JP4450525B2 - 瓦焼成用棚組 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼雰囲気を遮断せず、自立安定性に優れた瓦焼成用棚組の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、粘土瓦を焼成するに際しては、焼成炉内容積を有効に使うため、粘土瓦を立設し整列させるようにした瓦焼成用棚組が実用化されている。例えば、図3に例示するものは、もっとも普通の瓦焼成用棚組で、適宜間隔に設けられた棚脚11上(奥の方の棚脚の図示は省略)に2枚の棚板12a、12bが架設され、この棚板12a、12b上に粘土瓦は立設、整列している。この瓦焼成用棚組では、粘土瓦が転倒しにくい利点があるものの、整列させた粘土瓦群の下面が棚板12a、12bによって塞がれているので、燃焼ガスが均等に循環するのを妨げて、焼成むらが発生しやすいという不具合があった。
【0003】
このような点を解消できるものとして、本発明出願人らは特開平8−14768号公報に示す瓦焼成用棚組を提案している。この瓦焼成用棚組は、図4に例示するように、棚脚間に3角形の中空支持棒13a、13bを2本、その稜線を上端に向けて架設している。この瓦焼成用棚組では、整列させた粘土瓦群の下面に燃焼ガスの流通を妨げることが少なくなり、焼成むらの防止に有効な棚組となった。しかし、粘土瓦下面の支持面積が減少したことから、立設した粘土瓦が外力によって転倒しやすく傾向が見られ、このため転倒現象を完全に防止するには図4に例示するような、粘土瓦相互間に挿入される突片14aを多数下垂させた転倒防止具14を粘土瓦上面に沿って配置する必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、整列させた粘土瓦群の下面に燃焼ガスの流通を妨げることが少ない瓦焼成用棚組であって、それら粘土瓦が転倒しにくいよう、自立安定性を向上させて、転倒防止具を不要にできる瓦焼成用棚組を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の問題は、尻部裏面に尻剣を備えた引掛け瓦である粘土瓦を焼成するに際して、その粘土瓦の尻部を下方に向けて自立して立設するための瓦焼成用棚組であって、該尻部の両端近傍と中間部分の一方の尻剣下面との少なくとも3か所で支承する支持ビームを、所定の間隔に立設された棚脚間に架設したことを特徴とする本発明の瓦焼成用棚組によって、解決することができる。
【0006】
【0007】
さらに、本発明では、前記支持ビームを材質面からみると、Si−SiC系または窒化ケイ素系材質からなる高強度耐火物で形成するのが好ましく、また前記支持ビームを形状面からみると、外形断面が20×20mm〜40×40mmの中空角型耐火物を用いるのが好ましい。
また、前記支持ビームが、ずれ止め手段によって位置決めされて棚脚間に架設したものである形態に具体化される。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の瓦焼成用棚組に係る実施形態について、図1、2、5を参照しながら説明する。
本発明の瓦焼成用棚組と整列した粘土瓦群の位置関係を例示する図1において、本発明は、粘土瓦2を焼成するに際して、その粘土瓦2の尻部21を下方に向けて立設するための瓦焼成用棚組であって、それら粘土瓦2を支承する支持ビームを、所定の間隔に立設された棚脚11(図1において、他方の棚脚は図示を省略している)間に架設するのであるが、ここにおいて、それら支持ビームを粘土瓦2の尻部21下面の両端近傍を支承する支持ビーム31、33と、と尻部21下面の中間部分を支承する支持ビーム32のように、少なくとも3か所で支承するように支持ビームを架設した点に特徴がある。
【0009】
本発明に適用される代表的な粘土瓦の外形は、図2に例示するように、尻部21から頭部23にかけて緩やかな凹状谷面が形成されている。すなわち図2(A)では、上側に描かれている裏面から見て、尻部21下面は凹状湾曲した形状をなしているので、両端近傍の部分21a、21cを結ぶ直線に対して、尻部21下面の中間部分21bは、もっとも距離が離れていることになる。従って、本発明では、この3箇所を支持ビーム31、33、32によって支承するので、自立安定性が良好なものとなる。同時に、粘土瓦下面には、支持ビーム31、33、32が存在するだけなので、燃焼ガスの流通を阻害することも少ない利点が得られる。
【0010】
