JP4450631B2 - Esd保護機能付き信号出力回路 - Google Patents

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Description

本発明は、ESD保護機能付き信号出力回路に関し、より詳細には、半導体集積回路製造技術によって製造され、半導体集積回路内の信号を半導体集積回路外部へ出力するための出力回路(例えば、デジタル信号の出力回路、一般的なアナログ信号出力用オペアンプ、オーディオアナログ信号用オペアンプ、ビデオ信号出力アンプ、スピーカーアンプ、ヘッドホンアンプ、アナログレファレンス信号出力回路等)に関し、特に、信号出力を行う出力端子に集積回路外部から静電気パルスが印加された場合に出力回路を良好に静電破壊(すなわち、ESD;electrostatic discharge)から保護することが可能であるESD保護機能付き信号出力回路に関する。
半導体集積回路内の信号を集積回路外へ出力する出力端子は、半導体外部へ直接つながっているため、半導体集積回路をプリント基板に実装する際、あるいは半導集積回路を実際に使用する際など、外部から静電気による時として数千ボルトにもなる高電圧の電荷が印加される機会が多い。このような静電気パルスによって半導体回路を永久的に破壊してしまわぬよう、半導体の出力端子は静電破壊に対して強い耐力を有することが望まれている。静電破壊に対して強い耐力を有する出力端子を実現するために、従来から様々な試みがなされている。
12は、従来のESD保護機能付き信号出力回路の一例を示す回路図で、特許文献1に記載されている信号出力回路を示している。
Q171、Q173はN型MOSトランジスタ、Q172はP型MOSトランジスタであり、半導体回路内の信号の入力端子INをQ171、Q172で構成するバッファ回路としてのインバータで出力端子OUTにデジタル信号を出力する出力回路である。
この半導体回路は、グランド電源VSSと正電源VDDとで駆動される。Q173は静電破壊から半導体回路を守るための素子であり、ドレインとソースは、出力端子OUTとグランド電源VSSにつながれ、ゲートはグランド電源VSSにつながれ、通常の信号出力状態においてはオフしている。いま、グランド電源VSSを基準として正の電圧の静電気パルスが印加されると、Q173はブレークダウンを起こし、ドレイン/ソース間に出力端子OUTに印加された静電気による電荷を通過させ、出力端子OUTの電圧を下げることを行い、出力端子OUTにつながる回路が高電位状態にさらされ、静電破壊してしまうことのないようにしている。
13は、従来のESD保護機能付き信号出力回路の他の例を示す回路図で、特許文献2に記載されている信号出力回路を示している。Q181、Q182はN型トランジスタであり、半導体回路内の信号の入力端子INをQ181によるオープンドレイン回路で出力端子OUTにデジタル信号を出力する出力回路である。
この半導体回路は、グランド電源VSSと正電源VDDとで駆動される。Q182は静電破壊から半導体回路を守るための機能をおこなう素子であり、ドレインとソースは、出力端子OUTとQ181のゲートにつながれ、ゲートはグランド電源VSSにつながれ、通常の信号出力状態においてはオフしている。いま、グランド電源VSSを基準として正の電圧の静電気パルスが印加されると、Q182はブレークダウンを起こし、ドレイン/ソース間が導通状態になり、Q181のゲート電圧を持ち上げ、Q181は強くオンし、Q181のドレイン/ソース間に出力端子OUTに印加された静電気による電荷を通過させ、出力端子OUTの電圧を下げることを行い、出力端子OUTにつながる回路が高電位状態にさらされ静電破壊してしまうことのないようにしている。
特開2000−216673号公報 特開平11−54711号公報
しかし、図12に示した回路及び図13の示した回路では、印加された静電気による高い電圧でトランジスタのブレークダウンを起こしてから、静電気による電荷を逃がすことを行う。そのため、ブレークダウンが起こる電圧は低い場合は8V〜10V、または高い場合は30V〜100Vと、デバイスごとの製造条件による個体差や温度の影響を強く受ける。したがって、容易にブレークダウンが起こらない場合には、半導体回路を破壊してしまうことがあり、安定したESD破壊保護回路を実現することは難しいという問題がある。
また、ブレークダウンが起こることで、ESD保護を目的として付け加えられたトランジスタ等の素子自身を破壊することがあり、出力端子のリーク電流が増加したり、通常の信号出力ができなくなったりする場合があるという問題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、安定して良好にESD破壊から半導体回路を保護することのできるESD保護機能付き信号出力回路を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、グランド側の第1の電源(VSS)と正側の第2の電源(VDD)とで電源が与えられる信号出力回路であって、前記第1の電源(VSS)と出力端子(OUT)に各々ソースとドレインが接続され、ゲートが半導体の内部信号の入力端子(IN)に接続されたN型の第1のトランジスタ(Q11,Q41)を含む半導体集積回路内の信号を半導体集積回路外に前記出力端子(OUT)を介して出力するバッファ回路(Q11,Q13,Q41,Q43)と、前記出力端子(OUT)と前記第1のトランジスタ(Q11,Q41)のゲートに各々ドレインとソースが接続されたN型の第2のトランジスタ(Q12,Q42)と、前記出力端子(OUT)の電圧を検知し、前記出力端子の電圧が前記第2の電源(VDD)の電圧より一定電圧高くなると前記第2のトランジスタ(Q12,Q42)をオンする信号を該第2のトランジスタ(Q12,Q42)のゲートに与える電圧検知回路(14,44)とを有し、前記電圧検知回路が、前記第2の電源にゲートが接続され、前記出力端子にドレインが接続され、前記第2のトランジスタのゲートにソースが接続されると共に抵抗素子(R46)を介して前記第1の電源に前記ソースが接続されたP型の第3のトランジスタ(Q45)を有することを特徴とする。」(図1及び図4に対応)
