドラム10から分離されて定着装置7へ搬送されるようになっている。また、トナー像転写後の感光体ドラム10は、転写時にシート材Pに転写されないで表面に残ったトナー(残留トナー)がクリーニング装置19によって除去され、次の画像形成に供される。
定着装置7は、図示しないヒータを内蔵する定着ローラ7Aと、この定着ローラ7Aに圧接される加圧ローラ7Bとを備え、これら定着ローラ7Aと加圧ローラ7Bは、定着装置フレーム7Cに軸支されている。
(現像装置の構成)
図2は、第1の実施の形態の現像装置13の平面図であり、図3は、現像装置13の断面側面図である。この現像装置13は、感光体ドラム10にトナーを供給する現像ローラ20が回動可能に収容されたハウジング21と、このハウジング21に着脱自在に取り付けられるトナーカートリッジ28とを備えている。このハウジング21の現像室29内には、前記現像ローラ20の他に、現像ローラ20と略平行に設けられて、トナーを撹拌しながら現像ローラ20側に向けてトナーを送り出す第1の搬送スクリュー22、及び第2の搬送スクリュー23が設けられている。第2の搬送スクリュー23は、第1の搬送スクリュー22と現像ローラ20との間に設けられている。また、第1の搬送スクリュー22によるトナー搬送方向の中途部に対応するハウジング21には、トナーの補給口27が形成されている。そして、第1の搬送スクリュー22及び第2の搬送スクリュー23等が収容された現像室29には、トナーカートリッジ28から、前記補給口27を介してトナーが補給(自由落下)されるようになっている。
この補給口27は、トナーカートリッジ28に形成された開口部30に対向するように形成されている。トナーカートリッジ28は、その内部に図示しないシャッタが回動可能に収容されていて、このシャッタによって前記開口部30が開閉されるようになっている。なお、トナーカートリッジ28から補給口27へのトナーの補給は、自由落下ではあるが、そのトナー落下量はセンサ等により検知されて調整されるようになっている。また、現像ローラ20は、固定のマグネット(N1,S1、S2)と回転自在なスリーブ(図示せず)により構成されている。現像ローラ20の外周には、磁性ブレード31が近接して設けられている。
また、ハウジング21の現像室29内におけるトナー搬送方向の上流側(図2における第1の搬送スクリュー22の左側)と下流側(図2における第1の搬送スクリュー22の右側)の両端部には、連通部24,25が形成されている。トナーは、この連通部24,25により現像室29内を連通可能とされている。更に、第1の搬送スクリュー22と前記第2の搬送スクリュー23との間には、前記連通部24,25を除く部分に、仕切板26がハウジング21から立設されている。
また、第1の搬送スクリュー22及び第2の搬送スクリュー23は、現像室29内において前記連通部24,25を通じてトナーが循環できるように、第1及び第2の搬送スクリュー22,23の螺旋羽根22a、23aの形状及び回転方向が規定されている。そして、本実施の形態では、第1の搬送スクリュー22をポリブチルテレフタラート(PBT)で形成し、第2の搬送スクリュー23をABS樹脂で形成したものである。このように、第1の搬送スクリュー22のみをポリブチルテレフタラート(PBT)で形成したのは、若しも第1と第2の搬送スクリュー22、23を、両方ともポリブチルテレフタラート(PBT)のような低摩擦性の樹脂で形成したとすると、特に低濃度原稿使用時、かつ低速機(低画像形成速度)においてトナーの搬送量が過剰となるからである。また、このように、トナーの搬送量が過剰となる結果、連通部24,25のトナーを受け渡す部分にトナーが凝集し、トナーの輸送がうまくいかなくなるおそれがあるからである。
また、本実施の形態では、トナーとして1成分(トナー)現像剤を用い、トナーは体積平均粒径7.2μm(磁性粉含有量41wt%)の大きさの正帯電型磁性トナーを用いた。このトナーは、主に樹脂と磁性体で構成されている。一般に、1成分現像剤のトナーは、粒径が小さい。これに対し、2成分(トナーとキャリア)現像剤は、このトナー以外にも粒径の大きいキャリアが混合されている。このような両現像剤の構成上の違いから、1成分現像剤は、2成分現像剤に比べて流動性が劣ると共に、搬送スクリュー等にこびり付き易い性質があると考えられる。従って、本実施の形態に係る現像装置13は、1成分現像剤を使用する場合のみならず、1成分現像剤よりも流動性が良くて搬送スクリュー等にこびりつきにくい2成分現像剤を使用することができる。