そして、本発明では、前記粘土瓦が尻部21裏面に、桟木に引掛けるための突起である尻剣22a、22bを備えた引掛け瓦に適用される。この場合、前記支持ビームが前記引掛け瓦の尻部の両端近傍の部分21a、21cと少なくとも一方の尻剣22aまたは22b下面の3か所で支承する(図1ではこの状況が図示されている)ようにすると、両端近傍の部分21a、21cを結ぶ直線に対して、尻剣下面の部位は距離が離れることになり、自立安定性の点からもっとも有利となるからである。
なお、本発明が対象とする瓦とは、瓦本体の表から裏に向かって凹状に湾曲した谷を有する形状の瓦を言うのであって、旧来のいわゆる平瓦の他、役物瓦などを含むものである。
【0011】
さらに、本発明では、前記支持ビームを材質面からみると、高温強度が優れているセラミックである高純度ムライト質、炭化珪素質の耐火物が適用できるが、特に熱間強度が優秀なSi−SiC系材質が最適である。このSi−SiC系材質は、SiとSiCの混晶構造の耐火物であって、すでに本発明出願人が特開平6−1660号公報に詳細に提案している。
【0012】
また前記支持ビームを形状面からみると、外形断面が20×20mm〜40×40mmの中空角型耐火物を用いるのが好ましい。外形断面が前記範囲未満であると強度面で不利となり、また前記範囲を超えると、支持する粘土瓦下面における空間の割合を示す投影面積空間率が60%以下になり、燃焼ガスの流通上不利となるからである。
【0013】
また、本発明では、前記支持ビーム31、32、33が、ずれ止め手段によって所定の位置に位置決めされるのが好ましい。この目的の位置決め手段としては、図5(A)に例示するように、支持ビーム31、32、33を支承する側に凹溝41、42、43を所定間隔に設けて、それぞれの凹溝に支持ビーム31、32、33を嵌着させて位置決めする、また図5(B)のように、幅広の凹部4を設け、さらに支持ビーム31、32、33の間に所定の幅員のスペーサ44、45を嵌め込んで位置決めする、あるいは、図5(C)のように、下向きに凹溝51、52、53を所定間隔に設けた棒状スペーサ5をそれぞれの凹溝に支持ビーム31、32、33を嵌着させて位置決めする、さらには、図5(D)のように、耐火性ピン61、62、63を支持ビーム31、32、33に挿通し、支承する側に所定間隔に固定する、などの構造が好ましく適用できるのである。
【0014】
【発明の効果】
本発明の瓦焼成用棚組は、以上説明したように構成されているので、この瓦焼成用棚組に立設、整列させた粘土瓦群の下面は、燃焼ガスが流通できる十分な空間が確保できるから、温度むらが原因の焼成むらを効果的に防止できる。それと同時に、少なくとも3本の支持ビームでもって粘土瓦下面のもっとも幅の広い部位で支持するので、粘土瓦の自立安定性が向上し、従来のような転倒防止具の使用は不要となるという優れた効果がある。よって本発明は、従来の問題点を解消した瓦焼成用棚組として、実用的な価値はきわめて大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の瓦焼成用棚組を用いた粘土瓦の整列状態を示す要部斜視図。
【図2】本発明が対象とする粘土瓦を示す側面図(A)平面図(B)。
【図3】従来の瓦焼成用棚組を示す要部斜視図。
【図4】従来の他の瓦焼成用棚組を示す要部斜視図。
【図5】本発明に支持ビームのずれ止め構造を示す断面略図(A)(B)(C)(D)。
【符号の説明】
11 棚脚、2 粘土瓦、21 尻部、21a 両端近傍の部分、21b 中間部分、21c 両端近傍の部分、22a、22b 尻剣、23 頭部、31、32、33 支持ビーム。

Claims (4)

  1. 尻部裏面に尻剣を備えた引掛け瓦である粘土瓦を焼成するに際して、その粘土瓦の尻部を下方に向けて自立して立設するための瓦焼成用棚組であって、該尻部の両端近傍と中間部分の一方の尻剣下面との少なくとも3か所で支承する支持ビームを、所定の間隔に立設された棚脚間に架設したことを特徴とする瓦焼成用棚組。
  2. 前記支持ビームが、Si−SiC系または窒化ケイ素系材質からなる高強度耐火物である請求項1に記載の瓦焼成用棚組。
  3. 前記支持ビームが、外形断面が20×20mm〜40×40mmの中空角型耐火物である請求項2に記載の瓦焼成用棚組。
  4. 前記支持ビームが、ずれ止め手段によって位置決めされて棚脚間に架設したものである請求項1または2または3に記載の瓦焼成用棚組。
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