また、請求項2に記載の発明は、グランド側の第1の電源(VSS)と正側の第2の電源(VDD)とで電源が与えられる信号出力回路であって、前記第2の電源と出力端子に各々ソースとドレインが接続され、ゲートが半導体の内部信号の入力端子に接続されたP型の第1のトランジスタ(Q53)を含む半導体集積回路内の信号を半導体集積回路外に前記出力端子を介して出力するバッファ回路(Q51,Q53)と、前記出力端子と前記第1のトランジスタのゲートに各々ソースドレインが接続されたP型の第2のトランジスタ(Q52)と、前記出力端子の電圧を検知し、前記出力端子の電圧が前記第1の電源の電圧より一定電圧低くなると前記第2のトランジスタをオンする信号を該第2のトランジスタのゲートに与える電圧検知回路(54)とを有し、前記電圧検知回路が、前記第2のトランジスタのゲートにソースが接続されると共に抵抗素子(R56)を介して前記第2の電源に前記ソースが接続され、前記出力端子にドレインが接続され、前記第1の電源にゲートが接続されたN型の第3のトランジスタ(Q55)を有することを特徴とする。(図5に対応)
このような構成によれば、通常の信号出力状態では第2のトランジスタはオフしており、第1のトランジスタを含むバッファ回路による信号出力を行う。静電気パルスが印加され出力端子の電圧が高くなると、それを電圧検知回路が検知し、第2のトランジスタをオンし、出力端子と第1のトランジスタのゲートを導通させ、第1のトランジスタのゲート電圧を上げ、第1のトランジスタはオンとなり、即座に印加された静電気パルスをグランドラインあるいは電源ラインに流し去る。これにより、出力端子につながる回路が高電位状態にさらされ静電破壊してしまわぬことのないようになっており、安定して良好なESD保護回路を実現することができる。
また、請求項3に記載の発明は、グランド側の第1の電源(VSS)と正側の第2の電源(VDD)とで電源が与えられる信号出力回路であって、前記第1の電源(VSS)と出力端子(OUT)に各々ソースとドレインが接続され、ゲートが半導体の内部信号の入力端子(IN)に接続されたN型の第1のトランジスタ(Q21,Q61)を含む半導体集積回路内の信号を半導体集積回路外に前記出力端子(OUT)を介して出力するバッファ回路(Q21,Q23,Q61,Q63)と、前記出力端子(OUT)と前記第1のトランジスタ(Q21,Q61)のゲートに各々ドレインとソースが接続されたN型の第2のトランジスタ(Q22,Q62)と、前記出力端子(OUT)と前記第2の電源(VDD)の間に電気的に逆方向に接続されたダイオード(D25,D69)と、前記第2の電源(VDD)の電圧を検知し、前記出力端子の電圧が前記第2の電源の通常状態の電圧より一定電圧高くなると前記第2のトランジスタをオンする信号を該第2のトランジスタのゲートに与える電圧検知回路(24,64)とを有し、前記電圧検知回路が、第1の抵抗素子(R68)を介して各々前記第2の電源にゲートが接続されると共に容量素子(C67)を介して前記第1の電源に前記ゲートが接続され、前記出力端子にドレインが接続され、前記第2のトランジスタのゲートにソースが接続されると共に第2の抵抗素子(R66)を介して前記第1の電源に前記ソースが接続されたP型の第3のトランジスタ(Q65)を有することを特徴とする。(図2及び図6に対応)
また、請求項4に記載の発明は、グランド側の第1の電源(VSS)と正側の第2の電源(VDD)とで電源が与えられる信号出力回路であって、前記第2の電源と出力端子に各々ソースとドレインが接続され、ゲートが半導体の内部信号の入力端子に接続されたP型の第1のトランジスタ(Q73)を含む半導体集積回路内の信号を半導体集積回路外に前記出力端子を介して出力するバッファ回路(Q71,Q73)と、前記出力端子と前記第1のトランジスタのゲートに各々ソースドレインが接続されたP型の第2のトランジスタ(Q72)と、前記出力端子と前記第1の電源の間に電気的に逆方向に接続されたダイオード(D79)と、前記第1の電源の電圧を検知し、前記出力端子の電圧が前記第1の電源の通常状態の電圧より一定電圧低くなると前記第2のトランジスタをオンする信号を該第2のトランジスタのゲートに与える電圧検知回路(74)とを有し、前記電圧検知回路が、第1の抵抗素子(R78)を介して各々前記第1の電源にゲートが接続されると共に容量素子(C77)を介して前記第2の電源に前記ゲートが接続され、前記出力端子にドレインが接続され、前記第2のトランジスタのゲートにソースが接続されると共に第2の抵抗素子(R76)を介して前記第2の電源にソースが接続されたN型の第3のトランジスタ(Q75)を有することを特徴とする。」(図7に対応)
また、請求項5に記載の発明は、グランド側の第1の電源(VSS)と正側の第2の電源(VDD)とで電源が与えられる信号出力回路であって、前記第1の電源と出力端子に各々ソースとドレインが接続され、ゲートが半導体の内部信号の入力端子に接続されたN型の第1のトランジスタ(Q21,Q81)を含む半導体集積回路内の信号を半導体集積回路外に前記出力端子を介して出力するバッファ回路(Q21,Q23,Q81,Q83)と、前記出力端子と前記第1のトランジスタのゲートに各々ドレインとソースが接続されたN型の第2のトランジスタ(Q22,Q82)と、前記出力端子と前記第2の電源の間に電気的に逆方向に接続されたダイオード(D25,D89)と、前記第2の電源の電圧を検知し、前記出力端子の電圧が前記第2の電源の通常状態の電圧より一定電圧高くなると前記第2のトランジスタをオンする信号を該第2のトランジスタのゲートに与える電圧検知回路(24,84)とを有し、前記電圧検知回路が、前記第2の電源と前記第2のトランジスタのゲートとの間に接続された容量素子(C87)と、前記第1の電源と前記第2のトランジスタのゲートとの間に接続された抵抗素子(R86)とを有することを特徴とする。(図2及び図8に対応)