図4は、第2の実施の形態の現像装置13を示すもので、この実施の形態では、第1の搬送スクリュー22の搬送方向の下流側の一部分(連通部25に対応する部分)22Aのみを、ポリブチルテレフタラート(PBT)で形成したものである。また、この第1の搬送スクリュー22の一部分22Aを除く部分と、第2の搬送スクリュー23の全てをABS樹脂で形成した。これは、上述したように、第1の搬送スクリュー22の搬送方向の下流側の、特にトナーの搬送圧が上昇し易い箇所の螺旋羽根22aにトナーがこびりつき易いので、これを防止するためである。こうして、第1の搬送スクリュー22の搬送方向の上流側の部分には、ポリブチルテレフタラート(PBT)等のような低摩擦性かつ難付着性の材質を用いていない。
なお、本実施の形態では、第1の搬送スクリュー22の一部分22Aを連通部25に対応して設けたが、必ずしも連通部25に対応させる必要はなく、連通部25の範囲内ならば良い。また、本実施の形態では、第1の搬送スクリュー22をポリブチルテレフタラート(PBT)で形成し、又は第1の搬送スクリュー22の一部分22Aのみに、ポリブチルテレフタラート(PBT)を用いた場合について説明したが、これに限らず、例えば第1の搬送スクリュー22の表面や、上記一部分22Aの表面を、PBTのような低摩擦性かつ難付着性の樹脂でコーティング等しても良い。
また、第1の実施の形態のように、第1の搬送スクリュー22をPBTで形成した場合(図2参照)は、第1の搬送スクリュー22の搬送性が向上するので、第1の搬送スクリュー22側と第2の搬送スクリュー23側のトナー量のバランスは崩れるが、第1の搬送スクリュー22から下流側の連通部25を介して第2の搬送スクリュー23の上流側へのトナーの受け渡しがうまくいくようになる。
また、第2の実施の形態のように、第1の搬送スクリュー22の一部をPBTで形成した場合(図4参照)は、第1の搬送スクリュー22の上流側から下流側に向けての搬送圧が抑制されて、下流側の連通部25でのトナーの受け渡し量のバランスが良くなる。
以上により、本実施の形態によれば、第1の搬送スクリュー22の下流側から第2の搬送スクリュー23の上流側へのトナーの受け渡しをうまく行うことで、補給された新しいトナーを少しづつながらも現像ローラ20側に送って、安定した画像を得ることができる。
本実施の形態では、第1の搬送スクリュー22をPBTで形成し、第2の搬送スクリュー23をABSで形成したが、その根拠を以下の実験から明らかにする。
(現像装置内を搬送されるトナー量)
表1は、第1及び第2の搬送スクリュー22、23の材質を変更し、材質の違いによる現像装置13内のトナーのインストール量を比較した結果を示すものである。測定方法としては、第1及び第2の搬送スクリュー22、23の両方の材質を、ABS樹脂、PC樹脂、又はPBT樹脂として、トナーのインストール量を測定した。なお、ここでの「インストール」とは、画像形成装置の新規納品時において装置を使用し始めるに当たり、トナーカートリッジ28から現像室29内への初期のトナー補給を行うことをいう。本実施例では、現像室29内のトナーを空にした状態から、トナーカートリッジ28内のトナーを補給していき、現像室29内に安定したトナー量が入っていると判断したときのトナー量を重さ(g)で比較したものである。
この測定結果によると、第1及び第2の搬送スクリュー22、23の材質として、PBT樹脂を用いた場合のインストール量は、ABS樹脂とPC樹脂を用いた場合に比較して約25gも増加している。すなわち、PBT樹脂ではトナーの搬送性能が優れている。なお、表1における「N」は実験の回数を表しており、本実施例では2回行っている。そして、この表1を見ると、同じ材質を用いた場合でも、実験回数のたびに多少のバラツキが生じている。更に、各実験回数におけるNo.1とNo.2では、第1及び第2の搬送スクリュー22、23として同じABS樹脂を用いているが、このように、同じ材質を用いた場合でも、ロット等の違いにより多少のバラツキが生じるのである。
Figure 0004450670

