JP2005326487A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この現像装置13は、ハウジング21内において、現像ローラ20と略平行に設けられてトナーを搬送する第1の搬送スクリュー22と、現像ローラ20と第1の搬送スクリュー22との間に設けられてトナーを搬送する第2の搬送スクリュー23と、第1の搬送スクリュー22と第2の搬送スクリュー23との間で、トナー搬送方向の上流側及び下流側の両端の連通部24,25を除いて立設された仕切板26と、を有する。そして、第1の搬送スクリュー22によるトナー搬送方向の中途部に対応するハウジング21に、トナー補給口27を形成し、第1の搬送スクリュー22をポリブチルテレフタラート(PBT)で形成した。
【選択図】図2
Description
(画像形成装置の概略構成)
図1は、画像形成装置1を模式的に示した概略構成図である。この画像形成装置1は、画像形成装置本体2内にプリント用紙、プラスチックフィルム等のシート材Pを給紙トレイ3から送り出すピックアップローラ4と、このピックアップローラ4から送り出されたシート材Pをシート搬送路Rに沿って搬送するシート搬送部5と、このシート搬送部5によって搬送されたシート材Pに画像を形成する画像形成部6と、この画像形成部6によってシート材に形成された画像を定着させる定着装置7と、この定着装置7で画像が定着されたシート材Pを排紙トレイ8へ排出するシート排出部9と、を備えて大略構成されている。
(画像形成部の構成)
次に、画像形成部6の構成について簡単に説明する。画像形成部6は、ドラム型の感光体ドラム10と、その周囲に配置された帯電器11と、感光体ドラム10における帯電器11よりも回転方向下流側の位置にレーザ照射を行う露光器12A及び反射ミラー12B等からなるスキャナユニット12と、現像装置13と、転写部14と、除電器15と、感光体ドラム10の表面からシート材Pを分離させるシート分離手段18と、クリーニング装置19と、を備えて大略構成されている。
(現像装置の構成)
図2は、第1の実施の形態の現像装置13の平面図であり、図3は、現像装置13の断面側面図である。この現像装置13は、感光体ドラム10にトナーを供給する現像ローラ20が回動可能に収容されたハウジング21と、このハウジング21に着脱自在に取り付けられるトナーカートリッジ28とを備えている。このハウジング21の現像室29内には、前記現像ローラ20の他に、現像ローラ20と略平行に設けられて、トナーを撹拌しながら現像ローラ20側に向けてトナーを送り出す第1の搬送スクリュー22、及び第2の搬送スクリュー23が設けられている。第2の搬送スクリュー23は、第1の搬送スクリュー22と現像ローラ20との間に設けられている。また、第1の搬送スクリュー22によるトナー搬送方向の中途部に対応するハウジング21には、トナーの補給口27が形成されている。そして、第1の搬送スクリュー22及び第2の搬送スクリュー23等が収容された現像室29には、トナーカートリッジ28から、前記補給口27を介してトナーが補給(自由落下)されるようになっている。
(現像装置内を搬送されるトナー量)
表1は、第1及び第2の搬送スクリュー22、23の材質を変更し、材質の違いによる現像装置13内のトナーのインストール量を比較した結果を示すものである。測定方法としては、第1及び第2の搬送スクリュー22、23の両方の材質を、ABS樹脂、PC樹脂、又はPBT樹脂として、トナーのインストール量を測定した。なお、ここでの「インストール」とは、画像形成装置の新規納品時において装置を使用し始めるに当たり、トナーカートリッジ28から現像室29内への初期のトナー補給を行うことをいう。本実施例では、現像室29内のトナーを空にした状態から、トナーカートリッジ28内のトナーを補給していき、現像室29内に安定したトナー量が入っていると判断したときのトナー量を重さ(g)で比較したものである。
(搬送スクリューの材質について)
表2は、第1及び第2の搬送スクリュー22、23に用いられる材質の違いによる摩擦係数を比較したものである。なお、本実施例では、第1及び第2の搬送スクリュー22、23に用いられる材料として、ABS樹脂、PC樹脂、又はPBT樹脂を挙げたが、この他にも、例えばPOM,PA,PPS(ポリフェニリンサルファイド)、PEN(ポリエチレンナフタレート)等の各樹脂がある。また、この表2の値は、一般的な等級のものを用いた場合を示しており、例えば高摺動性の等級のものを用いた場合は数値が多少変化することになる。更に、ABS樹脂の場合は、高摺動性の等級のものを採用することで、摩擦係数が0.3にまで低下することが知られている。
(コーティングについて)