また、請求項6に記載の発明は、グランド側の第1の電源(VSS)と正側の第2の電源(VDD)とで電源が与えられる信号出力回路であって、前記第2の電源と出力端子に各々ソースとドレインが接続され、ゲートが半導体の内部信号の入力端子に接続されたP型の第1のトランジスタ(Q93)を含む半導体集積回路内の信号を半導体集積回路外に前記出力端子を介して出力するバッファ回路(Q91,Q93)と、前記出力端子と前記第1のトランジスタのゲートに各々ソースドレインが接続されたP型の第2のトランジスタ(Q92)と、前記出力端子と前記第1の電源の間に電気的に逆方向に接続されたダイオード(D99)と、前記第1の電源の電圧を検知し、前記出力端子の電圧が前記第1の電源の通常状態の電圧より一定電圧低くなると前記第2のトランジスタをオンする信号を該第2のトランジスタのゲートに与える電圧検知回路(94)とを有し、前記電圧検知回路が、前記第1の電源と前記第2のトランジスタのゲートとの間に接続された容量素子(C97)と、前記第2の電源と前記第2のトランジスタのゲートとの間に接続された抵抗素子(R96)とを有することを特徴とする。」(図9に対応)
このような構成によれば、通常の信号出力状態では前記第2のトランジスタはオフしており、第1のトランジスタを含むバッファ回路による信号出力を行う。静電気パルスが印加され、出力端子の電圧が高くなると、ダイオードを介して電源ラインが引き上げられ、それを電圧検知回路が検知し、第2のトランジスタをオンし、出力端子と第1のトランジスタのゲートを導通させ、第1のトランジスタのゲート電圧を上げ、第1のトランジスタはオンとなり、即座に印加された静電気パルスをグランドラインあるいは電源ラインに流し去る。これにより、出力端子につながる回路が高電位状態にさらされ静電破壊してしまわぬことのないようになっており、安定して良好なESD保護回路を実現することができる。
また、「電気的に逆方向に接続されたダイオード」について説明すると、通常状態での出力端子の電位と第2の電源の電位とを比較して高い側にPNダイオードのN端子、低い側にP端子が接続されているダイオードのことを意図しており、通常状態では非導通状態である。
以上説明したように、本発明によれば、出力端子に静電気パルスが印加された場合に、出力端子あるいは電源の電圧を検知し、出力端子と出力バッファ回路のゲートをトランジスタで短絡することで、出力バッファ回路のトランジスタをオンさせ、印加された静電気パルスを電源あるいはグランドに逃がすようにしたので、安定して良好にESD破壊から保護することのできるESD保護機能付き信号出力回路を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明に係るESD保護機能付き信号出力回路の実施形態1を説明するための回路図である。この実施形態1に示す信号出力回路は、バッファ回路Q11,Q13と第2のトランジスタQ12と電圧検知回路14とを備え、バッファ回路Q11,Q13は、第1の電源VSSと出力端子OUTに各々ソースとドレインが接続され、ゲートが半導体の内部信号の入力端子INに接続された第1のトランジスタQ11を含む半導体集積回路内の信号を半導体集積回路外に出力端子OUTを介して出力するように構成されている。
また、第2のトランジスタQ12は、出力端子OUTと第1のトランジスタQ11のゲートに各々ドレインとソースが接続されている。さらに、電圧検知回路14は、出力端子OUTの電圧を検知し、第2の電源VDDの電圧に対応づけられるあらかじめ設定された条件において第2のトランジスタQ12をオンする信号を第2のトランジスタQ12のゲートに与えるように構成されている。
つまり、この実施形態1に示す信号出力回路は、MOSトランジスタを用いた例を示しており、Q11、Q12はN型トランジスタである。第1のトランジスタQ11は、第1の電源としてのグランド電源VSSと出力端子OUTとにソースとドレインが接続され、ゲートは半導体回路内部の信号の入力端子INに接続されている。Q13はP形トランジスタであり、ソースとドレインが正電源VDDと出力端子OUTに接続され、ゲートがQ11のゲートと同じく半導体集積回路内の信号の入力端子INに接続されている。
Q11とQ13がバッファ回路を構成しており、半導体の内部信号の入力端子INを半導体集積回路外に出力端子OUTを介して出力する。第2のトランジスタとしてのQ12は、出力端子OUTとQ11のゲートにドレインとソースが接続され、ゲートは電圧検知回路14からの出力に接続される。電圧検知回路14は出力端子OUTの電圧を入力とし、第2の電源としての本半導体回路を駆動する正電源VDD電圧に対応づけられるあらかじめ設定された条件においてQ12をオン/オフする信号を出力する。
ここで通常の信号出力状態では、Q12はオフしており信号出力を阻害することはない。また、電圧検知回路14は、出力端子OUTの電圧が正電源VDDより例えば1V高い電圧を超えた場合にQ12をオンするようにする。
10は、図1に示される本発明の信号出力回路の動作を説明するためのタイミングチャートを示す図である。
まず、半導体回路の内部信号INはVSS電位(0V)であるLであり、出力端子OUTはVDD電位であるHであり、電圧検知回路14の出力でありQ12のゲートであるA点はLとなっている。
時刻t0において、出力端子OUTに静電気パルスが印加されると、出力端子OUTの電圧が上昇する。時刻t1において、出力端子OUTがVDD+1Vより高くなると、電圧検知回路14がその出力であるA点の電圧を上げ始める。時刻t2において、A点の電位がN型トランジスタの閾値電圧VTnを越すとQ12はオンし、入力端子INの内部信号も引き上げられ始める。
時刻t3において、内部信号がN型トランジスタの閾値電圧VTnを越すとQ11がオンし、出力端子OUTに印加された静電気の電荷がグランド電源VSSに逃がされ、出力端子OUTの電圧は下がる。時刻t4において、出力端子OUTの電圧がふたたびVDD+1Vより低くなると、A点の電圧が下がり、やがてQ12はオフし、内部信号の電圧も下がり、Q11が再びオフし、通常の信号出力状態にもどる。