(搬送スクリューの材質について)
表2は、第1及び第2の搬送スクリュー22、23に用いられる材質の違いによる摩擦係数を比較したものである。なお、本実施例では、第1及び第2の搬送スクリュー22、23に用いられる材料として、ABS樹脂、PC樹脂、又はPBT樹脂を挙げたが、この他にも、例えばPOM,PA,PPS(ポリフェニリンサルファイド)、PEN(ポリエチレンナフタレート)等の各樹脂がある。また、この表2の値は、一般的な等級のものを用いた場合を示しており、例えば高摺動性の等級のものを用いた場合は数値が多少変化することになる。更に、ABS樹脂の場合は、高摺動性の等級のものを採用することで、摩擦係数が0.3にまで低下することが知られている。
この表2によれば、PBT樹脂はABS樹脂に比べて表面が平滑で、かつ低い摩擦係数を示している。このため、PBT樹脂を用いればトナーの付着もかなり軽減でき、搬送性も向上することになる。
Figure 0004450670

(コーティングについて)
表3は、第1の搬送スクリュー22の表面をフッ素樹脂でコーティングした場合に、用いた各種フッ素樹脂の摩擦係数を示している。フッ素樹脂は摩擦係数が小さく、非粘着性にも優れていることから、本実施例では、PTFE樹脂、PFA樹脂、TFE樹脂を用いたものである。
Figure 0004450670

(使用できる摩擦係数の範囲)
本実施例によれば、表1及び表2の結果から、第1の搬送スクリュー22に使用できる材質の摩擦係数として、μ≦0.34であれば、トナーの搬送性も良く、搬送スクリューへのトナーの付着も低減できると考えられる。また、0.35≦μ≦0.49とすると、トナーの搬送性はABS樹脂を用いた場合とあまり変わらないが、搬送スクリューの螺旋羽根へのトナーの付着が低減するので有効である。このように、螺旋羽根へのトナーの付着が低減すると、補給されたトナーが少しでも早く現像ローラ20側に受け渡されることになる。また、第1の搬送スクリュー22の下流側(図2及び図4の右端側)から、連通部25を介して、第2の搬送スクリュー23の上流側(図2及び図4の右端側)へのトナーの受け渡しをうまく行うことによって、補給された新しいトナーを少しづつながらも現像ローラ20側に供給することで、安定した画像を得ることができる。
(画像濃度比較)
表4は、第1の搬送スクリュー22を、図2(実施例1)と図4(実施例2)のようにPBT樹脂を用い、かつ第2の搬送スクリュー23にABS樹脂を用いた場合と、第1及び第2の搬送スクリュー22,23にABS樹脂を用いた場合と、の耐刷枚数を比較したものである。本実施例では、毎分20枚の装置を使用し、6%の文字原稿を使用して耐刷を行った。加速試験のため、高温/低湿環境(32.5℃/20%)において、1秒単発印字(常温での連続印字よりも画像濃度が低下し易い条件)を行った。画像濃度測定用サンプルは、センター部分に黒ベタ画像により測定した。画像濃度は反射濃度計TC−6DS(東京電色製)を使用した。
Figure 0004450670

(現像装置の構成の具体例)
現像ローラの外径 20mm
スリーブ材質 アルミ
スリーブ表面粗さ Rz=9.0±1.0μm
スリーブ内固定磁石 S2極 722ガウス
S1極 688ガウス
N1極 871ガウス
スリーブ周速度 148.5mm/sec
感光体とスリーブ間距離 0.32±0.01mm
感光体
正帯電型OPCドラム(外径30mm) 膜厚32μm
ドラム周速度 110mm/sec
本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機、及びこれらの複合機としての画像形成装置の現像装置として広く適用することができる。
本発明の画像形成装置を模式的に示した概略構成図である。 現像装置の本実施の形態の平面図である。 現像装置の断面図である。 現像装置の他の実施の形態の平面図である。 従来の現像装置の平面図である。 従来の現像装置の平面図である。
符号の説明
1……画像形成装置、13……現像装置、20……現像ローラ、21……ハウジング(現像ハウジング)、22……第1の搬送スクリュー、23……第2の搬送スクリュー、24……連通部、25……連通部、26……仕切板、27……補給口(トナー補給口)

Claims (4)

  1. 現像ローラを収容した現像ハウジングと、
    該現像ハウジング内において前記現像ローラと略平行に設けられてトナーを搬送する第1の搬送スクリューと、
    前記現像ローラと前記第1の搬送スクリューとの間に設けられてトナーを搬送する第2の搬送スクリューと、
    前記第1の搬送スクリューと前記第2の搬送スクリューとの間で、トナー搬送方向の上流側及び下流側の両端の連通部を除いて立設された仕切板と、
    を有する現像装置において、
    前記第1の搬送スクリューによるトナー搬送方向の中途部に対応する前記現像ハウジングに、トナー補給口を形成し、
    前記第1の搬送スクリューを、前記第2の搬送スクリューよりも低摩擦性かつトナー難付着性の材料で形成したことを特徴とする現像装置。
  2. トナー搬送方向の下流側の前記連通部に対応する前記第1の搬送スクリューの一部を、前記第2の搬送スクリューよりも低摩擦性かつトナー難付着性の材料で形成したことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記低摩擦性かつトナー難付着性の材料は、ポリブチルテレフタラート(PBT)であることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の現像装置と、この現像装置から供給されるトナーによって静電潜像が現像される感光体と、この感光体上のトナー像を転写材に転写する転写デバイスと、転写材に転写されたトナー像を転写材に定着させる定着デバイスと、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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