表3は、第1の搬送スクリュー22の表面をフッ素樹脂でコーティングした場合に、用いた各種フッ素樹脂の摩擦係数を示している。フッ素樹脂は摩擦係数が小さく、非粘着性にも優れていることから、本実施例では、PTFE樹脂、PFA樹脂、TFE樹脂を用いたものである。
(使用できる摩擦係数の範囲)
本実施例によれば、表1及び表2の結果から、第1の搬送スクリュー22に使用できる材質の摩擦係数として、μ≦0.34であれば、トナーの搬送性も良く、搬送スクリューへのトナーの付着も低減できると考えられる。また、0.35≦μ≦0.49とすると、トナーの搬送性はABS樹脂を用いた場合とあまり変わらないが、搬送スクリューの螺旋羽根へのトナーの付着が低減するので有効である。このように、螺旋羽根へのトナーの付着が低減すると、補給されたトナーが少しでも早く現像ローラ20側に受け渡されることになる。また、第1の搬送スクリュー22の下流側(図2及び図4の右端側)から、連通部25を介して、第2の搬送スクリュー23の上流側(図2及び図4の右端側)へのトナーの受け渡しをうまく行うことによって、補給された新しいトナーを少しづつながらも現像ローラ20側に供給することで、安定した画像を得ることができる。
(画像濃度比較)
表4は、第1の搬送スクリュー22を、図2(実施例1)と図4(実施例2)のようにPBT樹脂を用い、かつ第2の搬送スクリュー23にABS樹脂を用いた場合と、第1及び第2の搬送スクリュー22,23にABS樹脂を用いた場合と、の耐刷枚数を比較したものである。本実施例では、毎分20枚の装置を使用し、6%の文字原稿を使用して耐刷を行った。加速試験のため、高温/低湿環境(32.5℃/20%)において、1秒単発印字(常温での連続印字よりも画像濃度が低下し易い条件)を行った。画像濃度測定用サンプルは、センター部分に黒ベタ画像により測定した。画像濃度は反射濃度計TC−6DS(東京電色製)を使用した。
Claims (4)
- 現像ローラを収容した現像ハウジングと、
該現像ハウジング内において前記現像ローラと略平行に設けられてトナーを搬送する第1の搬送スクリューと、
前記現像ローラと前記第1の搬送スクリューとの間に設けられてトナーを搬送する第2の搬送スクリューと、
前記第1の搬送スクリューと前記第2の搬送スクリューとの間で、トナー搬送方向の上流側及び下流側の両端の連通部を除いて立設された仕切板と、
を有する現像装置において、
前記第1の搬送スクリューによるトナー搬送方向の中途部に対応する前記現像ハウジングに、トナー補給口を形成し、
前記第1の搬送スクリューを、前記第2の搬送スクリューよりも低摩擦性かつトナー難付着性の材料で形成したことを特徴とする現像装置。 - トナー搬送方向の下流側の前記連通部に対応する前記第1の搬送スクリューの一部を、前記第2の搬送スクリューよりも低摩擦性かつトナー難付着性の材料で形成したことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 前記低摩擦性かつトナー難付着性の材料は、ポリブチルテレフタラート(PBT)であることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
- 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の現像装置と、この現像装置から供給されるトナーによって静電潜像が現像される感光体と、この感光体上のトナー像を転写材に転写する転写デバイスと、転写材に転写されたトナー像を転写材に定着させる定着デバイスと、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009229630A (ja) * | 2008-03-21 | 2009-10-08 | Seiko Epson Corp | 現像装置、及び、画像形成装置 |
US8693923B2 (en) | 2011-06-17 | 2014-04-08 | Canon Kabushiki Kaisha | Developing apparatus |
JP2015194676A (ja) * | 2014-03-18 | 2015-11-05 | 株式会社リコー | 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
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2004
- 2004-05-12 JP JP2004142502A patent/JP4450670B2/ja not_active Expired - Fee Related
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