以上のような過程により、出力端子OUTにつながる回路が高電位状態にさらされ静電破壊してしまうことがないようにできる。
(実施形態2)
図2は、本発明に係るESD保護機能付き信号出力回路の実施形態2を説明するための回路図である。この実施形態2に示す信号出力回路は、バッファ回路Q21,Q23と第2のトランジスタQ22とダイオードD25と電圧検知回路24を備え、バッファ回路Q21,Q23は、第1の電源VSSと出力端子OUTに各々ソースとドレインが接続され、ゲートが半導体の内部信号の入力端子INに接続された第1のトランジスタQ21を含む半導体集積回路内の信号を半導体集積回路外に出力端子OUTを介して出力するように構成されている。
また、第2のトランジスタQ22は、出力端子OUTと第1のトランジスタQ21のゲートに各々ソースとドレインが接続されている。また、ダイオードD25は、出力端子OUTと第2の電源VDDの間に電気的に逆方向に接続されている。さらに、電圧検知回路24は、第2の電源VDDの電圧を検知し、あらかじめ設定された条件において第2のトランジスタQ22をオンする信号を第2のトランジスタQ22のゲートに与えるように構成されている。
つまり、この実施形態2に示す信号出力回路は、MOSトランジスタを用いた例であり、Q21、Q22はN型トランジスタである。第1のトランジスタとしてのQ21は、第1の電源としてのグランド電源VSSと出力端子OUTとにソースとドレインが接続され、ゲートは半導体回路内部の信号の入力端子INに接続されている。Q23はP形トランジスタのであり、ソースとドレインが正電源VDDと出力端子OUTに接続され、ゲートがQ21のゲートと同じく半導体集積回路内の信号の入力端子INに接続されている。
Q21とQ23がバッファ回路を構成しており、半導体の内部信号の入力端子INを半導体集積回路外に出力端子OUTを介して出力する。第2のトランジスタとしてのQ22は、出力端子OUTとQ21のゲートにドレインとソースが接続され、ゲートは電圧検知回路24からの出力に接続される。D25は出力端子OUTから第2の電源VDD方向に接続されたダイオードである。電圧検知回路24は、第2の電源VDDの電圧を入力とし、あらかじめ設定された条件においてQ22をオン/オフする信号を出力する。
ここで通常の信号出力状態では、Q22はオフしており、Q21による信号出力を阻害することはない。また、電圧検知回路は電源VDDの電圧が通常動作状態の電源電圧より例えば1V高い電圧を超えた場合にQ22をオンするようにする。
11は、図2に示される本発明の信号出力回路の動作を説明するためのタイミングチャートを示す図である。
まず、はじめ半導体の内部信号の入力端子INはVSS電位(0V)であるLであり、出力端子OUTはVDD電位であるHであり、電圧検知回路24の出力でありQ22のゲートであるA点はLとなっている。
時刻t0において、出力端子OUTに静電気パルスが印加されると出力端子OUTの電圧が上昇する。通常状態の正電源VDDの電圧をVDDAとし、ダイオードの順方向閾値電圧をVTdとすると、時刻t1において、出力端子OUTがVDDA+VTdより高くなり、出力端子OUTがVTdの電圧差を隔てて電源ラインVDDを引き上げる。時刻t2において、VDDの電圧がVDDA+1Vより高くなると、信号検知回路がその出力であるA点の電圧を上げ始める。
時刻t3において、A点の電位がN型トランジスタの閾値電圧VTnを越すとQ22はオンし、入力端子INの内部信号も上昇しはじめる。時刻t4において、入力端子INの内部信号がN型トランジスタの閾値電圧VTnを越すとQ21がオンし、出力端子OUTに印加された静電気の電荷がVSSに逃がされ、出力端子OUTの電圧は下がる。また、それに伴って正電源VDDも下がる。
時刻t5において、正電源VDDの電圧がふたたびVDDA+1Vより低くなると、電圧検知回路24がその出力であるA点の電圧を下げ、Q22はオフし、入力端子INの内部信号の電圧も下がり、Q21が再びオフし、通常の信号出力状態にもどる。
以上のような過程により、出力端子につながる回路が高電位状態にさらされ静電破壊してしまうことがないようにできる。
(実施形態3)
図3は、本発明に係るESD保護機能付き信号出力回路の実施形態3を説明するための回路図である。この実施形態3に示す信号出力回路は、バッファ回路Q31,Q33と第2のトランジスタQ32と電圧出力回路(34)とを備え、バッファ回路Q31,Q33は、第1の電源VSSと出力端子OUTに各々ソースとドレインが接続され、ゲートが半導体の内部信号の入力端子INに接続された第1のトランジスタQ32を含む半導体集積回路内の信号を半導体集積回路外に出力端子OUTを介して出力するように構成されている。
また、第2のトランジスタQ32は、出力端子(OUT)と第1のトランジスタQ31のゲートに各々ソースとドレインが接続されている。さらに、電圧出力回路34は、第2の電源VDDの電圧に対応づけられる電圧を第2のトランジスタQ32のゲートに与えるように構成されている。
つまり、この実施形態3に示す信号出力回路は、MOSトランジスタを用いた例であり、Q31はN型トランジスタである。第1のトランジスタとしてのQ31は、第1の電源としてのグランド電源VSSと出力端子OUTとにソースとドレインが接続され、ゲートは半導体回路内部の信号の入力端子INに接続されている。Q32、Q33はP形トランジスタであり、ソースとドレインが正電源VDDと出力端子OUTに接続され、ゲートがQ31のゲートと同じく半導体集積回路内の信号の入力端子INに接続されている。
Q31とQ33がバッファ回路を構成しており、半導体の内部信号の入力端子INを半導体集積回路外に出力端子OUTを介して出力する。第2のトランジスタとしてのQ32は、出力端子OUTとQ31のゲートにドレインとソースが接続され、ゲートは電圧発生回路34からの出力に接続される。電圧発生回路34の第2の電源としての本半導体回路を駆動する正電源VDD電圧に対応づけられる電圧の信号を出力する。
ここで通常の信号出力状態では、Q32はオフしており、信号出力を阻害することはない。また、電圧出力回路34は通常の信号出力状態における正電源VDDの電圧を保持し出力するようにする。
以下、上述した各実施形態に対応した具体的な実施例について説明する。
図4は、上述した実施形態1に係る本発明の実施例1を説明するための回路図である。電圧検知回路44が、第2の電源VDDにゲートが接続され、第2のトランジスタQ42のゲート及び抵抗素子R46を介して第1の電源VSSにソースが接続された第3のトランジスタQ45を有している。
つまり、本実施例1では、ESD保護機能付き信号出力回路が半導体基板上にMOSトランジスタを用いて集積されたケースを示してある。Q41、Q42はN型トランジスタで、Q43、Q45はP型トランジスタで、R46は、例えばポリシリコン抵抗や拡散抵抗あるいは常時オンにされたトランジスタで形成される抵抗素子である。
Q41とQ43がバッファ回路となっており、通常状態では半導体の内部信号の入力端子INを半導体外部に出力端子OUTを介して出力する。本発明の実施形態1において説明した電圧検知回路14に対応する部分が、破線で囲まれた、トランジスタQ45と抵抗素子R46とからなる回路である。
この破線に囲まれた電圧検知回路44の動作は、Q45のゲートはVDDに接続され、通常の状態ではオフしており、Q42のゲートにつながるノードはR46によってVSSの電圧になっており、Q42をオフしている。Q45の閾値電圧をVTp(ただしVTpは絶対値)とすると、VSS基準の正電圧の静電気パルスが出力端子OUTに印加され、出力端子OUTの電圧がVDD+VTpより高い電圧になるとQ35はオンする。すると出力端子OUTにある高い電位は、Q45を介してQ42のゲートに与えられQ42がオンする。するとQ41がオンし、出力端子OUTの高い電位の電荷をグランド電源VSSに流し去り、出力端子OUTにつながる回路をESD破壊から保護する。
図5は、上述した実施形態1に係る本発明の実施例2を説明するための回路図である。電圧検知回路54が、第2のトランジスタ52のゲート及び抵抗素子R56を介して第2の電源VDDにソースが接続され、第1の電源VSSにゲートが接続された第3のトランジスタQ55を有している。
つまり、本実施例2では、ESD保護機能付き信号出力回路が半導体基板上にMOSトランジスタを用いて集積されたケースを示してある。Q51、Q55はN型トランジスタで、Q52、Q53はP型トランジスターで、R56は、例えばポリシリコン抵抗や拡散抵抗あるいは常時オンにされたトランジスタで形成される抵抗素子である。
Q51とQ53がバッファ回路となっており、通常状態では半導体の内部信号の入力端子INを半導体外部に出力端子OUTを介して出力する。本発明の実施形態1において説明した電圧検知回路54に対応する部分が、破線で囲まれた、トランジスタQ55と抵抗素子R56とからなる回路である。
この破線に囲まれた電圧検知回路54の動作は、Q55のゲートはVSSに接続され、通常の状態ではオフしており、Q52のゲートにつながるノードはR56によってVDDの電圧になっており、Q52をオフしている。Q55の閾値電圧をVTnとすると、VDD基準の負電圧の静電気パルスが出力端子に印加され、出力端子OUTの電圧がVSS−VTnより低い電圧になるとQ55はオンする。すると出力端子OUTにある低い電位はQ55を介してQ52のゲートに与えられQ52がオンする。するとQ53がオンし、出力端子OUTの低い電位の電荷を正電源VDDに流し去り、出力端子OUTにつながる回路をESD破壊から保護する。
図6は、上述した実施形態2に係る本発明の実施例3を説明するための回路図である。電圧検知回路64が、抵抗素子R68と容量素子C67を介して各々第2の電源VDDと第1の電源VSSにゲートが接続され、第2のトランジスタQ62のゲート及び抵抗素子R66を介して第1の電源VSSにソースが接続された第3のトランジスタQ65を有している。
つまり、本実施例3では、ESD保護機能付き信号出力回路が半導体基板上にMOSトランジスタを用いて集積されたケースを示してある。Q61、Q62はN型トランジスタで、Q63、Q65はP型トランジスタで、R66とR68は、例えばポリシリコン抵抗や拡散抵抗あるいは常時オンにされたトランジスタで形成される抵抗素子で、C67は2層のポリシリコンあるいは2層のメタル配線層あるいはトランジスタのゲート容量等からなる容量素子である。また、D69は出力端子とVDDに対して電気的に逆方向に接続されたダイオードであり、意図的に設けられたダイオード、あるいはP型トランジスタQ63のドレインと基板間あるいはウエル間の寄生ダイオードである。
Q61とQ63がバッファ回路となっており、通常状態では半導体の内部信号の入力端子INを半導体外部に出力端子OUTを介して出力する。本発明の実施形態2において説明した電圧検知回路24に対応する部分が、破線で囲まれた、トランジスタQ65と抵抗素子R66、R68と容量素子C67からなる回路である。
この破線に囲まれた電圧検知回路64の動作は、Q65のゲートは通常状態ではR68によってVDDに接続されオフしており、Q62のゲートにつながるノードはR66によってVSSの電圧になっており、Q62をオフしている。いまVSS基準の正電圧の静電気パルスが出力端子に印加されると、印加された静電気パルスはダイオードD69を介してVDDを持ち上げようとする。VDDが持ち上げられては正しい電圧検知動作が出できなくなるので、R68とC67を用いて通常状態のVDDの電位を保持しておき、これをQ65のゲートに接続している。
Q65の閾値電圧をVTp(ただし絶対値)とし、通常状態のVDD電位をVDDAとすると、出力端子OUTの電圧がVDDA+VTpより高い電圧になるとQ65はオンする。すると出力端子OUTにある高い電位は、Q65を介してQ62のゲートに与えられQ62がオンする。するとQ61がオンし、出力端子の高い電位の電荷をグランド電源VSSに流し去り、出力端子につながる回路をESD破壊から保護する。
図7は、上述した実施形態2に係る本発明の実施例4を説明するための回路図である。電圧検知回路74が、第2のトランジスタ72のゲート及び抵抗素子R76を介して第2の電源VDDにソースが接続され、抵抗素子R78と容量素子C77を介して各々第1の電源VSSと第2の電源VDDにゲートが接続された第3のトランジスタQ75を有している。
つまり、本実施例4では、ESD保護機能付き信号出力回路が半導体基板上にMOSトランジスタを用いて集積されたケースを示してある。Q71、Q75はN型トランジスタで、Q72、Q73はP型トランジスタで、R76とR78は、例えばポリシリコン抵抗や拡散抵抗あるいは常時オンにされたトランジスタで形成される抵抗素子で、C77は2層のポリシリコンあるいは2層のメタル配線層あるいはトランジスタのゲート容量等からなる容量素子である。また、D79は出力端子とVSSに対して電気的に逆方向に接続されたダイオードであり、意図的に設けられたダイオード、あるいはN型トランジスタQ71のドレインと基板間あるいはウエル間の寄生ダイオードである。
Q71とQ73がバッファ回路となっており、通常状態では半導体の内部信号の入力端子INを半導体外部に出力端子OUTを介して出力する。本発明の実施形態2において説明した電圧検知回路24に対応する部分が、破線で囲まれた、トランジスタQ75と抵抗素子R76、R78と容量素子C77からなる回路である。
この破線に囲まれた電圧検知回路74の動作は、Q75のゲートは通常状態ではR78によってVSSに接続されオフしており、Q72のゲートにつながるノードはR76によってVDDの電圧になっており、Q72をオフしている。いまVDD基準の負電圧の静電気パルスが出力端子に印加されると、印加された静電気パルスはダイオードD78を介してVSSを引き下げようとする。VSSが引き下げられては正しい電圧検知動作が出できなくなるので、R78とC77を用いて通常状態のVSSの電位を保持しておき、これをQ75のゲートに接続している。
Q75の閾値電圧をVTnとし、通常状態のVSS電位をVSSAとするとVSSA−VTnより低い電圧になるとQ5はオンする。すると出力端子OUTにある低い電位は、Q75を介してQ72のゲートに与えられQ72がオンする。するとQ73がオンし、出力端子OUTの低い電位の電荷を電源VDDに流し去り、出力端子OUTにつながる回路をESD破壊から保護する。
図8は、上述した実施形態2に係る本発明の実施例5を説明するための回路図である。電圧検知回路84が、第2の電源VDDと第2のトランジスタQ82のゲートに接続された容量素子C87と、第1の電源VSSと第2のトランジスタQ82のゲートに接続された抵抗素子R86を有している。
つまり、本実施例5では、ESD保護機能付き信号出力回路が半導体基板上にMOSトランジスタを用いて集積されたケースを示してある。Q81、Q82はN型トランジスタで、Q83はP型トランジスタで、D89は意図的に設けられたダイオード、あるいはトランジスタQ83のドレインと基板間あるいはウエル間の寄生ダイオードで、R86は、例えばポリシリコン抵抗や拡散抵抗あるいは常時オンにされたトランジスタで形成される抵抗素子で、C87は、2層のポリシリコンあるいは2層のメタル配線層あるいはトランジスタのゲート容量等からなる容量素子である。
Q81とQ83がバッファ回路となっており、通常状態では半導体の内部信号の入力端子INを半導体外部に出力端子OUTを介して出力する。本発明の実施形態2において説明した電圧検知回路24に対応する部分が、破線で囲まれた、抵抗素子R86と容量素子C87からなる回路である。
この破線に囲まれた電圧検知回路84の動作は、R86とC87の接合点でQ82のゲートにつながるノードはR86によってVSSの電圧になっており、Q82をオフしている。ダイオードD89の順方向閾値電圧をVTdとすると、VSS基準の正電圧の静電気パルスが出力端子に印加され、出力端子の電圧がVDD+VTdより高い電圧になるとダイオードD89はオンし、同時に電源VDDを引き上げる。
R86とC87の作る時定数を十分長くしておくと、VDDの上昇に追随してQ82のゲート電圧は上昇し、Q82をオンさせる。すると出力端子OUTにある高い電位によってQ81のゲート電圧が上がる。するとQ81がオンし、出力端子OUTの高い電位の電荷をグランド電源VSSに流し去り、出力端子につながる回路をESD破壊から保護する。
図9は、上述した実施形態2に係る本発明の実施例6を説明するための回路図である。電圧検知回路94が、第2の電源VDDと第2のトランジスタQ92のゲートに接続された抵抗素子R96と、第1の電源VSSと第2のトランジスタQ92のゲートに接続された容量素子C97を有している。
つまり、本実施例6では、ESD保護機能付き信号出力回路が半導体基板上にMOSトランジスタを用いて集積されたケースを示してある。Q91はN型トランジスタで、Q92、Q93はP型トランジスタで、D99は意図的に設けられたダイオード、あるいはトランジスタQ91のドレインと基板間あるいはウエル間の寄生ダイオードで、R96は、例えばポリシリコン抵抗や拡散抵抗あるいは常時オンにされたトランジスタで形成される抵抗素子で、C97は、2層のポリシリコンあるいは2層のメタル配線層あるいはトランジスタのゲート容量等からなる容量素子である。
Q91とQ93がバッファ回路となっており、通常状態では半導体の内部信号の入力端子INを半導体外部に出力端子OUTを介して出力する。本発明の実施形態2において説明した電圧検知回路24に対応する部分が、破線で囲まれた、抵抗素子R96と容量素子C97からなる回路である。
この破線に囲まれた電圧検知回路94の動作は、R96とC97の接合点でQ92のゲートにつながるノードはR96によってVDDの電圧になっており、Q92をオフしている。ダイオードD99の順方向閾値電圧をVTdとすると、VDD基準の負電圧の静電気パルスが出力端子に印加され、出力端子の電圧がVSS−VTdより低い電圧になるとダイオードD99はオンし、同時に電源VSSを引き下げる。
R96とC97の作る時定数を十分長くしておくと、VSSの下降に追随してQ92のゲート電圧は下降し、Q92をオンさせる。すると出力端子OUTにある低い電位によってQ93のゲート電圧が下がる。するとQ93がオンし、出力端子OUTの低い電位の電荷を電源VDDに流し去り、出力端子につながる回路をESD破壊から保護する
以上のように、VSS基準の正電圧の静電パルスに対して有効なものとして実施例1,3,5について説明し、また、VDD基準の負電圧の静電パルスに対して有効なものとして実施例2,4,6について説明したが、これらの回路のうち1つを具備することのみが本発明の実施形態ではなく、例えば、任意に両種のものを併せて備えることで両方向の静電パルスに対して耐力を有する出力回路を得ることもできる。
また、これまでMOSトランジスタを用いた回路例で説明してきたが、回路の一部分あるいは全部がMOS以外の回路要素でバイポーラートランジスタ等の信号経路をオン/オフできる素子で実現しても良い。
また、第1の電源及び第2の電源は、正の電圧を有するもの、負の電圧を有するもの、あるいはグランドである。
また、バッファ回路は、デジタル信号を出力するものであっても良いし、アナログ信号を出力するものであってもよい。またアナログ信号出力を行う場合等、バッファ回路をなす相補型のトランジスタのゲートは共通端子であっても分離された個別の端子であってもよい。
また、第2のトランジスタをオンさせる「第2の電源の電圧に対応づけられるあらかじめ設定された条件」として、例えば、出力端子の電圧が、電源電圧より一定電圧高い(あるいは低い)電圧、あるいは電源電圧の何倍の電圧を越す(あるいは下回る)場合とすることができる。この「一定電圧」はトランジスタの閾値電圧やダイオードの閾値電圧やバンドギャップレファレンス回路によって発生された電圧、あるいは抵抗素子に一定電流を流した時に発生する電圧等によって設定することができる。また「何倍かの電圧」というのは電源を抵抗分割して発生された電圧であったり、それをアンプで増幅(あるいは減衰)させたもので設定することができる。
また、第2のトランジスタをオンさせる「あらかじめ設定された条件」として、例えば、出力端子の電圧が、通常状態の電源電圧より一定電圧高い(あるいは低い)電圧、あるいは電源電圧の何倍の電圧を越す(あるいは下回る)場合とすることができる。この「一定電圧」はトランジスタの閾値電圧やダイオードの閾値電圧やバンドギャップレファレンス回路によって発生された電圧、あるいは抵抗素子に一定電流を流した時に発生する電圧等によって設定することができる。また「何倍かの電圧」というのは電源を抵抗分割して発生された電圧や、アンプで増幅(あるいは減衰)させたもので設定することができる。
また、「第2の電源の電圧に対応づけられる電圧」として、例えば、第2の電源電圧そのものでも良いし、第2の電源電圧より一定電圧高い(あるいは低い)電圧、あるいは一定倍高い(あるいは低い)電圧であっても良い。この「一定電圧」はトランジスタの閾値電圧やダイオードの閾値電圧やバンドギャップレファレンス回路によって発生された電圧、あるいは抵抗素子に一定電流を流した時に発生する電圧等によって設定することができる。また「一定倍」というのは電源を抵抗分割して発生された電圧や、アンプで増幅(あるいは減衰)させたもので設定することができる。
本発明に係るESD保護機能付き信号出力回路の実施形態1を説明するための回路図である。 本発明に係るESD保護機能付き信号出力回路の実施形態2を説明するための回路図である。 本発明に係るESD保護機能付き信号出力回路の実施形態3を説明するための回路図である。 実施形態1に係る本発明の実施例1を説明するための回路図である。 実施形態1に係る本発明の実施例2を説明するための回路図である。 実施形態2に係る本発明の実施例3を説明するための回路図である。 実施形態2に係る本発明の実施例4を説明するための回路図である。 実施形態2に係る本発明の実施例5を説明するための回路図である。 実施形態2に係る本発明の実施例6を説明するための回路図である。 図1に示される本発明の信号出力回路の動作を説明するためのタイミングチャートを示す図である。 図2に示される本発明の信号出力回路の動作を説明するためのタイミングチャートを示す図である。 従来のESD保護機能付き信号出力回路の一例を示す回路図である。 従来のESD保護機能付き信号出力回路の他の例を示す回路図である。
符号の説明
14,24,44,54,64,74,84,94 電圧検知回路
34 電圧出力回路
Q11,Q13 バッファ回路
Q21,Q23 バッファ回路
Q31,Q33 バッファ回路
Q11,Q21,Q31 第1のトランジスタ
Q12,Q22,Q32,Q42,Q52,Q62,Q72,Q82,Q92 第2のトランジスタ
Q45,Q55,Q65,Q75 第3のトランジスタ
R46,R56,R66,R68,R76,R78,R86,R96 抵抗素子
C67,C77,C87,C97 容量素子
D25 ダイオー
SS 第1の電源
VDD 第2の電源
IN 入力端子
OUT 出力端子

Claims (6)

  1. グランド側の第1の電源と正側の第2の電源とで電源が与えられる信号出力回路であって、
    前記第1の電源と出力端子に各々ソースとドレインが接続され、ゲートが半導体の内部信号の入力端子に接続されたN型の第1のトランジスタを含む半導体集積回路内の信号を半導体集積回路外に前記出力端子を介して出力するバッファ回路と、
    前記出力端子と前記第1のトランジスタのゲートに各々ドレインとソースが接続されたN型の第2のトランジスタと、
    前記出力端子の電圧を検知し、前記出力端子の電圧が前記第2の電源の電圧より一定電圧高くなると前記第2のトランジスタをオンする信号を該第2のトランジスタのゲートに与える電圧検知回路と
    を有し、
    前記電圧検知回路が、前記第2の電源にゲートが接続され、前記出力端子にドレインが接続され、前記第2のトランジスタのゲートにソースが接続されると共に抵抗素子を介して前記第1の電源に前記ソースが接続されたP型の第3のトランジスタを有することを特徴とするESD保護機能付き信号出力回路。
  2. グランド側の第1の電源と正側の第2の電源とで電源が与えられる信号出力回路であって、
    前記第2の電源と出力端子に各々ソースとドレインが接続され、ゲートが半導体の内部信号の入力端子に接続されたP型の第1のトランジスタを含む半導体集積回路内の信号を半導体集積回路外に前記出力端子を介して出力するバッファ回路と、
    前記出力端子と前記第1のトランジスタのゲートに各々ソースドレインが接続されたP型の第2のトランジスタと、
    前記出力端子の電圧を検知し、前記出力端子の電圧が前記第1の電源の電圧より一定電圧低くなると前記第2のトランジスタをオンする信号を該第2のトランジスタのゲートに与える電圧検知回路と
    を有し、
    前記電圧検知回路が、前記第2のトランジスタのゲートにソースが接続されると共に抵抗素子を介して前記第2の電源に前記ソースが接続され、前記出力端子にドレインが接続され、前記第1の電源にゲートが接続されたN型の第3のトランジスタを有することを特徴とするESD保護機能付き信号出力回路。
  3. グランド側の第1の電源と正側の第2の電源とで電源が与えられる信号出力回路であって、
    前記第1の電源と出力端子に各々ソースとドレインが接続され、ゲートが半導体の内部信号の入力端子に接続されたN型の第1のトランジスタを含む半導体集積回路内の信号を半導体集積回路外に前記出力端子を介して出力するバッファ回路と、
    前記出力端子と前記第1のトランジスタのゲートに各々ドレインとソースが接続されたN型の第2のトランジスタと、
    前記出力端子と前記第2の電源の間に電気的に逆方向に接続されたダイオードと、
    前記第2の電源の電圧を検知し、前記出力端子の電圧が前記第2の電源の通常状態の電圧より一定電圧高くなると前記第2のトランジスタをオンする信号を該第2のトランジスタのゲートに与える電圧検知回路と
    を有し、
    前記電圧検知回路が、第1の抵抗素子を介して各々前記第2の電源にゲートが接続されると共に容量素子を介して前記第1の電源に前記ゲートが接続され、前記出力端子にドレインが接続され、前記第2のトランジスタのゲートにソースが接続されると共に第2の抵抗素子を介して前記第1の電源に前記ソースが接続されたP型の第3のトランジスタを有することを特徴とするESD保護機能付き信号出力回路。
  4. グランド側の第1の電源と正側の第2の電源とで電源が与えられる信号出力回路であって、
    前記第1の電源と出力端子に各々ソースとドレインが接続され、ゲートが半導体の内部信号の入力端子に接続されたP型の第1のトランジスタを含む半導体集積回路内の信号を半導体集積回路外に前記出力端子を介して出力するバッファ回路と、
    前記出力端子と前記第1のトランジスタのゲートに各々ソースドレインが接続されたP型の第2のトランジスタと、
    前記出力端子と前記第1の電源の間に電気的に逆方向に接続されたダイオードと、
    前記第1の電源の電圧を検知し、前記出力端子の電圧が前記第1の電源の通常状態の電圧より一定電圧低くなると前記第2のトランジスタをオンする信号を該第2のトランジスタのゲートに与える電圧検知回路と
    を有し、
    前記電圧検知回路が、第1の抵抗素子を介して各々前記第1の電源にゲートが接続されると共に容量素子を介して前記第2の電源に前記ゲートが接続され、前記出力端子にドレインが接続され、前記第2のトランジスタのゲートにソースが接続されると共に第2の抵抗素子を介して前記第2の電源にソースが接続されたN型の第3のトランジスタを有することを特徴とするESD保護機能付き信号出力回路。
  5. グランド側の第1の電源と正側の第2の電源とで電源が与えられる信号出力回路であって、
    前記第1の電源と出力端子に各々ソースとドレインが接続され、ゲートが半導体の内部信号の入力端子に接続されたN型の第1のトランジスタを含む半導体集積回路内の信号を半導体集積回路外に前記出力端子を介して出力するバッファ回路と、
    前記出力端子と前記第1のトランジスタのゲートに各々ドレインとソースが接続されたN型の第2のトランジスタと、
    前記出力端子と前記第2の電源の間に電気的に逆方向に接続されたダイオードと、
    前記第2の電源の電圧を検知し、前記出力端子の電圧が前記第2の電源の通常状態の電圧より一定電圧高くなると前記第2のトランジスタをオンする信号を該第2のトランジスタのゲートに与える電圧検知回路と
    を有し、
    前記電圧検知回路が、前記第2の電源と前記第2のトランジスタのゲートとの間に接続された容量素子と、前記第1の電源と前記第2のトランジスタのゲートとの間に接続された抵抗素子とを有することを特徴とするESD保護機能付き信号出力回路。
  6. グランド側の第1の電源と正側の第2の電源とで電源が与えられる信号出力回路であって、
    前記第2の電源と出力端子に各々ソースとドレインが接続され、ゲートが半導体の内部信号の入力端子に接続されたP型の第1のトランジスタを含む半導体集積回路内の信号を半導体集積回路外に前記出力端子を介して出力するバッファ回路と、
    前記出力端子と前記第1のトランジスタのゲートに各々ソースドレインが接続されたP型の第2のトランジスタと、
    前記出力端子と前記第1の電源の間に電気的に逆方向に接続されたダイオードと、
    前記第1の電源の電圧を検知し、前記出力端子の電圧が前記第1の電源の通常状態の電圧より一定電圧低くなると前記第2のトランジスタをオンする信号を該第2のトランジスタのゲートに与える電圧検知回路と
    を有し、
    前記電圧検知回路が、前記第1の電源と前記第2のトランジスタのゲートとの間に接続された容量素子と、前記第2の電源と前記第2のトランジスタのゲートとの間に接続された抵抗素子とを有することを特徴とするESD保護機能付き信号出力回路。
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